特許第6089239号(P6089239)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6089239
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】横臥寝姿勢サポート寝具
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/07 20060101AFI20170227BHJP
   A47C 27/04 20060101ALI20170227BHJP
   A47G 9/10 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
   A61G7/07
   A47C27/04 Z
   A47G9/10 Z
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-30951(P2013-30951)
(22)【出願日】2013年2月20日
(65)【公開番号】特開2014-158604(P2014-158604A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2016年2月19日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 テレビ大阪、番組名「ニュースBIZ」、平成24年8月27日放送
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 大東寝具工業株式会社、「SooSoo+(スースープラス)」商品パンフレット、東京ビッグサイト、平成24年9月25日配布
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 第74回東京インターナショナル・ギフトショー 秋2012、東京ビッグサイト、平成24年9月5日〜7日開催
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 第16回異業種京都まつり、京都全日空ホテル、平成24年10月25日開催
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 京都産業まつり、みやこめっせ、平成24年10月27日〜28日開催
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社日本経済新聞社、日本経済新聞、平成24年9月15日付朝刊、地域経済面、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社日本 経済新聞社、日本経済新聞、平成24年11月26日付朝刊、第29面
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社京都新聞社、京都新聞、平成24年10月10日付朝刊、第13面
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社日刊工業新聞社、日刊工業新聞、平成24年10月19日付、第23面
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 大東寝具工業株式会社 本社1階店舗(京都府京都市伏見区横大路下三栖山殿町66−2番地)、平成24年10月1日販売開始
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://item.rakuten.co.jp/aste/dt−soosoop−1/、平成24年10月1日、掲載により販売開始
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.net/category/247.html、平成24年10月1日、掲載により販売開始
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://item.rakuten.co.jp/hpserve/04424−00001−1/、平成24年11月12日、掲載により販売開始
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/08/tv−informationpart2−1.html、平成24年8月27日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/08/exhibitor−info74−2012.html、平成24年8月31日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/09/2012915.html、平成24年9月25日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/10/soosoo.html、平成24年10月2日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/10/20121010.html、平成24年10月10日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/10/20121016−14.html、平成24年10月19日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/10/event−info−for−business−1025.html、平成24年10月24日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/10/event−information−2012−1027−28 html、平成24年10月26日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.daitoushingu.com/info/2012/11/20121126.html、平成24年11月27日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.facebook.com/daitoushingu、平成24年8月29日掲載、平成24年9月1日掲載、平成24年9月25日掲載、平成24年10月2日掲載、平成24年10月10日掲載、平成24年10月16日及び18日掲載、平成24年10月24日掲載、平成24年10月26日掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.this.ne.jp/companylist/detail.php?exid=T13174751、平成25年2月4日掲載
(73)【特許権者】
【識別番号】501426862
【氏名又は名称】大東寝具工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130498
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 禎哉
(72)【発明者】
【氏名】大東 和子
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−167898(JP,A)
【文献】 特開2001−292867(JP,A)
【文献】 特開2005−137810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 7/07
A47C 27/04
A47G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
就寝時に使用する寝具であって、
使用者の頭部を支持しクッション性を有し可撓変形可能な枕部と、
使用者の身体部を支持しクッション性を有し可撓変形可能な本体シート部と、
前記枕部と前記本体シート部とを繋ぐ薄肉シート材からなる連結部と、
前記本体シート部の左右両側部に沿って一体的に配置され、当該本体シート部よりも厚みが大きくクッション性を有し可撓変形可能な棒状をなす一対のウォール部とを備え、
前記本体シート部の幅寸法は、前記使用者の身体部の幅寸法の略半幅に対応させており、
前記枕部の左右両側端部を、前記連結部の左右両側端よりも外側に延在させるとともに、当該枕部の左右両側端部と前記ウォール部との間に、前記連結部が存在しないスペースを形成し、
前記連結部は、使用者の肩から上腕部を何れか一方の前記スペースに向けて通過させ得る大きさに構成していることを特徴とする横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項2】
前記枕部の両側端部を、それぞれ前記ウォール部側へ向けて延出させた形状としている請求項1に記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項3】
前記連結部の前記枕部との境界領域を、当該枕部側へ凸となる形状としている請求項1又は2の何れかに記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項4】
前記本体シート部と前記一対のウォール部との境界部分に、前記スペースに連通する切り込み部を形成し、前記一対のウォール部の前記スペースに近い端部を開放端としている請求項1乃至3の何れかに記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項5】
前記ウォール部において前記シート部との境界部分から側方へ向かう領域を、漸次高くなる傾斜面としている請求項1乃至4の何れかに記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項6】
前記枕部、本体シート部、ウォール部の少なくとも何れか1つは、内部に収容するクッション材の量又は種類を可変としている請求項1乃至5の何れかに記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【請求項7】
前記枕部、本体シート部、連結部、及び一対のウォール部を、着脱可能なカバー体に収容している請求項1乃至6の何れかに記載の横臥寝姿勢サポート寝具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体を横向きにした状態で就寝することを容易に補助することができ、いびきや睡眠時無呼吸症候群等の睡眠障害の改善に役立つ寝具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
睡眠時無呼吸症候群は、就寝中に無呼吸や低呼吸の状態になる睡眠障害の一種であり、睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下がって気道を閉塞することが主要原因とされており、症状としては、睡眠時の断続的な呼吸の停止、大きないびき、就寝中の意識覚醒の短い反復や脳の不眠等が挙げられ、日中の眠気や抑鬱状態等の日常生活への支障も生じ得る。また、いびきは本人のみならず家族や団体旅行時に同室となった者への睡眠にも支障をもたらすこともあり、睡眠時無呼吸症候群や他の病気の兆候となっている場合もある。
【0003】
睡眠時無呼吸症候群やいびきの治療としては、CPAP等の治療装置が利用される場合があるが、日常の睡眠時には、仰臥寝姿勢よりも気道を確保しやすい横臥寝姿勢の方が、睡眠時無呼吸症候群やいびきの改善に有効であるとの専門医の指摘もなされている。
【0004】
これまで、横臥寝姿勢を取りやすいとされる寝具や枕がいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、布団やマットレスの上に配置して横臥寝姿勢を補助する寝具として、中央部を側部よりも低くした段差枕(頭枕)と、体の胸部側と背部側の両方に配置した一対の側枕を帯で繋いだ構成の連結枕とを備えた構成のものが開示されている。同文献によれば、この寝具を利用する使用者は、体を横向きにした状態で両側枕の間隔を自分の好みの長さに調節し、頭を段差枕の中央部の低い部分に置くことで、横臥寝姿勢が維持することができ、いびきが軽減する、とされている。
【0005】
特許文献2には、中央部に円柱形状の仰臥防止体を備えた枕本体の両側部に縦長のホールド体を一対設けた構成の側臥位枕が提案されている。使用者は、枕本体に頭部を載せて一方のホールド体を抱き枕のように抱いて就眠することで、仰臥位になりそうになっても仰臥防止体の働きにより側臥位に戻すことができ、安定して側臥位(横臥寝姿勢)を取ることができ、無呼吸や低呼吸等の睡眠障害の改善に役立つ、と同文献に記載されている。
【0006】
特許文献3や特許文献4には、枕部又は枕部に連続する可撓性部材に、使用者の肩から胴にかけて対をなしクッション性を有する棒部又は円筒体からなる胴体部を連結した構成のうつぶせ寝用寝具が開示されており、このうつぶせ寝用寝具を用いて横臥寝姿勢を取ることができることが記載されている。
【0007】
特許文献5には、使用者の肩の位置に横一筋の溝状空間部を形成した敷き布団が開示されており、横臥寝姿勢に適しており、いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善に有効であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−336112号公報
【特許文献2】特開2006−198210号公報
【特許文献3】特開2007−282691号公報
【特許文献4】特開2008−212329号公報
【特許文献5】特開2009−131576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特許文献1に記載の寝具では、頭枕と一対の連結枕とが分離された構成であるため、就寝中に使用者の体が動くことで、頭が頭枕から外れてしまい、頭部を継続して安定的に載置しておくことができない虞がある。特許文献2に記載の側臥位枕では、ホールド体を抱き枕のように抱いた状態の寝姿勢において、肩が敷布団に接した状態であれば横臥寝姿勢に近い状態となって姿勢が不安定となり、肩が敷布団から離れた状態であれば側頭部が枕本体に載っているため、頸部に負荷がかかりやすいという問題が生じ得る。特許文献3や特許文献4に記載のうつぶせ寝用寝具では、棒部同士又は円筒体同士の間隔を就寝前に決めておく必要があり、その間隔が広ければうつぶせ寝姿勢を取りやすい一方で横臥寝姿勢は安定保持できず、その間隔が狭ければ背中に棒部又は円筒体が接触する違和感で心地よく眠ることは難しいといえる。特許文献4の敷き布団では、溝状空間部に肩を入れた状態で楽な横臥寝姿勢を取ることができるとも考えられるが、横臥寝姿勢の使用者の前後に支えとなる部材がないため、寝返りをうつと横臥寝姿勢が維持できなくなり、就寝中に元通りの横臥寝姿勢に戻すことが難しく、また頸部が浮いた状態となれば負荷が生じてしまうという虞がある。
【0010】
また、上述した何れの文献に記載された寝具や枕でも、横臥寝姿勢がいびきや睡眠時無呼吸症候群の改善に役立つことには言及されていても、横臥寝姿勢時の使用者の舌根部や軟口蓋が下がらないようにして気道を十分に確保するためには、顎の位置を安定させる必要があることについては何ら考慮されていない。また、就寝時に体(胴体)を休めるべき敷布団部分やマットレス部分については、特許文献5を除く各文献に開示された寝具や枕では特段考慮されておらず、基本的には通常の敷き布団やマットレスとの併用が想定されている。この点で、特許文献5においては、敷き布団に係る発明であることから、使用者の胴体を載せる敷き布団についての言及はあるものの、単に長方形状の敷き布団が図面に開示されているに過ぎない。
【0011】
本発明は、このような問題に着目してなされたものであって、主たる目的は、就寝時の横臥寝姿勢を安定保持しつつ使用者に安眠をもたらし、いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善に本質的に寄与し得る寝具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
すなわち本発明は、就寝時に使用され、使用者が横臥寝姿勢を維持して睡眠できるように補助する寝具である。具体的に、本発明の横臥寝姿勢サポート寝具は、使用者の頭部を支持しクッション性を有し可撓変形可能な枕部と、使用者の身体部を支持しクッション性を有し可撓変形可能な本体シート部と、枕部と本体シート部とを繋ぐ薄肉シート材からなる連結部と、本体シート部の左右両側部に沿って一体的に配置されてこの本体シート部よりも厚みが大きくクッション性を有し可撓変形可能な棒状をなす一対のウォール部とを備えたものである。そして、この横臥寝姿勢サポート寝具は、本体シート部の幅寸法を使用者の身体部の幅寸法の略半幅に対応させており、枕部の左右両側端部を、連結部の左右両側端よりも外側に延在させるとともに、枕部の左右両側端部と各ウォール部との間に連結部が存在しないスペースを形成し、連結部を、使用者の肩から上腕部を何れか一方のスペースに向けて通過させ得る大きさに構成していることを特徴としている。
【0013】
このような構成の寝具であれば、使用者が本体シート部に横たわると、2つのウォール部の間隔が使用者の身体部の幅の略半分であることから、横臥寝姿勢を取った場合に使用者の胸部側と背部側を両ウォール部でちょうど挟んだ状態となるため、身体部の横向き姿勢が安定する。そして、薄肉のシート材から構成される連結部は枕部及び本体シート部よりも薄く、しかも連結部の側方となる枕部の両側端部と両ウォール部との間にはスペースが形成されていることから、連結部に一方の肩を載せた状態で上腕部を側方のスペースに逃がすことが可能となり、横臥寝姿勢をさらに安定させることができる。また、枕部の両側端部は、連結部よりも外側方に延在させているため、枕部に頭部を横向きにして寝た場合、枕部の延在部分である一方の側端部に下顎を載せることができることから、睡眠中の顎の位置が安定する結果、舌根部や軟口蓋が下がらないように気道を十分に確保することが可能となり、いびきの軽減や睡眠時無呼吸症候群の改善に非常に高い効果を得ることができる。
【0014】
さらに、枕部と本体シート部は連結部により繋がっているため、睡眠中に使用者の体が動いても、枕部と本体シート部とが分離して頭部が枕部から外れてしまうという不具合も生じ得ない。また、本体シート部、枕部、ウォール部はクッション性と可撓性を有しているため、柔らかで快適な睡眠が確保される。さらには、連結部も薄いシート材であるため、枕部と本体シート部との距離調節も自在に行うことができる。さらに、ウォール部を本体シート部の左右両側端部に対をなして設けており、枕部の側端部も両側に張り出した形状となっているため、右向き左向きの何れの横臥寝姿勢にも対応することができる。なお、本発明の横臥寝姿勢サポート寝具は、一般的な敷布団、マットレス、ベッド等との併用が可能であるが、本体シート部等のクッション性を十分なものとすれば、床や畳に敷いて単独で使用することも可能である。
【0015】
このような本発明の横臥寝姿勢サポート寝具において、枕部の両側端部を、それぞれウォール部側へ向けて延出させた形状とした場合には、頭部を横向きにして枕部に載せた際に、下顎を枕部の側端部に置きやすさが向上するため、顎の安定化がより図られる結果、いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善により高い効果が得られる。
【0016】
さらに、本発明の横臥寝姿勢サポート寝具において、連結部の枕部との境界領域を、枕部側へ凸となる形状とすれば、連結部の凸形状部分に使用者の片方の肩を入れやすくなって、横臥寝姿勢のさらなる安定化が図られる。
【0017】
また、本体シート部と一対のウォール部との境界部分に、スペースに連通する切り込み部を形成して、一対のウォール部のスペースに近い端部を開放端とすれば、横臥寝姿勢の使用者が下側となっている上腕部を一方のスペースから切り込み部に差し入れ、その腕で一方のウォール部の開放端を抱き、反対側の腕でそのウォール部を上から抱くことで、ウォール部を抱き枕として用いることができるため、横臥寝姿勢の安定化と寝心地の向上を図ることができる。
【0018】
さらに、ウォール部においてシート部との境界部分から側方へ向かう領域を、漸次高くなる傾斜面とした場合には、横臥寝姿勢の使用者の胸部及び腹部側にあるウォール部に身体を寄せやすく、また背中側にあるウォール部の存在によっても窮屈になりすぎず、快適な寝心地を得ることができる。このような効果は、一方のウォール部を抱き枕として用いる場合に、そのウォール部を胸部及び腹部側に抱き寄せやすくなることから、特に顕著に得られるものである。
【0019】
また本発明の横臥寝姿勢サポート寝具においては、枕部、本体シート部、ウォール部の少なくとも何れか1つ(これらの全てであってもよい)は、内部に収容するクッション材の量又は種類を可変とすることで、使用者の好や症状に応じたクッション性(柔らかさ又は硬さ)や厚みの寝具を構成することができる。
【0020】
さらに、本発明の横臥寝姿勢サポート寝具を、枕部、本体シート部、連結部、及び一対のウォール部を、着脱可能なカバー体に収容した構成とすることで、カバー体に収容された各部の汚損を防止し、カバー体の洗濯や交換により清潔さを保つことができ、寝具全体の保形性を維持することもできる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の横臥寝姿勢サポート寝具によれば、使用者は身体部を横向きにしてクッション性のある本体シート部に横たわり、枕部に顔を横向きにして頭部を載せることで、身体部の前後を2つのウォール部で挟んだ状態の横臥寝姿勢を維持して安眠することができるようになる。その際、枕部と本体シート部とは薄い連結部で繋がっているため、睡眠中に頭部が枕部から外れてしまうことがなく、また、枕部と本体シート部及び両ウォール部との間には、連結部に片方の肩を載せた状態でその上腕部を逃がすことができるスペースを形成しているため、横臥寝姿勢をさらに安定させることができる。さらに枕部には、顔を横向きにした状態で下顎を載せることができるように側端部を延在させているため、横臥寝姿勢で気道を確保でき、いびきの軽減や睡眠時無呼吸症候群の改善に非常に高い効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施形態に係る横臥寝姿勢サポート寝具の全体概略図。
図2】同実施形態を示す平面図、正面図(使用者の足側)、左側面図及び右側面図。
図3】同実施形態を示す背面図(使用者の頭側)及び底面図。
図4】同実施形態の枕部及びウォール部に収容されるクッション材を拡大して示す図。
図5】同実施形態の使用状態を使用者の前側から見た状態で示す図。
図6】同実施形態の使用状態を使用者の後ろ側から見た状態で示す図。
図7】同実施形態の第1変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の平面図、正面図(使用者の足側)、左側面図及び右側面図。
図8】同実施形態の第1変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の背面図(使用者の頭側)及び底面図。
図9】同実施形態の第2変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の平面図、正面図(使用者の足側)、左側面図及び右側面図。
図10】同実施形態の第2変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の背面図(使用者の頭側)及び底面図。
図11】同実施形態の第3変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の平面図、正面図(使用者の足側)、左側面図及び右側面図。
図12】同実施形態の第3変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の背面図(使用者の頭側)及び底面図。
図13】同実施形態の第4変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の平面図、正面図(使用者の足側)、左側面図及び右側面図。
図14】同実施形態の第4変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具の背面図(使用者の頭側)及び底面図。
図15】本発明の第1実施形態に係る横臥寝姿勢サポート寝具を一実施例として、使用時・不使用時における無呼吸低呼吸の計測結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0024】
本発明の第1実施形態に係る横臥寝姿勢サポート寝具1は、使用者が就寝時に横向きの姿勢(横臥値姿勢)を維持し易く構成することで、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を低減させ、快適に睡眠できるようにすることを目的とした寝具の一態様である。この実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1は、図1図2及び図3に示すように、本体シート部2と、本体シート部2の上端部2aに連続的に設けた連結部3と、連結部3に下端部4bを連続的に設けた枕部4と、本体シート部2の両側端部2b,2bに連続的に設けたウォール部5,5を一体的に有し、これらの各部を一体のカバー(図示省略)で被覆した構成を有している。以下、各部の具体的構成と、横臥寝姿勢サポート寝具1の使用方法及び効果について順次説明する。なお、本体シート部2、連結部3、枕部4、ウォール部5はカバーで覆われた状態では、実際にはカバーを取り外さないと内部の各部は視認できないが、カバーはごく薄い布製であって、内部の各部の形状や性質をそのまま反映させるものであるため、各図においては、カバー越しに各部を指し示しているものとする。
【0025】
まず、本体シート部2は、概ね長方形状の布製袋体の内部に、クッション材として例えば羽毛(図示省略)を収容した比較的薄手の柔軟な部材である。本体シート部2の背面側等の適宜箇所にはファスナー(図示省略)を設けており、このファスナーを通じて羽毛の量を適宜調節して内部に収容できるようにしている。本体シート部2の幅寸法は、一般成人の身体部(背部及び腹部)の幅の約半分に相当する約35〜40cmとしている。また、本体シート部2の長さ(ここでは、連結部3との境界を上端2aとして、使用者の脚の方向への長さをいうものとする)は、約75cmであり、本体シート部2に横臥値姿勢で横たわった使用者の胸部から大腿部近傍までをサポートできるようにしている。なお、本体シート部2の幅や長さは使用者の体格に応じて適宜変更することができる。
【0026】
連結部3は、下端部3bを本体シート部2の上端部2aに連続するように縫着した薄手の柔軟な布製シートから構成される部材であり、概ね長方形状をなしている。連結部3の上端部3aは、枕部4の下端部4bに連続させているが、この上端部3aは枕部4側に向けて凸となる部分円弧形状をなすように湾曲させている。また、連結部3の両側端部3cは上下方向中央部でくびれさせた湾曲形状としている。
【0027】
枕部4は、使用者の頭部を支える枕として機能する部材である。枕部4の下端部4bは、湾曲形状をなす連結部3の上端部3aに連続するように縫着しているため、連結部3と枕部4の境界部分は枕部4側へ凸となるように部分円弧状をなすように湾曲させており、枕部4の上端部4aも同様の形状をなすように湾曲させている。さらに枕部4の幅寸法は本体シート部2及び連結部3の幅寸法よりも大きく設定しており、枕部4の両側端部4cは側方へ張り出して延在させている。すなわち枕部4は、両側端4cを除いて全体としてほぼ均等な幅でアーチ状をなすように湾曲した形状であり、両側端部4cが本体シート部2の両側方に設けられるウォール部5に向けて延出した状態となっている。この枕部4は、上端又は背面側などの適宜箇所にファスナー(図示省略)を設けた柔軟な袋体であり、ファスナーを通じてクッション材6を多数収容することで、枕部4に可撓性とクッション性を付与している。
【0028】
ここで、枕部4の内部に収容されるクッション材6は、一定の領域内(例えば枕部4の内部空間)に多数集合することで荷重を支持することができる柔軟な合成樹脂製部材である。図4に拡大して示すクッション材6は、両端に開口6aを形成した中空のほぼ楕円形乃至ほぼ矩形状をなしており、肉厚の存在する上下左右の何れの方向からの負荷に対しても柔軟に弾性変形して荷重を支えることができ、負荷が解除されると元の形状に自己復元し得るものである。両端に設けた開口6aは、クッション材6の圧縮変形時に内部の空気を逃がし、荷重に追従した弾性変形がスムーズに行われるようにするとともに、通気性を確保することを目的として形成したものである。枕部4内には、横臥寝姿勢で側頭部から頬、下顎を枕部4にあてがって枕部4を使用する使用者の好みの高さや硬さに応じて、適量のクッション材6を収容することとしている。なお、本実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1では、ウォール部5にも、このクッション材6を収容している。
【0029】
ウォール部5は、横倒しにした概ね三角柱状をなす部材であって、本体シート部2の両側端部2bに沿って、本体シート部2に連続して設けている。両ウォール部5は、内側端部5bを本体シート部2の各側端部2bに縫着して連続させた柔軟な布製袋状の内部に、前述したクッション材6を多数収容することで、断面ほぼ二等辺三角形状の三角柱状となるように構成している。そして、各ウォール部5のうち、本体シート部2側を向く面を傾斜面5sとして、その傾斜面5sの幅寸法を、本体シート部2の幅寸法の約半分(例えば、約16cm〜22cm、図示例では21.5cm)としている。
【0030】
ここで、ウォール部5の上端部5aと本体シート部2の上端部2a側の境界部分では、本体シート部2の側端部2bとウォール部5の内側端部5bとを敢えて縫着しない切り込み部5c(図中、太線で示す。なお、後述する第1〜第4変形例に係る図面においても同様に、ウォール部と本体シート部との間の太線は切り込み部を示している。)とし、ウォール部5の上端部5aは比較的自在に動く自由端5xとしている。本実施形態では、ウォール部5の上端部5aにおける一定の領域(例えば20〜25cm程度)を自由端5xとし、使用者がウォール部5の下側から上腕部を差し入れられるようにしている。
【0031】
このように構成することにより、連結部3の両側方、すなわち枕部4の両側端部4cと両ウォール部5の上端部5aとの間には、使用者の肩から上腕部を通過させ得るスペース1Sを形成している。このスペース1Sは、切り込み部5cに連通している。
【0032】
カバーは、本体シート部2、連結部3、枕部4、ウォール部5の各部の形状に対応させた布製カバーであって、これら各部にファスナー等により着脱可能に装着し、汚れた際には洗濯や交換ができるものである。もちろん、カバー部6はウォール部5と本体部2との境界部分の切り込み部5cの形状にも対応しており、ウォール部5の自由端5xの動きにカバー部6が支障を来すことはない。
【0033】
以上のような構成の横臥寝姿勢サポート寝具1を使用する場合、図5及び図6に示すように、使用者Xは、まず身体部を横向きにして本体シート部2に横たわり、片方の側頭部を枕部4に載せる。この状態で、使用者Xの下側の肩は、ちょうど連結部3に位置づけられ、丸みを帯びた肩の頂部は、連結部3の上端部3aと枕部4の下端部4bの境界領域の上(枕部4)側へ凸となった部分円弧状の湾曲部分に収まることになる。このような使用者Xの横臥寝姿勢に対して、本体シート部2の幅寸法は使用者の身体部の幅のほぼ半分としているため、横臥寝姿勢が窮屈になりすぎず、就寝中の姿勢に適度な余裕を与えることができる。また、使用者Xが横臥寝姿勢で下側になった上腕部を、本体シート部2と体の前側のウォール部5との境界部分に形成した切り込み部5cに差し入れることで、使用者Xの横臥寝姿勢を安定させることができる。このとき、ウォール部5には傾斜面5sを形成してあるので、使用者Xが体の前側のウォール部5へ身体部を預けることもできる。一方、使用者Xの背部側のウォール部5にも同様に傾斜面5sを形成してあるため、使用者Xはゆとりをもって後側へ身体部を凭れ掛けさせることができる。この際、ウォール部5の傾斜面5sの幅寸法を、本体シート部4の幅寸法のほぼ半分、すなわち使用者Xの身体部の幅の1/4程度となるように設定しているため、使用者Xは背中側からウォール部5を容易には乗り越えることができず、このことも横臥寝姿勢の保持に役立っている。下側の腕でウォール部4の上端部5aにおける自由端5xを下から上に抱くようにすることで、この自由端5xを抱き枕として用いれば、横臥寝姿勢はさらに安定することになる。また、本体シート部2には羽毛を内包し、枕部4とウォール部5にはクッション材6を内包することで、使用者Xからの荷重に追従してそれぞれ部分的に撓みつつ変形するようにしているので、使用者Xの就寝時の状態に応じた寝心地が得られる。さらに、シート本体部2、連結部3、枕部4、両ウォール部5は連結された状態にあるため、就寝中に使用者Xの寝姿勢が動いても各部がバラバラになることがない。そして、使用者Xの下顎は、安定した横臥寝姿勢の状態で枕部4の側方へ延在させた一方の側端部4cに載せ、就寝中に下顎が下がることを防止でき、気道を確保しやすい状態が維持できるため、いびきや睡眠時無呼吸症候群の抑制に非常に高い効果を期待することができる。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1の構成に限定されるものではない。以下で説明する各変形例においては、カバーについては特に言及しないが、上記実施形態と同様にカバーを装着して使用することができるものである。
【0035】
図7及び図8に示す上記実施形態の第1変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具10は、ウォール部15を断面楕円形の柱状とし、内部にクッション材6を収容したものであり、本体シート部12、連結部13、枕部14の構成は上記実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1と同様である。連結部13の両側方には、使用者が肩及び上腕部を通過させることができるスペース10Sが形成されている。このような横臥寝姿勢サポート寝具10においては、ウォール部15には、湾曲形状の傾斜面15sが形成されるが、このようなものであっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、図9及び図10に示す第2変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具20は、ウォール部25を四角柱状とし、内部にクッション材6を収容したものであり、本体シート部22、連結部23、枕部24の構成は上記実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1と同様である。連結部23の両側方には、使用者が肩及び上腕部を通過させることができるスペース20Sが形成されている。このような横臥寝姿勢サポート寝具20においては、ウォール部25には、使用前には傾斜面は形成されないが、内部に収容したクッション材6の作用により、使用者が凭れ掛かることでその荷重に追従してウォール部25が適度に撓み且つ変形するため、ウォール部25の内側面及び上面が傾斜面として機能するようになり、上記実施形態や第1変形例の横臥寝姿勢サポート寝具1,10と同様に横臥寝姿勢の安定性が高まり、良質な寝心地や、いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善等の上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】
また、図11及び図12に示す第3変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具30は、枕部34の下端部34bを本体シート部32の上端部32aとほぼ平行にまっすぐとした構成を有するものであり、本体シート部32とウォール部35の構成は上記実施形態の横臥寝姿勢サポート寝具1と同様である。連結部33の両側方には、使用者が肩及び上腕部を通過させることができるスペース30Sが形成されている。すなわち、枕部34と連結部33との境界部分は、枕部34側へ凸となるような形状とはなっていない。また、枕部34の両側端部34cは、連結部33よりも側方へ延出させているが、ウォール部35側へ突き出た形状とはなっていない。このような構成の横臥寝姿勢サポート寝具30であっても、枕部34の側端部に使用者の下顎を載せて就寝時の気道を確保することは十分に可能であり、また枕部34や連結部33は柔軟であるため、必要があれば枕部34を適宜に移動させたり変形させて使用すればよい。このような枕部の移動や変形しての使用は、上述した実施形態や、各変形例の横臥寝姿勢サポート寝具の枕部についても同様に可能である。さらに、図13及び図14に示す第4変形例に係る横臥寝姿勢サポート寝具40は、枕部44の形状を、一般的な枕のように平面視長方形状としたものであり、本体シート部42、連結部43、ウォール部45の構成は第3変形例の横臥寝姿勢サポート寝具30と同様である。連結部43の両側方には、使用者が肩及び上腕部を通過させることができるスペース40Sが形成されている。この横臥寝姿勢サポート寝具40は、枕部44の形状が、第3変形例の横臥寝姿勢サポート寝具30の枕部34と異なるのみであり、得られる効果は第3変形例と同等である。
【0037】
その他、本体シート部、連結部、枕部、ウォール部の何れか1つ又は2つ以上の部位を他の部位とファスナー等で分離可能な構成として、使用時にはこれらの全てを一体的に結合するように構成しても構わない。また、本体シート部とウォール部との間に切り込み部を形成せず、ウォール部の上端部を自由端としない構成を採用することも可能である。
【0038】
以上に本発明の実施形態とその変形例について説明したが、これらは本発明を実施する上での例示に過ぎないことはいうまでもなく、本発明はその趣旨や構成を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【実施例】
【0039】
いびきを伴う睡眠時無呼吸症候群の患者について、病院の呼吸療法認定士の指導・測定の下で、上述した本発明の第1実施形態に係る横臥寝姿勢サポート寝具1を使用ない場合と使用した場合の睡眠時(夜間、午前0時から午前8時の8時間)における無呼吸及び低呼吸の回数と、各無呼吸及び低呼吸の継続時間を計測した。その結果を実施例として図15に示す。同図Aは、横臥寝姿勢サポート寝具1を使用しない場合における計測結果であり、同図A(a)に睡眠時の時間経過に伴う無呼吸及び低呼吸の回数を示し、同図A(b)に各無呼吸及び低呼吸状態の継続時間(0秒から60秒)の回数分布を示している。同図Bは、横臥寝姿勢サポート寝具1を使用した場合における計測結果であり、同図B(a)に睡眠時の時間経過に伴う無呼吸及び低呼吸の回数を示し、同図B(b)に各無呼吸及び低呼吸状態の継続時間(0秒から60秒)の回数分布を示している。
【0040】
同図から明らかなように、横臥寝姿勢サポート寝具1を使用しない場合には、計測時間中、無呼吸及び低呼吸の回数が231回(そのうち無呼吸が210回、低呼吸が21回)であり、30秒以上続く無呼吸及び低呼吸の回数が多かったのに対し、横臥寝姿勢サポート寝具1を使用した場合には、無呼吸及び低呼吸の回数が44回(そのうち無呼吸が24回、低呼吸が20回)であり、横臥寝姿勢サポート寝具1を使用しない場合と比べて約80%もの低減が認められ、長時間続く無呼吸及び低呼吸の回数も有意に低減した。この結果から、本発明の横臥寝姿勢サポート寝具1を使用することにより、睡眠時無呼吸症候群やいびきの症状が大幅に改善するという、上述した各効果が確認された。
【符号の説明】
【0041】
1,10,20,30,40…横臥寝姿勢サポート寝具
1S,10S,20S,30S,40S…スペース
2,12,22,32,42…本体シート部
3,13,23,33,43…連結部
4,14,24,34,44…枕部
5,15,25,34,45…ウォール部
5s、15s…傾斜面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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