(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、各端末装置から投稿されたメッセージを他の端末装置の利用者に閲覧させる投稿サービスがSNS(Social Networking Service)として提供されている。所望のコンテンツに関連する情報(例えば楽曲の楽曲名や歌手名等)を各利用者がメッセージに含ませて各端末装置から投稿すれば、多数の利用者がそのメッセージを閲覧することでコンテンツの利用が促進される
。以上の事情を考慮して、本発明は、各端末装置の利用者の負担を過度に増加させずにコンテンツの利用を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0006】
本発明に係る管理装置(10)は、投稿管理装置(14)が取得して閲覧可能に提供する投稿情報(C)内のメッセージ(M)を利用者からの指示に応じて設定する端末装置(16)と通信する管理装置(10)であって、前記端末装置(16)にて設定されたメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を、当該端末装置(16)からの投稿情報(C)に含められる情報として特定する情報特定部(53)を具備する。
【0007】
本発明に係る管理装置(10)の好適な態様において、前記情報特定部(53)は、各単語(W)と各楽曲情報(Q)とを関連付ける関連情報(R)を参照することで、前記メッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を特定する。さらに好適な態様において、前記情報特定部(53)は、前記関連情報(R)から複数の楽曲情報(Q)が特定される場合に、前記複数の楽曲情報(Q)から何れかの楽曲情報(Q)を選択する。
【0008】
本発明に係る管理装置(10)は、前記端末装置(16)に対する利用者からの指示に応じて設定されたメッセージ(M)を当該端末装置(16)から取得する取得部(51)と、前記取得部(51)が取得したメッセージ(M)から単語(W)を抽出する抽出部(52)とを具備し、前記情報特定部(53)は、前記抽出部(52)が抽出した単語(W)に対応する楽曲情報(Q)を特定する。なお、メッセージ(M)から単語(W)を抽出する抽出部(37)が端末装置(16)に設置された構成では、管理装置(10)は、前記端末装置(16)にてメッセージ(M)から抽出された単語(W)を当該端末装置(16)から取得する取得部(51)を具備し、前記情報特定部(53)は、前記取得部(51)が取得した単語(W)に対応する楽曲情報(Q)を特定する。
【0009】
本発明の好適な態様に係る管理装置(10)は、前記情報特定部(53)が特定した楽曲情報(Q)を前記端末装置(16)に送信する情報送信部(54)を具備する。さらに好適な態様において、前記情報特定部(53)は、前記情報送信部(54)が送信した第1楽曲情報(Q1)の変更が端末装置(16)から要求された場合に、前記第1楽曲情報(Q1)とは相違する第2楽曲情報(Q2)を特定し、前記情報送信部(54)は、前記第2楽曲情報(Q2)を前記端末装置(16)に送信する。なお、以上の態様のように楽曲情報(Q)が管理装置(10)から端末装置(16)に送信される構成では、楽曲情報(Q)を含む投稿情報(C)を端末装置(16)から投稿管理装置(14)に送信する構成が好適であるが、楽曲情報(Q)を管理装置(10)から端末装置(16)に送信せずに、楽曲情報(Q)とメッセージ(M)とを含む投稿情報(C)を管理装置(10)の情報送信部(54)から投稿管理装置(14)に送信する構成も本発明の範囲に包含される。
【0010】
本発明に係る端末装置(16)は、投稿情報(C)を取得して閲覧可能に提供する投稿管理装置(14)と楽曲情報(Q)を提供する管理装置(10)との各々と通信する端末装置(16)であって、利用者からの指示に応じてメッセージ(M)を設定する設定部(31)と、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を前記管理装置(10)から取得する情報取得部(32)と、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)と前記情報取得部(32)が取得した楽曲情報(Q)とを前記投稿情報(C)に含めて前記投稿管理装置(14)に送信する送信部(33)とを具備する。
【0011】
本発明に係る端末装置の好適な態様において、前記送信部(33)は、前記情報取得部(32)が取得した第1楽曲情報(Q1)の変更を利用者からの指示に応じて前記管理装置(10)に要求し、前記情報取得部(32)は、前記第1楽曲情報(Q1)とは相違する第2楽曲情報(Q2)を前記管理装置(10)から取得する。
【0012】
本発明に係る端末装置(16)の好適な態様において、前記情報取得部(32)は、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応した複数の楽曲情報(Q)を前記管理装置(10)から取得した場合に、前記複数の楽曲情報(Q)の何れかを利用者からの指示に応じて選択する。さらに好適な態様において、前記情報取得部(32)は、選択済の第1楽曲情報(Q1)の変更が利用者から指示された場合に、前記第1楽曲情報(Q1)とは相違する第2楽曲情報(Q2)を選択する。
【0013】
本発明に係る端末装置(16)の好適な態様において、前記情報取得部(32)は、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応した複数の楽曲情報(Q)を前記管理装置(10)から取得した場合に、前記複数の楽曲情報(Q)の何れかを所定の方法で選択する。例えば、情報取得部(32)は、複数の楽曲情報(Q)の何れかをランダムに選択する。さらに好適な態様において、前記情報取得部(32)は、選択済の第1楽曲情報(Q1)の変更が利用者から指示された場合に、前記第1楽曲情報(Q1)とは相違する第2楽曲情報(Q2)を選択する。
【0014】
本発明に係る端末装置(16)の好適な態様において、前記送信部(33)は、前記メッセージ(M)の文字数または前記メッセージ(M)と前記楽曲情報(Q)との合計の文字数(NC)が所定値(N)を上回る場合に、前記メッセージ(M)を含む投稿情報(C)と前記楽曲情報(Q)を含む投稿情報(C)とを順次に前記投稿管理装置(14)に送信する。
【0015】
本発明の好適な態様に係る端末装置(16)は、楽曲を再生する再生部(35)と、前記再生部(35)が再生する楽曲の楽曲情報(Q)に対応する投稿情報(C)を前記投稿管理装置(14)から取得する投稿取得部(34)と、前記投稿取得部(34)が取得した投稿情報(C)を表示装置(24)に表示させる表示制御部(36)とを具備する。
【0016】
本発明は、前述の各態様に係る管理装置(10)としてコンピュータを機能させるためのプログラムとしても特定される。本発明に係るプログラム(PS)は、投稿管理装置(14)が取得して閲覧可能に提供する投稿情報(C)内のメッセージ(M)を利用者からの指示に応じて設定する端末装置(16)と通信するコンピュータに、前記端末装置(16)にて設定されたメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を、当該端末装置(16)からの投稿情報(C)に含められる情報として特定する情報特定処理(S3)を実行させる。
【0017】
また、本発明は、前述の各態様に係る端末装置(16)としてコンピュータを機能させるためのプログラムとしても特定される。本発明に係るプログラム(PT)は、投稿情報(C)を取得して閲覧可能に提供する投稿管理装置(14)と楽曲情報(Q)を提供する管理装置(10)との各々と通信するコンピュータに、利用者からの指示に応じてメッセージ(M)を設定する設定処理(T2)と、前記設定処理(T2)で設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を前記管理装置(10)から取得する情報取得処理(T4)と、前記設定処理(T2)で設定したメッセージ(M)と前記情報取得処理(T4)で取得した楽曲情報(Q)とを前記投稿情報(C)に含めて前記投稿管理装置(14)に送信する送信処理(T9)とを実行させる。
【0018】
以上の各態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網(18)を介した配信の形態で提供されてコンピュータにインストールされる。
【0019】
本発明は、楽曲情報(Q)の管理方法としても特定される。本発明に係る楽曲情報管理方法は、投稿管理装置(14)が取得して閲覧可能に提供する投稿情報(C)内のメッセージ(M)を利用者からの指示に応じて設定する端末装置(16)と通信する管理装置(10)が、前記端末装置(16)にて設定されたメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を、当該端末装置(16)からの投稿情報(C)に含められる情報として特定する。
【0020】
本発明は、端末装置(16)の制御方法としても特定される。本発明に係る端末装置(16)の制御方法は、投稿情報(C)を取得して閲覧可能に提供する投稿管理装置(14)と楽曲情報(Q)を提供する管理装置(10)との各々と通信する端末装置(16)が、利用者からの指示に応じてメッセージ(M)を設定し、前記設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応した楽曲情報(Q)を前記管理装置(10)から取得し、前記設定したメッセージ(M)と前記取得した楽曲情報(Q)とを前記投稿情報(C)に含めて前記投稿管理装置(14)に送信する。
【0021】
また、本発明の別の態様に係る管理装置(10)は、投稿管理装置(14)が取得して閲覧可能に提供する投稿情報(C)内のメッセージ(M)を利用者からの指示に応じて設定する端末装置(16)と通信する管理装置(10)であって、前記端末装置(16)にて設定されたメッセージ(M)内の単語(W)に対応したコンテンツ情報(Q)を、当該端末装置(16)からの投稿情報(C)に含められる情報として特定する情報特定部(53)を具備する。
【0022】
また、本発明の別の態様に係る端末装置(16)は、投稿情報(C)を取得して閲覧可能に提供する投稿管理装置(14)とコンテンツ情報(Q)を提供する管理装置(10)との各々と通信する端末装置(16)であって、利用者からの指示に応じてメッセージ(M)を設定する設定部(31)と、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)内の単語(W)に対応したコンテンツ情報(Q)を前記管理装置(10)から取得する情報取得部(32)と、前記設定部(31)が設定したメッセージ(M)と前記情報取得部(32)が取得した楽曲情報(Q)とを前記投稿情報(C)に含めて前記投稿管理装置(14)に送信する送信部(33)とを具備する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100のブロック図である。第1実施形態の通信システム100は、管理装置10と配信装置12と投稿管理装置14と複数の端末装置16とを具備する。各端末装置16は、例えば携帯電話機やスマートフォン等の通信端末であり、通信網(例えば移動通信網やインターネット)18を介して管理装置10、配信装置12および投稿管理装置14の各々と相互に通信する。
【0025】
配信装置12は、各端末装置16から要求された音楽データDを要求元の端末装置16に送信するサーバ装置(例えばウェブサーバ)である。音楽データDは、歌唱曲等の各種の楽曲の音響を再生するためのファイルである。音楽データDの形式は任意であるが、例えばMP3(MPEG Audio Layer 3)形式やAAC(Advanced Audio Coding)形式のファイルが音楽データDとして好適である。なお、配信装置12の機能を管理装置10に搭載した構成や配信装置12を複数の装置(仮想的な1個のサーバ装置)に分散した構成も採用され得る。
【0026】
投稿管理装置14は、投稿サービスを各端末装置16に提供するサーバ装置(例えばSNS提供用のウェブサーバ)である。投稿サービスは、各端末装置16の利用者がメッセージを投稿するとともに他の利用者がメッセージを閲覧するサービスである。具体的には、投稿管理装置14は、各端末装置16から送信された投稿情報Cを受信して投稿時刻とともに記憶装置(図示略)に記憶するとともに、各端末装置16からの要求に応じた投稿情報Cを記憶装置から検索して要求元の端末装置16に閲覧可能に提供する。なお、投稿管理装置14の機能を管理装置10に搭載した構成や投稿管理装置14を複数の装置(仮想的な1個のサーバ装置)に分散した構成も採用され得る。
【0027】
投稿管理装置14が管理する投稿情報Cに関連して端末装置16と管理装置10とが実行する動作の概要を以下に説明する。端末装置16は、利用者からの指示に応じて設定した投稿メッセージMを管理装置10に送信する(S1)。投稿メッセージMは、任意の1個以上の単語を含んで構成される。管理装置10は、端末装置16から受信した投稿メッセージM内の単語に関連する楽曲の情報(以下「楽曲情報」という)Qを特定して端末装置16に送信する(S2)。端末装置16は、管理装置10から受信した楽曲情報Qと利用者からの指示に応じて設定した投稿メッセージMとを含む投稿情報Cを投稿管理装置14に送信する(S3)。したがって、投稿メッセージMに関連する楽曲情報Qをその投稿メッセージMに付加した投稿情報Cが投稿管理装置14に記憶されて各端末装置16の利用者に閲覧される。
【0028】
図2は、各端末装置16のブロック図である。
図2に示すように、端末装置16は、制御装置21と記憶装置22と通信装置23と表示装置24と入力装置25と放音装置26とを含んで構成される。制御装置21は、端末装置16の各要素を統括的に制御する演算処理装置である。記憶装置22は、制御装置21が実行するプログラムPTや制御装置21が使用する各種のデータを記憶する。例えば記憶装置22は、配信装置12から配信された音楽データDを記憶する。通信装置23は、通信網18を介して管理装置10、配信装置12および投稿管理装置14の各々と通信する。なお、端末装置16と通信網18との間の通信は典型的には無線通信であるが、例えば据置型のパーソナルコンピュータ等を端末装置16として利用する場合には端末装置16と通信網18とが有線通信することも可能である。
【0029】
表示装置24(例えば液晶表示パネル)は、制御装置21による制御のもとで各種の画像を表示する。入力装置25は、端末装置16に対する指示を利用者が入力するための機器であり、例えば利用者が操作する複数の操作子を含んで構成される。なお、表示装置24と一体に構成されたタッチパネルや、端末装置16に対する指示を音声で入力するためのマイクロホンを入力装置25として採用することも可能である。放音装置26(スピーカやイヤホン出力)は、制御装置21から指示された音響を再生または出力する。
【0030】
図2に示すように、端末装置16の制御装置21は、記憶装置22に記憶されたプログラムPTを実行することで、投稿情報Cの生成および投稿のための複数の機能(設定部31,情報取得部32,送信部33,投稿取得部34,再生部35,表示制御部36)を実現する。プログラムPTは、音楽データDの再生用のアプリケーションソフトウェア(音楽プレイヤ)であり、ネイティブ型のソフトウェアとして事前に端末装置16にダウンロードされて記憶装置22に記憶される。
【0031】
設定部31は、入力装置25に対する利用者からの指示に応じて投稿メッセージMを設定する。情報取得部32は、設定部31が設定した投稿メッセージMに応じて管理装置10が特定した楽曲情報Qを管理装置10から通信装置23を介して取得する。送信部33は、設定部31が設定した投稿メッセージMを通信装置23から管理装置10に送信し(
図1のステップS1)、設定部31が設定した投稿メッセージMと情報取得部32が取得した楽曲情報Qとを含む投稿情報Cを通信装置23から投稿管理装置14に送信する(
図1のステップS3)。
【0032】
図2の再生部35は、記憶装置22に記憶された複数の音楽データDのうち利用者が入力装置25に対する操作で選択した音楽データDが示す楽曲の音響を放音装置26から再生する。投稿取得部34は、入力装置25に対する利用者からの指示に応じた投稿情報Cを投稿管理装置14から取得する。表示制御部36は、利用者に提示される各種の画像を表示装置24に表示させる。例えば表示制御部36は、投稿情報Cの生成時に利用者が投稿内容を編集または確認するための画像(後述の投稿画面GAおよび確認画面GB)や、投稿取得部34が投稿管理装置14から取得した投稿情報Cを利用者が閲覧するための画像(後述の閲覧画面GC)を表示装置24に表示させる。
【0033】
図1の管理装置10は、端末装置16にて設定された投稿メッセージMに対応する楽曲情報Qを特定して端末装置16に提供するサーバ装置(アプリケーションサーバ)である。なお、管理装置10を複数の装置(仮想的な1個のサーバ装置)に分散した構成も採用され得る。
図3は、管理装置10のブロック図である。
図3に示すように、管理装置10は、制御装置41と記憶装置42と通信装置43とを含んで構成される。制御装置41は、管理装置10を統括的に制御する演算処理装置である。通信装置43は、通信網18を介して各端末装置16と通信する。
【0034】
記憶装置42は、制御装置41が実行するプログラムPSや制御装置41が使用する各種のデータを記憶する。例えば半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置42として採用され得る。なお、管理装置10とは別個の外部装置(例えばサーバ装置)に記憶装置42を設置し、管理装置10が通信網18を介して記憶装置42内の情報を外部装置から取得する構成も採用され得る。すなわち、記憶装置42は管理装置10の必須の要件ではない。また、例えば相互に独立した複数の記憶回路(例えば地理的に相異なる位置に設置された複数のサーバ装置)で記憶装置42(仮想的な1個の記憶装置)を構成することも可能である。
【0035】
第1実施形態の記憶装置42は、端末装置16が設定した投稿メッセージMから楽曲情報Qを特定するための関連情報Rを記憶する。関連情報Rは、
図4に示すように、投稿メッセージM内に含まれ得る各単語Wと各楽曲の楽曲情報Qとを関連付けるデータテーブルである。各単語Wに対して観念的に適合または関連する楽曲(例えば多数の利用者が各単語Wから連想する楽曲)の楽曲情報Qが関連情報Rにてその単語Wに関連付けられる。1個の楽曲には1個以上の単語Wが関連付けられる。例えば、「海岸」や「ビーチ」、「海」等の単語Wには「海岸物語」という楽曲の楽曲情報Qが関連付けられ、「会いたい」や「恋しい」等の単語Wには「会いたくて」という楽曲の楽曲情報Qが関連付けられる。1個の単語Wが複数の楽曲情報Qに重複して関連付けられる場合もある。
【0036】
図4に示すように、楽曲情報Qは、属性情報QAと配信情報QBとを含んで構成される。属性情報QAは、楽曲の属性を指定する情報であり、例えば楽曲名と歌手名(アーティスト名)とを含んで構成される。なお、例えば楽曲のジャンルや発売日等の属性を属性情報QAに含ませることも可能である。配信情報QBは、楽曲の音楽データDの所在を識別するための情報であり、具体的には、通信システム100内で音楽データDを配信する配信装置12の所在と配信装置12内における音楽データDの所在とを指定する。例えば、音楽データDの購入用のサイトのURL(Uniform Resource Locator)が配信情報QBとして関連情報R内に設定される。
【0037】
図3の制御装置41は、記憶装置42に記憶されたプログラムPSを実行することで、楽曲情報Qを管理するための複数の機能(取得部51,抽出部52,情報特定部53,情報送信部54)を実現する。なお、制御装置41の各機能を複数の装置に分散することも可能である。
【0038】
取得部51は、端末装置16に対する利用者からの指示に応じて設定された投稿メッセージMを端末装置16から通信装置43を介して取得する。抽出部52は、取得部51が取得した投稿メッセージMから1個以上の単語Wを抽出する。抽出部52による単語Wの抽出には、例えば形態素解析等の公知の自然言語処理が任意に採用される。
【0039】
情報特定部53は、記憶装置42に記憶された関連情報Rを参照することで、抽出部52が抽出した単語Wに対応する1個の楽曲情報Qを特定する。1個の投稿メッセージMから複数の単語Wが抽出された場合や関連情報Rにて1個の単語Wに複数の楽曲情報Qが重複して関連付けられている場合には、抽出部52が抽出した単語Wから複数の楽曲情報Qが特定され得る。投稿メッセージM内の単語Wから複数の楽曲情報Qが特定される場合、情報特定部53は、複数の楽曲情報Qから1個の楽曲情報Qを選択する。例えば、複数の楽曲情報Qからランダムに1個の楽曲情報Qを選択する構成や、複数の楽曲情報Qから所定の条件で1個の楽曲情報Q(例えば発売日が最新である楽曲の楽曲情報Qや現時点で配信数が最大である楽曲の楽曲情報Q)を選択する構成が好適である。
【0040】
情報送信部54は、情報特定部53が特定した楽曲情報Qを投稿メッセージMの送信元の端末装置16に対して通信装置43から送信する(
図1のステップS2)。前述の通り、情報送信部54が端末装置16に送信した楽曲情報Qが投稿メッセージMとともに投稿情報Cに含められて投稿管理装置14に送信される。
【0041】
<投稿時の動作>
任意の利用者(以下「投稿者」という)UAが投稿情報Cを編集および投稿する場面を想定し、投稿情報Cに関連して投稿者UAの端末装置16と管理装置10とが実行する具体的な動作(
図5)を以下に説明する。端末装置16の制御装置21が記憶装置22内のプログラムPTを実行することでステップT1からステップT9までの各処理が実行され、管理装置10の制御装置41が記憶装置42内のプログラムPSを実行することでステップS1からステップS5までの各処理が実行される。
【0042】
投稿情報Cの生成開始が入力装置25に対する操作で投稿者UAから指示されると、端末装置16の表示制御部36は、
図6の投稿画面GAを表示装置24に表示させる(T1)。他方、設定部31は、入力装置25に対する投稿者UAからの指示に応じて投稿メッセージMを設定する(T2)。投稿画面GAには、
図6に示すように、設定部31が設定した投稿メッセージMと、投稿者UAが入力装置25を使用して操作可能な操作子61(楽曲付)および操作子62(投稿)とが配置される。投稿メッセージMの入力後に投稿者UAが操作子61を操作すると、送信部33は、設定部31が設定した投稿メッセージMを通信装置23から管理装置10に送信する(T3)。なお、投稿メッセージMの一部のみを通信装置23から管理装置10に送信することも可能である。
【0043】
管理装置10の取得部51は、端末装置16から送信された投稿メッセージMを取得する(S1)。抽出部52は、取得部51が取得した投稿メッセージMから単語Wを抽出する(S2)。情報特定部53は、記憶装置42に記憶された関連情報Rを参照することで、抽出部52が抽出した単語Wに関連付けられた楽曲情報Qを特定する(S3)。そして、情報送信部54は、情報特定部53が特定した楽曲情報Qを投稿メッセージMの送信元の端末装置16に送信する(S4)。
【0044】
端末装置16の情報取得部32は、管理装置10から送信されて通信装置23が受信した楽曲情報Qを取得する(T4)。情報取得部32が楽曲情報Qを取得すると、表示制御部36は、
図7の確認画面GBを表示装置24に表示させる(T5)。確認画面GBは、
図7に示すように確認領域GB1と操作領域GB2とを含んで構成される。確認領域GB1は、投稿者UAが投稿内容を投稿前に確認するための画像であり、設定部31がステップT2で設定した投稿メッセージMと、情報取得部32がステップT4で取得した楽曲情報Qの属性情報QA(楽曲名および歌手名)とが配置される。投稿者UAは、確認領域GB1を確認することで、自身が入力した投稿メッセージMの適否(修正の要否)と管理装置10が特定した楽曲の適否(自身の投稿にて他の利用者に提示される楽曲として適切か否か)とを判断することが可能である。なお、属性情報QAの楽曲名および歌手名の各々の文字数が所定値(例えば10文字)を上回る場合に超過分の文字の表示を省略することも可能である。
【0045】
図7の操作領域GB2は、投稿者UAからの操作を受付ける領域であり、操作子63と操作子64と操作子65とを含んで構成される。確認領域GB1を確認した結果、投稿メッセージMの修正が必要であると判断した投稿者UAは、操作子63(再編集)を操作する。投稿者UAが操作子63を操作すると(T6:YES)、処理がステップT1に移行して
図6の投稿画面GAが表示され、設定部31が投稿メッセージMの修正を受付ける状態に遷移する(T1,T2)。そして、修正後の投稿メッセージMについて楽曲情報Qの特定および送信が実行される。
【0046】
また、確認領域GB1を確認した結果、楽曲情報Qの変更が必要であると判断した投稿者UA(例えば自分の好みの楽曲ではないと判断した投稿者UA)は、
図7の操作子64(楽曲変更)を操作する。投稿者UAが操作子64を操作すると(T7:YES)、送信部33は、楽曲変更要求を管理装置10に送信することで、管理装置10が直前のステップS4で端末装置16に送信した楽曲情報Q(以下では特に「楽曲情報Q1」と表記する場合がある)の変更を管理装置10に対して要求する(T8)。
【0047】
管理装置10の通信装置43が端末装置16から楽曲変更要求を受信すると、情報特定部53は、楽曲情報Q1とは相違する楽曲情報Q(以下では特に「楽曲情報Q2」と表記する場合がある)を関連情報Rから特定する(S5)。すなわち、情報特定部53は、ステップS1で取得部51が取得した投稿メッセージM内の単語Wに対応する複数の楽曲情報Qのうち端末装置16に送信済の楽曲情報Q1以外の楽曲情報Q2を特定する。すなわち、端末装置16からの楽曲変更要求毎に相異なる楽曲情報Qが順次に特定される。情報送信部54は、情報特定部53がステップS5で特定した楽曲情報Q2を投稿者UAの端末装置16に送信する(S4)。
【0048】
なお、例えば投稿メッセージM内の単語Wから1曲分の楽曲情報Qしか特定されない場合には、楽曲情報Q1とは相違する楽曲情報Q2を特定できない。以上のように楽曲情報Qを変更できない場合(1曲分の楽曲情報Qしか特定できない場合)に、情報送信部54がその旨を端末装置16に通知する構成も好適である。また、投稿メッセージM内の単語Wから複数の楽曲情報Qが特定される場合(楽曲情報Qの変更が可能である場合)にその旨を情報送信部54から端末装置16に通知し、この通知を受信した場合に限定して楽曲情報Qの変更処理(T7,T8)を端末装置16が実行することも可能である。
【0049】
端末装置16の情報取得部32は、楽曲変更要求に応じて特定された楽曲情報Q2を取得し(T4)、表示制御部36は、楽曲情報Q2に応じた確認画面GBを表示装置24に表示させる(T5)。以上のように投稿メッセージMの変更(T6:YES)と楽曲情報Qの変更(T7:YES)とが利用者からの指示に応じて反復される。
【0050】
自身が指示した投稿メッセージMと管理装置10が特定した楽曲情報Qとが適切であると判断した投稿者UAは、投稿内容を確定するための
図7の操作子65(投稿)を操作する。投稿者UAが操作子65を操作すると、送信部33は、直前のステップT2で設定部31が設定した投稿メッセージMと直前のステップT4で情報取得部32が取得した楽曲情報Qと特定の参照情報(ハッシュタグ)Hとを含む投稿情報Cを生成して通信装置23から投稿管理装置14に送信する(T9)。参照情報Hは、投稿情報Cが楽曲情報Qを含むことを意味する符号である。投稿情報Cでは、例えば以下に例示する通り、投稿メッセージMと参照情報Hと楽曲情報Qとの各々の間に特定の区分符号(例えばスペース文字)σが挿入される。また、楽曲情報Q内の属性情報QAと配信情報QBとの間にも区分符号σが挿入される。
C=M+σ+H+σ+QA+σ+QB
したがって、投稿情報C内の各区分符号σを境界として投稿メッセージMと参照情報Hと楽曲情報Qとの各々(さらには楽曲情報Q内の属性情報QAと配信情報QBとの各々)を投稿情報Cから区別することが可能である。端末装置16から送信された投稿情報Cは投稿管理装置14にて受信および記憶される。
【0051】
なお、
図6の投稿画面GAの操作子62(投稿)を投稿者UAが操作した場合、楽曲情報Qに関連する処理(T3〜T8,S1〜S5)が実行されることなくステップT9の処理が実行される。すなわち、操作子62が操作された場合、送信部33は、設定部31がステップT2で設定した投稿メッセージMのみを含む投稿情報C(すなわち楽曲情報Qおよび参照情報Hを含まない投稿情報C)を通信装置23から投稿管理装置14に送信する。すなわち、投稿情報Cに楽曲情報Qを含めるか否かを投稿者UAが任意に選択することが可能である。
【0052】
<閲覧時の動作>
以上の動作が反復されることで投稿管理装置14には多数の利用者からの投稿情報Cが蓄積される。各端末装置16の利用者は他の利用者の投稿情報Cを閲覧することが可能である。以下では、投稿管理装置14に記憶された投稿情報Cを任意の利用者(以下「閲覧者」という)UBが閲覧する場合の端末装置16の動作を説明する。
【0053】
閲覧者UBは、自身が閲覧を希望する投稿情報Cの条件(以下「抽出条件」という)を入力装置25の操作により指定したうえで投稿情報Cの取得を端末装置16に指示することが可能である。投稿情報Cの取得が閲覧者UBから指示されると、端末装置16の送信部33は、抽出条件を含む投稿閲覧要求を通信装置23から投稿管理装置14に送信することで、抽出条件に合致した投稿情報Cを投稿管理装置14に対して要求する。投稿閲覧要求を受信した投稿管理装置14は、投稿閲覧要求で指定された抽出条件に合致する複数の投稿情報Cを記憶装置から検索し、検索された複数の投稿情報Cを要求元の端末装置16に送信する。
【0054】
端末装置16の投稿取得部34は、投稿管理装置14から送信された複数の投稿情報Cを通信装置23から取得する。投稿取得部34が取得する複数の投稿情報Cには、管理装置10が特定した楽曲情報Qと特定の参照情報Hとを投稿メッセージMとともに含む投稿情報Cと、投稿メッセージMのみを含む(楽曲情報Qや参照情報Hを含まない)投稿情報Cとが混在し得る。表示制御部36は、投稿取得部34が取得した各投稿情報Cを利用者が閲覧するための閲覧画面GCを表示装置24に表示させる。
【0055】
図8は、閲覧画面GCの模式図である。
図8に示すように、閲覧画面GCは、投稿取得部34が取得した複数の投稿情報Cを時系列に配置した画像(タイムライン)である。表示制御部36は、投稿情報Cに参照情報Hが含まれるか否かを判定し、参照情報Hが含まれる場合には投稿情報C内の各区分符号σを参照することで楽曲情報Qを特定する。楽曲情報Qを含まない投稿情報C(
図8における投稿者Yの投稿情報C)については投稿者の画像および名前と投稿メッセージMとが配置される。他方、投稿メッセージMとともに楽曲情報Qを含む投稿情報C(
図8における投稿者Xや投稿者Zの投稿情報C)については、投稿者の画像および名前と投稿メッセージMとに加えて操作子66が配置される。操作子66は、楽曲情報Q内の属性情報QA(楽曲名および歌手名)を表示するとともに、楽曲情報Q内の配信情報QBが指定する音楽データDの配信元に対するリンクが設定されたリンクオブジェクト(コマンドボタン)である。
【0056】
閲覧者UBが所望の楽曲情報Qに対応する操作子66を操作すると、端末装置16は、配信情報QBで指定された配信装置12が提供する楽曲データDの購入用のサイトにアクセスする。そして、認証処理や課金処理等を含む所定の購入手続の完了を条件として、閲覧者UBが指定した楽曲の音楽データDが配信装置12から端末装置16に配信されて記憶装置22に記憶される。
【0057】
以上に説明した通り、第1実施形態では、投稿者UAからの指示に応じた投稿メッセージM内の単語Wに対応する楽曲情報Qが管理装置10にて特定されて投稿者UAの端末装置16からの投稿情報Cに含められる。したがって、投稿者UAが自身の投稿メッセージM内に楽曲情報Q(楽曲名や歌手名)を含ませる手順を必要とせずに、楽曲情報Qを含む投稿情報Cを各閲覧者UBに提供することが可能である。すなわち、投稿者UAの負担を増加させることなく楽曲の音楽データDの利用が促進されるという利点がある。また、第1実施形態では、各単語と各楽曲情報Qとを対応付けた関連情報Rを参照することで投稿メッセージM内の各単語Wに対応する楽曲情報Qが特定されるから、管理装置10(情報特定部53)が楽曲情報Qを容易に特定できるという利点もある。
【0058】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0059】
第2実施形態では、投稿情報Cに含められる文字数が所定値Nに制限される。各端末装置16の送信部33は、投稿メッセージMと楽曲情報Qとを含む投稿情報Cの文字数が所定値Nを上回る場合に、投稿メッセージMと楽曲情報Qとを別個の投稿情報Cとして投稿管理装置14に順次に送信する。具体的には、第2実施形態では、
図5のステップT9が
図9のステップT11からT14に置換される。
【0060】
投稿内容の確定を指示する
図7の操作子65(投稿)を投稿者UAが操作すると(T7:NO)、送信部33は、直前のステップT2で設定部31が設定した投稿メッセージMの文字数NMと、直前のステップT4で情報取得部32が取得した楽曲情報Qの文字数NQ(属性情報QAの文字数と配信情報QBの文字数との合計)との合計値NCが所定値Nを上回るか否かを判定する(T11)。合計値NCが所定値N以下である場合(T11:NO)、送信部33は、第1実施形態と同様に、投稿メッセージMと楽曲情報Qとの双方を含む単一の投稿情報Cを投稿管理装置14に送信する(T12)。
【0061】
他方、合計値NCが所定値Nを上回る場合(T11:YES)、送信部33は、投稿メッセージMを含む投稿情報C1を投稿管理装置14に送信し(T13)、投稿情報C1の送信後に、楽曲情報Q(および参照情報H)を含む投稿情報C2を投稿管理装置14に送信する(T14)。すなわち、投稿メッセージMと楽曲情報Qとが別個の投稿情報Cとして投稿管理装置14に順次に送信される。端末装置16から送信された投稿情報C1と投稿情報C2とは投稿管理装置14にて受信および記憶される。投稿情報C1と投稿情報C2とは同一の投稿者UAが相連続して投稿した関係にあるから、閲覧者UBが投稿者UAを抽出条件に指定して閲覧する場合、投稿情報C1と投稿情報C2とは相連続する投稿として閲覧画面GCに表示される。
【0062】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、投稿情報Cの文字数の合計値NCが所定値Nを上回る場合に投稿メッセージMと楽曲情報Qとが別個の投稿情報Cとして順次に送信されるから、投稿情報Cの文字数の制限の範囲内で投稿メッセージMと楽曲情報Qとを適切に投稿管理装置14に送信できるという利点がある。
【0063】
なお、投稿情報Cのうち投稿メッセージM以外の要素が文字数K(K<N)である場合に、投稿者UAが指定可能な投稿メッセージMの文字数NMを{N−K}個に制限する構成も好適である。例えば第1実施形態の例示のように、投稿情報Cが、投稿メッセージMと参照情報Hと属性情報QAと配信情報QBと各要素間の区分符号σ(合計3個)とで構成される場合を想定する。参照情報Hが7文字であり、属性情報QAが21文字であり、配信情報QBが20文字であり、1個分の区分符号σが1文字である場合を想定すると、投稿メッセージMの文字数NMは、{N−51}個(K=7+21+20+1+1+1=51)に制限される。また、楽曲情報Qを含まない投稿情報Cについては投稿メッセージMの文字数NMをN個まで許容する一方、楽曲情報Qを含む投稿情報Cについては投稿メッセージMの文字数NMを{N−K}個に制限することも可能である。
【0064】
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態において任意の閲覧者UBの端末装置16の再生部35が楽曲を再生する場合の動作の説明図である。端末装置16の再生部35は、記憶装置22に記憶された複数の音楽データDのうち閲覧者UBが入力装置25に対する操作で選択した音楽データDが示す楽曲(以下「再生楽曲」という)の再生を開始する(T21)。第3実施形態の音楽データDには、楽曲の再生中に表示装置24に表示される楽曲画像(静止画または動画像)が付加される。再生部35による再生楽曲の再生が開始すると、表示制御部36は、再生楽曲の楽曲画像を表示装置24に表示させる(T22)。
【0065】
また、再生部35が再生楽曲の再生を開始すると、送信部33は、再生楽曲に関連する投稿情報Cを要求する投稿閲覧要求を投稿管理装置14に送信する(T23)。投稿閲覧要求では、再生楽曲の属性情報QAが抽出条件として指定される。属性情報QAは、音楽データD内のメタデータから抽出された楽曲名および歌手名を含む。投稿閲覧要求を受信した投稿管理装置14は、投稿閲覧要求で指定された属性情報QAを含む複数の投稿情報C(すなわち、管理装置10が特定した楽曲情報Qを投稿メッセージMに付加した投稿情報C)を検索して要求元の端末装置16に送信する。
【0066】
端末装置16の投稿取得部34は、投稿管理装置14から送信された複数の投稿情報Cを取得する(T24)。表示制御部36は、投稿取得部34が取得した各投稿情報Cの投稿メッセージMを楽曲画像とともに表示装置24に順次に表示させる(T25)。すなわち、再生楽曲の楽曲画像を背景として再生楽曲に関連する複数の投稿メッセージMが順次に表示される。
【0067】
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、再生楽曲に関連する投稿メッセージMが投稿管理装置14にて検索されて端末装置16に提供されるから、閲覧者UBが再生楽曲を抽出条件として指定する手順を必要とせずに、再生楽曲に関連する投稿メッセージMを閲覧者UBが閲覧できるという利点がある。なお、第3実施形態の構成は、第1実施形態および第2実施形態の何れにも適用される。
【0068】
<第4実施形態>
図11は、第4実施形態において投稿者UAの端末装置16と管理装置10とが実行する動作の説明図である。第1実施形態で参照した
図5の動作が
図11の動作に置換される。
【0069】
投稿者UAの端末装置16において、第1実施形態と同様に、設定部31が投稿メッセージMを設定し(T1,T2)、送信部33が投稿メッセージMを管理装置10に送信する(T3)。管理装置10の取得部51は、端末装置16から投稿メッセージMを取得する(S1)。抽出部52は、投稿メッセージM内の各単語Wを抽出し(S2)、情報特定部53は、記憶装置42内の関連情報Rを参照することで各単語Wに対応する楽曲情報Qを特定する(S3)。
【0070】
管理装置10の情報送信部54は、ステップS1で取得部51が取得した投稿メッセージMとステップS3で情報特定部53が特定した楽曲情報Qとを含む投稿情報Cを生成して通信装置43から投稿管理装置14に送信する(S4)。投稿情報Cには、投稿者UAの識別情報が含められる。情報送信部54から送信された投稿情報Cは投稿管理装置14にて受信および記憶される。
【0071】
以上の説明から理解される通り、第4実施形態では、投稿者UAによる楽曲情報Qの確認および修正が実行されることなく、管理装置10が特定した楽曲情報Qを含む投稿情報Cが投稿管理装置14に送信される。したがって、端末装置16にて管理装置10から楽曲情報Qを取得する動作(情報取得部32)や端末装置16から管理装置10に楽曲情報Qの変更を要求する動作は省略される。第4実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、第4実施形態の構成は、第2実施形態や第3実施形態にも同様に適用される。
【0072】
なお、第1実施形態では、管理装置10が特定した楽曲情報Qが投稿者UAの端末装置16に送信され、投稿者UAが楽曲情報Qを確認してから投稿情報Cが投稿管理装置14に送信される。したがって、投稿者UAが意図しない楽曲(例えば投稿者UAの嗜好や意図に合致しない楽曲)の楽曲情報Qが投稿者UAの投稿情報Cに含められて各閲覧者UBに閲覧される可能性を低減できるという利点がある。第1実施形態では特に、管理装置10にて特定された楽曲情報Qが利用者からの指示に応じて変更されるから、投稿者UAが意図しない楽曲が投稿情報Cに含められる可能性を低減できるという効果は格別に顕著である。
【0073】
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
【0074】
(1)投稿メッセージM内の単語Wに対応する複数の楽曲情報Qから1個の楽曲情報Qを特定する方法は任意である。例えば、楽曲情報Qの選択に使用される選択情報を端末装置16から管理装置10に送信し、投稿メッセージM内の単語Wに対応する複数の楽曲情報Qのうち選択情報に応じた1個の楽曲情報Qを情報特定部53が特定する構成も好適である。楽曲情報Qの選択基準となる選択情報としては、例えば、投稿者UAの嗜好を示す嗜好情報や、端末装置16における楽曲の再生履歴、記憶装置22に記憶された楽曲データDのリスト等が例示され得る。嗜好情報を選択情報として利用した場合、単語Wに対応する複数の楽曲情報Qのうち投稿者UAの嗜好に合致した楽曲の楽曲情報Qが選択される。また、再生履歴を選択情報として利用する場合、過去の再生回数が多い楽曲に関連する楽曲(例えば歌手やジャンルが共通する楽曲)の楽曲情報Qが選択され、楽曲データDのリストを選択情報として利用する場合、リスト内の楽曲に関連する楽曲(例えば歌手やジャンルが共通する楽曲)の楽曲情報Qが選択される。
【0075】
投稿メッセージM内の単語Wに対応する複数の楽曲情報Qの何れかを端末装置16の利用者(投稿者UA)に選択させることも可能である。すなわち、管理装置10の情報送信部54は、情報特定部53が投稿メッセージM内の単語Wから特定した複数の楽曲情報Qを投稿者UAの端末装置16に送信する。投稿者UAの端末装置16の情報取得部32は、管理装置10から複数の楽曲情報Qを取得し、複数の楽曲情報Qのうち入力装置25の操作で利用者が選択した楽曲情報Q(すなわち利用者からの指示に応じた楽曲情報Q)を選択する。以上の構成によれば、投稿者UAの所望の楽曲が特定されるまで管理装置10による楽曲情報Qの送信(S4)および変更(S5)を反復する必要がないという利点がある。他方、第1実施形態のように単語Wに対応する複数の楽曲情報Qの何れかを管理装置10の情報特定部53が選択する構成によれば、投稿者UAが楽曲情報Qを複数の候補から選択する負担を軽減できるという利点がある。
【0076】
また、端末装置16が管理装置10から複数の楽曲情報Qを取得する構成では、端末装置16の情報取得部32が複数の楽曲情報Qの何れかを所定の方法で選択することも可能である。具体的には、情報取得部32が複数の楽曲情報Qからランダムに1個の楽曲情報Qを選択する構成が好適である。以上の構成によれば、端末装置16による楽曲変更要求の送信(T8)や管理装置10による楽曲情報Qの送信(S4)および変更(S5)を反復する必要がないという利点がある。
【0077】
例えば、情報取得部32は、管理装置10から通知された複数の楽曲情報Qをランダムな順番に配列したリスト(以下「楽曲リスト」という)を生成し、投稿者UAによる楽曲変更の指示毎に、楽曲リスト内の各楽曲情報Qを配列の順番で順次に選択する。すなわち、情報取得部32は、特定の楽曲情報Q1の選択後に投稿者UAが楽曲変更を指示すると、楽曲情報Q1とは相違する楽曲情報Q2を選択する。表示制御部36は、情報取得部32が選択した楽曲情報Qを投稿者UAに提示する
図7の確認画面GBを表示装置24に表示させる。楽曲リスト内の全部の楽曲情報Qが投稿者UAに提示されると、表示制御部36は、楽曲情報Qの全候補を提示したことを投稿者UAに報知し、情報取得部32は、楽曲リスト内の各楽曲情報Qを逆順で順次に選択する。以上の構成によれば、投稿者UAに提示される楽曲情報Qの重複を回避しながら楽曲情報Qを変更することが可能である。
【0078】
(2)前述の各形態では、投稿メッセージMに対応する単語Wを管理装置10の抽出部52が抽出したが、単語Wの抽出を端末装置16にて実行する構成も採用され得る。具体的には、
図12に示すように、端末装置16の制御装置21は、前述の各形態と同様の要素(設定部31および送信部33等)に加えて抽出部37として機能する。抽出部37は、設定部31が設定した投稿メッセージMから単語Wを抽出する。送信部33は、抽出部37が抽出した単語Wを管理装置10に送信する。管理装置10の取得部51は、端末装置16から送信された単語Wを取得し、情報特定部53は、取得部51が取得した単語に対応する楽曲情報Qを特定する。第1実施形態における管理装置10内の抽出部52は省略される。以上の構成においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、第1実施形態のように抽出部52を管理装置10に設置した構成では、各単語Wの抽出が管理装置10にて集中的に実行されるから、投稿メッセージMから単語Wを抽出する機能(抽出部37)を各端末装置16に搭載する必要がないという利点がある。
【0079】
(3)第2実施形態では、投稿メッセージMの文字数NMと楽曲情報Qの文字数NQとの合計値NCが所定値Nを上回るか否かを判定したが、投稿メッセージMの文字数NMが大きい場合には合計値NCが所定値Nを上回る可能性が高いことを考慮すると、投稿メッセージMの文字数NMが所定値Na(Na<N)を上回るか否かをステップT11にて判定する構成も採用される。投稿メッセージMの文字数NMが所定値Naを上回る場合に、投稿メッセージMを含む投稿情報C1と楽曲情報Qを含む投稿情報C2とが個別に投稿管理装置14に送信される。
【0080】
(4)前述の各形態では、投稿メッセージMの単語Wに対応する楽曲情報Qを特定したが、投稿メッセージMの単語Wから特定される情報は楽曲(音楽)に関連する情報に限定されない。例えば、映画等の映像作品の動画像や電子書籍等のコンテンツに関連する情報(コンテンツ情報)を投稿メッセージM内の単語Wから特定する構成も採用され得る。すなわち、前述の各形態における楽曲情報Qは、楽曲(音楽)に加えて動画像や電子書籍等を包括するコンテンツに関するコンテンツ情報の一例であり、前述の各形態における音楽データDは、コンテンツを示すコンテンツデータの一例である。動画像のコンテンツ情報の属性情報QAとしては動画像の題名や製作者等が例示され、電子書籍のコンテンツ情報の属性情報QAとしては書籍名や書籍コード(ISBN:International Standard Book Number)等が例示される。また、動画像や電子書籍等のコンテンツ情報の配信情報QBは、前述の各形態の配信情報QBと同様に、動画像データや電子書籍データ等のコンテンツデータの所在(例えば購入用のサイトのURL)を示す情報である。以上の説明から理解されるように、前述の各形態における管理装置10は、投稿メッセージM内の単語Wに対応するコンテンツ情報を特定する装置として包括される。