【文献】
Alcatel-Lucent,Status Report to TSG[online],3GPP TSG RAN meeting #58 RP-121579,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_58/Docs/RP-121579.zip>,2012年11月30日
【文献】
Research In Motion, UK Limited,Efficiency of DCI based PUCCH Resource Allocation Alternatives for ePDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #71 R1-125069,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-125069.zip>,2012年11月 3日
【文献】
Intel Corporation,Remaining details on PUCCH resource allocation for EPDCCH[online],3GPP TSG-RAN WG1 #71 R1-125231,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-125231.zip>,2012年11月 6日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,Remaining issues on HARQ-ACK resource allocation for data scheduled via EPDCCH: TDD aspects[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #71 R1-125011,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-125011.zip>,2012年11月 2日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,Remaining issues on TDD HARQ-ACK resource allocation for data scheduled via EPDCCH[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #72 R1-130475,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130475.zip>,2013年 1月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
時分割デュープレックス(TDD)における確認(Ack)/否定確認(Nack)リソースオフセット(ARO)値を第1セットの値及び第2セットの値で定義することを含み、
前記第1セットの値は、少なくとも1つの絶対値が2より大きい負の数を含み、これを使用して、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)リソース決定をオフセットして、そのHARQ−ACKが別のダウンリンクサブフレームに対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソースを経て送信されるようにし、及び
前記第2セットの値は、−2と2との間の値を含み、
m=0のときに、前記ARO値は前記第2セットに属し、{0、−2、−1、2}であり、m>0のときに、AROの値は前記第1セットに属し、前記値の少なくとも1つは、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)を、ダウンリンクサブフレームn<mに対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソース領域に圧縮することができ、ここで、mは、エンハンスト物理的ダウンリンクコントロールチャンネル(EPDCCH)によりスケジュールされる物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)のダウンリンクサブフレームの相対的インデックスである、方法。
前記第1セットの値の少なくとも1つは、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)がダウンリンクサブフレームn=m−1に対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソースを経て送信されることを生じさせ、ここで、mは、エンハンスト物理的ダウンリンクコントロールチャンネル(EPDCCH)によりスケジュールされる物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)のダウンリンクサブフレームの相対的インデックスである、請求項1又は2に記載の方法。
時分割デュープレックス(TDD)における確認(Ack)/否定確認(Nack)リソースオフセット(ARO)値を第1セットの値及び第2セットの値で定義するための手段を備え、
前記第1セットの値は、少なくとも1つの絶対値が2より大きい負の値を含み、これを使用して、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)リソース決定をオフセットして、そのHARQ−ACKが別のダウンリンクサブフレームに対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソースを経て送信されるようにし、及び
前記第2セットの値は、−2と2との間の値を含み、
m=0のときに、前記ARO値は前記第2セットに属し、{0、−2、−1、2}であり、m>0のときに、AROの値は前記第1セットに属し、前記値の少なくとも1つは、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)を、ダウンリンクサブフレームn<mに対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソース領域に圧縮することができ、ここで、mは、エンハンスト物理的ダウンリンクコントロールチャンネル(EPDCCH)によりスケジュールされる物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)のダウンリンクサブフレームの相対的インデックスである、装置。
前記第1セットの値の少なくとも1つは、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認(ACK)がダウンリンクサブフレームn=m−1に対応する物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソースを経て送信されることを生じさせ、ここで、mは、エンハンスト物理的ダウンリンクコントロールチャンネル(EPDCCH)によりスケジュールされる物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)のダウンリンクサブフレームの相対的インデックスである、請求項4又は5に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付図面に示されて一般的に述べられる本発明のコンポーネントは、広範囲な種々の異なるコンフィギュレーションで構成及び設計できることが容易に理解されよう。従って、添付図面に示された、ARO値を定義するための方法、システム、装置及びコンピュータプログラム製品の実施形態の以下の詳細な説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の選択された実施形態を単に表すものである。
【0017】
必要に応じて、以下に述べる異なる機能は、互いに異なる順序で及び/又は同時に遂行されてもよい。更に、必要に応じて、ここに述べる機能の1つ以上は、任意のものでもよいし、組み合わされてもよい。従って、以下の説明は、本発明の原理、教示及び実施形態の単なる例示として考えるべきであり、それに限定されない。
【0018】
本発明のある実施形態は、物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)トランスポートブロックに対応するHARQ−ACKのための物理的アップリンクコントロールチャンネル(PUCCH)リソース割り当てに関する。
【0019】
周波数ドメインデュープレックス(FDD)では、PUCCHリソースは、確認(Ack)/否定確認(Nack)リソースオフセット(ARO)の関数として計算される。FDDでは、Ack/Nackリソースオフセットの一例は、{−2、−1、0、2}に等しい。2ビットのAck/Nackリソースオフセット指示は、エンハンスト物理的ダウンリンクコントロールチャンネル(EPDCCH)により搬送される全てのダウンリンクコントロール情報フォーマットについて与えられる。
【0020】
しかしながら、時間ドメインデュープレクス(TDD)では、2ビットのAROフィールドも与えられるが、TDDの場合のAROの値は、まだ定義されていない。
【0021】
現在、3GPPでは、TDDのための4つのARO値が{[−2]、[−1]、0、2}に等しいという暫定的な提案がなされており、ここで、かぎカッコ内の値−2及び−1は、最終的なものではなく、値0及び2は、合意されたものである。問題は、動的なHARQ−ACKについて予約されたPUCCHリソースを負荷に基づいて動的にスケーリングできる仕方で2つの欠落ARO値をどのように定義するかである。
【0022】
従って、1つの実施形態は、以下に詳細に述べるように、バンドルウインドウ内の多数のDLサブフレーム間でPUCCHリソース圧縮を更に可能にするためにTDDにおけるAck/Nackリソースオフセット(ARO)値を定義する方法を提供する。
【0023】
EPDCCHによりスケジュールされるPDSCHトランスポートブロックに対応するHARQ−ACKのためのPUCCHフォーマット1a/1bリソース割り当てが3GPP RAN1#71ミーティングで議論された。幾つかのFFSポイントで以下に概略を述べるように多数の合意がなされた。
【0024】
FDDでは、PUCCHリソース
は、次のように計算される。
但し、Δ
ARO={−2、−1、0、2}であり、そして
は、インデックス‘j’を伴うEPDCCHセットに関連したPUCCHリソースオフセットである。
【0025】
EPDCCHセットにおけるEPDCCHの最小合意レベルが1つのエンハンストコントロールチャンネルエレメント(ECCE)であるか2つのECCEであるかに関わらず、f(n
eCCE、p)は、局部及び分散EPDCCHに対して各々次のように決定され、
但し、n
eCCE,jは、インデックス‘j’を伴うEPDCCHセットにおけるEPDCCH送信の第1のECCEのインデックスであり、Nは、PRB当りのECCEの数であり、k
pは、EPDCCHを復調するのに使用されるDMRSポートから決定され、N=4の場合は、k
p={0、1、2、3}であり、N=2の場合は、k
p={0、1}である。
【0026】
EPDCCHにより搬送される全てのDL DCIフォーマットには明確な2ビットのAck/Nackリソースオフセット(ARO)指示が常に存在する。SCellを経て送信されるEPDCCHでは、リソース割り当てメカニズムがRel−10と同じであり、ここで、Rel−10のARIが使用され、そしてAROフィールドは、全て0にセットされる。AROフィールドは、DCIフォーマット0又は4には含まれない。CoMP動作のための
のRel−11 UE特有値が構成されるか否かに関わらず、EPDCCHを経て受け取られるDLグラントに対して前記式1が使用される。
【0027】
TDDでは、同じバンドルウインドウ内の全てのサブフレームのEPDCCHを監視するようにUEが構成される場合には、FDDのPUCCHリソース決定式に存在する項に加えて、TDDのPUCCHリソースは、次の式にも依存する。
但し、N
eCCE,i,jは、そのUEに対して構成されたEPDCCHセットjにおけるサブフレームiのeCCEの数に等しく、そしてm(0...M−1)は、EPDCCHによりスケジュールされるPDSCHのDLサブフレームの相対的インデックスである。
【0028】
TDDには2ビットのAROフィールドも存在する。更なる研究として残されているものは、TDDの場合のAROの値を定義することである。TDDの場合のARO値の幾つかの考えられる別の態様は、次の通りである。
●別の態様1:FDDの場合と同じ
●別の態様2:{0、2、−NeCCE,m,j、NeCCE,m,j}
●別の態様3:{0、2、N(1)PUCCH,0−N(1)PUCCH,j、N(1)PUCCH,1−
N(1)PUCCH,j}
●別の態様4:{0、−NeCCE,0,j、−(NeCCE,0,j、+NeCCE,1,j)、−
(NeCCE,0,j+NeCCE,1,j+NeCCE,2,j)}
●...
【0029】
キャリアアグリゲーションでは、AROの存在又は使用がFDDと同様に定義される。DAI>1であり、且つUEがフォーマット3で構成されるときのAROの使用について更なる研究が行われる。又、同じバンドルウインドウ内の幾つかのサブフレームのEPDCCHを監視しないようにUEが構成されるときにも更なる研究がなされる。
【0030】
幾つかの可能性は、次のものを含む(かぎカッコ内の特徴は、RAN1#72において更なる議論を受ける)。
●4つのARO値は、{[−2]、[−1]、0、2}であり、ここで、値0及び2は合意されたが、値−2及び−1は、更なる討議がまだ保留中である。
●[DAI>1の場合にはAROビットが0にセットされ、そしてUEは、PUCCHフォーマット3で構成される]
●[PUCCHリソース割り当ては、全てのサブフレームに基づく]
【0031】
FDDのAROは、同じPUCCHリソース領域を共有する複数のEPDCCHセット間の潜在的なリソース衝突を解決するように設計され、そしてTDDのARO値0及び2も、同じ目的を果たす。本発明のある実施形態は、バンドルウインドウ内の多数のDLサブフレーム間でPUCCHリソース圧縮を更に可能にするためにTDDのARO値を定義する解決策を提供する。
【0032】
上述したように、EPDCCHを経てスケジュールされるPDSCHに対応するHARQ−ACKに対するPUCCHリソース割り当ては、暗示的マッピングに一部分基づく。より詳細には、スケジューリングDL指定の最低eCCEのインデックスと、HARQ−ACKが送信されるPUCCHリソースとの間には1対1のマッピング関係がある。その結果、要求されるPUCCHリソースの数は、所与のEPDCCHセットjにおけるeCCEの数に等しくなる。更に、AROは、暗示的に導出されるリソースをオフセットするのにも使用される。
【0033】
図1は、一実施形態によるマルチサブフレームPUCCHリソース構成の一例を示す。TDDにおけるPUCCHリソースオーバーヘッドは、FDDよりも非常に高い。というのは、バンドルウインドウ内の複数のDLサブフレームのPUCCHリソースが、
図1の上部に示すように、1つのULサブフレームにおいて「積み重ねられる」からである。LTE Rel−8のようにリソースインターリーブはないから、サブフレーム#3における1つのEPDCCH DL指定割り当ては、3つのサブフレームにおいてeCCEをどのように使用しても、サブフレーム#0/1/2の完全ULオーバーヘッドを招く(即ち、N_eCCE.0,j+N_eCCE.1,j+N_eCCE.2,j PUCCHリソースを予約する必要があり、ここで、N_eCCE.m,jは、バンドルウインドウのm番目のサブフレームのEPDCCHセットjにおけるeCCEの数である)。
【0034】
バンドルウインドウのm番目のサブフレームで送信されるDL指定のためのHARQ−ACKリソースを以前のサブフレームの1つに対応するPUCCH領域へ動的に移動するために大きな負のARO値を使用することができる。
図1の下部に示すように、例えば、1つの特定のUEについて、4つのDLサブフレームに対応するHARQ−ACKリソースは、全て、第1のサブフレームに対応するPUCCHリソースへ移動され、従って、バンドルウインドウの複数のDLサブフレーム間でリソース圧縮を行うことができる。
【0035】
リソース圧縮は、次いで、PUSCHとPUCCHとの間の柔軟なリソース割り当てを保証する。動的なHARQ−ACKリソースは、PUCCHの最も内側の部分(PUSCHの隣)に位置され、そしてHARQ−ACKリソースを動的に圧縮でき、PUCCHを経て送信されるHARQ−ACKに対して半静的に予約される物理的リソースブロック(PRB)においてPUSCHのスケジューリングを許すことに注意されたい。
【0036】
動的なHARQ−ACKについて予約されるPUCCHリソースを負荷に基づいて動的にスケーリングできる仕方でARO値をどのように特別に定義するかの問題が生じる(例えば、第1のDLサブフレームに対応するPUCCH領域のリソース利用が高くない場合には、次のDLサブフレームのためのHARQ−ACK送信をこの領域へ動的に移動することができねばならない)。
【0037】
一実施形態によれば、TDDに対するAROの定義は、2つの成分を含む。AROの1つの部分は、リソース圧縮に向けられ、大きな(2より大きな)負の値を含む。これは、別のDLサブフレームに対応するPUCCHリソースを経てのHARQ−ACKの送信が終了するように、HARQ−ACKリソース決定をオフセットするのに使用される。AROの別の部分は、衝突回避に向けられ、小さな値(例えば、−2、−1、0、1又は2)を含む。
【0038】
本発明のある実施形態により定義されるAROの重要な特性は、次のように特徴付けられる。m=0のとき、ARO定義は、FDDと同じになるように減少され、即ちARO={−2、−1、0、2}である。m>0のとき、ARO値の少なくとも幾つかは、HARQ−ACKを、DLサブフレームn<mに対応するPUCCHリソース領域へ圧縮することを許す。1つの実施形態では、少なくとも1つのARO値は、DLサブフレームn=0及び/又はn=1に対応するPUCCHリソースにおいてHARQ−ACKが送信されることを生じさせる。別の実施形態では、少なくとも1つのARO値は、DLサブフレームn=m−1に対応するPUCCHリソース(即ち、以前のDLサブフレームに対応するHARQ−ACKリソース)においてHARQ−ACKが送信されることを生じさせる。
【0039】
TDDにおけるARO値の一般的定義は、決定されるべき2つのARO値に対して各々2セットのパラメータ{a1、b1、C1}及び{a2、b2、C2}で表すことができる。ここで、“a”及び“b”は、ターゲットサブフレームのHARQ−ACKをどのPUCCH領域(どのDLサブフレームかに対応する)に移動すべきかコントロールするのに使用され、即ち“a”及び“b”は、PUCCHリソース圧縮を定義するために使用される。“C”は、衝突回避のためのオフセットとして使用される。例えば、{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}は、サブフレームインデックス“m(0...M−1)”に依存し、そして{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}の組み合わせは、各々2つのARO値を決定する。
【0040】
一実施形態によれば、TDDにおいて、サブフレームmのARO値は、[O
1、O
2、0、2]であり、ここで、次のようになる。
及び
【0041】
図2は、一実施形態によるマルチサブフレームPUCCHリソース構成の一例を示す。DLサブフレームmに対応するHARQ−ACKリソースをサブフレームn(m>n)へ移動することは、{a、b}に対する適切なパラメータ設定により定義される。例えば、
●
図2aに示すa=0、b=m−1は、サブフレーム#1/2/3のHARQ−ACKリソースがサブフレーム#0に圧縮されることを意味し;
●
図2bに示すa=1、b=m−1は、サブフレーム#2/3のHARQ−ACKリソースがサブフレーム#1に圧縮されることを意味し;
●
図2cに示すa=m−1、b=m−1は、サブフレーム#1/2/3のHARQ−ACKリソースが各々サブフレーム#0/1/2に圧縮されることを意味する。
【0042】
Cに関して、{C
1、C
2}についての可能性は、次の通りである。
1.{C
1、C
2}は、バンドルウインドウ内の全てのサブフレームにわたって一定であり、例えば、C
1=−2、C
2=−1、又はC
1=0、C
2=2であり;
2.{C
1、C
2}は、サブフレームインデックスmに依存し、
2.1.{C
1、C
2}の値は、現在サブフレームに対するHARQ−ACKリソースが別のサブフレームへ移動されるかどうかに依存し、例えば、
2.2.{C
1、C
2}の解釈は、サブフレームからサブフレームへ次のように循環的に変化する。
○m=0:C
1は、FDD([−2])のAROとして定義される
○m=1:C
1は、[−1]として定義される
○m=2:C
1は、[0]として定義される
○m=3:C
1は、[2]として定義される
○m=0:C
2は、FDD([−1])のAROとして定義される
○m=1:C
2は、[0]として定義される
○m=2:C
2は、[2]として定義される
○m=3:C
2は、[−2]として定義される
【0043】
この解決策の利益は、予め定義された(例えば、第1)サブフレームに対応する4つのARO値の完全に柔軟な利用を許すことである。これは、オフセットパラメータΔ={−2、−1、0、2}の「循環解釈」と称される。このルールは、C1=Δ(m+1)、C2=Δ(mod(m+x、4)+1)と書き表すことができ、ここで、m(0...M−1)は、バンドルウインドウ内のサブフレームインデックスであり、Mは、バンドルウインドウ内のサブフレームの数であり、そしてxは、C1とC2との間のオフセットである。一実施形態において、xは、1又は2のような既定の値を有する(上述した例ではx=1と仮定された)。
【0044】
上述したように、{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}の組み合わせは、各々、2つのARO値を決定する。ある実施形態は、2つのARO値(O1及びO2)に対して2つの個別の値を得るための異なる解決策を提供する。
【0045】
1つの実施形態において、[a1、b1]は、[a2、b2]と同じであり、例えば、前記項2.2と同様にC1及びC2の循環解釈では、
である。この別の態様は、
図3に示されている。
【0046】
別の実施形態では、[a1、b1]は、[a2、b2]とは異なり、例えば、前記項2.1と同様にC1及びC2では、
である。この別の態様は、
図4に示されている。
【0047】
別の実施形態では、[a1、b1]は、[a2、b2]とは異なり、例えば、前記項2.1と同様にC1及びC2では、
である。この別の態様は、
図5に示されている。
【0048】
前記例を越えるパラメータ設定の他の組み合わせも考えられるので、これらの実施形態は、これらの組み合わせに限定されないことに注意されたい。又、システムは、1つの圧縮戦略(例えば、
図3に示されたもの)しかサポートしないことが考えられる。別の解決策では、システムは、可変の戦略(例えば、
図4に示されたもの及び
図5に示された別のもの)をサポートすることができる。可変の戦略の原理に従って、eNodeB次第で、適用戦略を決定する。適用戦略は、より上位レイヤのシグナリング(例えば、無線リソースコントロールシグナリング)を経てUEに対して構成される。シグナリングは、パラメータ{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}に基づく(少なくとも部分的に)。
【0049】
図6は、一実施形態による装置10の一例を示す。当業者であれば、装置10は、
図6に示されていないコンポーネント又は特徴を含むことが理解されよう。本発明を例示するのに必要なコンポーネント又は特徴のみが
図6に示されている。
【0050】
図6に示したように、装置10は、情報を処理し且つインストラクション又はオペレーションを実行するためのプロセッサ22を備えている。プロセッサ22は、いずれの形式の汎用又は特殊目的プロセッサでもよい。
図6には、単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態では複数のプロセッサが使用されてもよい。実際に、プロセッサ22は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャーに基づくプロセッサの1つ以上を含む。
【0051】
装置10は、更に、プロセッサ22によって実行される情報及びインストラクションを記憶するためにプロセッサ22に結合されるメモリ14も備えている。メモリ14は、1つ以上のメモリでもよく且つローカルアプリケーション環境に適したいかなるタイプのものでもよく、そして適当な揮発性又は不揮発性データストレージ技術、例えば、半導体ベースのメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学的メモリ装置及びシステム、固定メモリ、及び取り外し可能なメモリを使用して実施される。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気又は光学ディスクのようなスタティックストレージ、或いは他の形式の非一時的マシン又はコンピュータ読み取り可能な媒体で構成することができる。メモリ14に記憶されるインストラクションは、プロセッサ22により実行されたときに、装置10がここに述べるタスクを遂行できるようにするプログラムインストラクション又はコンピュータプログラムコードを含む。
【0052】
又、装置10は、装置10へ及び装置10から信号及び/又はデータを送信及び受信するための1つ以上のアンテナ25も備えている。更に、装置10は、情報を送信及び受信するように構成されたトランシーバ28も備えている。例えば、トランシーバ28は、アンテナ25により送信するためのキャリア波形に情報を変調し、そしてアンテナ25を経て受信した情報を、装置10の他の要素による更なる処理のために復調するように構成される。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号又はデータを直接送信及び受信することができる。
【0053】
プロセッサ22は、装置10のオペレーションに関連した機能を遂行し、この機能は、アンテナ利得/位相パラメータの事前コード化、通信メッセージを形成する個々のビットのエンコード及びデコード動作、情報のフォーマット化、及び通信リソースの管理に関連したプロセッサを含む装置10の全体的なコントロールを含むが、これに限定されない。
【0054】
一実施形態では、メモリ14は、プロセッサ22により実行されたときに機能を発揮するソフトウェアモジュールを記憶する。これらのモジュールは、例えば、装置10のオペレーティングシステム機能を発揮するオペレーティングシステムを含む。又、メモリは、装置10の付加的な機能を発揮するためにアプリケーション又はプログラムのような1つ以上の機能的モジュールも記憶する。装置10のコンポーネントは、ハードウェアで実施されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアの適当な組み合わせで実施されてもよい。
【0055】
一実施形態において、装置10は、2セットのパラメータ{a1、b1、C1}及び{a2、b2、C2}でTDDにおけるARO値を定義するようにメモリ14及びプロセッサ22によりコントロールされる。この実施形態では、“a”及び“b”は、PUCCHリソース圧縮を定義するのに使用され、そして“C”は、衝突回避のためのオフセットとして使用される。一実施形態によれば、{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}は、サブフレームインデックス“m(0...M−1)”に依存し、そして{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}の組み合わせは、各々2つのARO値を決定する。1つの実施形態では、[a1、b1]は、C1及びC2の循環解釈で[a2、b2]と同じである。別の実施形態では、[a1、b1]は、現在サブフレームのHARQ−ACKリソースが別のサブフレームへ移動されるかどうかに基づき、C1及びC2の値で[a2、b2]とは異なる。更に別の実施形態では、[a1、b1]は、サブフレームからサブフレームへ循環的に変化するC1及びC2の値で[a2、b2]とは異なる。
【0056】
別の実施形態は、TDDにおけるARO値を定義するための方法に向けられる。この方法は、TDDにおけるARO値を2セットのパラメータ{a1、b1、C1}及び{a2、b2、C2}で定義することを含む。一実施形態によれば、この方法は、PUCCHリソース圧縮を定義するために“a”及び“b”を使用し、そして衝突回避のオフセットとして“C”を使用する。一実施形態によれば、{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}は、サブフレームインデックス“m(0...M−1)”に依存し、そして{“a1”、“b1”、“C1”}及び{“a2”、“b2”、“C2”}の組み合わせは、各々2つのARO値を決定する。この方法の1つの実施形態では、[a1、b1]は、C1及びC2の循環解釈で[a2、b2]と同じである。別の実施形態では、[a1、b1]は、現在サブフレームのHARQ−ACKリソースが別のサブフレームへ移動されるかどうかに基づき、C1及びC2の値で[a2、b2]とは異なる。更に別の実施形態では、[a1、b1]は、サブフレームからサブフレームへ循環的に変化するC1及びC2の値で[a2、b2]とは異なる。
【0057】
ある実施形態による1つの利益は、EPDCCHを経てスケジュールされるPDSCHに関連したPUCCHオーバーヘッドを最小にできることである。PUCCHオーバーヘッドは、スケーラブルであり、非占有のPUCCHリソースをPUSCHに対して完全に使用することができる。PUCCHオーバーヘッドは、TDDシステム特有の問題であることに注意されたい。Rel−11 EPDCCH解決策の最上部にそのようなメカニズムが構築されていない場合には、EPDDCHがRel−8解決策に比して大きなオーバーヘッドを生じることを意味する。
【0058】
以上のことから、一実施形態において、バンドルウインドウ内の全てのサブフレームに適用されそして賢明なリソース圧縮方法のほとんどをカバーするTDDにおけるARO値の一般的な定義が提案された。
図3に示された別の形態で積極的な圧縮を達成することができ、そして循環的解釈により衝突が更に回避される。
図4及び5に示された別の形態では、あまり積極的でない圧縮が達成される。これは、圧縮と、異なるサブフレーム間の動的なオフセットとの間の良好な妥協である。
【0059】
ある実施形態では、ここに述べるいずれかの方法の機能は、メモリ又は他のコンピュータ読み取り可能な又は有形の媒体に記憶されてプロセッサにより実行されるソフトウェア及び/又はコンピュータプログラムコードによって実施される。他の実施形態では、この機能は、ハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はハードウェア及びソフトウェアの他の組み合わせの使用により遂行される。
【0060】
当業者であれば、上述した本発明は、異なる順序のステップでも実施でき、及び/又はここに開示したものとは異なる構成のハードウェア要素でも実施できることが容易に理解されよう。それ故、本発明は、好ましい実施形態に基づいて説明したが、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の変更、修正、及び別の構造が明らかとなるであろう。それ故、本発明の範囲及び境界を決定するためには、特許請求の範囲を参照されたい。