特許第6090819号(P6090819)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6090819
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】ロッキング装置及びそれを用いる雲台
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20170227BHJP
【FI】
   G03B17/56 A
   G03B17/56 B
【請求項の数】26
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-525087(P2016-525087)
(86)(22)【出願日】2014年6月27日
(65)【公表番号】特表2016-535301(P2016-535301A)
(43)【公表日】2016年11月10日
(86)【国際出願番号】CN2014081048
(87)【国際公開番号】WO2015196486
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2016年4月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ザオ、ヤンチョン
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第202720439(CN,U)
【文献】 中国実用新案第201340508(CN,Y)
【文献】 独国実用新案第202004001608(DE,U1)
【文献】 中国実用新案第202647108(CN,U)
【文献】 中国実用新案第203414721(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付け板と、前記取付け板に摺動可能に設けられている支持板とを含み、前記支持板は画像形成装置を取り付けるためのものであり、前記取付け板は第1表面と、対向するように設置されている2つの第1側壁とを含み、前記第1表面の対向するように設置されている両端にはそれぞれ第1凸台が伸び、2つの前記第1凸台の内側壁にはそれぞれ第1摺動溝が設けられており、前記支持板の2つの外側壁にはそれぞれ前記第1摺動溝の位置に対応するように前記第1摺動溝に合わされている第2摺動溝が設けられるロッキング装置であって、前記1つの第1側壁には収納溝が設けられており、前記ロッキング装置は押圧装置を更に含み、前記押圧装置は摺動ブロックを含み、前記摺動ブロックは摺動可能に前記収納溝内に設けられており、前記摺動ブロックは前記収納溝の溝底に近接する第1側面を含み、前記第1側面は前記溝底に近接する方向に向かって伸びている、前記支持板を前記取付け板にロッキングするための係止部を有し、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記支持板と前記取付け板との間は前記係止部によりロッキングされており、
前記第1摺動溝の溝底にはネジ穴が設けられており、前記ロッキング装置はバネと、固定ボルトと、ピンと、スパナとを更に含み、前記バネは前記溝底と前記第1側面との間に設けられ、前記摺動ブロックは前記第1側面から離反する第2側面を更に含み、前記スパナは第2側面に設けられ、前記スパナには前記ピンを収納するための第1貫通孔が設けられ、前記ピンには第2貫通孔が設けられ、前記固定ボルトは、前記第1貫通孔内に収納された前記ピンの前記第2貫通孔と、前記摺動ブロックと、前記バネとを順に通過して、前記ネジ穴に螺合されている、ロッキング装置。
【請求項2】
前記第1摺動溝と前記第2摺動溝とはいずれもアリ摺動溝であることを特徴とする請求項1に記載のロッキング装置。
【請求項3】
前記第2側面には「回」字状の第1収納溝が設けられ、前記第1収納溝の中心部には、前記第1収納溝の溝底から突出する柱体が形成され、前記柱体には前記固定ボルトを通過させるための円形の貫通孔が設けられ、前記ロッキング装置は、貫通孔を有するパッドを更に含み、前記パッドの形状及びサイズはそれぞれ前記第1収納溝の形状及びサイズに合わされ、前記パッドの前記貫通孔は、前記柱体の外周の形状及びサイズに合わされ、前記パッドは前記第1収納溝内に収納されて、前記スパナと互いに接触されている請求項1または2に記載のロッキング装置。
【請求項4】
前記パッドの厚さは前記第1収納溝より厚いか又はそれと等しい請求項に記載のロッキング装置。
【請求項5】
前記パッドはジュラコン製である請求項または請求項に記載のロッキング装置。
【請求項6】
前記収納溝は前記溝底に直交して設けられている2つの側面を含み、2つの前記側面は対向するように設置され、2つの前記側面にはそれぞれ第1スライド部が設けられ、前記支持板の2つの外側壁には前記第1スライド部に対応して前記第1スライド部に合わされている第2スライド部が設けられている請求項1から請求項のいずれか1つに記載のロッキング装置。
【請求項7】
前記第1スライド部は摺動溝であり、前記第2スライド部はスライダである請求項に記載のロッキング装置。
【請求項8】
前記第1スライド部はスライダであり、前記第2スライド部は摺動溝である請求項に記載のロッキング装置。
【請求項9】
取付け板と、前記取付け板に摺動可能に設けられている支持板とを含み、前記支持板は画像形成装置を取り付けるためのものであり、前記取付け板は第1表面と、対向するように設置されている2つの第1側壁とを含み、前記第1表面の対向するように設置されている両端にはそれぞれ第1凸台が伸び、2つの前記第1凸台の内側壁にはそれぞれ第1摺動溝が設けられており、前記支持板の2つの外側壁にはそれぞれ前記第1摺動溝の位置に対応するように前記第1摺動溝に合わされている第2摺動溝が設けられるロッキング装置であって、前記1つの第1側壁には収納溝が設けられており、前記ロッキング装置は押圧装置を更に含み、前記押圧装置は摺動ブロックを含み、前記摺動ブロックは摺動可能に前記収納溝内に設けられており、前記摺動ブロックは前記収納溝の溝底に近接する第1側面を含み、前記第1側面は前記溝底に近接する方向に向かって伸びている、前記支持板を前記取付け板にロッキングするための係止部を有し、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記支持板と前記取付け板との間は前記係止部によりロッキングされており、
前記収納溝は前記溝底に直交して設けられている2つの側面を含み、2つの前記側面は対向するように設置され、2つの前記側面にはそれぞれ前記溝底に直交する方向に延伸する第1スライド部が設けられ、前記支持板の2つの外側壁には前記第1スライド部に対応して前記第1スライド部に合わされている第2スライド部が設けられ、前記第1スライド部は、摺動溝およびスライダの一方であり、前記第2スライド部は、前記摺動溝および前記スライダの他方である、ロッキング装置。
【請求項10】
前記収納溝は前記第1側壁から前記第1表面の中心に近接するように伸び、前記収納溝は前記第1凸台において切欠部が形成されるように前記第1凸台の一部を貫通し、前記切欠部は前記収納溝と連通しており、前記係止部は前記第1側面から突出し、前記係止部には前記第1側面に対して傾斜する斜面が形成されており、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記斜面は前記切欠部に収納されている請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のロッキング装置。
【請求項11】
前記ロッキング装置は第1アダプタを更に含み、前記第1アダプタは対向するように設置されている第1押し付けブロックと第2押し付けブロックとを含み、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックとの間には2つの円形の挿入溝が形成され、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックの両方に第1ネジが螺入され、前記取付け板は前記第2押し付けブロックに固定され、前記第1ネジのナットは第1スパナに固設されている請求項1から請求項10のいずれか1つに記載のロッキング装置。
【請求項12】
画像形成装置を載置するための雲台であって、前記雲台は第1支持フレームと、前記第1支持フレームにヒンジ接続され前記第1支持フレームを回動させるように駆動可能である第2支持フレームと、前記第2支持フレームにヒンジ接続され且つ前記第2支持フレームを回動させるように駆動可能である第3支持フレームとを含み、前記第1支持フレームは2つの第1支柱と2つのガイド柱とを含み、2つの前記ガイド柱は2つの前記第1支柱に略直交して設置され、2つの前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものである雲台において、前記ガイド柱に設けられている請求項1または10に記載のロッキング装置を更に含む雲台。
【請求項13】
前記第1支柱と、前記ガイド柱と、前記第3支持フレームとはいずれも中空状であり、前記第1支柱と、前記ガイド柱と、前記第3支持フレームとの内壁にはいずれも雌ネジ山が設けられ、駆動装置の本体部には雄ネジ山が設けられており、前記駆動装置を前記第1支柱、前記ガイド柱、又は前記第3支持フレームと互いに固接させるように、前記雄ネジ山と前記雌ネジ山とは互いに合わされている請求項12に記載の雲台。
【請求項14】
前記第2支持フレームは2つの第2支柱と、第1駆動装置とを含み、一方の前記第2支柱は一方の前記第1支柱の回転軸と互いにヒンジ接続されており、他方の前記第2支柱は前記第1駆動装置によって他方の前記第1支柱の回転軸と互いにヒンジ接続されている請求項13に記載の雲台。
【請求項15】
前記第3支持フレームは第3支柱と、第2駆動装置と、接続板とを含み、前記第2支持フレームを駆動するための前記第2駆動装置は前記第2支柱に回動可能に接続されており、前記第2駆動装置は、前記第3支柱の一端に固定され、前記第2駆動装置の駆動軸と前記第2支柱とが互いに固接され、前記第2支持フレームを回動させるために前記第2支柱を回動させるように駆動し、前記第3支柱の他端は前記接続板に接続されている請求項14に記載の雲台。
【請求項16】
前記雲台は駆動部と把持部とを更に含み、前記駆動部はブラシレスモータであり、その回転子は前記接続板に接続され、ステータは前記把持部に固定されており、前記駆動部は前記第3支持フレームを回動させるように駆動するものである請求項15に記載の雲台。
【請求項17】
前記第1摺動溝と前記第2摺動溝とはいずれもアリ摺動溝である請求項12から請求項16のいずれか1つに記載の雲台。
【請求項18】
前記第1摺動溝の溝底にはネジ穴が設けられており、前記ロッキング装置はバネと、固定ボルトと、ピンと、スパナとを更に含み、前記バネは前記溝底と前記第1側面との間に設けられ、前記摺動ブロックは前記第1側面から離反する第2側面を更に含み、前記スパナは第2側面に設けられ、前記スパナには前記ピンを収納するための第1貫通孔が設けられ、前記固定ボルトは前記ピンと前記摺動ブロックと前記バネとを順に通過して、前記ネジ穴に螺合されている請求項12から請求項17のいずれか1つに記載の雲台。
【請求項19】
前記第2側面には「回」字状の第1収納溝が設けられ、前記第1収納溝の中心部には柱体が形成され、前記柱体には前記固定ボルトを通過させるための円形の貫通孔が設けられ、前記ロッキング装置はパッドを更に含み、前記パッドの形状及びサイズはそれぞれ前記第1収納溝の形状及びサイズに合わされ、前記パッドは前記第1収納溝内に収納されて、前記スパナと互いに接触されている請求項18に記載の雲台。
【請求項20】
前記パッドの厚さは前記第1収納溝より厚いか又はそれと等しい請求項19に記載の雲台。
【請求項21】
前記パッドはジュラコン製である請求項19または請求項20に記載の雲台。
【請求項22】
前記収納溝は前記溝底に直交して設けられている2つの側面を含み、2つの前記側面は対向するように設置され、2つの前記側面にはそれぞれ第1スライド部が設けられ、前記支持板の2つの外側壁には前記第1スライド部に対応して前記第1スライド部に合わされている第2スライド部が設けられている請求項12から請求項21のいずれか1つに記載の雲台。
【請求項23】
前記第1スライド部は摺動溝であり、前記第2スライド部はスライダである請求項22に記載の雲台。
【請求項24】
前記第1スライド部はスライダであり、前記第2スライド部は摺動溝である請求項22に記載の雲台。
【請求項25】
前記収納溝は前記第1側壁から前記第1表面の中心に近接するように伸び、前記収納溝は前記第1凸台において切欠部が形成されるように前記第1凸台の一部を貫通し、前記切欠部は前記収納溝と連通しており、前記係止部は前記第1側面から突出し、前記係止部には前記第1側面に対して傾斜する斜面が形成されており、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記斜面は前記切欠部に収納されている請求項12から請求項24のいずれか1つに記載の雲台。
【請求項26】
前記ロッキング装置は第1アダプタを更に含み、前記第1アダプタは対向するように設置されている第1押し付けブロックと第2押し付けブロックとを含み、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックとの間には2つの円形の挿入溝が形成され、前記ガイド柱は前記円形の挿入溝に挿入されており、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックの両方に第1ネジが螺入され、前記取付け板は前記第2押し付けブロックに固定され、前記第1ネジのナットは第1スパナに固設されており、前記第1ネジを締めると、前記1アダプタは前記ガイド柱に固定され、前記第1ネジを緩めると、前記ロッキング装置は前記ガイド柱で前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動される請求項12から請求項25のいずれか1つに記載の雲台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影設備の分野に関し、特にロッキング装置及びそれを用いる雲台に関する。
【背景技術】
【0002】
雲台はビデオカメラを取り付けることに用いられる支持作業台であり、ビデオカメラが雲台上に設置される。雲台を調整することで、ビデオカメラのレンズを調整して、目標に対して正しく撮像することを実現する。前記雲台は様々な異なるモデルのビデオカメラ又はレンズに対応することができ、雲台の各軸の重心は調節可能である。しかし、重心を調節する従来の構造は、雲台の構造の相対的な変位によって重心を調節するが、構造部材の大部分が荷重を受けるため、構造部材の間には静止摩擦が大きく、相対的な変位を困難にする。また、相対的な変位の量が少ないとき、重心に対する影響が大きいため、重心の調節を困難にする。
【0003】
撮影愛好家及びプロ撮影者が屋外で撮影するとき、最良の撮影角度と効果を選択するために、雲台の角度を調整した後に、ユーザはカメラ又はビデオカメラをクイックシュープレートに取り付け、そして取り付けられたカメラ又はビデオカメラを雲台の固定台にクイックシューで取り付け、雲台におけるクイックシュープレートのロッキング機構を調節することで、クイックシュープレートを固定する。従来、雲台におけるクイックシュープレートのロッキング機構は第1ロッキング部材と、第2ロッキング部材と、第2ロッキング部材に設けられている複数のバネとを含み、体積が大きく且つ取り付けが不便であり、且つバネは圧縮と引張するときに揺動しやすいため、クイックシュープレートをロッキングと解放するとき、バネの緩みを発生させ、クイックシュープレートのロッキング精度に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、重心バランス調節が速く且つクイックシュープレートのロッキング精度を向上させ、体積が小さく且つ着脱が便利なロッキング装置、及びそれを用いる雲台を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は以下のように実現される。取付け板と、前記取付け板に摺動可能に設けられている支持板とを含むロッキング装置。前記支持板は画像形成装置を取り付けるためのものである。前記取付け板は第1表面と、対向するように設置されている2つの第1側壁とを含み、前記第1表面の対向するように設置されている両端にはそれぞれ第1凸台が伸びている。2つの前記第1凸台の内側壁にはそれぞれ第1摺動溝が設けられている。前記支持板の2つの外側壁にはそれぞれ前記第1摺動溝の位置に対応するように前記第1摺動溝に合わされている第2摺動溝が設けられている。そのうち、前記1つの第1側壁には収納溝が設けられている。前記ロッキング装置は押圧装置を更に含み、前記押圧装置は摺動ブロックを含む。前記摺動ブロックは摺動可能に前記収納溝内に設けられている。前記摺動ブロックは前記収納溝の溝底に近接する第1側面を含み、前記第1側面は前記溝底に近接する方向に向かって伸びている係止部を有する。前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記支持板と前記取付け板との間は前記係止部によりロッキングされている。
【0006】
ここで、前記第1摺動溝と前記第2摺動溝とはいずれもアリ摺動溝である。
【0007】
ここで、前記第1摺動溝の溝底にはネジ穴が設けられており、前記ロッキング装置はバネと、固定ボルトと、ピンと、スパナとを更に含み、前記バネは前記溝底と前記第1側面との間に設けられ、前記摺動ブロックは前記第1側面から離反する第2側面を更に含み、前記スパナは第2側面に設けられ、前記スパナには前記ピンを収納するための第1貫通孔が設けられ、前記固定ボルトは前記ピンと前記摺動ブロックと前記バネとを順に通過して、前記ネジ穴に螺合されている。
【0008】
ここで、前記第2側面には「回」字状の第1収納溝が設けられ、前記第1収納溝の中心部には柱体が形成され、前記柱体には前記固定ボルトを通過させるための円形の貫通孔が設けられ、前記ロッキング装置はパッドを更に含み、前記パッドの形状及びサイズはそれぞれ前記第1収納溝の形状及びサイズに合わされ、前記パッドは前記第1収納溝内に収納されて、前記スパナと互いに接触されている。
【0009】
ここで、前記パッドの厚さは前記第1収納溝より厚いか又はそれと等しい。
【0010】
ここで、前記パッドはジュラコン製である。
【0011】
ここで、前記収納溝は前記溝底に直交して設けられている2つの側面を含み、2つの前記側面は対向するように設置され、2つの前記側面にはそれぞれ第1スライド部が設けられ、前記支持板の2つの外側壁には前記第1スライド部に対応して前記第1スライド部に合わされている第2スライド部が設けられている。
【0012】
ここで、前記第1スライド部は摺動溝であり、前記第2スライド部はスライダである。
【0013】
ここで、前記第1スライド部はスライダであり、前記第2スライド部は摺動溝である。
【0014】
ここで、前記収納溝は前記第1側壁から前記第1表面の中心に近接するように伸び、前記収納溝は前記第1凸台において切欠部が形成されるように前記第1凸台の一部を貫通し、前記切欠部は前記収納溝と連通しており、前記係止部は前記第1側面から突出し、前記係止部には前記第1側面に対して傾斜する斜面が形成されており、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記斜面は前記切欠部に収納されている。
【0015】
ここで、前記ロッキング装置は第1アダプタを更に含み、前記第1アダプタは対向するように設置されている第1押し付けブロックと第2押し付けブロックとを含み、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックとの間には2つの円形の挿入溝が形成され、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックの両方に第1ネジが螺入され、前記取付け板は前記第2押し付けブロック上に固定され、前記第1ネジのナットは第1スパナに固設されている。
【0016】
本発明の実施形態は以下のように実現される。画像形成装置を載置するための雲台であって、前記雲台は第1支持フレームと、前記第1支持フレームにヒンジ接続され前記第1支持フレームを回動させるように駆動可能な第2支持フレームと、前記第2支持フレームにヒンジ接続され且つ前記第2支持フレームを回動させるように駆動可能な第3支持フレームとを含み、前記第1支持フレームは2つの第1支柱と2つのガイド柱とを含み、2つの前記ガイド柱は2つの前記第1支柱に略直交して設置され、2つの前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものである雲台において、前記ガイド柱に設けられている上記のロッキング装置を更に含む雲台。
【0017】
ここで、前記第2支持フレームは2つの第2支柱と、第1駆動装置とを含み、一方の前記第2支柱は一方の前記第1支柱の回転軸と互いにヒンジ接続され、他方の前記第2支柱は前記第1駆動装置によって他方の前記第1支柱の回転軸と互いにヒンジ接続されている。
【0018】
ここで、前記第3支持フレームは第3支柱と、第2駆動装置と、接続板とを含み、前記第2支持フレームを駆動するための前記第2駆動装置は前記第2支柱に回動可能に接続されており、前記第2駆動装置は、前記第3支柱の一端に固定され、前記第2駆動装置の駆動軸と前記第2支柱とが互いに固接され、前記第2支持フレームを回動させるために前記第2支柱を回動させるように駆動し、前記第3支柱の他端は前記接続板に接続されている。
【0019】
ここで、前記雲台は駆動部と把持部とを更に含み、前記駆動部はブラシレスモータであり、その回転子は前記接続板に接続され、ステータは前記把持部に固定されており、前記駆動部は前記第3支持フレームを回動させるように駆動するものである。
【0020】
ここで、前記接続板は中空柱状の構造であり、その内部には中空円筒状の収納孔が設けられ、前記収納孔の内壁には雌ネジ山が設けられており、前記駆動装置と前記第3支持フレームの接続板とが互いに固接されるように、前記駆動装置の雄ネジ山と前記収納孔の前記雌ネジ山とは互いに合わされている。
【0021】
ここで、前記第1摺動溝と前記第2摺動溝とはいずれもアリ摺動溝である。
【0022】
ここで、前記第1摺動溝の溝底にはネジ穴が設けられており、前記ロッキング装置はバネと、固定ボルトと、ピンと、スパナとを更に含み、前記バネは前記溝底と前記第1側面との間に設けられ、前記摺動ブロックは前記第1側面から離反する第2側面を更に含み、前記スパナは第2側面に設けられ、前記スパナには前記ピンを収納するための第1貫通孔が設けられ、前記固定ボルトは前記ピンと前記摺動ブロックと前記バネとを順に通過して、前記ネジ穴に螺合されている。
【0023】
ここで、前記第2側面には「回」字状の第1収納溝が設けられ、前記第1収納溝の中心部には柱体が形成され、前記柱体には前記固定ボルトを通過させるための円形の貫通孔が設けられ、前記ロッキング装置はパッドを更に含み、前記パッドの形状及びサイズはそれぞれ前記第1収納溝の形状及びサイズと互いに合わされ、前記パッドは前記第1収納溝内に収納されて、前記スパナと互いに接触されている。
【0024】
ここで、前記パッドの厚さは前記第1収納溝より厚いか又はそれと等しい。
【0025】
ここで、前記パッドはジュラコン製である。
【0026】
ここで、前記収納溝は前記溝底に直交して設けられている2つの側面を含み、2つの前記側面は対向するように設置され、2つの前記側面にはそれぞれ第1スライド部が設けられ、前記支持板の2つの外側壁には前記第1スライド部に対応して前記第1スライド部に合わされている第2スライド部が設けられている。
【0027】
ここで、前記第1スライド部は摺動溝であり、前記第2スライド部はスライダである。
【0028】
ここで、前記第1スライド部はスライダであり、前記第2スライド部は摺動溝である。
【0029】
ここで、前記収納溝は前記第1側壁から前記第1表面の中心に近接するように伸び、前記収納溝は前記第1凸台において切欠部が形成されるように前記第1凸台の一部を貫通し、前記切欠部は前記収納溝と互いに連通しており、前記係止部は前記第1側面から突出し、前記係止部には前記第1側面に対して傾斜する斜面が形成されており、前記摺動ブロックが前記第2摺動溝内に保持されているとき、前記斜面は前記切欠部に収納されている。
【0030】
ここで、前記ロッキング装置は第1アダプタを更に含み、前記第1アダプタは対向するように設置されている第1押し付けブロックと第2押し付けブロックとを含み、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックとの間には2つの円形の挿入溝が形成され、前記ガイド柱は前記円形の挿入溝に挿入されており、前記第1押し付けブロックと前記第2押し付けブロックの両方に第1ネジが螺入され、前記取付け板は前記第2押し付けブロックに固定され、前記第1ネジのナットは第1スパナに固設されており、前記第1ネジが締まると、前記1アダプタは前記ガイド柱に固定されており、前記第1ネジが緩められると、前記ロッキング装置は前記ガイド柱において前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動される。
【発明の効果】
【0031】
従来技術と比較して、本発明に係るロッキング装置の支持板は前記取付け板上に摺動可能に装着され、且つ前記押圧装置は前記支持板と前記取付け板とを互いにロッキングするため、前記取付け板は、前記取付け板が前記支持板における任意位置にロッキングされることで、前記取付け板のロッキング精度を向上させることができる。また、前記ロッキング装置は体積が小さくて着脱しやすい。前記雲台は、前記ロッキング装置によって前記支持板が前記取付け板において摺動することを実現することで、前記第1支持フレームの重心を微調整して、前記第1支持フレームと、前記ロッキング装置と、前記画像形成装置との間の重心を前記第1駆動装置の回転軸に位置させて、雲台の重心を迅速に調節する目的を実現可能である。そのため、前記雲台は前記ロッキング装置によって前記雲台の重心を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、本発明が提供する雲台を示す立体組立図である。
図2図2は、図1における雲台のロッキング装置の立体組立図である。
図3図3は、図2におけるロッキング装置の立体分解図である。
図4図4は、図3におけるロッキング装置の摺動ブロックの立体図である。
図5図5は、図1における雲台の使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、本発明の実施形態に係る添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然ながら、ここで説明する実施形態は本発明の実施形態の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本発明の実施形態に基づいて得る他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に入る。
【0034】
以下では、具体的な実施形態を参照しながら、本発明の実現について詳細に説明する。
【0035】
図1図4に示すように、本発明が提供する雲台100は画像形成装置200を載置することに用いられる(図5を参照)。前記画像形成装置200はカメラ、ビデオカメラ、若しくはレンズなどであってもよい。本実施形態では、前記画像形成装置200はカメラである。
【0036】
前記雲台100は第1支持フレーム10と、移動可能に前記第1支持フレーム10に設置されているロッキング装置20と、前記第1支持フレーム10にヒンジ接続され且つ前記第1支持フレーム10を回動させるように駆動可能である第2支持フレーム40と、前記第2支持フレーム40にヒンジ接続され且つ前記第2支持フレーム40を回動させるように駆動可能な第3支持フレーム40aと、前記第3支持フレーム40aを回動させるように駆動するための駆動部40bと、把持部60とを含む。
【0037】
前記第1支持フレーム10は2つの第1支柱11と、2つのガイド柱12と、2つの第1位置制御装置13とを含む。2つの前記ガイド柱12は前記2つの第1支柱11に直交して設置されている。2つの前記ガイド柱12は前記第1位置制御装置13を介して前記第1支柱11の長手方向に沿って移動することができ、且つ前記第1位置制御装置13を介して2つの前記ガイド柱12を前記第1支柱11における任意の位置に固定することができる。
【0038】
具体的には、前記第1支柱11は円柱形であり、各前記第1支柱11はいずれも接続端110を含む。前記接続端110には貫通孔111が設けられている。本実施形態では、前記貫通孔111の軸方向は前記第1支柱11の長手方向に略直交する。前記貫通孔111内には回転軸112が設けられ、当然ながら、前記第1支柱11は他の形状であってもよい。
【0039】
本実施形態では、2つのガイド柱12はいずれも円柱形であり、当然ながら、前記ガイド柱12は他の形状であってもよい。
【0040】
2つの前記第1位置制御装置13はいずれも係合孔130を含み、前記係合孔130の両側にそれぞれ設置されている2つの収納部132、及び締め付け部材134を含む。
【0041】
前記係合孔130の軸方向は前記収納部132の軸方向に略直交する。前記係合孔130の形状及びサイズはそれぞれ前記第1支柱11の形状及びサイズと互いに合わされている。2つの前記第1支柱11はそれぞれ前記係合孔130内に挿入されている。
【0042】
各前記収納部132はそれぞれ、2つの前記ガイド柱12が略平行して設置されるように、ガイド柱12の一端を収納することに用いられる。
【0043】
前記締め付け部材134は、前記第1位置制御装置13を前記第1支柱11の任意の位置に締め付けることに用いられる。具体的には、前記締め付け部材134はロックであり、金属材質を採用する。
【0044】
前記ロッキング装置20は摺動可能に前記ガイド柱12に設けられている第1アダプタ23と、取付け板24と、摺動可能に前記取付け板24上に設けられている支持板25と、押圧装置26とを含む。前記取付け板24は前記第1アダプタ23に固定されている。本実施形態では、前記取付け板24はボルトにより前記第1アダプタ23に固定されている。前記支持板25は摺動可能に前記取付け板24上に設けられている。前記支持板25を前記取付け板24の任意の位置に固定するための前記押圧装置26は、前記取付け板24の片側で設けられている。
【0045】
前記第1アダプタ23の摺動を調節するために、前記第1アダプタ23は対向するように設置されている第1押し付けブロック231と第2押し付けブロック232とを含み、前記第1押し付けブロック231と前記第2押し付けブロック232との間には2つの円形の挿入溝230が形成され、前記ガイド柱12は前記円形の挿入溝230内に挿入され、前記第1押し付けブロック231および前記第2押し付けブロック232の両方に第1ネジ233が螺入されている。前記第1ネジ233を締めると、前記第1アダプタ23は前記ガイド柱12に固定され、前記第1ネジ233を緩めると、前記第1アダプタ23は前記ガイド柱12上で前記ガイド柱12の長手方向に沿って摺動される。
【0046】
本実施形態では、前記第1ネジ233のナットは第1スパナ234に固設され、前記第1スパナ234は前記第1ネジ233の長手方向に直交する方向に伸びている。前記第1スパナ234を前記第1ネジ233の締まる方向に沿って回転するように引くと、前記第1ネジ233を締めることができる。逆に、前記第1スパナ234を前記第1ネジ233の締まる方向に逆回転するように引くと、前記第1ネジ233を緩めることができ、更に前記第1アダプタ23の摺動と固定とを調節する。当然ながら、他の実施形態では、前記第1アダプタ23はネジ機構によって自動調節可能にすることもできる。
【0047】
前記取付け板24は前記画像形成装置200を固定することに用いられる。前記取付け板24は前記第2押し付けブロック232上に固定されている。前記取付け板24は長尺状の矩形ブロックであり、前記第2押し付けブロック232から離れている第1表面241、及び対向するように設置されている2つの第1側壁242を含む。前記第1表面241は前記第1側壁242にそれぞれ直交して接続される。前記第1表面241の対向するように設置されている両端はそれぞれ前記第1表面241に直交する方向に沿って伸びている第1凸台243を有する。本実施形態では、2つの前記第1凸台243は前記取付け板24と一体で成形され、且つ2つの前記第1凸台243の外側壁はそれぞれ前記第1側壁242と対応して同一平面にある。2つの前記第1凸台243の内側壁にはそれぞれ第1摺動溝2430が設けられている。前記第1摺動溝2430はアリ摺動溝であってもよく、他の実施形態では、前記第1摺動溝2430は他の形状の溝であってもよい。
【0048】
ここで、1つの前記第1側壁242には収納溝244が設けられ、前記収納溝244は前記第1側壁242から前記第1表面241の中心に近接するように伸びている。前記収納溝244は前記第1凸台243において切欠部2431が形成されるように前記第1凸台243の一部を貫通する。前記切欠部2431は前記収納溝244と連通している。前記収納溝244は溝底2441、及び前記溝底2441に直交して設けられている2つの側面2442を含む。前記溝底2441は前記第1側壁242に略平行である。前記溝底2441にはネジ穴2440が設けられている。2つの前記側面2442は略平行であり且つ対向するように設置されている。2つの前記側面2442にはそれぞれ第1スライド部2443が設けられている。本実施形態では、2つの前記第1スライド部2443はいずれも摺動溝である。
【0049】
前記支持板25には長手方向に沿って均一に配列された複数のネジ孔25aが設置され、前記画像形成装置200をネジで接続することに用いられる。一方、複数の前記ネジ孔25aによって様々な異なる規格の画像形成装置200に適合可能であり、一方、複数の前記ネジ孔25aによって前記支持板25上における前記画像形成装置200の位置を調節可能である。本実施形態では、前記支持板25の2つの外側壁には前記第1摺動溝2430に対応する位置で前記第1摺動溝2430に合わされている第2摺動溝250が設けられている。本実施形態では、前記第2摺動溝250は相応するようなアリ摺動溝である。
【0050】
前記押圧装置26は摺動ブロック261と、前記摺動ブロック261内に収納されているパッド262と、スパナ263と、ピン264と、固定ボルト265と、バネ266とを含む。
【0051】
前記摺動ブロック261は摺動可能に前記収納溝244内に設置され、前記収納溝244の溝底2441に近接する第1側面2611と、前記第1側面2611から離反する第2側面2612と、前記第1側面2611と前記第2側面2612とに直交して接続されている2つの第3側面2613とを含む。2つの前記第3側面2613は互いに離れ且つ略平行である。前記第1側面2611は前記溝底2441に近接する方向に向かって伸びている係止部2614を有し、前記係止部2641は前記第1側面2611から突出し、そのため、前記係止部2641には前記第1側面2611に対して傾斜する斜面2615が形成されている。本実施形態では、前記摺動ブロック261が前記溝底2441に近接するように摺動されるとき、前記取付け板24の第1表面241と前記斜面2615との間には形状及びサイズがそれぞれ前記第1摺動溝2430の形状及びサイズと同じである摺動溝(図示せず)が形成されている。2つの前記第3側面2613にはそれぞれ前記第1スライド部2443に対応する位置で第2スライド部2616が設けられている。本実施形態では、2つの前記第2スライド部2616はいずれもスライダである。
【0052】
前記第2側面2612には「回」字状の第1収納溝2617が設けられ、前記第1収納溝2617の中心部には柱体2618が形成され、前記柱体2618の外側面は前記第2側面2612と同一平面にある。前記柱体2618には円形の貫通孔2619が設けられている。
【0053】
前記パッド262の形状及びサイズはそれぞれ前記第1収納溝2617の形状及びサイズに合わされている。前記パッド262の厚さは前記第1収納溝2617の深さより深いか又はそれと等しい。本実施形態では、前記パッド262の厚さは前記第1収納溝2617の深さより深い。本実施形態では、前記パッド262はジュラコン製である。
【0054】
前記スパナ263は回転部2631と前記回転部2631から離れている引き部2632とを含む。前記回転部2631には前記引き部2632に向かって伸びている第1収納部2634が設けられ、前記第1収納部2634は前記回転部2631を貫通している。前記回転部2631の側壁には第1貫通孔2633が設けられている。前記第1貫通孔2633の軸方向は前記摺動ブロック261の貫通孔2619の軸方向に直交する。前記第1収納部2634と前記第1貫通孔2633とは互いに連通している。
【0055】
前記ピン264の形状及びサイズはそれぞれ前記第1貫通孔2633の形状及びサイズに合わされている。本実施形態では、前記ピン264の中心には第2貫通孔2640が設けられている。
【0056】
前記バネ266は、前記摺動ブロック261の第1側面2611と前記取付け板24の溝底2441との間に取り付けられている。
【0057】
前記押圧装置26を組み立てるとき、まず前記ピン264を前記第1貫通孔2633内に挿入し、次に前記パッド262を前記第1収納溝2617内に置き、その後前記固定ボルト265を、前記第2貫通孔2640と、前記貫通孔2619と、前記バネ266とを順に通過させて前記取付け板24の溝底2441におけるネジ穴2440に挿入し、そして前記ネジ穴2440に螺接する。前記切欠部2431と前記収納溝244とは共に前記摺動ブロック261を収納し、前記スパナ263の前記回転部2631は前記パッド262に当接されている。
【0058】
使用するとき、前記支持板25は第2摺動溝250によって前記取付け板24の前記第1摺動溝2430と互いに合わされることで、前記支持板25を前記取付け板24で摺動させ、前記支持板25を前記取付け板24内に係合しようとするとき、前記スパナ263を押圧すると、2つの前記第2スライド部2616と2つの前記第1スライド部2443とは前記摺動ブロック261を前記収納溝244内において前記溝底2441に近接する方向に向かって摺動するようにガイドすることで、前記摺動ブロック261の係止部2614を前記第2摺動溝250内に固持し、前記支持板25と前記取付け板24と間のロッキングを実現し、このとき前記斜面2615は前記切欠部2461内に収納されている。逆に、前記スパナ263を引くと、前記スパナ263を前記取付け板24から離れる方向に向かって移動させて、前記支持板25と前記取付け板24との間の解放を実現し、これによって前記支持板25の摺動と固定とを調節する。
【0059】
本実施形態では、前記パッド262はジュラコン製であるため、前記スパナ263を押圧するとき、変形量と比較的良好な手触り感を提供することができる。
【0060】
前記第2支持フレーム40は2つの第2支柱41と、第1駆動装置42とを含む。そのうち1つの前記第2支柱41は1つの前記第1支柱11の回転軸112と互いにヒンジ接続されており、別の前記第2支柱41は前記第1駆動装置42によって別の前記第1支柱11の回転軸112と互いにヒンジ接続されている。具体的には、前記第1駆動装置42は、前記第2支柱41の前記第1支柱11に近い一端に固定され、前記第1駆動装置42の駆動軸(図示せず)と1つの前記第1支柱11の回転軸112とが互いに固接され、前記第1支持フレーム10を回動させるために前記回転軸112を回動させるように駆動する。本実施形態では、前記第1駆動装置42の駆動軸の軸方向は前記第2支柱42の長手方向に略直交する。前記第1駆動装置42が駆動して前記第1支持フレーム10を回動させることで、様々な姿勢に適応するために画像形成装置200の撮影角度を調整し回転速度の大きさを適時調整する。本実施形態では、前記第1駆動装置42はブラシレスモータである。当然ながら、前記第1駆動装置42はブラシモータ又はモータなどであってもよく、本実施形態に限定されない。
【0061】
前記第3支持フレーム40aは第3支柱43と、第2駆動装置44と、接続板45とを含む。前記第3支柱43の形状は中空柱状である。前記第2支持フレーム40を回動させるように駆動する前記第2駆動装置44は、前記第2支柱41に回動可能に接続されている。具体的には、前記第2駆動装置44は、前記第3支柱43の一端に固定され、前記第2駆動装置44の駆動軸(図示せず)と前記第2支柱41とが互いに固接され、前記第2支持フレーム40を回動させるために前記第2支柱41を回動させるように駆動する。前記第3支柱43の他端は前記接続板45に接続されている。前記接続板45は前記第3支柱43に略直交し且つ前記第2駆動装置44の回転軸に略平行である。
【0062】
本実施形態では、前記駆動部40bはブラシレスモータであり、その回転子は前記接続板45に接続され、ステータは前記把持部60に固定されている。前記駆動部40bは前記第3支持フレーム40aを水平方向において360°回転可能に駆動することに用いられる。
【0063】
前記把持部60は折れ曲がり棒状である。具体的には、前記把持部60は第1接続部601と、第1支持部602と、手持ち部603とを含む。前記第1支持部602は棒部材であり、前記第1接続部601は前記第1支持部602の幾何学的中心に固接されている。前記第1接続部601は前記駆動部40bに接続されている。
【0064】
前記手持ち部603は2つの柱状の取っ手であり、前記手持ち部603は前記第1支持部602の両端に固定されている。
【0065】
前記把持部60には取っ手604が設けられ、前記取っ手604は前記第1支持部602の側で固定され、前記第1接続部601に対向するように設置されており、前記雲台100が使用されない時、携帯しやすく、力を省くことを容易にする。当然ながら、他の実施形態では、前記把持部60は更にロック機構を設置することによって、梯子に固定され、機械により前記雲台100を自動的に移動させることができる。
【0066】
図5に示すように、使用時に、画像形成装置200は前記ロッキング装置20に固設されている。前記画像形成装置200の撮影時における安定性能を向上させるために、前記第1支持フレーム10と、前記ロッキング装置20と、前記画像形成装置200との間の重心は前記第1駆動装置42の回転軸に位置される必要がある。力学分析によって、前記第1支持フレーム10と、前記ロッキング装置20と、前記画像形成装置200との間の重心が前記第1駆動装置42の駆動軸に位置しているとき、前記第1支持フレーム10は任意の角度まで回動されれば回転トルクが生じず、即ち前記第1支持フレーム10はトルクにより往復揺動されず、前記画像形成装置200の回動時における安定性を向上させる。
【0067】
前記雲台100が安定に動作するとき、前記第1支持フレーム10と前記画像形成装置200とも動的平衡状態にある。前記第1支持フレーム10と、前記ロッキング装置20と、前記画像形成装置200との間の重心が前記第1駆動装置42の回転軸に位置していないとき、前記スパナ263を引くと、前記スパナ263を前記取付け板24から離れる方向に向かって移動させて、前記支持板25と前記取付け板24との間の解放を実現し、更に前記取付け板24に前記支持板25を摺動させることで、前記第1支持フレーム10に対して重心を微調整して、前記第1支持フレーム10と、前記ロッキング装置20と、前記画像形成装置200の間の重心を前記第1駆動装置42の回転軸に位置させる。
【0068】
当然ながら、他の実施形態では、前記第1スライド部2443はスライダであり、前記第2スライド部2616はいずれも摺動溝であることとしてもよい。
【0069】
当然ながら、他の実施形態では、前記第1スライド部2443と前記第2スライド部2616を省略してもよい。
【0070】
本発明に係るロッキング装置の支持板は前記取付け板上に摺動可能に装着され、且つ前記押圧装置は前記支持板と前記取付け板とを互いにロッキングするため、前記取付け板は、前記取付け板が前記支持板における任意の所定の位置にロッキングされることで、前記取付け板のロッキング精度を向上させることができる。また、前記ロッキング装置は体積が小さくて着脱しやすい。前記雲台は、前記ロッキング装置によって前記支持板が前記取付け板において摺動することを実現することで、前記第1支持フレームの重心を微調整して、前記第1支持フレームと、前記ロッキング装置と、前記画像形成装置との間の重心を前記第1駆動装置の回転軸に位置させて、雲台の重心を迅速に調節する目的を実現可能である。そのため、前記雲台は前記ロッキング装置によって前記雲台の重心を調節することができる。
【0071】
以上の説明は本発明に係る実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。本発明の明細書及び添付図面によって作成したすべての等価構造又は等価フロー変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本発明の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5