(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
厚みが5〜25ミクロンの範囲にあり、二軸配向されており、配向比が1〜1.5の範囲にあり、湿潤/乾燥体積変化として表わされる寸法安定性が75%以下である、請求項10に記載の膜。
エネルギー変換電気化学デバイスにおける使用に適用され、前記エネルギー変換電気化学デバイスが、燃料電池、プロトン交換膜燃料電池(PEMFC)、電解槽、分離プロセス及びセンサの総称である、請求項10又は11に記載の膜。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の共押出しプロセスにおいて用いる多層ダイの概略図である。
【
図2】乾燥窒素雰囲気下、240℃における周波数掃引によるダイナミックモードで回転レオメータを用いてPFSA前駆体(ナフィオン(商標)R−1000)について測定したレオロジーデータを示すグラフである。
【
図3】乾燥窒素雰囲気下、240℃における周波数掃引によるダイナミックモードで回転レオメータを用いてPFSA前駆体(ナフィオン(商標)R−1000)と6wt%の親水性シリカとのナノ複合体ブレンドについて測定したレオロジーデータを示すグラフである。
【
図4】本発明のプロセスによって得られた易剥離性多層フィルムの概略図である。
【
図5】酢酸鉛染色膜のTEM画像を示す図であり、
図5A及び
図5Bは溶液キャストNRE−211膜について、
図5C及び
図5Dは溶融押出しナフィオン(商標)R−1000膜について、
図5E及び
図5Fはメルトブローナフィオン(商標)R−1000膜についてのものである。
【
図6】A)高配向R−1000−CS−E、B)R−1000−CS−MB、及びC)NRE−211について得られた透過XRDパターンを示す図である。
【
図7】溶液キャストNRE−211膜、並びに押出し及びメルトブローナフィオン(商標)R−1000膜について、入射角90°及び室温で得られた透過X線散乱パターンの積算によって得られたスペクトルを示す図である。
【
図8】溶液キャストNRE−211膜、並びに押出し及びメルトブローナフィオン(商標)R−1000膜について、水中、室温で測定したプロトン電導度を示すグラフである。
【
図9】溶液キャストNRE−211膜、押出し及びメルトブローナフィオン(商標)R−1000膜、並びに実施例2のメルトブローナノ複合体膜について測定した乾燥/湿潤吸水率(WU)及び体積変化(VC)を示すグラフである。
【
図10】溶液キャストNRE−211膜、25ミクロン及び18ミクロンのメルトブローナフィオン(商標)R−1000膜(フィルム2及びフィルム3)について測定した、80℃/100%相対湿度(RH)及び95℃/30%RHで操作した水素/空気燃料電池において得られた分極カーブを表わすグラフである。
【
図11】溶液キャストNRE−211膜、メルトブローナフィオン(商標)R−1000膜(フィルム2)、及びメルトブローナノ複合体膜(フィルム6)について測定した、95℃及び30%RHで操作した水素/空気燃料電池において得られた分極カーブを示すグラフである。
【0021】
[好ましい実施形態の説明]
材料:
本明細書に記載した実施例については、イオン交換容量IEC=1mmol/gである、ナフィオン(商標)の前駆体形態であるフッ化スルホニル形態のペルフルオロスルホン酸(PFSA)コポリマーをイオノマー材料として用いた(Ion Power社より購入したグレードR−1000)。ナノ複合体システムについては、表面積380m
2/gのフュームドシリカナノ粒子を無機フィラーとして用いた(Cabot社より購入したグレードCAB−O−SIL EH−5)。190℃/2.16kgにおけるMFI=0.75g/10分の分枝低密度ポリエチレンLDPE(Novapol(商標)LF−Y918−A)が、外部層の支持材料として用いた非相溶性ポリマーである。
【0022】
レオロジー:
ポリマー材料の溶融粘度を決定するため、ARES(アドバンス レオメトリック エキスパンジョン システム)回転レオメータを動的モードで用いて動的レオロジー測定を実施し、T=240℃、乾燥窒素雰囲気下、振動せん断モードで直径25mmの平行プレートを用いた。試験に先立ち、試料を60℃で24時間、積極的に減圧にして乾燥した。試験には100〜0.1rad/sの範囲にわたる周波数掃引が含まれている。材料の構造にいかなる非可逆的損傷を与えることも避けるために、全ての時間及び周波数掃引について小変形(10%又は15%)振動運動を試料に加えた。測定によって弾性又は保存モジュラス(G’)、粘性又は損失モジュラス(G”)、及び動的複素粘性(η
*)に関する試験材料の応答を評価することができる。
【0023】
本明細書に記載した実施例において用いたイオノマー材料の粘弾性特性を特徴付けるために、レオロジー測定を行なった。測定によって振動周波数の関数としての弾性又は保存モジュラス(G’)、粘性又は損失モジュラス(G”)、及び動的複素粘性(イータ
*又はη
*)に関する試験材料の応答を評価することができる。240℃における周波数掃引試験の結果を、PFSA前駆体ナフィオン(商標)R−1000については
図2に、6wt%のEH−5フィラーを含むPFSAナノ複合体については
図3に示す。ナフィオン(商標)R−1000については、せん断速度が減少するとともに粘度が増加したが、充分に低いせん断速度においては、粘度はせん断速度に依存せず、ニュートン融液に典型的な水平直線となる。ナフィオン(商標)R−1000と6wt%のEH−5の混合物については、シリカフィラーを添加した結果、溶融粘度が増加し、低周波数において直線的粘弾性範囲から逸脱する。また、粘性又は損失モジュラス(G”)の寄与は、検討した周波数の範囲において両方のイオノマー材料のレオロジー挙動を明らかに支配している。
【0024】
溶融加工:
PFSA前駆体ナフィオン(商標)R−1000ペレットは予め調製することなく直接メルトブローした。ナフィオン(商標)R−1000とフュームドシリカEH−5を含むナノ複合体は、二軸押出機Leistritz Nano−16mmを用いて240℃で予めコンパウンド化した。
【0025】
メルトブロー実験はフラットスパイラルダイシステムを取り付けたLabTech社の多層共押出しブローフィルムラインを用いて実施した。多層ダイは2個以上のスパイラル「層」を有しており、ダイにはいくつかの押出機から供給される。本明細書に記載した実施例については、3つの溶融流が供給されるダイを用いた。イオノマー材料の1つの溶融流は押出機(B)から供給され、他の2つの支持ポリマーの溶融流は個別の押出機(A及びC)から供給される。ダイは
図1に示す4枚のプレートを有するパンケーキダイである。多層メルトブローフィルムラインには3個の単軸押出機LabTech12.5mm(LBE型12.5/30)が取り付けられている。
【0026】
加水分解:
メルトブローによって得られるPFSA前駆体薄膜は、以下のプロセスによって酸形態に変換される。1)15%KOH/35%DMSO/50%脱イオン(DI)水の溶液中80℃での加水分解、及びそれに続く微量の未反応KOHを全て除去するためのDI水による洗浄。2)10〜15%硝酸(HNO
3)溶液を用いるK
+のH
+イオンへの交換によるH
+形態への酸変換、及びそれに続くDI水洗浄。3)活性化:PFSA膜のH
+形態を80℃、1時間の7.5%H
2O
2処理によって活性化し、DI水に80℃、1時間浸漬し、最後に15%H
2SO
4で80℃、1時間処理する。処理された膜はDI水で充分に洗浄する。
【0027】
プロトン電導度:
Solartron(商標)1260を用いて面内プロトン電導度を測定した。膜(H
+形態)のストリップを2個のPt電極の間にセットし、試料の面を通して交流電流を流した。室温及び液体水条件の場合、試料をミリポア水に浸漬した。室温は20℃〜22℃に変動した。5MHz〜10Hzの間のナイキストプロットを収集して、データの半円部分を等価回路にフィットさせることによって膜抵抗を外挿した。プロトン電導度は下式から計算した。
σ=d/RS
ここでσはプロトン電導度、dはPt電極間の距離、Rは膜抵抗であり、Sは試料の断面積である。
【0028】
吸水率(WU)及び体積変化(VC):
吸水率(WU)及び体積変化(VC)は以下のように決定した。湿潤及び乾燥膜(H
+形態)の質量を測定した後、WUを下式から計算した。
【数1】
【0029】
乾燥膜の質量は膜を真空オーブン中、80℃で一夜乾燥した後で得た。VCの測定のため、湿潤及び乾燥膜(H
+形態)の厚み、幅及び長さを決定した。湿潤/乾燥体積変化は下式から計算した。
【数2】
【0030】
乾燥膜の寸法は膜を真空オーブン中、80℃で一夜乾燥した後で得た。
【0031】
X線回折分光法(XRD):
広角透過X線分光分析により、結晶配向を決定した。用いた装置は、Hi−STAR(商標)2次元エリアデテクタを取り付けたBruker D8 Discover X線ゴニオメータであった。ジェネレータは45kV及び0.65mAにセットした。
【0032】
透過型電子顕微鏡(TEM):
酸形態の膜を予め飽和酢酸鉛溶液に室温で2時間浸漬してイオン性ドメインを染色した。試料をエポキシ樹脂でカプセル化した。次いで膜を含む硬化エポキシを室温でマイクロトームによりダイヤモンドナイフを用いて50nmの薄片にスライスした。Philips CM200装置を用いて、加速電圧200kVで試料の超薄切片のTEMを得た。
【0033】
調製例1:ナフィオン(商標)R−1000
ナフィオン(商標)R−1000をイオノマー材料として、またLDPEを支持材料として用いて、メルトブロー共押出しプロセスによって5種の異なった多層フィルムを調製した。本実施例において得られた構造は3層フィルムであり、ナフィオン(商標)R−1000が中間層、LDPEが外層である(
図4B)。
【0034】
ナフィオン(商標)R−1000中間層用に用いた押出機(
図1におけるB)の温度プロファイルは以下の通りである。
ゾーン1:220℃、ゾーン2:230℃、ゾーン3:240℃、ダイ温度:240℃。
【0035】
LDPE外層用に用いた2台の押出機(
図1におけるA及びC)の温度プロファイルは以下の通りである。
ゾーン1:185℃、ゾーン2:190℃、ゾーン3:200℃、ダイ温度:200℃。
【0036】
調製した5種の異なった多層フィルムの制御パラメータを表1に示す。LDPEはPFSA前駆体と非相溶性であり、そのため溶融加工の間、層間のいかなる界面結合も阻止される。外層は容易に剥離され、PFSA前駆体の薄膜が得られる。30〜6ミクロンの範囲の異なった厚みを有する薄膜が得られた。用いたブローアップ比(BUR)は4.5〜5.5の間であり、ドローダウン比は1〜2の間であった。
【表1】
【0037】
調製例2:ナフィオン(商標)R−1000+6wt%シリカ
ナフィオン(商標)R−1000+6wt%シリカの複合体をイオノマー材料として、またLDPEを支持材料として用いて、メルトブロープロセスによって多層フィルムを調製した。この場合に得られた構造は3層フィルムであり、ナノ複合体PFSAが中間層、LDPEが外層である(
図4B)。
【0038】
ナフィオン(商標)R−1000+6wt% EH−5中間層用に用いた押出機(
図1におけるB)の温度プロファイルは以下の通りである。
ゾーン1:220℃、ゾーン2:230℃、ゾーン3:240℃、ダイ温度:240℃。
【0039】
LDPE外層用に用いた2台の押出機(
図1におけるA及びC)の温度プロファイルは以下の通りである。
ゾーン1:185℃、ゾーン2:190℃、ゾーン3:200℃、ダイ温度:200℃。
【0040】
調製したナノ複合体PFSAイオノマーを含む多層フィルムに用いた制御パラメータを表2に示す。ナノ粒子を組み込んだ後の溶融粘度の増加と低周波数における直線粘弾性範囲からの逸脱がレオロジー測定によって示されるにも関わらず、パラメータは極めて類似していた。これは押出しが高周波数プロセスであるからである。
【表2】
【0041】
実施例3:多層フィルムの調製後加工
実施例1及び2に記載したプロセスによって連続多層円筒のメルトブローが可能である。いったん円筒が得られれば、これは平坦化され、ニップロールを経て巻取り機に引き取られる。巻取りの前に切断デバイスを用いて円筒を2枚のシートに分離し、次いでこれを巻き取って最終フィルムロールを製造するか、又は連続プロセスの場合には化学処理浴を通すことができる。
【0042】
PFSA層から1つのLDPE層を剥離し、上に概要を述べたプロセスによってメルトブローフィルムを加水分解した。極めて薄いフィルムの変形及び皺を避けるために、取扱い及び化学処理の間、第2のLDPE層を支持体として用いた。加水分解及び活性化のために用いた化学薬剤によってLDPEが影響されないことは前もって試験して確認しておいた。
【0043】
実施例4:比較
実施例1及び2より、イオン交換樹脂前駆体及びイオン交換樹脂前駆体の複合体から薄い均一なフィルムが製造できることが示される。実施例1(フィルム2)及び実施例2(フィルム6)のフィルムから製造されたメルトブローイオン交換樹脂膜の特性を、ナフィオン(商標)NRE−211(溶液キャストされた市販のイオン交換樹脂膜)及び5cm幅のフラットダイを取り付けたベンチトップ5ccマイクロ押出機(DSM)でナフィオン(商標)R−1000−CSから調製した押出し膜と比較した。ナフィオン(商標)R−1000−CS押出し膜はフラットダイから直接溶融キャストし、冷却ロールで急速に冷却して、単層膜を製造した。比較検討のために選択した膜の厚みは約25±5ミクロンである。
【0044】
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いてイオノマー材料内の疎水性/親水性相分離の形態及び配置を検討した。溶液キャスト(ナフィオン(商標)NRE−211)、溶融押出し(ナフィオン(商標)R−1000)及びメルトブロー(フィルム2)によって調製した酢酸鉛染色膜の高解像度TEM画像を
図5に示す。それぞれの膜について2通りの拡大を示す。PFSAイオノマーに特徴的な親水性及び疎水性ドメインの細かい相分離が全ての場合において見られる。NRE−211の溶液キャストフィルム(
図5A及び
図5B)については、疎水性のフルオロポリマーの薄い色の背景の中に埋め込まれた直径3〜10nmの範囲の暗色の球状に凝集した、整列した直線状のイオン性ドメインが観察される。極めて透明な領域は溶媒の蒸発によって残された自由体積を示唆していると思われる。溶融押出し膜(
図5C及び
図5D)の場合には、イオン性ドメインはより小さく、均一であり(4〜6nm)、あまり整列しておらず、より連通(interconnected)していた。メルトブロー膜(
図5E及び
図5F)は、高倍率画像に示されるように、さらに小さな寸法を有するイオン性ドメインを示している。
【0045】
透過モードで得られた2D XRDパターンを
図6に示す。ここで溶液キャストNRE−211及びメルトブローR−1000は等方性ハローを示す一方、押出しR−1000は異方性ハローを示す。入射角90°におけるXRDパターンを積算することによって
図7のスペクトルが得られた。この図で押出し及びメルトブロー膜のスペクトルをNRE−211溶液キャスト膜と比較する。全ての試料は2シータ17.2°(100)及び39.6°(101)に2つの回折ピークを示し、これらはそれぞれPFSAのPTFE主鎖に帰属される5.5Å及び2.4Åのd−間隔に対応する。押出し膜については、メルトブロー及び溶液キャストNRE−211膜と比較して、より顕著な強度が見られ、これは機械方向軸を垂直方向とした際の水平方向の無定形ハローの強度が高いことから示されるように、NRE−211及びメルトブローR−1000(フィルム2)が押出しR−1000膜に比べて異方性が低いことを示している。異方性パターンは、必要な厚みを得るためのキャスト−押出しプロセスにおける機械方向の延伸から生じる高い配向によるものである。0°及び90°の入射角におけるハローの積算は、MD/TD面に関連する回折面に対する2つの法線を反映している。試料の等方性/異方性を定量化するため、我々は0°及び90°において積算した2シータ=17.2°(100)におけるピーク強度の比として定義される配向比(OR)を決定した。NRE−211、メルトブロー及び押出しR−1000について計算したORは、それぞれ1、1.1及び>1.5であった。
【0046】
既に述べたプロトコルによる加水分解の後、水和膜のプロトン電導度を室温、水中におけるインピーダンス分光法によって測定した。
図8の結果は、室温(RT)における電導度は膜の製造に用いたプロセスには影響されず、7×10
−2S/cm程度であったことを示す。しかし、シリカの組み込みによって水中の電導度は3×10
−2S/cmに僅かに減少するように思われ、これはナノ複合体膜には典型的である。複合体膜は、フィラーが高温においてイオノマーポリマーよりも多い量の水を保持することができる低相対湿度(RH)において優れていると予想される。
【0047】
溶液キャストNRE−211膜、押出し膜、メルトブローナフィオン(商標)R−1000膜(フィルム2)、及びメルトブローナノ複合体膜(フィルム6)について測定した吸水率(WU)及び乾燥/湿潤体積変化(VC)を
図9に示す。メルトブローによって調製した膜は、NRE−211溶液キャスト膜及び押出し膜に比べて低減した吸水率及び体積変化を示す。したがって、本発明のプロセスによって寸法安定性が増大したイオン交換膜が製造される。
【0048】
実施例5:膜−電極アセンブリ
2つの電極(カソードにおいて0.4mgPt/cm
2及びアノードにおいて0.1mgPt/cm
2)の間に膜を配置することによって膜−電極アセンブリ(MEA)を作成し、活性面積25cm
2として燃料電池ハードウェアで試験した。試験はNRC−IFCIの設備でScribner Associatesのテストスタンドモデル:850Cを用いて行なった。メルトブローナフィオン(商標)R−1000膜(フィルム2)及びNRE−211溶液キャスト膜についてサイクリックボルタムメトリーにより水素のクロスオーバーを測定した。カソードにおいて決定された水素酸化の限界電流密度はそれぞれ1.89及び2.07mA/cm
2であり、本発明の膜が標準的な溶液キャスト膜よりも低い水素透過性を有することが示された。
【0049】
溶液キャストNRE−211膜、メルトブローナフィオン(商標)R−1000膜(フィルム2及び3)、及びメルトブローナノ複合体膜(フィルム6)について測定したI−V予備分極曲線を
図10及び
図11に示す。その結果、メルトブロー膜はNRE−211参照に比べると同様の寿命初期(BOL)性能を有し、薄いメルトブロー膜(18ミクロン)及び複合体膜については特に高温及び低RH条件(95℃、30%RH)においてやや改善された性能を示した。
【0050】
参考文献:それぞれの文献の全体の内容はこの参照によって組み込まれる。
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【0051】
この構造に特有のその他の利点は当業者には自明である。本明細書において実施形態は説明のために記載されており、特許を請求する本発明の範囲を限定するものではない。上記の実施形態の変形は当業者には明白であり、以下の特許請求の範囲に包含されることが本発明者によって意図されている。