特許第6090936号(P6090936)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6090936
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】観覧車
(51)【国際特許分類】
   A63G 27/00 20060101AFI20170227BHJP
【FI】
   A63G27/00
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-169866(P2014-169866)
(22)【出願日】2014年8月22日
(65)【公開番号】特開2016-43071(P2016-43071A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2015年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002196
【氏名又は名称】泉陽興業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
(74)【代理人】
【識別番号】100155745
【弁理士】
【氏名又は名称】水尻 勝久
(74)【代理人】
【識別番号】100143465
【弁理士】
【氏名又は名称】竹尾 由重
(74)【代理人】
【識別番号】100155756
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 武
(74)【代理人】
【識別番号】100161883
【弁理士】
【氏名又は名称】北出 英敏
(74)【代理人】
【識別番号】100162248
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 豊
(72)【発明者】
【氏名】山田 勇作
【審査官】 宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5037716(JP,B1)
【文献】 【報道発表資料】世界初の手法で直径100mのキャンバスにアートを描く 天保山大観覧車のライトアップをリニ,港湾局報道発表資料(2014年11月),大阪市,2014年11月19日,URL,http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/port/0000289418.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周部にキャビンが設けられた回転輪が軸部を介して支持体に支持された観覧車であって、
前記回転輪は、
前後方向に離間した一対の本体フレームと、
前記一対の本体フレームを外周部で連結する複数の連結フレームと
を備え、
当該観覧車は、
外側方に向かって発光するように前記本体フレームに取り付けられた複数の第一LED発光器と、
前記軸部に向かって発光するように前記連結フレームに取り付けられた複数の第二LED発光器と、
前記第一LED発光器と前記第二LED発光器とを制御する制御装置と
を備えている
ことを特徴とする観覧車。
【請求項2】
前記制御装置は、前記第一LED発光器と前記第二LED発光器とを連動して制御するものである
ことを特徴とする請求項1記載の観覧車。
【請求項3】
前記第二LED発光器は、赤色発光体と緑色発光体と青色発光体とを備えており、
前記制御装置は、前記赤色発光体と前記緑色発光体と前記青色発光体とを個別に制御することで、前記第二LED発光器ごとに光の色を制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の観覧車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観覧車に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の観覧車が開示されている。この特許文献1記載の観覧車は、外周に多数のゴンドラを有する回転輪を備えている。回転輪には、正面側または背面側に向かって発光する多数のLED素子が設けられている。
【0003】
この従来の観覧車は、LED素子の調光を制御する制御手段を備えている。制御手段は、各LED素子の色彩を変化させたり、点灯・消灯させたりすることで、観覧車の回転輪に静止画像または動画像を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5037716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この従来の観覧車は、回転輪の正面又は背面に設けられた多数のLED素子の色彩の変化または点灯・消灯によって画像を表示するものに過ぎない。このため、この観覧車では、単に画像を表示させるだけの演出しかできず、表現に多様性を持たせることはできなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、照明によって、多様な表現を伴った画像等を回転輪に表示させることができる観覧車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の観覧車は、外周部にキャビンが設けられた回転輪が軸部を介して支持体に支持された観覧車であって、前記回転輪は、前後方向に離間した一対の本体フレームと、前記一対の本体フレームを外周部で連結する複数の連結フレームとを備え、当該観覧車は、外側方に向かって発光するように前記本体フレームに取り付けられた複数の第一LED発光器と、前記軸部に向かって発光するように前記連結フレームに取り付けられた複数の第二LED発光器と、前記第一LED発光器と前記第二LED発光器とを制御する制御装置とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の観覧車によれば、第一LED発光器による光源を直接見せる表現と、第二LED発光器による間接的に反射光を見せる表現とによって、多様性を持たせた表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の観覧車の正面図である。
図2】本実施形態の観覧車の側面図である。
図3図1中のA部分の拡大図である。
図4図4A図2中のB部分の拡大図である。図4B図4Aの第二LED発光器の正面図である。
図5】本実施形態の観覧車のブロック図である。
図6】本実施形態の観覧車の発光状態を示す正面図である。
図7図7A図7Fは、本実施形態の観覧車の照明の発光状態の移り変わりの一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
本実施形態の観覧車は、図1に示すように、地面に固定された支持体3と、この支持体3に支持された回転輪1と、回転輪1の外周部に設けられたキャビン2とを備えている。なお、以下においては、回転輪1の軸部18に沿った方向を前後方向として定義する。
【0012】
回転輪1は、支持体3によって回転自在に支持されたものであり、外周部に設けられたキャビン2を回転方向に沿って移動させる。回転輪1は、中央に軸部18を有しており、この軸部18を介して支持体3に回転自在に支持される。支持体3には駆動装置(図示せず)が設けられており、回転輪1はこの駆動装置によって軸部18を中心に回転駆動するように構成されている。この回転輪1は、図2に示すように、前後一対の本体フレーム11と、本体フレーム11同士を連結する複数の連結フレーム17と、回転中心となる軸部18とを備えている。
【0013】
一対の本体フレーム11は、前後方向に離間して設けられている。各本体フレーム11は、回転輪1の前後方向の一方の側面を構成する。各本体フレーム11は、互いに同じ構造をしており、前後方向にみて重なるように配置される。
【0014】
本体フレーム11の形状は、例えば、正面視円形状,多角形状,星形などが挙げられ、特に限定されない。なお、本実施形態の本体フレーム11は、正面視円形状をしている。この本体フレーム11は、図1に示すように、同心円フレーム12と、複数の直線状フレーム14とを備えている。
【0015】
同心円フレーム12は、正面視円形状をしたフレームであり、例えば鉄製である。同心円フレーム12は、同心円状に設けられた複数の円環枠13を有している。
【0016】
各直線状フレーム14は、回転輪1の径方向に直線状に延びている。これにより、複数の直線状フレーム14は、全体として放射状に形成される。直線状フレーム14は例えば鉄製である。直線状フレーム14は、複数の円環枠13に跨るようにして配置される。直線状フレーム14としては、回転輪1の軸部18から径方向の端部にまで延びる主フレーム15と、回転輪1の径方向の途中から端部にまで延びる副フレーム16とがある。
【0017】
このような本体フレーム11は、例えば、一対の主フレーム15と、円環枠13の周方向の一部とで扇形状の枠を形成し、この扇形状の枠を周方向に順次連結することで構成される。従って、円環枠13は、全体として環状であればよく、部分的には直線状であってもよい。
【0018】
連結フレーム17は、図2に示すように、一対の本体フレーム11を外周部で連結する。連結フレーム17は、前後方向に直線状に延びている。連結フレーム17は、各直線状フレーム14に対応する箇所に設けられており、正面視においては、図1に示すように、キャビン2よりも径方向の内側に配置される。これによって、キャビン2が回転輪1の上端に位置しても、連結フレーム17に干渉しないように構成されている。
【0019】
なお、ここでいう「外周部」とは、本体フレーム11の径方向の外側の先端から中心に向かう一定の広がりを持った領域をいう。従って、回転輪1の外周部とは、回転輪1の外縁だけをいうのではなく、外縁よりも中央側に位置する箇所をも含み、例えば、本実施形態のように外縁から半径の1/9程度、中央側に位置する箇所も外周部とみなす。
【0020】
軸部18は、本体フレーム11の中央に固定されており、図2に示すように、一対の本体フレーム11間に架け渡されている。軸部18は、前後方向に水平状に延びている。軸部18は、回転輪1の回転中心となる。軸部18は、支持体3によって回転自在に支持される。
【0021】
このような構成の回転輪1には、図1に示すように、複数のキャビン2が設けられている。キャビン2は、搭乗者を載せる部分であり、いわゆるゴンドラである。キャビン2の内部には座席(図示せず)が設けられている。キャビン2は、回転輪1の周方向の全長に亙って一定の間隔をおいて多数設けられている。具体的に、キャビン2は、直線状フレーム14の先端に回転自在に吊り下げられている。
【0022】
支持体3は、地面に立ち上げられて固定されている。支持体3は、回転輪1を軸支する。支持体3は、図2に示すように、前後方向に離れた一対の脚部31によって構成されている。各脚部31は、複数の鉄骨体によって構成されている。
【0023】
図1に示すように、支持体3には乗降場4が設けられている。乗降場4は、キャビン2に人を乗降させるために設けられている。乗降場4は、支持体3に架設された横架材32上に設けられている。
【0024】
なお、支持体3は、鉄骨体によって構成されたものに限らず、ビルや建物などの建造物によって構成されてもよい。
【0025】
この観覧車は、複数の第一LED発光器5と、複数の第二LED発光器6と(図2)、これらを制御する制御装置8とを備えている。観覧車は、これらLED発光器5,6の発光を制御することで、観覧車の本体フレーム11に動画や画像を表示させたり、鮮やかなイルミネーション照明を行ったりすることができる。
【0026】
図3には図1のA部分の拡大図を示す。第一LED発光器5は、図3に示すように、第一発光装置50と、固定具54とを備えている。
【0027】
第一発光装置50は、棒状に形成された発光器である。第一発光装置50は、赤色発光体51と、緑色発光体52と、青色発光体53とを備える、いわゆるフルカラーLED発光器である。第一発光装置50は、回転輪1の径方向に一定の長さを有するよう形成されている。
【0028】
第一発光装置50は、本体フレーム11の直線状フレーム14に固定具54を介して取り付けられている。第一発光装置50は、一対の本体フレーム11にそれぞれ取り付けられている。固定具54は、例えばUボルトによって構成される。
【0029】
複数の第一LED発光器5は、図1に示すように、主フレーム15に対して、長さ方向の全長に亘る領域に、直線上に多数並べて配置されている。また、複数の第一LED発光器5は、副フレーム16に対して、径方向外側の端部にのみ(本実施形態では4つ)設けられている。また、第一LED発光器5は、対向する本体フレーム11とは反対側に向かって発光するように、本体フレーム11に取り付けられている。これによって、第一LED発光器5は、地上側に対して直接的に照明するいわゆる直接照明をすることができる。
【0030】
第二LED発光器6は、図2に示すように、各連結フレーム17に取り付けられている。第二LED発光器6は、回転輪1の軸部18に向かって発光するように固定されている。これによって、第二LED発光器6は、軸部18・直線状フレーム14・同心円フレーム12を照明しその反射光を利用して照明する、いわゆる間接照明をすることができる。この第二LED発光器6による間接照明によって、観覧車全体を照らし出すことができる。
【0031】
図4には図2のB部分の拡大図を示す。第二LED発光器6は、図4A,4Bに示すように、固定具66と、作業台65と、第二発光装置61とを備えている。図4Bに示すように、作業台65は、矩形状のエキスバンドメタルによって構成されており、作業時の足場となる。作業台65は、長手方向が連結フレーム17の長手方向と平行になるよう配置される。第二発光装置61は、複数設けられており(本実施形態では6つ)、作業台65の幅方向の両側に設けられている。各第二発光装置61は、赤色発光体62と、緑色発光体63と、青色発光体64とを備える、いわゆるフルカラーLED発光器である。固定具66は、例えばUボルトによって構成されている。
【0032】
作業台65は、固定具66を介して、連結フレーム17に固定されている。これによって、第二LED発光器6は、軸部18に向かって発光するように連結フレーム17に固定されている。
【0033】
制御装置8は、第一LED発光器5と第二LED発光器6とに電気的に接続され、第一LED発光器5と第二LED発光器6とを制御する。具体的に、制御装置8は、第一LED発光器5による直接照明と、第二LED発光器6による間接照明とを、1つの制御プログラムで制御する(つまり、第一LED発光器5と第二LED発光器6とを連動して制御する)。このため、本実施形態の観覧車によれば、回転輪1に多様な表現を伴った画像や動画を表示させることができる。
【0034】
この制御装置8は、例えば、乗降場4に設けられた管理棟41に収容配置される。
【0035】
回転輪1には、回転検出器7が設けられている。回転検出器7は、回転輪1の基準位置に対する回転角度を検出するためのものである。回転検出器7は、例えば、軸部18に設けられており、軸部18の回転角度を検出する。この回転検出器7によって検出された回転角度情報は、図5に示すように制御装置8に出力される。
【0036】
制御装置8は、コンテンツ入力部81と、変換制御部82と、第一制御部83と、第二制御部84とを備えている。
【0037】
コンテンツ入力部81は、回転輪1の本体フレーム11に表示したい画像(文字を含む)や動画(以下、画像と動画をまとめて画像等という),あるいはイルミネーション照明等のコンテンツを入力するための部分である。コンテンツ入力部81に入力されたデータは、変換制御部82に出力される。
【0038】
変換制御部82は、コンテンツ入力部81からデータが入力されると、そのコンテンツに対応する照明を回転輪1に表示できるように、各第一LED発光器5のON/OFFとその光の色を決定し、且つ、第二LED発光器6のON/OFFとその光の色を決定する。このとき、回転検出器7から入力される回転角度情報に基づいて、各第一LED発光器5の位置を把握する。そして、変換制御部82は、ON/OFF情報および色彩情報と、各第一LED発光器5とを関連付け、また、ON/OFF情報および色彩情報と、各第二LED発光器6とを関連付ける。
【0039】
その後、変換制御部82は、第一LED発光器5に関する情報を第一制御部83に出力し、第二LED発光器6に関する情報を第二制御部84に出力する。
【0040】
第一制御部83は、第一LED発光器5を制御する。第一制御部83は、変換制御部82から入力された情報に基づいて、赤色発光体51・緑色発光体52・青色発光体53を個別に制御する。これによって、第一LED発光器5ごとに光の色を制御する。また、第一制御部83は、変換制御部82から入力された情報に基づいて、各第一LED発光器5のON/OFF制御を行う。
【0041】
第二制御部84は、第二LED発光器6を制御する。第二制御部84は、変換制御部82から入力された情報に基づいて、赤色発光体62・緑色発光体63・青色発光体64を個別に制御する。これによって、第二LED発光器6ごとに光の色を制御する。また、第二制御部84は、変換制御部82から入力された情報に基づいて、各第二LED発光器6のON/OFF制御を行う。
【0042】
図6に示すように、第二LED発光器6を発光させながら、第一LED発光器5を発光させると、ぼんやりと光る間接照明を背景にして、放射状の直接照明が光ることになり、立体感等の多様な表現を伴ったイルミネーション照明を現出させることができる。
【0043】
しかも、第一LED発光器5と第二LED発光器6とは、制御装置8によって連動して制御されるため、例えば、図7A図7Fに示すように、両者を組みあわせた画像を回転輪1に描くことができる。図中、太線は発光器のON状態を示し、細線はOFF状態を示す。
【0044】
図7A図7Fは、打ち上げ花火の動画を表示する例である。図7A図7Eは、第一LED発光器5のON/OFFを切り替えて動画を表現し、特に、図7C〜7Eでは色彩を変化させて打ち上げ花火が順に変化してゆく様子を表現する。そして、図7Fでは、第二LED発光器6をONして、ぼんやりとした間接照明を行い、打ち上げ花火の一連の様子を再現することができる。
【0045】
このように、第一LED発光器5と第二LED発光器6とを連動して制御することで、従来にはない多様な表現を伴った画像等を回転輪1に表示させることができる。
【0046】
以上、説明したように、本実施形態の観覧車は、外周部にキャビン2が設けられた回転輪1が軸部18を介して支持体3に支持された観覧車である。回転輪1は、前後方向に離間した一対の本体フレーム11と、前記一対の本体フレーム11を外周部で連結する複数の連結フレーム17とを備える。観覧車は、複数の第一LED発光器5と、複数の第二LED発光器6と、第一LED発光器5と前記第二LED発光器6とを制御する制御装置8とを備える。第一LED発光器5は、外側方(前後方向のうち対向する本体フレーム11とは反対側)に向かって発光するように本体フレーム11に取り付けられる。第二LED発光器6は、軸部18に向かって発光するように連結フレーム17に取り付けられる。
【0047】
このため、本実施形態の観覧車によれば、本体フレーム11に取り付けられた第一LED発光器5による直接照明と、連結フレーム17に取り付けられた第二LED発光器6による間接照明とを組み合わせて、多様な表現(例えば立体感)を伴った画像等やイルミネーション照明などを回転輪1に表示させることができる。
【0048】
また、本実施形態の制御装置8は、第一LED発光器5と第二LED発光器6とを連動して制御する。
【0049】
このため、本実施形態の観覧車によれば、第一LED発光器5による照明と、第二LED発光器6による照明とを用いて、イルミネーションの演出を行うことができる。
【0050】
また、本実施形態の第二LED発光器6は、赤色発光体62と緑色発光体63と青色発光体64とを備えている。制御装置8は、前記赤色発光体62と緑色発光体63と青色発光体64とを個別に制御することで、第二LED発光器6ごとに光の色を制御する。
【0051】
このため、本実施形態の観覧車によれば、第二LED発光器6による間接照明の色の表現を多様にすることができ、従来にないイルミネーション照明を実現できる。特に、多彩な色で浮かび上がる観覧車に対し、第一LED発光器5の直接照明を発光させることで、幻想的な演出を行うことも可能である。
【0052】
しかも、各第二LED発光器6から異なる色が発光されている場合には、第二LED発光器6から発せられる光が集まる軸部18近傍では各色が集合して混合するため、白色に近い色になる。このため、回転輪1の周方向に色を変化させることができるだけでなく、径方向においても色を変化させることができ、イルミネーションの表現を一層多様にすることができる。
【符号の説明】
【0053】
1 回転輪
11 本体フレーム
12 同心円フレーム
13 円環枠
14 直線状フレーム
15 主フレーム
16 副フレーム
17 連結フレーム
18 軸部
2 キャビン
3 支持体
31 脚部
32 横架材
4 乗降場
41 管理棟
5 第一LED発光器
50 第一発光装置
51 赤色発光体
52 緑色発光体
53 青色発光体
54 固定具
6 第二LED発光器
61 第二発光装置
62 赤色発光体
63 緑色発光体
64 青色発光体
65 作業台
66 固定具
7 回転検出器
8 制御装置
81 コンテンツ入力部
82 変換制御部
83 第一制御部
84 第二制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7