(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電力量計を設置する電力量計設置部と、電力量計に設けられる外部端子と接続する複数の電気接続端子を有すると共に、前記電力量計へ試験電力を供給する試験装置とも接続する試験電力供給部とを含む自動結線装置であって、
前記電気接続端子は、前記電力量計の外部端子と接触する接触部を備え、
前記電気接続端子のうち少なくとも一つは、前記接触部を複数有し、
一つの電気接続端子に設けられる複数の接触部は、各々異なる位置に配置されるものであり、
前記電力量計設置部に設置された電力量計の種類に応じて、外部端子と接触する接触部を切り替えることを特徴とする自動結線装置。
電力量計を設置する電力量計設置部と、電力量計に設けられる外部端子と接触する接触部を備える複数の電気接続端子を有すると共に、前記電力量計へ試験電力を供給する試験装置とも接続する試験電力供給部とを含む自動結線装置であって、
電力量計の設置位置を調節する電力量計設置位置調節手段と、
前記電力量計設置部に設置された電力量計の種類を判別する電力量計判別手段と、
前記電力量計判別手段により判別された電力量計の種類に応じて、導通状態の電気接続端子と、非導通状態の電気接続端子とを選択する導通端子選択手段と、
を備える自動結線装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の自動結線装置は、試験対象の電力量計が電力量計設置部に設置される際、決まった位置に配設される電力量計係止機構により係止される構造であるため、それと適合する寸法の電力量計以外の電力量計を設置することが難しいという課題を有する。
【0007】
また、自動結線装置の第一及び第二の電流端子接触部は、電力量計の電流端子と、面状に接触する。一般的に、電力量計の種類によって電流端子の配置位置が異なるため、電力量計係止機構の位置を調整して、異なる種類の電力量計を設置することができたとしても、第一、第二の電流端子接触部と、電力量計の電流端子との接触領域が、送電ロスの少ない最適値からずれるという課題を有する。そのため、試験装置から電力量計へ試験電力を送る場面で不具合が生じ得る。従って、特許文献1に記載の自動結線装置は、特定の一種類の電力量計の試験に限り行うことが想定されているため、試験における作業効率の面で課題を有する。
【0008】
上記課題に鑑み、本発明は、複数種類の電力量計の試験に適合可能で作業時間を低減することが可能である共に、試験の際、試験装置から電力量計へロスなく試験電力を送ることが可能な自動結線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明に係る自動結線装置は、
電力量計を設置する電力量計設置部と、電力量計に設けられる外部端子と接続する複数の電気接続端子を有すると共に、前記電力量計へ試験電力を供給する試験装置とも接続する試験電力供給部とを含み、
前記電気接続端子は、前記電力量計の外部端子と接触する接触部を備え、
前記電気接続端子のうち少なくとも一つは、前記接触部を複数有し、
一つの電気接続端子に設けられる複数の接触部は、各々異なる位置に配置されるものであり、
前記電力量計設置部に設置された電力量計の種類に応じて、外部端子と接触する接触部を切り替えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る自動結線装置は、
前記電力量計設置部に設置された電力量計の種類を判別する電力量計判別手段と、
前記電力量計判別手段により判別された電力量計の種類に応じて、導通状態の電気接続端子と、非導通状態の電気接続端子とを選択する導通端子選択手段と、
を更に備えることが好ましい。
【0011】
更に、本発明に係る自動結線装置は、
電力量計を設置する電力量計設置部と、電力量計に設けられる外部端子と接触する接触部を備える複数の電気接続端子を有すると共に、前記電力量計へ試験電力を供給する試験装置とも接続する試験電力供給部とを含み、
電力量計の設置位置を調節する電力量計設置位置調節手段と、
前記電力量計設置部に設置された電力量計の種類を判別する電力量計判別手段と、
前記電力量計判別手段により判別された電力量計の種類に応じて、導通状態の電気接続端子と、非導通状態の電気接続端子とを選択する導通端子選択手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電気接続端子のうち少なくとも一つが、種類毎に異なる位置に配置される電力量計の外部端子の各々と接触する複数の接触部を有する。そのため、複数種類の電力量計を試験することが可能であると共に、試験電力をロスなく電力量計へ送ることが可能な自動結線装置を提供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、電力量計設置位置調節手段を設けることで、電力量計設置部に設置される電力量計の種類に関わらず、ほぼ同じ位置に外部端子を配置させることができる。そのため、複数種類の電力量計を試験することが可能であると共に、試験電力をロスなく電力量計へ送ることが可能な自動結線装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0016】
図1から
図5を参照して、本発明の第一実施形態に係る自動結線装置10について説明する。
図1は、電力量計21が設置された状態の自動結線装置10の正面図、
図2は、同じく電力量計21が設置された状態の自動結線装置10の側面図である。また、
図3は、
図1及び
図2で示した電力量計21とは異なる種類の電力量計22が設置された状態の自動結線装置10の正面図、
図4は、電力量計22が設置された状態の自動結線装置10の側面図である。また、
図5は、試験対象の電力量計と自動結線装置との電気的接続を行う電気接続端子の導通状態・非導通状態を切り替える回路を示す図である(詳細は後述する)。
【0017】
本発明に係る自動結線装置の詳細を説明する前に、試験対象となる電力量計について説明する。電力量計は、計測電力量を表示する表示部23や、外部電源(例えば、配電線)及び負荷と接続する外部端子24を有する。この外部端子24を介して、電力量計と外部電源・負荷との間で電流・電圧の入出力がなされる。ただし、電力量計の種類によって、外部端子24の本数あるいは配設位置が異なる。
【0018】
図1及び
図2に示す電力量計21は、単相2線式(30A)の電力量計であり、外部電源や負荷と接続される外部端子24を3本備える。電力量計21の外部端子24は、図左から1S端子、2S/2L端子、1L端子である。電力量計21の内部では、1S端子と1L端子が、電流測定用の第一の電流コイル(図示しない)を介して接続されている。これにより、1S端子、1L端子及び第一の電流コイルを含む第一の電流回路(図示しない)が形成される。また、2S/2L端子が、電圧測定用の第一の電圧コイル(図示しない)を介して、上述の第一の電流回路中に設けられる接点と接続されている。消費電力(性能試験時では、試験電力)は、上述の第一の電流コイル及び第一の電圧コイルに生じる電流及び電圧に基づいて計算される。これに対し、
図3及び
図4に示す電力量計22は、単相3線式又は三相3線式(60A)の電力量計であり、外部端子を5本備える。電力量計22の外部端子は、図左から1S端子、3S端子、3L端子、2S/2L端子、1L端子である。電力量計22の内部では、1S端子と1L端子が、電流測定用の第一の電流コイル(図示しない)を介して接続されている。これにより、電力量計21の場合と同様、1S端子、1L端子及び第一の電流コイルを含む第一の電流回路(図示しない)が形成される。また、3S端子と3L端子が、第二の電流コイル(図示しない)を介して接続されている。これにより、3S端子、3L端子及び第二の電流コイルを含む第二の電流回路(図示しない)が形成される。さらに、2S/2L端子が、第一の電圧コイル(図示しない)を介して、上述の第一の電流回路中に設けられる接点と接続すると共に、第二の電圧コイルを介して、第二の電流回路中に設けられる接点と接続されている。消費電力(性能試験時では、試験電力)は、上述の第一、第二の電流コイル及び第一、第二の電圧コイルに生じた電流及び電圧に基づいて計算される。
【0019】
また、種類毎に電力量計の寸法等が異なる関係で、自動結線装置10に電力量計が設置されたときの電力量計の外部端子24の配置位置が異なる。具体的には、電力量計21は、電力量計22より小さな寸法であるため、電力量計21の外部端子24の配置位置は、電力量計22の外部端子24の配置位置と比べて、自動結線装置10の基板110(詳細は後述する。)の下方、且つ基板110に近い位置に配置されている(
図2及び
図4参照)。
ただし、
図1から
図4に示す電力量計は、あくまで例示であり、これに限定されるものではない。
【0020】
次に、第一の実施形態に係る自動結線装置10の構成を説明する。自動結線装置10は、電力量計設置部100、試験電力供給部200、電力量計判別手段300、導通端子選択手段400等を含む。以下、各々の構成要素について説明する。
【0021】
電力量計設置部100は、試験対象となる電力量計21、22を設置固定するためのものであり、電力量計21、22を載置する基板110と、基板110に載置された電力量計21、22を係止するための電力量計係止部120と、電力量計21、22の幅方向の位置を固定するガイド部130を含む。
【0022】
電力量計21、22の背面25には、所定形状の窪みが形成されている。ここに、電力量計係止部120が係合することで、基盤110上に電力量計が係止される。ここで、基板110には、電力量計21を係止するための電力量計係止部121と、電力量計22を係止するための電力量計係止部122の双方が設けられる。
【0023】
また、基板110の、電力量計係止部121の設置位置には、貫通孔111が設けられる。基板110に電力量計22が載置される場合、電力量計係止部121は、電力量計22の背面25と接触し押圧されるが、貫通孔111が設けられることで、電力量計係止部121が貫通孔111に挿通される。それにより、電力量計係止部121の先端が、基板110の背面側に突出する。
【0024】
ガイド部130は、基板110に載置された電力量計21、22の側面と当接する当接部131と、当接部131を幅方向に移動可能に支持する支持部(図示せず)を有する。本実施形態では、支持部として、押圧方向とは逆に付勢するバネが用いられる。電力量計21、22の側面が、ガイド部130の当接部131に接触すると、双方の当接部131が、それぞれ基板外側に押圧され、移動する。それに対し、支持部には、押圧方向とは逆方向への付勢力が生じる。当接部131の移動は、この押圧力と付勢力とが釣り合う位置で停止する。このように、幅方向に移動可能で、電力量計21、22を付勢するガイド部130を設けることで、幅寸法の異なる電力量計21、22の双方の幅方向位置を固定することができる。
【0025】
次に、試験電力供給部200は、試験装置(図示しない)と接続し、電力量計21、22へ試験電力を供給するものであり、電力量計21、22の外部端子24と接続する電気接続端子210と、電気接続端子210の位置を昇降させるための昇降部220を含む。ここで、電力量計21、22の試験方法として、電力量計21、22に、電圧源及び電流源をそれぞれ別々に接続し、電圧源から試験電圧を、電流源から試験電流を供給する、虚負荷試験法を用いることが好ましい(本発明の場合、試験電力供給部200を介して、電力量計21、22と、電流源、電圧源とが接続される)。これは、負荷を、電力量計21、22に接続して試験を行う場合に比べて、電力量計21、22に供給する試験電力を大幅に低減させることができるためである。そのため、上述の試験装置は、電力量計21、22に接続される電圧源、電流源を備える構成とすることが好ましい。よって、虚負荷試験法を用いる場合、試験装置から電力量計21、22へ虚負荷試験電力が供給されることとなる。ただし、電力量計21、22の試験方法は、これに限定されるものではない(以下、「試験電力」と言う場合、試験方法の区別をせず、性能試験用に試験装置から電力量計へ供給される電力を指すものとする)。
【0026】
図1及び
図3に示すように、本実施形態では、試験電力供給部200は、5本の電気接続端子210aから210eを有する。また、各電気接続端子210は、電力量計の外部端子24と接触する接触部230を有する。ここで、電気接続端子210a、210c、210dには、電力量計21の外部端子24(1S、2S/2L、1L)と接触する接触部231が一つずつ設けられ、電気接続端子210aから210eには、電力量計22の外部端子24(1S、3S、3L、2S/2L、1L)と接触する接触部232が、接触部231よりも上方に一つずつ設けられる。すなわち、電気接続端子210a、210c、210dには、異なる位置に2種類の接触部230が設けられることとなる。
【0027】
また、
図2及び
図4を参照すると、接触部231は、電気接続端子210の基部211から基板110に向けて延びる延出部212に取り付けられているのに対し、接触部232は、基部211に直接取り付けられる。すわなち、接触部231は、接触部232よりも基板110に近い位置に配置される。なお、電気接続端子210の基部211及び延出部212は、導電性の材料からなる。
【0028】
上述のように、電力量計21の外部端子24と電力量計22の外部端子24とは、自動結線装置10に設置されたときの配置位置が異なる。従って、一つの電気接続端子210(210a、210c、210d)に位置の異なる2種類の接触部231、232を設けることで、外部端子24の配置位置が異なる電力量計21、22が、同じ自動結線装置10に設置された場合であっても、外部端子24と接触部230(231、232)とを接触させることができる。すなわち、自動結線装置10に設置される電力量計の種類に応じて、外部端子24と接触する接触部230を切り替えることができる。これにより、1台の自動結線装置で複数種類の電力量計の性能試験を行うことができ、作業効率を向上させることができると共に、装置の製造コストを低減させることができる。また、接触部230のすべての領域が、外部端子24と接触するため、試験電力をロスなく電力量計に供給することができる。なお、
図1では、電気接続端子210a、210c、210dに設けられる接触部230の数が2つの場合を示しているが、3つ以上であってもよい。
【0029】
昇降部220は、電気接続端子210と係合するピストン221と、ピストン221を昇降移動させる駆動部222を有する。駆動部222により、ピストン221が昇降すると、それに連動して電気接続端子210が昇降する。これにより、電気接続端子210の接触部230と、電力量計の外部端子24との接触又はその解除を制御する。なお、駆動部222としては、アクチュエータ、エアシリンダ等が考えられる。また、駆動部222の制御(スイッチング)は、手動で行ってもよいし、電力量計が電力量計設置部100に設置されたことを検知する検知手段(センサ等)を設け、検知手段からの検知情報に基づいて自動で行うようにしてもよい。
【0030】
次に、電力量計判別手段300は、基板110に載置された電力量計の種類を判別するためのものである。本実施形態では、電力量計判別手段300は、基板110の背面に配設される。また、電力量計判別手段300として、赤外線の発光及び受光機能を有するセンサ310を用いる。
【0031】
図2に示すように、基板110に電力量計21が載置される場合、電力量計係止部121は、電力量計21の窪みと係合する。また、電力量計21の寸法が、電力量計22より小さいため、電力量計21の背面25と対向するのは、電力量計係止部121のみである。そのため、電力量計係止部122は、電力量計21と接触せず、そのままの位置を保つ。よって、この場合、基板110の背面側に突出する電力量計係止部120は存在しない。それに対して、
図4に示すように、基板に電力量計22が載置される場合、電力量計22の窪みと係合するのは、電力量計係止部122である。そのため、その下方に位置する電力量計係止部121は、電力量計22の背面25と接触し、押圧される。従って、電力量計係止部121が、基板110の背面側に突出する。
【0032】
基板110に電力量計22が載置され、基板110の背面側に電力量計係止部121が突出する場合、センサ310から発光された赤外光が、電力量計係止部121に当たって反射され、再びセンサ310に戻る。センサ310は、反射光を受光することで、基板110の背面側に突出物があることを検知する。本実施形態の場合、基板110の背面側に突出物がある場合とは、基板110に電力量計22が載置された場合のみである。そのため、センサ310が反射光を検知した場合、基板110に電力量計22が載置されていると判定される。それに対して、基板110に電力量計21が載置されると、基板110の背面には、いずれの電力量計係止部も突出しないため、センサ310が反射光を検知しない場合、基板110に電力量計21が載置されていると判定される。これにより、基板110に載置される電力量計の種類を特定(判別)することが可能となる。
【0033】
次に、導通端子選択手段400は、上述の電力量計判別手段300によって判別された電力量計の種類に応じて、電力量計の外部端子24と接続される電気接続端子210を導通状態に、電力量計の外部端子24と接続されない電気接続端子210を非導通状態に切り替える機能を有する。本実施形態では、導通端子選択手段400として、電気接続端子210と接続するリレー回路410を用いる。
【0034】
リレー回路410の詳細を
図5に示す。リレー回路410は、コイルに電流を流すことでON/OFFを制御するリレーK1からK4を含む。また、リレー回路410は、試験装置の電圧源40、電流源50と接続すると共に、電気接続端子210とも接続する。
【0035】
まず、電力量計判別手段300によって、電力量計21が基板110に載置されたと判別された場合、リレー回路410のうち、K2及びK4をONに、K1及びK3をOFFにする。K2がONとなることにより、試験装置の電圧源40aの一端が電気接続端子210cと接続する。電圧源40aの他端は、常に電気接続端子210aと接続された状態である。そのため、電力量計21の外部端子24の1S及び2S/2Lが、電気接続端子210a及び210c(のそれぞれの接触部231)を介して、試験装置の電圧源40aの両端と接続する。これにより、電力量計21に試験電力が印加可能な状態となる。また、K4がONとなることにより、試験装置の電流源50aの一端が電気接続端子210dと接続する。電流源50aの他端は、常に電気接続端子210aと接続された状態であるため、電力量計21の外部端子24の1S及び1Lが、電気接続端子210a及び210d(のそれぞれの接触部231)を介して、試験装置の電流源50aの両端と接続する。これにより、電力量計21に試験電流が供給可能な状態となる。従って、これらの接続状態が形成されることにより、電力量計21に試験電力が供給可能となる。
【0036】
それに対して、電力量計判別手段300によって、電力量計22が基板110に載置されたと判別された場合、リレー回路410のうち、K1及びK3をONに、K2及びK4をOFFにする。試験装置の電流源50aの両端は、電気接続端子210a及び210e(のそれぞれの接触部232)を介して、電力量計22の外部端子24の1S及び1Lと接続する。また、K1がONとなることにより、試験装置の電流源50bの一端が電気接続端子210cと接続する。電流源50bの他端は、常に電気接続端子210bと接続された状態である。そのため、電力量計22の外部端子24の3S及び3Lが、電気接続端子210b及び210c(のそれぞれの接触部232)を介して、試験装置の電流源50bの両端と接続する。これにより、電力量計22に試験電流が供給可能な状態となる。また、K3がONとなることにより、試験装置の電圧源40aの一端が電気接続端子210dと接続する。電圧源40aの他端は、常に電気接続端子210aと接続された状態である。そのため、電力量計22の外部端子24の1S及び2S/2Lが、電気接続端子210a及び210d(のそれぞれの接触部232)を介して、試験装置の電圧源40aの両端と接続する。更に、K3がONとなることにより、電圧源40bの一端が電気接続端子210dと接続する。電圧源40bの他端は、常に電気接続端子210bと接続された状態となるため、電力量計21の外部端子24の3S及び2S/2Lが、電気接続端子210b及び210d(のそれぞれの接触部231)を介して、試験装置の電圧源40bの両端と接続する。これにより、電力量計22に試験電圧が印加可能な状態となる。従って、これらの接続状態が形成されることにより、電力量計22に試験電力が供給可能となる。
【0037】
なお、K1からK4は、コイルに電流を流すことで接点のON/OFFを制御するリレーとして説明したが、これに限られるものではなく、トランジスタ等のスイッチング機能を有する電子デバイスなどであってもよい。また、回路410の接点(K1からK4)の切り替えは、手動であってもよいし、上述の電力量計判別手段300の電力量計判別情報に基づいて自動で行うようにしてもよい。
【0038】
これにより、基板110に載置された電力量計の種類に応じて、電力量計の外部端子と接続する電気接続端子を切り替えることができ、一台の自動結線装置で、複数種類の電力量計の性能試験を行うことができる。従って、試験可能な電力量計が一種類の自動結線装置と比べて、作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0039】
なお、電気接続端子210の昇降移動や、導通端子選択手段400における導通状態の電気接続端子210と非導通状態の電気接続端子210との切り替え等を自動で行う場合、電力量計の設置の有無に関する情報や、設置された電力量計の種類に関する情報等を受信し、受信した情報に基づいて、これらの制御を行う制御部を別途設けるようにしてもよい。
【0040】
次に、第一の実施形態に係る自動結線装置10の作用を説明する。まず、電力量計設置部100の基板110上に、手動又は自動で電力量計が載置されると、外接されるスイッチ(図示せず)等により、試験電力供給部200に係る昇降部220の駆動部222が駆動され、ピストン221及び電気接続端子210が降下(
図2、
図4の矢印Aの方向への移動)する。これにより、基板110に電力量計21が載置されている場合、接触部231を有する電気接続端子210(210a、210c、210dの3本)と電力量計21の外部端子24(1S、2S/2L、1L)とが接続する。それに対し、基板110に電力量計22が載置されている場合、接触部232を有する電気接続端子210(210aから210eの5本)と電力量計22の外部端子24(1S、3S、3L、2S/2L、1L)とが接続する。なお、電気接続端子210と電力量計の外部端子24との接続を解除する場合、駆動部222により、ピストン221及び電気接続端子210を上昇(矢印Aとは逆方向への移動)させればよい。
【0041】
次に、電力量計判別手段300により、基板110に載置された電力量計の種類(電力量計21又は電力量計22のいずれか)が判別される。電力量計判別手段300(センサ310)により、判別された電力量計の種類に関する情報に基づき、導通端子選択手段400(本実施形態では、
図5に示すリレー回路410)により、電気接続端子210のうち、導通状態にされる電気接続端子210と、非導通状態にされる電気接続端子210とが選択される。最後に、試験装置の電源がONされることで、電力量計に試験電力が供給される。
【0042】
なお、上述では、電気接続端子210の降下移動をさせた後、電力量計の種類を判別して、導通状態又は非導通状態とする電気接続端子210を選択するようにしているが、電力量計の種類の判別及び導通状態の電気接続端子210の選択の後に、電気接続端子210の降下移動をさせてもよい。
【0043】
次に、
図6及び
図7を用いて、第二の実施形態に係る自動結線装置60を説明する。
図6は、第二の実施形態に係る自動結線装置60に、試験対象の電力量計21が設置される前後の状態を示す斜視図(
図6(a)が、電力量計21が設置される前の図、
図6(b)が、電力量計21が設置された後の図)であり、
図7は、第二の実施形態に係る自動結線装置60に、試験対象の電力量計22が設置される前後の状態を示す斜視図(
図7(a)が、電力量計22が設置される前の図、
図7(b)が、電力量計22が設置された後の図)である。
【0044】
本実施形態に係る自動結線装置60は、第一の実施形態に係る自動結線装置10には設けられていない電力量計設置位置調節手段500を備える。本実施形態では、電力量計設置位置調節手段500は、電力量計設置部100の基板110上に配設される。
【0045】
電力量計設置位置調節手段500は、設置される電力量計の種類に応じて、その設置位置を調節するものである。本実施形態では、電力量計設置位置調節手段500として、中央に溝部511が設けられる枠体510を用いる。試験対象の電力量計は、溝部511に嵌め込まれる状態となる。本実施形態では、電力量計21の試験のみの場合に、電力量計設置位置調節手段500が基板110上に配設されるが、これに限られない。
【0046】
溝部511の幅は、電力量計21の幅とほぼ同じとなるよう成型される。電力量計21が、溝部511に嵌め込まれると、電力量計21の側面と、溝部511の側壁512とが当接し、電力量計21の位置が固定される。これにより、電力量計21が設置される場合と、電力量計22が設置される場合とで、外部端子24の幅方向及び高さ方向の位置が、ほぼ同じとなる(
図6(b)、
図7(b)参照)。
【0047】
更に、溝部511の背壁513の厚みにより、電力量計21の外部端子24の、基板110からの距離が、電力量計21が直接基板110に載置される場合(すなわち、枠体510が基板110に配設されていない場合)と比べて、離れる。そのため、電力量計21が設置される場合と、電力量計22が設置される場合とで、外部端子24の奥行き方向の位置がほぼ同じとなる(
図6(b)、
図7(b)参照)。
【0048】
上述の第一の実施形態では、設置される電力量計の種類に応じて、電気接続端子210の接触部230の位置を変える構成としていた。これに対し、本実施形態では、電力量計設置位置調節手段500を設けることで、電力量計21が設置される場合と、電力量計22が設置される場合とで、ほぼ同じ位置に外部端子24を配置し、設置される電力量計の種類が異なる場合であっても、電気接続端子210の接触部230と、電力量計の外部端子24とを接触可能とした。そのため、第一の実施形態では、電気接続端子210のいくつかは、種類の異なる接触部230(231、232)を一つずつ備えていたが、本実施形態では、すべての電気接続端子210において、1つの接触部230を備えるようにすればよい。これにより、電気接続端子210の構成要素を簡素化することができ、製造コストを低減させることが可能となる。また、接触部230のすべての領域が、外部端子24と接触するため、電力量計へロスなく試験電力を供給することが可能となる。
【0049】
本実施形態では、設置された電力量計の種類を判別するための電力量計判別手段300として、基板110の側方に設けられた距離センサ320を用い、電力量計21(又は電力量計設置位置調節手段500)もしくは電力量計22までの距離を測り、その距離の違いにより、電力量計の種類を判別するような機構が好ましい。ただし、電力量計の種類を判別可能なものであれば、これに限られない。
【0050】
なお、上述の第二の実施形態に係る自動結線装置60において説明をしていないその他の構成要素については、第一の実施形態に係る自動結線装置10と同様であるため省略する。