(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記画像の内容が文字列を含む場合には、操作された前記領域を、所定閾値より大きい前記伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
前記制御部は、前記表示範囲が前記画像からはみ出す場合には、前記位置を前記表示範囲の中心とせず、前記画像からはみ出さないように前記表示範囲をずらすことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
前記制御部は、前記表示範囲が前記一部の範囲からはみ出す場合には、前記位置を前記表示範囲の中心とせず、前記一部の範囲からはみ出さないように前記表示範囲をずらすことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の端末装置。
前記表示部は、前記伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた前記領域に、前記画像を拡大表示することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の端末装置。
前記表示部は、前記伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた前記領域に、所定画像を追加表示することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ユーザは、端末装置の表示画面に表示されている領域に対する操作を、例えば、その表示画面に指で触れる(タッチする)ことにより行う。表示画面に触れられる度に、その触れられた位置に表示されている領域は、異なる伸縮比で伸縮される。端末装置及び表示プログラムは、操作された領域を、伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させ、画像に定められた位置を含む表示範囲を、その位置を含めたまま更新する。これにより、端末装置及び表示プログラムは、表示画面に格子状(グリッド状)に定められた領域毎に画像を表示する場合、画像を見やすく表示することができる。
【0021】
図1には、端末装置の構成例が、ブロック図により示されている。端末装置100は、検出部110と、記憶部120と、制御部130と、画像処理部140と、表示部150とを備える。
【0022】
検出部110は、表示部150の表示画面を透明な部材で覆うように備えられる。検出部110は、表示画面に格子状に定められた領域(パネル)に対する操作を検出する。検出部110は、領域に対する操作を、例えば、ユーザの指と表示画面との接触(タッチ)に基づいて検出する。検出部110は、操作された領域の座標を示す情報を、制御部130に出力する。ここで、操作された領域の座標は、例えば、表示部150の表示画面に定められたXY座標で表現されてもよい。XY座標については、例えば、
図3を用いて後述する。
【0023】
記憶部120は、制御部130を動作させるためのプログラムを記憶する。また、記憶部120は、領域に表示される画像(例えば、写真画像)を示す情報を記憶する。また、記憶部120は、複数の伸縮比(伸縮パターン)を示す情報を記憶する。各伸縮比は、格子状に定められた領域に表示される画像の内容に、予め対応付けられている。
【0024】
図2には、領域に表示された内容と伸縮比との対応付けが、対応表により示されている。この対応表の項目には、一例として、番号と、内容と、座標と、伸縮比A〜Iとがある。
項目「番号」は、領域毎に割り当てられた識別番号を示す。
【0025】
項目「内容」は、領域(パネル)に表示される画像の内容を示す。領域に表示される画像の内容には、例えば、アプリケーションソフトウェアに応じた画像の内容がある。アプリケーションソフトウェアに応じた画像の内容は、より具体的には、例えば、時刻を示す画像(
図2では、「時刻」と表記されている。)、メール等の文字列を示す画像(
図2では、「文字列」と表記されている。)、及び、写真等の画像(
図2では、「写真」と表記されている)などの内容がある。また、この写真等の画像には、格子状に定められた領域間の空き領域を穴埋めするための穴埋め画像(
図2では、「穴埋め」と表記されている)が含まれていてもよい。
【0026】
また、領域に表示される画像の内容には、例えば、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン画像(
図2では、「アイコン」と表記されている。)が含まれていてもよい。
【0027】
項目「座標」は、表示されている領域のXY座標を示す。ここで、領域が複数の格子にまたがって伸ばされているために、その伸ばされた領域に含まれるXY座標が複数ある場合、それらのXY座標値のうち最も小さいXY座標値が、その伸ばされた領域を示すXY座標の代表値と定められてもよい。
【0028】
項目「伸縮比A〜I」は、領域の伸縮比をそれぞれ示す。各伸縮比は、表示画面に定められた格子の一辺の長さを単位とする比で表現される。例えば、伸縮比A「1×1」の領域は、X軸方向の長さが格子の一辺の長さであり、Y軸方向の長さが格子の一辺の長さである単位領域である。また、例えば、伸縮比B「1×2」の領域は、X軸方向の長さが格子の一辺の長さであり、Y軸方向の長さが格子の一辺の2倍の長さである、単位領域がY軸方向に伸ばされた領域である。
【0029】
図2では、同様に、伸縮比Cは「1×3」と示され、伸縮比Dは「2×1」と示され、伸縮比Eは「2×2」と示され、伸縮比Fは「2×3」と示され、伸縮比Gは「3×1」と示され、伸縮比Gは「3×1」と示され、伸縮比Hは「3×2」と示され、伸縮比Iは「3×3」と示されている。
【0030】
また、
図2では、項目「内容」の「時刻」には、伸縮比Aと、伸縮比Bとが対応付けられている。また、項目「内容」の「写真」には、伸縮比A〜Iが対応付けられている。また、項目「内容」の「アイコン」には、伸縮比Aのみが対応付けられている。また、項目「内容」の「文字列」には、伸縮比B〜Iが対応付けられている。また、項目「内容」の「穴埋め」には、伸縮比Aのみが対応付けられている。
【0031】
図1に戻り、端末装置の構成例の説明を続ける。制御部130には、操作された領域の座標を示す情報が、検出部110から入力される。制御部130は、操作された領域の座標を示す情報に基づいて、操作された領域を特定する。ここで、各領域の最新の配置は、記憶部120に記憶されている対応表における、各領域の最新の座標と、当該各領域の最新の伸縮比とにより特定される。
【0032】
制御部130は、操作された領域の伸縮比を更新する。ここで、制御部130は、伸縮比A〜Iのうち、項目「内容」に対応付けられた伸縮比に、伸縮比A〜Iの繰り返し順に伸縮比を更新する。
【0033】
より具体的には、項目「内容」が「時刻」である場合、制御部130は、
図2に示す対応表に基づいて、伸縮比A,B,A,B,…の繰り返し順に、操作毎に伸縮比を更新する。また、例えば、項目「内容」が「写真」である場合、制御部130は、
図2に示す対応表に基づいて、伸縮比A,B,C,…,I,A,B,C…の繰り返し順に、操作毎に伸縮比を更新する。また、例えば、項目「内容」が「アイコン」又は「穴埋め」である場合、制御部130は、
図2に示す対応表に基づいて、伸縮比を伸縮比Aとする。
【0034】
また、例えば、項目「内容」が「文字列」である場合、制御部130は、
図2に示す対応表に基づいて、伸縮比B,C,…,I,B,C…の繰り返し順に、操作毎に伸縮比を更新する。ここで、項目「内容」が「文字列」である場合に、伸縮比Aが除外されているのは、伸縮比A「1×1」に基づいて伸縮された領域は、面積が小さいために、文字列の画像を表示させることに適さないためである。
【0035】
制御部130は、操作された領域を、更新した伸縮比に基づいて伸縮させるよう、画像処理部140を制御する。また、制御部130は、更新した伸縮比に基づいて伸ばされた領域に、画像に定められた表示範囲が拡大表示されるよう、画像処理部140を制御してもよい。ここで、制御部130は、操作された領域の各辺のうち相対的に長い辺と、画像からトリミングされた範囲の各辺のうち相対的に長い辺とが、少なくとも一部重なるまで当該範囲を拡大(以下、「短辺フィット」という。)することにより、表示範囲を定めてもよい。つまり、画像に定められた表示範囲は、伸ばされた領域に隙間を作ることがないよう拡大表示される。
【0036】
制御部130は、更新した伸縮比に基づいて伸ばされた領域に、所定画像が追加表示されるよう、画像処理部140を制御してもよい。画像の追加表示の詳細については、例えば、
図4を用いて後述する。
【0037】
制御部130は、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部130は、記憶部120に記憶されたプログラムに基づいて動作してもよい。
【0038】
画像処理部140は、各種の画像(例えば、時刻を示す画像、文字列を示す画像、写真画像)を、制御部130による制御に基づいて生成する。また、画像処理部140は、アイコン画像、又は、穴埋め画像を、制御部130による制御に基づいて生成してもよい。画像処理部140は、生成した画像を示す情報を、表示画面に格子状に定められた領域毎に、表示部150に出力する。
【0039】
表示部150は、画像処理部140により生成された画像を、格子状に定められた領域毎に、表示画面に表示する。表示部150は、伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた領域に、画像処理部140により生成された画像(例えば、写真画像)の表示範囲を、拡大表示してもよい。また、表示部150は、伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた領域に、画像処理部140により生成された所定画像(例えば、現在時刻を示すデジタル時計の画像)を、追加表示してもよい。
【0040】
次に、領域(パネル)の表示例を説明する。以下、表示部150の表示画面には、表示画面に向かって最も左上の格子を原点とする格子単位のXY座標(X,Y)=(0〜4,0〜2)として、向かって下向きのX軸と、向かって右向きのY軸と、が定められているものとして説明を続ける。
【0041】
図3には、領域の第1表示例が示されている。表示部150の表示画面には、領域10〜14と、領域20〜24と、領域30、31及び34とが表示されている。例えば、領域10は、伸縮比A「1×1」で、座標(X,Y)=(0,0)に表示されている(
図2を参照)。領域10には、一例として、現在時刻を示すアナログ時計の画像が表示されている。また、例えば、領域11は、伸縮比A「1×1」で、座標(X,Y)=(1,0)に表示されている。また、例えば、領域23は、伸縮比B「1×2」で、座標(X,Y)=(2,1)に表示されている。領域23には、一例として、メール等の文字列の画像が表示されている。また、例えば、領域34は、伸縮比A「1×1」で、座標(X,Y)=(4,2)に表示されている。領域34には、一例として、穴埋め画像が表示されている。
【0042】
各領域が第1表示例で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域10に、操作として1回だけ触れた(ワンタッチした)とする。
図4には、領域の第2表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、操作された領域10の伸縮比を、伸縮比B(
図2を参照)に更新する。制御部130は、操作された領域10を、伸縮比Bに基づいてY軸の正方向に伸ばすよう、画像処理部140(
図1を参照)を制御する。また、制御部130は、伸縮比Bに基づいて伸ばされた領域10に、現在時刻を示すデジタル時計の画像が追加表示されるよう、画像処理部140を制御する。
【0043】
また、制御部130は、伸ばされた領域10を避けるために、領域20〜24と、領域34(
図3を参照)とを移動させる場合、これらの領域を、下方向(X軸の正方向)に移動させる。また、制御部130は、上詰め(X軸の負方向に詰めて)で、各領域を表示させる。
【0044】
各領域が第2表示例で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、所定の写真画像を伸縮比A「1×1」でトリミング(切り出し)することにより、当該所定の写真画像に表示範囲を定めたとする。例えば、その写真画像における任意の位置(例えば、被写体の顔の位置)をユーザが指定することにより、制御部130は、その位置を中心とする表示範囲を、当該所定の写真画像からトリミングしてもよい。
【0045】
図5には、表示範囲の第1例が示されている。ユーザは、写真画像500を伸縮比A「1×1」でトリミング(切り出し)することにより、写真画像500に表示範囲200を定めたとする。写真画像500における被写体の顔の位置をユーザが指定することにより、制御部130は、その位置を中心300とする表示範囲200を、写真画像500からトリミングする。また、制御部130は、表示範囲200以上に広い範囲であって、写真画像500の一部の範囲に、記憶範囲400を定める。例えば、記憶範囲400の辺の長さは、領域の伸縮に合うように表示範囲が最も伸ばされた場合における、当該表示範囲の辺の最大の長さと等しくなるように定められてもよい。制御部130は、定めた記憶範囲400を、領域に表示される画像を示す情報として、記憶部120に記憶させる。
【0046】
なお、被写体の顔の位置が写真画像500の端にあるなどの理由により、表示範囲200の中心300が、写真画像500の端に指定された場合、制御部130は、表示範囲200の近傍で写真画像500の輪郭に記憶範囲400が接するように、写真画像500に記憶範囲400を定めてもよい。また、制御部130は、伸縮比A「1×1」でトリミングされた表示範囲200であっても、その一部が記憶範囲400からはみ出すことになる場合には、表示範囲200が記憶範囲400からはみ出さなくなるまで、写真画像500又は記憶範囲400内で、表示範囲200の位置をずらしてもよい。
【0047】
各領域が第2表示例(
図4を参照)で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域11(
図4を参照)に、所定の操作により、記憶範囲400の表示範囲200を表示させたとする。
【0048】
図6には、領域の第3表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、記憶範囲400の表示範囲200を、伸縮比Aで表示画面に表示されている領域11に表示させる。各領域が第3表示例で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域11に、操作として1回だけ触れた(ワンタッチした)とする。
【0049】
図7には、表示範囲の第2例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、表示範囲200の中心300(
図5を参照)を、表示範囲210の中心300とし、伸縮比B(
図2を参照)に基づいて伸ばされた領域11と同じ形状(縦横比)となるように、表示範囲210を記憶範囲400からトリミングする。
【0050】
なお、制御部130は、表示範囲210の一部が記憶範囲400からはみ出すことになる場合には、表示範囲210が記憶範囲400からはみ出さなくなるまで、写真画像500又は記憶範囲400内で、表示範囲210の位置をずらしてもよい。
【0051】
図8には、領域の第4表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、操作された領域11の伸縮比を、伸縮比Aから伸縮比B(
図2を参照)に更新する。制御部130は、操作された領域11を、伸縮比Bに基づいて伸ばすよう、画像処理部140(
図1を参照)を制御する。また、制御部130は、伸縮比Bに基づいて伸ばされた領域11に、記憶範囲400の表示範囲210(
図7を参照)が短辺フィットで表示されるよう、画像処理部140を制御する。
【0052】
また、制御部130は、領域11を伸ばすために、領域20〜23(
図6を参照)を移動させる場合、領域20〜23を、下方向(X軸の正方向)に移動させる。また、制御部130は、上詰め(X軸の負方向に詰めて)で、各領域を表示させる。この結果、
図8では、領域23(
図6を参照)は、表示されていない。
【0053】
各領域が第4表示例で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域11に、操作として1回だけ触れた(ワンタッチした)とする。
図9には、表示範囲の第3例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、表示範囲200の中心300(
図5を参照)を、表示範囲220の中心300とし、伸縮比C(
図2を参照)に基づいて伸ばされた領域11と同じ形状(縦横比)となるように、伸縮比Cに基づいて、表示範囲220を記憶範囲400からトリミングする。
【0054】
なお、制御部130は、表示範囲220の一部が記憶範囲400からはみ出すことになる場合には、表示範囲210が記憶範囲400からはみ出さなくなるまで、写真画像500又は記憶範囲400内で、表示範囲220の位置をずらしてもよい。
【0055】
図10には、領域の第5表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、操作された領域11の伸縮比を、伸縮比Bから伸縮比C(
図2を参照)に更新する。制御部130は、操作された領域11を、伸縮比Cに基づいて伸ばすよう、画像処理部140(
図1を参照)を制御する。また、制御部130は、伸縮比Cに基づいて伸ばされた領域11に、記憶範囲400の表示範囲220(
図9を参照)が短辺フィットで表示されるよう、画像処理部140を制御する。
【0056】
また、制御部130は、領域11を伸ばすために、領域31(
図8を参照)を移動させる場合、領域31を、下方向(X軸の正方向)に移動させる。また、制御部130は、上詰め(X軸の負方向に詰めて)で、各領域を表示させる。
【0057】
表示範囲は、次のように定められてもよい。各領域が第4表示例(
図8を参照)で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域11に、操作として1回だけ触れた(ワンタッチした)とする。
図11には、領域の第6表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、操作された領域11の伸縮比を、伸縮比Bから伸縮比C(
図2を参照)に更新する。制御部130は、操作された領域11を、伸縮比Cに基づいて伸ばすよう、画像処理部140(
図1を参照)を制御する。また、制御部130は、伸縮比Cに基づいて伸ばされた領域11に、記憶範囲400の表示範囲220(
図10を参照)よりも内側の所定範囲が短辺フィットで表示されるよう、画像処理部140を制御してもよい。
【0058】
各領域が第5表示例(
図10を参照)又は第6表示例で表示画面に表示されている状態で、ユーザは、表示画面に表示されている領域11に、操作として1回だけ触れ、続けてもう1回だけ触れたとする。
図12には、領域の第7表示例が示されている。制御部130(
図1を参照)は、操作された領域11の伸縮比を、伸縮比Cから伸縮比E(
図2を参照)に更新する。制御部130は、操作された領域11を、伸縮比Eに基づいて伸ばすよう、画像処理部140(
図1を参照)を制御する。また、制御部130は、伸縮比Eに基づいて伸ばされた領域11に、記憶範囲400の表示範囲200(
図5を参照)が短辺フィットで表示されるよう、画像処理部140を制御してもよい。
【0059】
次に、端末装置の動作手順例を説明する。
図13は、端末装置の動作手順例を示すフローチャートである。
(ステップS1)制御部130(
図1を参照)は、処理を終了させる指示操作を検出部110(
図1を参照)が検出したか否かを判定する。処理を終了させる指示操作を検出部110が検出した場合(ステップS1:Yes)、制御部130は、処理を終了させる。一方、処理を終了させる指示操作を検出部110が検出していない場合(ステップS1:No)、制御部130は、ステップS2に処理を進める。
【0060】
(ステップS2)制御部130は、領域に対する操作を検出部110(
図1を参照)が検出したか否かを判定する。領域に対する操作を検出部110が検出した場合(ステップS2:Yes)、制御部130は、ステップS3に処理を進める。一方、領域に対する操作を検出部110が検出していない場合(ステップS2:No)、制御部130は、ステップS1に処理を戻す。
【0061】
(ステップS3)制御部130は、操作された領域に表示されている画像の内容に対応付けられた伸縮比を示す情報(
図2を参照)を、記憶部120(
図1を参照)から取得する。
(ステップS4)制御部130は、操作された領域を、伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させるよう、画像処理部140を制御する。
(ステップS5)制御部130は、伸縮された領域に表示する画像の寸法等を更新するよう、画像処理部140を制御する。制御部130は、ステップS1に処理を戻す。
【0062】
以上のように、端末装置100(
図1を参照)は、画像に定められた位置を含む表示範囲を(例えば、
図5、
図7及び
図9を参照)、格子状に定められた領域毎に表示する(例えば、
図6、
図8、
図10、
図11及び
図12を参照)表示部150と、前記領域に対する操作を検出する検出部110と、伸縮比を示す情報を記憶する記憶部120と、操作された前記領域を、前記伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させ、前記位置を含めたまま前記表示範囲を更新する(例えば、
図6、
図8、
図10、
図11及び
図12を参照)制御部130と、を備える。
【0063】
また、表示プログラムは、コンピュータに、画像に定められた位置を含む表示範囲(例えば、
図5、
図7及び
図9を参照)を、格子状に定められた領域毎に表示する手順と(例えば、
図6、
図8、
図10、
図11及び
図12を参照)、前記領域に対する操作を検出する手順と、操作された前記領域を、伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させ、前記位置を含めたまま前記表示範囲を更新する手順と(例えば、
図6、
図8、
図10、
図11及び
図12を参照)、を実行させる。
【0064】
この構成により、制御部130は、画像に定められた位置を含む表示範囲を、格子状に定められた領域毎に表示する。これにより、端末装置及び表示プログラムは、表示画面に格子状に定められた領域毎に画像を表示する場合、画像を見やすく表示することができる。すなわち、端末装置及び表示プログラムは、ホーム画面のパネルの便利な伸縮パターンを提供することができる。また、情報の作成者は、ユーザに注目(フォーカス)させたい順に、表示部150の表示画面にその情報の画像を表示させることができる。
【0065】
また、記憶部120は、繰り返し順が定められた複数の前記伸縮比(例えば、伸縮比A〜I)を示す情報を記憶し(
図2を参照)、制御部130は、前記繰り返し順に応じて、前記伸縮比を示す情報を所定操作(例えば、表示画面に触れる操作)毎に選択し(切り替え)、選択した前記伸縮比を示す情報に基づいて、操作された前記領域を伸縮させてもよい(例えば、
図6、
図8、
図10及び
図12を参照)。
【0066】
また、記憶部120は、前記伸縮比(例えば、伸縮比A〜I)の前記繰り返し順と、前記伸縮比の個数と、前記伸縮比の値と、のうち少なくとも一つを、前記画像の内容毎に記憶してもよい(
図2を参照)。
【0067】
また、制御部130は、前記画像の内容が文字列を含む場合には、操作された前記領域を、所定閾値(例えば、伸縮比A)より大きい前記伸縮比を示す情報に基づいて伸縮させてもよい(
図2に示す「文字列」の行を参照)。
【0068】
また、制御部130は、前記位置を前記表示範囲の中心300としたまま、前記表示範囲を更新してもよい(例えば、
図5、
図7及び
図9を参照)。
また、制御部130は、前記表示範囲(例えば、表示範囲200)が前記画像(例えば、写真画像500)からはみ出す場合には、前記位置を前記表示範囲の中心とせず、前記画像からはみ出さないように前記表示範囲をずらしてもよい。
例えば、制御部130は、被写体の顔の位置が写真画像500の端にあるなどの理由により、表示範囲200(
図5を参照)の中心300が、写真画像500の端に指定されたことにより、表示範囲200が写真画像500からはみ出すことになる場合には、ユーザに指定された中心300を表示範囲200の中心とせず、写真画像500からはみ出さないように表示範囲200をずらしてもよい。表示範囲210(
図7を参照)及び表示範囲220(
図9を参照)についても同様である。
【0069】
また、記憶部120は、前記表示範囲以上に広い範囲であって、前記画像(例えば、写真画像500)の一部の範囲(記憶範囲400)を記憶してもよい(例えば、
図5、
図7及び
図9を参照)。
また、記憶部120は、前記画像(例えば、写真画像500)の輪郭に接する前記一部の範囲(記憶範囲400)を記憶してもよい。
また、制御部130は、前記表示範囲(例えば、表示範囲200)が前記一部の範囲(記憶範囲400)からはみ出す場合には、前記位置を前記表示範囲の中心とせず、前記一部の範囲からはみ出さないように前記表示範囲をずらしてもよい。
例えば、制御部130は、被写体の顔の位置が写真画像500の端にあるなどの理由により、表示範囲200(
図5を参照)の中心300が、写真画像500の端に指定されたことにより、表示範囲200が前記一部の範囲(記憶範囲400)からはみ出すことになる場合には、ユーザに指定された中心300を表示範囲200の中心とせず、前記一部の範囲(記憶範囲400)からはみ出さないように表示範囲200をずらしてもよい。表示範囲210(
図7を参照)及び表示範囲220(
図9を参照)についても同様である。
【0070】
また、表示部150は、前記伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた前記領域に、前記画像を拡大表示してもよい(例えば、
図8、
図10、
図11及び
図12を参照)。
また、表示部150は、前記伸縮比を示す情報に基づいて伸ばされた前記領域に、所定画像を追加表示してもよい(例えば、
図4を参照)。
【0071】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0072】
例えば、記憶範囲400に定められた表示範囲が更新される場合、更新前の表示範囲の中心300(例えば、
図5を参照)と、更新後の表示範囲の中心300(例えば、
図7を参照)とでは、中心300は、必ずしも同じ位置でなくてもよく、記憶範囲400内の所定の範囲を移動してもよい。
【0073】
なお、上記に説明した端末装置を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0074】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0075】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。