(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記別個の物品(102)の一部を前記ウェブ(124又は126)の一部に更に取着させる第2適用工程の後に、前記別個の物品(102)の一部及び前記ウェブ(124又は126)の一部をニップ(330)を通って搬送する工程を含む、請求項1に記載の方法。
前記キャリア部材(106)がロールであり、該ロールが半径方向外側表面(304)を有する本体(302)を含み、前記弾性部材(300’)が前記半径方向外側表面(304)の全領域より小さい領域を覆う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記弾性部材(300)がその内部に画定された流体ポート(298又は308)を有し、流体圧力を前記流体ポート(298又は300)に加える工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0005】
ここでは、キャリア部材又は、弾性部材を有する移送表面の構造、機能、製造及び使用法の原理、並びに本開示に記載されるウェブ上に別個の物品を移送する方法を全体的に理解するために、本開示の様々な非限定的な実施形態を説明する。これらの非限定的な実施形態の1つ以上の実施例が添付図面に示される。当業者は、本明細書に記載され、かつ添付の図面に示される、キャリア部材又は弾性部材を有する移送表面、及びウェブ上に別個の物品を移送する方法は非限定的な実施形態の例であり、本開示の様々な非限定的実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの非限定的な実施形態に関連して示されるか又は説明される特徴を、他の非限定的な実施形態の特徴と組み合わせてもよい。このような修正及び変形は、本開示の範囲に含まれることが意図される。
【0006】
「吸収性物品(単数又は複数)」という用語は、本明細書において、主要機能が身体滲出物及び排出物を吸収及び貯留することである消費者用製品を指すために使用される。本明細書で使用される場合、吸収性物品は、パンツ、テープ型おむつ及び/又は生理用ナプキン(例えば婦人用衛生製品)を指してもよい。いくつかの例では、吸収性物品は、パンツ、テープ型おむつ若しくは生理用ナプキンを含むか、又はパンツ、テープ型おむつ若しくは生理用ナプキンに形成され得る。本明細書で使用するとき、用語「おむつ」及び「パンツ」は、乳児、幼児及び失禁者が胴体下部の周りに一般に着用する吸収性物品を指すために使用される。本明細書で使用するとき、用語「使い捨て」は、洗濯されること、又は吸収性物品として再生若しくは再使用されることが一般に意図されない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、1回の使用後に廃棄されることが意図され、更に、リサイクルされるか、堆肥化されるか、又は環境に適合した方法で処分されるように構成されてもよい)。
【0007】
「不織布」又は「不織布材料」という用語は、本明細書において、スパンボンド法、メルトブロー法、カーディング法などのプロセスによって、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は非連続的な(短い)フィラメント(繊維)から作製された材料を指す。不織布は、織った又は編んだフィラメント模様を有さない。
【0008】
「機械方向」(MD)という用語は、本明細書において、プロセスを流れる材料、ウェブ又は物品の主要な方向を指すために使用される。2つ折りプロセスなどの様々な製造及び加工プロセスにおいて、物品が同時のプロセスを経ているときに、複数の機械方向を有することは可能であり得る。言い換えると、製造ラインは全体的な機械方向を有し得るが、材料又は物品は、製造ラインに沿って様々なプロセスを通過する際に、全体的な機械方向以外の方向に進行することができる。例えば、それぞれが異なるロール及び/又はコンベヤの表面に取着される、末端部及び先端部を有する別個の物品は、同時に2つの異なる方向に進行することができる。この例では、どちらの進行方向も機械方向と見なされ得る。
【0009】
用語「交差方向」(CD)は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。
【0010】
「テープ型おむつ」という用語は、着用者に適用される前の包装の際に、互いに締結、予備締結、又は接続されない初期前側腰部区域及び初期後側腰部区域を有する使い捨て吸収性物品を指す。テープ型おむつは、一方の腰部区域の内部が、対向する腰部区域の内部と表面同士が接触した状態で、腰部区域を締結又は結合することなく横方向中心軸を中心に折り畳まれてもよい。様々な好適な構成で開示されているテープ式おむつの例が、米国特許第5,167,897号、同第5,360,420号、同第5,599,335号、同第5,643,588号、同第5,674,216号、同第5,702,551号、同第5,968,025号、同第6,107,537号、同第6,118,041号、同第6,153,209号、同第6,410,129号、同第6,426,444号、同第6,586,652号、同第6,627,787号、同第6,617,016号、同第6,825,393号、及び同第6,861,571号に開示されている。
【0011】
「パンツ」という用語は、本明細書において、乳児、幼児又は成人の着用者のために設計された、連続的な外辺部腰部開口部と連続的な外辺部脚部開口部とを有する使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続的な、すなわち閉じた腰部開口部と、少なくとも1つの連続的な、閉じた脚部開口部とを有して構成され得る。パンツは、任意の再締着可能な及び/又は恒久的な閉鎖部材(例えばシーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締着具など)を使用して吸収性物品の一部を互いに接合することが挙げられるがこれらに限定されない様々な技術で予備成形され得る。パンツは、腰部区域の吸収性物品の周辺部に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、側部締結又は継ぎ合わせ、前側腰部締結又は継ぎ合わせ、後側腰部締結又は継ぎ合わせ)。パンツは、一方又は両方の側部シームのあたりで開放され、続いて再締結され得る。様々な構成のパンツの例は、米国特許第5,246,433号、同第5,569,234号、同第6,120,487号、同第6,120,489号、同第4,940,464号、同第5,092,861号、同第5,897,545号、同第5,957,908号、及び米国特許公開第2003/0233082号に開示されている。
【0012】
「別個の物品」という用語は、本明細書において、吸収性物品、パンツ、テープ型おむつ、生理用ナプキン、包帯、医療用パッド及びドレッシング、並びに本開示の移送装置を使用して移送されることが可能な、任意の産業の、任意の他の好適な物品を指す。別個の物品はまた、本明細書において、吸収性物品、パンツ、テープ型おむつ、生理用ナプキン、包帯、医療用パッド及びドレッシング、並びに他の好適な物品の一部を指してもよい。別個の物品は、可撓性であってもよい。一例では、別個の物品は、本明細書において、テープ型おむつ又はパンツのシャーシを指し得る。シャーシは、トップシート、バックシート、及びトップシート及びバックシートの少なくとも一部の間に配置された吸収性コアを含むことができる。シャーシはまた、例えば脚部弾性体及び内側バリアレッグカフ弾性体などの、伸ばされた弾性要素を含んでもよい。
【0013】
様々な実施形態では、
図1を参照すると、本開示は、1つには、移送アセンブリ(例えば100)、並びに例えばパンツ若しくはテープ型おむつのシャーシといった別個の物品及び/又は可撓性の別個の物品を移送する移送アセンブリと関連した移送部材を提供する。本開示はまた、1つには、別個の物品を移送する方法を提供する。例えばパンツ又はテープ型おむつのシャーシは、第1移動キャリア部材上を第1の速さで進行していてもよく、移送アセンブリの移送部材又は移送部材の各部によって、第2の速さ又は同じ速さで進行している第2移動キャリア部材へ移送されてもよい。別個の物品は、例えば、別個の物品の速さ及び/若しくはピッチを変化させるために、並びに/又は別個の物品を回動させるために、第2移動キャリア部材上へ移送されてもよい。他の実施形態では、そのうちのどちらかが、例えばパンツのベルトの一部を共に形成するように構成される、前側及び後側ベルトのウェブ又は別個の前側及び後側ベルトといった構成材が、第2移動キャリア部材上を移動していてもよい。第2移動キャリア部材は、前側ベルトのウェブを運ぶ第1一部及び後側ベルトのウェブを運ぶ第2部分を有してもよい。他の実施形態では、第2キャリア部材は、2つの別の移動キャリア部材を備えることができ、一方が前側ベルトのウェブを運び、もう一方が後側ベルトのウェブを運ぶ。前側及び後側ベルトのウェブが第2移動キャリア部材上に提供される場合には、シャーシは、第1移動キャリア部材から第2移動キャリア部材へ移送され、前側及び後側ベルトの第1及び第2ウェブにシャーシの腰部区域を適用するように回動してもよい。例えばパンツ又はテープ型おむつに形成され得る吸収性物品を形成するために、シャーシの第1腰部区域は、第1ベルトのウェブに適用されてもよく、シャーシの第2腰部区域は、第2ベルトのウェブに適用されてもよい。シャーシの腰部区域は、ベルトのウェブに接着されても、又はベルトのウェブに取着されてもよい。この移送例に関する更なる詳細が、本明細書に提供される。
【0014】
本開示の移送アセンブリ及び移送部材の各部は、第1移動キャリア部材と第2移動キャリア部材との間に介在する別個の物品を、第2移動キャリア部材上を進行する1つ以上の構成材のウェブ若しくは別個の構成材上へ載置するため、又は別個の構成材上に載置せずに第2移動キャリア部材上に載置するために、回動させることができる。一例では、移送アセンブリの移送部材の一部は、例えばテープ型おむつ又はパンツのシャーシといった別個の物品を第1移動キャリア部材から受け、第1位置と第2位置との間で別個の物品を回動(例えば別個の物品に対して90度回動)させ、テープ型おむつ又はパンツに形成され得る吸収性物品を形成するために第2移動キャリア部材上を進行する前側及び後側ベルトのウェブ上へ別個の物品を適用することができる。移送アセンブリ及び移送部材又は移送部材の各部はまた、第1移動キャリア部材と第2移動キャリア部材との間で別個の物品をリピッチするように構成されてもよい。この「リピッチする」とは、別個の物品の中心点間の互いに対する間隔を変化させることである。一実施形態では、一度第2移動キャリア部材上へ置かれると、ピッチは、別個の物品が第1移動キャリア部材上に位置したときと比較して、小さく又は大きくなり得る。他の実施形態では、別個の物品のピッチは、第1移動キャリア部材と第2移動キャリア部材との間で変化しない場合がある。様々な実施形態では、本開示の移送アセンブリ及び移送部材の各部は、別個の物品を回動させる能力を有することができるが、第1及び第2移動キャリア部材間で別個の物品を回動させなくてもよい。他の実施形態では、移送アセンブリ及び/又は移送部材若しくは移送部材の各部は、第1及び第2移動キャリア部材間での移送の間に別個の物品を回動させる能力を有しなくてもよい。
【0015】
本開示の方法及び装置はまた、第1及び第2移動キャリア部材の速さにかかわらず、また別個の物品又は別個の構成材が回動及び/又はリピッチされることを必要とするかどうかにかかわらず、第1移動キャリア部材から第2移動キャリア部材への別個の物品又は別個の構成材の移送を必要とする任意の他の使用にも好適であり得ることを認識すべきである。これらの他の使用は、任意の産業での、任意の製品又は中間製品のための様々な製造プロセスを含んでもよい。
【0016】
一実施形態では、
図2は、本開示の移送アセンブリ及び移送部材を使用して少なくとも部分的に形成又は製造され得るパンツ20の一例を示す。
図3は、
図2のパンツ20に形成され得る吸収性物品10を示す。当業者は、
図2及び
図3が本開示の移送アセンブリ及び移送部材を使用して形成され得るか、又は少なくとも部分的に製造され得る1製品の例であるに過ぎないということを認識するであろう。他の吸収性物品、パンツ又はこれらの一部を含む多くの他の製品が、本開示の移送アセンブリ及び移送部材を使用して、形成され得るか又は少なくとも部分的に製造され得る。吸収性物品10は、縦方向中心軸L1及び横方向中心軸L2を有する(
図3参照)。パンツ20は、外側表面22、外側表面22の反対側にある内側表面24、前側腰部区域26、後側腰部区域28、股区域30、並びに前側腰部区域26及び後側腰部区域28を接合して、2つの脚部開口部34及び腰部開口部36を形成するシーム32を有する。シーム32は、恒久的であってもよいし又は再締結可能であってもよい。本明細書の「パンツ20」を参照するときに、吸収性物品10が、パンツ20にまだ形成されていないが、「パンツ」と見なされ得ることが理解されよう。パンツ20が一例として開示されるが、テープ型おむつも、前側及び後側ベルト84及び86の一方又は両方に締結要素及び/又はランディングゾーンを追加するだけで、吸収性物品10から形成され得ることが理解されよう。
【0017】
一実施形態では、
図2及び
図3を参照すると、パンツ20は、着用者の股区域を覆うために吸収性シャーシ38を、及び腰部開口部36の周囲で横方向に延びるベルト40を含むことができる。パンツ20はまた、シャーシ38を覆うために、外側カバー層42を任意に含んでもよい。ベルト40は、パンツ20の腰部開口部36を画定してもよい。ベルト40、シャーシ38及び/又は外側カバー層42は、共同で脚部開口部34を画定してもよい。一実施形態では、パンツ20は、グラフィック46がその上面にプリントされたパッチシート44を有することができ、パッチシート44は、前側腰部区域26、後側腰部区域28、又はパンツ20の任意の他の好適な部分に配置され得る。ベルト40は、前側腰部区域26の前側ベルト84及び後側腰部区域28の後側ベルト86から形成されてもよい。前側ベルト84は、前側腰部区域26に前側腰縁部35を形成してもよく、後側ベルト86は、後側腰部区域28に後側腰縁部37を形成してもよい。前側及び後側腰縁部35及び37は、横方向中心軸L2を中心に横方向に対向してもよい。ベルト40は、パンツ20の外側表面22又は内側表面24の一部を形成してもよい。他の実施形態では、ベルト40又はその一部は、例えば、トップシート及びバックシートなどのシャーシ38の他の層の中間に配置され得る。
【0018】
吸収性シャーシ38は、シャーシ38上に配置された身体滲出物又は排出物を吸収及び含有することができる。
図3を参照すると、シャーシ38は、左右縦方向に延びる側縁部48(以下「縦方向側縁部」と称され得る)及び前後横方向に延びる端縁部50(以下「横方向端縁部」と称され得る)を有した略長方形状を有することができる。シャーシ38はまた、腰部パネル(すなわち前側腰部区域26内に配置された前側腰部パネル52及び後側腰部区域28内に配置された後側腰部パネル54)、及び前後の腰部パネル52、54間の股区域30に股パネル56を含んでもよい。
【0019】
一実施形態では、
図3を参照すると、パンツ20は、着用者の腰部の少なくとも一部を取り囲むことを意図した前側及び後側ベルト84及び86を含むことができる。前側及び後側ベルト84及び86は共に、接合されるときに、ベルト40の少なくとも一部又は全部を形成する。前側及び後側ベルト84及び86は、パンツ20の股区域30を形成するシャーシ38により接続されてもよい。前側及び後側ベルト84及び86は、パンツ20の外側表面22の一部を形成することが可能な第1ベルト層82、及びパンツ20の内側表面24の一部を形成することが可能な第2ベルト層83からそれぞれ形成され得る。第1及び第2ベルト層82及び83は、任意の既知の材料から構成され得る。様々な好適な材料は、フィルム、プラスチックフィルム、有孔プラスチックフィルム、天然材料(例えば木材又は綿の繊維)、合成繊維(例えばポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、又はポリプロピレンの繊維)、若しくは天然及び/若しくは合成繊維の組み合わせの織布若しくは不織布ウェブ、伸長性不織布、又はコーティングされた織布若しくは不織布ウェブを含み得る。ベルト40は、内側の疎水性不織布材料及び外側の疎水性不織布材料を含んでもよい。前側及び後側ベルト84及び86はまた、これらの第1及び第2ベルト層82及び83の間に少なくとも部分的に配置され、例えば接着剤又は接合を使用して第1及び第2ベルト層82及び83の少なくとも1つに取着された複数の弾性要素85を含んでもよい。弾性要素85は、1つ以上の弾性ストランド、弾性材料、エラストマーフィルム、エラストマーリボン、エラストマー不織布、エラストマーフィラメント、エラストマー接着剤、エラストマー発泡体、スクリム又はこれらの組み合わせを含み得る。
【0020】
パンツ20のシャーシ38は、外側表面22の一部、バックシート60、内側表面24の一部、トップシート58、並びにトップシート58及びバックシート60の少なくとも一部の間に配置された吸収性コア62を含んでもよい。加えて、シャーシ38は、シャーシ38の側縁部48に、又はシャーシ38の側縁部に隣接して配置された、弾性化バリアレッグカフ64を含んでもよい。バリアレッグカフ64は、股区域30での液体及び他の身体滲出物又は排出物の改良された封じ込めを提供することができ、また2つの層を有したバリアレッグカフを形成するために折り畳まれ得る材料の単一層を含むことができる。バリアレッグカフ64は、縦方向側縁部48の又は縦方向側縁部に隣接したシャーシ38の側部から、縦方向中心軸L1へ延びてもよい。バリアレッグカフ64は、折り曲げ線66に沿って、縦方向側縁部48の方へ折り返されてもよい。前側及び後側ベルト84及び86は、シャーシ38の少なくとも一部と重なり合ってもよく、前側及び後側ベルト84及び86の一方又は両方は、シャーシ38の外側表面22上に、シャーシ38の内側表面24上に配置されてもよく、又はシャーシ38の様々な部分の中間に配置されてもよい。
【0021】
一実施形態では、シャーシ38の一部又は全体を、例えばバックシート60などのシャーシ38が作製される材料(単数又は複数)の本来の延伸性を超える程度まで延伸可能にすることができる。追加の延伸性は、着用者の運動時にシャーシ38を着用者の身体に合わせるために、又は適切な身体適用範囲を提供するために望ましくあり得る。追加の延伸性はまた、例えば、延伸前の特定の大きさを有したシャーシ38を含むパンツのユーザがシャーシ38の前側腰部区域26、後側腰部区域28、又は両方の腰部区域を延伸させることができ、異なる大きさの着用者に追加の身体被覆を提供することができるように、すなわち、パンツを個々の着用者にぴったり合わせるために望ましくあり得る。腰部区域(単数又は複数)のこのような延伸は、股区域30が腰部区域(単数又は複数)より相対的に少ない程度に延ばされるということであれば、シャーシ38に略砂時計形状を与えることができ、パンツ20が装着又は着用されるときに、ぴったり合った外観をパンツ20に付与することができる。加えて、追加の延伸性は、パンツ20のコストを最小にするために望ましくあり得る。例えば、普通であればこの延伸性のない比較的小さなパンツを作製するためだけに十分である量の材料を用いて、延伸されていない小さなパンツが適合するよりも大きな着用者を適切に覆うように延伸され得る物品を作製することができる。
【0022】
シャーシ38のそれぞれの部分の最大延伸性までの横方向の延伸によってシャーシ38に砂時計形状が付与されるように、シャーシ38の一部、例えば腰部区域26及び28の一方又は両方のシャーシ38の一部が、股区域30のシャーシ38の別の部分の最大延伸性を超える最大延伸性まで、横方向に延伸可能にされてもよい。一実施形態では、前側及び後側延伸可能ベルト84及び86の一方又は両方の下にある、上にある及び/又は直接隣接するシャーシ38の一部を、例えば股区域30などのシャーシ38の別の部分の最大延伸性を超える最大延伸性まで、横方向に延伸可能にすることができ、結果として、最大延伸性までのそれぞれの部分の横方向の延伸は、着用者の臀部を覆って適合するために腰部区域26及び28を延伸可能にすることにより、加えて、脚部開口部を開口及び配向し、着用者がより効果的に脚部を開口部に通すことができるようにすることにより、着用者の身体へのパンツ20の適用を容易にする。
【0023】
一実施形態では、液体透過性トップシート58を、吸収性コア62の身体に面する表面に隣接して位置付けることができ、当業者に既知である任意の取着手段によって吸収性コア62の身体に面する表面及び/又はバックシート60に接合することができる。液体不透過性バックシート60は、一般に、吸収性コア62の衣類に面する表面に隣接して位置付けられたパンツ20の一部であり得、吸収性コア62に吸収及び収容された身体滲出物及び排出物によってパンツ20の外側表面22に接触し得る衣類が汚されるのを防止又は少なくとも阻止することができる。
【0024】
トップシート58、バックシート60及び吸収性コア62は、任意の既知の材料で製造され得る。好適なトップシート材料は、多孔質発泡体、網状発泡体、有孔プラスチックフィルム、又は天然繊維(例えば木材又は綿の繊維)、合成繊維(例えばポリエステル又はポリプロピレンの繊維)、若しくは天然及び合成繊維の組み合わせの織布若しくは不織布ウェブを含み得る。好適なバックシート材料としては、身体滲出物又は排出物がバックシート60を通過することを依然として防止又は少なくとも阻止しながら、蒸気がパンツ20から出て行くことを可能にする通気性材料が挙げられ得る。このような材料としては、不織布材料、織布材料、フィルム、及び/又はこれらの材料の1つ以上の組み合わせを含む積層体が挙げられ得る。一実施形態では、バックシート60はフィルム及び不織布の積層体であり得、積層体の不織布が外側カバー層42を形成する。
【0025】
パンツ20に使用される好適な吸収性コア62は、一般に着用者の皮膚に対して圧縮性、適合性及び無刺激性である任意の吸収性材料を含むことができ、尿及び他の特定の身体滲出物といった液体を吸収及び貯留し得る。加えて、吸収性コア62の構成及び構造はまた、多様であってもよい(例えば、吸収性コア(単数又は複数)又は他の吸収性構造(単数又は複数)は、様々なキャリパーゾーン、親水性勾配(単数又は複数)、超吸収性勾配(単数又は複数)、若しくはより低い平均密度及び低い平均坪量獲得ゾーンを有してもよく、又は1つ以上の層若しくは構造を含んでもよい)。いくつかの実施形態では、吸収性コア62は、流体獲得構成材、流体分配構成材及び/又は流体貯蔵構成材を含むことができる。流体吸収構成要素、流体分散構成要素及び流体貯蔵構成要素を有する適切な吸収性コアの例は、米国特許第6,590,136号に述べられている。
【0026】
一実施形態では、外側カバー層42は、パンツ20の外側表面22に配置され得、吸収性シャーシ38の股パネル56を覆うことができる。外側カバー層42は、シャーシ38の前側腰パネル52及び後側腰パネル54内に延びてもよく、また、シャーシ38の前側腰パネル52及び後側腰パネル54を覆ってもよい。外側カバー層42は、バックシート60及び/又はシャーシ38の一部を形成してもよい。一実施形態では、外側カバー層42は、シャーシ38の液体不透過性バックシート60の一部又は全部に直接接合され、シャーシ38の液体不透過性バックシート60の一部又は全部を覆うことができる。様々な実施形態では、外側カバー層42は、前側及び後側ベルト84及び86の間に配置され得る。
【0027】
外側カバー層42は、ベルト84及び86を形成する第1及び第2ベルト層82及び83とは別の材料を含んでもよい。外側カバー層42は、第1及び第2ベルト層82及び83に使用される材料を含む任意の既知の材料の2つ以上の材料層を含んでもよい。一実施形態では、外側カバー層42は、合成繊維の不織布ウェブの単一層を含むことができる。様々な実施形態では、外側カバー層42は、疎水性の非伸長性不織布材料の単一層を含むことができる。一実施形態では、外側カバー層42は、フィルム、発泡体、不織布、織布材料など、並びに/又はフィルム及び不織布の積層体といったこれらの組み合わせを含むことができる。
【0028】
一実施形態では、シーム32を形成するために前側及び後側ベルト84及び86が恒久的又は再締結可能に互いに接続するときに、ベルト40は、少なくとも部分的に形成されてもよいし、又は完全に形成されてもよい。当業者に既知であるように、任意の好適なシームが形成され得る。ベルト40は、リング状で弾性体であってもよい。環状弾性ベルト40は、パンツ20の腰部開口部36の周囲に延び、適合力を動的に作り出すように、かつ着用の間に動的に生じた力を分散させるように作用してもよい。
【0029】
一実施形態では、
図1及び
図4〜6を参照すると、移動キャリア部材から、又は移動キャリア部材へ別個の物品を移送する移送アセンブリ100が示される。
図1は、移送アセンブリ100の正面斜視図である。
図4は、移送アセンブリ100の正面図である。
図5は、移送アセンブリ100の上面図である。
図6は、移送アセンブリ100の背面斜視図である。移送アセンブリ100は、第1移動キャリア部材104から第2移動キャリア部材106まで別個の物品102を移送してもよい。そこからそしてそこへ別個の物品102が移送される移動キャリア部材104及び106は、例えば、ロール、ドラム、湾曲したコンベヤ、直線コンベヤ、及び/又は曲線路に続く別個のヘッドであってもよい。第1及び第2移動キャリア部材104及び106は、異なる表面速度で、又は同じ表面速度で移動していてもよい。移送アセンブリ100は、第1移動キャリア部材104から第1速度V1で別個の物品102を取り上げてもよく、第2移動キャリア部材106へ第2速度V2で別個の物品102を適用してもよい。第1及び第2移動キャリア部材104及び106への、並びに第1及び第2移動キャリア部材104及び106からの別個の物品移送ポイント又はゾーンの第1速度V1及び第2速度V2は、接線又は線速度であってもよい。
【0030】
一実施形態では、物品の連続的なウェブ108が、ロール又は他の搬送機構上を第1移動キャリア部材104に向かって給送され得る。一度、別個の物品102を形成するのに十分な長さの別個の物品のウェブ108の一部が、第1移動キャリア部材104に係合され、及び/又は移送アセンブリ100の移送部材112の一部に係合されると、第1移動キャリア部材104に一体化したナイフが、ウェブ108をアンビルロール114に当てて別個の物品102へと切断することができる。ナイフは、柔軟性のあるナイフ、ダイカッター、剪断ナイフ若しくは任意の他の好適なナイフ、又は切断デバイス若しくは機構であってもよい。ナイフ及びアンビルロール技術は、当該技術分野において一般に既知である。他の実施形態では、予め切断された別個の物品102が、コンベヤ上を第1移動キャリア部材104に向かって給送され得る。
【0031】
第1及び第2移動キャリア部材104及び106の間で別個の物品102を移送するときに、本開示の移送部材112の各部はまた、第1位置116と少なくとも第2位置118との間で回動してもよい。結果として、別個の物品102が、第1位置116と第2位置118との間で回動し得る。下記で更に詳細に説明されるように、移送部材112の各部は、それぞれの移送部材112の一部に係合された回転アセンブリを使用して回動してもよい。別個の物品102は、30度と180度との間、40度と150度との間、60度と120度との間、75度と105度との間、45度、約90度(例えば+/−5度)、90度、及び180度、前述の範囲内で具体的に列挙されるそれぞれの角度で回動することができる。任意には、別個の物品102はまた、全く回動しなくてもよく、移送アセンブリが、別個の物品102を回動させずに搬送及び/又はリピッチするために使用されてもよい。
【0032】
図1及び
図4〜6を再び参照すると、構成材120の連続的なウェブが、ローラ、コンベヤ、又は他の機構上を、第2移動キャリア部材106に向かって、第2移動キャリア部材106を越えて、そして第2移動キャリア部材106から離れて移動していてもよい。一例では、構成要素のこれらのウェブ120は、前側ベルト124及び後側ベルト126であり得るが、他の実施形態では、構成要素のウェブ120は、様々な他の構成要素、又は連続的なウェブから予め切断された別個の構成要素であり得る。接着剤が、接着剤ディスペンサー128を使用して、構成材のウェブ120又は別個の構成材に適用されてもよい。接着剤ディスペンサー128は、任意であり、本開示の移送アセンブリ100の一使用例を図示するために使用される。構成要素のウェブ120の各部が第2移動キャリア部材106を越えて移動する前に、これらの各部に接着剤が適用されてもよい。結果として、第2移動キャリア部材106へ移送されている別個の物品102は、第2移動キャリア部材106上に移送されるときに、構成材のウェブ120に接着剤で取着され得る。一例では、別個の物品102はシャーシ38であり得、シャーシ38の前側腰パネル52が前側ベルト124の連続的なウェブに接着剤で取着され得、またシャーシ38の後側腰パネル54が後側ベルト126の連続的なウェブに接着剤で取着され得る。これにより、吸収性物品10のウェブが形成され得る。吸収性物品10のウェブは、続いて、
図2の吸収性物品のような別個の吸収性物品10へと切断又は分離され得る。
【0033】
一実施形態では、
図1及び
図4〜10を参照すると、移送アセンブリ100は、回転軸132及び回転軸132を取り囲む円周形状を有した軌道134(本明細書では第1軌道又は外側軌道とも称される)を画定するフレーム130を備えることができる。
図7は、移送アセンブリ100の部分的な背面斜視断面図であり、
図8は、移送アセンブリ100の部分的な背面斜視断面図である。
図7及び
図8では共に、フレーム130及び様々な他の構成要素が、様々な特徴をより明確に示すために除去されている。
図9は、複数の移送部材112が図の明確さのために除去された、移送アセンブリ100の正面斜視図である。
図10は、明確さのために、軌道134、移送部材112、及び他の構成要素を示した移送アセンブリ100の各部の背面図である。回転軸132と軌道134上の様々な点との間の距離は、変化してもよい。軌道134は、カム軌道であってもよい。メンテナンス又は他の理由のために軌道134を分解する必要がある場合には、軌道134は1つ以上の分離点135を備えてもよい。移送アセンブリ100は、軌道134に移動可能、転動可能及び/又は摺動可能に係合された、1つ以上の移送部材112を備えてもよい。それぞれの移送部材112は、回転軸132から最遠位の移送部材112の端部上に移送表面136を備えてもよい。移送表面136は、1つ以上の別個の物品102を受けるように構成されてもよい。様々な実施形態では、移送部材112の移送表面136は、例えば流体圧力、磁石又は接着剤を使用して、移送表面136に別個の物品102を保持するように構成され得る。移送アセンブリ100はまた、フレーム130によって支持され、回転軸132の周囲を回転するように構成された、ホイール138を備えてもよい。ホイール138は、その外周が円であってもよいし、又は円でなくてもよい。ホイール138が回転軸132の周囲を回転する際に、移送部材112が軌道134に対応して回転軸132の周囲で経路の周囲を回るように、ホイール138は移送部材112の各部に係合されてもよい。軌道134の形状は、移送部材112を、回転軸132に対して半径方向内方及び半径方向外方へ移動させてもよく、同時に、移送表面136は、移送表面136上へと向かい、かつ移送表面136から離れる別個の物品移送ポイント又はゾーンで、第1及び第2移動キャリア部材104及び106から離れて、一定又は実質的に一定の距離又は最小距離で維持される。広範囲の目標が実現可能であるが、他の実施形態では、最小距離は、一般的に0〜6mmで変化することができ、又は一般的に+/−0.1〜1mmの許容差を有することができる。一実施形態では、移送表面136が別個の物品移送ポイント又はゾーンを通過して移動する際に、最小距離を、別個の物品移送ポイント又はゾーンで、一定、続いて非一定、そして再び一定とすることができる。このようなプロファイルは、例えば、移送の先縁部及び/又は末縁部で実質的に一定の間隙を維持することのみが望ましい場合に、利用され得る。プロファイルはまた、移送されている別個の物品の厚みの変動に対処するために調整されてもよい。一実施形態では、間隙は、例えば吸収性コアを有する区域で大きくなるように、プロファイル決定され得る。
【0034】
一実施形態では、
図1及び
図4〜10を再び参照すると、フレーム130は、移送アセンブリ100のためのベース又はスタンド140に取り付けられ得る。軌道134は、フレーム130と共に若しくはフレーム130内に形成されてもよく、又はフレーム130に取り付けられてもよい。軌道134は、フレーム130の平面から延びる突起であってもよく、又はフレーム130内に画定された溝(図示せず)であってもよい。軌道134は、突起又は溝であるかどうかにかかわらず、一定の若しくは実質的に一定の幅、又は様々な幅を有することができる。軌道134が溝である場合には、1つ以上の移送部材112のそれぞれから延びるフォロワ部材142が、溝に、移動可能、摺動可能及び/又は転動可能に係合されてもよい。フォロワ部材142を、軌道134の方へ偏在させてもよい。軌道134が図示されるように突起である場合には、1つ以上の移送部材112のそれぞれ又はその各部から延在するフォロワ部材142は、突起が延在するフレーム130の前側平表面に対して略垂直に延在する突起の表面に、移動可能、摺動可能及び/又は転動可能に係合されてもよい。一実施形態では、軌道134が突起であるときに、2つ以上のフォロワ部材142がそれぞれの移送部材112又はその各部から延在することができ、結果として、1つのフォロワ部材142が突起の第1表面144を係合し、別のフォロワ部材142が突起の反対表面146を係合する。移送部材112が回転軸132の周りの経路の周囲を一周するので、フォロワ部材142は軌道134の周囲を摺動又は転動するローラ又はカムフォロワであってもよい。一実施形態では、フォロワ部材142は、フォロワ部材142と軌道134との間の転動又は摺動運動を可能にするために、例えば金属、プラスチック及び/若しくはポリマーなどの材料、又はそのコーティングを含むことができる。
【0035】
軌道134が溝である場合には、フォロワ部材142は、2つの積み重ねられた同心の円筒形カムフォロワを備えてもよく、それぞれが溝の片側に従う。これにより、一方向へ回転するようにカムフォロワが拘束され、溝に従う単一のカムフォロワのような、カムフォロワ反転の問題が排除されるか、又は少なくとも阻止され得る。積み重ねられたカムフォロワはまた、それらの回転軸の間を偏心させて構成されてもよい。偏心を調整することにより、カム溝とカムフォロワとの間の隙間が調整されてもよい。例えばばね又は空気圧シリンダなどの弾性要素が、カムフォロワを溝の一表面に付勢されたままにするために、同様に使用されてもよい。この場合は、溝の一表面を使用するのみである可能性を有する。
【0036】
軌道134が突起である場合には、フォロワ部材142は、軌道突起134の両側に2つの共役円筒形フォロワ部材を備えてもよい。この配置は、自然に、それぞれのフォロワ部材を一方向に回転させ得る。一方のフォロワ部材の回転軸は、フォロワ部材と軌道突起134との間の隙間を制御するために調整されてもよい。単一のフォロワ部材が、フォロワ部材を軌道突起134と接触したままにするために、弾性又は慣性力と共に利用されてもよい。フォロワ部材は、ばね付勢されるか、又は例えば空気圧シリンダによって付勢されてもよい。
【0037】
一実施形態では、明確さのために
図16〜18を参照すると、移送部材112は、ベース141に取着されるか又はベース141と共に形成される(下記で説明されるような)流体マニホルドを備えることができ、フォロワ部材142は、ベース141に、取り付けられるか又は回転可能に取り付けられ得る。移送部材112が軌道134によりホイール138及びプレート155に対して半径方向に移動し得るように、ベース141はプレート155に摺動可能又は移動可能に係合されてもよい。本明細書で更に詳細に説明されるように、プレート155は、移送部材112の各部及び(下記で説明されるような)回転アセンブリの各部をホイール138上の突起156に取り付けるために使用されてもよい。
【0038】
一実施形態では、
図1及び
図4〜10を参照すると、ホイール138を回転軸132の周囲でフレーム130に対して回転可能にするように、ホイール138はフレーム130に係合され得る。フレーム130は、ドライブシャフト148及び/又はホイール138を支持するベアリングを定めてもよい。これにより、第1回転軸132の周囲でのホイール138及びドライブシャフト148の回転が可能となる。これにより、ホイール138及びドライブシャフト148の軸方向位置も定められる。第1回転軸132は、必ずしも軌道134の中心点ではないが、軌道134の周辺内の略中央に定められ得る。回転軸132と共通な回転軸を有するドライブシャフト148は、例えばドライブベルト又はチェーン152の使用により、1つ以上のアクチュエータ150によって駆動されてもよい。ドライブシャフト148は、ホイール138を回転させるために、ホイール138に係合されてもよい。ドライブシャフト148を回転させる他の手段は、当業者により想定され得、簡潔さのために詳述されない。1つ以上のアクチュエータ150は、ドライブシャフト148を時計回り又は反時計回り方向のどちらかに回転させてもよい。ドライブシャフト148は、ホイール138を駆動又は回転させるために、回転軸132の周囲を任意の速さでいずれの方向に回転してもよい。一実施形態では、ホイール138はトラック134が延びている、又は画定されているフレーム130の平面に、略平行方向に回転してよい。ホイール138は、1つ以上のアクチュエータ150の起動時に、ドライブシャフト148、したがってホイール138が回転するように、ドライブシャフト148に固定して取着されてよい。
【0039】
一実施形態では、ホイール138は、その外周に画定された1つ以上の凹部154を有することができる。流体導管及び/又は他の構成要素が、凹部154を通過して移送部材112の各部へ延びてもよい。また、ホイール138に凹部154を提供することによって、ホイール138は、より軽くなり、かつより小さな回転慣性を有することになる。
【0040】
様々な実施形態では、
図1及び
図4〜10を再び参照すると、ホイール138は、プレート155の使用により、1つ以上の移送部材112に係合され得る。ホイール138は、フレーム130の方向にホイール138から延びる突起156を有してもよい。例えば、移送部材112の一部と(後述されるような)トルク伝達アセンブリとの中間に延在するプレート155の各部が、移送部材112を含む回転アセンブリに対する支持を提供するために、ホイール138上の突起156に取り付けられてもよい。本明細書でより詳細に説明されるように、プレート155はベース141に移動可能に係合されてもよい。移送部材112の各部はまた、移送部材112を第1回転軸132に対して半径方向に移動可動にするように、例えばスプラインを備えるシャフト又はシャフトアセンブリに係合されてもよい。シャフト又はシャフトアセンブリはまた、移送部材112の各部を、第1回転軸132に対して略垂直、又は横向きに位置付けられ得る第2回転軸164の周囲で、ホイール138に対して回動させてもよい。シャフト又はシャフトアセンブリ及び移送部材112は、ホイール138と共に回転してもよい。移送部材112は、第1回転軸132の周囲で一定の相対角度位置を有してもよく、かつ第1回転軸132の周囲で同一角速度を共有してもよい。
【0041】
一実施形態では、ホイール138は、例えば1〜16の移送部材112に係合され得る。移送部材112のすべて又はいくつかが、様々な製造作業で別個の物品102を移送するために使用されてもよい。一実施形態では、1つおき、又は2つおきの移送部材112が、例えば特定の製造作業で別個の物品102を移送するために使用され得る。
【0042】
様々な実施形態では、
図7、
図8、
図10、及び
図16を参照すると、1つ以上のフォロワ部材142が軌道134を係合し、かつ半径方向に移送部材112を移動させ得るように、1つ以上のフォロワ部材142は、移送部材112のベース141又は他の部分から延びることができる。フォロワ部材142は、移送部材112の各部に取着されてもよいし、又は移送部材112と共に形成されてもよい。「移送部材112」は、移送表面136を備える部分だけでなく、シャフト又はシャフトアセンブリ200の第2端部204の半径方向に移動可能なアセンブリのすべてを指し得る。半径方向に移動するアセンブリとしては、例えば流体マニホルド、スプライン受け部材、ベース141、フォロワ部材142、ハウジング、及び移送表面136が挙げられる。これらの構成要素のいくつかは、下記でより詳細に述べられる。(すべて後述されるような)シャフト、スプライン及びシャフトの第2端部は、半径方向に移動しなくてもよい。特定の実施形態では、3つ以上のフォロワ部材142が、特定の軌道134上に、又は2つ以上の軌道134がフレーム130に提供される場合に、要求され得る。一例では、フォロワ部材142のための2つの軌道(図示せず)が、フレームに提供され得、1つ以上のフォロワ部材が、軌道のそれぞれに移動可能に係合され得る。軌道134に移動可能に係合されているフォロワ部材142によって、移送部材112は、軌道134と対応して回転軸132の周囲で経路の周囲を回る。
【0043】
様々な実施形態では、軌道134の形状は、移送部材112が軌道134と対応して回転軸132の経路の周囲を回転しているときに、フォロワ部材142、結果として移送部材112及び移送部材112の移送表面136を、半径方向内方及び外方へ移動させる形状とすることができる。この経路は、例えば
図7、
図8及び
図10に確認され得る。経路は、回転軸132の周囲にあると言ってもよい。軌道134は、第1移動キャリア部材104の近位で回転軸132から半径方向外方に延びる第1突起158、及び第2キャリア部材106の近位で回転軸132から半径方向外方に延びる第2突起160を備えてもよい。突起158及び160のこの半径方向の延在は、軌道134の非突起部分162に関連して述べられる。突起158及び160は、回転軸132から半径方向外方へ一般に延びる任意の好適な形状を有することができる。突起158及び160の形状は、とりわけ、移動キャリア部材104及び106の1つからの又は移動キャリア部材104及び106の1つへの別個の物品移送ポイント又はゾーンで、移送表面136の一部の接線速度を決定付けてもよい。突起158及び160の形状はまた、別個の物品移送ポイント又はゾーンで一定又は実質的に一定に保たれるように移送表面136と第1及び第2移動キャリア部材104及び106の表面との間の間隙に寄与するか、又は移送表面136と第1及び第2移動キャリア部材104及び106の表面との間の間隙を別個の物品移送ポイント又はゾーンで一定又は実質的に一定に保ってもよい。これらの突起158及び160は、引き込み第1移動キャリア部材104又は引き出し移動第2キャリア部材106の近位にある軌道134上の任意の箇所に、位置付けられてもよい。一実施形態では、軌道134は、移動キャリア部材104及び106の1つの近位に位置付けられた1つの突起158又は160を有するだけであってもよい。第1突起158は、概ね、軌道134を挟んで第2突起160の向かい側にあるか、又は引き込み第1移動キャリア部材104及び引き出し第2移動キャリア部材106の位置付けに応じて、第2突起160に対して位置してもよい。回転軸132に対する軌道134の半径は、軌道134の非突起部分162であっても、軌道134の周囲で増加及び減少することができる。一実施形態では、第2回転軸164の周囲での移送部材112の回転の間に移送部材112の2つの隣接して位置付けられた移送表面を互いに妨げないようにする(すなわち互いに接触させない)ために、少なくとも、移送部材112の各部が第1位置116と第2位置118との間で部分的に回転するときは、軌道134の半径が増加し得る。これらの箇所での軌道134の増加した半径は、回転軸132に対して半径方向外方に移送部材112を押しやり、結果として、第1位置116と第2位置118との間で回転するための第1移送表面136及び隣接した第2移送表面136の適切な隙間を提供する。第2回転軸164は、回転軸132に対して、垂直、略垂直、又は横向きであってもよい。他の実施形態では、回転軸132は第1方向に延びることができ、第2回転軸164は第2の異なる方向に延びることができる。第2の異なる方向は、そこから回転軸132が延びるフレーム130の平面に対して略平行(例えば+/−1〜15度)であってもよく、平面は回転軸132に対して略垂直に延びる。移送部材112の各部の回転、及びこの回転を達成するように構成された回転アセンブリ例が、下記で更に詳細に述べられる。
【0044】
一実施形態では、軌道134は、第1位置と第2位置との間での移送表面136の移動の間に、移送部材112の回転軸132からの半径方向の距離を増加させなくてもよい。このような実施形態では、移送表面136が互いに接触せずに第1位置と第2位置との間を回動することができるように、移送表面136は、成形されるか(例えば卵形、円形)又は間隔を置かれ得る。
【0045】
一実施形態では、
図1及び
図4〜12を参照すると、移送部材112は、上記で参照されたように、回転軸132に対する移送部材112の最遠位部分上に移送表面136をそれぞれ備えることができる。移送表面136は、1つ以上の方向に、平坦、又は実質的に平坦であってもよい。
図11は、第1方向に平坦、又は実質的に平坦な移送表面を示し、
図12は、第2方向に、平坦又は実質的に平坦な表面を示す。実質的に平坦とは、本明細書で使用されるとき、別個の物品102を支持及び送致するために使用される移送表面136が、約0〜10mmの範囲内で、代替として後述されるような流体ポート及びボルト穴を含まずに約0〜5mmの範囲内で、平面に合うことを意味する。移送表面136の例は、長方形で図示されるが、本開示の移送部材112と共に用いるための他の移送表面は、例えば正方形、円又は楕円といった他の好適な形状で形成されてもよいことを理解すべきである。一実施形態では、それぞれの移送表面136の一部が平坦又は実質的に平坦であり得、他の部分が円弧状であり得る。様々な実施形態では、図示されないが、移送アセンブリの移送部材の移送表面のいくつかが平坦又は実質的に平坦であり得、他の移送表面が円弧状であり得る。移送表面136を支持する移送部材112の各部(例えば、下記で説明されるようなハウジング278の遠位端部に取着された各部)は、平坦、実質的に平坦、又は円弧状であってもよい。
【0046】
平坦又は実質的に平坦な移送表面136を提供することによって、移送表面136が第1位置116にあるか又は第2回転軸164の周囲で第2位置118に回転するかどうかにかかわらず、移送表面136の平坦さが同じ又は実質的に同じであるという点で、著しい利点が実現され得る。一実施形態では、移送表面136は、平坦又は実質的に平坦な先頭部分、円弧状の中間部分、及び平坦又は実質的に平坦な末尾部分を有することができる。移送表面136のこの幾何学的形状は、例えば先頭及び末尾部分での(中間部分ではない)実質的に一定の間隙移送のために利用されてもよい。上記で参照されたように、従来技術の移送アセンブリでは、移送表面の略縦方向に弧が延在する円弧状の移送表面をアセンブリが有するため、一度、移送部材が第2位置(第1位置から略90度である位置)に回転すると、第2移動キャリア部材への移送に対して間違った方向にある弧のために、別個の物品の移送が問題となる場合がある。換言すると、移送表面の外縁部が、第2移動キャリア部材からより遠位となる場合があり、非効率的な移送をもたらす可能性があるため、円弧が別個の物品を第1移動キャリア部材から取り上げるのに好適である場合には、円弧は第2移動キャリア部材上に別個の物品を引き渡すのに、一般に好適ではない場合がある。本開示の平坦又は実質的に平坦な移送表面136は、移送表面136が第2回転軸164の周囲に第1位置116から第2位置118へと回転した後に移送表面136のすべて又はほとんどの部分と移動キャリア部材との間に同じ又は実質的に同じ距離又は間隙を提供することによって、この課題を解決する。これにより、改良された別個の物品移送、及び移送の高速化がもたらされ得る。
【0047】
しかしながら、同様に、上記で参照されたように、移送部材を移送アセンブリの回転軸に対して半径方向内方及び半径方向外方に移動させる能力を有しない平坦又は実質的に平坦な移送表面を使用した従来技術の移送アセンブリで発生する場合がある1つの問題は、平坦又は実質的に平坦な移送表面の各部が別個の物品移送ポイント又は移送ゾーンを通過する間に、別個の物品移送ポイントで著しい間隙が存在することであり得る。このような例では、平坦な移送表面の先縁部及び末縁部は、移動キャリア部材の極近傍に位置付けられ得、一方で移送表面の中間部分は、その平坦又は実質的に平坦な構成のために、移動キャリア部材からより遠位に位置付けられ得る。平坦若しくは実質的に平坦な移送部材の中間部分と移動キャリア部材との間のこの間隙及び/又は間隙のばらつきは、特に、吸収性物品製造で要求される高速移送の間に、不十分な、すなわち不適格な移送を発生させる場合がある。不十分な移送は、例えば別個の物品の各部の折り重ねを発生させる場合がある。
【0048】
図7、
図8及び
図10Cを参照すると、本開示は、移動キャリア部材104及び106に又は移動キャリア部材104及び106の近位に突起158及び160を有した軌道134を提供することによって、とりわけ従来技術の移送表面の中間部分での、この間隙の課題を解決する。突起158及び160を提供することによって、本開示の移送部材112の移送表面136は、別個の物品移送ポイント又はゾーンで、移送表面136自体と移動キャリア部材104及び106との間に一定若しくは実質的に一定の(例えば0.1〜2mm又は0.1〜3mm)距離又は最小距離を維持することができる。
図10A〜10Cは、矢印Aの方向に第2移動キャリア部材106を通過して移動するときの、移送表面136の進行を示す。
図13A〜13Cは、矢印Bの方向に第1移動キャリア部材104を通過して移動するときの、移送表面136の進行を示す。一実施形態では、移送表面136が移動キャリア部材の1つを通過して移動する際に、距離を、別個の物品移送ポイント又はゾーンで、一定又は実質的に一定、続いて非一定、そして再び一定又は実質的に一定にすることができる。別個の物品移送ポイント又はゾーンは、別個の物品102の一部が、第1移動キャリア部材104から離れ、移送表面136へ移動するポイント又はゾーンであってもよい。別個の物品移送ポイント又はゾーンはまた、別個の物品102の一部が、移送表面136から離れ、第2移動キャリア部材106へ移動するポイント又はゾーンであってもよい。本開示の移送表面136は平坦又は実質的に平坦であるので、移送表面136の各部が移動キャリア部材104及び106を伴う別個の物品移送ポイント又はゾーンを通過する際に、移送表面136を、一般に、半径方向外方及び半径方向内方に移動させる必要があり得る。移送部材112が軌道134に移動可能に係合され、かつ軌道134と対応して回転軸132の周囲で経路の周囲を回転するので、突起158及び160は、移送部材112のこのような半径方向の移動を拘束する。したがって、移送表面136の先縁部が別個の物品移送ポイント若しくはゾーンにあるか、若しくは別個の物品移送ポイント若しくはゾーンの近位にある時点から又はあたりから、移送表面136の中心点若しくは(進行する機械方向に)中央の部分が別個の物品移送ポイント若しくはゾーンにあるか、若しくは別個の物品移送ポイント又はゾーンの近位にある時点まで又はあたりまで、それぞれの移送部材112、及び結果として移送表面136は、回転軸132に対して一貫して又は可変的に半径方向外方へ移動又はカム動作され得る。このようなとき、移送表面136の末縁部が、別個の物品移送ポイントにあるか若しくは別個の物品移送ポイントを通過するまで、又は移送部材112が進行して突起158若しくは160を越えて、軌道134の非突起部分162上に戻るまで、移送表面136は、続いて、一貫して又は可変的に半径方向内方へ移動又はカム動作され得る。
【0049】
様々な実施形態では、ドライブシャフト148及びホイール138の回転が一定であり得るため、移送部材112の第1回転軸132の周囲での回転の角速度は、一定若しくは実質的に一定であり得るか、又は一定若しくは実質的に一定である。一方で、移送部材112が半径方向外方及び内方に移動するときに、移送表面136の接線速度は、可変であってもよい。一般に、移送部材112が半径方向外方に移動する場合には、移送表面136の接線速度は増加することになり、移送部材112が半径方向内方に移動する場合には、回転軸132の周囲で回転している移送部材112のために、移送表面136の接線速度は減少することになる。別個の物品移送ポイント又はゾーンでの移送表面136の接線速度は、一定又は実質的に一定(例えば0.1%〜2%の範囲内)であってもよく、移送の間、第1移動キャリア部材104又は第2移動キャリア部材106の接線速度と一致してもよい。これは、別個の物品移送ゾーンと第1回転軸132との間で実質的に一定の半径方向変位を維持することによって、達成される。フォロワ部材112が突起158及び160を越えて進行する際に、移送表面136の半径方向変位は調整される。別個の物品移送ポイント又はゾーンで移送表面136の一定又は実質的に一定の接線速度を提供することによって、より滑らかでかつ一致した速さの別個の物品移送が達成され得る。第1突起が、第1別個の物品移送(すなわち取り上げ)ポイント又はゾーンで第1接線速度を有する移送表面136を提供し、また第2突起が、第2別個の物品移送(すなわち引き渡し)ポイントで第2接線速度を有する同じ移送表面136を提供するように、突起158及び160は設計されてもよい。したがって、移送アセンブリ100は、第1別個の物品移送ポイント又はゾーンで第1速度又は接線速度を有する第1移動キャリア部材104から別個の物品102を取り上げてもよく、第2別個の物品移送ポイントで第2速度又は接線速度を有する第2移動キャリア部材106上に別個の物品102を引き渡してもよい。一実施形態では、移送アセンブリは、第2移動キャリア部材106から別個の物品を取り上げて、第1移動キャリア部材へ別個の物品を移送するように構成され得る。このような実施形態では、回転軸132の周囲での移送部材112の回転方向は、時計回り又は反時計回りであり得る。
【0050】
移送アセンブリ100は、第1ピッチ(すなわち別個の物品の間隔)の第1移動キャリア部材104から第2ピッチ(すなわちリピッチ)の第2移動キャリア部材106へ別個の物品102を移送するために使用されてもよい。第1及び第2移動キャリア部材104及び106の間で、ピッチが増加する、減少する、又は同一に保たれるので、移送アセンブリ100は、別個の物品102の好適な移送を実現することができる。
【0051】
移送表面136と第2移動キャリア部材106との間に均一な接合圧力を提供するために、一定の間隔又は実質的に一定の間隔が調整され得るので、本開示の移送装置を使用して移送表面136から第2移動キャリア部材106へ別個の物品102を移送することにより、前側ベルト124及び後側ベルト126のウェブに対する、又は前側及び後側ベルトに対する別個の物品102の好適かつ効率的な接合が提供され得る。別個の物品102に干渉して別個の物品102の領域又は別個の物品102の一部の領域にわたって一定又は実質的に一定となる接合圧力を作り出すために、一定の間隙又は実質的に一定の間隙が調整されてもよい。これは、ホットメルト接着剤又は他の感圧接着剤が利用されるときに、別個の物品102と前側及び後側ベルト124及び126のウェブとの間に好適な接合を作り出すために有用であり得る。
【0052】
可変半径移送部材機構を有する移送アセンブリ100はまた、平坦でない移送表面からの移送を改良するために、利用されてもよい。例えば、円弧状の移送表面は、第1移動キャリア部材104からの、又は第2移動キャリア部材106への移送の間に、移送表面の半径方向位置を調整することから利益を得ることができる。同様に、任意の非平坦な表面を有する移送表面は、第1移動キャリア部材104から第2移動キャリア部材106への移送を改良するために、半径方向に調整され得る。当業者は、本明細書で説明される可変半径技術が本明細書で開示される移送アセンブリだけでなく従来技術の移送アセンブリと共に使用されてもよいことを認識するであろう。したがって、これらの概念は、本開示に包含される。
【0053】
一実施形態では、
図13〜18を参照すると、本明細書で述べられる移送アセンブリ100の移送部材112の1つ以上又はすべてのための回転アセンブリ170が提供され得る。移送アセンブリ100の各部、いくつかの移送部材及び他の構成要素は、回転アセンブリ170の図示における明確さのために、
図13〜18では排除される。回転アセンブリ170は、
図7及び
図8の移送アセンブリ100に視認され得る。回転アセンブリ170は、筒形カム式回転アセンブリよりも製造が単純でかつ低コストであり得、より長いフォロワ部材寿命を有し得、また軌道134の圧力角を低減し得る。上述したように、移送アセンブリ100は、第1回転軸132を画定するフレーム130を備えてもよく、1つ以上の移送部材112が、第1回転軸132の周囲を回転してもよい(例えば
図3、
図4及び
図6〜8参照)。回転アセンブリ170は、第1位置116と少なくとも第2位置118との間で、移送部材112の各部を第2回転軸164の周囲で回転させてもよい。第1回転軸132は、第2回転軸164に対して、垂直、略垂直(例えば1〜15度)、又は横向きであってもよい。他の実施形態では、第1回転軸132は第1方向に延びることができ、第2回転軸164は第2の異なる方向に延びることができる。様々な実施形態では、第1回転軸132は、第2回転軸164と交差してもよいし、又は交差しなくてもよい。
【0054】
一実施形態では、
図13〜20を参照すると、回転アセンブリ170は、入力部材(又は入力部分)176及び出力部材(又は出力部分)178を備えたトルク伝達アセンブリ174を備えることができる。トルク伝達アセンブリ174は、90度ギヤボックス又は別の種類のギヤボックスを備えてもよい。他の実施形態では、トルク伝達アセンブリは、ギヤボックスを備えなくてもよく、その代わりとして、例えばウォームギヤ、傘ギヤ、ハイポイドギヤ、ヘリカルギヤ、ベルトドライブ、チェーンドライブ、油圧ドライブ及び/又は三次元空間機構といった、垂直又は実質的に垂直なシャフト間でトルク伝達を実現する別の機構であり得る。入力部材176及び出力部材178はそれぞれ、入力シャフト及び出力シャフトであってもよい。シャフトは、任意の好適な長さ及び/又は寸法を有してもよい。入力部材176は、第1回転軸132に対して平行又は略平行な方向に延びてもよいし、出力部材178は、第2回転軸164に対して平行、略平行、又は第2回転軸164と同軸の方向に延びてもよい。
【0055】
一実施形態では、
図19及び
図20を参照すると、トルク伝達アセンブリ174は、2つ以上のギヤを備えることができる。
図19は、他の構成要素の中の、トルク伝達アセンブリ174の一部切り取り斜視図であり、
図20は、他の構成要素の中の、トルク伝達アセンブリ174の一部切り取り斜視図である。ギヤはそれぞれ、互いに噛み合って係合された歯(図示せず)を備えてもよい。2つのギヤが提供される場合には、第1ギヤ180は、第2ギヤ182に動作可能に係合されてもよく、第2ギヤ182の回転軸186に対して横向き、垂直、又は略垂直である回転軸184を有してもよい。トルク伝達アセンブリ174は、例えば1:1.5、1:2、1:2.5、又は1:3ギヤボックスといった増速アセンブリであってもよい。当業者は、他の増速アセンブリが同様に使用されてもよいこと、及び速さを任意の好適な量で増加させてもよいことを認識するであろう。増速アセンブリ174の一例は、下記で更に詳細に述べられる。一実施形態では、トルク伝達アセンブリ174は、例えば2:1又は1:1ギヤボックスといった減速又は等速アセンブリであってもよい。当業者は、他の減速アセンブリが同様に使用されてもよいこと、及び速さを任意の好適な量で減少させてもよいことを認識するであろう。
【0056】
様々な実施形態では、回転アセンブリ170はまた、入力部材176に動作可能に連結されるか又は固定して取着された第1端部190と、フォロワ部材194を備えた第2端部192とを備えた、リンク又はバー188を備えることができる。入力部材176は、リンク188がその第1端部190の周囲を回転するときに入力部材176を回転させるように構成されたキー172又は他の機械的構成要素若しくはアセンブリを使用して、リンク188に動作可能に連結されてもよい。換言すると、入力部材176は、リンク188に回転不能に取着されてもよく、その結果、リンク188がその第1端部190の周囲を回転するときに、入力部材176はリンク188の第1端部190と連動して回転する。本明細書でより詳細に述べられるように、フォロワ部材194が軌道198によって第1回転軸132に対して半径方向に移動するときに、リンク188はその第1端部190の周囲を回転することができる。フォロワ部材194はカムフォロワであってもよく、一実施形態では、カムフォロワは、リンク188の第2端部192に回転可能に取着されるか又は第2端部192に係合されるローラを備えることができる。様々な実施形態では、フォロワ部材は、ローラでなくてもよく、リンク188の第2端部192に取着されるか、又は第2端部192と共に形成されてもよい。一実施形態では、1つ以上のフォロワ部材194とフォロワ部材のための軌道198、194(第2軌道198とも称される)との間の相対運動を可能にするために、フォロワ部材194の1つ以上は、例えば金属、プラスチック及び/若しくはポリマーなどの材料、又はそれらのコーティングを含むことができる。フォロワ部材142及び軌道134が、類似の特徴を含んでもよい。この第2軌道198は、第1回転軸132を取り囲んでもよく、かつ前記の第1軌道134によって取り囲まれてもよい。いずれにしても、「内側」軌道198は、回転アセンブリ170のフォロワ部材(単数又は複数)194に係合され得る。軌道198は、例えばフォロワ部材170と同じ、類似の材料、若しくは異なる材料を含んでもよいし、又はフォロワ部材170と同じ、類似の材料、若しくは異なる材料でコーティングされてもよい。
【0057】
一実施形態では、
図13〜18を再び参照すると、回転アセンブリ170は、トルク伝達アセンブリ174の出力部材178に係合又は動作可能に連結された第1端部202と、移送部材112の一部に係合又は動作可能に連結された第2端部204とを備えた、シャフト又はシャフトアセンブリ200を備えることができる。出力部材178が回転するときに、シャフト200が第2回転軸164の周囲を少なくとも部分的に回転し得るように、シャフト200の第1端部202は、キー172を使用して出力部材178に動作可能に連結されてもよい。換言すると、出力部材178の回転は、シャフト200の回転を駆動してもよい。一実施形態では、シャフト200の一部又は全部は、その縦軸に対して平行又は略平行方向に延びる方向にシャフト200に画定されたスロット又は溝(図示せず)を有することができる。キー(図示せず)は、シャフト200に連結するポイントで又は連結するポイントの近位で、移送部材112の一部から又は出力部材178から延びてもよい。上述したように、移送部材112の各部が、第1軌道134と対応して経路の周囲で第1回転軸132の周囲を回転する際に、キーは、移送部材112を、第1回転軸132に対して半径方向内方及び外側へ移動させることができる。移送部材112のシャフト受け部分と出力部材178との間の距離(すなわち、移送部材112のシャフト受け部分とトルク伝達アセンブリ174との中間のシャフト200の一部の長さ)を変化させることができるように、シャフト200は、(後述されるような)流体マニホルド256及びハウジング278といった移送部材112の一部、又はトルク伝達アセンブリ174内に延びてもよい。キーはまた、シャフト200を、出力部材178によって第2回転軸164の周囲で回動させることができる。要するに、キー/スロット構造により、シャフト200は、第2回転軸164の周囲を回転し、移送部材112のシャフト受け部分とトルク伝達アセンブリ174との中間のシャフト200の一部の距離を変化させることができる。
【0058】
一実施形態では、シャフトは、スプライン206及びスプライン受け部材208を備えたシャフトアセンブリ200を備えることができる。スプライン受け部材208は、スプライン206の端部との係合ポイントで又は係合ポイントの近位で、移送部材112の一部若しくは出力部材178上に位置付けられてもよく、又は移送部材112の一部若しくは出力部材178に係合されてもよい。スプライン受け部材208が出力部材178上に位置付けられる場合には、スプラインが出力部材178を通過して延びてもよいように、出力部材178は中空でもよい。移送部材112が第1回転軸132に対して半径方向に移動する際に、移送部材112の最近位部分と出力部材178との間の距離を変化させることができるように、スプライン206は、スプライン受け部材208に摺動可能に係合されてもよい。スプライン受け部材208に係合されないスプライン206の端部は、出力部材178又は移送部材112の一部に係合又は動作可能に連結されてもよい。このような実施形態では、移送部材112が、第1軌道134の経路の周囲を回りながら、半径方向外方又は半径方向内方に移動する際に、移送部材112と出力シャフト178との中間のスプライン206の一部の長さを変化させることができる。移送部材112が第1回転軸132に対して半径方向に移動すると同時に、スプライン206及びスプライン受け部材208によって、出力部材178は、第2回転軸164の周囲でスプライン206を回転させることができる。当業者は、移送部材112と出力部材178との間のシャフトの一部の長さの調整を可能にする他のシャフトアセンブリが本開示の範囲内にあることを認識するであろう。
【0059】
一実施形態では、図示されないが、シャフトアセンブリはシャフト部分及びシャフト受け部分を備えることができる。シャフトは、第1回転軸に対するシャフトアセンブリの軸方向の伸縮を可能にするために、入れ子式(図示せず)で、シャフト受け部分に摺動可能に係合されてもよい。出力部材178がシャフト及びシャフト受け部分を回転させ得るように、シャフトは、シャフト受け部分に回転不能に係合されてもよい。
【0060】
一実施形態では、
図7、
図8、
図10及び
図13〜15を参照すると、回転アセンブリ170は、フレーム130上又はフレーム130内に位置付けられ第1回転軸132を取り囲む軌道又は第2軌道198に係合され得る。第1回転軸132に対して、第2軌道198が内側軌道であり得、第1軌道134が外側軌道であり得るように、第2軌道198は、第1軌道134に取り囲まれてもよい。特許請求の範囲では、内側軌道及び外側軌道は、軌道のうちのどちらが最初に列挙されるかに応じて、軌道、第1軌道、又は第2軌道と称され得る。
図14を参照すると、第2軌道198上の第1位置の第1ポイント210は、第1回転軸132から離れた第1距離D1であることができ、第2軌道198上の第2位置の第2ポイント212は、第1回転軸132から離れた第2距離D2であることができる。第1距離D1は、第2距離D2と異なってもよい。第2軌道198上の他のポイントは、第1回転軸132から他の距離で離れてもよい。第1回転軸132に対する第2軌道198上の様々なポイントのこの距離のばらつきが、シャフト又はシャフトアセンブリ200を第2回転軸164の周囲で回転させることができ、結果として、第1位置116と少なくとも第2位置118との間で移送部材112の一部を移動させる。
【0061】
様々な実施形態では、第2軌道198を、例えば、カム軌道又は半径方向カムとすることができる。一実施形態では、図示された実施形態ではないが、第1カム軌道134と同様に、第2軌道198は、フレーム130の前側平面から外側へ延び、第1回転軸132を取り囲む突起を形成することができる。このような実施形態では、第2軌道198は、フレーム130と共に形成されてもよいし、又はフレーム130に取着されてもよい。突起は、第1側表面、第2側表面及び上表面を備えてもよい。第1側面は、第2側面に対して平行又は略平行(例えば0〜15度)に位置付けられてもよい。突起の上面は、フレーム103の平面に対して平行又は略平行方向に、かつ第1及び第2側面に対して垂直又は略垂直方向に延びてもよい。第1側面と第2側面との間の距離は、突起の周囲で一定、略一定、又は可変であってもよい。2つのフォロワ部材が、リンク188の第2端部192に係合されるか、取着されるか、又は第2端部192と共に形成されてもよく、それぞれが突起の側面の1つに移動可能に係合されてもよい。一実施形態では、当業者によって認識されるように、2つのフォロワ部材が提供される場合には、それぞれ第2端部上にフォロワ部材を備えた2つのリンクが提供され得る。フォロワ部材を、突起の側面の方へ偏在させてもよい。
【0062】
別の実施形態では、
図13〜15を参照すると、第2軌道198は、フレーム130の前側平面に画定され第1回転軸132を取り囲むカム軌道又は溝であり得る。カム軌道又は溝は、溝よりも第1回転軸132から半径方向外方に位置付けられた突起214によって、任意に取り囲まれてもよい。突起214は、一定の幅を有してもよいし、又はその周辺全体にわたって可変幅を有してもよい。突起214を提供することによって、溝は、フレーム130の前側平面に、部分的に又は完全に画定され得る。溝はまた、突起214とフレーム130の前側平面から延びる別の突起215との中間に形成されてもよい。突起214が設けられない場合には、溝は、フレーム130の前側平面内に完全に画定され得る。様々な実施形態では、移送部材112が第1回転軸132の周囲を回転する際に、フォロワ部材194の1つ以上が、カム軌道又は溝198によって少なくとも部分的に位置付けられてもよく、かつ第2カム軌道又は溝198の側壁に係合してもよい。第2軌道198が突起であるか溝であるかどうかにかかわらず、フォロワ部材194のいずれかが、第2軌道198に移送可能に係合されてもよく、第2軌道198と対応して径路の周囲で第1回転軸132の周囲を一周してもよい。
【0063】
一実施形態では、
図13〜15を参照すると、第2軌道198の溝は、回転軸132に最近位な溝の一部上に第1表面216及び第2表面218を有することができる。突起214はまた、回転軸132に最近位な突起の一部上に、第1表面220及び第2表面222を有してもよい。第1表面216及び第2表面218は、第1回転軸132から異なる距離で延びてもよい。同様に、第1及び第2表面220及び222は、第1回転軸132から異なる距離で位置付けられてもよい。第1表面216と第1表面220との間の距離は、同じ又は実質的に同じであってもよく、同様に、第2表面218と第2表面222との間の距離は、同じ又は実質的に同じであってもよい。換言すると、第1表面216は第2表面218からオフセットされてもよく、第1表面220は第2表面222からオフセットされてもよい。このような実施形態では、リンク188の第2端部198は、第1フォロワ部材194及び第2フォロワ部材194を備えることができる。一実施形態では、フォロワ部材194は、ピン、ボルト、又は他の取着機構若しくは構成要素を使用して、リンク188の第2端部198に回転可能に係合され得る。フォロワ部材194は、互いに隣接して位置付けられてもよく、またそれぞれは、例えばピン又はボルトの周囲を回転してもよい。第1フォロワ部材194は第1表面216に係合されてもよく、第2フォロワ部材194は第2表面222に係合されてもよい。表面218及び220は、表面216及び222に対する表面218及び220のオフセットのため、フォロワ部材194によって係合され得ない。溝内の本質的に2つのカム軌道、及び2つのフォロワ部材194を提供することによって、それぞれのフォロワ部材は一方向に回動することしかできない。他の実施形態では、第2軌道198は、溝の両側上に1つの表面を有するだけでもよく、1つのフォロワ部材194だけが、軌道198内を進むことができる。
【0064】
一実施形態では、
図7、
図8、
図10及び
図13〜20を参照すると、1つ以上のフォロワ部材194が、第2軌道198と対応して経路の周囲を回りながら、第1回転軸132に対して半径方向に移動するときに、リンク188は、その第1端部190の周囲を時計回り又は逆時計回り方向に回転し、結果として、回転力又はトルクを入力部材176に付与することができる。トルク伝達アセンブリ174は、続いて、トルク伝達アセンブリ174内のギヤ配置のために、出力部材178、結果としてシャフト又はシャフトアセンブリ200に回転力を付与することができる。一実施形態では、入力部材176は、リンク188の第1端部190によって、第1回転距離で回転することができ、トルク伝達アセンブリ174内のギヤ配置のために、出力部材178、結果としてシャフト又はシャフトアセンブリ200に第2回転距離を付与することができる。第2回転距離は、第1回転距離より大きくてもよい。シャフト又はシャフトアセンブリ200のシャフトの回転は、移送部材112を、第2回転軸164の周囲で、第1位置116と第2位置118との間で移動させる。第1軌道134が移送部材112と出力部材178との間の距離を半径方向に拡大したとき、又は移送部材112が第1回転軸132に対して第1軌道134によって半径方向外方に移動させられたときに、第1位置116と第2位置118との間のこの回転の少なくとも一部が生じてもよい。第2回転軸164は、シャフト又はシャフトアセンブリ200のシャフトの縦軸の周囲に形成された軸であってもよい。第1回転軸132の周囲の移送部材112の一回転では、シャフト又はシャフトアセンブリ200のシャフトは、第1位置116から第2位置118へ、そして第1位置116へ戻って回転することができる。移送部材112が第1位置116と第2位置118との間で移動するときに、移送表面136は、45度〜180度、60〜150度、75度〜105度、約90度(例えば、プラスマイナス3度)又は90度回転してもよい。上記特定範囲内のすべての角度又は角度範囲が、本明細書において具体的に列挙されるが、簡潔さのために書き出されない。
【0065】
一実施形態では、第2軌道198は、フォロワ部材194の変化する半径によって、第2回転軸164の周囲を回転する移送部材112の角を変化させることができる。第2軌道198はまた、フォロワ部材194の半径及び移送部材112の回転角が一定又は実質的に一定に保たれる滞留領域を内部に有してもよい。これらの滞留領域は、第1移動キャリア部材104から第2移動キャリア部材106への別個の物品102の移送の間、移送部材が第1位置116及び第2位置118にあるときに、有用であり得る。
【0066】
回転アセンブリ170が、一例として移送アセンブリ100と共に使用されて、図示されるが、回転アセンブリ170は、当業者に既知であるか又は当業者によって開発された他の移送アセンブリに適用されてもよく、移送アセンブリ100とは独立して機能してもよい。一実施形態では、本開示の回転アセンブリ170以外の他の移送アセンブリが共に使用されてもよく、その際、第1回転軸132に対して半径方向に移動する移送部材を有しなくてもよい。一例では、回転アセンブリ170は、例えば第1回転軸132の周囲で様々な角度位置を有する移送部材と共に使用され得る。
【0067】
一実施形態では、第2回転軸164の周囲での移送部材112の回転のための隣接した移送部材112との隙間を提供するために、移送部材112は、半径方向外方へカム動作されるか又は移動させられ得る。他の実施形態では、移送部材112の間隔又は形状が、第2回転軸164の周囲での回転のために移送部材112の半径方向位置を増加させることを必要としなくてもよい。別の実施形態では、第2回転軸164の周囲での移送部材回転のための隙間を提供するために、移送部材112の半径が減少し得る。別の実施形態では、第2回転軸164の周囲での回転の間の隣接した移送部材112との隙間を可能にするために、移送部材112又は移送部材112の各部は、第1回転軸132に対して傾斜することができる。
【0068】
一実施形態では、様々な別個の物品102(例えば吸収性物品のシャーシ)又は可撓性の別個の物品102が、例えば、流体圧力、ピン若しくは把持具による機械的取着、感圧又は低粘着接着剤といった接着剤、静電引力及び/又は磁気引力が挙げられるがこれらに限定されない多くの方法で、本開示の移送部材112の様々な移送表面136に保持され得る。流体圧力及び/又は他の力はまた、移送表面136から第2移動キャリア部材106などの移動キャリア部材上へ別個の物品102を押しやるか又は移動させるために使用されてもよい。
【0069】
一実施形態では、例えば
図1、
図4〜6、
図8、
図9、
図16及び
図18を参照すると、移送アセンブリ100は、移送部材112の移送表面136の1つ以上に別個の物品102を保持するように構成された流体システムを備えることができる。移送部材112のそれぞれ又は1つは、移送部材112の移送表面136を貫通して又は移送表面136の各部若しくはゾーンを貫通して画定される1つ以上の流体ポート230を有してもよい。流体ポート230は、例えば、細長スロット、円形若しくは卵形開口部、及び/又は長方形、正方形若しくは三角形開口部といった任意の好適な形状を有してもよい。流体ポート230はまた、流体ポート230を覆って延びるメッシュ、スクリーン、又は他の多孔質材料を有してもよい。流体ポート230は、直線又は非直線であっても、連続的又は非連続的であってもよい。一実施形態では、第1移送部材は、流体ポートの第1パターンを有した移送表面を有することができ、第2移送部材は、流体ポートの第2パターンを有した移送表面を有することができる。他の実施形態では、すべての移送表面136上のパターンが同じであり得る。正又は負(真空)の流体圧力が、様々な流体導管及び流体ラインにより流体ポート230に適用されてもよい。いくつかの流体ポートは、様々な時点で、流体圧力を流体ポートに全く適用させなくてもよい。流体圧力は、1つ以上の流体ポンプ、真空ポンプ、圧力送風機又はファンといった、1つ以上の流体運動デバイス又はソース232、234で開始してもよい。流体は、例えば空気又は他の気体であってもよい。いくつかの流体ポート230は、正圧を提供するように構成されてもよく、同時に、同じ移送部材112の他の流体ポート230は、負圧を提供するか又は流体圧力を提供しないように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体ポート230のいくつかは、第1流体圧力(正又は負)を提供するように構成され得、同時に、同じ移送部材112の他の流体ポート230は、第2流体圧力(正又は負)を提供するように構成され得る。第1流体圧力は、第2流体圧力より大きくても又は小さくてもよい。他の様々な実施形態では、特定の移送表面136上の流体ポート230の数又は流体ポート230の領域などの要因によって、1つの移送部材112の流体ポート230が、同じ移送アセンブリ100の別の移送部材112の流体ポート230と異なる流体圧力を有することができる。例えば、1つの流体圧力は取り上げゾーンで適用されてもよく、別の流体圧力は引き渡しゾーンで適用されてもよい。他の実施形態では、取り上げゾーン及び引き渡しゾーンにおいて、移送部材112の異なる流体ポート230又は流体ポート230のゾーンで、流体ポート230に適用される流体圧力を変化させることができる。
【0070】
様々な実施形態では、
図1及び
図4〜9を参照すると、流体ポート230へ流体圧力を提供するために使用される流体システムは、第1流体運動デバイス232及び第2流体運動デバイス234を備えることができる。第1及び第2流体運動デバイス232及び234は、第1及び第2流体ライン236及び238へ正の流体圧力及び/又は負の流体圧力を供給してもよい。一実施形態では、第1及び第2流体運動デバイス232及び234は、独立して制御されてもよいし又は様々な適用のために合わせて制御されてもよい。一実施形態では、1つだけの流体運動デバイスが提供され得る。この単一の流体運動デバイスは、第1及び第2流体ライン236及び238に正及び/又は負の流体圧力を供給するように構成されてもよい。第1及び第2流体ライン236及び238に適用される流体圧力及び流量は、等しくても又は異なっていてもよい。一実施形態では、単一の流体運動デバイスが、例えば第1流体ライン236に正圧、第2流体ライン238に負圧を供給することができる。
【0071】
一実施形態では、
図1、
図4〜6、
図9及び
図21〜23を参照すると、第1流体ライン236及び第2流体ライン238は、第1流体運動デバイス232及び第2流体運動デバイス234(又は1つの流体運動デバイス)から移送アセンブリ100上の流体受けマニホルド240へ延び、非回転式で流体分配ディスク139の一部に係合され得る。流体分配ディスク139は、ホイール138に取着されるか又はホイール138と一体化してもよく、第1回転軸132の周囲をホイール138と共に回転する。流体受けマニホルド240は、例示のために
図21ではその各部が切り取られるが、
図3、
図4及び
図9では完全に示される。
図22は、例示のために切り取られた流体受けマニホルド240の各部並びに流体ライン236及び238の各部を示し、
図23は、流体分配ディスク139の詳細を示すために切り取られた、流体受けマニホルド240全体並びに流体ライン236及び238の各部を示す。流体が流体分配ディスク139の適した部分へ移送され得るように、流体受けマニホルド240は、流体分配ディスク139の一部にシール可能に係合される。流体受けマニホルド240及び/又は流体分配ディスク139の一部は、流体分配ディスク139を固定流体受けマニホルド240に対して回転させながら、流体受けマニホルド240の向き合う部分と流体分配ディスク139の一部との間で流体をシールするように構成される材料を含んでもよい。換言すると、流体圧力が流体分配ディスク139の各部へ移送されると同時に、流体分配ディスク139は、流体受けマニホルド240の面に対して回転してもよい。一例では、このような材料はPOLYSLICK UHMW(登録商標)、TEFLON(登録商標)、DELRIN(登録商標)、又はGARLOCK(登録商標)などの低摩擦、低摩耗面材料を含んでよい。第1流体ライン236及び第2流体ライン238は、流体受けマニホルド240上でポート又は他のコネクタに取着されてよい。
図23を参照すると、流体受けマニホルド240の一定の区域249は、例えば移送表面136のポートを洗浄するために、正圧が提供され得る。
【0072】
一実施形態では、
図21を参照すると、流体受けマニホルド240は、流体受けマニホルド240内に画定された第1ポート242及び第2ポート244を備えることができる。第1ポート242は、第1流体ライン236、結果として第1流体運動デバイス232と流体連通してもよい。同様に、第2ポート244は、第2流体ライン238、結果として第2流体運動デバイス234と流体連通してもよい。したがって、第1流体運動デバイス232は、第1ポート242へ流体流を供給してもよく、第2流体運動デバイス234は、第2ポート244へ流体流を供給してもよい。一実施形態では、第1流体運動デバイス232は、第1ポート242及び第2ポート244へ流体流(例えば負の流体圧力)を供給することができ、同様に、第2流体運動デバイス234は、第1ポート242及び第2ポート244に流体流(例えば負の流体圧力)を供給することができる。
図22及び
図23を参照すると、流体分配ディスク139は、第1部分246及び第2部分248を備えた第1チャネルを備えることができる。第1チャネルは、第1ポート242及び第1流体ライン236と流体連通してもよい。第1部分246は、少なくともいくつかの流体ポート230へ負の流体圧力を適用するために使用されてもよく、第2部分248は、少なくともいくつかの流体ポート230へ正の流体圧力を適用するために使用されてもよい。少なくともいくつかの流体ポート230への正の流体圧力の適用は、別個の物品102の「吹き飛ばし(blow off)」として既知であり得る。例えば別個の物品102が第2移動キャリア部材106へ移送されているときに、吹き飛ばしが生じてもよい。正圧は、圧縮空気ソース又は別の流体運動デバイス(図示せず)によって第2部分248へ適用されてもよい。様々な実施形態では、第1部分246及び第2部分248のどちらかが、少なくともいくつかの流体ポート230へ正及び/又は負の流体圧力を適用するために使用され得る。
【0073】
図22及び
図23を再び参照すると、流体分配ディスク139は、第1部分250及び第2部分252を備えた第2チャネルを備えることができる。第2チャネルは、流体分配ディスク139の第2ポート244と流体連通し、また第2流体ライン238と流体連通してもよい。第1部分250は、少なくともいくつかの流体ポート230へ負の流体圧力を適用するために使用されてもよく、第2部分252は、少なくともいくつかの流体ポート230へ正の流体圧力を適用するために使用されてもよい。正圧は、空気取付具253を介して圧縮空気ソース又は別の流体運動デバイスによって第2部分252へ適用されてもよい。様々な実施形態では、第1部分250及び第2部分252のどちらかが、少なくともいくつかの流体ポート230へ正及び/又は負の流体圧力を適用するために使用され得る。第2チャネルは、第1チャネルよりも回転軸132の近傍に位置付けられてもよい。換言すると、第2チャネル又は少なくとも第2チャネルの各部は、第1チャネル又は少なくとも第1チャネルの各部によって取り囲まれてもよい。一実施形態では、第1部分246及び第2部分248を備える第1チャネルは、回転軸132を中心とした円弧形状で形成される。第1部分250及び第2部分252を備える第2チャネルは、より小さな半径の同心の円弧形状で形成される。固定流体受けマニホルド240上の第1部分246及び第2部分248を備える第1チャネルは、回転流体分配ディスク139上の分配ポート247と流体連通してもよい。流体受けマニホルド240上の第1部分250及び第2部分252を備える第2チャネルは、回転流体分配ディスク139上の分配ポート251と流体連通してもよい。
【0074】
一実施形態では、流体分配ディスク139の分配ポート247は、分配ポート247と1つ以上の流体マニホルド256上のポート255との中間に延びる1つ以上の第1流体導管254と流体連通することができる。それぞれの流体マニホルド256は、移送部材112上の流体ポート230と流体連通してもよい。流体マニホルド256及びベース141が、プレート155上を回転軸132に対して半径方向に移動又は摺動し得るように、流体マニホルド256は、プレート155に移動可能又は摺動可能に取り付けられ得る(例えば
図10及び
図16〜18参照)ベース141に取り付けられるか、又はベース141と共に形成されてもよい。流体マニホルド256及びベース141は、移送部材112の一部であってもよい。一実施形態では、ベース141は、プレート155上の1つ以上の直線又は実質的に直線のレール又は軌道を係合するように構成され得る1つ以上の溝、直線ベアリング、又は直線ブッシングを備えることができる。他の実施形態では、直線ベアリング又は直線ブッシングがプレート155に画定され得、軌道がベース141に画定され得る。結果として、フォロワ部材142が、軌道134によって半径方向に移動するときに、ベース141とプレート155との間の移動可能又は摺動可能な係合のために、流体マニホルド256及びベース141もまた、半径方向に移動し、プレート155に対して摺動又は移動することができる。一実施形態では、流体分配ディスク139の分配ポート251は、分配ポート251と1つ以上の流体マニホルド256上のポート257との中間に延びる1つ以上の第2流体導管258と流体連通することができる。分配ポート247及び251、第1及び第2流体導管254及び258を備える流体受けマニホルド240のために、流体マニホルド256が第1回転軸132の周囲を回転し、軌道134によって第1回転軸132に対して半径方向に移動している間に、第1及び第2流体ライン236及び238からの流体が流体マニホルド256へ提供され得る。
【0075】
一実施形態では、
図21〜25を参照すると、第1及び第2流体導管254及び258は、様々なゾーンと流体連通したまま、流体マニホルド256の半径方向の移動を許容することができる。第1及び第2流体導管254及び258は、可撓性であり、また可撓性のホース又はラインを備えてもよい。流体導管254及び258の曲がった幾何学的形状は、流体導管254及び258の長さを変化させずに、半径方向の最大範囲の動きを可能にし得る。代替として、流体導管254及び258は延伸可能であってもよく、したがって、半径方向の移動に対して調整するために、流体導管254及び258が引き伸ばされても及び/又は圧縮されてもよい。流体導管254及び258は、多くの柔軟材料から構成されてもよい。いくつかの材料例としては、ゴム、ビニル、プラスチック及び/又は波形金属が挙げられる。例えば螺旋状ワイヤといった支持構造が、流体導管254及び258の側壁内又は側壁上に提供されてもよく、流体システムの動作中のポイントで負圧が流体導管254及び258内に存在するときに流体導管254及び258が潰れることを回避又は少なくとも阻止するのに有益であり得る。半径方向に移動する流体マニホルド256と流体連通を実現する他の方法もまた、本開示の範囲内にある。流体導管254及び258はまた、シールされたマニホルド又は入れ子式管から軸方向に移動する中空の管を備えてもよい。一実施形態では、移動する流体導管は、側通路を有する別の流体マニホルドを通過して摺動することによって、流体連通を可能にすることができる。
【0076】
様々な実施形態では、
図22及び
図23を参照すると、流体受けマニホルド240の第1及び第2チャネル(円弧状のチャネルとして示される)の角度位置は、いつ流体圧力が様々な移送部材112及び移送表面136に適用されるかを制御することができる。真空が移送表面136の先頭部分に提供され得るように負圧が第1流体導管254に利用可能となり得るタイミングは、デバイダ259Aの位置によって制御されてもよい。反時計回りにデバイダ259Aの位置を調整することによって、移送表面136への真空の提供を遅延又は遅らせてもよく、一方で時計回りにデバイダ259Aの位置を調整することによって、移送表面136への真空の提供を早めてもよい。流体分配ディスク139が、第1部分246内のデバイダ259Aからデバイダ259Bへ回転する際に、負圧又は真空が維持されてもよい。デバイダ259Bの位置により、第1流体導管254が、負圧を停止させ、かつ第2部分248からの正圧を作動させるタイミングが決定され得る。正圧は、移送表面136から別個の物品102の先頭部分を吹き飛ばすか又は押しやってもよい。同様に、デバイダ259C及び259Dの位置により、第2流体導管258、結果として移送表面136の末尾部分、及びその上に位置付けられた別個の物品102へ正又は負圧を提供するタイミングが調整され得る。これらの特徴は、移送部材112及び移送表面136の異なる部分(例えば先頭及び末尾部分)への、独立したタイミング制御を可能にし得る。
【0077】
一実施形態では、
図24〜26を参照すると、移送部材112の流体システムを備えた、回転アセンブリ170の各部及び移送部材112の各部が示される。
図24〜26では、移送表面136は、移送部材112の各部の様々なゾーンの例示のために、除去される。
図24及び
図25は、第1及び第2流体導管254及び258がポート255及び257に取着された、回転アセンブリ170の各部及び移送部材112の各部を示し、
図26は、例示のために第1及び第2流体導管254及び258がポート255及び257から除去される。
図24では、移送部材112の移送表面136及び他の部分が第1位置116にあり、
図25及び
図26では、移送部材112の移送表面136及び他の部分が第2位置118にある。
図26は、ベース114が移動可能又は摺動可能に係合されるプレート155上の軌道を示す。
【0078】
一実施形態では、
図27〜29を参照すると、流体マニホルド256の底面斜視切り取り図が示される。
図27及び
図28では、移送部材112の移送表面136及び他の部分が第1位置116にあり、
図29では、移送部材112の移送表面136及び他の部分が第2位置118にある。流体マニホルド256は、その中央部分262を通過したシャフト200又はスプライン206を受けるように構成されてもよい。中央部分262は、シャフト200又はスプライン206によって回転させられるときに、時計回り方向及び逆時計回り方向の両方に回転することができる。中央部分262は、第1方向に延びる第1壁264及び第2方向に延びる第2壁266を有し得るフレーム260によって取り囲まれてもよい。一実施形態では、第1壁264は、第2壁266と反対又は略反対方向に延びることができる。壁264及び266並びにフレーム260は、第1流体導管254からの流体流を第2流体導管258からの流体流から分離するように構成されてもよい。移送部材112の各部が第1位置116と第2位置118との間で回転するときに、流体マニホルド256、フレーム260並びに第1及び第2流体導管254及び258は、回転しなくてもよい、又は回転しないが、中央部分262、ハウジング278、及びプレート268は、シャフト200又はスプライン206と共に回転してもよいことに留意されたい。ハウジング278は、第1開口部270、第2開口部272、第3開口部274、及び第4開口部276といった、4つ以上の開口部を画定させたプレート268に取着されるか又はプレート268と共に形成されてもよい。開口部は、任意の好適な形状及び/又は面積を有してもよく、様々な開口部は、他の開口部と異なる形状及び/又は面積を有してもよい。一実施形態では、すべての開口部が、同じ形状及び/又は領域を有することができる。移送部材112が第1位置116にあるときに、第1流体導管254は、プレート268の第1開口部270及び第2開口部272と流体連通してもよく、第2流体導管258は、第3開口部274及び第4開口部276と流体連通してもよい。移送部材112が第2位置118にあるときに、第1流体導管254は、プレート268の第1開口部270及び第3開口部274と流体連通してもよく、第2流体導管258は、第2開口部272及び第4開口部276と流体連通してもよい。
【0079】
一実施形態では、
図24〜32を参照すると、移送部材112はハウジング278を備えることができる。一実施形態では、ハウジング278は、移送部材112の底表面に最近位なハウジング278の一部上にフランジ279を備えることができる。このフランジ279は、移送部材112の遠位部分及びハウジング278を係合するために、ボルトをボルト穴228に係合することによって移送部材112の遠位部分にボルト止めされてもよい。他の締結要素が同様に使用されてもよい。一実施形態では、ハウジング278は、例えば移送部材112の遠位部分の一部とフランジ279との中間にシールを位置付けることによって、移送部材112の遠位部分にシール可能に係合され得る。ハウジング278はまた、移送部材112の遠位部分と共に形成されていてもよい。ハウジング278は、内部に1つ以上の流体圧力を維持するように構成されてもよく、デバイダ282が内部に位置付けられたチャンバ280を画定してもよい。デバイダ282は、チャンバ280内に位置付けられてもよいし、又はハウジング278と共に形成されてもよい。流体が流体マニホルド256からハウジング278へ移動し得るように、ハウジング278は、シール284、他の部材又は配合物を使用して、流体マニホルド256にシール可能に係合されてもよい。流体は、プレート268とフレーム260との界面で流体マニホルド256からハウジング278へ移送されてもよい。プレート268とフレーム260との間の小さな隙間又は接触は、漏洩を最小化させ得る。デバイダ282は、4つ以上の領域にチャンバ280を分割してもよい。チャンバ280の4つ以上の領域のそれぞれは、移送部材112の遠位部分の少なくとも1つのゾーン、及び移送部材112の各ゾーンと、並びに移送表面136の流体ポート230と流体連通してもよい。移送部材112の遠位部分上のゾーンは、下記で更に詳細に述べられる。移送部材112の各部が第1位置116と第2位置118との間を回転するときに、ハウジング278、デバイダ282及び移送部材112の遠位部分は、連動して回転してもよい。シャフト200又はスプライン206は、デバイダ282に係合されてもよく、アセンブリが第1位置116と第2位置118との間で回転し得るように、デバイダ282は、ハウジング278及び移送部材112の遠位部分に取着されるか、又はハウジング278及び移送部材112の遠位部分と共に形成されてもよい。ハウジング278、デバイダ282、プレート268、及び移送部材112の遠位部分はすべて、流体マニホルド256及びフレーム260に対して回転してもよい。プレート268はデバイダ282の近位に位置付けられてもよいし、又はデバイダ282はプレート268に当接してもよい。一実施形態では、デバイダ282は、シール又は他の部材を使用して、プレート268にシール可能に係合され得る。
【0080】
従来技術の流体システムは、一般的に、移送部材の先頭及び末尾部分の両方の流体圧力をオン又はオフのいずれかにする。必要でないときに、流体圧力が先頭又は末尾部分でオンである場合には、エネルギーが無駄になる恐れがある。更に、先頭及び末尾部分の両方の、従来技術の移送部材の流体圧力は、通常正か又は負であって、1つが負で1つが正ではない。これは、別個の物品移送の間、特に別個の物品を第2移動キャリア部材上へ移送する間に、問題を引き起こす恐れがある。一般的に、別個の物品は、第2移動キャリア部材上へ移送部材から「吹き飛ばされる」。好適な移送を成し遂げるには、移送を始めるために別個の物品の先頭部分が第2移動キャリア部材を係合するときに、この吹き飛ばしが通常生じなければならない。そうすることによって、移送部材は、別個の物品の末尾部分も吹き飛ばし、末尾部分が第2移動キャリア部材へ移送される前に、別個の物品の制御ができなくなる。これは、移送の間の別個の物品の各部の折り重ね又は不適な移送(例えば、第2移動キャリア部材上への別個の物品の不適当な位置付け)を発生させる場合がある。移送ポイントの前で負圧が維持されない場合には収縮することができる伸ばされた弾性要素を別個の物品が有する場合に、これは特に問題である。本開示の流体システムは、移送アセンブリのための従来技術の流体システムの欠点を克服する。
【0081】
上述の構成の流体システムを提供することによって、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるか又は第2位置118にあるかどうかにかかわらず、第1流体導管254からの流体圧力は、移送部材112の遠位部分の先頭部分上に維持され得る。同様に、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるか又は第2位置118にあるかどうかにかかわらず、第2流体導管258からの流体圧力は、移送部材112の遠位部分の末尾部分上に維持され得る。これにより、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるか又は第2位置118にあるかどうかにかかわらず、別個の物品102の先頭及び末尾部分が今では、独立に制御され得、より精密で高速な移送がもたらされるので、従来技術に対して著しい利点が提供される。一実施形態では、第1流体導管254は、移送部材112の遠位部分の先頭部分と流体連通することができ、第2流体導管258は、移送部材112の遠位部分の末尾部分と流体連通することができる。本明細書で参照されるように、移送部材の遠位部分は、移送表面136及びゾーンを備える「ヘッド」部分である。それは、回転軸132に対して移送部材112の遠位部分に位置する。
【0082】
また、上述の構成の流体システムを提供することにより、必要とされないときに真空が先頭又は末尾部分上で停止され得るので、より少ない真空又は他の流体圧力を使用して、移送表面136に別個の物品を保持することができる。例えば、移送表面136の先頭部分が第1移動キャリア部材から別個の物品を最初に係合するときに、必要とされるまで、末尾部分の真空をオフにすることができる。同様に、別個の物品の先頭部分が第2移動キャリア部材へ移送された後に、移送表面136の先頭部分の真空は停止され得る。この特徴は、エネルギーを節約することができる。
【0083】
図33〜36を参照すると、移送部材112の遠位部分の1つ以上は、第1ゾーン「1」、第2ゾーン「2」、第3ゾーン「3」、第4ゾーン「4」又は4つより多いゾーンを備えることができる。
図33〜36には移送表面136が示されないが、それぞれのゾーンは、これらの移送表面136を貫通して画定された流体ポート230を備えてもよい(例えば
図8参照)。ゾーンは、その特定のゾーン内で流体ポート230と流体連通してもよい。一実施形態では、ゾーンからの流体が、そのゾーン内で、流体ポート230へ移り、かつ流体ポート230を通過し得るように、移送表面136は、ゾーンを画定する移送部材112の遠位部分の各部にシールされ得る。一実施形態では、上記で説明されたように、移送表面136は、平坦若しくは実質的に平坦であり得、又は平坦若しくは円弧状の部分を備え得る。
図33〜36は、第1位置116での移送部材112の遠位部分を示す。矢印E及びFは、シャフト200、スプライン206及び/又は第2回転軸164の周囲での、第2位置118へと向かう移送部材112の遠位部分の2つの可能な回転方向を示す。ゾーンがどのように番号付けされているかという例示が、
図33〜36に示される。すべての例において、ゾーン1はゾーン4の斜め向かいにあり、ゾーン2はゾーン3の斜め向かいにあることになる。第1回転軸132の周囲の回転方向での先頭部分及び末尾部分はそれぞれ、「L」及び「T」と記される。但し、
図3〜32に示される実施形態において、移送表面136上の好ましい番号付けスキームは、
図33に開示され、Eが、第1位置116から第2位置118への好ましい回転方向である。
【0084】
図33〜36を再び参照すると、結果として、移送部材112の遠位部分が矢印Eの方向に又は矢印Fの方向に回転するかどうかにかかわらず、第1流体導管254は、先頭部分Lと流体連通することができ、第2流体導管258は、移送部材112の遠位部分の末尾部分Tと流体連通することができる。したがって、移送部材112が第1位置116又は第2位置118にあるときに、第1流体導管254からの流体圧力は先頭部分Lに適用され得、第2流体導管258からの流体圧力は末尾部分Tに適用され得る。これは、ハウジング278、デバイダ282及びプレート268が、第1位置116と第2位置118との間で、移送部材112の遠位部分と連動して回転し、フレーム260が、移送部材112の遠位部分の回転に対して回転的に固定して保たれるためである。このようなシステムを提供することによって、第2回転軸164の周囲での移送部材112の遠位部分の回動の後でも、別個の物品102は、独立した先頭部分及び末尾部分の流体圧力を受けることができる。このような実施形態では、第2回転軸164は、例えばスプライン206と同軸であり得る。一実施形態では、
図37は、移送部材112の遠位部分が矢印Eの方向の第2位置118へと移動するときの、
図36の移送部材112の遠位部分を示す。
【0085】
一実施形態では、移送部材112が第1位置116又は第2位置118にあるときに、独立した先頭部分及び末尾部分の真空制御が提供される。したがって、このような特徴が有利であるときに、別個の物品移送の間に、独立した先頭及び末尾部分の制御が提供されていてもよい。移送部材が第1位置116と第2位置118との間で回転する際に、先頭及び末尾部分の負圧のいくらかの混合があってもよいが、別個の物品102の制御を維持するために負圧は先頭及び末尾部分の両方に適用されてもよいため、これは問題ではない。
【0086】
一実施形態では、例えば
図36を参照すると、以下の内容はゾーンのすべての番号付けに適用されてもよいが、それぞれ又は1つの移送部材112の遠位部分は、周囲へ延びるX軸及びY軸を有することができる。X軸及びY軸は共に、一実施形態では、移送表面136の中心点286を通過して延びることができる。X軸は、Y軸に対して垂直に位置付けられてもよい。4つのゾーン1〜4は、X軸及びY軸が4つの象限を画定する4つの象限であってもよい。第1象限(ゾーン1)のポイントは、Xの第1デカルト符号(Cartesian sign)及びYの第1デカルト符号を有してもよく、第4象限(ゾーン4)のポイントは、Xの第2デカルト符号及びYの第2デカルト符号を有してもよい。Xの第1デカルト符号は、Xの第2デカルト符号と反対であってもよく、Yの第1デカルト符号はYの第2デカルト符号と反対であってもよい。一実施形態では、第2象限(ゾーン2)のポイントは、Xの第1デカルト符号及びYの第1デカルト符号を有することができ、第3象限(ゾーン3)のポイントは、Xの第2デカルト符号及びYの第2デカルト符号を有することができる。Xの第1デカルト符号は、Xの第2デカルト符号と反対であってもよく、Yの第1デカルト符号はYの第2デカルト符号と反対であってもよい。第3象限(第3ゾーン)のXのデカルト符号は、第4象限(第4ゾーン)のXのデカルト符号と反対であってもよく、第3象限のYのデカルト符号は第4象限のYのデカルト符号と同じであってもよい。第1象限(第1ゾーン)のXのデカルト符号は、第2象限(第2ゾーン)のXのデカルト符号と反対側にあってもよく、第1象限のYのデカルト符号は第2象限のYのデカルト符号と同じであってもよい。
【0087】
一実施形態では、
図33及び
図34を参照すると、移送部材112の遠位部分は、第1ゾーン1、第2ゾーン2、第3ゾーン3及び第4ゾーン4を備えることができる。4つのゾーンのそれぞれは、ゾーンの移送表面136を貫通して画定された流体ポート230を備えてもよい。第1流体導管254は、移送部材の遠位部分が第1位置116にあるときに、第1ゾーン1及び第2ゾーン2と流体連通してもよく、移送部材112の遠位部分が
図33の矢印Eの方向の、及び
図34の矢印Fの方向の第2位置118へと回転するときに、第1ゾーン1及び第3ゾーン3と流体連通してもよい。第2流体導管258は、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるときに、第3ゾーン3及び第4ゾーン4と流体連通してもよく、移送部材112の遠位部分が
図33の矢印Eの方向の、及び
図34の矢印Fの方向の第2位置118へと回転するときに、第4ゾーン4及び第2ゾーン2と流体連通してもよい。
【0088】
特許請求の範囲及びこの段落のために、第1流体導管254は第2流体導管と称されてもよく、第2流体導管258は第1流体導管と称されてもよい。流体導管は、例示及び番号付けのために、本明細書で「第1」及び「第2」と言及されるだけであり、この番号付けは、特許請求の範囲での限定を意図しない。流体導管は、第1又は第2流体運動デバイスのどちらかと流体連通してもよい。このような実施形態では、
図35及び
図36を参照すると、移送部材112の遠位部分は、第1ゾーン1、第2ゾーン2、第3ゾーン3及び第4ゾーン4を備えることができる。第1流体導管258は、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるときに、第1ゾーン1及び第2ゾーン2と流体連通してもよく、移送部材112の遠位部分が
図35の矢印Fの方向の、及び
図36の矢印Eの方向の第2位置118へと回転するときに、第1ゾーン1及び第3ゾーン3と流体連通してもよい。第2流体導管254は、移送部材112の遠位部分が第1位置116にあるときに、第3ゾーン3及び第4ゾーン4と流体連通してもよく、移送部材112の遠位部分が
図35の矢印Fの方向の、及び
図36の矢印Eの方向の第2位置118へと回転するときに、第4ゾーン4及び第2ゾーン2と流体連通してもよい。移送部材112の遠位部分が第1位置116と第2位置118との間で第2回転軸164の周囲を回転するときに、移送表面136は、約70度と約110度との間、約80度と約100度との間、約90度(例えば+/−3度)、又は90度、前述の範囲内で具体的に列挙されるそれぞれの角度で回転してもよい。
【0089】
一実施形態では、
図33〜36を再び参照すると、移送部材112の遠位部分のそれぞれの又は1つは、第1ゾーン1、第2ゾーン2、第3ゾーン3、第4ゾーン4、そして任意に、例えば5つ、6つ、7つ、8つ、9つ又は16つのゾーンといった、4つより多いゾーンを備えることができる。移送表面136が第2位置118に移動するとき、先頭部分(すなわち2つの追加的なゾーンによって制御される別個の物品の1/2)が吹き飛ばされる際に、先縁部が僅かに異なるタイミングで(例えば前に)吹き飛ばされ得るように、5つのゾーンシステムの一例は、移送表面136の先縁部に沿って追加的な流体ポートのゾーンを備えることができる。ゾーンのそれぞれは、ゾーンの移送表面136に画定された流体ポート230を備えてもよい。ゾーンは、流体ポート230と流体連通してもよい。移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分が第1位置116にあるときに、第1ゾーン1及び第2ゾーン2は、それぞれの又は1つの移送部材112の遠位部分の末尾部分T又は先頭部分Lを少なくとも部分的に形成するか、又は末尾部分T又は先頭部分Lのすべてを形成してもよい。移送部材112の遠位部分のそれぞれ又は1つが矢印E又はFの方向の第2位置118へと回転するときに、第1ゾーン1又は第2ゾーン2及び第3ゾーン3又は第4ゾーン4(例えば第1ゾーン1及び第3ゾーン3)は、移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分の末尾部分T又は先頭部分Lのうちの同じものを、少なくとも部分的に形成するか、又は完全に形成してもよい。流体導管254又は258は、移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分が第1位置116にあるときに、第1ゾーン1及び第2ゾーン2と流体連通してもよく、移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分が矢印E及びFの方向の第2位置118へと回転するときに、第1ゾーン1又は第2ゾーン2及び第3ゾーン3又は第4ゾーン4と流体連通してもよい。第2流体導管254又は258は、移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分が第1位置116にあるときに、第3ゾーン3及び第4ゾーン4と流体連通してもよく、移送部材112のそれぞれの又は1つの遠位部分が矢印E及びFの方向の第2位置へと回転するときに、第1ゾーン1又は第2ゾーン2の他方及び第3ゾーン3又は第4ゾーン4の他方(例えば第2ゾーン2及び第4ゾーン4)と流体連通してもよい。
【0090】
一例として、移送アセンブリ100及び回転アセンブリ170と共に使用される流体システムが図示されるが、流体システムはまた、当業者に既知又は当業者によって開発された他の移送アセンブリ及び回転アセンブリに適用されてもよく、また移送アセンブリ100及び回転アセンブリ170から独立して機能してもよい。当業者は、他の移送アセンブリ又は回転アセンブリと共に動作するように流体システムを適合させる方法を理解するであろう。一実施形態では、流体システムが共に使用され得る他の移送アセンブリ及び回転アセンブリは、例えば、これらの回転軸に対して半径方向に移動する移送部材を有しなくてもよい。
【0091】
一実施形態では、移送部材、ホイール、流体分配ディスク139、回転アセンブリ及び/又は回転軸132の周囲を回転する任意の他の部品又は構成要素は、アルミニウム、鋼、プラスチック、チタン、炭素繊維複合材及び/又は他の高強度/軽量材料を含むことができる。高強度/軽量材料を使用することによって、回転軸132の周囲を回転する質量は、従来技術の移送アセンブリと比較して減少又は低減され得る。この質量の低減は、本開示の移送アセンブリを、より高い1分あたりの別個の物品の処理量で作動させ得る。
【0092】
一実施形態では、本開示の移送アセンブリは、1分につき800個を超える別個の物品を、あるいは1分につき900個を超える別個の物品を、あるいは1分につき1,000個を超える別個の物品を、あるいは1分につき1,100個を超える別個の物品を、あるいは1分につき1,200個を超える別個の物品を、そしてあるいは1分につき1,300個を超える別個の物品を処理又は移送することができる。他の実施形態では、本開示の移送アセンブリは、具体的には特定範囲内のそれぞれの整数を含んだ、1分につき600〜1500個の別個の物品を処理又は移送することができる。
【0093】
場合によっては、1つ以上の移送部材112の移送表面136上で、及び/又は第2移動キャリア部材106上で、1つ以上の弾性又は変形可能な部材(以下「弾性部材」)を供給することが望ましくてよい。代替実施形態として、「弾性」又は「変形可能」であってもなくてもよい隆起部分は、弾性部材の代わりに、又はそれに加えて、移送表面136及び/又は第2キャリア部材106上に設けられてよい。このような例においては、少なくとも1つの移送表面136及び/又は第2キャリア部材106が、他方の方に偏在して、ウェブに移送されている別個の物品に圧力を加えてよい。他の例においては、移送表面136及び/又は第2キャリア部材106は、隆起部分又は弾性部材を含まなくてよく、これらのうち少なくとも1つが他方の方に偏在して、別個の物品が1つ以上のウェブ上に移送にされる位置に圧力を加えてよい。このような偏在は、バネ、又は当業者に既知である他の付勢メカニズムを使用することにより生じ得る。本開示の目的のために、弾性部材に関してのみ記載されるが、様々な実施形態において隆起部分が設けられ得ることは理解されるであろう。弾性部材は、移送表面136及び/又は第2移送部材106の表面若しくは半径方向外側表面の全体、又は全体よりも小さい領域を覆ってよい。第2キャリア部材106が円筒形ロールの場合、半径方向外側表面は、第2部材106の平坦な側縁部を含まない。弾性部材は、移送表面136が平坦であるか、実質的に平坦である場合に特に有用であるが、弓状の移送表面が設けられるか、弓状部分を有する移送表面が設けられる場合など移送表面136が平坦ではない、又は実質的に平坦ではない場合にも有用である。
【0094】
特定の場合には、弾性部材は、第2キャリア部材106上で搬送される前方ベルト124又は後方ベルト126のウェブのように、別個の物品の1つ以上の部分の1つ以上のウェブの1つ以上の部分への結合、取着、接着剤での取着、又は別の方法での結合を支援するために使用してよい。上述の通り、第2キャリア部材106は、1つ以上のウェブを搬送し、移送部材112から1つ以上の別個の物品を受けるように構成されてよい。別個の物品の搬送の間、移送表面136と第2キャリア部材106との間に一定の最小距離、つまり実質的に一定の間隙が存在してよい。弾性部材を使用すると、一定又は実質的に一定の間隙は減少するか、消滅してよく、それにより、第2キャリア部材106と移送表面136との間隙(つまり最小距離)が消滅するか、減少するため、別個の物品の一部とウェブの一部との間の結合又は取着を向上させ得る。様々な実施形態において、弾性部材は、別個の物品の搬送の間に、移送表面136を第2キャリア部材106に干渉させてよい(例えば、接触させる、又は力を加える)。このような干渉の間、弾性部材は圧縮されてよく、それにより、別個の物品102の一部、及びウェブの一部が圧縮されて別個の物品102のウェブへの取着又は接合を向上させ得る。移送表面及び/又は第2キャリア部材は、少なくとも干渉の間は互いの方向へ偏在してよい。
【0095】
一実施形態において、移送表面136は1つ以上の弾性部材を含んでよい。移送表面136上の例示の弾性部材299は
図10A〜10Cに示される。弾性部材299は、移送表面136と係合される、共に形成される、その上に位置付けられる、又は接着剤によって、機械的に、ないしは別の方法でそれに取着されてよい。弾性部材299は移送表面136のすべて、又は一部を覆い得る。一実施形態において、1つ以上、2つ以上、又は3つ以上の弾性部材299は、特定の移送表面136上にあってよい。弾性部材299は、別個の物品102をウェブ124及び126又はそれらの部分に取着するために好適な場所でウェブと係合するように、移送表面136上に位置付けられてよい。上述の通り、実質的に平坦な移送表面136はその内部に画定された流体ポート230を有してよい。弾性部材299はまた、その内部に画定された流体ポート298を有してよい。流体ポート230の少なくともいくつかは、流体圧力(正圧、又は負圧)が弾性部材299を通じて供給されるように、流体ポート298の少なくともいくつかと流体連通していてよい。
【0096】
一実施形態において、弾性部材は実質的に平坦な移送表面136の全体より小さい領域を覆い得る。例えば、弾性部材は、移送表面136の領域の約10%〜約95%、約15%〜約90%、約15%〜約60%、約15%〜約50%、約10%〜約30%、約5%〜約40%、75%未満、60%未満、又は60%未満だが20%超、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.5%増分を覆い得る。
【0097】
弾性部材は、移送表面136上又は第2キャリア部材106上にあるかどうかに関わらず、例えば、ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタン、ネオプレン発泡体、圧縮空気袋、及び/又は、バネ仕掛け部材などの、1つ以上の圧縮性、変形可能、又は弾性の部材を含み得る。他の実施形態において、弾性部材は、その弾性又は圧縮性を提供するために、空気などのガス、又は水などの流体によって、少なくとも部分的に充填されてよい。一実施形態において、シリコーンゴムなどの材料の非付着特性のために、材料移送部材136の表面又はそのすべてにこのような材料を使用することが望ましいことがある。場合によっては、ウェブ又は別個の物品が移送表面136と第2キャリア部材106との間で圧縮される時、ウェブ124、126上、又は別個の物品102上の接着剤は、ウェブ124、126、又は別個の物品102を通じて、移送表面136又は第2キャリア部材106上にしみ出てよい。したがって、非付着性、又は抗接着性の表面を有する弾性部材を使用することは、移送を向上させ、プロセスの信頼性を高め得る。
【0098】
一実施形態において、1つ以上の弾性部材300は第2キャリア部材106に位置付けられてよい。
図38は、第2キャリア部材上の単一の弾性部材300を示している。
図39は、線39−39に沿った
図38の断面図である。
図38及び39は、あくまで例示を目的としたものであり、当業者は第2キャリア部材106が中空であり得、及び/又はそこに供給された流体圧力を有し得ることを理解するであろう。第2キャリア部材106は、ロール又は略円筒形ロールでよく、本体302と、本体302上に位置付けられた、又はそこに取着された弾性部材300と、を含み得る。本体302は半径方向外側表面304を含み得る。弾性部材300は、本体の半径方向外側表面304のすべて又は一部を取り囲むか、覆ってよく、半径方向外側表面304から半径方向外側に延びてよい。第2キャリア部材106は、その内部を貫いて画定された縦軸306を含んでよい。弾性部材300は、本体302の半径方向外側表面304に取着され得る、接着剤で取着され得る、被せて位置付けられ得る、又は上に位置付けられ得る。一実施形態では、弾性部材300の半径方向内側表面、又は内側表面は、本体の半径方向外側表面上で特徴と係合してもよく、又は逆も同様である。いずれの場合でも、弾性部材300が本体302と一致して回転するように、弾性部材300は本体302に取着され得る。
【0099】
一実施形態において、再び
図38及び39を参照すると、弾性部材300は、その内部に画定された1つ以上の流体ポート308を有してよい。
図38及び39の流体ポート308は単なる例であり、流体ポートは任意の好適なパターンで供給されてよく、弾性部材308のすべて、又は一部の上にあってよいことが理解される。第2キャリア部材106の本体302は、その内部に画定された1つ以上の流体ポート310も含み得る。少なくともいくつかの流体ポート308は、少なくともいくつかの流体ポート310と流体連通してよく、1つ以上の流体管314を経由する流体ポンプのような流体運動デバイス312(
図1参照)と流体連通してよい。流体ポート308及び310は、第2キャリア部材106に、ウェブ及び/又は別個の物品102の少なくとも一部と流体係合して、そこにそれを保持するか、そこからそれとの係合を解除させることができる。一実施形態において、流体ポート308及び310は、正の(すなわち、吹き飛ばし)流体圧力及び/又は負の(すなわち、保持)流体圧力を供給し得る。一実施形態において、第1流体運動デバイスは第2キャリア部材106に正圧を提供し、第2流体運動デバイスは第2キャリア部材106に負の流体圧力を提供し得る。
【0100】
一実施形態において、本開示の弾性部材は、約10〜約50、約10〜約40、約15〜約35、約20〜約45、約20〜約40、約25〜約40、又は約20〜約30、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.5%増分のショアA硬度を有し得る。当業者によって理解されるように、他のショアA硬度も想到される。一実施形態において、弾性部材の形状は圧縮されて変形してよく、完全に又は少なくとも部分的にその元の形状に戻り得る。弾性部材の形状はまた、変形性、又は変形をもたらす圧縮力を決定付け得る。
【0101】
一実施形態において、
図40〜42を参照すると、複数の弾性部材300’を備え、半径方向外側表面304’を有する本体302’を有する、別の第2キャリア部材106’が図示されている。弾性部材300’は本体302’の半径方向外側表面304’から半径方向外側に延びてよい。様々な実施形態において、キャリア部材は弾性部材300’を、2、4、6、又は10以上、又は他の好適な数で含んでよい。第2キャリア部材106’又は、少なくともその部分は、流体圧力が本体302’の流体ポート310’の少なくともいくつか、及び弾性部材300’の流体ポートの少なくともいくつかに供給され得るように中空である。流体ポート308’の少なくともいくつか、又はすべては、流体ポート310’の少なくともいくつか、又はすべてと流体連通し得る。いくつかの実施形態において、弾性部材300’及び/又は本体302’は、その内部に画定された流体ポートを有さなくてよいと理解される。別の実施形態においては、弾性部材300’のみ、又は本体302’のみがその内部に画定された流体ポートを有し得る。更に別の実施形態において、開口部は本体302’の半径方向外側表面304’に画定されてよく、弾性部材300’は流体が弾性部材300’へと流れるように、本体302’に取着され得る。弾性部材は、封止可能に本体304’に取着されてよい。したがって、流体圧力は弾性部材300’、又は流体ポート308’へもたらされ得る。
【0102】
一実施形態おいて、弾性部材300’は、上述の弾性部材300’に関する記述によく似て、本体302’の半径方向外側表面304’の上に位置付けられ得る、そこに取着され得る、接着剤でそこに取着され得る、それと係合され得る、又は共に形成され得る。他の実施形態においては、弾性部材300’は保持器316を使用して本体に取着され得る。例示の保持器316は
図40及び41に図示される。本質的に、保持器316は、本体302’の半径方向外側表面304’に取着された、又は、ボルトで固定されたブラケットを含んで、そこに弾性部材300’を保持し得る。一実施形態においては、弾性部材300’はそれぞれ、その外周の上に形成されたフランジを有する。保持器316は、本体302’の半径方向外側表面304’へ弾性部材300’を保持するために、フランジを係合し得る。一実施形態においては、保持器316は、半径方向外側表面304’にボルトで固定され得る、溶接され得る、及び/又は別の方法で取着され得る。様々な実施形態において、保持器316は設けられなくてよく、弾性部材300’は、半径方向外側表面304’に対して直接又は、間接的に取着されてよい。一実施形態において、弾性部材300’は半径方向外側表面304’と共に形成され得る。
【0103】
一実施形態において、弾性部材300’は、半径方向外側表面304’の全領域よりも小さい領域を覆い得る。例えば、弾性部材300’は、半径方向外側表面304’の領域の、約10%〜約95%、約15%〜約90%、約15%〜約60%、約20%〜約60%、約15%〜約50%、約10%〜約30%、約5%〜約40%、75%未満、又は60%未満、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.5%増分を覆い得る。
【0104】
弾性部材300’は、半径方向外側表面304’上の任意の好適な場所に位置付けられてよく、任意の好適な数の弾性部材300’が使用されてよい。一実施形態において、弾性部材300’はそれぞれ縦軸318を有し得る。各弾性部材300’の縦軸318は、第2キャリア部材106の縦軸306に対して、略平行、平行、横向き、略垂直、又は垂直の方向に延びてよい。弾性部材は任意の好適な形状と寸法を有し得る。一実施形態において、弾性部材各弾性部材300’は、方形、正方形でよく、又は他の任意の好適な形状を有してよい。本開示の弾性部材は任意の好適な厚さを有してよい。一実施形態おいて、弾性部材の厚さは、弾性部材の寸法全体において変化してよい。様々な実施形態において、本体302’の半径方向外側表面304’からもっとも遠い弾性部材の表面、又は、移送部材の移送表面は、本体302’の半径方向外側表面304’から、又は移送表面136から、約0.1cm〜約10cm、約0.5cm〜約8cm、約1cm〜約4cm、約2cm〜約4cm、約2.5cm〜約3.5cm、約3cm、3cm、又は約1cm〜約6cm、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.1cm増分だけ延びてよい。
【0105】
図43は、本開示の例示の弾性部材300’の正面斜視図である。
図44は、
図43の弾性部材300’の側面図である。
図45は、
図43の弾性部材300’の平面斜視図である。
図46は、
図43の弾性部材300’の背面斜視図である。
図43〜46で図示されるように、弾性部材300’は中央隆起部分320と、フランジ部分322と、を含み得る。フランジ部分322は、保持器316及び弾性部材300’が半径方向外側表面304’に取着されているときに、保持器316の下に配設されてよい。保持器は、弾性部材300’を同様に移送表面に取着するために使用され得る。フランジ部分322は弾性部材で形成されなくてよい。場合によっては、中央隆起部分320は、少なくとも部分的に弾性部材で形成され得る。一実施形態において、中央隆起部分320は内側表面324を有する。内側表面324には、複数の圧痕326及びグリッド状構造328が形成され得る。他の実施形態においては、内側表面324には1つだけの圧痕が形成され得る。複数の圧痕326、及びグリッド状構造328、又は単独の圧痕は、中央隆起部分320内の弾性部材300’の部分の圧縮をより容易にし得る。この特性により、ウェブ124及び/又は126の一部に結合または取着されている別個の物品102の一部への力を減少させ、結合又は取着を向上させることができる。
図46に示される実施形態においては、各圧痕326は、弾性部材300’の縦軸318に対して平行、又は略平行に延び得る、縦方向構成要素を有し得る。他の実施形態では、内側表面の圧痕は、弾性部材300’の縦軸318に対して横向き、垂直、又は略垂直に延び得る、縦方向構成要素を有し得る。
【0106】
弾性部材300’が半径方向外側表面304’上に位置付けられるか、そこ取着されている場合、
図46の弾性部材300’のような弾性部材を使用すると、弾性部材300’の(圧痕内の)内側表面324の一部と本体302’の半径方向外側表面304’の一部との間に、間隙が形成され得る。この間隙は、移送表面136と弾性部材との間の材料に加えられる力を更に和らげるために、空気などの、流体で充填され得る。一実施形態において、間隙は、本体302’の流体ポート310’を通じて、流体又はガスで充填され得る。間隙は、(圧痕内の)内側表面324から半径方向外側表面304’まで、約0.1cm〜10cm、約0.5cm〜約10cm、約1cm〜約5cm、約1cm〜4cm、1cm超かつ10cm未満、又は1cm超かつ3cm未満、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.1cm増分の距離を有する。同一の、又は同様の間隙はまた、内側表面324と移送表面136との間で形成され得る。
【0107】
一実施形態において、
図4を参照すると、ニップ330は第2キャリア部材106の下流の2つのロール332から形成され得る。ニップ330は、移送表面136が最初に、別個の物品102の一部をウェブ120の一部に接合させた後、ウェブ120の1つ以上の部分に別個の物品102の1つ以上の部分を、更に接合、結合、又は別の方法で取着させるために使用されてよい。ニップ330を作り出すロール332は、別個の物品120及びウェブ120又はそれらの部分を圧縮して、それら2つの構成要素の間における十分な取着を確保してよい。ロール332は、
図4の矢印によって示される方向に回転し得る。一実施形態において、このニップを接合するプロセスは、移送表面136上及び/又は第2キャリア部材106上の弾性部材を使用する代わりに、又はそれに加えて使用されてよい。一実施形態において、ロール332の1つ又は両方が提供されなくてよく、低摩擦係数材料がウェブ120の両側で使用されて、ニップ330を作り出してよい。一実施形態において、ニップ330及び2つのロール332に加えて、又はこれらの代わりに、ロール334が第2キャリア部材ロール106に近接して設けられて、ロール334と第2キャリア部材106との間にニップを形成してよい。ロール334は、
図4の破線で示されている。一実施形態において、ロール334は設けられなくてよく、代わりに、第2キャリア部材106に近接して低摩耗係数材料を提供してニップを作り出してよい。
【0108】
様々な実施形態において、別個の物品及び第2キャリア部材と移送表面との間の1つ以上のウェブに加えられる圧縮力は、弾性部材の硬度(ショアA硬度)、厚さ、及び/又は形状によって管理され得る。弾性部材の一部又はすべての特定の形状は、弾性部材が容易に圧縮されるようにするか、圧縮力に抵抗するようにし得る。弾性部材の内側表面の圧痕の形状は様々であって、弾性部材の圧縮力を増加、又は減少させ得る。同様に、弾性部材の一部又はすべてに使用される材料の硬度及び厚さは、弾性部材の圧縮力耐性を減少又は、増加させ得る。
【0109】
一実施形態において、弾性部材400は、
図47〜51に示される。弾性部材400は、中央隆起部分420と、フランジ部分422と、を含む。弾性部材400は、複数の圧痕426を有する内側表面424、及びそこに画定されたグリッド状構造428を有する。圧痕426はそれぞれ、弾性部材400の縦軸401に対して略垂直に、又は垂直に延びる縦方向の構成要素を有する。間隙は、圧痕426の内側表面424と、移送表面及び/又は第2キャリア部材の本体の半径方向外側表面との間に形成され得る。一実施形態において、弾性部材500は
図52〜58に示される。弾性部材500は、中央隆起部分520と、フランジ部分522と、を含む。弾性部材500は、複数の圧痕526を有する内側表面524、及びそこに画定されたグリッド状構造528を有する。圧痕526はそれぞれ、弾性部材500の縦軸501に対して、略平行に、又は平行に延びる縦方向の構成要素を含む。圧痕526の内側表面524と、移送表面及び/又は第2キャリア部材の本体の半径方向外側表面との間に、間隙が形成され得る。
【0110】
一実施形態において、
図59〜62は本開示の弾性部材の600の他の実施形態を示す。
【0111】
一実施形態において、
図63〜66は本開示の弾性部材の700の他の実施形態を示す。
【0112】
一実施形態において、
図67を参照すると、1つ以上のウェブ120は第3キャリア部材340の上で搬送され、次いで第2キャリア部材106上で搬送され得る。この例示の実施形態について一部の特許請求の範囲では、第3キャリア部材340は第2キャリア部材と称されてよく、第2キャリア部材106は第3キャリア部材と称されてよい。第3キャリア部材340は、プロセスにおいて、第2キャリア部材106よりも上流であってよい。したがって、1つ以上のウェブ120は、第3キャリア部材340の上で搬送され、次いで第2キャリア部材106の上で搬送され得る。移送部材112の移送表面136は、第3キャリア部材340と第2キャリア部材106との間にある1つ以上のウェブ120の一部と、別個の物品102を係合してよい。第3キャリア部材340と第2キャリア部材106との間にあるウェブ120の一部に、別個の物品102を係合することによって、ウェブ120の一部の可撓性は、少なくとも、別個の物品102の一部とウェブ120の一部とのより長い接触によって、別個の物品の一部とウェブ120の一部の取着又は結合を向上できる。このような実施形態において、弾性部材は、移送表面136の上に提供されても、提供されなくてもよい。
【0113】
一実施形態において、
図68を参照すると、第2キャリア部材106に近接してロール342を設けて、ロール342と第2キャリア部材106との間にニップ344を作り出してよい。一実施形態において、ニップ344を通って別個の物品102一部及びウェブ120の一部が搬送される場合、ロール342は、第2キャリア部材106に力を加えるように、又は別個の物品102一部及びウェブ120の一部に力を加えるように位置付けられるべきである。いかなる場合においても、このニップ344は、別個の物品102の一部及びウェブ120の一部のより良好な結合及び接合を供給する。他の実施形態において、ロール342は設けられなくてよく、代わりに低磨耗係数の表面が提供されてニップ344を作り出してよい。第3キャリア部材340もまた提供されてよく、移送部材112は、第3キャリア部材と第2キャリア部材との間にある1つ以上のウェブ120に、別個の物品を付加してよい。このような場合には、移送部材136は弾性部材を含んでも含まなくてもよい。
【0114】
一実施形態において、
図69を参照すると、1つ以上の弾性部材300’がその上に位置付けられている、第2キャリア部材が供給され得る。第2キャリア部材は、第2キャリア部材106’が示されているが、
図38又は40及び41に示される第2キャリア部材106及び106’と同一又は同様であってよい。移送部材136は、
図67に関する上述の記載と同様の利益を得るために、その上に位置付けられている別個の物品102の少なくとも一部を、第3キャリア部材340と第2キャリア部材106’との間の1つ以上のウェブ120の一部に係合させてよい。このような実施形態において、移送表面136は、第3キャリア部材340と第2キャリア部材106’との間のウェブ120の一部に、別個の物品102の一部を係合してよいだけでなく、第2キャリア部材106’上ウェブ120の一部に別個の物品102の一部を係合してもよい。換言すると、移送表面136及び第2キャリア部材106’、すなわち、第2キャリア部材106’の弾性部材300’は別個の物品102の一部及びウェブ120の一部に力を加え上記の一部を共に結合又は接合してよい。ニップは、上述と同様の目的で、第2キャリア部材106’の下流、又は第2キャリア部材106’において設けられ得る。
【0115】
一実施形態において、ウェブ又はキャリア部材上で搬送されているベルトウェブに、別個の物品を取着又は結合する方法が開示される。この方法は、実質的に平坦な移送表面又は、他の移送表面を備えた移送部材を含む移送アセンブリを提供する工程と、別個の物品を実質的に平坦な移送表面に係合する工程と、キャリア部材上、又は実質的に平坦な移送表面上に弾性部材を提供する工程と、を含んでよい。この方法には、ウェブの一部が弾性部材の一部の上で移動する場合、実質的に平坦な移送表面を使用して、別個の物品の一部をウェブの一部に適用する工程と、別個の物品の一部をウェブの一部に取着する第1適用工程中に、別個の物品の一部、ウェブの一部、及び弾性部材の一部に力を加える工程と、を更に含んでよい。この方法は、別個の物品の一部をウェブの一部に更に取着する第2適用工程後に、別個の物品及びウェブの一部をニップを通って搬送する工程と、弾性部材を通じて流体圧力を加える工程と、を更に含んでよい。キャリア部材は、ロール又は円筒形ロールを含んでよい。ロールは半径方向外側表面有するベースを含んでよく、弾性部材は半径方向外側表面のすべて又は少なくとも一部を覆うか、取り囲んでよい。この方法は、第1適用工程の前に、ウェブの一部又は別個の物品の一部に、接着剤を塗布する工程を更に含んでよい。この方法には、力を加える工程中に、弾性部材の一部を変形又は圧縮する工程を更に含んでよい。
【0116】
一実施形態において、別個の物品をウェブに接合する方法が提供される。この方法は、実質的に平坦な移送表面又は、円弧状移送表面など他の移送表面を有する移送アセンブリを提供する工程と、別個の物品を実質的に平坦な移送表面に係合する工程と、第1キャリア部材(すなわち、第2キャリア部材106)及び第2キャリア部材(すなわち、第3キャリア部材340)の上でウェブを搬送する工程と、実質的に平坦な移送表面を使用して、第1キャリア部材と第2キャリア部材との間にある別個の物品の一部に、ウェブの一部を接触させる工程と、を更に含んでよい。この方法は、接触工程の後、実質的に平坦な移送部材を使用して、第1キャリア部材、別個の物品の一部、及びウェブの一部に力を加える工程を更に含んでよい。この方法は、別個の物品の一部及びウェブの一部を、ニップを通って搬送して、別個の物品の一部をウェブの一部に更に接合する工程を更に含んでよい。第1キャリア部材の一部は、ニップの片側を形成し得る。第1及び第2キャリア部材はいずれも、ロール又は円筒形ロールであってよい。第1キャリア部材は、本体と、本体上の1つ以上の弾性部材と、を含み得る。この方法には更に、移送表面が1つ以上の弾性部材に力を加えるときに、本体上の1つ以上の弾性部材、別個の物品の一部、及びウェブの一部を圧縮する工程を更に含む。移送表面は、その上に位置付けられた1つ以上の弾性部材を含み得る。この方法には更に、移送表面が1つ以上の弾性部材に力を加えるときに、移送表面上の1つ以上の弾性部材、別個の物品の一部、及びウェブの一部を圧縮する工程が更に含まれてよい。移送表面及び/又は本体上の1つ以上の弾性部材は、その内部に流体ポートを有し得る。この方法は、正圧又は負圧のなどの流体圧力を流体ポートに加える工程を含み得る。
【0117】
一実施形態において、キャリア部材上で移動するウェブに別個の物品を接合する方法が提供される。この方法は、実質的に平坦な移送表面又は、他の移送表面を有する移送アセンブリを供給する工程と、別個の物品を実質的に平坦な移送表面に係合する工程と、ウェブの一部がキャリア部材上で搬送される又この上を進む場合、移送表面を使用して、別個の物品の一部をウェブの一部に接合する工程と、別個の物品の一部及びウェブの一部をニップを通って搬送して、別個の物品の一部をウェブの一部に更に接合する工程と、を含み得る。キャリア部材は、半径方向外側表面を有するロールを含み得る。1つ以上の弾性部材は、半径方向外側表面から半径方向外側に延びてよい。この方法は、接合工程中に弾性部材を圧縮する工程を更に含み得る。1つ以上の弾性部材は、約20〜約50、約15〜約35、約20〜約45、約25〜約40、約20〜約30、指定の範囲内及びその範囲内で又はそれによって形成される任意の範囲内で具体的に列挙されるすべての0.5%増分のショアA硬度を有する材料で形成され得る。移送表面は、その上に1つ以上の弾性部材を含み得る。この方法は、接合工程中に、移送表面上の弾性部材を圧縮する工程を更に含み得る。1つ以上の弾性部材は、シリコーンゴム又はポリウレタンを含み得る。この方法は更に、接合工程の前に、ウェブの一部又は別個の物品の一部に、接着剤を塗布する工程を更に含み得る。この方法は、第2キャリア部材上でウェブを搬送する方法と、移送表面を使用して、別個の物品の一部をキャリア部材と第2キャリア部材との間にあるウェブの一部に接触させる工程と、更に含み得る。第2キャリア部材は、第1キャリア部材上で搬送される前に第2キャリア部材に搬送されるように、キャリア部材よりも上流に位置付けられてよい。
【0118】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0119】
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用されるすべての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、そのすべてを本明細書中に参照により組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書で開示若しくは請求される任意の実施形態に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは任意の他の参照(単数又は複数)との任意の組み合わせで任意のこのような実施形態を教示、提案、若しくは開示することを認めるものではない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
【0120】
本開示の特定の実施形態が図示及び説明されたが、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行い得ることは、当業者には明白であろう。したがって、本開示の範囲内に属するすべてのこのような変更及び修正を、添付された特許請求の範囲に網羅することが意図される。