特許第6092415号(P6092415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6092415NFCに基いた指紋認証システム及び指紋認証方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6092415
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】NFCに基いた指紋認証システム及び指紋認証方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20170227BHJP
   H04L 9/32 20060101ALI20170227BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20170227BHJP
【FI】
   H04L9/00 601B
   H04L9/00 601F
   H04L9/00 673D
   G06F21/32
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-543247(P2015-543247)
(86)(22)【出願日】2013年1月25日
(65)【公表番号】特表2015-537476(P2015-537476A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(86)【国際出願番号】CN2013070960
(87)【国際公開番号】WO2014082387
(87)【国際公開日】20140605
【審査請求日】2015年12月11日
(31)【優先権主張番号】201210491967.5
(32)【優先日】2012年11月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513131615
【氏名又は名称】鶴山世達光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】王国芳
(72)【発明者】
【氏名】程佩▲儀▼
【審査官】 宮司 卓佳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−110550(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101692277(CN,A)
【文献】 特開2006−246360(JP,A)
【文献】 特開2012−080152(JP,A)
【文献】 特開2003−304228(JP,A)
【文献】 特開2002−158649(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/32
H04L 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離通信による指紋認証システムであって、
前記システムは、指紋認証プラットホーム、近距離通信NFCアプリケーション端末、及び前記NFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供するNFCサービス端末を含み、その中に、
前記指紋認証プラットホームはNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーの指紋認証登録に用いて、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成する;
前記NFCアプリケーション端末は鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末に送信する;
前記NFCサービス端末は鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供する
前記指紋認証プラットホームは、
前記合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成し、鍵ペアの中の公開鍵を前記NFCで前記NFCアプリケーション端末に送信する;鍵ペアの中の秘密鍵を前記NFCで前記NFCサービス端末に送信するホスト装置を含む
ことを特徴とする指紋認証システム。
【請求項2】
前記指紋認証プラットホームは、
ユーザーの指紋情報を抽出する指紋センサーと、
前記指紋センサーで抽出された合法ユーザーの指紋情報を登録格納する指紋メモリと、
前記指紋センサーで抽出された指紋情報と前記指紋メモリに登録格納された合法ユーザーの指紋情報を認証して、前記指紋センサーで抽出された指紋情報が合法ユーザーの指紋情報であることを確認する指紋認証サーバーとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載された近距離通信による指紋認証システム。
【請求項3】
前記指紋認証サーバーは、
前記指紋センサーで抽出された指紋情報が違法ユーザーの指紋情報である場合、アラームメッセージを送信するアラームモジュールを含む
ことを特徴とする請求項2に記載された近距離通信による指紋認証システム。
【請求項4】
前記NFCアプリケーション端末と前記NFCアプリケーション端末が行なったアプリケーションサービスは電子支払い、電子伝票、電子手形業務、データ交換業の中の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された近距離通信による指紋認証システム。
【請求項5】
近距離通信による指紋認証方法であって、
紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成するステップと、
前記NFCアプリケーション端末によって鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末に送信するステップと、
前記NFCサービス端末によって鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供するステップを含み、
前記指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行うステップは、
指紋センサーによって合法ユーザーの指紋情報を抽出するステップと、
指紋メモリによって前記指紋センサーで抽出された合法ユーザーの指紋情報を登録格納するステップと、
指紋認証サーバーによって前記指紋センサーで抽出された指紋情報と前記指紋メモリに登録格納された合法ユーザーの指紋情報を認証して、前記指紋センサーで抽出された指紋情報が合法ユーザーの指紋情報であることを確認するステップを含み、
合法ユーザーである場合、前記NFCアプリケーション端末は暗号化された個人関連情報をNFCでNFCサービス端末に送信するステップと、
ホスト装置によって鍵ペアの中の秘密鍵をNFCでNFCサービス端末に送信するステップをさらに含む
ことを特徴とする指紋認証方法。
【請求項6】
前記指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成するステップは、
ホスト装置は合法ユーザーの指紋情報に基いて鍵ペアを形成するステップと、
鍵ペアの中の公開鍵をNFCでNFCアプリケーション端末に送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項5に記載された近距離通信による指紋認証方法。
【請求項7】
前記NFCアプリケーション端末と前記NFCアプリケーション端末が行なったアプリケーションサービスは電子支払い、電子伝票、電子手形業務、データ交換業の中の少なくとも一種を含む
ことを特徴とする請求項5または6に記載された近距離通信による指紋認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特にNFCに基いた指紋認証システム及び指紋認証方法に関わっている。
【背景技術】
【0002】
近距離通信(Near-Field Communication、NFCと略称する)は無線IDタグ(Radio Frequency Identification、RFIDと略称する)及びインターネット技術をもとに発展してきた近距離通信技術である。NFCは如何なる2つの装置が接近するだけでケーブルで接続する必要はなく、これにより、装置間のデータ交換、内容訪問、電子支払い、伝票又は手形サービス交換など機能を達成でき、ユーザーの日常生活に大きな便宜を図る。
【0003】
発明者は、先行技術においてNFCの限界性も明らかであることを見出した:その一、その任意性のために、ユーザーのデータ情報又は交易情報を不法ユーザーに漏れやすく、ユーザーに損害を与える;その二、もしNFCアプリケーション端末が紛失又は盗まれる場合、如何なる人間が使用できるため、合法ユーザーに計り知れない損失を与える。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、NFCアプリケーション端末のユーザが合法ユーザーであるかどうかを確認することができるNFCに基づいた指紋認証システム及び指紋認証方法を提供することである。
【0005】
先行技術の問題を解決するために、本発明はNFCに基いた指紋認証システム及び指紋認証方法を提供して、本発明の技術案とは、具体的に下記のように参照する。
【0006】
一方では、本発明はNFCに基いた指紋認証システムを提供する。前記NFCに基いた指紋認証システムは、指紋認証プラットホーム、近距離通信NFCアプリケーション端末、及び前記NFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供するNFCサービス端末を含み、その中に、
前記指紋認証プラットホームはNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーの指紋認証登録に用いて、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成する;
前記NFCアプリケーション端末は鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末に送信する;
前記NFCサービス端末は鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供する。
【0007】
もう一方では、本発明はNFCに基いた指紋認証方法を提供する。前記方法は下記の内容を含む:
前記指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成する;
前記NFCアプリケーション端末によって鍵ペアの中の公開鍵で前記合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末に送信する;
前記NFCサービス端末によって鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供する。
【0008】
本発明の実施例が提供された技術案は、下記の有益な効果を有する。
【0009】
指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末とNFCサービス端末との間に伝送する合法ユーザーの個人関連情報が暗号化されてから伝送することによって、合法ユーザーに対する認証及び合法ユーザーの個人関連情報に対する管理を達成できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明実施例の技術案をより一層明確に説明するために、以下実施例に記載された図面について簡単に紹介する。明らかに、下記された図面はただ本発明実施例の一部であり、当業者にとって、創造的な労働をせず、それらの図面から他の図面をもらえる。
【0011】
図1】本発明実施例一が提供したNFCに基いた指紋認証システムの構造図である。
図2】本発明実施例二が提供したNFCに基いた指紋認証システムの構造図である。
図3】本発明実施例三が提供したNFCに基いた指紋認証方法のフロー図である。
図4】本発明実施例四が提供したNFCに基いた指紋認証方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、技術案及び優れた点はより一層明確になるために、以下では、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳しく記述する。
【0013】
実施例一
図1は、本発明実施例一が提供したNFCに基いた指紋認証システムの構造図である。図1に示すように、本発明実施例におけるNFCに基いた指紋認証システム100は具体的に指紋認証プラットホーム11、NFCアプリケーション端末12、及びNFCアプリケーション端末12にアプリケーションサービスを提供するNFCサービス端末13を含む。
【0014】
その中に、指紋認証プラットホーム11はNFCアプリケーション端末12を利用する合法ユーザーの指紋認証登録に用いて、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成する;NFCアプリケーション端末12は鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末13に送信する;NFCサービス端末13は鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末12にアプリケーションサービスを提供する。
【0015】
本発明の実施例が提供したNFCに基いた指紋認証システムは、指紋認証プラットホーム11によってNFCアプリケーション端末12を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末12とNFCサービス端末13との間に伝送する合法ユーザーの個人関連情報が暗号化されてから伝送する。合法ユーザーに対する認証及び合法ユーザーの個人関連情報に対する管理を達成できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【0016】
実施例二
図2は、本発明実施例二が提供したNFCに基いた指紋認証システムの構造図である図2に示すように、本発明実施例における指紋認証システム200は具体的に指紋認証プラットホーム21、NFCアプリケーション端末22、及びNFCアプリケーション端末22にアプリケーションサービスを提供するNFCサービス端末23を含む。
【0017】
その中に、指紋認証プラットホーム21はNFCアプリケーション端末22を利用する合法ユーザーの指紋認証登録に用いて、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成する;NFCアプリケーション端末22は鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末23に送信する;NFCサービス端末23は鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末22にアプリケーションサービスを提供する。
【0018】
さらに、指紋認証プラットホーム21は具体的に指紋センサー211、指紋メモリー212、指紋認証サーバー213を含んでよい。その中に、指紋センサー211はユーザーの指紋情報を抽出する;指紋メモリー212は前記指紋センサーで抽出された合法ユーザーの指紋情報を登録格納する;指紋認証サーバー213は、前記指紋センサーで抽出された指紋情報と前記指紋メモリーに登録格納された合法ユーザーの指紋情報を認証して、前記指紋センサーで抽出された指紋情報が合法ユーザーの指紋情報であることを確認する。
【0019】
さらに、指紋認証サーバー213はアラームモジュール(図2に示していない)を含む;前記指紋センサーで抽出された指紋情報が違法ユーザーの指紋情報である場合、アラームモジュールからアラームメッセージを送信する。アラームメッセージにより、NFCサービス端末23の使用者がNFCアプリケーション端末を持つユーザーが違法ユーザーであることが分かり、該ユーザーにアプリケーションサービスを提供しなくなり、合法ユーザーの安全性をさらに向上させる。
【0020】
さらに、指紋認証プラットホーム21はホスト装置214を含んでよい。その中に、ホスト装置214は前記合法ユーザーの指紋情報に基いて鍵ペアを形成し、鍵ペアの中の公開鍵を前記NFCで前記NFCアプリケーション端末に送信する;鍵ペアの中の秘密鍵を前記NFCで前記NFCサービス端末に送信する。
【0021】
本発明の実施例が提供したNFCに基いた指紋認証システムは、指紋認証プラットホーム21によってNFCアプリケーション端末22を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末22とNFCサービス端末23との間に伝送する合法ユーザーの個人関連情報が暗号化されてから伝送する。合法ユーザーに対する認証及び合法ユーザーの個人関連情報に対する管理を達成できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【0022】
説明する必要なのは、上述した実施例一及び実施例二に記述された前記NFCアプリケーション端末とNFCサービス端末が行なったアプリケーションサービスは電子支払い、電子伝票、電子手形業務、データ交換業の中の少なくとも一種を含む。NFCアプリケーション端末は具体的に移動端末(例えば:携帯電話、タブレットパソコン)であってよい;NFCサービス端末が具体的に非接触式スマートカード、スマートカードのリーダライタ端末であってよい。当業者として下記のことを良く理解できる。上述した列挙が例示的な説明に過ぎず、本発明の実施例におけるNFCアプリケーション端末とNFCサービス端末に対する制限に形成されない。
【0023】
以下図2を参照しながら本発明実施例が適用される場面について例示的に説明をする。NFCアプリケーション端末の合法ユーザーは先ず指紋認証プラットホーム21における指紋センサー211を利用して合法ユーザーの指紋登録を行ない、且つ合法ユーザーの指紋情報が指紋メモリー212に格納される;このこと、指紋認証プラットホーム21のホスト装置214が合法ユーザーの指紋情報に基いて鍵ペアを形成し(例えば、公開鍵暗号法の計算法で鍵ペアを得て、該鍵ペアに公開鍵及び秘密鍵が含まれる)、ホスト装置214が鍵ペアの中の公開鍵をNFCでNFCアプリケーション端末22に送信して、NFCアプリケーション端末22が公開鍵に基いて合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、これはNFCアプリケーション端末22の合法ユーザーがNFCサービス端末23が提供されるアプリケーションを申し出ることに相当する。
【0024】
NFCアプリケーション端末22を持つユーザーはNFCサービス端末23に提供されるNFCアプリケーション(例えば、電子支払い、電子伝票、電子手形業務、データ交換)を利用するとき、指紋センサー211が該NFCアプリケーション端末22を持つユーザーの指紋情報を抽出して、指紋認証サーバー213が該ユーザーの指紋情報と指紋メモリー212に格納される合法ユーザーの指紋情報を照合することで、該所持者が合法ユーザーであるか否かを確認する。該所持者は合法ユーザーである場合、NFCアプリケーション端末22が暗号化された個人関連情報をNFCでNFCサービス端末23に伝送した上、ホスト装置214が鍵ペアの中の秘密鍵をNFCでNFCサービス端末23に伝送する。NFCサービス端末23が該秘密鍵による暗号化された個人関連情報を解読して、NFCサービス端末23が解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末22にアプリケーションサービスを提供する。
【0025】
説明する必要なのは、上述した実施例一及び実施例二における個人関連情報が具体的にユーザーが実行するアプリケーションの対応するアカウント、個人身分情報などを含んでよい。
【0026】
実施例三
図3は、本発明実施例三が提供したNFCに基いた指紋認証方法のフロー図である。本発明の実施例は図1及び図2に示された実施例の指紋認証システムで実現できる;図3を参照して、本発明実施例は以下のステップ301〜ステップ3031を含む。
【0027】
ステップ301において、指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報に基いて鍵ペアを形成する;
ステップ302において、NFCアプリケーション端末によって鍵ペアの中の公開鍵で合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、NFCでNFCサービス端末に送信する;
ステップ303において、NFCサービス端末によって鍵ペアの中の秘密鍵で暗号化された個人関連情報を解読し、解読された個人関連情報を取得し、解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供する。
【0028】
本発明の実施例が提供したNFCに基いた指紋認証方法は、指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末とNFCサービス端末との間に伝送する合法ユーザーの個人関連情報が暗号化されてから伝送する。合法ユーザーに対する認証及び合法ユーザーの個人関連情報に対する管理を達成できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【0029】
実施例四
図4は、本発明実施例四が提供したNFCに基いた指紋認証方法のフロー図である。本発明の実施例は図1及び図2に示された実施例の指紋認証システムで実現できる;図4を参照して、本発明実施例は以下のステップ401〜ステップ407を含む。
【0030】
ステップ401において、指紋センサーによって合法ユーザーの指紋情報を抽出する;
ステップ402において、指紋メモリーによって指紋センサーで抽出された合法ユーザーの指紋情報を登録格納する;
ステップ403において、ホスト装置214は合法ユーザーの指紋情報に基いて鍵ペアを形成し、鍵ペアの中の公開鍵をNFCでNFCアプリケーション端末に送信する;
上述のステップ401〜ステップ403を通じて、指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末の合法ユーザーの認証登録を実現できる。該過程は、合法ユーザーがNFCサービス端末が提供したアプリケーションを開通するステップであり、NFCサービス端末が提供したアプリケーションを利用する前提である。
【0031】
ステップ404において、NFCアプリケーション端末が鍵ペアの中の公開鍵に基いて合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させる;
ステップ404を通じて、NFCアプリケーション端末は既に合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させることにより、違法ユーザーが該NFCアプリケーション端末が開通されたNFCサービス端末が提供したアプリケーションを濫用することを防止できる。
【0032】
ステップ405において、NFCアプリケーション端末を持つユーザーはNFCサービス端末が提供したアプリケーションを利用するとき、指紋センサーが該NFCアプリケーション端末を持つユーザーの指紋情報を抽出して、指紋認証サーバーが該ユーザーの指紋情報と指紋メモリーに格納される合法ユーザーの指紋情報を照合することで、該所持者が合法ユーザーであるか否かを確認する;
ステップ405を通じて、NFCアプリケーション端末の所持者に対して指紋認証を行い、指紋登録を行なわない違法ユーザーが該NFCアプリケーション端末が開通されたNFCサービス端末が提供したアプリケーションを濫用することを更に防止できる。また、もし指紋センサーが抽出された指紋情報が違法ユーザーの指紋情報である場合、さらに指紋認証サーバーによるアラームメッセージを送信できる。
【0033】
ステップ406において、該所持者は合法ユーザーである場合、NFCアプリケーション端末が暗号化された個人関連情報をNFCでNFCサービス端末に伝送した上、ホスト装置が鍵ペアの中の秘密鍵をNFCでNFCサービス端末に伝送する。
【0034】
ステップ407において、NFCサービス端末が該秘密鍵による暗号化された個人関連情報を解読して、NFCサービス端末が解読された個人関連情報に基いてNFCアプリケーション端末にアプリケーションサービスを提供する。
【0035】
本発明の実施例が提供したNFCに基いた指紋認証方法は、指紋認証プラットホームによってNFCアプリケーション端末を利用する合法ユーザーに対して指紋認証登録を行い、合法ユーザーの指紋情報による鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末とNFCサービス端末との間に伝送する合法ユーザーの個人関連情報が暗号化されてから伝送する。合法ユーザーに対する認証及び合法ユーザーの個人関連情報に対する管理を達成できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【0036】
説明する必要なのは、上述した実施例三及び実施例四に記述された前記NFCアプリケーション端末とNFCサービス端末が行なったアプリケーションサービスは電子支払い、電子伝票、電子手形業務、データ交換業の中の少なくとも一種を含む。NFCアプリケーション端末は具体的に移動端末(例えば:携帯電話、タブレットパソコン)であってよい;NFCサービス端末が具体的に非接触式スマートカード、スマートカードのリーダライタ端末であってよい。当業者として下記のことを良く理解できる。上述した列挙が例示的な説明に過ぎず、本発明の実施例におけるNFCアプリケーション端末とNFCサービス端末に対する制限に形成されない。また、上述した実施例三及び実施例四に記述された個人関連情報が具体的にユーザーが実行するアプリケーションの対応するアカウント、個人身分情報などを含んでよい。
【0037】
以上をまとめ、合法ユーザーはNFCを利用して電子支払い、電子伝票、電子手形業務及びデータ交換などアプリケーションを実行する前に、指紋認証プラットホームによって鍵ペアを形成することにより、NFCアプリケーション端末が合法ユーザーの個人関連情報を暗号化させ、暗号化された個人関連情報をNFCでNFCサービス端末に送信する;NFCサービス端末が対応する秘密鍵及び合法ユーザーの指紋情報で解読してから、初めて電子支払い、電子伝票、電子手形業務及びデータ交換など各種のアプリケーションを実行できるため、合法ユーザーの個人情報の安全性を遥かに向上させ、合法ユーザーの利益が守られた。
【0038】
説明する必要なのは、上述した実施例が、上記各機能モジュールの区分として列挙説明をしたことに過ぎない。実際のアプリケーション中、需要に応じて、上述した機能を異なる機能モジュールで完成させ、即ちシステム内部の構造を異なる機能モジュールで区分することにより、上述された全部又は部分の機能を完成することができる。また、上述した実施例が提供した指紋認証システムと指紋認証方法の実施例は同一の構想に属し、その具体的な実現過程について方法実施例を参照して、ここで一々述べないことにする。
【0039】
上記された本発明の実施例の番号は記述するためだけ、実施例の優劣を代表しない。
【0040】
当業者として下記のことを良く理解できる。上記された実施例の全部又は部分のステップはハードウェアより、或いはプログラムより関連ハードウェアを指令することで完成できる。前記プログラムはコンピューターの可読記憶媒体の中に保存できる。前記記憶媒体はROM、磁気ディスク或いは光ディスク等である。
【0041】
上記されたのは本発明の好適な実施例だが、本発明を限定されない。本発明の主旨及び原則の中に、如何なる訂正、同等取替え、改善等、全部本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4