(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6092431
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】メモリセル構造
(51)【国際特許分類】
H01L 27/105 20060101AFI20170227BHJP
H01L 21/8246 20060101ALI20170227BHJP
H01L 45/00 20060101ALI20170227BHJP
H01L 49/00 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
H01L27/10 448
H01L27/10 447
H01L45/00 Z
H01L49/00 Z
H01L45/00 A
【請求項の数】16
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-559324(P2015-559324)
(86)(22)【出願日】2014年5月8日
(65)【公表番号】特表2016-513373(P2016-513373A)
(43)【公表日】2016年5月12日
(86)【国際出願番号】US2014037299
(87)【国際公開番号】WO2014189686
(87)【国際公開日】20141127
【審査請求日】2015年8月21日
(31)【優先権主張番号】13/899,919
(32)【優先日】2013年5月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100106851
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 泰久
(72)【発明者】
【氏名】シルス,スコット イー.
(72)【発明者】
【氏名】ラマスワミ,ドゥライ ヴィシャーク ニルマル
【審査官】
小山 満
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−218259(JP,A)
【文献】
特開2010−027753(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/110120(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0037045(US,A1)
【文献】
特開2010−225741(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/058917(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0207168(US,A1)
【文献】
特表2012−533885(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/105225(WO,A1)
【文献】
国際公開第2007/116749(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/105
H01L 21/8246
H01L 45/00
H01L 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルを形成する方法であって、
第1の電極と第2の電極との間に形成された選択デバイスを含んだ選択デバイススタックを第1の方向に形成することと、
ビアを形成するために前記選択デバイススタック上に複数の犠牲材料ラインを前記第1の方向とは異なる第2の方向に形成することと、
前記ビア内部にプログラム可能材料と前記プログラム可能材料上に第3の電極とを備えたプログラム可能材料スタックを形成することと、
前記複数の犠牲材料ラインを除去することと、
前記プログラム可能材料及び前記第3の電極を封入する保護封入材料を形成することと、
前記選択デバイススタックの一部を介してエッチングして前記選択デバイスを隔離することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記選択デバイススタックの一部を介してエッチングすることが、前記第1の電極を介してエッチングして前記選択デバイスを隔離することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記選択デバイススタックの一部を介してエッチングすることが、前記第1の電極、前記選択デバイス、及び前記第2の電極を介してエッチングして前記選択デバイスを隔離することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記プログラム可能材料スタックを形成することが、ダマシンプログラム可能材料セルスタックを形成することを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の電極、前記第2の電極、及び前記選択デバイスが第1の方向に形成され、前記犠牲材料ラインが、前記第1の方向に実質的に直交する又は、実質的に60度である第2の方向に形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記保護封入材料を形成することは、前記プログラム可能材料及び前記第3の電極を封入する非等角の保護封入材料を形成することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
メモリセルを形成する方法であって、
基板材料の上の第1の電極、前記第1の電極の上の非オーム性選択デバイス、及び前記非オーム性選択デバイスの上の第2の電極を備える選択デバイススタックを形成することと、
前記第2の電極の上に犠牲材料を形成することと、
前記犠牲材料の形成によって形成されたビア内部にプログラム可能材料と前記プログラム可能材料上に第3の電極とを備えたプログラム可能材料スタックを形成することと、
前記犠牲材料を除去することと、
前記プログラム可能材料及び前記第3の電極を封入する保護封入材料を形成することと、
前記選択デバイススタックの一部を介してエッチングして前記選択デバイスを隔離することと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記第1の電極、前記第2の電極、及び前記選択デバイスが第1の方向に形成され、前記犠牲材料が、前記第1の方向に実質的に直交する又は、実質的に60度である第2の方向に形成される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プログラム可能材料スタックを形成することが、ダマシンプログラム可能材料セルスタックを形成することを含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記メモリセルがダマシンメモリセルを備える、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記選択デバイススタックを形成することが、金属‐半導体‐金属(MSM)スタック、金属‐絶縁体‐金属(MIM)スタック、及び導体‐半導体‐導体(CSC)スタックの内の少なくとも1つを形成することを含む、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
第1の電極と、前記第1の電極上の選択デバイスと、第2の電極とを備えた第1のスタック構造と、
前記第2の電極上のプログラム可能材料と、前記プログラム可能材料上の第3の電極とを備えた第2のスタック構造とを備え、
前記第2のスタック構造がダマシン構造であり、
前記プログラム可能材料及び前記第3の電極を封入する非等角封入材料をさらに備える、
メモリセル。
【請求項13】
前記選択デバイスが非オーム性選択デバイスである、請求項12に記載のメモリセル。
【請求項14】
前記メモリセルが抵抗変化型メモリ(RRAM)セルである、請求項12または13に記載のメモリセル。
【請求項15】
前記プログラム可能材料及び前記第3の電極がダマシン構造を備える、請求項12〜14のいずれか1項に記載のメモリセル。
【請求項16】
前記非等角封入材料が、エッチング過程中に前記プログラム可能材料を保護するように構成される、請求項12に記載のメモリセル
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して半導体メモリデバイス及び方法に関し、さらに詳細にはメモリセル構造及び同を形成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリデバイスは、通常、コンピュータ又は他の電子システムにおいて内部の半導体の集積回路として提供される。数ある中でも、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM),同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、フラッシュメモリ、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM)、スピントルクトランスファランダムアクセスメモリ(STTRAM)、抵抗変化型メモリ(RRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM、磁気ランダムアクセスメモリとも呼ばれる)、導電性ブリッジングランダムアクセスメモリ(CBRAM)を含む多くの異なるタイプのメモリがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかのタイプのメモリデバイスは不揮発性メモリであることがあり、高メモリ密度、高信頼性、及び低電力消費量を必要とする広範囲の電子的な用途に使用できる。不揮発性メモリは、数ある中でも、パーソナルコンピュータ、携帯用メモリスティック、ソリッドステートドライブ(SSD)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、デジタルカメラ、セルラー電話、スマートホン、タブレット、例えばMP3プレーヤ等のポータブルミュージックプレーヤ、ムービープレーヤ、及び他の電子機器で使用され得る。基本入出力システム(BIOS)等のプログラムコード及びシステムデータは、通常、不揮発性メモリデバイスに記憶されている。
【0004】
例えば、RRAM、PCRAM、MRAM、STTRAM、及びCBRAM等の多くのメモリデバイスは、例えば二端子クロスポイントアーキテクチャ内で編成されるメモリセルのアレイを含むことがある。二端子クロスポイントアーキテクチャ内のメモリセルのアレイは、メモリセル材料間に平面を有する電極を含むことがある。例えば、RRAM及び/又はCBRAM等のフィラメント型のメモリデバイスの場合、電極の平面はメモリセル材料全体で実質的に均一な電場を提供するため、電極の平面間のメモリセルのアクティブ領域の場所は可変となることがある。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】メモリセルのアレイの一部を示すブロック図である。
【
図2A】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す図である。
【
図2B】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す図である。
【
図2C】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す図である。
【
図2D】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す図である。
【
図3A】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部の断面を示す図である。
【
図3B】本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、メモリセル構造及び構造を形成する方法を含む。1つ又は複数の実施形態では、メモリセルを形成することは、第1の電極と第2の電極との間に形成された選択デバイスを含んだ選択デバイススタックを第1の方向で形成することと、ビアを形成するために選択デバイススタックの上に複数の犠牲材料ラインを第2の方向で形成することと、ビア内部でプログラム可能材料スタックを形成することと、複数の犠牲材料ラインを除去し、選択デバイススタックの一部を介してエッチングして選択デバイスを隔離することとを含む。
【0007】
1つ又は複数の実施形態では、メモリセルは、第1の電極と、第1の電極上の選択デバイスと、第2の電極とを含んだ第1のスタック構造、及び第2の電極上のプログラム可能材料と、プログラム可能材料上の第3の電極とを含んだ第2のスタック構造を含み、第2のスタック構造はダマシン構造である。
【0008】
以下の本開示の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、本開示のいくつかの実施形態がどのようにして実施され得るのかが実例として示される添付図面が参照される。これらの実施形態は、当業者が本開示の実施形態を実践できるほど十分に詳しく説明され、他の実施形態が活用されてよいこと、並びに過程の変更、電気的な変更、及び/又は構造上の変更が本開示の範囲から逸脱することなく加えられてよいことが理解されるべきである。
【0009】
本明細書に使用されるように、「いくつかの」何かは、1つ又は複数の係るものを指すことがある。例えば、いくつかのメモリデバイスは1つ又は複数のメモリデバイスを指すことがある。さらに、本明細書で使用される指示子「N」及び「M」は、特に図面中の参照番号に関して、そのように示されたいくつかの特定の特徴が、本開示のいくつかの実施形態とともに含まれることがあることを示す。
【0010】
本明細書の図は、最初の1つ又は複数の数字が図面の図番号に相当し、残りの数字が図面中の要素又は構成要素を識別する番号付け慣例に従う。異なる図の間の類似した要素又は構成要素は、類似した数字を使用することによって識別されてよい。例えば、208は
図2では要素「08」を参照してよく、類似する要素は
図3では308として参照されてよい。理解されるように、本明細書の多様な実施形態に示される要素は、本開示のいくつかの追加の実施形態を提供するために追加できる、交換できる、及び/又は排除できる。さらに、理解されるように、図中に提供される要素の割合及び相対的な尺度は、本開示の実施形態を示すことを目的とし、制限的な意味として解釈されるべきではない。
【0011】
図1は、メモリセルのアレイ100の一部を示すブロック図である。
図1に示される例では、アレイ100は、本明細書ではワードラインと呼ばれることがある、例えばアクセスライン等の第1の数の導電線130−0、130−1、...、130−N、及び本明細書ではビットラインと呼ばれることがある、例えばデジットライン等の第2の数の導電線120−0、120−1、...、120−Mを含んだクロスポイントアレイである。示されているように、ワードライン130−0、130−1、...、130−Nは実質的に互いに平行であり、互いに対して実質的に平行であるビットライン120−0、120−1、...、120−Mに実質的に直交しているが、実施形態はこのように制限されていない。
【0012】
アレイ100のメモリセルは、
図2Aから
図2D及び
図3Aから
図3Bに関連して説明されるメモリセル等のメモリセルであることがある。この例では、メモリセルは、ワードライン130−0、130−1、...、130−Nとビットライン120−0、120−1、...、120−Mの交点のそれぞれに位置し、メモリセルは、例えば特定のワードライン130−0、130−1、...、130−N及びビットライン120−0、120−1、...、120−Mをメモリセルのための電極として備えた二端子構造で機能できる。
【0013】
メモリセルは、他のタイプメモリセルの中でも、例えばRRAMセル、CBRAMセル、PCRAMセル、及び/又はSTTRAMセル等の抵抗変化メモリセルであることがある。記憶素子125は、記憶素子材料及び/又はアクセスデバイス等の選択デバイスを含むことがある。記憶素子125の記憶素子材料部分は、例えば異なるデータ状態にプログラム可能な部分等のメモリセルのプログラム可能部分を含むことがある。選択デバイスは、数ある中でもダイオード又は非オーム性デバイス(NOD)であることがある。例えば、抵抗変化メモリセルでは、記憶素子は、例えば印加されたプログラミング電圧及び/又は電流のパルスに応えて特定のデータ状態に対応する特定のレベルにプログラム可能である抵抗を有するメモリセルの部分を含むことがある。記憶素子は、集合的に記憶素子の抵抗変化記憶素子材料部分を含む1つ又は複数の材料を含むことがある。例えば、材料は、例えばソース、層等の金属イオン源層、酸素ゲッタリング、及びソリッドステート電解質、カルコゲニド、遷移金属酸化物材料等のアクティブスイッチング層、又は例えば遷移金属、アルカリ土類金属及び/又は希土類金属等の2つ以上の金属との混合原子価酸化物の内の少なくとも1つを含んでよい。実施形態は、メモリセルの記憶素子125と関連付けられた1つ又は複数の特定の抵抗変化材料に制限されない。例えば、抵抗変化材料は、多様なドープ物質又は非ドープ物質から形成されたカルコゲニドであることがある。記憶素子を形成するために使用できる抵抗変化材料の他の例は、数ある中でも二成分金属酸化物、巨大磁気抵抗材料、及び/又は多様な高分子ベースの抵抗変化材料を含む。
【0014】
動作中、アレイ100のメモリセルは、例えば書込み電圧等の電圧を、選択されたワードライン130−0、130−1、...、130−N、及びビットライン120−0、120−1、...、120−Mを介してメモリセル全体で印加することによってプログラムできる。メモリセル全体での電圧パルスの幅及び/又は規模は、例えば記憶素子の抵抗レベルを調整することによってメモリセルを特定のデータ状態にプログラムするために、例えば変えることができる等調整できる。
【0015】
例えば、読取り等の検出動作は、それぞれのセルが結合される選択されたワードライン130−0、130−1、...、130−Nに印加された特定の電圧に応えて、例えばそれぞれのメモリセルに対応するビットライン120−0、120−1、...、120−M上で検出電流によってメモリセルのデータ状態を決定するために使用できる。また、検出動作は、選択されたセルのデータ状態を検出するために特定の電圧で未選択のワードライン及びビットラインにバイアスをかけることを含むこともある。
【0016】
本開示に係るメモリセル及びアレイは、例えば、三次元(3D)クロスポイントメモリアレイアーキテクチャ等のクロスポイントメモリアレイアーキテクチャで構成できる。本開示に係るメモリセル及びアレイは、例えば、プラズマドライエッチング過程等の特定のエッチング過程と互換性がない材料を含むことがある。例えば、ダマシン過程を活用することによって、メモリセルは、メモリセルに損傷を生じさせることがあるメモリセルのエッチングを必要とせずにクロスポイントメモリアレイアーキテクチャ内部で形成できる。
【0017】
図2Aから
図2Dは、本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す。
図2Aから
図2Dのメモリセルのアレイの部分は、
図1に示されるアレイ100等のアレイの一部であることがある。
【0018】
図2Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す。
図2Aに示されるように、基板材料201を形成することができる。基板材料201は、他の基板材料の中でも、例えばシリコン等の半導体材料であることがある。ワードライン材料230は、基板材料202の上に形成することができ、電極材料204は、例えばワードライン材料230の上に形成できる。ワードライン材料は、他の導電材料の中でも、タングステン等の導電材料であることがある。電極材料204は、他の導電材料の中でも、炭素及び/又はタングステン等の導電材料であることがある。電極材料204は、例えば、
図1に示されるワードライン130−0から130−N等のアクセスライン、又はビットライン120−0から120−M等のデータライン等の導電線等の下部電極であることがある。電極材料204は第1の方向で形成できる。
【0019】
1つ又は複数の実施形態では、選択デバイス207は、電極材料204の上に形成される。選択デバイス207は、例えば非オーム性の非線形選択デバイスであることがあり、選択デバイス207は対称的又は非対称的であることがある。選択デバイス207は、例えばアクセスライン方向等の電極材料204と同じ方向で形成できる。
【0020】
1つ又は複数の実施形態では、電極材料208は、スタック構造を形成するために選択デバイス207の上に形成できる。電極材料208は、例えば炭素及び/又はタングステン等の導電材料であることがある。電極材料208は、例えば、
図1に示されるワードライン130−0から130−N等のアクセスライン、又はビットライン120−0から120−M等のデータライン等の導電線等の下部電極であることがある。電極材料208は、アクセスライン方向等の電極材料204及び選択デバイス207と同じ方向で形成できる。
【0021】
電極材料204、選択デバイス207、及び電極材料208を含んだスタック構造は、数ある中でも金属‐半導体‐金属(MSM)構成、金属‐絶縁体‐金属(MIM)構成、及び/又は導体‐半導体‐導体(CSC)構成を含むことがある。例えば、電極材料204は金属材料であることがあり、選択デバイス207は半導体材料であることがあり、電極材料208は金属であることがある。一部の実施形態では、選択デバイス207は複数の半導体材料及び/又は絶縁体材料のスタック構造を含んでよく、したがってスタック全体は、金属‐絶縁体‐絶縁体‐金属(MIIM)、金属‐半導体‐半導体‐金属(MSSM)、金属‐絶縁体‐半導体‐金属(MISM)、金属‐半導体‐絶縁体‐金属(MSIM)、金属‐絶縁体‐半導体‐絶縁体‐金属(MISIM)、金属‐半導体‐絶縁体‐半導体‐金属(MSISM)、金属‐絶縁体‐絶縁体‐絶縁体‐金属(MIIIM)、及び金属‐半導体‐半導体‐半導体‐金属(MSSSM)の内の1つの構成を有する。このスタック構造は、いくつかの実施形態では、アクセスライン方向等の第1の方向で形成された選択デバイススタック構造であることがある。
【0022】
いくつかの実施形態では、スタック構造はマスキングすることができ、スタック構造のいくつかの部分は、基板201までエッチングされ、アクセスライン方向でスタック構造の部分を隔離することができる。誘電材料202は、例えばアクセスライン方向等の電極材料204、選択デバイス207、及び電極材料208と同じ方向でスタック構造の隔離された部分の間の開口部に形成できる。誘電材料202は、他の誘電材料の中でも、窒化ケイ素(Si
3N
4)又は酸化ケイ素(SiOx)等の誘電酸化物又は誘電窒化物であることがある。
【0023】
いくつかの実施形態では、誘電材料202及び電極材料208を平坦化し、誘電材料202及び電極材料208の平面を形成できる。誘電材料202は、例えば誘電材料202の充填及び研磨によって隔離できる。
【0024】
図2Bは、
図2Aに示される段階に続く段階に示されるメモリセルのアレイの一部を示す。1つ又は複数の実施形態では、例えば犠牲ライン又は犠牲材料ライン等の犠牲材料218を第2の方向で電極材料208及び/又は誘電材料202の上に形成できる。犠牲材料218は、例えばトレンチ等のビアを作成して、例えばセル材料等のプログラム可能材料を収容するために形成できる。
【0025】
犠牲材料218は、作成されたビア内のプログラム可能材料に対し選択的に除去できる犠牲材料を含むことがある。例えば、犠牲材料218は、他の材料の中でも炭素を含むことがある。
【0026】
犠牲材料218は、電極材料204及び208並びに選択デバイス207が形成される方向に実質的に直交する方向で形成できる。実質的に直交は、例えばある程度は直交、又は少し直交ではないが、閾値の範囲内でありうる。例えば、実質的に直交方向は、平行よりも直交により近い方向を含むことがある。例えば、犠牲材料218は、直交ではないが平行よりも直交に近い方向で形成されてよい。
【0027】
図2Bでは、電極材料204及び208並びに選択デバイス207が形成される方向に実質的に直交する方向で形成されるとして示されているが、犠牲材料218はいくつかの実施形態では非直交方向で形成できる。例えば、犠牲材料は、電極材料及び選択デバイスが形成される方向に対して、実質的に60度(例えば、60度を少し超えるか、60度に少し満たないが、閾値の範囲内)の角度で形成でき、例えば立方パターン上で増加した密度を有することがある六方稠密構造を有するクロスポイントアレイを生じさせる。
【0028】
図2Cは、
図2Bに示される段階に続く段階に示されるメモリセルのアレイの一部を示す。1つ又は複数の実施形態では、プログラム可能材料216は、例えば
図2Bに示される犠牲材料218の形成によって形成されるビア等のビアの内部に形成できる。プログラム可能材料216は、数ある中でも、例えば、PCRAM、STTRAM、RRAM、MRAM、PCM、CBRAM、及び酸素空孔ベースの材料を含むことがある。例えば、プログラム可能材料216は、例えば、遷移金属、アルカリ土類金属、及び/又は希土類金属等の2つ以上の金属を含んだ遷移金属酸化物又はペロブスカイト等の1つ又は複数の抵抗変化材料を含むことがある。プログラム可能材料216は、例えば、遷移金属酸化物材料又はカルコゲニド材料から構成されるソリッドステート電解質等の1つ又は複数の抵抗変化材料を含むことがある。実施形態は、特定の可変抵抗材料に制限されていない。1つ又は複数の実施形態では、プログラム可能材料216は、記憶素子材料を形成する材料を含むことがある。
【0029】
電極材料214は、犠牲材料218の形成中に形成されたビアの内部でプログラム可能材料216の上に形成できる。例えば、電極材料214及びプログラム可能材料216は、例えばプログラム可能材料スタック等のスタック又はスタックの一部を形成できる。電極材料214は、上部電極であることがある。1つ又は複数の実施形態では、電極材料214は、他の材料の中でも銅材料を含むことがある。プログラム可能材料216及び電極材料214はスタック構造を含むことがあり、スタック構造は、例えば化学機械平坦化(CMP)を活用して研磨できる。
【0030】
1つ又は複数の実施形態では、プログラム可能材料216及び電極材料214のスタック構造は、ダマシン構造を含むことがある。例えば、プログラム可能材料216及び電極材料214は、例えば非エッチングダマシン付着方法等の非エッチングベースの方法で形成できる。
【0031】
図2Dは、
図2Cに示される段階に続く段階に示されるメモリセルのアレイの一部を示す。1つ又は複数の実施形態では、犠牲材料218は、例えば侵食
されるか又は
焼き尽くされる等
により、除去できる。例えば、犠牲材料218は、酸素プラズマ材料を使用して侵食
され得る。犠牲材料218は、1つ又は複数の実施形態では、プログラム可能材料216及び電極材料214のスタック構造、並びに電極材料204、選択デバイス207、及び電極材料208のスタック構造に影響を与える及び/又は損傷を与えることなく、侵食
され得る。
【0032】
1つ又は複数の実施形態では、電極材料204、電極材料208、及び選択デバイス207を含んだ選択デバイススタックをエッチングして選択デバイス207を隔離できる。エッチングは、電極材料208を介してエッチングすること、電極材料208及び選択デバイス207を介してエッチングすること、又は電極材料208、選択デバイス207、及び電極材料204を介してエッチングすることを含むことがある。1つ又は複数の実施形態では、電極材料208、選択デバイス207、及び電極材料208の内のいずれかの一部をエッチングできる。
【0033】
選択デバイススタックは、例えばプラズマドライエッチング及び/又はウェットエッチング過程等の等方性エッチングを活用してエッチングできる。エッチング過程は、例えばワードライン材料230又は基板材料201に至るまでエッチングする選択エッチング過程であることがある。
【0034】
図2Aから
図2Dに示される実施形態に係るメモリセルは、エッチングすることができないメモリセル材料を活用してクロスポイントアーキテクチャでメモリセルアレイの形成を実現できる。例えば、ハロゲン材料等の特定の材料は、例えばプラズマドライエッチング過程等のエッチング過程と互換性がないことがある、及び/又はエッチング過程中に損傷を受けることがある。
【0035】
1つ又は複数の実施形態では、
図2Aから
図2Dに示されるメモリセルアレイは、三次元(3D)クロスポイントメモリセルアレイで構成できる。1つ又は複数の実施形態では、メモリセル及び/又はメモリセルアレイを形成する過程は、いくつかの段を作成するために何回か繰り返すことができる。例えば、電極材料204、選択デバイス207、及び電極材料208のスタック構造を形成する過程、誘電材料202を形成する過程、犠牲材料218を形成する過程過程、プログラム可能材料216及び電極材料214のスタック構造を形成する過程、犠牲材料218を侵食作用により露出させる過程、並びに電極材料204、選択デバイス207、及び電極材料208のスタック構造の少なくとも一部をエッチングする過程は、いくつかのメモリセル及び/又はメモリセル段を形成するために何回か繰り返すことができる。
【0036】
1つ又は複数の実施形態では、3Dクロスポイントメモリセルアレイで追加の段を形成することは、以下、つまり、プログラム可能材料216及び電極材料214の上に基板材料を形成すること、基板材料の上にワードラインを形成すること、ワードラインの上に第1の電極材料を形成すること、第1の電極材料の上に選択デバイスを形成すること、選択デバイスの上に第2の電極材料を形成すること、例えば第2の電極材料に実質的に直交する方向で第2の電極材料の上に犠牲材料を形成すること、犠牲材料によって形成されたビア内にプログラム可能材料及び第3の電極材料を形成すること、犠牲材料を侵
食させること、並びに第1の電極、選択デバイス、及び第2の電極の少なくとも一部をエッチングすることを含むことがある。
【0037】
1つ又は複数の実施形態では、3Dクロスポイントメモリセルアレイに追加の段を形成することは、プログラム可能材料216及び電極材料214の上に基板材料を形成すること、及び/又は例えば
図2Aから
図2Dに示されるワードライン230等のワードラインを形成することを含まないことがある。
【0038】
図3Aから
図3Bは、本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部の断面を示す。
図3Aから
図3Bのメモリセルのアレイの一部は、
図1に示されるアレイ100等のアレイの一部であることがある。
【0039】
図3Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態に係るメモリセルのアレイの一部を示す。1つ又は複数の実施形態では、非等角の保護封入材料等の保護封入材料322が、プログラム可能材料316、及び/又は例えば
図2C及び
図2Dに示される電極材料214等の(
図3Aに示されていない)電極材料の上に形成できる。封入材料322は、いくつかの例では、電極材料308、選択デバイス307、電極材料304、ワードライン材料330、及び/又は基板材料301の上に形成できる。
【0040】
封入材料322は、例えばスタック上でハードマスクの役割を果たすことがある。封入材料322は、封入材料322が、例えば電極304及び308並びに選択デバイス307等の底面及び/又は側面よりも、例えばプログラム可能材料316等の上面により多く付着されるように非等角であることがある。封入材料322は、数ある中でも例えば窒化ケイ素、炭化ケイ素、及び/又は酸化ケイ素を含むことがある。
【0041】
封入材料322は、例えば、
図2B及び
図2Cに示される犠牲材料218等の犠牲材料の侵
食後に形成できる。封入材料322は、選択デバイス隔離エッチング中にプログラム可能材料316及び例えば電極材料214等の電極材料を含んだセルスタックを保護できる。1つ又は複数の実施形態では、封入材料322は、数ある中でも例えば物理蒸着法(PVD)過程を使用して付着できる。
【0042】
図3Bは、
図3Aに示される段階に続く段階に示されるメモリセルのアレイの一部を示す。封入材料322は、電極材料304、選択デバイス307、及び電極材料308を含んだ選択デバイススタックの上に形成できる。1つ又は複数の実施形態では、封入材料322は、プログラム可能材料316及び電極材料を含んだスタックに比較して、電極材料304及び308並びに選択デバイス307を含んだスタック上でより速くエッチング処理で除去されてよい。
【0043】
1つ又は複数の実施形態では、封入材料322は、エッチングに続いてプログラム可能材料316及び電極材料の回りに残ることがある。いくつかの例では、封入材料322は、エッチングに続いてプログラム可能材料316及び電極材料の回りから完全に除去できる。1つ又は複数の実施形態では、封入材料322は、エッチングに続いてプログラム可能材料316及び電極材料の回りから部分的に除去できる。
【0044】
[結論]
本開示は、メモリセル構造及び同を形成する方法を含む。1つ又は複数の実施形態では、メモリセルを形成することは、第1の電極と第2の電極との間に形成された選択デバイスを含んだ選択デバイススタックを第1の方向で形成することと、ビアを形成するために選択デバイススタック上に複数の犠牲材料ラインを第2の方向で形成することと、ビア内部にプログラム可能材料スタックを形成することと、複数の犠牲材料ラインを除去し、選択デバイススタックの一部を介してエッチングして選択デバイスを隔離することとを含む。
【0045】
1つ又は複数の実施形態では、メモリセルは、第1の電極と、第1の電極上の選択デバイスと、第2の電極とを含んだ第1のスタック構造、及び第2の電極上のプログラム可能材料と、プログラム可能材料上の第3の電極とを含んだ第2のスタック構造を含み、第2のスタック構造はダマシン構造である。
【0046】
特定の実施形態が本明細書に示され、説明されてきたが、当業者は、同じ結果を達成するために計算された構成が、示されている特定の実施形態の代わりになることができることを理解するだろう。本開示は、本開示のいくつかの実施形態の適応形態又は変形形態を取り扱うことを目的とする。上述の説明が、制限的ではなく、例示的に行われてきたことが理解されるべきである。上記実施形態、及び本明細書に明確に説明されていない他の実施形態の組合せは、上記説明を検討すると当業者に明らかになる。本開示のいくつかの実施形態の範囲は、上記構造及び方法が使用される他の用途を含む。したがって、本開示のいくつかの実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲の権限が及ぶ同等物の完全な範囲とともに、係る特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。
【0047】
上記の発明を実施するための形態では、本開示の合理化を目的として単一の実施形態にいくつかの特徴がグループ化されている。本開示のこの方法は、本開示の開示された実施形態が、各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を使用しなければならないという意図を反映するとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態のすべてに満たない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は、本明細書によって発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として自立している。