【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明は、以下の昇降奥移動式立体駐車装置を提供する。
【0006】
矩形行列に配置される複数の駐車室を備え、
各駐車室は、スチールフレームからなり、奥行方向に延びて構成され、
上記スチールフレームは、対向する2本の上部奥梁を備え、上記上部奥梁それぞれの下に下部奥梁が設けられ、上記下部奥梁の端部には、それぞれ下部前横梁及び下部後横梁が設置され、
上記駐車室それぞれの内部には、第一動力装置により駆動される奥移動入出庫機構が奥行方向に移動可能に装着され、
上記奥移動入出庫機構それぞれの内部には、車を載置する一つの昇降基台が設置され、
最上層の上記駐車室の頂上部には、片持ちフレームが装着され、
上記片持ちフレームは、矩形となるように対向して設置される2本の片持ち奥梁、及び対向して設置される2本の片持ち横梁を備え、駐車室より伸出し、かつ上記奥移動入出庫機構が上記駐車室からのスライド出庫方向と同側に設置され、
第二動力装置により駆動される横移動機構は、上記片持ちフレームに、横方向に移動可能に装着され、
第三動力装置により駆動される奥移動機構は、上記横移動機構に、奥行方向に移動可能に装着され、
上記奥移動機構には、第四動力装置により駆動され、垂直に上下移動可能な昇降駆動機構が装着され、
第五動力装置により駆動され、垂直軸線を中心として回転し、上記昇降基台を把持する把持回転機構は、上記昇降駆動機構に連接していることを特徴とする
昇降奥移動式立体駐車装置を提供する。
【0007】
改良形態では、上記奥移動入出庫機構は、上記スチールフレームの内部に奥行方向に移動可能な奥移動基台を有し、上記奥移動基台は、上記昇降基台を収容するブラケットと連接用の横梁を備え、
上記ブラケットの後端には、対向する2つの第一ローラが設けられ、上記第一ローラそれぞれが下部奥梁3にスクロール可能に装着され、
上記横梁の後端には、対向する2つの第二ローラが設けられ、上記第二ローラそれぞれが上記上部奥梁にスクロール可能に装着され、
上記ブラケットと上記横梁の間には、斜め支柱が設けられ、
上記斜め支柱と上記ブラケットにより形成された角度は鈍角であり、
上記ブラケットと上記斜め支柱の間には、強化用筋交いが設置されている。
【0008】
更なる改良形態では、上記第一動力装置は、上記下部後横梁に装着されて、奥移動入出庫電動機により駆動される能動鎖歯車を備え、
上記下部前横梁の上記能動鎖歯車に対応する位置に従動鎖歯車が装着され、上記能動鎖歯車と従動鎖歯車の間にチェーンが備えられて、
上記チェーンは、上記能動鎖歯車と上記従動鎖歯車に取り巻いて、上記チェーンの両端は、それぞれ上記ブラケットに固定される。
【0009】
更なる改良形態では、上記2本の片持ち横梁は、いずれにも横方向ガイドレールが設けられ、
上記横移動機構は、矩形となるように対向する2本の横移動奥梁と対向する2本の横移動横梁を備え、
上記横移動機構は、第二動力装置の駆動により移動し、横方向ガイドレールに装着される。
【0010】
更なる改良形態では、上記第二動力装置は、上記横移動横梁に装着されて横移動電動機により駆動される能動横移動鎖歯車を備え、
上記横移動横梁の能動横移動鎖歯車の下に従動横移動鎖歯車が設けられ、
上記能動横移動鎖歯車と上記従動横移動鎖歯車の軸方向は、上記横移動機構の横移動方向に垂直となり、
上記能動横移動鎖歯車と上記従動横移動鎖歯車の間には、横移動チェーンが装着される。
【0011】
更に、上記横移動チェーン一方の端が上記片持ち横梁の一端側に固定され、もう一方の端が、上記能動横移動鎖歯車と上記従動横移動鎖歯車に巻かれて、上記片持ち横梁の他端側に固定され、
上記横移動横梁には、上記従動横移動鎖歯車の巻き付け角度を拡大し、上記横移動チェーンを引っ張るため、引張横移動鎖歯車が設けられ、
対応している上記横移動横梁と上記片持ち横梁の間には、上記横移動電動機、上記従動横移動鎖歯車、上記引張横移動鎖歯車、及び上記横移動チェーンが設けられ、
2つの上記能動横移動鎖歯車は、第一駆動軸により固定連接する。
【0012】
更なる改良形態では、上記2本の横移動奥梁には、いずれにも奥行方向ガイドレールが設けられ、上記奥移動機構は、奥移動フレームを備え、
上記奥移動ホイールは、上記第三動力装置により駆動され、上記奥行方向ガイドレールに装着するように移動し、
上記第三動力装置は、上記奥移動フレームに装着されて奥移動電動機により駆動される能動奥移動鎖歯車を備え、
上記奥移動フレームの上記能動奥移動鎖歯車の下に従動奥移動鎖歯車が設けられ、
上記能動奥移動鎖歯車及び上記従動奥移動鎖歯車の軸方向は、上記奥移動フレームの奥移動方向に対して垂直となり、
上記能動奥移動鎖歯車と上記従動奥移動鎖歯車の間には、奥移動チェーンが備えられ、
上記奥移動チェーンの一端は、上記横移動奥梁の一端側に固定され、他端が上記能動奥移動鎖歯車と上記従動奥移動鎖歯車に巻かれて、上記横移動奥梁の他端側に固定され、
上記奥移動フレームと上記2本の横移動奥梁の間には、上記能動奥移動鎖歯車、従動奥移動鎖歯車、及び奥移動チェーンが設けられ、
2つの上記能動奥移動鎖歯車が、第二駆動軸により固定的に接続される。
【0013】
更なる改良形態では、上記昇降駆動機構は、矩形昇降架を備え、上記矩形昇降架は上記奥移動フレームの下に位置し、
上記矩形昇降架の上部には、動滑車4組が設けられ、上記動滑車の各組は、第一動滑車と第二動滑車を備え、
上記第一動滑車は、上記矩形昇降架の各角部に位置し、上記第二動滑車は上記矩形昇降架の中心近くに位置し、
上記動滑車の各組は、上記矩形昇降架の対角線に沿って配置され、かつ上記第一動滑車と上記第二動滑車の軸線は、いずれもそれに対応する上記矩形昇降架の対角線に対して垂直となり、
上記奥移動フレームの4つの上記第一動滑車に対応する箇所に4つの固定点が設けられ、
上記奥移動フレームの内部には、第四動力装置に駆動される能動ドラム及び従動ドラムが回転可能に装着され、
上記能動ドラムと従動ドラムは、平行に設置され、かつ回転方向が異なり、
上記能動ドラムには2本の第一ワイヤロープが設けられ、上記2本の第一ワイヤロープはいずれも一端部が上記能動ドラムに固定され、かつ他端部がそれぞれに隣接する二組の上記動滑車の上記第二動滑車と上記第一動滑車に巻かれ、上記奥移動フレームの対応する上記固定点に固定され、
上記従動ドラムには、2本の第二ワイヤロープが設けられて、上記2本の第二ワイヤロープはいずれも一端部が従動ドラムに固定され、かつ他端部がそれぞれに隣接する二組の上記動滑車の上記第二動滑車と上記第一動滑車に巻かれて、上記奥移動フレームの対応する上記固定点に固定される。
【0014】
更なる改良形態では、上記能動ドラムの一端部には、上記能動ドラムを貫通する能動ドラム直径方向ロープホールが設けられ、
上記能動ドラムに固定されている上記2本の第一ワイヤロープの端部は、上記能動ドラム直径方向ロープホールを貫通して連結され、
上記能動ドラムの外表面には、2本の能動ドラム螺旋状綱溝が平行に設置されて、上記2本の能動ドラム螺旋状綱溝の開始点は、上記能動ドラム直径方向ロープホールの両端部であり、
上記2本の第一ワイヤロープは、それぞれの能動ドラム螺旋状綱溝に装着されて、
上記従動ドラムの一端部には、上記従動ドラムを貫通する従動ドラム直径方向ロープホールが設けられ、
上記従動ドラムに固定されている上記2本の第二ワイヤロープの端部は、上記従動ドラム直径方向ロープホールを貫通して連結され、
上記従動ドラムの外表面には、2本の従動ドラム螺旋状綱溝が平行に設置され、
上記2本の従動ドラム螺旋状綱溝の開始点は、上記従動ドラム直径方向ロープホールの両端部であり、
上記2本の第二ワイヤロープは、それぞれの上記従動ドラム螺旋状綱溝に装着される。
【0015】
更なる改良形態では、上記把持回転機構は、矩形昇降架に固定されている環状軌道を備え、
上記矩形昇降架の中心には、垂直回転軸が設けられ、
第五動力装置により駆動される回転フレームは、上記垂直回転軸の上記矩形昇降架の下に回転可能に装着され、
上記回転フレームと上記環状軌道の間には、荷重受けとガイドのための複数の回転ローラが設けられ、昇降基台を把持する把持機構は、回転フレームに設置され、
上記回転フレームには、上記昇降基台に突き合わせる把持ガイド機構が設けられる。
【0016】
更なる改良形態では、上記回転フレームは、矩形となるように対向して配置される2本の回転横梁及び対向して配置される2本の回転奥梁を備え、
各上記回転横梁には、把持機構が設けられ、
上記把持機構は、第六動力装置に駆動されるフックを備え、
上記把持ガイド機構は、ガイド板を備え、上記ガイド板は、上記回転横梁又は上記回転奥梁に装着される。
【発明の効果】
【0017】
前記の技術方案は、以下の技術効果を奏する。
【0018】
本発明の昇降奥移動式立体駐車装置は、矩形陣列に配置される複数の駐車室を有するため、各階において空きスペースがなく、入庫車の数が増え、土地の利用率を向上できる。最上層駐車室の上に、片持ちフレームが設けられ、片持ちフレームには、奥移動機構、横移動機構、昇降駆動機構及び把持回転機構が設置される。片持ちフレームは、地面スペースを使用せず、土地の利用率を向上できる。各駐車室の内部には、奥行方向に奥移動入出庫機構が滑動できるように設置され、各奥移動入出庫機構の内部には、いずれにも一つの昇降基台が設置される。入庫する場合、車が昇降基台に停車し、奥移動機構、横移動機構、昇降駆動機構により把持回転機構を動かして、昇降基台を車と共に奥移動入出庫機構の上に移動し、車を所定の駐車室に入庫できるようになる。奥移動機構、横移動機構、昇降駆動機構、把持回転機構及び奥移動入出庫機構は、それぞれ単独の動力装置により駆動されるため、入出庫する場合、昇降基台と車の横移動、奥移動、昇降又は回転を、同時に実現できる。さらに、奥移動入出庫機構は、駐車室に突き出し又は進入でき、入出庫に掛かる時間が節約でき、入出庫の作業効率を大幅に向上できる。
【0019】
奥移動入出庫機構は、スチールフレームの中に奥行方向に移動可能な奥移動基台を有し、奥移動基台は、昇降基台を収容するブラケットと連接するための横梁を有する。ブラケットの後端には、対向する2つの第一ローラが設けられ、各第一ローラは下部奥梁にスクロール可能に装着されている。横梁の後端には、対向する2つの第二ローラが設けられ、各第二ローラは上部奥梁にスクロール可能に装着されている。これにより、奥移動基台の強度と剛度を満たすことを条件として、材料を大幅に削減でき、生産コストも減少でき、奥移動入出庫機構の構造がより簡単となり、確実に作動することを保証できる。ブラケットと横梁の間には、斜め支柱が設置され、斜め支柱とブラケットにより形成された角度は鈍角であるため、奥移動基台にかかる応力が合理的に分散され、奥移動基台の傾きを防ぎ、車が転落する恐れを解消できる。奥移動基台の安定性と剛度をより高めるため、ブラケットと斜め支柱の間に強化用筋交いも設置される。
【0020】
本発明の第一動力装置は、下部後横梁に装着される、奥移動入出庫電動機により駆動される能動鎖歯車を備え、下部前横梁の能動鎖歯車に対応する位置に従動鎖歯車が装着され、能動鎖歯車と従動鎖歯車の間にチェーンが備えられる。奥移動入出庫電動機により駆動すると、チェーンが奥移動基台を下部奥梁と上部奥梁に沿って移動することにより、奥移動基台が駐車室に伸出また進入でき、車の駐車室への入出庫を実現できる。第一動力装置の構造は簡単で、奥移動基台の安定作動を保証できる。
【0021】
上記2本の片持ち横梁は、いずれにも横方向ガイドレールが設けられている。横移動機構は、矩形となるように対向する2本の横移動奥梁と対向する2本の横移動横梁を備え、横移動横梁の底部に横移動ホイールが設置されている。横移動機構は、第二動力装置の駆動により移動し、横方向ガイドレールに装着でき、奥移動機構が移動し、横移動奥梁に装着できるため、横移動機構の構造は簡単で、製造コストも抑制できる。
【0022】
上記第二動力装置は、横移動横梁に装着され横移動電動機により駆動される能動横移動鎖歯車を備え、横移動横梁の能動横移動鎖歯車の下に従動横移動鎖歯車が設けられる。能動横移動鎖歯車と従動横移動鎖歯車の軸方向は、横移動機構の横移動方向に垂直となる。能動横移動鎖歯車と従動横移動鎖歯車の間には、横移動チェーンが装着され、横移動チェーン一方の端が片持ち横梁の一端側に固定して装着され、もう一方の端は、能動横移動鎖歯車と従動横移動鎖歯車に巻かれ、片持ち横梁の他端側に固定される。横移動機構は、横移動電動機の駆動により、横移動チェーンに沿って、片持ちフレームの横方向に適当な位置まで移動する。第二動力装置の構造は簡単で、製造コストが低く、作動も安定で信頼性が高い。従動横移動鎖歯車の巻き付け角度を拡大し、横移動チェーンを引っ張るため、横移動横梁には、引張横移動鎖歯車が設けられている。これにより、横方向に配置される駐車室が多い場合、横移動チェーンが長すぎて緩くなり、横移動機構が横方向に移動することに悪影響を与えることを防止できる。また、対応している横移動横梁と片持ち横梁の間に、横移動電動機、従動横移動鎖歯車、引張横移動鎖歯車、及び横移動チェーンが設けられる。2つの能動横移動鎖歯車は、第一駆動軸により固定連接し、第一駆動軸は、2つの能動横移動鎖歯車を同歩的に作動させ、横移動機構の作動をより安定させる。また、2つの横移動電動機は、それぞれ能動横移動鎖歯車を駆動するため、第一駆動軸の直径が大きくなり過ぎることも防止できる。
【0023】
2本の横移動奥梁には、いずれにも奥行方向ガイドレールが設けられている。奥移動機構は、奥移動フレームを備え、奥移動フレームの上面に奥移動ホイール設けられて、奥移動ホイールは、第三動力装置により駆動され、奥行方向ガイドレールに装着されるように移動する。そのため、奥移動機構は、構造が簡単で製造コストも低い。また、奥移動フレームと2本の横移動奥梁の間に、能動奥移動鎖歯車、従動奥移動鎖歯車及び奥移動チェーンが設けられ、2つの能動奥移動鎖歯車が、第二駆動軸により固定的に接続され、第二駆動軸により2つの能動奥移動鎖歯車が同期して作動可能で、奥移動フレームの作動をよりスムーズに実現できる。
【0024】
昇降駆動機構は、矩形昇降架を備え、矩形昇降架が奥移動フレームの下に位置している。矩形昇降架の上部には、動滑車4組が設けられ、各組の動滑車は、第一動滑車と第二動滑車を備え、第一動滑車は矩形昇降架の各角部に位置し、第二動滑車は矩形昇降架の中心近くに位置し、各組の動滑車は、矩形昇降架の対角線に沿って配置され、かつ第一動滑車と第二動滑車の軸線は、いずれもそれに対応する矩形昇降架の対角線に対して垂直となり、奥移動フレームの4つの第一動滑車に応じた箇所に4つの固定点が設けられている。奥移動フレームの内部には、第四動力装置に駆動される能動ドラム及び従動ドラムが回転可能に装着されている。能動ドラムと従動ドラムは、平行して設置され、かつ回転方向が異なり、能動ドラムに2本の第一ワイヤロープが設けられて、2本の第一ワイヤロープはいずれも一端部が能動ドラムに固定的に装着され、かつ他端部はそれぞれに隣接する二組の動滑車の第二動滑車と第一動滑車に巻かれて、奥移動フレームの対応する固定点に固定されるため、昇降駆動機構の構造がよりコンパクトとなる。従動ドラムには2本の第二ワイヤロープが設けられて、2本の第二ワイヤロープはいずれも一端部が従動ドラムに固定的に装着され、かつ他端部はそれぞれに隣接する二組の動滑車の第二動滑車と第一動滑車に巻かれて、奥移動フレームの対応する固定点に固定される。第四動力装置は、能動ドラム及び従動ドラムを駆動し、それぞれ能動ドラムと従動ドラムに巻き付ける2本の第一ワイヤロープと第二ワイヤロープにより、矩形昇降架を昇降させるため、昇降の運転が安定であり、矩形昇降架の作業の信頼性が高く、矩形昇降架により8つの点から吊り上げるため、応力が合理的に分散される。
【0025】
能動ドラムの一端部には、能動ドラムを貫通する能動ドラム直径方向ロープホールが設けられ、能動ドラムに固定されている2本の第一ワイヤロープの端部は、能動ドラム直径方向ロープホールを貫通して連結されている。能動ドラムの外表面には、2本の能動ドラム螺旋状綱溝が平行して設置され、2本の能動ドラム螺旋状綱溝の開始点は、能動ドラム直径方向ロープホールの両端部であり、2本の第一ワイヤロープ49は、それぞれの能動ドラム螺旋状綱溝に装着されている。従動ドラムの構造は、能動ドラムの構造に類似し、従動ドラムの一端部には、従動ドラムを貫通する従動ドラム直径方向ロープホールが設けられ、従動ドラムに固定されている2本の第二ワイヤロープの端部は、従動ドラム直径方向ロープホールを貫通して連結されている。従動ドラムの外表面には、2本の従動ドラム螺旋状綱溝が平行して設置され、2本の従動ドラム螺旋状綱溝の開始点は、従動ドラム直径方向ロープホールの両端部であり、2本の第二ワイヤロープは、それぞれの従動ドラム螺旋状綱溝に装着されている。2本の第一ワイヤロープ及び2本の第二ワイヤロープのロープ張力が一致するため、矩形昇降架をより安定的に運行させることができる。ワイヤロープが切断した場合でも、簡単にワイヤロープを交換できる。
【0026】
把持回転機構は、矩形昇降架に固定されている環状軌道を備え、矩形昇降架の中心には、垂直回転軸が設けられ、第五動力装置により駆動される回転フレームは、垂直回転軸の矩形昇降架の下に回転可能に装着されている。車が入出庫する場合、把持回転機構は、立体駐車装置の出入り口の方向に応じて、昇降基台を所定の位置に回転して配置するため、車庫の出入り口の配置が柔軟にでき、車の昇降基台への入出が便利になる。そして把持回転機構の構造はコンパクトで、地面スペースを使用せず、土地の利用率を向上できる。
【0027】
把持機構は、第六動力装置に駆動されるフックを備えるため、吊り上げる過程において信頼性が高く、車の転落事故も防ぐこともできる。把持ガイド機構は、ガイド板を備えるため、フックは、速やかに昇降基台に照準を合わせることができる。このため、フックが昇降基台に照準を合わせない場合に生じる衝突によるフックの破壊を回避できる。