特許第6092582号(P6092582)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6092582
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】頭皮頭髪用化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/73 20060101AFI20170227BHJP
   A61K 8/42 20060101ALI20170227BHJP
   A61K 8/894 20060101ALI20170227BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
   A61K8/73
   A61K8/42
   A61K8/894
   A61Q5/00
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-246123(P2012-246123)
(22)【出願日】2012年11月8日
(65)【公開番号】特開2014-94902(P2014-94902A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】592255176
【氏名又は名称】株式会社ミルボン
(74)【代理人】
【識別番号】100120329
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 一規
(74)【代理人】
【識別番号】100159499
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 義典
(74)【代理人】
【識別番号】100158540
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 博生
(74)【代理人】
【識別番号】100106264
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 耕治
(74)【代理人】
【識別番号】100176876
【弁理士】
【氏名又は名称】各務 幸樹
(74)【代理人】
【識別番号】100177976
【弁理士】
【氏名又は名称】根木 義明
(74)【代理人】
【識別番号】100154472
【弁理士】
【氏名又は名称】新庄 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100184697
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 和也
(74)【代理人】
【識別番号】100181939
【弁理士】
【氏名又は名称】柴尾 猛
(72)【発明者】
【氏名】金谷 有員
【審査官】 小出 直也
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭55−153711(JP,A)
【文献】 特開2008−001702(JP,A)
【文献】 特開2008−050311(JP,A)
【文献】 特開2009−234985(JP,A)
【文献】 特開2006−096725(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/069385(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0204466(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0299157(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0189676(US,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102006034530(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩、ヒアルロン酸及び/又はその塩、並びに、ヒドロキシエチルウレアを配合した液状の頭皮頭髪用化粧料。
【請求項2】
ポリエーテル変性シリコーンをさらに配合した請求項1に記載の頭皮頭髪用化粧料。
【請求項3】
上記ポリエーテル変性シリコーンが下記式(1)で表される請求項2に記載の頭皮頭髪用化粧料。
【化1】
(式(1)中、xは、50以上1,000以下の整数である。yは、1以上50以下の整数である。zは、5以上100以下の整数である。yが2以上の場合、複数のzは、同一でも異なっていてもよい。)
【請求項4】
上記ヒアルロン酸及び/又はその塩の総量の上記アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩の総量に対する質量比が1/10以上10/1以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の頭皮頭髪用化粧料。
【請求項5】
上記ヒアルロン酸及び/又はその塩の分子量が1,000,000以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の頭皮頭髪用化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭皮頭髪用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
頭皮・頭髪の柔軟性や保湿性を高めたり、頭髪の白髪化等のダメージを抑制する作用を有する頭皮頭髪用化粧料として種々のものが開発されている。例えば、頭皮・頭髪の柔軟性を高めたり白髪化を防止する化粧料として、ヒアルロン酸や尿素等を配合する頭皮頭髪用組成物が開示されている(特開2001−131031号公報参照)。
【0003】
しかしながら、上述の頭皮頭髪用組成物の開示は、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感のいずれの特性についても向上させる余地を残しているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−131031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感のいずれの特性をも向上させる頭皮頭髪用化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた発明は、
アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩、ヒアルロン酸及び/又はその塩、並びに、ヒドロキシエチルウレアを配合した頭皮頭髪用化粧料である。
【0007】
当該頭皮頭髪用化粧料は、アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩、ヒアルロン酸及び/又はその塩、並びに、ヒドロキシエチルウレアが配合されたものであるため、これら各成分が相俟って、頭髪に、はりこし感、均一感及びなめらか感のいずれをも与えることができる。
【0008】
当該頭皮頭髪用化粧料には、ポリエーテル変性シリコーンをさらに配合することが好ましい。このように、当該頭皮頭髪用化粧料にポリエーテル変性シリコーンをさらに配合することで、頭髪の均一感となめらか感をより高めることができる。
【0009】
上記ポリエーテル変性シリコーンは、下記式(1)で表されるものが好ましい。
【化1】
(式(1)中、xは、50以上1,000以下の整数である。yは、1以上50以下の整数である。zは、5以上100以下の整数である。yが2以上の場合、複数のzは、同一でも異なっていてもよい。)
【0010】
上記ポリエーテル変性シリコーンが上記式(1)で表されるものであると、当該頭皮頭髪用化粧料は、頭髪の均一感及びなめらか感を効果的に高めることができる。
【0011】
上記ヒアルロン酸及びその塩の総量の上記アセチル化ヒアルロン酸及びその塩の総量に対する質量比は、1/10以上10/1以下であることが好ましい。上記質量比を上記特定の範囲とすることで、当該頭皮頭髪用化粧料は、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感をさらに高めることができる。
【0012】
上記ヒアルロン酸及び/又はその塩の分子量は、1,000,000以上であることが好ましい。ヒアルロン酸及び/又はその塩の分子量を上記特定の範囲とすることで、当該頭皮頭髪用化粧料は、頭髪のはりこし感をさらに高めることができる。
【0013】
なお、「ヒアルロン酸及びその塩の分子量」とは、測定により得られた極限粘度を使用し、Laurentの式(Laurent,T.C.et al,Biophys Acta,42,476(1960)参照)を用いて算出した重量平均分子量をいう。
【発明の効果】
【0014】
本発明の頭皮頭髪用化粧料は、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感のいずれの特性をも向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<頭皮頭髪用化粧料>
本発明の頭皮頭髪用化粧料は、アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩、ヒアルロン酸及び/又はその塩、並びに、ヒドロキシエチルウレアを配合したものである。また、当該頭皮頭髪用化粧料には、ポリエーテル変性シリコーンを配合することが好ましい。さらに、当該頭皮頭髪用化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の任意成分を配合してもよい。以下、各成分について詳述する。
【0016】
(アセチル化ヒアルロン酸及びその塩)
アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩の配合により、頭皮・頭髪の保湿性を高め、頭髪の均一感及びなめらか感を高める。上記アセチル化ヒアルロン酸塩としては、例えば、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
【0017】
当該頭皮頭髪用化粧料におけるアセチル化ヒアルロン酸及びその塩の配合量としては、当該頭皮頭髪用化粧料の全質量に対して、0.001質量%以上1質量%以下が好ましく、0.005質量%以上0.5質量%以下がより好ましく、0.01質量%以上0.1質量%以下がさらに好ましい。アセチル化ヒアルロン酸及びその塩の配合量を0.001質量%以上とすることで、頭髪の保湿性を効果的に高めることができる。また、上記配合量を1質量%以下とすることで、頭皮頭髪用化粧料を安価に製造することができる。
【0018】
(ヒアルロン酸及びその塩)
ヒアルロン酸及び/又はその塩の配合により、頭皮・頭髪の保湿性を高め、頭髪のはりこし感を高める。上記ヒアルロン酸塩としては、例えば、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
【0019】
上記ヒアルロン酸及び/又はその塩の分子量は、それぞれ、1,000,000以上であることが好ましい。上記分子量の下限としては、1,200,000以上が好ましく、1,500,000以上がより好ましく、1,800,000以上がさらに好ましい。また、上記分子量の上限としては、3,000,000以下が好ましく、2,800,000以下がより好ましく、2,500,000以下がさらに好ましく、2,200,000以下が特に好ましい。ヒアルロン酸及びその塩の分子量を上記範囲とすることで、当該頭皮頭髪用化粧料は、頭髪のはりこし感をさらに高めることができる。
【0020】
当該頭皮頭髪用化粧料におけるヒアルロン酸及びその塩の配合量としては、当該頭皮頭髪用化粧料の全質量に対して、0.0005質量%以上1質量%以下が好ましく、0.001質量%以上0.5質量%以下がより好ましく、0.003質量%以上0.1質量%以下がさらに好ましい。ヒアルロン酸及びその塩の配合量を上記範囲とすることで、頭髪のはりこし感を効果的に高めることができる。
【0021】
上記ヒアルロン酸及びその塩の総量の上記アセチル化ヒアルロン酸及びその塩の総量に対する質量比としては、1/10以上10/1以下であることが好ましい。上記質量比を上記範囲とすることで、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感を効果的に高めることができる。
【0022】
上記ヒアルロン酸及びその塩の総量の上記アセチル化ヒアルロン酸及びその塩の総量に対する質量比の下限としては、1/8以上が好ましく、1/7以上がより好ましく、1/5以上がさらに好ましい。また、上記質量比の上限としては、5/1以下が好ましく、3/1以下がより好ましく、1/1以下がさらに好ましい。
【0023】
(ヒドロキシエチルウレア)
ヒドロキシエチルウレアは、頭髪、頭皮等の保湿性を高め、かつ頭髪の内部補修効果を発現する成分である。
【0024】
当該頭皮頭髪用化粧料におけるヒドロキシエチルウレアの配合量としては、当該頭皮頭髪用化粧料の全質量に対して、0.005質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上1質量%以下がより好ましく、0.05質量%以上0.5質量%以下がさらに好ましい。ヒドロキシエチルウレアの配合量を上記範囲とすることで、頭髪等の保湿性及び頭髪の内部補修性を効果的に高めることができる。
【0025】
(ポリエーテル変性シリコーン)
ポリエーテル変性シリコーンは、直鎖状又は分岐状のポリジメチルシロキサン鎖が有する一部の側鎖にポリオキシアルキレン基を含むものである。当該頭皮頭髪用化粧料にポリエーテル変性シリコーンをさらに配合することで、頭髪の均一感及びなめらか感をより高めることができる。なお、ポリエーテル変性シリコーンは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】
上記ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、
直鎖状ポリエーテル変性シリコーンとして、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG−20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−3ジメチコン、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−10ジメチコン、上記式(1)で表される化合物(PEG−10メチルエーテルジメチコン)等;
分岐状ポリエーテル変性シリコーンとして、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等が挙げられる。
【0027】
これらの中で、上記ポリエーテル変性シリコーンとしては、直鎖状ポリエーテル変性シリコーンが好ましく、上記式(1)で表される化合物がより好ましい。
【0028】
上記式(1)中、xは、50以上1,000以下の整数である。yは、1以上50以下の整数である。zは、5以上100以下の整数である。yが2以上の場合、複数のzは、同一でも異なっていてもよい。
【0029】
上記zの平均値としては、8以上12以下が好ましく、9以上11以下がより好ましく、10であることがさらに好ましい。
【0030】
当該頭皮頭髪用化粧料におけるポリエーテル変性シリコーンの配合量としては、当該頭皮頭髪用化粧料の全質量に対して、0.01質量%以上2質量%以下が好ましく、0.05質量%以上1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下がさらに好ましい。ポリエーテル変性シリコーンの配合量を上記範囲とすることで、頭髪の均一感及びなめらか感を効果的に高めることができる。
【0031】
(その他の任意成分)
当該頭皮頭髪用化粧料に配合されてもよいポリエーテル変性シリコーン以外の任意成分としては、頭皮頭髪用化粧料用成分として公知の成分、例えば、高分子化合物、動植物エキス、加水分解タンパク、低級アルコール、多価アルコール、pH安定剤、糖類、アミノ酸、無機化合物、抗炎症剤、防腐剤、香料等が挙げられる。これらの中で、高分子化合物、動植物エキス、低級アルコール、多価アルコール、pH安定剤を配合することが好ましい。なお、各任意成分は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0032】
高分子化合物は、保湿性を与える成分である。上記高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、ノニオン性高分子化合物等を用いることができる。上記高分子化合物としては、例えば、グリセリル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)カルバメートとステアリルメタクリレートからなるコポリマーなどの(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー等が挙げられる。
【0033】
動植物エキスは、柔軟性等を与える成分である。上記動植物エキスとしては、例えば、クラゲエキス、アマモエキス、オタネニンジン根エキス、加水分解イネ葉エキス、ヘチマエキス、マヨラナ葉エキス、ワイルドタイムエキス、加水分解ダイズエキス等が挙げられる。
【0034】
低級アルコールは、浸透性、速乾性等を高める成分である。上記低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等が挙げられる。
【0035】
多価アルコールは、保湿性を高める成分である。上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリンが挙げられる。
【0036】
pH安定剤は、当該頭皮頭髪用化粧料の液性(pH)を所定の範囲に調整する成分である。上記pH安定剤としては、当該頭皮頭髪用化粧料を弱酸性〜中性に調整するものが好ましく、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の酸;乳酸エチル等のエステル等が挙げられる。
【0037】
(剤型)
当該頭皮頭髪用化粧料は、頭皮・頭髪に馴染ませるため、塗布容易性の観点から液状であることが好ましい。
【0038】
(pH)
当該頭皮頭髪用化粧料のpHは、はりこし感、均一感及びなめらか感等を効果的に付与するため、5以上7以下であることが好ましい。
【0039】
<頭皮頭髪用化粧料の調製方法>
本発明の頭皮頭髪用化粧料は、アセチル化ヒアルロン酸及び/又はその塩、ヒアルロン酸及び/又はその塩、並びに、ヒドロキシエチルウレアを所定の割合で混合することにより調製できる。また、必要に応じてポリエーテル変性シリコーン等の任意成分を所定の割合で混合することにより調製できる。
【0040】
<頭皮頭髪用化粧料の使用方法>
本発明の頭皮頭髪用化粧料は、頭皮及び頭髪に塗布することで用いられる。塗布する対象は、乾燥後の頭皮・頭髪でも良いが、洗髪後の水分が残る頭皮・頭髪であれば効果的である。また、塗布後には、化粧料を頭皮・頭髪に馴染むようにするため、マッサージなどを施すと良い。
【実施例】
【0041】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0042】
<頭皮頭髪用化粧料(1)の調製>
頭皮頭髪用化粧料(1)の調製に用いた各成分を以下に示す。なお、ヒアルロン酸ナトリウムの分子量は、以下の重量平均分子量の測定方法により求めたものである。
【0043】
[重量平均分子量の測定]
測定に供する試料0.04gを精秤し、0.2モル/Lの塩化ナトリウム溶液を加えて100mLの試料溶液とした。この試料溶液8mLをウベローデ粘度計(動粘度範囲1
mm/s〜5mm/s)に取り、25℃±0.1℃で流下時間を測定した。更に0.2モル/L塩化ナトリウム溶液2mLを加えて混合した後、流下時間を測定した。更にこの操作を2回繰り返し、得られた4種の濃度の試料溶液について流下時間を測定した。次いで、下記式(2)及び(3)で表される数式により比粘度及び還元粘度を算出し、この還元粘度を縦軸に、対応する乾燥物換算濃度(g/L)を横軸にとって各測定点をプロットした。そして、プロットした各測定点から得られた近似直線を外挿し、縦軸との切片から極限粘度を求めた。そして、この極限粘度を用い、下記式(1)で表される数式(Laurentの式)により重量平均分子量(Mw)を算出した。
【0044】
【数1】
【0045】
上記式(1)中、Mwは、重量平均分子量である。
【0046】
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、資生堂製)
ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量:2,000,000)(FCH−200、キッコーマンバイオケミファ製)
PEG−10メチルエーテルジメチコン(SS−2802、東レ・ダウコーニング製)
ポリブチレングリコール−3PEG/PPG−8/5グリセリン
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
商品名:Lipidure−A(日油製)
商品名:Lipidure−NA(日油製)
商品名:NanoRepair−EL(日本精化製)
商品名:マイクロ305−P(吉田機械興業製)
商品名:マイクロAPS(吉田機械興業製)
商品名:Vinoveil−BS−1D(日油製)
ココイルアルギニンエチルPCA
ホホバワックスPEG−80
トレハロース
PPG−13デシルテトラデセス−24
DPG
BG
グリセリン
パンテニルエチル
グリチルリチン酸2K
(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー
ヒドロキシエチルウレア
動植物エキス(クラゲエキス、アマモエキス、オタネニンジン根エキス、加水分解イネ葉エキス、ヘチマエキス、マヨラナ葉エキス、ワイルドタイムエキス、及び加水分解ダイズエキス)
商品名:真珠たん白抽出液BG−JC<NP>(丸善製薬製)
乳酸エチル
エタノール
香料
【0047】
[実施例1及び比較例1〜11]
表1に示す成分をその配合量に従い水と混合し、頭皮頭髪用化粧料を調製した。また、表1中の「−」は、該当する成分を配合しなかったことを示す。
【0048】
<評価(1)>
各頭皮頭髪用化粧料を、洗髪後の水分が残る頭皮・頭髪に塗布し、頭皮・頭髪に馴染むようマッサージを施し、その後温風により乾燥させて用いた。乾燥後の頭皮・頭髪の状態で専門のパネラー4名により、頭髪のはりこし感(頭髪の表面と内部の硬さ)、根元から毛先までの均一感、及び頭髪のなめらか感について、下記基準に従い官能評価した。その評価結果を表1に合わせて示す。
◎:4名中4名が良い
○:4名中3名が良い
△:4名中1名又は2名が良い
×:4名中4名が悪い
【0049】
【表1】
【0050】
表1から分かるように、実施例でははりこし感、均一感、なめらか感のいずれもが「◎」であったのに対し、比較例では、少なくとも、はりこし感、均一感及びなめらか感のいずれかが「△」又は「×」であった。
【0051】
<頭皮頭髪用化粧料(2)の調製>
頭皮頭髪用化粧料(2)の調製に用いた各成分は、上記頭皮頭髪用化粧料(1)の調製に用いた成分から選択した。なお、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量:800,000)については、キッコーマンバイオケミファ製FCH−80を用いた。
【0052】
[実施例2〜4及び比較例12〜14]
表2に示す成分をその配合量に従い水と混合し、各頭皮頭髪用化粧料を調製した。また、表2中の「−」は、該当する成分を配合しなかったことを示す。
【0053】
<評価(2)>
各頭皮頭髪用化粧料を、洗髪後の水分が残る頭皮・頭髪に塗布し、頭皮・頭髪に馴染むようマッサージを施し、その後温風により乾燥させて用いた。乾燥後の頭皮・頭髪の状態で専門のパネラー4名により、頭髪のはりこし感(頭髪の表面と内部の硬さ)、根元から毛先までの均一感、及び頭髪のなめらか感について、下記基準に従い官能評価した。その評価結果を表2に合わせて示す。
◎:4名中4名が良い
○:4名中3名が良い
△:4名中1名又は2名が良い
×:4名中4名が悪い
【0054】
【表2】
【0055】
表2から分かるように、実施例でははりこし感、均一感、なめらか感のいずれもが「◎」又は「○」であったのに対し、比較例では、少なくとも、はりこし感、均一感及びなめらか感のいずれかが「△」であった。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、頭髪のはりこし感、均一感及びなめらか感のいずれの特性をも向上させる頭皮頭髪用化粧料を提供することができる。