特許第6092703号(P6092703)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タカタ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000002
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000003
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000004
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000005
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000006
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000007
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000008
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000009
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000010
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000011
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000012
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000013
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000014
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000015
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000016
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000017
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000018
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000019
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000020
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000021
  • 特許6092703-ホイール芯金 図000022
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6092703
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】ホイール芯金
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/04 20060101AFI20170227BHJP
【FI】
   B62D1/04
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-99653(P2013-99653)
(22)【出願日】2013年5月9日
(65)【公開番号】特開2014-218198(P2014-218198A)
(43)【公開日】2014年11月20日
【審査請求日】2016年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】306009581
【氏名又は名称】タカタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104503
【弁理士】
【氏名又は名称】益田 博文
(72)【発明者】
【氏名】松尾 政利
(72)【発明者】
【氏名】内山 敦勧
【審査官】 飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭56−011121(JP,A)
【文献】 実開昭55−053661(JP,U)
【文献】 実開昭58−060566(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略C字形状のプレス部品により環状に構成されたリム部芯金と、
前記リム部芯金の中心軸上に配されるボス部芯金と、
前記リム部芯金と前記ボス部芯金とをつなぐ複数のスポーク部芯金と、
を備えたホイール芯金において、
前記複数のスポーク部芯金のうちの第1スポーク部芯金は、
前記プレス部品の前記略C字形状の両先端部を溶接以外の手法で連結しつつ把持するための第1把持連結部材を径方向外周側部分に一体的に備え、
前記複数のスポーク部芯金のうちの第2スポーク部芯金は、
前記プレス部品の前記略C字形状の前記両先端部以外の部分に設けられた貫通孔に挿通される、舌部を一体的に備える
ことを特徴とするホイール芯金。
【請求項2】
請求項1に記載のホイール芯金において、
前記リム部芯金の前記貫通孔が形成された部分を把持するための第2把持連結部材を備え、
前記第2スポーク部芯金の前記舌部を前記貫通孔に挿通した状態で、前記第2把持連結部材を前記リム部芯金の径方向外周側部分から把持する
ことを特徴とするホイール芯金。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転席に設置されたステアリングホイールを構成するホイール芯金に関する。
【背景技術】
【0002】
車両運転席に設置されたステアリングホイールは、金属製の芯金をベースとしてクッション体(例えば、発泡材と表皮等)に覆われているとともに、ホーンスイッチユニットやエアバッグユニット等が設けられている。
【0003】
この際、ステアリングホイールの芯金にあっては、運転手が把持して回転操作を行うための円環状のリム部芯金と、リム部芯金の径方向中心部に配置されたボス部芯金と、リム部芯金芯金とボス部芯金とを径方向に接続するスポーク部芯金と、を備えている。
【0004】
これらリム部芯金とスポーク部芯金とボス部芯金とは、溶接或いはボルトやリベット等の固定部材を用いて固定している。この際、溶接や固定部材を用いて行うには、例えば、リム部芯金とスポーク部芯金との溶接部分や固定部分は平面とする必要があり、強度を確保するためには、リム部芯金に2重構造の平行フランジを設け、その間にスポーク部芯金の端部を差し込んでリベット止めしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−119791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来技術においては、スポーク部を基準とした場合に、リム外周方向(リムの径方向)とリム上下方向(軸線に沿う方向)に対する強度を確保するために平行なフランジを設けてその間にスポーク部の端部を挿入してリベット止めしているため、両者間の結合状態はリベットにのみ依存している。
【0007】
したがって、例えば、ステアリングホイールの芯金の外周にクッション体等を被覆するための搬送工程や作業工程の際に、不測な外力が結合部分に加わってリベットが脱落してしまった場合、結合状態が解除されやすいという問題が生じていた。
【0008】
また、芯金の断面形状が直線的となってしまい、ステアリングハンドルとしての略円形の断面形状とするためには、クッション体で被覆する際の成形工程が複雑となるという問題も生じていた。
【0009】
本発明の目的は、芯金を組み付けた状態での結合様態を容易に確保することができるホイール芯金を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、第1発明のホイール芯金は、略C字形状のプレス部品により環状に構成されたリム部芯金と、前記リム部芯金の中心軸上に配されるボス部芯金と、前記リム部芯金と前記ボス部芯金とをつなぐ複数のスポーク部芯金と、を備えたホイール芯金において、前記複数のスポーク部芯金のうちの第1スポーク部芯金は、前記プレス部品の前記略C字形状の両先端部を溶接以外の手法で連結しつつ把持するための第1把持連結部材を径方向外周側部分に一体的に備えることを特徴とする。
【0011】
第1発明のホイール芯金によれば、リム部芯金は略C字形状の環状とされている。このリム部芯金とボス部芯金とをつなぐ複数のスポーク部芯金のうち、第1スポーク部芯金はC字状の両先端部間を溶接以外の接続とするためにリム部芯金の両先端部間に跨る把持部材をリム部芯金の径方向外側から第1把持連結部材が把持する。
【0012】
これにより、第1スポーク部芯金はリム部芯金の両先端部に跨って嵌め合い構造とすることがでる。したがって、第1スポーク部芯金とリム部芯金とをボルトやリベット等の固定手段で結合した後に、不測な外力によって固定手段が外れたとしても、両先端部間が離れる方向にリム部芯金が弾性復帰力によって広がることを抑制するとともに、芯金を組み付けた状態を維持して、リム部芯金と第1スポーク部芯金との結合様態を容易に確保することができる。
【0013】
また、第1発明のホイール芯金は、前記複数のスポーク部芯金のうちの第2スポーク部芯金は、前記プレス部品の前記略C字形状の前記両先端部以外の部分に設けられた貫通孔に挿通される、舌部を一体的に備えることを特徴とする。
【0014】
これにより、リム部芯金の所定位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に第2スポーク部芯金の舌部を挿通することにより容易に位置決めをすることができる。
【0015】
第2発明のホイール芯金は、上記第1発明に記載のホイール芯金において、前記リム部芯金の前記貫通孔が形成された部分を把持するための第2把持連結部材を備え、前記第2スポーク部芯金の前記舌部を前記貫通孔に挿通した状態で、前記第2把持連結部材で前記リム部芯金を径方向外周側部分から把持することを特徴とする。
【0016】
第2発明のホイール芯金によれば、リム部芯金の貫通孔に第2スポーク部芯金の舌部を挿通した状態で、第2把持連結部材でリム部芯金を径方向外周側部分から把持することで第2スポーク部芯金とリム部芯金とを容易に連結することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、芯金を組み付けた状態での結合様態を容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ホイール芯金の組み付け状態の斜視図である。
図2】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、一部を省略したホイール芯金の組み付け状態の正面図である。
図3】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金の斜視図である。
図4】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金の両先端部付近を拡大した要部の正面図である。
図5】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金の、第2スポーク部芯金の両端に対応する位置を拡大した要部の斜視図である。
図6】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ボス部芯金及び第2スポーク芯金の正面図である。
図7】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、第1スポーク芯金の斜視図である。
図8】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、第1スポーク芯金の要部の拡大斜視図である。
図9】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、第2把持連結部材としてのブラケットの斜視図である。
図10】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付ける状態のリム内側から見た要部の斜視図である。
図11】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付ける状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図12】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金にブラケットを取り付ける状態のリム内側から見た要部の斜視図である。
図13】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付けた状態のリム内側から見た要部の斜視図である。
図14】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付けた状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図15】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第1スポーク芯金を取り付ける状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図16】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付けた状態のリム内側から見た要部の斜視図である。
図17】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、リム部芯金に第2スポーク芯金を取り付けた状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図18】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ボス部芯金にボスを取り付ける状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図19】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ボス部芯金にボスを取り付けるボス係合状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図20】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ボス部芯金にボスを取り付けた状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
図21】本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ホイール芯金にホルダを取り付ける状態のリム外側から見た要部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、ホイール芯金の組み付け状態の斜視図、図2は本発明の一実施の形態に係るホイール芯金を示し、一部を省略したホイール芯金の組み付け状態の正面図である。
【0021】
図1及び図2において、ホイール芯金10は、略C字形状のプレス部品により環状に構成されたリム部芯金20と、リム部芯金20の中心軸上に配されるボス部芯金30と、リム部芯金20とボス部芯金30とをつなぐ第1スポーク部芯金40及び第2スポーク部芯金50と、第2スポーク部芯金50の両端をリム部芯金20に固定するためのブラケット60と、を備えている。なお、第2スポーク部芯金50は、ボス部芯金30を一体に備え、ボス部芯金30を中心に左右対称構造となっている。
【0022】
リム部芯金20は、図3に示すように、シャフトを環状に(詳細には上記略C字形状に)屈曲させたものである。また、リム部芯金20の外周面20aに平坦面となっている。リム部芯金20の先端部22,24は付き合わされるように対向しており、リム部芯金20の外観はステアリングホイールの外観形状を規定するように平面視において真円又は略楕円となっている。
【0023】
リム部芯金20の先端部22,24の端部付近には、例えば、図4に示すように、一方の先端部22の外周面20aには、リベット止め用の真円状の取付孔22aが形成されている。また、他方の先端部24の外周面20aには、周方向に沿って長径なリベット止め用の取付孔24aが形成されている。なお、取付孔22a,24aは、本実施の形態では各1箇所であるが、複数個所でもよい。この際、取付孔24aは、周方向に沿う径長を長くすることで対応が可能である。
【0024】
リム部芯金20の中心を通り両先端部22,24とは直交する位置、すなわち、第2スポーク部芯金50の両端に対応する位置には、図5に示すように、周方向に沿って長径な矩形の貫通孔20bとリベット取り付け用の取付孔20cとが形成されている。
【0025】
ボス部芯金30は、図6に示すように、リム部芯金20の回転中心を含む所定範囲を平坦としており、ボス穴32と、そのボス穴32の周囲に複数のボス取付孔34とが形成されている。
【0026】
第1スポーク部芯金40は、一端がボス部芯金30に支持される平板状の支持部42とされ、他端がリム部芯金20の両先端部22,24に向って延びている。第1スポーク部芯金40は、図7に示すように、一端側に図示を略すエアバッグ装置を装着するためのエアバッグ装着部44が形成されている。なお、このエアバッグ装着部44の構成は公知のものを用いている。
【0027】
第1スポーク部40の他端側には、第1把持連結部材46を一体に備えている。この第1把持連結部材46には、リム部芯金20の取付孔22a,24aに一致するように取付孔46a,46bが形成されている。また、支持部42は、図2に示すように、ボス部芯金30の裏面側で溶接36により固定される。
【0028】
第2スポーク部芯金50は、ボス部芯金30のボス穴32を中心として直線状にリム部芯金20に向けて延び、図2に示すように、第1スポーク部芯金40と第2スポーク部芯金50とで、平面視略T字状を呈している。
【0029】
第2スポーク部芯金50の両端には、図8に示すように、切り起こし状に立ち上がり、ボス部芯金30と平行な舌部52が形成されている。また、第2スポーク部芯金50の延在方向に延びる両縁部には、ボス部芯金30を含み補強用のフランジ54が形成されている。第2スポーク部芯金50の中央寄りには、図示を略すエアバッグ装置を装着するためのエアバッグ装着部56が形成されている。なお、このエアバッグ装着部56の構成は公知のものを用いている。
【0030】
ブラケット60は、図9に示すように、第2スポーク部芯金50の両端よりも裏面を支持する支持部62と、リム部芯金20を径方向外周側から把持する把持部64と、を一体に備えている。
【0031】
把持部64には、貫通孔20b及び取付孔20cと一致するように、貫通孔64a及び取付孔64bとが形成されている。なお、取付孔20bは貫通孔20bの一方側に形成されているが、把持部64には貫通孔64aの両側に取付孔64bを形成したもので図示している。したがって、リム部芯金20に貫通孔20bの両側に取付孔20cを形成してもよい。しかしながら、取付孔20cを貫通孔20bの一方又は両方の何れに形成した場合であっても、把持部64の取付孔64bを貫通孔64aの両側に形成すれば、ブラケット60を第2スポーク部芯金50の一方用と他方用とで共用することができる。
【0032】
なお、第1把持連結部材46は、リム部芯金20を径方向外周側から抱き込むように把持する断面形状、すなわち、外周面20aの平坦部分を除く部分を円弧状に屈曲して形成することにより、把持部64によってリム部芯金20を嵌め合い状態を強固にすることができる。
【0033】
上記の構成において、ホイール芯金10を組み付けるには、リム部芯金20に対して第2スポーク部芯金50、第2把持連結部材としてのブラケット60、第1スポーク部芯金40の順に組み付ける。
【0034】
具体的には、図10図11に示すように、第2スポーク芯金50の舌部52をリム部芯金20の貫通孔20bに挿入する。
【0035】
次に、図12に示すように、ブラケット60を径方向外側からリム部芯金20に挿入し、図13図14に示すように、貫通孔64aに舌部52を一致させつつ把持部64でリム部芯金20を把持させる。
【0036】
この状態で、取付孔20cと取付孔64bとを一致させてリベット70により締結すると同時に、ブラケット60と第2スポーク部芯金50とを溶接58により固定する。
【0037】
次に、ボス部芯金30とリム部芯金20との間に第1スポーク部芯金20を装着する。第1スポーク部芯金20は、図15に示すように、第1スポーク部芯金20を径方向外側からリム部芯金20に挿入し、取付孔22a,24aに取付孔46a,46bを一致させつつ第1把持連結部材46でリム部芯金20を把持させる。
【0038】
この状態で、取付孔22a,24aに取付孔46a,46bを一致させるとともに、リム部芯金20の径を調整し、図16図17に示すように、リベット72により締結すると同時に、支持部42とボス部芯金30とを溶接36により固定する。
【0039】
なお、ボス部芯金30には、図18図20に示すように、ステアリングシャフトを連結するためのボス74が装着される。
【0040】
ボス74は、略円筒形状を呈しており、その貫通孔76はボス穴32に一致している。また、ボス74は、貫通孔76よりも外側に4つの係合爪78を有している。ボス74は、図19に示すように、その係合爪78をボス取付孔34に挿入し、図20に示すように、係合爪78の先端を広げてボス部芯金30に係止させることでボス部芯金30に取り付けることができる。
【0041】
なお、このように組み付けられたステアリング芯金10は、図21に示すように、リム部芯金20の外周に別途ホルダー80を装着してもよい。
【0042】
このように、本発明のホイール芯金10にあっては、第1スポーク部芯金40は、プレス部品の略C字形状の両先端部22,24を溶接以外の手法で連結しつつ把持するための第1把持連結部材46を径方向外周側部分に一体的に備えている。
【0043】
また、第2スポーク部芯金50は、プレス部品の前記略C字形状の両先端部22,24以外の部分に設けられた貫通孔20bに挿通される舌部52を一体的に備えている。
【0044】
さらに、リム部芯金20の貫通孔20bが形成された部分を把持するための第2把持連結部材としてのブラケット60を備え、第2スポーク部芯金50の舌部52を貫通孔20bに挿通した状態で、ブラケット60をリム部芯金20の径方向外周側部分から把持するように装着する。
【0045】
そして、リム部芯金20の両先端部22,24には、その一端にリベット止め用の一つ以上の取付孔22aが形成され、その他端には周方向に沿って長径なリベット止め用の一つ以上の貫通孔24aが形成され、第1把持連結部材46は取付孔22a,24aと一致するリベット止め用の2つ以上の取付孔46a,46bが形成され、リム部芯金20の各取付孔22a,24aと第1把持連結部材46の各取付孔46a,46bとを一致させた状態でリベット72で結合することで第1スポーク部芯金40にリム部芯金20を結合することができる。
【0046】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0047】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0048】
20 リム部芯金
22 先端部
24 先端部
30 ボス部芯金
40 第1スポーク部芯金
46 第1把持連結部材
50 第2スポーク芯金
60 ブラケット(第2把持連結部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21