(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コーナーブラケット(41)をもっと補強するために、前記硬質パレット(13)の上端縁部に締結されるサイドブラケット(42)をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のポストアングルを備えた紙箱。
【背景技術】
【0002】
輸出包装容器は回収が不可能なので安価の紙箱を多く使っているが、運送過程中の破損や収容された貨物の損傷を防止するための堅固性が要求される。
【0003】
本出願人は前記の問題点を解決しようと紙箱の堅固性を補強するために、パレットに締結されたブラケットと前記ブラケットと締結されて直立する金属材のポストアングルとを創案して特許文献1に開示した。
【0004】
前記技術は、パレットとの締結性は優れるが、ブラケットとポストアングルの間に紙箱の下部キャップを重畳して締結する構造なので、締結孔を一致させるためには2人以上の作業者が必要であり、運送過程後に紙箱を分離させることも難しい。
【0005】
また、前記ブラケットとポストアングルを締結するに際して、ネジまたはボルト及びナットの締結の際、ネジのスクリュー部または突出したボルトによって作業者の安全事故及び内容物の破損の問題点が発生した。
【0006】
したがって、金属材のポストアングルを備えた紙箱において、パレットに付着されたブラケットとの締結及び分離が容易でありながらも堅固な締結状態を維持するポストアングルを備えた紙箱が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、金属材のポストアングルを備えた紙箱において、パレットに付着されたブラケットとの締結及び分離が容易でありながらも、堅固な締結状態を維持するポストアングルを備えた紙箱を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、パレット一体型で紙箱を補強するためのポストアングルを備えた紙箱であって、包装物品を地面から一定高さに維持し、‘L’字形にスチールパレットの縁部に締結されたブラケットを備えたスチールパレットと;前記パレットブラケットのコーナーに立設され、一側部に補強ビードを備えたポストアングルと;前記ポストアングルの間に壁面をなす紙箱と;前記紙箱の上端部を覆うカバーと;を含み、前記スチールパレットは、剛性補強のために、スチールパレットの下端部に垂直補強材と水平補強材をさらに含み、前記ポストアングルの下端部またはブラケットの一側部のいずれか一方に形成された締結孔と前記ポストアングルの下端部またはブラケットの一側部の他方に形成された突出部とが締結され、前記突部は、一側部が緩い傾斜部を持ち、他側部が垂直な段差部を持つことを特徴とする、ポストアングルを備えた紙箱を提供する。
【0010】
また、前記目的を達成するために、本発明は、パレット一体型で紙箱を補強するためのポストアングルを備えた紙箱であって、包装物品を地面から一定高さに維持する硬質パレットと;前記硬質パレットの各コーナーに立設され、硬質パレットと締結するための締結ホールと隔壁を備えたコーナーブラケットと;前記コーナーブラケットと締結され、‘L’字形に、一側部に補強ビードを備えたポストアングルと;前記ポストアングルの間に壁面をなす紙箱と;前記紙箱の上端部を覆うカバーと;を含み、前記硬質パレットは、剛性補強のために、硬質パレットの下端部に垂直補強材と水平補強材をさらに含み、前記ポストアングルの下端部またはブラケットの一側部のいずれか一方に形成された締結孔と前記ポストアングルの下端部またはブラケットの一側部の他方に形成された突出部とが締結されることを特徴とする、ポストアングルを備えた紙箱を提供する。
【0011】
前記コーナーブラケットをもっと補強するために、前記硬質パレットの上端縁部に締結されるサイドブラケットをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
前記のような解決手段によって本発明は下記のような効果を持つ。
【0013】
一つ目、ポストアングルまたはブラケットの一側部にエンボス処理した後、一部を切断して緩い傾斜部及び垂直な段差部を備えた突出部と締結孔の構成によって紙箱の組立て及び分離が容易であって、従来技術に比べ、組立て及び分離時間が2倍以上短縮され、作業者ひとりでも易しく組み立てることができる。
【0014】
二つ目、ポストアングルと組み立てられる段ボールの弾性と紙箱に収容される包装貨物の圧力によって、ポストアングルとブラケットの締結性は従来技術と同等な水準を維持する。
【0015】
三つ目、外部に突出する部分がないので、作業者の安全事故及び包装貨物の損傷などの2次被害が根本的に遮断される。
【0016】
四つ目、構造が簡単で、組立て工程が簡素化して、包装箱のコスト低減の更なる効果を持つ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明はいろいろの相異なる形態に具現できる、ここで説明する実施例に限定されない。
【0019】
本発明を明瞭に説明するために、説明と関係ない部分(積層パレット、締結部など)は省略し、明細書全般にわたって同一ないし類似の構成要素に対しては同一参照符号を付ける。
【0020】
また、図面に示した各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜上任意に示したので、本発明が必ず図面に示したものに限定されない。図面においては、多くの部分及び領域を明瞭に表現するために厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜上、一部及び領域の厚さを誇張して示した。
【0021】
本発明はポストアングルを備えた紙箱に係り、より詳しくは紙箱に堅固性を補強するためになされたものであり、金属材のポストアングルと前記ポストアングルと締結されるブラケットとを備えたパレット一体型紙箱であり、紙箱の組立て及び分離が易しく、締結状態を維持するポストアングルを備えた紙箱に関するものである。
【0022】
輸出包装用ボックスは回収が不可能であるため、安価の紙箱や合成樹脂箱を多く用いるが、材質が堅固ではないため、運送中に破損して内容物も一緒に損傷する問題が発生する。
【0023】
本発明は前記問題点を改善しようとなされたもので、紙箱11のコーナー部に金属材のポストアングル20を立設し、前記ポストアングル20と締結されるとともにパレットと締結することができるブラケット40、41、42を備えた紙箱を提供することが本発明の目的である。
【0024】
図1及び
図2はポストアングル20とブラケット40の締結方法及び詳細に対する従来技術と本発明の比較図である。
【0025】
本出願人は、紙箱の堅固性を補強するために、パレットに締結されたブラケットと前記ブラケットと締結されて直立する金属材のポストアングルとを創案し、先出願の大韓民国特許公開第10−2013−0099259号(出願日付:2013.08.21)を開示した。
【0026】
前記技術はパレットとの締結性には優れるが、ブラケットとポストアングルの間に紙箱の下部キャップを重畳して締結する構造であるが、締結孔を一致させるためには2人以上の作業者が必要であり、紙箱を分離する過程でも同様な問題点が発生した。
【0027】
また、前記ブラケット40とポストアングル20を締結するに際して、ネジまたはボルト及びナットの締結の際、ネジのスクリュー部または突出したボルトによって作業者の安全事故を引き起こすだけでなく手荷物を損傷させる問題点が発生した。
【0028】
したがって、本発明は、金属材のポストアングル20を備えた紙箱において、パレット12に付着されたブラケット40との締結及び分離が容易でありながらも、堅固な締結状態を維持するポストアングルを備えた紙箱を提供しようとする。
【0029】
前記目的を達成するために、
図1に示すように、紙箱の下端キャップ15をポストアングル20とブラケット40の間に締結する従来技術を改善し、ブラケット40とポストアングル20が直ちに締結される構造を創案した。
【0030】
ポストアングル20とパレット12を締結する方法は、一つ目、大韓民国特許登録第10−0547268号に開示したように、パレットの底面にアングル形状と型合する結合孔を形成する方法があり、二つ目、大韓民国特許登録第10−0622344号に開示したように、フッククリップ及び孔を用いる方法などがある。
【0031】
本発明においては、締結性及び分離性を向上させるために、
図2に示したように、ポストアングル20またはブラケットの一側部にエンボス処理した後、一部を切断して段差部を備えた突出部26、46を形成し、前記突出部26、46と締結可能な締結孔25、47を含むことを特徴とする。
【0032】
前記のような構成によって紙箱の組立て及び分離が簡素化し、ポストアングル20と組み立てられる段ボールの弾性と紙箱11に収容される包装貨物の圧力によって締結性も従来技術と同等な水準に維持する利点を持つ。
【0033】
前記のような構成によって、従来技術に比べ、組立て時間は2倍以上短縮される効果を持ち、作業者一人でも易しく組み立てることができる利点がある。
【0034】
図3は本発明の好適な一実施例を示すもので、スチールパレット一体型紙箱の斜視図であり、
図7はスチールパレット12一体型のブラケット40及びポストアングル20の詳細図であり、
図8はスチールパレット12の斜視図であり、
図9は補強部材を備えたスチールパレット12の底面図であり、
図10は量産化した製品の写真である。
【0035】
図3に示したように、本発明は、パレット一体型で紙箱を補強するためのポストアングル20を備えた紙箱11において、包装物品を地面から一定高さを維持し、‘L’字形にスチールパレット12の縁部に締結されたブラケット40を備えたスチールパレット12と;前記パレットブラケット40のコーナーに直立し、一側部に補強ビード22を備えたポストアングル20と;前記ポストアングル20の間に壁面をなす紙箱11と;前記紙箱11の上端部を覆うカバー10と;を含み、前記ポストアングル20の下端部またはブラケット40の一側部のいずれか一方に形成された締結孔25、47と、前記ポストアングル20の下端部またはブラケット40の一側部の他方に形成された突出部26、46と締結されることを特徴とする。
【0036】
図8に示したように、前記ブラケット40は、スチールパレット12の上端縁部に付着されることが好ましく、スチールパレット12と一体型に構成されることが好ましい。
【0037】
図7に示したように、前記突部26、46は、一側部が緩い傾斜部を持ち、他側部が垂直な段差部を持つことを特徴とする。
【0038】
前記傾斜部と垂直な段差部を備えた突出部はブラケットの締結性を向上させるだけでなく、段ボールの弾性力によって維持されるので、作業者の小さな外力でもポストアングル20の設置及び分離が簡単な利点を持つ。
【0039】
図7Aは突出部46を備えたブラケット40とビード部22の下端部に形成された締結孔25を備えたポストアングル20の締結状態図であり、
図7Bは
図7Aと反対の場合で、締結孔47を備えたブラケット40と突出部26を備えたポストアングル20の締結状態図である。
【0040】
前記スチールパレット12は堅固性及び軽量化を満たすために、凸部と凹部が交互に繰り返し形成された矩形波形に形成された上板、下板及び角部からなることが好ましい。
【0041】
また、上板と下板が滑ることを防止する突出エンボスをもっと備えることもできる。
【0042】
現在商用化して通用されるスチールパレット12(大韓民国特許登録第10−0787180号(登録日付:2007.12.12))は製品を積載した状態でコンベヤーで運送する場合には、パレットそのものが変形するとか破損するとかする場合がたまに発生する。
【0043】
したがって、本発明では、前記の問題点を解決するために、
図9に示したように、前記スチールパレット12が、剛性補強のために、スチールパレット12の下端部に垂直補強材15と水平補強材16をさらに含むことを特徴とする。
【0044】
前記垂直補強材15と水平補強材16は中空または中実のもので、金属材のスチールバーが好ましい。
【0045】
前記垂直補強材15と水平補強材16は、運送手段と積載貨物によって変更されるので、特性の位置を指定することはできないが、スチールパレット12の屈曲形状と型合してパレットを補強する補強部材は本発明の範疇に含まれるものが好ましい。
【0046】
前記垂直補強材15と水平補強材16は、運送手段との密着力を高めるために、一側部に滑り防止部材をさらに含むこともできる。
【0047】
図4は本発明の好適な一実施例を示すもので、硬質パレット一体型紙箱の斜視図であり、
図5は硬質パレット一体型コーナーブラケット42とサイドブラケット43の一実施例を示す斜視図であり、
図6はコーナーブラケット41とポストアングル20の詳細図である。
【0048】
図4に示したように、木材のパレットまたは合成樹脂材のパレットを使う場合、パレット一体型で紙箱を補強するためのポストアングル20を備えた紙箱11において、包装物品を地面から一定高さに維持する硬質パレット13と;前記硬質パレット13の各コーナーに立設され、硬質パレット13と締結するための締結ホール45と隔壁を備えたコーナーブラケット41と;前記コーナーブラケット41と締結され、‘L’字形に、一側部に補強ビード22を備えたポストアングル20と;前記ポストアングル20の間に壁面をなす紙箱11と;前記紙箱11の上端部を覆うカバー10と;を含み、前記ポストアングル20の下端部またはブラケット41の一側部のいずれか一方に形成された締結孔25、47と、前記ポストアングル20の下端部またはブラケット41の一側部の他方に形成された突出部26、46とが締結されることを特徴とする。
【0049】
前記硬質パレット13はパレットのみとして使う目的で製造されたもので、木材または合成樹脂材を含むことが好ましい。
【0050】
図5は硬質パレット一体型コーナーブラケット42とサイドブラケット43の一実施例を示す斜視図である。
図5及び
図6は紙箱を除去した状態であり、コーナーブラケット41、サイドブラケット42及びポストアングル20の締結状態を示したものである。
【0051】
図5Aは硬質パレット13を使う場合のコーナーブラケット41とポストアングル20の締結状態図であり、
図5Bは、前記コーナーブラケット41をもっと補強するために、前記硬質パレット13の上端縁部に締結されるサイドブラケット42をさらに含むものを示す。
【0052】
図6はコーナーブラケット41とポストアングル20の詳細図である。
【0053】
前記コーナーブラケット41は‘L’字形に形成され、状硬質パレット13と紙箱11の間を区分する隔壁を持ち、多数の締結ホール45を備えている。
【0054】
前記締結ホール45は硬質パレット13との締結のためのもので、くぎやネジによって締結されることが好ましい。
【0055】
前記コーナーブラケット41は、ポストアングル20との締結のために、締結孔47または突出部46のいずれか一方を形成することが好ましい。
【0056】
前記ポストアングル20は‘L’形鋼からなり、パレットコーナー部に立設されることが好ましい。また、一側部に補強ビード22が形成されている。
【0057】
前記ポストアングル20の一側部は、紙箱11を締結するための折曲締結部24を備え、他端部にはブラケット40、41と締結するための締結孔25または突出部26のいずれか一方が形成されることが好ましい。
【0058】
図1に示したように、本発明は、前記紙箱11の上端部を覆うカバー10をさらに含む。