(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093037
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】グループコールコンテキストを確立する方法、システム、基地局、及びクラスタEPC
(51)【国際特許分類】
H04W 4/10 20090101AFI20170227BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20170227BHJP
H04W 92/12 20090101ALI20170227BHJP
H04M 3/56 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
H04W4/10
H04W80/10
H04W92/12
H04M3/56 A
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-551103(P2015-551103)
(86)(22)【出願日】2013年9月12日
(65)【公表番号】特表2016-504878(P2016-504878A)
(43)【公表日】2016年2月12日
(86)【国際出願番号】CN2013083419
(87)【国際公開番号】WO2014106394
(87)【国際公開日】20140710
【審査請求日】2015年7月7日
(31)【優先権主張番号】201310001369.X
(32)【優先日】2013年1月4日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ グオリャン
【審査官】
田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第102137337(CN,A)
【文献】
特表2004−535097(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0265350(US,A1)
【文献】
国際公開第2011/113481(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 3/56
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループコールコンテキストを確立する方法であって、
クラスタ進化型パケットコア(EPC)とスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップと、
クラスタEPCとノンスピーキングコールUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップと、
前記クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立する前に、前記スピーキングライトUEが、それぞれ前記第1の基地局とクラスタEPCとの間で、RRC接続を確立すると同時に、クラスタEPCが、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するステップ、又は、
前記クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立する前に、
前記スピーキングライトUEが、それぞれ前記第1の基地局とクラスタEPCとの間で、RRC接続を確立すると同時に、クラスタEPCが、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信するステップと、
第2の基地局がグループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストするステップと、
第2の基地局のカバレッジ内のノンスピーキングライトUEが、グループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返すステップと、
第2の基地局が第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返すステップと、
クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、対応する第2の基地局へ前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップ、又は、前記クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップは、
第1の基地局又は第2の基地局が前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立するステップと、
第1の基地局又は第2の基地局がクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージで運ばれるグループコールコンテキスト内容は、グループコールID、グループコールモード、グループコール収束最大伝送ビットレート、グループコール無線アクセスベアラリスト、グループコールセキュリティ機能及びグループコールセキュリティキーを有し、
前記グループコール無線アクセスベアラリストは、グループコール無線アクセスベアラID、サービス品質パラメータ、トランスポート層アドレス、ユニバーサルデータ伝送プラットフォーム(GTP)トンネルID、サービスベアラタイプ及び非アクセス層(NAS)パケットを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記グループコールコンテキスト確立応答メッセージは、前記グループコールID、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストを含み、
前記グループコールアクセスベアラ確立成功リストは、グループコール無線アクセスベアラID、トランスポート層アドレス、及びGTPトンネルIDを含み、
前記グループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストは、グループコール無線アクセスベアラID、及び失敗原因を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
グループコールコンテキストを確立するシステムであって、
基地局とクラスタEPCとUEを含み、
前記基地局が第1の基地局と第2の基地局を含み、前記第1の基地局は、スピーキングライトUEが所属している基地局であり、前記第2の基地局は、ノンスピーキングライトUEが所属している基地局であり、
前記クラスタEPCは、前記第1の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、さらに、前記第2の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、
前記UEは、スピーキングライトUEとノンスピーキングライトUEを含み、
前記スピーキングライトUEは、それぞれ前記第1の基地局とクラスタEPCとの間でRRC接続を確立するように構成され、
前記クラスタEPCは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するように構成される、又は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージに応じて前記第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信するように構成され、
前記第2の基地局は、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストするように構成され、
前記ノンスピーキングライトUEは、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、前記第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返すように構成され、
前記第2の基地局は、さらに、第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、前記クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返すように構成され、
前記クラスタEPCは、さらに、グループコールページング応答メッセージを受信した後、前記第2の基地局へ前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項6】
前記第1の基地局又は第2の基地局は、さらに、前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、且つクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了するように構成されることを特徴とする
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
クラスタEPCであって、
第1のグループコールモジュールと第2のグループコールモジュールを含み、
前記第1のグループコールモジュールは、スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、
前記第2のグループコールモジュールは、ノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、
前記第1のグループコールモジュールは、さらに、前記クラスタEPCが前記スピーキングライトUEとRRC接続を確立すると同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するように構成される、又は、
前記第2のグループコールモジュールは、さらに、前記クラスタEPCが前記スピーキングライトUEとRRC接続を確立すると同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて前記第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信し、且つ第2の基地局から返されたUEからのグループコールページング応答メッセージを受信した後、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第2の基地局へ送信するように構成されることを特徴とするクラスタEPC。
【請求項8】
前記第1のグループコールモジュール又は第2のグループコールモジュールは、さらに、前記第1の基地局又は第2の基地局から返されたグループコールコンテキスト確立応答メッセージを受信するように構成されることを特徴とする
請求項7に記載のクラスタEPC。
【請求項9】
基地局であって、
スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局に分けられ、
前記第1の基地局は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第3のグループコールモジュールを含み、
前記第2の基地局は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第4のグループコールモジュールを含み、
前記第1の基地局は、さらに、前記スピーキングライトUEとRRC接続を確立するように構成される第2のRRCモジュールを含み、
前記第3のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信するように構成される、又は、
前記第4のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、前記クラスタEPCから送信されたグループコールページングメッセージを受信し、グループコールページングメッセージを受信した後、前記第2の基地局のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストし、且つノンスピーキングライトUEから返されたグループコールページング応答メッセージを受信した後、前記クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを送信するように構成され、さらに、前記クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成されることを特徴とする基地局。
【請求項10】
前記第3のグループコールモジュール又は第4のグループコールモジュールは、前記クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、クラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、前記クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを送信するように構成されることを特徴とする
請求項9に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLTEクラスタ通信システムに関し、特にグループコールコンテキストを確立する方法、システム、基地局、及びクラスタEPCに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルクラスタ通信は、専用移動通信スケジューリングシステムとして、チャネル共有と動的割り当てなど技術的特徴を有し、複数の部門、機関などグループユーザに専用の指揮や派遣など通信サービスを提供できる。広帯域移動通信の発展、特に、第4世代移動通信長期進化(LTE:Long Term Evolution)技術の急激な発展に伴い、デジタルクラスタ通信システムに対して、広帯域化、ビデオ化、高速化、スムーズな進化などの多方面の需要も提出されている。このため、LTE技術に基づいたクラスタ通信は、現在デジタルクラスタシステム発展の方向である。
【0003】
クラスタ通信における最も主要なのは、グループコールセッションの確立であり、そしてLTE技術のセッション確立はグループコールコンテキストの確立に基づいているので、LTE技術に基づいたクラスタ通信システムにおける最も主要なのは、グループコールコンテキストの確立を行うことである。クラスタ通信は半二重通信が行われ、且つ、同一セッションが複数のユーザ端末(UE:User Equipment)にアクセスすることができるので、ユーザがスピーキングライトとノンスピーキングライトに分けられることができ、スピーキングライトがUEを通じてネットワークへグループコールサービスデータを転送し、その後、ネットワークがグループコールサービスデータをブロードキャストの方式で他のノンスピーキングライトのユーザへ送信する。スピーキングライトユーザは進化型基地局(eNB:evolved Node B)との間で無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)を確立する必要があるため、スピーキングライトユーザのセッション接続は、LTEプロトコルに基づくが、ノンスピーキングライトユーザがeNBとRRC接続を確立する必要がない。
【0004】
現在、LTE技術に基づいたクラスタ通信システムにおいては、基地局とクラスタネットワーク(スピーキングライトユーザとノンスピーキングライトユーザからなるクラスタネットワーク)の間のグループコールコンテキストの確立をサポートできる技術的解決手段がまだない。
【発明の概要】
【0005】
これを鑑みて、本発明の実施形態の主な目的は、LTE技術に基づいたクラスタ通信システムにおいて、基地局とクラスタネットワークの間のグループコールコンテキストの確立を実現することを可能にするために、グループコールコンテキストを確立する方法、システム、基地局、及びクラスタEPCを提供することにある。
【0006】
前記目的を実現するために、本発明の実施形態の技術的解決手段は、次のように実現される。
【0007】
本発明の実施形態がグループコールコンテキストを確立する方法を提供し、該方法は、
クラスタ進化型パケットコア(EPC)とスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップと、
クラスタEPCとノンスピーキングコールUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップとを含む。
【0008】
好ましくは、グループコールコンテキストを確立する前に、該方法は、さらに、前記スピーキングライトUEが、それぞれ前記第1の基地局とクラスタEPCとの間で、RRC接続を確立するステップを含む。
【0009】
好ましくは、前記クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立する前に、該方法は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCが、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するステップを含む。
【0010】
好ましくは、前記クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立する前に、該方法は、さらに、
前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCが、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信するステップと、
第2の基地局がグループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストするステップと、
第2の基地局のカバレッジ内のノンスピーキングライトUEが、グループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返すステップと、
第2の基地局が第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返すステップと、
クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、対応する第2の基地局へ前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するステップとを含む。
【0011】
好ましくは、前記クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップ、又は、前記クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するステップは、
第1の基地局又は第2の基地局が前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立するステップと、
第1の基地局又は第2の基地局がクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了するステップとを含む。
【0012】
好ましくは、前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージで運ばれるグループコールコンテキスト内容は、グループコールID、グループコールモード、グループコール収束最大伝送ビットレート、グループコール無線アクセスベアラリスト、グループコールセキュリティ機能及びグループコールセキュリティキーを有する。
【0013】
前記グループコール無線アクセスベアラリストは、グループコール無線アクセスベアラID、サービス品質パラメータ、トランスポート層アドレス、ユニバーサルデータ伝送プラットフォーム(GTP)トンネルID、サービスベアラタイプ及び非アクセス層(NAS)パケットを含む。
【0014】
好ましくは、前記グループコールコンテキスト確立応答メッセージは、前記グループコールID、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストを含み、
前記グループコールアクセスベアラ確立成功リストは、グループコール無線アクセスベアラID、トランスポート層アドレス、及びGTPトンネルIDを含み、
前記グループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストは、グループコール無線アクセスベアラID、及び失敗原因を含む。
【0015】
本発明の実施形態が、さらに、グループコールコンテキストを確立するシステムを提供し、該システムは、基地局とクラスタEPCを含み、
前記基地局が第1の基地局と第2の基地局を含み、前記第1の基地局は、スピーキングライトUEが所属している基地局であり、前記第2の基地局は、ノンスピーキングライトUEが所属している基地局であり、
前記クラスタEPCは、前記第1の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、さらに、前記第2の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成される。
【0016】
好ましくは、該システムは、さらに、UEを含み、前記UEは、スピーキングライトUEとノンスピーキングライトUEを含み、
前記スピーキングライトUEは、それぞれ前記第1の基地局とクラスタEPCとの間でRRC接続を確立するように構成される。
【0017】
好ましくは、前記クラスタEPCは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するように構成される。
【0018】
好ましくは、前記クラスタEPCは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信するように構成され、
前記第2の基地局は、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストするように構成され、
前記ノンスピーキングライトUEは、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、前記第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返すように構成され、
前記第2の基地局は、さらに、第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、前記クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返すように構成され、
前記クラスタEPCは、さらに、グループコールページング応答メッセージを受信した後、前記第2の基地局へ前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成される。
【0019】
好ましくは、前記第1の基地局又は第2の基地局は、さらに、前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、且つクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了するように構成される。
【0020】
クラスタEPCであって、第1のグループコールモジュールと第2のグループコールモジュールを含み、
前記第1のグループコールモジュールは、スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成され、
前記第2のグループコールモジュールは、ノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成される。
【0021】
好ましくは、前記クラスタEPCは、さらに、前記スピーキングライトUEとRRC接続を確立するように構成される第1のRRCモジュールを含む。
【0022】
好ましくは、前記第1のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第1の基地局へ送信するように構成される。
【0023】
好ましくは、前記第2のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて前記第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信し、且つ第2の基地局から返されたグループコールページング応答メッセージを受信した後、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第2の基地局へ送信するように構成される。
【0024】
好ましくは、前記第1のグループコールモジュール又は第2のグループコールモジュールは、さらに、前記第1の基地局又は第2の基地局から返されたグループコールコンテキスト確立応答メッセージを受信するように構成される。
【0025】
本発明の実施形態がさらに基地局を提供し、前記基地局は、スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局に分けられ、
前記第1の基地局は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第3のグループコールモジュールを含み、
前記第2の基地局は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第4のグループコールモジュールを含む。
【0026】
好ましくは、前記第1の基地局は、さらに、前記スピーキングライトUEとRRC接続を確立するように構成される第2のRRCモジュールを含む。
【0027】
好ましくは、前記第3のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信するように構成される。
【0028】
好ましくは、前記第4のグループコールモジュールは、さらに、前記RRC接続確立と同時に、前記クラスタEPCから送信されたグループコールページングメッセージを受信し、グループコールページングメッセージを受信した後、前記第2の基地局のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストし、且つノンスピーキングライトUEから返されたグループコールページング応答メッセージを受信した後、前記クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを送信するように構成され、さらに、前記クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成される。
【0029】
好ましくは、前記第3のグループコールモジュール又は第4のグループコールモジュールは、前記クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、クラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、前記クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを送信するように構成される。
【0030】
本発明の実施形態が、基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立する方法、システム、基地局、及びクラスタEPCを開示し、クラスタEPCを介してスピーキングライトUEと第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立し、第1の基地局はスピーキングライトUEが所属している基地局であり、クラスタEPCを介してノンスピーキングライトUEと第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立し、第2の基地局はノンスピーキングライトUEが所属している基地局であり、これによって、基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立するのを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立する方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立するシステムの構造構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態によって提供されるクラスタEPC構造構成を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態によって提供される基地局構造構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下は、図面と具体的な実施例を合わせながら本発明の技術的解決手段に対してさらに詳しく説明する。
【0033】
本発明の実施形態に係る基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立する主な考えは、クラスタ進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)とスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立し、クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキストを確立し、それによって、基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストの確立を実現することである。
【0034】
一般的に、スピーキングライトUEが1つだけあり、それが所属している第1の基地局も1つだけあり、第1の基地局がサービスを提供しているUEにもノンスピーキングライトUEが存在する可能性があり、複数のノンスピーキングライトUEがそれぞれ異なる基地局に属することが可能なので、第2の基地局が複数である可能性がある。
【0035】
グループコールコンテキストを確立する前に、スピーキングライトUEが、まず、それぞれ第1の基地局とクラスタEPCとの間でRRC接続を確立する必要がある。
【0036】
RRC接続確立と同時に、クラスタEPCが、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを第1の基地局へ送信し、同時に、クラスタEPCが、さらに、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信し、第2の基地局がグループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストし、第2の基地局のカバレッジ内のノンスピーキングライトUEがグループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返し、第2の基地局が第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返し、クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、対応する第2の基地局へ前記グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信する。
【0037】
第1の基地局又は第2の基地局がグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、第1の基地局又は第2の基地局がクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了する。
【0038】
以下は、具体的な実施例で本発明の実施形態の具体的な技術的解決手段を説明する。
【0039】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立するフローは主に2部分に分けられ、1つは、クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキスト(ステップA1〜A4を含む)を確立することであり、1つは、クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局との間でグループコールコンテキスト(ステップB1〜B8)を確立することである。グループコールコンテキストを確立する前に、スピーキングライトUEがそれぞれ第1の基地局及びクラスタEPCの間でRRC接続を確立する必要がある。
【0040】
クラスタEPCとスピーキングライトUEが所属している第1の基地局との間でグループコールコンテキストを確立するフローは、以下のステップを含む。
【0041】
ステップA1において、スピーキングライトUEと第1の基地局及びクラスタEPCの間でRRC接続を確立すると同時に、クラスタEPCがグループコールコンテキストの確立を開始し、第1の基地局へグループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信する。
【0042】
スピーキングライトUEと第1の基地局及びクラスタEPCの間でRRC接続を確立する時に、クラスタEPCがスピーキングライトUEが所属している基地局、即ち第1の基地局を知ることができる。
【0043】
ここで、グループコールコンテキスト確立メッセージがクラスタEPCによって生成され、運ばれたグループコールコンテキスト内容は、グループコールID、グループコールモード、グループコール収束最大伝送ビットレート、グループコール無線アクセスベアラリスト、グループコールセキュリティ機能及びグループコールセキュリティキーを有する。ここで、グループコールIDは、今回クラスタがコールする番号であり、あるグループを唯一に識別するためであり、グループコールモードは、今回クラスタコールのタイプであり、1対1又は1対複数である。
【0044】
ここで、グループコール無線アクセスベアラリストは、グループコール無線アクセスベアラID、サービス品質パラメータ、トランスポート層アドレス、ユニバーサルデータ伝送プラットフォーム(GTP:General Data Transfer Platform)トンネルID、サービスベアラタイプ及び非アクセス層(NAS:Non−Access Stratum)パケットなど内容を含む。ここで、グループコールアクセスベアラIDは、無線ベアラの番号であり、ある無線ベアラを唯一に識別するためであり、サービスベアラタイプは、今回サービスのタイプを識別するためであり、例えば、データ、音声、ビデオ、オーディオとビデオ、写真などである。
【0045】
ステップA2において、第1の基地局がグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、さらに、グループコール無線アクセスベアラリストに応じて対応するグループコール無線アクセスベアラを確立する必要がある。グループコールサービスのタイプ(サービスベアラタイプによって指示される)が、例えば、データ、音声、ビデオ、オーディオとビデオ、写真など、たくさんあるので、サービスタイプの違いに応じて対応するベアラを確立する必要があり、異なるサービスタイプに対応するベアラが上記グループコール無線アクセスベアラIDによって指示される。
【0046】
ステップA3において、第1の基地局がクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、スピーキングライトUEと第1の基地局の他のノンスピーキングライトUEがグループコール構成メッセージを受信して対応するグループコール構成を行う。
【0047】
ステップA4において、第1の基地局がグループコール構成メッセージをブロードキャストすると同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、ここでは、グループコールID、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストを含む。このグループコールIDがグループコールコンテキスト確立要求メッセージ中のグループコールIDと同じである。
【0048】
このクラスタグループコールサービスに対して、たくさんのサービスタイプに対応するベアラを確立した可能性があるので、これらのベアラ確立成功又は失敗の結果も存在するわけであり、相応に、グループコールコンテキスト確立応答メッセージにグループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループコール無線アクセスベアラ確立失敗のリストを運ぶ必要がある。
【0049】
ここで、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リストは、グループコール無線アクセスベアラID、トランスポート層アドレス、GTPトンネルIDのような内容を含む。
【0050】
グループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストは、グループコール無線アクセスベアラID、失敗原因のような内容を含む。
【0051】
クラスタEPCとノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局の間でグループコールコンテキストを確立するフローは、次のステップを含む。
【0052】
ステップB1において、スピーキングライトUEと第1の基地局との間及びスピーキングライトUEとクラスタEPCとの間でRRC接続を確立すると同時に、クラスタEPCがグループコールコンテキスト確立要求メッセージ中のグループコールIDに応じてノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信する。クラスタEPCは該グループコールIDに応じて対応するグループを知ることができ、該グループの情報をクラスタEPCが位置するシステムに記録し、該ステップで注目するのはここに含まれた第2の基地局の情報である。
【0053】
ステップB2において、第2の基地局がグループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内でこのグループコールページングメッセージをブロードキャストする。
【0054】
ステップB3において、第2の基地局のカバレッジ内のノンスピーキングライトUEがグループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局へグループコールページング応答メッセージを返す。
【0055】
ステップB4において、第2の基地局が第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返す。
【0056】
ステップB5において、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返した第2の基地局に対して、クラスタEPCがグループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信する。このグループコールコンテキスト確立要求メッセージがステップA1中のグループコールコンテキスト確立メッセージ中に含まれたグループコールコンテキスト内容と同じ、且つ、グループコールコンテキスト内容中の各パラメータの値も同じである。
【0057】
ステップB6において、第2の基地局がグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、さらに、グループコール無線アクセスベアラリストに応じて対応するグループコール無線アクセスベアラを確立する必要がある。グループコールサービスのタイプ(サービスベアラタイプによって指示される)が、例えば、データ、音声、ビデオ、オーディオとビデオ、写真など、たくさんあるので、サービスタイプの違いに応じて対応するベアラを確立する必要があり、異なるサービスタイプに対応するベアラが上記グループコール無線アクセスベアラIDによって指示される。
【0058】
ステップB7において、第2の基地局がクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、ノンスピーキングライトUEがグループコール構成メッセージを受信して対応するグループコール構成を行う。
【0059】
ステップB8において、第2の基地局がグループコール構成メッセージをブロードキャストすると同時に、クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、そのなかは、グループコールID、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループ無線アクセス確立失敗のリストを含む。
【0060】
このクラスタグループコールサービスに対して、たくさんのサービスタイプに対応するベアラを確立した可能性があるので、これらのベアラ確立成功又は失敗の結果も存在するわけであり、相応に、グループコールコンテキスト確立応答メッセージにグループコール無線アクセスベアラ確立成功リスト及び/又はグループコール無線アクセスベアラ確立失敗のリストを運ぶ必要がある。
【0061】
ここで、グループコール無線アクセスベアラ確立成功リストは、グループコール無線アクセスベアラID、トランスポート層アドレス、GTPトンネルIDのような内容を含む。
【0062】
グループコール無線アクセスベアラ確立失敗リストは、グループコール無線アクセスベアラID、失敗原因のような内容を含む。
【0063】
上記方法を実現するために、本発明の実施形態ではさらに、基地局とクラスタネットワークの間でグループコールコンテキストを確立するシステムを提供し、
図2に示すように、基地局10とクラスタEPC20を含む。
【0064】
基地局10は、第1の基地局11と第2の基地局12を含み、第1の基地局11は、スピーキングライトUEが所属している基地局であり、第2の基地局12は、ノンスピーキングライトUEが所属している基地局である。
【0065】
クラスタEPC20は、第1の基地局11とグループコールコンテキストを確立するように構成され、さらに、第2の基地局12とグループコールコンテキストを確立するように構成される。
【0066】
該システムは、さらに、UE30を含み、スピーキングライトUE31とノンスピーキングライトUE32に分けられ、ここで、スピーキングライトUE31は、それぞれ第1の基地局11とクラスタEPC20との間でRRC接続を確立するように構成される。
【0067】
クラスタEPC20は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを第1の基地局11へ送信するように構成される。
【0068】
クラスタEPC20は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを第2の基地局12へグループコールページングメッセージを送信するように構成される。
【0069】
第2の基地局12は、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、自身のカバレッジ内で前記グループコールページングメッセージをブロードキャストするように構成される。
【0070】
ノンスピーキングライトUE32は、さらに、グループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局12へグループコールページング応答メッセージを返すように構成される。
【0071】
第2の基地局12は、さらに、第1通目のグループコールページング応答メッセージを受信した後、クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを返すように構成される。
【0072】
クラスタEPC20は、さらに、グループコールページング応答メッセージを受信した後、第2の基地局12へグループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成される。
【0073】
第1の基地局11又は第2の基地局12は、さらに、グループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、且つクラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、クラスタEPC20へグループコールコンテキスト確立応答メッセージを返し、グループコールコンテキスト確立を完了するように構成される。
【0074】
上記の方式によって、本発明の実施形態では基地局とクラスタネットワークとの間でグループコールコンテキストを確立することを実現する。
【0075】
本発明の実施例ではさらに、基地局との間でグループコールコンテキストの確立を実現するように構成されるクラスタEPCを提供し、
図3に示すように、第1のグループコールモジュール211と第2のグループコールモジュール221を含む。
【0076】
第1のグループコールモジュール211は、スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成される。
【0077】
第2のグループコールモジュール221は、ノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局とグループコールコンテキストを確立するように構成される。
【0078】
クラスタEPCは、さらに、スピーキングライトUEとRRC接続を確立するように構成される第1のRRCモジュール231を含む。
【0079】
第1のグループコールモジュール211は、さらに、RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを第1の基地局へ送信するように構成される。
【0080】
第2のグループコールモジュール221は、さらに、RRC接続確立と同時に、生成されたグループコールコンテキスト確立要求に応じて第2の基地局へグループコールページングメッセージを送信し、且つ第2の基地局から返されたグループコールページング応答メッセージを受信した後、生成されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを前記第2の基地局へ送信するように構成される。
【0081】
第1のグループコールモジュール211又は第2のグループコールモジュール221は、さらに、第1の基地局又は第2の基地局から返されたグループコールコンテキスト確立応答メッセージを受信するように構成される。
【0082】
また、前記第1のグループコールモジュール211、第2のグループコールモジュール221、第1のRRCモジュール231が、いずれも、前記クラスタEPC中の中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、マイクロ処理装置(MPU:Micro Processing Unit)、デジタル信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)又は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)及び通信機能を持つハードウェアによって実現されることができる。
【0083】
本発明の実施例ではさらに、基地局を提供し、
図4に示すように、基地局は、スピーキングライトUEが所属している第1の基地局とノンスピーキングライトUEが所属している第2の基地局に分けられる。
【0084】
第1の基地局11は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第3のグループコールモジュール111を含む。
【0085】
第2の基地局12は、クラスタEPCとグループコールコンテキストを確立するように構成される第4のグループコールモジュール121を含む。
【0086】
第1の基地局11は、さらに、スピーキングライトUEとRRC接続を確立するように構成される第2のRRCモジュール112を含む。
【0087】
第3のグループコールモジュール111は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信するように構成される。
【0088】
第4のグループコールモジュール121は、さらに、前記RRC接続確立と同時に、クラスタEPCから送信されたグループコールページングメッセージを受信し、グループコールページングメッセージを受信した後、第2の基地局12のカバレッジ内でグループコールページングメッセージをブロードキャストし、且つノンスピーキングライトUEから返されたグループコールページング応答メッセージを受信した後、前記クラスタEPCへグループコールページング応答メッセージを送信するように構成され、さらに、前記クラスタEPCがグループコールページング応答メッセージを受信した後、グループコールコンテキスト確立要求メッセージを送信するように構成される。
【0089】
第3のグループコールモジュール111又は第4のグループコールモジュール121は、クラスタEPCから送信されたグループコールコンテキスト確立要求メッセージを受信した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを確立し、同時に、対応するグループコール無線アクセスベアラを確立し、クラスタグループコールサービスチャネルリソースの確立を完了した後、クラスタグループコールサービスチャネルリソースを介してグループコール構成メッセージをブロードキャストし、同時に、前記クラスタEPCへグループコールコンテキスト確立応答メッセージを送信するように構成される。
【0090】
また、前記第3のグループコールモジュール111、第2のRRCモジュール112が、いずれも、第1の基地局11中のCPU、MPU、DSP又はFPGA、及び通信機能を持つハードウェアによって実現されることができる。
【0091】
前記第4のグループコールモジュール121は、第2の基地局12中のCPU、MPU、DSP又はFPGA、及び通信機能を持つハードウェアによって実現されることができる。
【0092】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限するためのものではない。