【実施例】
【0156】
実施例1
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−シクロスポリン
【0157】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
[α−カルボキシ−sar]−3−シクロスポリン(5.00g、4.01ミリモル)を30mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解させた。ヨードメタン(2.85g、20.10ミリモル)および炭酸カリウム(1.38g、10.00ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。次いで60mlの酢酸エチルおよび60mlの水を添加し、混合物を分離した。酢酸エチル層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、5.32gの粗生成物を得、これを精製することなく次のステップで直接使用した(収率:約100%)[分子式:C
64H
113N
11O
14;正確な質量: 1259.85; MS (m/z): 1260.7 (M+1)
+, 1282.7 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.55 (ジクロロメタン/メタノール=9/1)]。
【0158】
実施例2
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0159】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−シクロスポリン(2.00g、1.59ミリモル)をテトラヒドロフラン(30ml)中に溶解させた。塩化セシウム(1.33g)およびホウ水素化ナトリウム(0.60g、15.89ミリモル)を数回に分けて添加した。30mlのメタノールを2時間にわたって混合物に滴加した。添加後、混合物を室温で一晩攪拌した。ほとんどの溶媒を次いで減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(50ml)および水(50ml)を添加した。酢酸エチル層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて1.99gの粗生成物を得、これをシリカゲルカラム上ジクロロメタン/メタノール(100:0から95:5)で精製して、1.50gの純粋な生成物を得た(収率:76%)[分子式:C
63H
113N
11O
13;正確な質量: 1231.85; MS (m/z): 1232.7 (M+1)
+, 1254.7 (M+Na)
+]。
【0160】
実施例3
[α−メチルメタンスルホネート−Sar]−3−シクロスポリン
【0161】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
0℃で[α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(30mg、0.024ミリモル)の塩化メチレン(2ml)中溶液に、トリエチルアミン(52.8μL、0.38ミリモル)、およびメタンスルホニルクロリド(23mg、0.20ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、33mgの粗生成物を得、これをさらに精製することなく次のステップの反応で直接使用した[分子式:C
64H
115N
11O
15S;正確な質量: 1309.83; MS (m/z): 1310.7 (M+1)
+]。
【0162】
実施例4
[α−クロロメチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0163】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
0℃で[α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(30mg、0.024ミリモル)の塩化メチレン(2ml)中溶液にトリエチルアミン(52.8μL、0.384ミリモル、16当量)およびメタンスルホニルクロリド(23mg、0.20ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、30mgの粗生成物を得、これをさらに精製することなく次のステップの反応で直接使用した[分子式:C
63H
112ClN
11O
12;正確な質量: 1249.82; MS (m/z): 1250.7 (M+1)
+, 1272.9 (M+Na)
+]。
【0164】
実施例5
[α−メチレン−Sar]−3−シクロスポリン
【0165】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メタンスルホネートメチル−Sar]−3−シクロスポリン(33mg、0.025ミリモル)または[α−クロロメチル−Sar]−3−シクロスポリン(30mg、0.025ミリモル)のテトラヒドロフラン(3ml)中溶液に、水素化ナトリウム(15.3mg、油中60%、0.38ミリモル、10当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温まで30分間温めた。溶媒を除去した後、残留物を20mlのジクロロメタン中に溶解させた。ジクロロメタン層を1Nの塩酸、重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメチレン/メタノール(20/1)を用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、16mgの生成物を得た(収率:54%)[分子式:C
63H
111N
11O
12;正確な質量: 1213.84; MS (m/z): 1214.7 (M+1)
+, 1236.7 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.55 (酢酸エチル/メタノール=20/1);HPLC RT:7.0分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0166】
実施例6
[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体B)および[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体A)
【0167】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−シクロスポリン(0.60g、0.50ミリモル)および2−(ジメチルアミノ)エタンチオール(0.63g、6.00ミリモル)のメタノール(20ml)中溶液に、トリエチルアミン(0.82ml、6.0ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、溶離液としてメチレン/メタノールを使用するクロマトグラフィーに付して、0.35gの(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオメチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体A)および0.20gの[(S)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオメチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体B)を得た[分子式:C
67H
122N
12O
12S;正確な質量: 1218.9; MS (m/z): 1319.80 (M+1)
+; TLC R
f: 0.20 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.55分(異性体A)および13.22分(異性体B)(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0168】
実施例7
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体B)および[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体A)
【0169】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−シクロスポリン(0.31g、0.25ミリモル)および2−ジエチルアミノエタンチオール(0.40g、3.00ミリモル)のメタノール(10ml)中溶液に、トリエチルアミン(0.41ml、3.00ミリモル、12当量)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、溶離液としてメチレン/メタノールを使用するクロマトグラフィーに付して、0.20gの[(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオメチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体A)および0.08gの[(S)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオメチル−Sar]−3−シクロスポリン(異性体B)を得た[分子式:C
69H
126N
12O
12S;正確な質量: 1346.93; MS (m/z):1347.80(M+1)
+;TLC R
f:0.23(酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:13.37分(異性体A)および13.91分(異性体B)(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0170】
実施例8
[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0171】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.36g、0.29ミリモル)のベンゼン(30ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.20g、30ミリモル)の水(2ml)中溶液、2−ブロモ−N,N−ジエチルエチルアミン臭化水素酸塩(3.80g、14.56ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.20g、0.62ミリモル)を添加した。反応混合物を30℃で20時間攪拌した。氷水で希釈した後、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(30ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、210mgの生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
13;正確な質量: 1330.96; MS (m/z): 1331.71(M+1)
+; TLC R
f: 0.38 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:14.12分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0172】
実施例9
[(R)−α−(tert−ブトキシカルボニルメトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0173】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.50g、0.41ミリモル)のベンゼン(30ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.00g、25.00ミリモル)の水(1ml)中溶液、ブロモ酢酸t−ブチル(3.20g、16.41ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.40g、1.24ミリモル)を添加した。混合物を室温で10時間撹拌した。氷水で希釈した後、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(30ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=2/1)によって精製して、0.41gの生成物を得た[分子式:C
69H
123N
11O
15;正確な質量: 1345.92; MS (m/z): 1346.61 (M+1)
+; TLC R
f: 0.60 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:18.29分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0174】
実施例10
[(R)−α−(エトキシカルボニルメトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0175】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.35g、0.28ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.60g、15.00ミリモル)の水(1ml)中溶液、ブロモ酢酸エチル(1.60g、9.58ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.20g、0.62ミリモル)を添加した。混合物を室温で10時間撹拌した。氷水で希釈した後、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(15ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=2/1)によって精製して、0.31gの生成物を得た[分子式:C
67H
119N
11O
15;正確な質量: 1317.89; MS (m/z): 1318.46 (M+1)
+; TLC R
f: 0.55 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:17.40分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0176】
実施例11
[(R)−α−(カルボキシメトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0177】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−((tert−ブトキシカルボニル)メトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.18g、0.13ミリモル)のジクロロメタン5ml中溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)およびEt
3SiH(10滴)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。次いでジクロロメタン(10ml)および水(10ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をC−18クロマトグラフィー(アセトニトリル/水)によって精製して、75mgの生成物を得た[分子式:C
65H
115N
11O
15;正確な質量: 1289.86; MS (m/z): 1290.56 (M+1)
+;HPLC RT:11.03分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0178】
実施例12
[(R)−α−(カルボキシメトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン−ナトリウム塩
【0179】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−(カルボキシメトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(30mg、0.02ミリモル)のメタノール(1ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.00mg、0.02ミリモル)の水(0.5ml)中溶液を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、高真空中で乾燥して、28mgの生成物を得た[分子式:C
65H
114N
11NaO
15;正確な質量: 1311.84; MS (m/z): 1290.56 (M+1-Na)
+;HPLC RT:10.98分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0180】
実施例13
[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0181】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(1.03g、0.84ミリモル)のベンゼン(50ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.34g、33.47ミリモル)の水(1.34ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(3.04g、16.73ミリモル)および2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(2.41g、16.73ミリモル)を添加した。混合物を室温で5日間撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和溶液(100ml)を添加し、混合物を分離した。次いで水性層を酢酸エチルで抽出した(50ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、303mgの生成物を得た[分子式:C
67H
122N
12O
13;正確な質量: 1302.93; MS (m/z): 1303.70 (M+1)
+, 1325.85 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.36 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:18.19分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0182】
実施例14
[(R)−(2−(N−モルホリノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0183】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.27g、0.22ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.70g、17.55ミリモル)の水(0.70ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.80g、4.39ミリモル)および2−(4−モルホリニル)エチルクロリド塩酸塩(0.82g、4.39ミリモル)を添加した。混合物を30〜40℃で1週間撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、次いで混合物を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、56mgの生成物を得た[分子式:C
69H
124N
12O
14;正確な質量: 1344.94; MS (m/z): LCMS: 1345.72 (M+1)
+, 1367.83 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.50 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:16.64分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0184】
実施例15
[(R)−(2−(N−ピロリジニル)エトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0185】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.320g、0.26ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.83g、20.80ミリモル)の水(0.85ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.95g、5.20ミリモル)および1−(2−クロロエチル)ピロリジン塩酸塩(0.88g、5.20ミリモル)を添加した。混合物を室温で週末にかけて撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、103mgの生成物を得た[分子式:C
69H
124N
12O
13;正確な質量: 1328.94; MS (m/z): 1329.75 (M+1)
+, 1351.82 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.37 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:18.94分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0186】
実施例16
[(R)−(2−(N−ピペリジニル)エトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0187】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.28g、0.22ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.36g、9.07ミリモル)の水(0.36ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.82mg、4.53ミリモル)および1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩(0.83g、4.53ミリモル)を添加した。混合物を30〜40℃で20時間撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。次いで、水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、121mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
13;正確な質量: 1342.96; MS (m/z): 1343.76 (M+1)
+, 1365.83 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.44 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:19.26分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0188】
実施例17
[(R)−α−(3,3−ジメトキシプロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0189】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.50g、0.41ミリモル)のベンゼン(30ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.00g、25.00ミリモル)の水(1ml)中溶液、3−ブロモプロピオンアルデヒドジメチルアセタール(1.80g、10.00ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.20g、0.62ミリモル)を添加した。室温で10時間撹拌した後、混合物を氷水で希釈し、そして混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、0.48gの粗生成物を得、これを次のステップのために使用した[分子式:C
68H
123N
11O
15;正確な質量: 1333.92; MS (m/z): 1334.50 (M+1)
+]。
【0190】
実施例18
[(R)−α−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0191】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
粗[(R)−(3,3−ジメトキシプロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.48g、0.36ミリモル)のジクロロメタン(30ml)中溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)および水(4ml)を0℃で添加した。次いで、混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。混合物を分離した後、ジクロロメタン層を重炭酸ナトリウム飽和溶液(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=2/1)によって精製して、0.31gの生成物を得た[分子式:C
66H
117N
11O
14;正確な質量: 1287.88; MS (m/z): 1288.63 (M+1)
+]。
【0192】
実施例19
[(R)−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0193】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(0.13g、0.10ミリモル)のクロロホルム(5ml)中溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(0.10g、1.22ミリモル)および酢酸(5滴)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した後、テトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(65mg、0.25ミリモル)を数回にわけて添加し、撹拌を1時間続けた。次いで、ジクロロメタン(10ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(10ml)を添加し、分離した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、89mgの生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
13;正確な質量: 1316.94; MS (m/z): 1317.64 (M+1)
+; TLC R
f: 0.39 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.92分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0194】
実施例20
[(R)−(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0195】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(100mg、0.08ミリモル)のクロロホルム(4ml)中溶液に、ジエチルアミン(100mg、1.37ミリモル)および酢酸(4滴)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した後、テトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(50mg、0.19ミリモル)を数回にわけて添加し、撹拌を1時間続けた。次いで、ジクロロメタン(10ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(10ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、56mgの生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
13;正確な質量: 1344.97; MS (m/z): 1345.71 (M+1)
+; TLC R
f: 0.40 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:14.59分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0196】
実施例21
[(R)−(3−(N−モルホリノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0197】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(300mg、0.23ミリモル)のジクロロメタン(15ml)中溶液に、モルホリン(101mg、1.16ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(306mg、1.16ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、124mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
14;正確な質量: 1358.95; MS (m/z): 1359.71(M+1)
+, 1381.79 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.40 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:14.2分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0198】
実施例22
[(R)−(3−(N−ピロリジニル)プロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0199】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−シクロスポリン(315mg、0.24ミリモル)のジクロロメタン(15ml)中溶液に、ピロリジン(87mg、1.22ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(322mg、1.22ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、22mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
13;正確な質量: 1342.96; MS (m/z): 1343.75 (M+1)
+, 1365.82 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.33 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:14.3分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0200】
実施例23
[(R)−(3−(N−ピペリジニル)プロポキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン
【0201】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−シクロスポリン(350mg、0.27ミリモル)のジクロロメタン(20ml)中溶液に、ピペリジン(115mg、1.34ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(352mg、1.34ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、35mgの生成物を得た[分子式:C
71H
128N
12O
13;正確な質量: 1356.97; MS (m/z): 1357.76 (M+1)
+, 1379.83 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.36 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:14.4分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0202】
実施例24
[α−カルボキシ−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0203】
【化57】
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−78℃、窒素下で、LDA(テトラヒドロフラン中2.0M、23ml、46ミリモル)のテトラヒドロフラン(80ml)中溶液に、テトラヒドロフラン(15ml)中[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(4.40g、3.61ミリモル)を3分にわたって添加した。混合物を−78℃で3時間撹拌した後、二酸化炭素ガスを反応混合物中に1時間吹き込んだ。次いで混合物を室温までゆっくりと温め、撹拌を3時間維持した。テトラヒドロフランの大部分を蒸発させた。ジクロロメタン(100ml)および水(50ml)を添加した。クエン酸水溶液を添加することによって混合物のpHを5付近に調節した。混合物を分離し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、3.20gの粗生成物を得、これを次のステップのために精製することなく使用した[分子式:C
63H
111N
11O
15;正確な質量: 1261.83; MS (m/z): 1262.49 (M+1)
+]。
【0204】
[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを、Kuhnt M. et al., 1996, Microbial Biotransformation Products of Cyclosporin A, J. Antibiotics, 49 (8), 781によって記載された方法にしたがってセベキア・ベニハナ(Sebekia benihana)生体内変化により調製した。
【0205】
実施例25
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0206】
【化58】
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[α−カルボキシ−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(3.20g、2.53ミリモル)および炭酸カリウム(1.30g、9.40ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)中混合物に、ヨードメタン(1.80g、12.70ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン(80ml)および水(50ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を水(25ml)および塩水(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、粗製の3.00gの生成物を得た[分子式:C
64H
113N
11O
15;正確な質量: 1275.84; MS (m/z): 1276.75 (M+1)
+]。
【0207】
実施例26
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0208】
【化59】
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[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(3.00g、2.35ミリモル)および塩化リチウム(1.50g、35.30ミリモル)のメタノール(100ml)中懸濁液に、ホウ水素化ナトリウム(2.50g、66.10ミリモル)を数回に分けて添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(80ml)および水(50ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、1.30gの生成物を得た[分子式:C
63H
113N
11O
14; 正確な質量: 1247.85; MS (m/z): 1248.48 (M+1)
+;
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.68 (d, J=5.4Hz, 3H), 0.80-1.00 (m, 30H), 1.07 (d, J=6.0Hz, 3H), 1.16 -1.29 (m, 10H), 1.32 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.39-1.46 (m, 2H), 1.59-1.63 (m, 6H), 1.68-1.83 (m, 7H), 2.02-2.11 (m, 4H), 2.31-2.33 (m, 1H), 2.37-2.42 (m, 2H), 2.67 (s, 6H), 3.09 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 3.72-3.75 (m, 1H), 3.82 (br, 1H), 3.97-3.99 (m, 1H), 4.07-4.10 (m, 1H), 4.50-4.52 (m, 1H), 4.65-4.67 (t, J=8.4 Hz, 1H), 4.79-4.81 (m, 1H), 4.90-4.95 (m, 2H), 5.00 -5.05 (m, 2H), 5.09 (d, J=10.8Hz, 1H), 5.30-5.35 (m, 2H), 5.46 (d, J=6.0Hz, 1H), 5.52-5.53 (m, 1H), 5.66-5.68 (m, 1H), 7.12 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.47 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.60 (d, J=7.2Hz, 1H), 7.87-7.89 (d, J=9.6Hz, 1H)]。
【0209】
実施例27
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0210】
【化60】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した[分子式:C
63H
111N
11O
13;正確な質量: 1229.84; MS (m/z): 1230.6 (M+1)
+, 1252.82 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.50 (酢酸エチル/メタノール=10/1);HPLC RT:15.38分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm);
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.72 (d, J=5.4Hz, 3H), 0.84-1.00 (m, 30H), 1.17-1.26 (m, 15H), 1.34 (d, J=6.0 Hz, 3H), 1.44 -1.47 (m, 2H), 1.59-1.62 (m, 6H), 1.69-1.76 (m, 4H), 1.94-1.99 (m, 1H), 2.09-2.13 (m, 3H), 2.34-2.37 (m, 3H), 2.65(s, 3H), 2.67 (s, 3H), 3.09 (s, 3H)), 3.10 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 3.80 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 4.47-4.50 (m, 1H), 4.68-4.71(t, J=9.0Hz, 1H), 4.78-4.81 (m, 1H), 4.98-5.02 (m, 2H), 5.06-5.11 (m, 3H), 5.24 (s, 1H), 5.32 (m, 2H), 5.41-5.43 (m, 2H), 5.64-5.66 (m, 1H), 7.11 (d, J=7.2Hz, 1H), 7.49 (d, J=7.2Hz, 1H), 7.7 4 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.84 (d, J=9.6Hz, 1H)]。
【0211】
実施例28
[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体B)および[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体A)
【0212】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.62g、0.50ミリモル)および2−(ジメチルアミノ)エタンチオール(0.49g、6.00ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いてトリエチルアミン(0.82ml、6.00ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として使用するクロマトグラフィー付して、0.41gの[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体A)および0.18gの[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体B)を得た[分子式:C
67H
122N
12O
13S;正確な質量: 1334.9; MS (m/z): 1335.7(M+1)
+; TLC R
f: 0.05 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:10.88 min.(異性体A)および11.30分(異性体B)(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0213】
実施例29
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体B)および[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体A)
【0214】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.31g、0.25ミリモル)および2−ジエチルアミノエタンチオール(0.40g、3.00ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いてトリエチルアミン(0.41ml、3.00ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として使用するクロマトグラフィー付して、0.15gの[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体A)および0.10gの[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(異性体B)を得た[分子式:C
69H
126N
12O
13S;正確な質量: 1362.93; MS (m/z): 1363.75 (M+1)
+; TLC R
f: 0.1 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:11.64 min.(異性体A)および11.85分(異性体B)(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0215】
実施例30
[(S)−(2−(N−モルホリノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0216】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(260mg、0.21ミリモル)および2−モルホリノエタンチオール(300mg、2.04ミリモル)のメタノール(30ml)中溶液に、水酸化リチウム(140mg、5.83ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)により精製して、102mgの生成物を得た[分子式:C
69H
124N
12O
14S;正確な質量: 1376.91; MS (m/z): 1399.85 (M+Na)
+; TLC Rf: 0.30 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:11.03分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm);
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.68 (d, J=6.6Hz, 3 H), 0.79 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.82 (m, 6H,), 0.85 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.88 (d, J=7.2Hz, 3H), 0.90 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.6 Hz, 3H), 0.97-1.00 (m, 9 H), 1.08 (d, J=6.6Hz, 3H), 1.21-1.25 (m, 11H), 1.31 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.39-1.47 (m, 2 H), 1.54-1.61 (m, 8H), 1.66-1.70 (m, 2 H), 1.75 (m, 1H), 2.01-2.11 (m, 4 H), 2.36-2.43 (m, 7H), 2.55-2.59 (m, 2 H), 2.67 (m, 8 H), 2.93-3.04 (m, 2H), 3.10 (s, 3 H), 3.24 (s, 6H), 3.26 (s, 3H), 3.48 (s, 3H), 3.52 (br, 1H), 3.67 (m, 6H), 4.51 (m, 1 H), 4.59 (t, J =8.4Hz, 1H), 4.81 (m, 1 H), 4.94-5.00 (m, 2H), 5.04 (t, J=6.6Hz, 1H), 5.08 (d, J=10.8Hz,1H), 5.27-5.31 (m, 1H), 5.33-5.37 (m, 1H),5.48 (m, 2H), 5.67 (m,1H), 7.14 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.49 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.64 (d, J=8.4Hz, 1H), 8.11 (d, J=9.6Hz, 1H)]。
【0217】
実施例31
[(S)−(2−(N−ピペリジニル)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0218】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.37g、0.30ミリモル)および2−(N−ピペリジノ)エチルチオール(0.44g、3.00ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物をジクロロメタン(30ml)中に溶解させた。ジクロロメタン溶液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.20gの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
13S;正確な質量: 1374.93; MS (m/z): 1375.65 (M+1)
+, 1397.80 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.18 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.09分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0219】
実施例32
[(S)−(2−(4−メチル−N−ピペラジニル)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0220】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.30g、0.24ミリモル)および2−(4−メチルピペラジノ)エチルチオール(0.42g、2.62ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を塩化メチレン(30ml)中に溶解させた。ジクロロメタン溶液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.22gの生成物を得た[分子式:C
70H
127N
13O
13S;正確な質量: 1389.94; MS (m/z): 1390.9 (M+1)
+; TLC R
f: 0.08 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:10.07分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0221】
実施例33
[(S)−(2−(N−ピロリジニル)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0222】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(280mg、0.23ミリモル)および2−(N−ピロリジニル)エタンチオール(280mg、2.14ミリモル)のメタノール(30ml)中溶液に、水酸化リチウム(114mg、4.75ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、126mgの生成物を得た[分子式:C
69H
124N
12O
13S;正確な質量: 1360.91; MS (m/z): 1361.80 (M+1)
+; TLC R
f: 0.23 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:11.59分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0223】
実施例34
[(S)−α−(2−アミノエチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0224】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.86g、0.70ミリモル)および2−アミノエタンチオール塩酸塩(0.80g、7.00ミリモル)をメタノール(80ml)中に溶解させ、続いて20当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーに付して、0.60gの生成物を得た[分子式:C
65H
118N
12O
13S;正確な質量: 1306.87; MS (m/z): 1307.56(M+1)
+, 1329.73 (M+Na)
+, TLC R
f: 0.025 (ジクロロメタン/メタノール=5/1);HPLC RT:10.97分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0225】
実施例35
[(S)−α−(2−(N−イソプロピルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0226】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−α−(2−(アミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.31g、0.25ミリモル)およびアセトン(0.40ml)をクロロホルム(30ml)中に溶解させ、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを数回に分けて添加し、そして数滴の酢酸を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、メチレン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、0.25gの純粋な生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
13S;正確な質量: 1348.91; MS (m/z): 1349.59 (M+1)
+; TLC R
f: 0.1 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:11.97分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0227】
実施例36
[(S)−(2−(N−エチル−N−イソプロピルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0228】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−(2−(N−イソプロピルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(49mg、0.034ミリモル)およびアセトアルデヒド(100μL、水中37%)をクロロホルム(10ml)と混合し、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、37mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
13S;正確な質量: 1376.94; MS (m/z): 1377.84 (M+1)
+; TLC R
f: 0.15 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.36分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0229】
実施例37
[(S)−(2−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0230】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−(2−(N−イソプロピルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(49mg、0.034ミリモル)およびホルムアルデヒド(100μL、水中37%)をクロロホルム(10ml)と混合し、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、30mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
13S;正確な質量: 1362.93; MS (m/z): 1363.72(M+1)
+, 1385.81(M+Na)
+; TLC R
f: 0.15 (酢酸エチル/メタノール=5:1);HPLC RT:12.26分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0231】
実施例38
[(S)−(2−(N,N−ジイソブチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0232】
【化71】
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[(S)−α−(2−アミノエチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(42mg、0.032ミリモル)およびイソブチルアルデヒド(15μl)をクロロホルム(10ml)中に溶解させ、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを数回に分けて添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、23mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
73H
134N
12O
13S;正確な質量: 1418.99; MS (m/z): 1419.73(M+1)
+, 1441.87(M+Na)
+; TLC R
f: 0.36 (酢酸エチル/メタノール=5:1);HPLC RT:14.46分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0233】
実施例39
[(S)−(2−(N−イソブチルアミノ−N−イソプロピル)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0234】
【化72】
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[(S)−(2−(N−イソプロピルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.25g、0.20ミリモル)およびイソブチルアルデヒド(91μL、10ミリモル)をクロロホルム(30ml)中に溶解させ、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを数回に分けて添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、19mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
72H
132N
12O
13S;正確な質量: 1404.98; MS (m/z): 1405.89 (M+1)
+, 1427.94 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.25 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:14.46分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0235】
実施例40
[(S)−(2−(N−ネオペンチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0236】
【化73】
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[(S)−(2−(アミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.45g、0.34ミリモル)およびピバルアルデヒド(100μL、水中37%)をクロロホルム(50ml)と混合し、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、11mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
13S;正確な質量: 1376.94; MS (m/z): 1377.72 (M+1)
+, 1399.82 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.15 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.36分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0237】
実施例41
[(S)−(2−(N−メチル−N−ネオペンチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0238】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
[(S)−(2−(N−ネオペンチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(49mg、0.034ミリモル)およびホルムアルデヒド(100μL、水中37%)をクロロホルム(10ml)と混合し、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、31mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
71H
130N
12O
13S;正確な質量: 1390.96; MS (m/z): 1391.71 (M+1)
+, 1413.86 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.25 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:13.28分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0239】
実施例42
[(S)−(2−(N−エチル−N−ネオペンチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0240】
【化75】
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[(S)−(2−(N−ネオペンチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(46mg、0.034ミリモル)およびアセトアルデヒド(10μL、0.17ミリモル)をクロロホルム/メタノール中に溶解させ、続いて2.5当量のテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリドを数回に分けて添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、28mgの生成物を得た[分子式:C
72H
132N
12O
13S;正確な質量: 1404.98; MS (m/z): 1405.75 (M+1)
+, 1427.95 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.25 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:13.65分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0241】
実施例43
[(S)−(3−(N−ピペリジニル)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0242】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)および3−(N−ピペリジニル)プロパンチオール(318mg、2.00ミリモル)のメタノール(30ml)中溶液に、水酸化リチウム(96mg、4.00ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、135mgの生成物を得た[分子式:C
71H
128N
12O
13S;正確な質量: 1388.94; MS (m/z): 1389.84 (M+1)
+; TLC Rf: 0.30 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:12.19分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm);
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.68 (d, J=6.0Hz, 3H), 0.79 (d, J=6.0Hz, 3H), 0.82-0.86 (m, 9H), 0.88 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.91 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.97-1.00 (m, 9H), 1.09 (d, J=6.6Hz, 3H), 1.21-1.24 (m, 11H), 1.31-1.46 (m, 8H), 1.53 (m, 5H), 1.61 (m, 11H), 1.67-1.70 (m, 2H), 1.74-1.76 (m, 2H), 1.99-2.11 (m, 4H), 2.31-2.35 (m, 4H), 2.37-2.41 (m, 2H), 2.53-2.60 (m, 2H), 2.67 (s, 6H), 2.91-2.98 (m. 2H), 3.09 (s, 3H), 3.24 (s, 6H), 3.26 (s, 3H), 3.48 (s, 3H), 3.56 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 4.58 (t, J=8.4Hz, 1H), 4.81 (m, 1H), 4.94-5.02 (m, 2H), 5.04 (t, J=6.6Hz, 1H), 5.08 (d, J=10.8Hz, 1H), 5.28-5.32 (m, 1H), 5.33-5.37 (m, 1H), 5.49 (m, 2H), 5.67 (dd, J=10.8Hz and 3.6Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.64 (d, J=8.4Hz, 1H), 8.09 (d, J=10.2Hz, 1H)]。
【0243】
実施例44
[(S)−(3−(N−ピロリジニル)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0244】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(213mg、0.17ミリモル)および3−(N−ピロリジニル)プロパンチオール(280mg、1.93ミリモル)のメタノール(25ml)中溶液に、水酸化リチウム(94mg、3.92ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=95/5)によって精製して、57mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
13S;正確な質量: 1374.93; MS (m/z): 1375.75 (M+1)
+; TLC Rf: 0.23 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:11.83分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0245】
実施例45
[(S)−(3−(N−モルホリノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0246】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(210mg、0.17ミリモル)および3−モルホリンプロパンチオール(300mg、1.86ミリモル)のメタノール25ml中溶液に、水酸化リチウム(140mg、5.83ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、78mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
14S;正確な質量: 1390.92; MS (m/z): 1413.77 (M+Na)
+; TLC Rf: 0.33 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:11.35分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm);
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.68 (d, J=6.0Hz, 3H), 0.79 (d, J=5.4Hz, 3H), 0.82-0.86 (m, 9H), 0.88 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.91 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.6Hz, 3H), 0.97-1.00 (m, 9H), 1.09 (d, J=6.6Hz, 3H), 1.21-1.24 (m, 11H), 1.31 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.38-1.46 (m, 2H), 1.61 (m, 11H), 1.67-1.70 (m, 2H), 1.74-1.76 (m, 2H), 2.03-2.11 (m, 4H), 2.35-2.43 (m, 8H), 2.55-2.63 (m, 2H), 2.67 (s, 6H), 2.91-2.98 (m. 2H), 3.10 (s, 3H), 3.24 (3, 6H), 3.26 (s, 3H), 3.49 (s, 3H), 3.52 (m, 1H), 3.65-3.67 (m, 5H), 4.51 (m, 1H), 4.59 (t, J=8.4Hz, 1H), 4.81 (m, 1H), 4.94-5.01 (m, 2H), 5.04 (t, J=6.6Hz, 1H), 5.08 (d, J=12Hz, 1H), 5.28-5.30 (m, 1H), 5.33-5.37 (m, 1H), 5.49 (m, 2H), 5.67 (m, 1H), 7.14 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.65 (d, J=7.2Hz, 1H), 8.12 (d, J=9.6Hz, 1H)]。
【0247】
実施例46
[(S)−(3−(4−メチル−N−ピペラジニル)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0248】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.30g、0.24ミリモル)および3−(4−メチルピペラジノ)プロピルチオール(0.42g、2.44ミリモル)をメタノール(25ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.20gの生成物を得た[分子式:C
71H
129N
13O
13S;正確な質量: 1403.96; MS (m/z): 1404.9 (M+1)
+, 1426.9 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.10 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:10.07分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0249】
実施例47
[(S)−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0250】
【化80】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.30g、0.24ミリモル)および3−(N,N−ジメチル)プロピルチオール(0.36g、2.40ミリモル)をメタノール(25ml)中に溶解させ、続いて水酸化リチウム(59mg、2.44ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.18gの純粋な生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
13S;正確な質量: 1348.91; MS (m/z): 1349.70 (M+1)
+, 1371.83 (M+Na); TLC R
f: 0.15 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:11.53分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0251】
実施例48
[(S)−(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0252】
【化81】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.30g、0.24ミリモル)および3−(N,N−ジメチル)プロピルチオール(0.36g、2.44ミリモル)をメタノール(25ml)中に溶解させ、続いて塩化リチウム(59mg、2.4ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.30gの生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
13S;正確な質量: 1376.94; MS (m/z): 1377.90 (M+1)
+, 1399.76 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.17 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.06 min. (C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0253】
実施例49
[(S)−(3−(N−エチル−N−イソプロピルアミノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0254】
【化82】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(200mg、0.16ミリモル)および3−(N−エチル−N−イソプロピルアミノ)プロピルチオール(200mg、1.25ミリモル)のメタノール(25ml)中溶液に、水酸化リチウム(89mg、3.71ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、88mgの生成物を得た[分子式:C
71H
130N
12O
13S;正確な質量: 1390.96; MS (m/z): 1413.81 (M+Na)
+; TLC Rf: 0.40 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.49分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0255】
実施例50
[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0256】
【化83】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.25g、0.20ミリモル)のベンゼン(30ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(1.00g、25ミリモル)の水(2ml)中溶液、2−ブロモ−N,N−ジエチルエチルアミン臭化水素酸塩(2.80g、10.72ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.2g、0.62ミリモル)を添加した。混合物を30℃で20時間攪拌した。次いで氷水(30ml)を添加し、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(25ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、240mgの生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
14;正確な質量: 1346.95; MS (m/z): 1347.59 (M+1)
+; TLC Rf: 0.41 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.20分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0257】
実施例51
[(R)−(2−(N−ピペリジニル)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0258】
【化84】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(300mg、0.24ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.38g、9.60ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.44g、2.40ミリモル)および1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩(0.44g、2.40ミリモル)を添加した。混合物を30℃で36時間撹拌した。次いで氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を溶離液として用いたクシリカゲル上ロマトグラフィーによって精製して、100mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
14;正確な質量: 1358.95; MS (m/z): 1359.69 (M+1)
+, 1381.75 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.05 (ジクロロメタン/メタノール=20/1);HPLC RT:12.43分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0259】
実施例52
[(R)−(2−(N−モルホリノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0260】
【化85】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.50g、0.40ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.64g、16.00ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.72g、4.00ミリモル)および4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩(0.74g、4.00ミリモル)を添加した。混合物を30℃で1週間撹拌した。次いで氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、60mgの生成物を得た[分子式:C
69H
124N
12O
15;正確な質量: 1360.93; MS (m/z): 1361.63 (M+1)
+, 1383.75 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.10 (ジクロロメタン/メタノール=5:1); HPLC RT: 11.49分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0261】
実施例53
[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0262】
【化86】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.37g、0.30ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.48g、12.00ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.54g、3.00ミリモル)および3−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(0.43g、3.00ミリモル)を添加した。混合物を30℃で36時間撹拌した。次いで氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、90mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
67H
122N
12O
14;正確な質量: 1318.92; MS (m/z):1319.70 (M+1)
+, 1341.80 (M+Na)
+); TLC R
f: 0.05 (ジクロロメタン/メタノール=5:1);HPLC RT:11.43分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0263】
実施例54
[(R)−(2−(N−ピロリジニル)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0264】
【化87】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.38g、0.30ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.48g、12.00ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.54g、3.00ミリモル)および1−(2−クロロエチル)ピロリジン塩酸塩(0.44g、3.00ミリモル)を添加した。混合物を30℃で36時間撹拌した。次いで氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、120mgの予想される異性体を得た[分子式:C
69H
124N
12O
14;正確な質量:1344.94; MS (m/z): 1345.62 (M+1)
+, 1367.76 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.05 (ジクロロメタン/メタノール=10/1);HPLC RT:12.09分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0265】
実施例55
[(R)−α−(2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0266】
【化88】
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[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(5.00g、4.01ミリモル)をベンゼン(100ml)中に溶解させた。2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキサン(7.82g、40.10ミリモル)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.99g、3.09ミリモル)、水酸化ナトリウム(3.21g、8.02ミリモル)および水(3.3ml)を添加した。反応混合物を35℃で9時間撹拌した。そして撹拌を一晩室温で続けた。次いで50mlの塩水を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(25ml×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。ヘキサン/アセトンを溶離液として用いたシリカゲル上で精製した後、1.50gの生成物を得た[分子式:C
69H
123N
11O
16;正確な質量: 1361.91; (m/z): 1362.64 (M+1)
+, 1384.85 (M+Na)
+]。
【0267】
実施例56
[(R)−α−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0268】
【化89】
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[(R)−α−(2−(1,3−ジオキサン−2−イル)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.29g、0.95ミリモル)をジオキサン(25ml)中に溶解させ、続いて塩酸溶液(1N、25ml)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。ジオキサンの大部分を減圧下で蒸発させた。次いで水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ヘキサン/アセトンを溶離液として用いてシリカゲル上で精製して、600mgの生成物を得た[分子式:C
66H
117N
11O
15;正確な質量: 1303.87; MS (m/z): 1304.59 (M+1)
+, 1326.78 (M+Na)
+;HPLC RT:14.2分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0269】
実施例57
[(R)−(3−(N−モルホリノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0270】
【化90】
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[(R)−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(300mg、0.23ミリモル)をジクロロメタン(15ml)中に溶解させた。モルホリン(100mg、1.15ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(302mg、1.15ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、105mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
15;正確な質量: 1374.95; MS (m/z): 1375.70 (M+1)
+, 1397.80 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.37 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.2分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0271】
実施例58
[(R)−(3−(N−ピロリジニル)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0272】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(200mg、0.15ミリモル)をジクロロメタン(15ml)中に溶解させた。ピロリジン(95mg、1.34ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(353mg、1.34ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、50mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
14;正確な質量: 1358.95; MS (m/z): 1359.74 (M+1)
+, 1381.79 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.40 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.7分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0273】
実施例59
[(R)−(3−(N−ピペリジニル)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0274】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−(2−ホルミルエトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(200mg、0.15ミリモル)をジクロロメタン(15ml)中に溶解させた。ピペリジン(114mg、1.34ミリモル)およびテトラメチルアンモニウムトリアセトキシボロヒドリド(353mg、1.34ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)およびジクロロメタン(15ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、43mgの生成物を得た[分子式:C
71H
128N
12O
14;正確な質量: 1372.97; (m/z): MS (m/z): 1373.79 (M+1)
+, 1395.86 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.27 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:17.8分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0275】
実施例60
[(R)−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0276】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.38g、0.30ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.48g、12.00ミリモル)、テトラメチルアンモニアヒドロキシド(0.54g、3.0ミリモル)および3−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(0.43g、3.00ミリモル)を添加した。混合物を30℃で36時間撹拌した。次いで氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、70mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
14;正確な質量: 1332.94. MS (m/z): 1333.64 (M+1)
+, 1355.73 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.04 (ジクロロメタン/メタノール=5/1);HPLC RT:11.78分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0277】
実施例61
[(R)−(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0278】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(400mg、10.00ミリモル)の水(0.5ml)中溶液、3−ジエチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(500mg、2.69ミリモル)および水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(430mg、2.41ミリモル)を添加した。混合物を32℃で4日間撹拌した。次いで氷水(30ml)を添加し、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(50ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=95/5)によって精製して、120mgの生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
14;正確な質量: 1360.97; MS (m/z): 1361.72 (M+1)
+; TLC Rf: 0.38 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:16.71分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0279】
実施例62
[(γ−(メチルチオ)メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0280】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(4.50g、3.70ミリモル)の無水ジメチルスルホキシド(25ml)中溶液に、無水酢酸(15ml)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。酢酸エチル(75ml)で希釈した後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)を溶離液として使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、2.35gの[(γ−メチルチオ)メトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを得た[分子式:C
64H
115N
11O
13S; 正確な質量: 1277.84; MS (m/z): 1300.70 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.30 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:19.57分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0281】
実施例63
[γ−(メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0282】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
[γ−(メチルチオ)メトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.20g、0.94ミリモル)の無水テトラヒドロフラン(40ml)中溶液に、ラネーNi(約2g)を添加した。結果としての懸濁液を撹拌し、60℃まで30分間加熱し、そして反応をLC−MSによってモニターした。反応混合物をろ過し、フィルターケーキをテトラヒドロフランで洗浄した。ろ液を集め、減圧下で蒸発させた。残留物を、酢酸エチル/メタノール(97.5/2.5)の溶離液を用いるクロマトグラフィーによって精製して、0.60gの生成物を得た[分子式:C
63H
113N
11O
13;正確な質量: 1231.85; MS (m/z): 1232.70 (M+1)
+; TLC R
f: 0.46 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:20.63分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0283】
実施例64
[α−カルボキシ−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0284】
【化97】
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n−BuLi(テトラヒドロフラン/ヘキサン中2.8M、5.00ml、14.00ミリモル)を、ジイソプロピルアミン(1.44g、14.30ミリモル)のテトラヒドロフラン(30ml)中溶液に−78℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合物を1時間半撹拌した後、[γ−(メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.20g、0.97ミリモル)のテトラヒドロフラン(6ml)中溶液をゆっくりと添加した。撹拌を−78℃で2時間続けた。次いで二酸化炭素ガスを反応混合物中に1時間吹き込んだ。混合物を室温までゆっくりと温め、そしてさらに3時間撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた後、ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加した。クエン酸水溶液を添加することによって混合物のpHを5付近に調節した。混合物を分離し、ジクロロメタン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、1.20gの次のステップで使用する粗生成物を得た[分子式:C
64H
113N
11O
15;正確な質量: 1275.84; MS (m/z): 1298.53(M+Na)
+]。
【0285】
実施例65
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0286】
【化98】
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[α−カルボキシ]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.20g、0.94ミリモル)および炭酸カリウム(0.80g、5.79ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(25ml)中溶液に、ヨードメタン(0.80g、5.63ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。ジクロロメタン(75ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を水(25ml)および塩水(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮して、1.10gの粗生成物を得た[分子式:C
65H
115N
11O
15;正確な質量: 1289.86; MS (m/z): 1312.72(M+Na)
+]。
【0287】
実施例66
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0288】
【化99】
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[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.10g、0.85ミリモル)および塩化リチウム(1.00g、23.53ミリモル)のメタノール(80ml)中懸濁液に、ホウ水素化ナトリウム(2.00g、52.91ミリモル)を数回にわけて添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。ジクロロメタン(50ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、310mgの生成物を得た[分子式:C
64H
115N
11O
14;正確な質量: 1261.86; MS (m/z): 1262.68 (M+1)
+]。
【0289】
実施例67
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0290】
【化100】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した[分子式:C
64H
113N
11O
13;正確な質量: 1243.85; MS (m/z): 1244.57 (M+1)
+; TLC R
f: 0.34 (ヘキサン/アセトン=6/1);HPLC RT:17.10分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05% トリフルオロ酢酸),操作温度:64℃;検出器:210nm]。
【0291】
実施例68
[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0292】
【化101】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.24g、0.19ミリモル)および2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオール塩酸塩(0.27g、1.91ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いて20当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、塩化メチレン/メタノール(96/4)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.11gの純粋な生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
13S;正確な質量: 1348.93; MS (m/e): 1349.85 (M+1)
+, 1371.81 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.20 (酢酸エチル/メタノール(5:1);HPLC RT:12.42分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0293】
実施例69
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0294】
【化102】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(280mg、0.23ミリモル)および2−ジエチルアミノエタンチオール塩酸塩(570mg、3.37ミリモル)のメタノール(15ml)中溶液に水酸化リチウム(142mg、5.92ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(80ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、110mgの生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
13S;正確な質量: 1376.94; MS (m/z): 1377.67 (M+1)
+; TLC R
f: 0.35 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.17分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0295】
実施例70
[(S)−(2−(N−ピロリジニル)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0296】
【化103】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(230mg、0.18ミリモル)および2−(N−ピロリジニル)エタンチオール(340mg、2.59ミリモル)のメタノール(15ml)中溶液に、水酸化リチウム(120mg、5.00ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(30ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、55mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
13S;正確な質量: 1374.93; MS (m/z): 1375.57 (M+1)
+; TLC R
f: 0.29 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:12.90分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0297】
実施例71
[(S)−(2−(N−モルホリノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0298】
【化104】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)および2−モルホリノエタンチオール(260mg、1.76ミリモル)のメタノール(15ml)中溶液に、水酸化リチウム(120mg、5.00ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(60ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、70mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
14S;正確な質量: 1390.92; MS (m/z): 1391.58 (M+1)
+; TLC Rf: 0.38 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.48分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0299】
実施例72
[(S)−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0300】
【化105】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.25g、0.20ミリモル)および3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルチオール(0.24g、2.00ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、塩化メチレン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、80mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
13S;正確な質量: 1362.93; MS (m/e): 1363.70 (M+1)
+. TLC R
f: 0.20 (酢酸エチル/メタノール=10/1);HPLC RT:12.82分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0301】
実施例73
[(S)−(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0302】
【化106】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.25g、0.20ミリモル)および3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルチオール(0.30g、2.00ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、塩化メチレン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、120mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
71H
130N
12S;正確な質量: 1390.96; MS (m/e): 1391.64 (M+1)
+, 1413.79 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.25 (酢酸エチル/メタノール=10/1);HPLC RT:13.57分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0303】
実施例74
[(S)−(3−(N−ピペリジニル)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0304】
【化107】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.37g、0.30ミリモル)および3−(N−ピペリジノ)プロピルチオール(0.48g、3.00ミリモル)をメタノール(30ml)中に溶解させ、続いて10当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、塩化メチレン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、60mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
72H
130N
12O
13S;正確な質量: 1402.96; MS (m/e): 1403.69 (M+1)
+, 1425 (M+Na)
+; TLC: R
f: 0.3 (酢酸エチル/メタノール=10/1);HPLC RT:13.59分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0305】
実施例75
[(S)−(3−(N−ピロリジニル)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0306】
【化108】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(280mg、0.23ミリモル)および3−(N−ピロリジニル)プロパンチオール(350mg、2.41ミリモル)のメタノール(15ml)中溶液に水酸化リチウム(120mg、5.00ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(80ml)および水(25ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=94/6)によって精製して、47mgの生成物を得た[分子式:C
71H
128N
12O
13S;正確な質量: 1388.94; MS (m/z): 1389.68 (M+1)
+; TLC Rf: 0.30 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.25分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0307】
実施例76
[(S)−(3−(N−モルホリノ)プロピルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0308】
【化109】
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[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(320mg、0.26ミリモル)および3−モルホリンプロパンチオール(600mg、3.73ミリモル)のメタノール(25ml)中溶液に、水酸化リチウム(140mg、5.83ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(60ml)および水(25ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、58mgの生成物を得た[分子式:C
71H
128N
12O
14S;正確な質量: 1404.94; MS (m/z): 1405.52 (M+1)
+; TLC Rf: 0.39 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:15.96分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0309】
実施例77
[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0310】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.20g、0.16ミリモル)のベンゼン(10ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.48g、12.00ミリモル)の水(1ml)中溶液、2−ブロモ−N,N−ジエチルエチルアミン臭化水素酸塩(1.10g、4.21ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.10g、0.31ミリモル)を添加した。混合物を35℃で40時間撹拌した。氷水(10ml)を添加し、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、36mgの生成物を得た[分子式:C
70H
128N
12O
14;正確な質量: 1360.97; MS (m/z): 1383.74 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.32 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.66分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm);
1H NMRスペクトル(600 MHz, CDCl
3, δ in ppm): 0.65(d, J=4.8Hz, 3H), 0.82 (m, 9H), 0.87 (m, 6H), 0.91 (d, J=6. Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.0Hz, 3H), 0.98-1.01 (m, 15 H), 1.07 (d, J=6.6Hz, 3H), 1.11(s, 6H), 1.23 (m, 6 H), 1.33 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.39-1.47 (m, 2H), 1.53-1.58 (m, 4H), 1.6 (m, 3H), 1.67-1.75 (m, 3H), 1.98-2.12 (m, 4H), 2.43-2.48 (m, 3H), 2.50-2.54 (m, 4H), 2.60 (t, J=6.0Hz, 2H), 2.67 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.48 (m, 4H), 3.52-3.56 (m, 1H), 3.60-3.62 (m, 1H), 3.67-3.70 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 4.06 (t, J=9.6 Hz, 1H), 4.52 (m, 1H), 4.57 (m, 1H), 4.80 (m, 1H), 4.91 (t, J=7.8Hz, 1H), 5.04 (m, 3H), 5.11 (d, J=11.4Hz, 1H), 5.28-5.34 (m, 2 H), 5.50 (d, J=7.2Hz, 1 H), 5.67 (m, 1H), 7.10 (d, J=7.8Hz 1H), 7.48 (d, J=7.80Hz,1H), 7.58 (d, J=7.2Hz,1H), 7.91 (d, J=10.2Hz,1H)]。
【0311】
実施例78
[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0312】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)の水(0.70ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(570mg、3.96ミリモル)を添加した。混合物を40〜50℃で2日間撹拌した。水(0.70ml)中水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(570mg、3.96ミリモル)を添加し、混合物を40〜50℃でさらに2日間撹拌し続けた。さらに2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(1.14g、7.91ミリモル)を添加し、40〜50℃でさらにもう1日撹拌を続けた。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。次いで水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(25ml)中に溶解させた。結果としての酢酸エチル相を酢酸溶液(10mlの水中5ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、21mgの生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
14;正確な質量: 1332.94; MS (m/z): 1333.75 (M+1)
+, 1355.87 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.22 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:17.3分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]
【0313】
実施例79
[(R)−(2−(N−モルホリノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0314】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)の水(0.70ml)中溶液を添加し、続いて水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および2−(4−モルホリニル)エチルクロリド塩酸塩(737mg、3.96ミリモル)を添加した。混合物を40〜50℃で2日間撹拌した。水(0.70ml)中水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および2−(4−モルホリニル)エチルクロリド塩酸塩(737mg、3.96ミリモル)を添加し、混合物を40〜50℃でさらに2日間撹拌し続けた。さらなる2−(4−モルホリニル)エチルクロリド塩酸塩(1.47g、7.91ミリモル)を添加し、40〜50℃でさらに2日間撹拌を続けた。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。次いで、水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(25ml)中に溶解させた。そして結果としての酢酸エチル相を酢酸溶液(10mlの水中5ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、45mgの生成物を得た[分子式:C
70H
126N
12O
15;正確な質量: 1374.95; MS (m/z): 1375.63 (M+1)
+, 1397.79 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.42 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:12.9分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]
【0315】
実施例80
[(R)−(3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0316】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)の水(0.70ml)中溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および3−ジメチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(626mg、3.96ミリモル)を添加した。混合物を40〜50℃で2日間撹拌した。水(0.70ml)中水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および3−ジメチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(626mg、3.96ミリモル)を添加し、混合物を40〜50℃でさらに2日間撹拌し続けた。さらなる3−ジメチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(1.25g、7.91ミリモル)を添加し、40〜50℃でさらにもう1日撹拌を続けた。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。次いで水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(25ml)中に溶解させた。そして、結果としての酢酸エチル相を酢酸溶液(10mlの水中5ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、36mgの生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
14;正確な質量: 1346.95; MS (m/z): 1347.65 (M+1)
+, 1369.74 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.21 (ジクロロメタン/メタノール=9/1)。HPLC RT:18.8分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0317】
実施例81
[(R)−(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ)メチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0318】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[(γ−メトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(250mg、0.20ミリモル)のベンゼン20ml中溶液に、水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)の水(0.70ml)中溶液を添加し、続いて水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および3−ジエチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(737mg、3.96ミリモル)を添加した。混合物を40〜50℃で2日間撹拌した。水(0.70ml)中水酸化ナトリウム(633mg、15.85ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(720mg、3.96ミリモル)および3−ジエチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(737mg、3.96ミリモル)を添加し、混合物を40〜50℃でさらに2日間撹拌し続けた。さらなる3−ジエチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(1.47g、7.91ミリモル)を添加し、40〜50℃でさらに2日間撹拌を続けた。重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出した(25ml×2)。次いで合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(25ml)中に溶解させた。そして結果としての酢酸エチル相を酢酸溶液(10mlの水中5ml)および重炭酸ナトリウム飽和溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。シリカゲル上で精製後、38mgの生成物を得た[分子式:C
71H
130N
12O
14;正確な質量: 1374.98; MS (m/z): 1375.70 (M+1)
+, 1397.80 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.24 (ジクロロメタン/メタノール=9/1);HPLC RT:19.6分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/0.077%の水中酢酸アンモニウム;操作温度:64℃;検出器:210nm)]
【0319】
実施例82
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メチルチオメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0320】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メチルチオメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した。生成物をシリカゲル上クロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)によって精製した[分子式:C
65H
115N
11O
13S;正確な質量: 1289.84; MS (m/z): 1290.70 (M+1)
+, 1312.67 (M+Na)
+]。
【0321】
実施例83
[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メチルチオ)メトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0322】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メチルチオメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.32g、0.25ミリモル)および2−(N,N−ジメチル)エタンチオール(0.26g、2.50ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて24当量のトリエチルアミンを添加した。混合物を一晩攪拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるクロマトグラフィーに付して、0.14gの純粋な生成物を得た[分子式、C
69H
126N
12O
13S
2;正確な質量: 1394.90; MS (m/z): 1395.70 (M+1)
+, 1417.68 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.10 (酢酸エチル/メタノール=10:1);HPLC RT:13.30分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0323】
実施例84
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−メチルチオ)メトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0324】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−メチルチオメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.27g、0.21ミリモル)および2−(N,N−ジエチル)エタンチオール(0.28g、2.10ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて24当量のトリエチルアミンを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、0.17gの純粋な生成物を得た[分子式、C
71H
130N
12O
13S
2;正確な質量: 1422.93; MS(m/z): 1423.70 (M+1)
+, 1445.67 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.35 (酢酸エチル/メタノール=10:1);HPLC RT:13.95分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0325】
実施例85
[γ−エトキシメトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0326】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
[(γ−ヒドロキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(1.20g、0.99ミリモル)のジクロロメタン(80ml)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(FW129.25、d 0.742、1.32ml、0.98g、7.60ミリモル)を添加し、続いてクロロメチルエチルエーテル(FW94.54、d1.02、2.22ml、2.27g、24ミリモル)を滴加した。混合物を一晩室温で撹拌し、TLCを使用して、反応の完了をモニターした。反応混合物を1Nの塩酸、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥した後、混合物を減圧下で蒸発させて、黄色がかった油を得、これを、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによってさらに精製して、0.95gの生成物を得た[分子式:C
65H
117N
11O
14;正確な質量: 1275.88; MS (m/z): 1276.70 (M+H)
+, 1298.70 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.37 (酢酸エチル)]。
【0327】
実施例86
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−エトキシメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0328】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−エトキシメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した。生成物を、酢酸エチル/メタノールを溶離液として使用するシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製した[分子式:C
66H
117N
11O
14;正確な質量: 1287.68; MS (m/z): 1288.72 (M+1)
+, 1310.70 (M + Na)
+]。
【0329】
実施例87
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[(γ−エトキシ)メトキシ−N−MeLeu]−4−シクロスポリン
【0330】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−エトキシメトキシ)−N−MeLeu]−4−シクロスポリン(0.27g、0.21ミリモル)および2−(N,N−ジエチル)エタンチオール(0.28g、2.1ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて12当量のトリエチルアミンを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、90mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
72H
132N
12O
14S;正確な質量: 1420.97; MS (m/z): 1421.75 (M+1)
+, 1443.72 (M + Na)
+; TLC: R
f: 0.40 (酢酸エチル/メタノール=10/1);HPLC RT:13.58分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0331】
実施例88
[α−カルボキシ−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0332】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
LDA(テトラヒドロフラン中2.0M、5ml、10ミリモル)のテトラヒドロフラン(15ml)中溶液に、−78℃にて窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(15ml)中[N−MeIle]−4−シクロスポリン(1.20g、1.00ミリモル)を3分にわたって添加した。混合物を−78℃で3時間撹拌した後、二酸化炭素ガスを反応混合物中に1時間吹き込んだ。次いで混合物を室温までゆっくりと温め、さらに3時間撹拌し続けた。テトラヒドロフランの大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(100ml)および水(50ml)を添加した。クエン酸水溶液を添加することによって混合物のpHを5付近に調節した。混合物を次いで分離し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、1.10gの粗生成物を得、これを次のステップのために精製することなく使用した[分子式:C
63H
111N
11O
14;正確な質量: 1245.83; MS (m/z): 1246.68 (M+1)
+]。
【0333】
実施例89
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0334】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
[α−カルボキシ−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン(1.00g、0.80ミリモル)および炭酸カリウム(0.70g、5.07ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中混合物に、ヨードメタン(1.50g、10.56ミリモル)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン(80ml)および水(50ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を水(25ml)および塩水(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、粗製の1.00gの生成物を得た[分子式:C
64H
113N
11O
14;正確な質量: 1259.85; MS (m/z): 1260.51(M+1)
+]。
【0335】
実施例90
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0336】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メトキシカルボニル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン(1.00g、0.79ミリモル)および塩化リチウム(0.60g、14.11ミリモル)のメタノール(80ml)中懸濁液に、ホウ水素化ナトリウム(3.00g、79.26ミリモル)を数回に分けて添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(100ml)および水(50ml)を添加し、混合物を分離した。ジクロロメタン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=97/3)によって精製して、420mgの生成物を得た[分子式:C
63H
113N
11O
13;正確な質量: 1231.85; MS (m/z): 1232.59 (M+1)
+; TLC Rf: 0.32 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:14.32分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0337】
実施例91
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0338】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した[分子式:C
63H
111N
11O
12;正確な質量: 1213.84; MS (m/z): 1214.59 (M+1)
+; TLC R
f: 0.34 (ヘキサン/アセトン=6/1);HPLC RT:17.47分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05% トリフルオロ酢酸),操作温度:64℃;検出器:210nm]。
【0339】
実施例92
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0340】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン(300mg、0.25ミリモル)および2−ジエチルアミノエタンチオール塩酸塩(408mg、2.41ミリモル)のメタノール(20ml)中溶液に、水酸化リチウム(116mg、4.83ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタン(80ml)および水(30ml)を添加し、混合物を分離した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、170mgの生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
12S;正確な質量: 1346.93; MS (m/z): 1347.68 (M+1)
+; TLC R
f: 0.32 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.54分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0341】
実施例93
[(R)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン
【0342】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[N−MeIle]−4−シクロスポリン(0.39g、0.32ミリモル)のベンゼン(20ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.80g、20ミリモル)の水(1ml)中溶液、2−ブロモ−N,N−ジエチルエチルアミン臭化水素酸塩(2.40g、9.20ミリモル)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.10g、3.10ミリモル)を添加した。混合物を30℃で40時間撹拌した。氷水(10ml)を添加し、混合物を分離した。水性層をジクロロメタン(50ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96/4)によって精製して、270mgの生成物を得た[分子式:C
69H
126N
12O
13;正確な質量: 1330.96; MS (m/z): 1331.73(M+1)
+; TLC R
f: 0.34 (ジクロロメタン/メタノール=95/5);HPLC RT:13.42分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0343】
実施例94
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0344】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリンを実施例4および5で記載された方法にしたがって調製した。生成物をシリカゲル上クロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)によって精製した。[分子式:C
62H
109N
11O
12; 正確な質量: 1199.83; MS (m/z): 1200.56 (M+1
)+, 1222.72 (M+Na
)+]。
【0345】
実施例95
[(S)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0346】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン(88mg、0.07ミリモル)および2−(N,N−ジメチル)エタンチオール塩酸塩(0.10g、7.30ミリモル)をメタノール(20ml)中に溶解させ、続いて20当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、30mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
66H
120N
12O
12S;正確な質量: 1304.89; MS (m/z): 1305.68 (M+1)
+, 1327.83 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.05 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.23分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0347】
実施例96
[(S)−(2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ)メチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0348】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン(0.20g、0.16ミリモル)および2−(N,N−ジエチル)エタンチオール塩酸塩(0.28g、1.70ミリモル)をメタノール中に溶解させ、続いて20当量の水酸化リチウムを添加した。混合物を一晩攪拌した。溶媒を除去した後、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いるシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製して、100mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
68H
124N
12O
12S;正確な質量: 1332.92; MS (m/e): 1333.58 (M+1)
+, 1355.79 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.08 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:12.77分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0349】
実施例97
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0350】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリンを実施例2で記載された方法にしたがって調製した。生成物をシリカゲル上クロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)によって精製した[分子式:C
62H
111N
11O
13;正確な質量: 1217.84; MS (m/z): 1218.56 (M+1)
+, 1240.75 (M+Na)
+]。
【0351】
実施例98
[(R)−(2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ)メチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0352】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
[(R)−α−ヒドロキシメチル−Sar]−3−[N−MeVal]−4−シクロスポリン(0.12g、0.10ミリモル)のベンゼン(15ml)中溶液に、水酸化ナトリウム(0.20g、5.00ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム5水和物(0.18g、1.00ミリモル)および3−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(0.14g、1.00ミリモル)を添加した。混合物を30℃で一晩撹拌した。氷水(20ml)を添加し、混合物を分離した。水性層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=95/5)に付して、30mgの純粋な生成物を得た[分子式:C
66H
120N
12O
13;正確な質量: 1288.91; MS (m/z): 1289.73 (M+1)
+, 1311.71 (M+Na)
+; TLC R
f : 0.14 (ジクロロメタン/メタノール=10/1);HPLC RT:12.00分(C8逆相カラム:250mm;アセトニトリル/水(0.05%トリフルオロ酢酸);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0353】
実施例99
[(R)−α−(N−ピペリジニル)メチル−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−NMeLeu]−4−シクロスポリン
【0354】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
[α−メチレン−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−NMeLeu]−4−シクロスポリン(0.37g、0.30ミリモル)およびピペリジン(0.26g、3.00ミリモル)を触媒量の酢酸銅(II)の存在下でアセトニトリル/水(20ml)中に溶解させた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した後、残留物をジクロロメタン(30ml)中に溶解させた。ジクロロメタン相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、96/4)によってさらに精製して、0.17gの生成物を得た[分子式:C
68H
122N
12O
13;正確な質量: 1314.93; MS (m/z): 1315.74 (M+1)
+, 1337.86 (M+Na)
+; TLC R
f: 0.10 (酢酸エチル/メタノール=5/1);HPLC RT:11.70分(C8逆相カラム:150mm;アセトニトリル/水(0.05%TFA);操作温度:64℃;検出器:210nm)]。
【0355】
参考実施例1
[α−カルボキシ−Sar]−3−シクロスポリン
【0356】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブチルリチウム(2.87M、27ミリモル、9.4ml、10当量)をジイソプロピルアミン(3.8ml、27ミリモル、10当量)のテトラヒドロフラン(80ml)中溶液に−78℃、窒素下で添加した。反応混合物を1時間撹拌した後、シクロスポリンA(3.2g、2.66ミリモル)のテトラヒドロフラン(15ml)中溶液を10分にわたって添加した。撹拌を−78℃で2時間続けた。二酸化炭素ガスを反応混合物に20〜25分間吹き込み、−78℃でさらに1時間撹拌した。次いで冷却よくを外し、反応混合物を0℃までゆっくりと温めた。テトラヒドロフランの大部分を真空下、室温にて除去した。クエン酸飽和溶液を添加することによって残留物をクエンチし、混合物のpHを7〜9付近に調節した。未反応シクロスポリンをエーテルで抽出した(40ml×2)。水性層のpHを、1N塩酸で3〜4に調節し、沈殿した油を酢酸エチル(100ml)で抽出した。水性層を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、半固体生成物を得た(2.61g、収率:78%)[分子式:C
63H
111N
11O
14;正確な質量: 1245.83; MS (m/z): 1246.7 (M+1)
+, 1268.7 (M+Na)
+]。
【0357】
[α−カルボキシ−Sar]−3−シクロスポリンをSeebach D, et al., 1993, Helv Chim Acta, 76, 1564-1590によって記載されている手順にしたがって合成した。
【0358】
参考実施例2
[N−MeVal]−4−シクロスポリン(SDZ−220−384)の合成
[N−MeVal]−4−シクロスポリン(SDZ220−384)を、参考文献14として引用されるPapageorgiou C, et al., 1994, Bioorg & Med Chem Lett, 4, 267-272および3位と4位の間のその重要なシクロスポリンの開環:Su Z and Wenger R, Unpublished results; 参考文献11として引用されるPapageorgiou C, et al., 1994, J. Med. Chem., 37, 3674-3676およびその3位と4位の間のその重要なシクロスポリン開環:Su Z and Wenger R, Unpublished resultsで記載される手順にしたがって調製した。
【0359】
シクロスポリンA−酢酸塩
【0360】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
シクロスポリンA(
1)(12.00g、19.98ミリモル)の無水酢酸(MW:102.09、d1.082、40ml)中溶液に、ピリジン(MW:79.01、d0.978、40ml)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(MW:122.17、0.40g)を添加した。この混合物を一晩室温で撹拌し、次いで混合物を600mlの酢酸エチルで希釈した。混合物を、塩水、塩化アンモニウム飽和溶液および15%の重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。次いでトルエンを混合物に添加することによってピリジンの全てを減圧下で共沸的に蒸発させて、淡黄色固体残留物を得、これを、酢酸エチル/ヘキサン(1/3)の溶離液を用いたシリカゲルカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、11.80g(9.48ミリモル、95%)のシクロスポリンA−酢酸塩(
2)を得た。
【0361】
MeLeuValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−Ome
【0362】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
フルオロホウ酸トリメチルオキソニウム(MW:147.91、2.96g、20ミリモル、2.50当量))のジクロロメタン(80ml)中懸濁液に、酢酸シクロスポリンA(
2)(10.00g、8.00ミリモル)を添加した。懸濁液を18時間室温で撹拌し、次いでナトリウムメトキシド(9.90ミリモル)のメタノール(40ml)中溶液を添加した。混合物をさらに半時間撹拌した後、硫酸のメタノール中2N溶液(40ml)を添加した。混合物を15〜30分間室温で撹拌し、15%の重炭酸カリウム溶液で中和した。次いで混合物を700mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を、メタノール/メチルt−ブチルエーテルの溶離液を用いたシリカカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、7.15g(5.60ミリモル、70%)の直線状ウンデカペプチドペプチド(
3)を得た。
【0363】
フェニルチオ尿素−MeLeuValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−Ome
【0364】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
直線状ウンデカペプチドペプチド(
3)(7.00g、5.50ミリモル)のテトラヒドロフラン(80ml)中溶液に、イソチオシアン酸フェニル(MW:135.19、d1.130、0.86ml、7.15ミリモル、1.30当量))を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、そして減圧下で蒸発させた。残留物を、アセトンのヘキサン中溶離液(1/5)を用いたシリカゲルカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6.99g(4.95ミリモル、90%)の直線状フェニルチオ尿素ウンデカペプチド(
4)を得た[正確な質量: 1410.89; MS m/z: 1433.88 (M+Na)
+]。
【0365】
ValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−Ome
【0366】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
直線状フェニルチオ尿素ウンデカペプチド(
4)(6.80g、4.82ミリモル)のトルエン(300ml)中溶液に、トリフルオロ酢酸(MW:114.02、d1.480、8.00ml)を室温で添加した。混合物を1.5〜2時間撹拌し、重炭酸ナトリウムの水中スラリーによってクエンチした。次いで混合物を分離し、水相を続いてトルエン(100ml)および酢酸エチル(100ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。アセトン/ヘキサン(3/1)の溶離液を用いたシリカカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製して、3.88g(3.37ミリモル、70%)の直線状デカペプチドペプチド(
5)を得た[正確な質量: 1148.78; MS m/z: 1149.78 (M+1)
+]。
【0367】
このEdman分解は、Edman P, et al, 1967, Eur. J. Biochem., 1, 80によって記載された類似した方法にしたがって実施した。
【0368】
BocMeValValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−Ome
【0369】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
直線状デカペプチドペプチド(
5)(3.80g、3.30ミリモル)のジクロロメタン(150ml)中溶液に、Boc−MeVal(
6)(MW:231.29、0.92g、3.96ミリモル、1.2当量))、1−プロパンホスホン酸環状無水物(MW:318.18、2.10ml、50重量%の酢酸エチル中溶液)およびトリエチルアミン(MW:101.19、d0.726、0.46ml、3.30ミリモル)を0℃で添加した。結果としての混合物を室温で5時間撹拌した。次いで混合物を塩水で洗浄した。水性層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して残留物を得、アセトン/ヘキサン(1/2.5)の溶離液を用いたシリカカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによってこれを精製して、4.05g(2.97ミリモル、90%)の直線状Boc−N−MeVal−デカペプチドペプチド(
7)を得た[正確な質量: 1361.91; MS m/z: 1384.91 (M+Na)
+]。
【0370】
BocMeValValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−OH
【0371】
【化139】
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直線状[Boc−N−MeVal]−4−デカペプチドペプチド(
7)(4.00g、2.94ミリモル)のエチルアルコール(150ml)中溶液に0℃で0.5N水酸化ナトリウム溶液(7.1ml、1.20当量))を添加した。混合物を撹拌し、0℃で16時間保持した。次いで0.5N塩酸を添加することによって混合物のpHを3付近に調節した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させ、残留物を200mlの酢酸エチル中に溶解させた。混合物をpH3緩衝液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。メタノール/酢酸エチル(1/8)の溶離液を用いたシリカカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製して、2.55g(1.89ミリモル、64.3%)の遊離酸(
8)を得た。
【0372】
MeValValMeLeuAlaDAlaMeLeuMeLeuMeValMeBmt(OAc)AbuSar−OH
【0373】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
遊離酸(
8)(2.55g、1.89ミリモル)のジクロロメタン(25ml)中溶液に、5mlのトリフルオロ酢酸(MW:114.02、d1.480)を0℃でゆっくりと添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。次いで酢酸エチル(300ml)を添加し、溶媒を減圧下で除去した。さらなる酢酸エチル(300ml)を添加し、溶媒を減圧下で再度除去した。メタノール/アセトン(1/3)の溶離液を用いたシリカゲルカラム(100〜200メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって残留液を精製して、2.01g(1.61ミリモル、85%)の直線状[N−MeVal]−4−デカペプチドペプチド遊離酸(
9)を得た[正確な質量: 1247.85; MS m/z: 1248.85 (M+1)
+]。
【0374】
[N−MeVal]−4−シクロスポリン酢酸塩
【0375】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
直線状[N−MeVal]−4−デカペプチドペプチド遊離酸(
9)(1.03g、0.83ミリモル)のジクロロメタン(250ml)中溶液に、1−プロパンホスホン酸環状無水物(MW:318.18、0.53ml、50重量%の酢酸エチル中溶液)、2,4,6−コリジン(MW:121.18、d0.917、0.11ml、0.83ミリモル))を0℃で添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。次いで混合物をシリカゲルの薄層に通し、そして40mlの酢酸エチルによって2回洗浄した。集められた有機溶液を減圧下で蒸発させた。残留物を、メタノール/アセトン(1/6)の溶離液を用いたシリカゲルカラム(230〜400メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィによって精製して、611mg(0.50ミリモル、60%)の(N−メチル−Val)−4−シクロスポリン酢酸塩(
10)を得た[正確な質量: 1229.84; MS m/z: 1252.82 (M+Na)
+]。
【0376】
[N−MeVal]−4−シクロスポリン
【0377】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
[N−MeVal]−4−シクロスポリン酢酸塩(
10)(0.60g、0.49ミリモル)のメタノール(40ml)中溶液に、ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(0.5M、1.9ml、2.0当量))を添加した。混合物を0.5時間0℃にて、そして24時間室温にて撹拌した。0.5N塩酸を添加することによって混合物のpHを6付近に調節した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残留物を200mlの酢酸エチル中に溶解させた。有機溶液を水性重炭酸ナトリウムおよび塩水によって洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過した。溶媒を除去した後、残留物を、アセトン/ヘキサン(1/2)の溶離液を用いたシリカゲルカラム(230〜400メッシュ)上フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、406mg(0.34ミリモル、70%)の[N−MeVal]−4−シクロスポリン(
11)を得た[正確な質量: 1187.83;84; MS m/z: 1210.81 (M+Na]。
【0378】
参考実施例3
[N−MeIle]−4−シクロスポリン(NIM−811)を(N−MeVal)−4−シクロスポリン(SDZ220−384)の合成のために使用した手順にしたがって調製した。
【0379】
参考実施例4
側鎖中間体をUrquhart GG, 1994, Org Synth, Coll. Vol III, 363によって記載された手順にしたがって合成した。
【0380】
2−モルホリノエタンチオール
【0381】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
4−(2−クロロエチル)モルホリン(7.00g、37ミリモル)およびチオ尿素(2.90g、38ミリモル)の95%エタノール(55ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(3.40g、85ミリモル)の水(20ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。ベンゼン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させて、3.80gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0382】
2−(N−ピペリジニル)エタンチオール
【0383】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩(7.00g、38ミリモル)およびチオ尿素(4.60g、61ミリモル)の95%エタノール(30ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(2.40g)の水(20ml)中溶液を添加した。混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をエーテルと混合した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、3.20gの粗生成物を得、これをさらに精製することなく付加反応のために使用した。
【0384】
2−(N−ピロリジニル)エタンチオール
【0385】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩(7.0g、41ミリモル)およびチオ尿素(3.20g、40ミリモル)の95%エタノール(30ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(3.40g、85ミリモル)の水(20ml)中溶液を添加した。混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、3.80gの粗生成物を得、これをさらに精製することなく付加反応のために使用した。
【0386】
3−(N−ピロリジニル)プロパンチオール
【0387】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモロ−3−クロロプロパン(30.00g、191ミリモル)および炭酸カリウム(17.00g、123ミリモル)のジクロロメタン(160ml)中懸濁液に、ピロリジン(3.50g、49ミリモル)を数回に分けて添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。次いで混合物をろ過し、そして減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=95/5)によって精製して、6.00gの生成物を得た。
【0388】
1−(3−クロロプロピル)ピロリジン(3.4g、23ミリモル)およびチオ尿素(1.8g、23ミリモル)の95%エタノール(55ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(1.20g、30ミリモル)の水(10ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、1.80gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0389】
3−(N−ピペリジニル)プロパンチオール
【0390】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−クロロプロピル)ピペリジン塩酸塩(7.50g、38ミリモル)およびチオ尿素(4.60g、61ミリモル)の95%エタノール(30ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(2.40g)の水(20ml)中溶液を添加した。混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をエーテルと混合した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、3.50gの粗生成物を得、これをさらに精製することなく付加反応のために使用した。
【0391】
3−モルホリンプロパンチオール
【0392】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモロ−3−クロロプロパン(30.00g、191ミリモル)および炭酸カリウム(14.00g、101ミリモル)のジクロロメタン(160ml)中懸濁液に、モルホリン(4.00g、46ミリモル)を数回に分けて添加した。次いで混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をろ過し、そして減圧下で蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、5.60gの生成物を得た。
【0393】
1−(3−クロロプロピル)モルホリン(4.20g、25.76ミリモル)およびチオ尿素(2.00g、26.27ミリモル)の95%エタノール(55ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(1.3g、32.50ミリモル)の水(10ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。ベンゼン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、2.20gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0394】
2−(4−メチル−N−ピペラジニル)エタンチオール
【0395】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−メチルピペラジノ)エチルクロリド(8.00g、40ミリモル)およびチオ尿素(4.87g、64ミリモル)の95%エタノール(55ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(2.60g)の水(20ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。ベンゼン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして蒸発させて、3.0gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0396】
3−(4−メチル−N−ピペラジニル)プロパンチオール
【0397】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
3−(4−メチルピペラジノ)プロピルクロリド(8.5g、40ミリモル)およびチオ尿素(4.87g、64ミリモル)の95%エタノール(70ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(2.6g)の水(20ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をエーテルと混合した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させて2.5gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0398】
3−(N−エチル−N−イソプロピルアミノ)プロパンチオール
【0399】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモロ−3−クロロプロパン(11.00g、70ミリモル)および炭酸カリウム(13.00g、94ミリモル)のジクロロメタン(100ml)中懸濁液に、エチルイソプロピルアミン(4.10g、47ミリモル)を数回にわけて添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=95/5)によって精製して、6.10gの生成物を得た。
【0400】
3−クロロプロピルエチルイソプロピルアミン(4.20g、25.66ミリモル)およびチオ尿素(2.00g、26.32ミリモル)の95%エタノール(55ml)中混合物を24時間還流加熱した。水酸化ナトリウム(1.30g、32.50ミリモル)の水(10ml)中溶液を添加し、そして混合物をさらに3時間還流し続けた。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をベンゼンと混合した。ベンゼン層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させて、1.20gの粗生成物を得、これを付加反応のために使用した。
【0401】
実施例100
[(R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]−3−[(γ−ヒドロキシ)−NMeLeu]−4−シクロスポリン(SCY−635)およびシクロスポリン誘導体の安定性試験
シクロスポリン誘導体の安定性を、メタノール中65℃および50℃で評価し、そしてHPLCを使用して、これらの化合物の可能な異性化をモニターした。SCY−635は安定でなく、抗ウイルス活性が低いかまたはないことが予想される、その対応するエピマーに容易に変わる可能性があることが判明した。
【0402】
MeOH中65℃でのSCY−635*のエピマー化
【0403】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*SCY−635は:Evans M, et al., 2003, Bioorg. Med. Chem. Lett., 4, 4415-4419; Carry J, et al., 2004, Synlett. 2, 316-320;または米国特許第5,994,299号(そのそれぞれは、参照することによって本明細書中に組み込まれる)によって記載されている方法にしたがって調製した。
【0404】
MeOH中65℃でのSCY−635のエピマー*のエピマー化
[この文献は図面を表示できません]
*安定性研究中に、SCY−635がそのエピマーに変わることが判明し、これは純粋な化合物として分離された。HPLC RT:14.60分(SCY−635)および:15.01分(そのエピマー)(C8逆相カラム、250mm、アセトニトリル/0.077%水中NH
4OAc、操作温度:64℃;検出器:210nm)。
【0405】
エピマーをMeOHで65℃にて処理した場合、それは部分的にSCY−635に変わることも判明した。平衡の終点で、この溶液は、約58%のSCY−635および約42%のエピマーを含んでいた。
【0406】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
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【0410】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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【0411】
異性化データに基づいて、本発明者等はSCY−635のエピマー化が以下のプロセスによって起こることを示唆する:
【0412】
【化153】
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【0413】
このように、シクロスポリンのサルコシンの3位の2個の炭素側鎖は不安定性の原因となる。なぜなら、それは6員環遷移状態を形成する可能性があり、そしてエピマー化を刺激する可能性があるからである。さらに、エピマー化は、ロイシンの4位のγ−ヒドロキシ基によって加速される。
【0414】
したがって、本発明者等は、良好なシクロフィリン結合活性を維持しつつ、増強された安定性を有する新規シクロスポリン誘導体を想定する。特に、本発明者等は、4位のロイシン上のγ−ヒドロキシ基のマスキング、炭素側鎖の伸長(例えば、3個以上の炭素)、および/または3位のアミン末端を嵩高い側鎖で置換することで、エピマー化を防止または最小限に抑えることができることを意外にも見出した。特に、メチレン置換基を3位上に導入する場合、それらのアナログは非常に安定であり、エピマー化を防止することができる。
【0415】
実施例101
シクロスポリン誘導体の抗HCV活性
シクロスポリン誘導体の抗HCV活性をHCVサブゲノムレプリコンアッセイで評価した。このアッセイは、細胞系ET(luc−ubi−neo/ET)を使用し、これはHCVレプリコンを安定なルシフェラーゼ(Luc)レポーターとともに有するHuh7ヒトヘパトーマ細胞系である。HCVレプリコン由来のルシフェラーゼ活性を定量化することによって、HCV RNA複製を評価した。シクロスポリンアナログの抗ウイルス活性を薬物治療後に評価して、ルシフェラーゼ終点を使用することによってEC
50およびEC
90値を求めた(Krieger, N., et al., 2001, J. Virol. 75, 4614-4624; Pietschmann, T., et al., 2002, J. Virol. 76, 4008-4021;そのそれぞれは参照によって本明細書中に組み込まれる)。細胞毒性を平衡して評価した。
【0416】
【表6】
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【0417】
【表7】
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【0418】
【表8】
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【0419】
【表9】
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【0420】
実施例102
シクロスポリン誘導体の抗HIV活性
シクロスポリン誘導体の抗HIV活性を、CEM−SS細胞およびHIV−1
IIIBまたはHIV−1RFのいずれかを用いた急性感染モデルでの細胞保護アッセイによって評価した。抗ウイルス活性を、化合物がウイルス複製を防止する場合にウイルスによって引き起こされる細胞変性効果の減少として測定した。6日のインキュベーション後にウイルス感染後の細胞生存率を計算するためにテトラゾリウム色素MTS(Promega)を用いて、細胞保護および化合物細胞毒性を評価した。(Zhou G., et al., 2011, J. Med. Chem. 27, 7220-31;これは参照することによって本明細書中に組み込まれる)。
【0421】
【表10】
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【0422】
実施例103〜705
抗ウイルス性シクロスポリン誘導体
以下の化合物は、本明細書中に記載するものと類似した方法にしたがって調製することができる。
【0423】
【化154】
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【0424】
【表11】
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【0425】
【化155】
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【0426】
【表12】
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【0427】
【化156】
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【0428】
【表13】
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【0429】
【化157】
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【0430】
【表14】
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【0431】
【化158】
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【0432】
【表15】
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