【実施例】
【0126】
実施例
本発明の化合物および方法は、例示のみを意図し、本発明の範囲の限定を意図しない以下の実施例と関連して良好に理解されよう。開示される態様に対する種々の変更および改変は、当業者に明らかであり、限定されないが、本発明の化学構造、置換、誘導体、製剤および/または方法に関するかかる変更および改変は、本発明の精神および添付の特許請求の範囲を逸脱することなくなされ得る。ラクタム化合物の調製のための一般的な方法論は、以下の刊行物:米国特許第7,160,888号;米国特許第5,462,934号;米国特許第4,914,094号;米国特許第4,234,584号;米国特許第4,514,401号;米国特許第5,462,934号;米国特許第4,468,402号;WO 2006/090273 A2;WO 2008/150848 A1;WO 2006/112464 A1;WO 2008/132600 A1に見られ得る。
【0127】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-1-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン(実施例1:化合物A1)の調製
アリピプラゾール(20g、45mmol)、トリエチルアミン(1mL、7.1mmol)、ホルムアルデヒド(37%水溶液、70mL)およびジメチルホルムアミド(200mL)の混合物を80℃に20時間加熱した。該反応混合物を冷却し、酢酸エチル(400mL)で希釈し、水/ブライン(1:1、3x500mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過して真空下で乾燥まで蒸発させて、ヘミアミナール(hemi-aminal)A1を白色固体として得た(18.6g、25%アリピプラゾールを含む、A1に対して65%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz)アリピプラゾールの夾雑によるシグナルの複合混合物、メインシグナルδ5.34 (s, 2H, OHCH
2N); m/z (M
+H) 478および480。
【0128】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルベンジルカルバメート(実施例2:化合物28)
実施例1由来のヘミアミナールA1(4g、8.4mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(0.15g、1.3mmol)およびトリエチルアミン(1.1mL、7.5mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、ベンジルイソシアネート(1.03mL、8.3mmol)を添加し、反応混合物を24時間攪拌した。次いで、反応混合物を35℃で20時間加熱し、冷却して水/ブライン(1:1、50mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過して真空下で蒸発させた。残渣をさらに、酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール(1:1:0.1)で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーで精製し、所望の生成物をオフホワイトの泡状物として得た(530mg、14%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ1.58-1.88 (m, 4H), 2.48 (t, 2H), 2.60-2.72 (m, 6H), 2.85 (m, 2H), 300-3.12 (m, 4H), 3.96 (t, 2H), 4.40 (d, 2H), 5.13 (NH), 5.96 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.92-6.98 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.12-7.16 (m, 1H), 7.23-7.35 (m, 6H); m/z (M
+H) 611.12および613.10。
【0129】
以下の化合物は、実施例2と類似の様式で調製した。
【0130】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルエチルカーボネート(実施例3:化合物79) 所望の生成物を、黄色油として単離した(830mg、24%収率)。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ 1.78 (t, 3H), 1.52-1.61 (m, 2H), 1.63-1.76 (m, 2H), 2.31-2.40 (m, 2H), 2.40-2.60 (m, 6H), 2.73-2.80 (m, 2H), 2.91-2.99 (m, 4H), 3.96 (t, 3H), 4.11 (q, 2H), 5.87(s, 2H), 6.60-6.70 (m, 2H), 7.07-7.12 (m, 2H), 7.24-7.30 (m, 2H); m/z (M
+H) 550.48および552.40。
【0131】
ブチル(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルカーボネート(実施例4:化合物80) 所望の生成物を、黄色油として単離した(750mg、21%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.92 (t, 3H), 1.33-1.45 (m, 2H), 1.59-1.80 (m, 4H), 1.80-1.92 (m, 2H), 2.49 (t, 2H), 2.58-2.75 (m, 6H), 2.85 (t, 2H), 3.00-3.13 (m, 4H), 3.98 (t, 2H), 4.18 (t, 2H), 5.92 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.92-6.99 (m, 1H), 7.03 (dd, 1H), 7.10-7.20 (m, 2H); m/z (M
+H) 578.10および580.08。
【0132】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルヘキシルカーボネート(実施例5:化合物81) 所望の生成物を、黄色油として単離した(1.77g、62%収率)。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ 0.80 (t, 3H), 1.15-1.30 (m, 6H), 1.50-1.60 (m, 4H), 1.65-1.73 (m, 2H), 2.35 (t, 2H), 2.41-2.60 (m, 6H), 2.78 (t, 2H), 2.88-3.00 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 4.06 (t, 2H), 5.86 (s, 2H), 6.60-6.70 (m, 2H), 7.05-7.15 (m, 2H), 7.22-7.28 (m 2H); m/z (M
+H) 606.15および608.15。
【0133】
デシル(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルカーボネート(実施例6:化合物82) 所望の生成物を、黄色油として単離した(1.42g、46%収率)。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ 0.79 (m, 3H), 1.13-1.30 (m, 14H), 1.48-1.60 (m, 4H), 1.65-1.75 (m, 2H), 2.33 (t, 2H), 2.41-2.60 (m, 6H), 2.72-2.80 (m, 2H), 2.89-2.98 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 4.05 (t, 2H), 5.86 (s, 2H), 6.60-6.70 (m, 2H), 7.05-7.13 (m, 2H), 7.22-7.28 (m, 2H); m/z (M
+H) 662.56および664.54。
【0134】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルヘキサデシルカーボネート(実施例7:化合物83) 所望の生成物を、黄色油として単離した(1.55g、44%収率)。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ 0.80 (t, 3H), 1.10-1.29 (m, 26H), 1.49-1.60 (m, 4H), 1.65-1.75 (m, 2H), 2.33 (t, 2H), 2.43-2.55 (m, 6H), 2.78 (t, 2H), 2.90-2.95 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 4.05 (t, 2H), 5.84 (s, 2H), 6.60-6.68 (m, 2H), 7.05-7.12 (m, 2H), 7.24-7.29 (m, 2H); m/z (M-C
10H
20)
+606.52および608.54。
【0135】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルモルホリン-4-カルボキシレート(実施例8、化合物49) 所望の生成物を、黄色油として単離した(1.52g、55%収率)。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ1.50-1.75 (m, 4H), 2.35 (t, 2H), 2.42-2.61 (m, 6H), 2.70-2.82 (m, 2H), 2.88-3.00 (m, 4H), 3.26-3.40 (m, 4H), 3.40-3.60 (m, 4H), 3.94 (t, 2H), 5.81 (s, 2H), 6.61 (dd, 1H), 6.68 (d, 1H), 7.05-7.13 (m, 2H), 7.20-7.30 (m, 2H); m/z (M
+H) 591.11および593.15。
【0136】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルジエチルカルバメート(実施例9:化合物84) 所望の生成物を、黄色油として単離した(0.83g、31%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.00-1.20 (m, 6H), 1.65-1.88 (m, 4H), 2.45-2.52 (m, 2H), 2.58-2.83 (m, 6H), 2.82-2.90 (m, 2H), 3.00-3.12 (m, 4H), 3.18-3.38 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.94-6.98 (m, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.15-7.20 (m, 2H); m/z (M
+H) 577.48および579.46。
【0137】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルイソペンチルカーボネート(実施例10:化合物84) ホスゲン(トルエン中20%、54mL、110mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)中の溶液に、テトラヒドロフラン(50mL)中の3-メチル-1-ブタノールの溶液(1.7mL、15.7mmol)を1時間かけて添加した。4時間後、揮発性物質を真空下で除去して、残渣をヘミアミナールA1(3g、4.7mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(0.3g、1.9mmol)、ピリジン(10mL)およびトリエチルアミン(1.3mL、9.4mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に添加した。72時間攪拌後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、5%水性NaHCO
3/ブライン(1:1、100mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過して、真空下で蒸発させた。残渣をさらに、酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール(1:1:0.1)で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーで精製し、所望の生成物を黄色油として得た(1.54g、55%収率)。
1H NMR (CDCl3, 300MHz) δ1.90-1.95 (m, 6H), 1.50-1.60 (m, 4H), 1.65-1.79 (m, 2H), 1.79-1.89 (m, 2H), 2.50 (t, 2H), 2.60-2.72 (m, 6H), 2.82-2.90 (m, 2H), 3.02-3.11 (m, 4H), 3.98 (t, 2H), 4.21 (t, 2H), 5.92 (s, 2H), 6.56 (dd, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.95-7.00 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.13-7.19 (m, 2H); m/z (M
+H) 592.48および594.46。
【0138】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルアセテート(実施例11:化合物1)
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
実施例-1由来の化合物-A1(50.63g、0.105mol)の無水テトラヒドロフラン(THF、80mL)中の溶液を、無水酢酸(15.3mL、0.16mol)で処理し、60℃(オイルバス)で2.0時間加熱した。上述の溶液にトリエチルアミン(2.0mL、0.014mol)を添加して60℃で16時間攪拌した。回転蒸発器を使用して溶媒を除去した。得られた粗製の混合物に、酢酸エチル(150mL)およびヘプタン(50mL)を添加した。溶液をNaHCO
3(5%水溶液、250mL)で洗浄した。2層の分離後、水層のpHを7より高くに調整した。水層をさらに、有機混合物を使用して抽出した。有機層を分離して、5% NaHCO
3溶液で洗浄し、その後脱イオン水およびブラインで洗浄した。溶液を、無水MgSO
4を用いて乾燥させ、ろ過して真空下で蒸発させた。得られた生成物を、エタノール:酢酸エチル(5:95)を溶出液として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィー で精製した。所望の生成物を含む画分を合わせ、d-酒石酸(12.5g、60:5エタノール:水に溶解)を添加し、所望の生成物の沈殿を得た(48.78g、89%収率)。
1H NMR (CDCl3、300MHz) δ 1.73 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 2.50 (t, 2H), 2.68 (m, 6H), 2.87 (dd, 2H), 3.08 (m, 4H), 3.98 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.59 (m, 2H), 6.96 (dd, 1H), 7.08 (dd, 1H), 7.15 (m, 2H)。
【0139】
以下の化合物は、実施例11と類似の様式で調製した。
【0140】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルドデカノエート(実施例12:化合物7) 所望の生成物を、結晶性固体として単離した(0.3g、21%収率)。分子量は質量分析器分析により確認した。
図2〜6は、所望の生成物のPXRD、IR、ラマン、TGAスペクトルを示す。
1H NMR (CDCl3, 300MHz) δ 0.87 (t, 3H), 1.24 (m, 16H), 1.62 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 2.36 (t, 2H), 2.49 (t, 2H), 2.68 (m, 6H), 2.86 (dd, 2H), 3.08 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.59 (m, 2H), 6.96 (dd, 1H), 7.07 (dd, 1H), 7.14 (m, 2H)。
【0141】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルパルミテート(実施例13:化合物10)
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
所望の生成物を、結晶性固体として単離した(4.2g、70%収率)。分子量(716.6)は、質量分析器分析で確認した。
1H NMR (CDCl3, 300MHz) δ 0.88 (t, 3H), 1.25 (m, 24 H), 1.64 (m, 2H), 1.72 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 2.36 (t, 2H), 2.49 (t, 2H), 2.68 (m, 6H), 2.86 (dd, 2H), 3.08 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 5.92 (br s, 2H), 6.59 (dd, 1H), 6.60 (s, 1H), 6.96 (dd, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.14 (m, 2H)。
【0142】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルデカノエート(実施例14:化合物6)
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
上述のクロロメチルエステルを4Å分子ふるい上で乾燥させる。アリピプラゾール(45グラム、0.1mol)の1,4-ジオキサン(800mL)中の溶液を超音波処理して、アリピプラゾールを完全に溶解させ、次いで、一部をNaH(38g、0.95mol、60%分散)で処理した。この反応混合物を室温で15分間攪拌した後、反応混合物を、クロロメチルエステル(0.3mol.)および触媒量のヨウ化ナトリウム(0.05mol.)を滴下して処理した。得られた濁った混合物を90℃まで2時間加熱し、周囲温度に冷却し水に注いだ。生成物を酢酸エチルで抽出し、合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより所望の生成物を得た(12.5グラム、70%収率)。
1H NMR (CDCl3, 300MHz) δ 0.87 (t, 3H), 1.20 (m, 12H), 1.63 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 2.35 (t, 2H), 2.50 (t, 2H), 2.68 (m, 6H), 2.86 (t, 2H), 3.08 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 5.92 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.61 (d, 1H), 6.94 (dd, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.14-7.17 (m, 2H); m/z (M
+H) 632.88。
【0143】
以下の化合物(実施例15〜29)は、実施例2と類似の様式で調製した。
【0144】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルベンゾエート(実施例15、化合物31) 所望の生成物を、黄色油として単離した。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.60-1.85 (m, 4H), 2.45 (t, 2H), 2.55-2.70 (m, 4H), 2.70-2.78 (m, 2H), 2.85-2.92 (m, 2H), 3.00-3.10 (m, 4H), 3.94 (t, 2H), 6.16 (s, 2H), 6.60 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.90-6.95 (m, 1H), 7.05-7.18 (m, 2H), 7.35-7.42 (m, 2H), 7.52-7.60 (m, 1H), 8.00-8.08 (m, 2H). m/z (M
+H) 582.3。
【0145】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルブチレート(実施例16、化合物2) 所望の生成物を酢酸エチル/ジクロロメタン/メタノール(1:1:0.1)で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーで単離し、黄色油を得た(2.0g、87%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.94 (t, 3H), 1.60-1.90 (m, 6H), 2.34 (t, 2H), 2.51 (t, 2H), 2.61-2.73 (m, 6H), 2.82-2.90 (m, 2H), 3.02-3.12 (m, 4H), 3.96 (t, 2H), 5.91 (s, 1H), 6.55-6.61 (m, 2H), 6.93-6.98 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.11-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 548.2および550.2。
【0146】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルヘキサノエート(実施例17、化合物4) 所望の生成物を黄色固体として単離した(3.69g、87%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.78 (t, 3H), 1.11-1.28 (m, 4H), 1.40-1.78 (m, 6H), 2.20-2.40 (m, 4H), 2.40-2.60 (m, 6H), 2.73-2.81 (m, 2H), 2.85-3.00 (m, 4H), 3.88-4.00 (m, 2H), 5.75-5.83 (m, 2H), 6.55-6.62 (m, 2H), 7.03-7.12 (m, 2H), 7.20-7.26 (m, 2H). m/z (M
+H) 576.4および578.4。
【0147】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルテトラデカノエート(実施例18、化合物8) 所望の生成物を淡黄色固体として単離した(5.3g、74%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.87 (t, 3H), 1.07-1.37 (m, 22H), 1.55-1.70 (m, 2H), 1.70-1.90 (m, 4H), 2.34 (t, 2H), 2.53 (t, 2H), 2.65-2.78 (m, 6H), 2.82-2.90 (m, 2H), 3.02-3.12 (m, 4H), 3.96 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.55-6.62 (m, 2H), 6.92-6.98 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.11-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 688.4および690.4。
【0148】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルオクタノエート(実施例19、化合物5) 所望の生成物を、黄色油として単離した(2.2g、87%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.82 (t, 3H), 1.15-1.35 (m, 10H, 1.55-1.87 (m, 6H), 2.34 (t, 2H), 2.53 (t, 2H), 2.65-2.73 (m, 4H), 2.85 (dd, 2H), 3.01-3.11 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 5.85-5.92 (m, 2H), 2.53-2.60 (m, 2H), 6.91-6.97 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.10-7.16 (m, 2H). m/z (M
+H) 604.3および606.3。
【0149】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルイソプロピルカーボネート(実施例20、化合物48) 所望の生成物を、橙色油として単離した(2.4g、68%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.31 (d, 6H), 1.62-1.77 (m, 2H), 1.77-1.89 (m, 2H), 2.48 (t, 2H), 2.60-2.71 (m, 6H), 2.81-2.90 (m, 2H), 3.01-3.11 (m, 4H), 3.98 (t, 2H), 4.89-4.97 (m, 1H), 5.92 (s, 2H), 6.57 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.91-7.00 (m, 1H), 7.05 (dd, 1H), 7.11-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 564.3および566.3。
【0150】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルメチルカルバメート(実施例21、化合物47) 所望の生成物を、黄色固体として単離した(1.3g、52%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.68-1.88 (m, 4H), 2.49 (dd, 2H), 2.60-2.73 (m, 6H), 2.80-2.90 (m, 5H), 3.02-3.12 (m, 4H), 3.95-4.02 (m, 2H), 5.90 (s, 2H), 6.57 (d, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.93-6.70 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.10-7.19 (m, 2H). m/z (M
+H) 535.5および537.5。
【0151】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルデシルカルバメート(実施例22、化合物46) 所望の生成物を、黄色固体として単離した(0.50g、14%収率)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.86 (t, 3H), 1.18-1.35 (m, 16H), 1.42-1.53 (m, 2H), 1.67-1.79 (m, 2H), 1.79-1.87 (m, 2H), 2.48 (t, 2H), 2.58-2.72 (m, 4H), 2.80-2.90 (m, 2H), 3.01-3.12 (m, 4H), 3.15-3.22 (m, 2H), 3.98 (t, 2H), 4.78 (NH), 5.90 (s, 2H), 6.58 (d, 1H), 6.78 (d, 1H), 6.93-7.00 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 7.10-7.16 (m, 2H). m/z (M
+H) 661.6および663.6。
【0152】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルイソブチレート(実施例23、化合物32)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.18 (d, 6H), 1.68-1.88 (m, 4H), 2.45-2.73 (m, 9H), 2.87 (dd, 2H), 3.03-3.12 (m, 2H), 3.95 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.55-6.60 (m, 2H), 6.93-6.97 (m, 1H), 7.04-7.09 (m, 1H), 7.12-7.19 (m, 2H). m/z (M
+H) 548.15。
【0153】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルシクロペンタンカルボキシレート(実施例24、化合物33)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.47-1.93 (m, 13H), 2.50-2.60 (m, 2H), 2.60-2.90 (m, 8H), 3.02-3.15 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 5.89 (s, 2H), 6.50-6.60 (m, 2H), 6.90-6.95 (m, 1H), 7.02-7.07 (m, 1H), 7.10-7.19 (m, 2H). m/z (M
+H) 574.15。
【0154】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルシクロブタンカルボキシレート(実施例25、化合物34)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.82-1.91 (m, 3H), 1.22-1.30 (m, 2H), 1.75-2.05 (m, 6H), 2.05-2.40 (m, 6H), 2.68-2.73 (m, 2H), 2.84-2.90 (m, 2H), 3.06-3.22 (m, 4H), 3.96 (t, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.55-6.59 (m, 2H), 6.97 (dd, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.12-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 560.19。
【0155】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルシクロヘキサンカルボキシレート(実施例26、化合物35)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.15-1.35 (m, 3H), 1.35-1.55 (m, 2H), 1.55-1.95 (m, 10H), 2.21-2.40 (m, 1H), 2.52-2.60 (m, 1H), 2.62-3.00 (m, 8H), 3.02-3.12 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 5.89 (s, 2H), 6.50-6.60 (m, 2H), 6.93-6.97 (m, 1H), 7.02-7.06 (m, 1H), 7.10-7.15 (m, 2H). m/z (M
+H) 588.24。
【0156】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル2-(2-メトキシエトキシ)アセテート(実施例27、化合物40)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.56-1.90 (m, 6H), 2.43-2.55 (m, 2H), 2.55-2.80 (m, 4H), 2.81-2.90 (m, 2H), 3.37 (s, 3H), 3.55-3.61 (m, 2H), 3.72-3.79 (m, 2H), 4.20 (s, 2H), 5.97 (s, 2H), 6.55-6.59 (m, 2H), 6.91-6.98 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 7.11-7.15 (m, 2H). m/z (M
+H) 594.17。
【0157】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル2-(2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ)アセテート(実施例28、化合物41)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.65-1.93 (m, 6H), 2.49-2.60 (m, 2H), 2.61-2.77 (m, 4H), 2.81-2.90 (m, 2H), 3.02-3.20 (m, 4H), 3.36 (s, 3H), 3.51-3.57 (m, 2H), 3.60-3.70 (m, 4H), 3.72-3.78 (m, 2H), 3.92-3.99 (m, 2H), 4.20 (s, 2H), 5.97 (s, 2H), 6.55-6.59 (m, 2H), 6.95-6.99 (m, 1H), 7.05-7.09 (m, 1H), 7.11-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 638.30。
【0158】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルピバレート(実施例29、化合物42)
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.21 (s, 9H), 1.65-1.88 (m, 4H), 2.45-2.55 (m, 2H), 2.60-2.73 (m, 6H), 2.82-2.91 (m, 2H), 3.02-3.13 (m, 4H), 3.95 (t, 2H), 5.89 (s, 2H), 6.54-6.60 (m, 2H), 6.92-6.99 (m, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.13-7.17 (m, 2H); m/z (M
+H) 562.39。
【0159】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル2-ヒドロキシエチルカルバメート(実施例30、化合物36)
2-(((7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)エチルメタクリレート(2.0g)を実施例2と同様の方法で合成した。これを16% NH
3/MeOHと室温で18時間反応させ、次いで40℃で濃縮した。残渣を1:1:0.1〜1:1:0.2 DCM/EtOAc/MeOHで溶出するシリカクロマトグラフィーで精製した。得られた黄色油を、EtOAc/ヘプタンから再結晶化し、表題の化合物を白色固体として得た(1.2g、67%)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.60-1.88 (m, 4H), 2.40-2.50 (m, 2H), 2.50-2.75 (m, 6H), 2.75-2.89 (m, 2H), 2.95-3.15 (m, 4H), 3.20-3.40 (m, 2H), 2.58-3.78 (m, 2H), 3.89-4.05 (m, 2H), 5.30-5.45 (m, NH), 5.91 (s, 2H), 6.55 (dd, 1H), 6.73 (d, 1H), 6.91-6.96 (m, 1H), 6.98-7.03 (m, 1H), 7.04-7.18 (m, 2H). m/z (M
+H) 565.16。
【0160】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルビス(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(実施例31、化合物37)
ヘミアミナールA1(2g、0.0042mol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、室温でピリジン(0.68mL)、次いでp-ニトロフェニルクロロホルメート(1.27g、0.0063mol)を添加した。90分後、ジエタノールアミン(3.5g、0.0334mol)およびトリエチルアミン(1.2mL、0.084mol)を添加した。3時間後、反応をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄して、MgSO
4で乾燥させて蒸発させた。残渣を1:1:0.1〜1:1:0.2 DCM/EtOAc/MeOHで溶出するシリカ上で精製し、表題の化合物を無色のゴム状物質として得た(0.83g、33%)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.70-1.82 (m, 4H), 2.42-2.52 (m, 2H), 2.59-2.79 (m, 6H), 2.80-2.90 (m, 2H), 3.00-3.12 (m, 4H), 3.40-3.48 (m, 2H), 3.50-3.58 (m, 2H), 3.61-3.70 (m, 2H), 3.85-3.90 (m, 2H), 3.99-4.06 (m, 2H), 5.90 (m, 2H), 6.57 (d, 1H), 6.70 (dd, 1H), 6.92-6.98 (m, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.10-7.20 (m, 2H). m/z (M
+H) 609.21。
【0161】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル4-メチルピペラジン-1-カルボキシレート(実施例32、化合物38)
化合物141を実施例28と同様の方法で合成した。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ1.68-1.88 (m, 4H), 2.25-2.42 (m, 7H), 2.45-2.55 (m, 2H), 2.61-2.76 (m, 6H), 2.85 (dd, 2H), 3.02-3.16 (m, 4H), 3.40-3.60 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 5,92 (s, 2H), 6.59 (d, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.92-6.98 (m, 1H), 7.02-7.07 (m, 1H), 7.10-7.16 (m, 2H). m/z (M
+H) 604.24。
【0162】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル1,4'-ビピペリジン-1'-カルボキシレート(実施例33、化合物39)
化合物142を実施例28と同様の方法で合成した。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ1.26-2.06 (m, 14H), 2.31-2.91 (m, 17H), 2.95-3.18 (m, 4H), 3.97 (t, 2H), 4.0-4.37 (m, 2H), 5.91 (s, 2H), 6.58 (dd, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.90-6.99 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.11-7.18 (m, 2H); m/z (M
+H) 672.25。
【0163】
7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-1-(メトキシメチル)-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン(実施例34、化合物100)
ヘミアミナールA1(2.0g、4.2mmol)のジクロロメタン(20mL)中の混合物に塩化チオニル(1.5mL、12.6mmol)を添加し、室温で2時間攪拌した。反応混合物にメタノール(10mL)を添加し、さらに2時間攪拌した。反応物をNaHCO
3(水性)に注いで、ジクロロメタンで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、蒸発させて、残渣を1:1:0.1ジクロロメタン/酢酸エチル/メタノールで溶出するシリカ上で精製し、表題の化合物を乳色固体として得た(1.3g、63%)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.65-1.83 (m, 4H), 2.47 (t, 2H), 2.58-2.70 (m, 6H), 2.82 (dd, 2H), 2.99-3.01 (m, 4H), 3.38 (s, 3H), 3.96 (t, 2H), 5.27 (s, 2H), 6.55 (dd, 1H), 6.88 (dd, 1H), 6.91-6.96 (m, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.08-7.15 (m, 2H). m/z (M
+H) 492.05。
【0164】
1-(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)-2-エトキシ-2-オキソエチルデカノエート(実施例35、化合物111)
アリピプラゾール(2.0g、4.5mmol)、エチルグリコキシレート(glyoxylate)(トルエン中50%溶液、2.7mL)、K
2CO
3(0.49g、3.6mmol)、テトラブチル臭化アンモニウム(0.57g、1.8mmol)およびジクロロメタン(20mL)の混合物を還流で4時間加熱した。反応混合物を冷却して、水で迅速に洗浄して、MgSO
4で乾燥させ、ろ過した。得られた溶液をピリジン(1.8mL、22.2mmol)、次いでデカノイルクロライド(4.6mL、22.2mmol)で処理した。3時間攪拌した後、メタノール(1mL)を添加して、さらに10分攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(水性)で洗浄して、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を1:1:0.1ジクロロメタン/酢酸エチル/メタノールで溶出するシリカ上で精製して、表題の化合物を黄色油として得た(1.2g、38%)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 0.86 (t, 3H), 1.11 (t, 3H), 1.05-1.40 (m, 12H), 1.59-1.75 (m, 2H), 1.75-1.98 (m, 4H), 2.40-2.54 (m, 2H), 2.60-3.07 (m, 10H), 3.15-3.32 (m, 4H), 3.89-3.99 (m, 2H), 4.09-4.21 (m, 2H), 6.57 (dd, 1H), 6.67 (d, 1H), 6.95-7.00 (m, 1H), 7.08 (dd, 1H), 7.12-7.20 (m, 2H), 7.27-7.32 (m, 1H). m/z (M
+H) 704.38。
【0165】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル4-アセトアミドブタノエート(実施例36、化合物44)
ヘミアミナールA1(2.6g、5.5mmol)のジクロロメタン(30mL)中の懸濁液にトリエチルアミン(2.3mL、16.4mmol)を添加し、次いで塩化メタンスルホニル(0.47g、6.0mmol)を3分間かけて添加した。反応混合物を25分間攪拌して、次いでN-アセチル-4-アミノ酪酸(1.6g、10.1mmol)を添加した。次いで、反応混合物を還流で18時間攪拌して、冷却して飽和NaHCO
3(水性)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、ろ過して蒸発させた。残渣をさらに1:1:0.1〜1:1:0.2ジクロロメタン/酢酸エチル/メタノールで溶出するシリカ上で精製し、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(1.1g、34%)。
1H NMR (CDCl
3, 300MHz) δ 1.70-1.80 (m, 2H), 1.80-1.90 (m, 4H), 1.97 (s, 3H), 2.41 (t, 2H), 2.50-2.57 (m, 2H), 2.60-2.75 (m, 6H), 2.83-2.88 (m, 2H), 3.03-3.12 (m, 4H), 3.24-3.32 (m, 2H), 3.95-4.00 (m, 2H), 5.85-5.92 (m, 3H), 6.58 (d, 2H), 6.92-6.96 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 7.12-7.16 (m, 2H). ). m/z (M
+H) 605.08。
【0166】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチル4-オクタンアミドブタノエート(実施例37、化合物45)
化合物149(1.4g)を化合物148と同様の方法で合成した。
1H NMR (d
6-DMSO, 300MHz) δ 0.79 (t, 3H), 1.10-1.28 (m, 8H), 1.38-1.48 (m, 2H), 1.50-1.77 (m, 6H), 1.93-2.00 (m, 2H), 2.25-2.40 (m, 4H), 2.40-2.60 (m, 6H), 2.72-2.81 (m, 2H), 2.87-3.02 (m, 6H), 3.90-4.00 (m, 2H), 5.82 (s, 2H), 6.58-6.63 (m, 2H), 7.04-7.02 (m, 2H), 7.20-7.30 (m, 2H). m/z (M
+H) 689.47。
【0167】
(5-(2-(4-(ベンゾ[d]イソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-6-クロロ-2-オキソインドリン-1-イル)メチルヘキサノエート(実施例38、化合物322)
【化50】
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工程1: 塩化チオニル(12.31g、103mmol)、その後触媒量のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF、0.1mL)を、25〜30℃でジクロロメタン(DCM、100mL)中のヘキサン酸(10g、86mmol)の溶液に添加した。TLC分析による開始物質の完了時に反応溶液を同じ温度で2時間、窒素雰囲気下で攪拌した。揮発性物質を減圧下、40℃未満で蒸発させ、粘性液体物質の塩化ヘキサノイル(約10.5g)を得た。
【0168】
工程2: 上述の塩化ヘキサノイルに、パラホルムアルデヒド(3.8g、128mmol)および無水ZnCl
2(0.232g、17mmol)を25〜30℃、不活性雰囲気下で添加し、次いで90℃に加熱した。密な凝集を90〜95℃で5時間攪拌し、冷却後、粗生成物クロロメチルヘキサノエートを得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
1H-NMR (CDCl3, 500 MHz): δ 5.70 (s, 2H), 2.39-2.33 (m, 2H), 1.69-1.61(m, 2H), 1.33-1.28 (m, 4H), 0.90-0.88 (t, J=7, 3H)。
【0169】
【化51】
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工程3: ジクロロメタン(6mL)中のクロロメチルヘキサノエート(3.18g、19.0mmol)をジプラシドン有利塩基(4.0g、9.6mmol)、トリエチルアミン(4.0mL、27mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(DMAP、0.708g、5mmol)のジクロロメタン(240mL)中の懸濁液に25〜30℃で添加した。反応溶液を同温で24時間撹拌した。粗製混合物を水(100mL)、次いでブライン溶液(100mL)で洗浄し、真空下、40℃未満で溶媒を蒸発させ、粗製の表題の生成化合物322を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーでさらに精製した(1.4g、27%収率)。
1H-NMR(CDCl3, 500 MHz) : δ 7.92-7.90 (d, J=7.5,1H) , 7.82-7.80 (d, J=7.5,1H) ,7.48-7.45 (t, J=7.5,1H), 7.37-7.34 (t, J=7.5,1H) , 7.17 (s,1H),7.05 (s, 1H), 5.72 (s, 2H), 3.60-3.55 (m,6H) , 2.98-2.95 (t, J=7.5,2H) , 2.79-2.78 (m, 4H),2.68-2.65 (t, J=8.5, 2H),2.35-2.32 (t, J=7.5,2H) , 1.64-1.61 (t, J=7.5, 2H), 1.29-1.25 (m, 4H), 0.88-0.85 (t, J=7, 3H)。
質量(m/z) = 541 [M
+ + 1].
【0170】
(5-(2-(4-(ベンゾ[d]イソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-6-クロロ-2-オキソインドリン-1-イル)メチルドデカノエート(実施例39、化合物324)
化合物324を化合物322、実施例38と同様の方法で合成した。
1H-NMR(CDCl3, 500 MHz): δ 7.92-7.90 (d, J=7.5, 1H) , 7.82-7.80 (d, J=7.5,1H) ,7.48-7.45 (t, J=7.5, 1H), 7.37-7.34 (t, J=7.5, 1H) , 7.17 (s, 1H),7.05 (s, 1H), 5.72 (s, 2H), 3.60-3.55 (m, 6H) , 2.98-2.95 (t, J=8, 2H) , 2.79-2.77 (m, 4H),2.68-2.65 (t, J=8, 2H),2.34-2.31 (t, J=7,2H), 1.63-1.60 (m, ,2H), 1.24(s, 16H), 0.89-0.86 (t, J=7, 3H)。
質量(m/z) = 625.5 [M
+ + 1].
【0171】
(5-(2-(4-(ベンゾ[d]イソチアゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-6-クロロ-2-オキソインドリン-1-イル)メチルパルミテート(実施例40、化合物326)
1H-NMR (CDCl
3, 500 MHz): δ 7.92-7.90 (d, J=7.5, 1H), 7.82-7.80 (d, J=7.5, 1H), 7.48-7.45 (t, J=7.5, 1H), 7.37-7.34 (t, J=7.5, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.72 (s, 2H), 3.60-3.55 (m, 6H), 2.98-2.95 (t, J=8, 2H) , 2.79-2.77 (m, 4H), 2.68-2.65 (t, J=8, 2H), 2.34-2.31 (t, J=8, 2H) , 1.63-1.56 (m, 2H), 1.25-1.23 (m, 24H), 0.88-0.86 (t, J=7, 2H)。
質量(m/z) = 681.5 [M
+ + 1].
【0172】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルアセテート(実施例41、化合物416)。
【化52】
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工程1. クロロメチルアセテートの合成: 塩化アセチル(5g、0.06mol)を、パラホルムアルデヒド(8.5g、0.06mol)および無水塩化亜鉛(0.175g、0.02mol)の混合物に、アルゴン下0℃で滴下した。反応混合物を室温に温めて、1時間攪拌し、次いで90℃に18時間加熱した。固体をろ過除去し、ジクロロメタンで洗浄して、ろ過物を、真空下37℃で濃縮して、所望の生成物を得た(6.6g、94%収率)。生成物を、直接(精製せずに)次の工程に使用して、活性化分子ふるい(4Å)で貯蔵した。
【0173】
工程2. ヨードメチルアセテートの合成: ヨウ化ナトリウム(27.6g、0.18mol)を、クロロメチルアセテート(6.6g、0.06mol)のアセトニトリル(66mL)中の溶液に添加した。反応フラスコをアルミホイルで覆って遮光し、周囲温度で15時間攪拌した。反応混合物を、ジクロロメタンと水に分け、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機物を水性飽和NaHCO
3、10%水性亜硫酸ナトリウム溶液、およびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して生成物を黄色油として得た(1.13g、12%収率)。
【0174】
工程3. n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M;3.8mL、0.007mol)をシリンジから、ビフェプルノックス(1.46g、0.003mol)のテトラヒドロフラン中の攪拌溶液に、-78℃で滴下した。1時間後ヨードメチルアセテート(1.13g、0.005mol)の溶液を-70℃で滴下した。反応混合物を15時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液に添加し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を1NのNaOHの溶液およびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で化合物416を得た(0.25g、14%収率)。
1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 2.034 (s, 3H), 2.565 (s, 4H), 3.183 (s, 4H), 3.597 (s, 2H), 5.765 (s, 2H), 6.696-6.717 (d, 1H), 6.882-6.901 (d, 1H), 7.091-7.182 (t, 1H), 7.315-7.370 (q, 2H), 7.404-7.473 (m, 3H), 7.515-7.555 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.639-7.657 (d, 2H). m/z (M+H) 457。
【0175】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルブチレート_(実施例42、化合物417)。
塩化ブタノイルを使用して、化合物417を実施例41と同様の方法で調製した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で、所望の生成物を得た(1.25g、45%収率)。1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 1.065 (t, 3H), 1.448-1.54 (m, 2H), 2.284-2.320 (t , 2H) ,2.564 (s, 4H), 3.184 (s, 4H), 3.597 (s, 2H), 5.787(s, 2H), 6.694-6.713 (d, 1H), 6.878-6.896 (d, 1H), 7.092-7.133 (t, 1H), 7.315-7.370 (q, 2H), 7.422-7.533 (m, 3H), 7.535-7.555 (d, 1H), 7.639 (d, 1H), 7.657-7.660 (d, 2H). m/z (M+H)485。
【0176】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルヘキサノエート_(実施例43、化合物413)。
塩化ヘキサノイルを使用して、化合物413を、実施例41と同様の方法で調製した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で、所望の生成物を得た(0.6g、60%収率)。1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 0.774 (t, 3H), 1.114-1.187 (m, 4H), 1.433-1.506 (m , 2H) , 2.291-2.328(t, 2H), 2.564 (s, 4H), 3.182 (s, 4H), 3.597 (s, 2H), 5.783(s, 2H), 6.693-6.713 (d, 1H), 6.870-6.890 (d, 1H), 7.090-7.130 (t, 1H), 7.314-7.351 (q, 2H), 7.422-7.472 (m, 3H), 7.535-7.554 (d, 1H), 7.589 (d, 1H), 7.638-7.656 (d, 2H). m/z (M+H)513。
【0177】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルパルミテート(実施例44、化合物422)。
塩化パルミトイルを使用して、化合物422を、実施例41と同様の方法で調製した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で、所望の生成物を得た(0.5g、47%収率)。1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 0.819 (t, 3H),1.127-1.302 (m, 22H), 1.437-1.454 (t , 2H) , 2.287-2.305(t, 2H), 2.564 (s, 4H), 3.182 (s, 4H), 3.596 (s, 2H), 5.784(s, 2H), 6.688-6.708 (d, 1H), 6.863-6.882 (d, 1H), 7.083-7.124 (t, 1H), 7.331-7.368 (q, 2H), 7.400-7.470 (m, 3H), 7.534-7.553 (d, 1H), 7.587 (d, 1H), 7.635-7.653 (d, 2H). m/z (M+H)653。
【0178】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルデカノエート(実施例45、化合物419)。
塩化デカノイルを使用して、化合物419を実施例41と同様の方法で調製した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で、所望の生成物を得た(0.8g、77%収率)。1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 0.795-0.829 (t, 3H),1.140-1.211 (m, 12H), 1.438-1.471 (t , 2H) , 2.288-2.324(t, 2H), 2.562 (s, 4H), 3.181 (s, 4H), 3.595 (s, 2H), 5.783(s, 2H), 6.689-6.709 (d, 1H), 6.856-6.884 (d, 1H), 7.083-7.124 (t, 1H), 7.311-7.367 (q, 2H), 7.400-7.470 (m, 3H), 7.533-7.552 (d, 1H), 7.587 (d, 1H), 7.635-7.653 (d, 2H). m/z (M+H)569。
【0179】
(7-[(4-ビフェニル-3イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)メチルイソブチレート(実施例46、化合物414)。
塩化イソブチリルを使用して、化合物414を、実施例41と同様の方法で調製した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製で、所望の生成物を得た(0.3g、15%収率)。1H NMR (DMSO, 400MHz) δ 1.027-1.044 (d, 6H),2.478-2.553 (m, 1H), 2.562 (s, 4H), 3.185 (s, 4H), 3.597 (s, 2H), 5.785(s, 2H), 6.692-6.713 (d, 1H), 6.873-6.892 (d, 1H), 7.093-7.134 (t, 1H), 7.315-7.369 (q, 2H), 7.403-7.472 (m, 3H), 7.533-7.555 (d, 1H), 7.590 (d, 1H), 7.657-7.660 (d, 2H). m/z (M+H)485。
【0180】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチルブチレート(実施例47、化合物151)。
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルブチレート(化合物2)を、上述の実施例16に記載されるように調製した。
【化53】
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(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メチルブチレート(3.26g、5.94mmol)のTHF(100mL)中の攪拌溶液に、TFA(2.74mL、35.63mmol)、次いでTHF(40mL)中の2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノベンゾキノン(DDQ;7.01g、30.88mmol)を添加した。反応物を、週末にかけて室温で攪拌した。反応を水(100mL)でクエンチし、次いで水(600mL)およびジクロロメタン(100mL)に注いだ。固形NaHCO
3(100g)を添加して、混合物をおよそ30分間攪拌した。ジクロロメタン(200mL)を添加して混合物をろ過した。回収したろ過物を、分離漏斗に移し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2x100mL)で抽出し、合わせた有機物を水(3x100mL、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。ろ過後、揮発性物質を除去した。粗製物質を、0〜4%メタノール/(1:1酢酸エチル/ジクロロメタン)のシリカクロマトグラフィー溶出で精製した。メタノールから油を再結晶化して、化合物151を得た(2.03g、3.72mmol、63%収率)。
1H-NMR (300MHz, CDCl
3) δ 7.63 (1H, d), 7.45 (1H, d), 7.19-7.06 (2H, m), 6.99-6.90 (1H, m), 6.88-6.78 (2H, m), 6.52 (1H, d), 6.33 (2H, s), 4.06 (2H, t), 3.17-2.99 (4H, bs), 2.74-2.43 (6H, m), 2.35 (2H, t), 1.94-1.54 (6H, m), 0.93 (3H, t)。
【0181】
以下の化合物は、それらの対応する3,4ジヒドロ前駆体から実施例47と同様の方法で合成した。
【0182】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチルパルミテート(実施例48、化合物159)
化合物159は、化合物10から、実施例47と同様の方法で合成した。2.04g。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.62 (1H, d), 7.44 (1H, d), 7.18-7.10 (2H, m), 6.98-6.91 (1H, m), 6.87-6.80 (2H, m), 6.52 (1H, d), 6.32 (2H, s), 4.05 (2H, t), 3.15-2.99 (4H, bs), 2.74-2.44 (6H, m), 2.35 (2H, t), 1.92-1.83 (2H, m), 1.80-1.68 (2H, m) 1.66-1.55 (2H, m), 1.32-1.14 (24H, m), 0.87 (3H, t)。
【0183】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチルラウレート(実施例49、化合物156)
化合物156は、化合物7から、実施例47と同様の方法で合成した。1.37g。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.62 (1H, d), 7.43 (1H, d), 7.17-7.10 (2H, m), 6.96-6.92 (1H, m), 6.87-6.80 (2H, m), 6.51 (1H, d), 6.33 (2H, s), 4.06 (2H, t), 3.12-3.01 (4H, bs), 2.71-2.59 (4H, bs), 2.50 (2H, t), 2.35 (2H, t), 1.92-1.83 (2H, m), 1.78-1.69 (2H, m) 1.66-1.55 (2H, m), 1.32-1.16 (16H, m), 0.86 (3H, t)。
【0184】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチルステアレート(実施例50、化合物160)
化合物160は、化合物11から、実施例47と同様の方法で合成した。1.38g。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.62 (1H, d), 7.44 (1H, d), 7.17-7.11 (2H, m), 6.97-6.92 (1H, m), 6.87-6.79 (2H, m), 6.51 (1H, d), 6.32 (2H, s), 4.05 (2H, t), 3.13-3.00 (4H, bs), 2.73-2.58 (4H, bs), 2.50 (2H, t), 2.35 (2H, t), 1.92-1.83 (2H, m), 1.79-1.69 (2H, m) 1.66-1.55 (2H, m), 1.32-1.14 (28H, m), 0.87 (3H, t)。
【0185】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチルアセテート(実施例51、化合物150)
化合物150は、化合物1から、実施例47と同様の方法で合成した。1.61g。
1H-NMR (300MHz, CDCl
3) δ 7.63 (1H, d), 7.45 (1H, d), 7.18-7.11 (2H, m), 6.98-6.92 (1H, m), 6.90-6.80 (2H, m), 6.52 (1H, d), 6.32 (2H, s), 4.07 (2H, t), 3.14-3.01 (4H, bs), 2.73-2.59 (4H, bs), 2.51 (2H, t), 2.12 (3H, s), 1.95-1.82 (2H, m), 1.82-1.68 (2H, m)。
【0186】
(7-(4-(4-(2,3-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-イル)ブトキシ)-2-オキソキノリン-1(2H)-イル)メチル2,2-ジメチルブタノエート(実施例52、化合物165)
化合物165は、化合物16から、実施例47と同様の方法で合成した。1.02g。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.61 (1H, d), 7.43 (1H, d), 7.17-7.10 (2H, m), 6.97-6.92 (1H, m), 6.83-6.79 (2H, m), 6.51 (1H, d), 6.31 (2H, s), 4.05 (2H, t), 3.12-3.02 (4H, bs), 2.71-2.60 (4H, bs), 2.50 (2H, t), 1.92-1.83 (2H, m), 1.78-1.68 (2H, m) 1.55 (2H, q), 1.15 (6H, s), 0.81 (3H, t)。
【0187】
ラットにおける薬物動態学的評価
筋内注射後のラットにおけるプロドラッグの薬物動態学的評価
動物: 雄Sprague-Dawleyラット(Charles River Laboratories, Wilmington, MA)を入手した。およそ24匹のラットを各試験に使用した。到着時、ラットはおよそ350〜375gであった。ケージあたり2匹のラットを収容し、餌および水に自由にありつけるようにした。飼育部屋の環境条件:64〜67°F、30%〜70%相対湿度、および12:12時間の明暗周期。全ての実験は、施設の動物管理使用委員会に承認された。
【0188】
薬物動態学的試験: 25ゲージ、5/8インチの針により、1ccのシリンジで0.3mLの懸濁液を、試験化合物を含むバイアルから抜き取り、ラットにIM投与した(表E参照)。マウスでは、イソフルランで麻酔後、後肢の筋肉に注射した。イソフルランでの簡単な麻酔後、側方尾静脈から血液試料を採取した。27 1/2 Gの針および抗凝血剤を含まない1ccのシリンジを、採血に使用した。およそ350μLの全血を、投与後6時間、24時間および2、5、7、9、12、14、21、28、35日の各サンプリング時点で回収した。回収後、すぐに全血をK2 EDTAを含むチューブに移し、10〜15回転倒混和し、すぐに氷上に置いた。チューブを、室温、>14,000g(11500RPM、Eppendorf Centrifuge 5417C、F45-30-11ローター使用) で2分間遠心分離して、血漿を分離した。血漿試料を、標識した普通のチューブ(MICROTAINER(登録商標); MFG# BD5962)に移し、<-70℃で凍結保存した。
【0189】
データ解析: 血漿試料中の薬物濃度を液体クロマトグラフィー-質量分析器により、それぞれの化合物についての適切なパラメーターを使用して解析した。WinNonlin Version 5.2_ソフトウェアを使用して、半減期、分布体積、クリアランス、最大濃度およびAUCを計算した。
【0190】
結果および考察: 結果を表Eに示す。表Eに示すように、試験した化合物のそれぞれは、単独投与した場合、親化合物と比較して拡大された血漿濃度を示す。
【表E-2-1】
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【表E-2-2】
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【0191】
実施例53-アンフェタミン誘導性移動モデルを使用した薬力学的試験
導入: 統合失調症および双極性障害の治療に有用な本発明のプロドラッグは、過剰移動のげっ歯類モデルにおいて予測的な妥当性を示す。D-アンフェタミン誘導性移動は、統合失調症の「ドーパミン仮説」について基礎を形成するドーパミン作動性機能亢進を模倣すると仮定する。AMPH誘導性機能亢進モデルにより、抗精神病化合物の有効性の簡単な初期スクリーニングが提供される。Fell et al., Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, (2008) 326:209-217を参照。アンフェタミン誘導性機能亢進を使用して、アリピプラゾールの経口投与(PO)プロドラッグ製剤の種々の用量をスクリーニングして、急性過剰移動パラダイムにおける薬力学的有効性を測定した。該試験の仮説は、約100〜200ng/mlの血漿濃度を生じるアリピプラゾールプロドラッグ製剤のPO投与は、AMPH誘導性移動の有意な減衰を生じるということである。
【0192】
薬物の精神運動刺激特性、不安惹起/抗不安または鎮静特性を評価するために、実験動物(通常ラットおよびマウス)において、一般的な行動および活動性を測定し得る。このように、オープンフィールド試験により、試験化合物の行動効果についての病識がもたらされ得る。本発明の特定のプロドラッグは、統合失調症および双極性障害の治療に有用である。アリピプラゾールは、本発明のプロドラッグのいくつかが誘導され、統合失調症および双極性障害の治療に有用である親ラクタム含有薬物である。本発明のかかるアリピプラゾールプロドラッグは、過剰移動のげっ歯類モデルにおいて、予測的な妥当性を示す。D-アンフェタミン誘導性移動は、統合失調症の「ドーパミン仮説」についての基礎を形成するドーパミン作動性機能亢進を模倣すると仮定する。同様に、グルタミン酸NMDA受容体アンタゴニスト(MK-801、PCP等)誘導性移動は、統合失調症のNMDA活動抑制仮説を模倣すると仮定する(Fell et al、上記)。薬物誘導性機能亢進のこれらの試験により、抗精神病化合物有効性の簡単な初期スクリーニングが提供される。アンフェタミン誘導性機能亢進を使用して、油性溶液中でPO投与されたアリピプラゾールの種々のプロドラッグをスクリーニングし、薬力学的有効性を測定する。この試験において行なったD-AMPH誘導性移動の結果を、D-AMPHに対する皮下(S.C.)アリピプラゾール投与の経歴の結果と比較する。該試験の仮説は、移動試験で100〜200ng/mlのアリピプラゾール濃度を生じるアリピプラゾールプロドラッグへのPO曝露は、抗精神病薬有効性のインビボ測定において有効性を示すということである。
【0193】
材料: 実験動物: 12匹のSprague DawleyラットをCharles River Laboratoryから購入した。該ラットはおよそ90日齢であり、供給業者から受け取った時点で体重は350〜275グラムの範囲であった。1匹のラットをケージに入れ、約1週間順応させた。このラットには、食餌および水を自由に与えた。
【0194】
D-アンフェタミン(D-AMPH)の投与溶液: D-AMPHはSigma Aldrichから購入した。D-アンフェタミンHClは、0.9%食塩水中で、1.5mg/mlの濃度に調製した。D-アンフェタミンは、体重あたり1ml/kg(=1.5mg/kg)の用量でI.P.で与えた。これまでの文献に従って、塩形態補正は使用しなかった。D-アンフェタミンは、それぞれの試験期間の30分前に、固形形態から新たに調製した。
【0195】
アリピプラゾールのプロドラッグ誘導体の投与溶液:
【表F-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表F-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
行動ボックス: 行動チャンバーは、St. Albans、VTのMed Associates, Inc.から購入した、モデルENV-515。動物の移動(movement)を測定するためのソフトウェアには、供給業者により行動チャンバーが取り付けられる。
【0197】
方法: 動物施設に順応させた1週間後、活動性評価を開始した。最初に動物を行動ボックスに約15分間順応させ、その後ボックスから取り出し、投与のおよそ1時間後に100〜200ng/mlのPKレベルを生じる濃度で、1.5mlの本発明のアリピプラゾールプロドラッグ化合物をPO注射した。さらに15分後、さらに30分の薬物-ベースライン試験期間(session)の間、動物を行動ボックスに戻した。次いで、マウスにD-AMPH(1.5mg/kg)をIP注射で投与し、60分間の実験行動測定期間を続けた。測定したパラメーターは、a) 測定された総距離(一次測定)、b) 歩行移動の総回数(二次測定)、c) 上下移動の総回数(二次測定)およびd) 静止に費やした時間(二次測定)であった。
【0198】
血液サンプリング: 実験日に、移動活性測定を行った直後に尾静脈血を採取し(プロドラッグ投与の2時間後)、再度プロドラッグ投与の22時間後に相当する時点である翌日に採取した。血液試料は、イソフルランで麻酔後、側方尾静脈から採取した。抗凝血剤を含まない27 1/2 Gのシリンジを採血に使用し、全血を、K2 EDTAを含む予備冷凍(湿潤氷)チューブに移した。動物あたり0.5mlの血液を時点ごとに採取した。チューブを15〜20回転倒混和し、すぐに湿潤氷に戻し、≧14,000gで2分間遠心分離して、血漿を分離した。この方法で調製した血漿試料を、標識した普通のチューブ(MICROTAINER(登録商標); MFG# BD5962)に移し、<-70℃で凍結保存した。
【0199】
行動データ取得: 行動チャンバーに取り付けられたソフトウェアパッケージで、行動データを電子工学的に補足した。データを変換し、GraphPad PRISM(登録商標)5ソフトウェア(GraphPad Software, Inc., La Jolla, CA)で解析した。2方向反復測定ANOVAを使用してデータを解析した。
【0200】
結果および考察: 結果を
図6および7に示す。結果から、経口投与されたD-AMPHは、食塩水のみを投与されたマウスと比較して、マウスの総移動距離の有意な増加をもたらしたことが示される。該結果により、本発明のアリピプラゾールプロドラッグ化合物4は、D-AMPHによりもたらされる移動距離の増加を有意に抑制したことも示される。化合物4による移動距離の抑制は、用量依存的であるとは思われなかった。同様に、アリピプラゾールプロドラッグ化合物7および47は、20mgの高用量で、D-AMPHによりもたらされる移動距離の増加を有意に抑制すると思われた。このデータにより、本発明によると、プロドラッグ化合物は、インビボで切断されて親第三級アミン含有薬物(本実施例中のアリピプラゾール)を放出し、動物に期待される薬理効果をもたらすことが示される。
【0201】
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【0202】
本発明は、その好ましい態様を参照して、具体的に示され記載されるが、形態および詳細における種々の変更は、添付の特許請求の範囲に包含される発明の範囲を逸脱することなく本明細書においてなされ得ることを当業者は理解しよう。