(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、若干の非限定的な実施例に関連して本発明を一層詳しく説明しよう。
【0017】
材料及び方法:
本明細書には、Sepharose HFA 55に基づく3種のシェルビーズ構築物及び2種の基準プロトタイプ/樹脂が示されている(
図1、表1)。
【0018】
図1中で左から右に向かって、プロトタイプS6(最外層中にSリガンドが含まれるが、コアは未官能化のままである)、プロトタイプS20(プロトタイプS6と同じだが、コアはデキストランT150(Mp 150000)で満たされている)、プロトタイプS26(プロトタイプS20と同じだが、Sリガンドはデキストラン延長剤(Mp 10000)上にカップリングされている)、プロトタイプS12(ビーズ全体が官能化されている基準プロトタイプ)及びCapto SP ImpResである。最初の4つのプロトタイプは77μmの粒子サイズを有するのに対し、Capto SP ImpResは40μmの粒子サイズを有する。
【0020】
Sepharose HFA 55に基づくシェル媒体の製造
プロトタイプS6の合成:
Sepharose HFA 55のアリル活性化
Sepharose HFA 55をガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。ゲル(700mLの水切りゲル)を三つ口丸底フラスコ内に秤取した。NaOH(700mL、50%溶液)を添加し、機械的撹拌を開始した。スラリーを水浴上で50℃に加熱した。約1時間後、126mLのアリルグリシジルエーテル(AGE)を添加した。次いで、スラリーを一晩激しく撹拌し続けた。約20時間後、スラリーをガラスフィルターに移し、蒸留水(×4)、エタノール(×4)及び蒸留水(×4)で洗浄した。
【0021】
次いで、アリル含有量を滴定によって測定したところ、215μmol/mLであった。
【0022】
シェル活性化(部分臭素化)
アリル化ゲル(100mL)をフラスコ内に秤取し、100mLの蒸留水を添加した。0.524mLの臭素を800mLの蒸留水に溶解し、アリル化ゲルスラリーに添加した。この量の臭素は、約7.5μmのシェル厚さを与える(それに対応している)と考えられる。臭素溶液は、アリルゲルスラリーを激しく撹拌しながら瞬時に添加した。約10分後、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0023】
SO3-基のシェルカップリング
100mLの部分臭素化ゲル(上記参照)をフラスコに移し、100mLの蒸留水に溶解した10gの亜硫酸ナトリウムと混合した。撹拌しながら、50%NaOHを添加してpH12にし、続いて50℃で16時間撹拌し、ガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。次いで、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0024】
結合したSO
3-基の量は43μmol/mLと推定された。
【0025】
コアのアリル除去
50mLのS−シェルゲル(上記参照)を蒸留水(50mL)に溶解した20%(v/v)チオグリセロールと混合した。pHを10に調整し、続いて50℃で20時間撹拌した。次いで、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0026】
プロトタイプS12の合成:
Sepharose HFA 55のアリル活性化
Sepharose HFA 55をガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。ゲル(700mLの水切りゲル)を三つ口丸底フラスコ内に秤取した。NaOH(700mL、50%溶液)を添加し、機械的撹拌を開始した。スラリーを水浴上で50℃に加熱した。約1時間後、245mLのアリルグリシジルエーテル(AGE)を添加した。次いで、スラリーを一晩激しく撹拌し続けた。約20時間後、スラリーをガラスフィルターに移し、蒸留水(×4)、エタノール(×4)及び蒸留水(×4)で洗浄した。
【0027】
次いで、アリル含有量を滴定によって測定したところ、290μmol/mLであった。
【0028】
ビーズの活性化(臭素化)
アリル化ゲル(50mL)をフラスコ内に秤取し、50mLの蒸留水及び2.0gの酢酸ナトリウムを添加した。臭素(飽和水溶液)を、持続的な黄色い色が得られるまで添加し、続いて過剰の臭素をギ酸ナトリウムで分解し、ガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0029】
SO3-基のカップリング
50mLの臭素化ゲル(上記参照)をフラスコに移し、25mLの蒸留水に溶解した10gの亜硫酸ナトリウムと混合した。撹拌しながら、50%NaOHを添加してpH12にし、続いて50℃で18時間撹拌した。次いで、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0030】
結合したSO
3-基の量は103μmol/mLと推定された。
【0031】
プロトタイプS20の合成:
Sepharose HFA 55のアリル活性化
Sepharose HFA 55をガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。ゲル(700mLの水切りゲル)を三つ口丸底フラスコ内に秤取した。NaOH(700mL、50%溶液)を添加し、機械的撹拌を開始した。スラリーを水浴上で50℃に加熱した。約1時間後、126mLのアリルグリシジルエーテル(AGE)を添加した。次いで、スラリーを一晩激しく撹拌し続けた。約20時間後、スラリーをガラスフィルターに移し、蒸留水(×4)、エタノール(×4)及び蒸留水(×4)で洗浄した。
【0032】
次いで、アリル含有量を滴定によって測定したところ、215μmol/mLであった。
【0033】
シェル活性化(部分臭素化)
アリル化ゲル(100mL)をフラスコ内に秤取し、100mLの蒸留水を添加した。0.524mLの臭素を800mLの蒸留水に溶解し、アリル化ゲルスラリーに添加した。この量の臭素は、約7.5μmのシェル厚さを与える(それに対応している)と考えられる。臭素溶液は、アリルゲルスラリーを激しく撹拌しながら瞬時に添加した。約10分後、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0034】
SO3-基のシェルカップリング
100mLの部分臭素化ゲル(上記参照)をフラスコに移し、100mLの蒸留水に溶解した10gの亜硫酸ナトリウムと混合した。撹拌しながら、50%NaOHを添加してpH12.5にし、続いて50℃で18時間撹拌した。次いで、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0035】
結合したSO
3-基の量は43μmol/mLと推定された。
【0036】
コアの活性化(臭素化)
50mLのシェルカップルドビーズ(上記参照)をフラスコ内に秤取し、50mLの蒸留水及び2.0gの酢酸ナトリウムを添加した。臭素(飽和水溶液)を、持続的な黄色い色が得られるまで添加し、続いて過剰の臭素をギ酸ナトリウムで分解し、ガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0037】
ビーズのコア中のデキストランカップリング
50gのデキストラン(MW:150000g/mol)を、周囲温度で2〜4時間ゆっくりと撹拌することで50mLの蒸留水に溶解した。50mLの水切りコア活性化HFA 55ビーズ(シェルにSO
3-基が結合したもの)をデキストラン溶液に添加し、溶液を50℃で1時間撹拌した。撹拌しながら、6.25mLの50%NaOHを添加した。溶液を50℃で16時間撹拌し、次いでガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0038】
プロトタイプS26の合成:
Sepharose HFA 55のアリル活性化
Sepharose HFA 55をガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。ゲル(400mLの水切りゲル)を三つ口丸底フラスコ内に秤取した。NaOH(400mL、50%溶液)を添加し、機械的撹拌を開始した。スラリーを水浴上で50℃に加熱した。約1時間後、72mLのアリルグリシジルエーテル(AGE)を添加した。次いで、スラリーを一晩激しく撹拌し続けた。約20時間後、スラリーをガラスフィルターに移し、蒸留水(×4)、エタノール(×4)及び蒸留水(×4)で洗浄した。
【0039】
次いで、アリル含有量を滴定によって測定したところ、215μmol/mLであった。
【0040】
ビーズの活性化(臭素化)
400mLのアリル化ビーズ(上記参照)をフラスコ内に秤取し、500mLの蒸留水及び2.0gの酢酸ナトリウムを添加した。臭素(飽和水溶液)を、持続的な黄色い色が得られるまで添加し、続いて過剰の臭素をギ酸ナトリウムで分解し、ガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0041】
デキストランカップリング
320gのデキストラン(MW:10000g/mol)を、周囲温度で2〜4時間ゆっくりと撹拌することで400mLの蒸留水に溶解した。400mLの水切り活性化HFA 55ビーズ(上記参照)をデキストラン溶液に添加し、溶液を50℃で1時間撹拌した。撹拌しながら、50mLの50%NaOHを添加した。溶液を50℃で16時間撹拌し、次いでガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。結合したデキストランの量は17mg/mLであった。
【0042】
デキストラン修飾Sepharose HFA 55のアリル活性化
デキストラン修飾Sepharose HFA 55をガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。ゲル(200mLの水切りゲル)を三つ口丸底フラスコ内に秤取した。NaOH(200mL、50%溶液)を添加し、機械的撹拌を開始した。スラリーを水浴上で50℃に加熱した。約1時間後、36mLのアリルグリシジルエーテル(AGE)を添加した。次いで、スラリーを一晩激しく撹拌し続けた。約16時間後、スラリーをガラスフィルターに移し、蒸留水(×4)、エタノール(×4)及び蒸留水(×4)で洗浄した。
【0043】
次いで、アリル含有量を滴定によって測定したところ、220μmol/mLであった
シェル活性化(部分臭素化)
アリル化ゲル(50mL)をフラスコ内に秤取し、500mLの蒸留水を添加した。0.27mLの臭素を50mLの蒸留水に溶解し、アリル化ゲルスラリーに添加した。この量の臭素は、約7.5μmのシェル厚さを与える(それに対応している)と考えられる。臭素溶液は、アリルゲルスラリーを激しく撹拌しながら瞬時に添加した。約10分後、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0044】
残りのアリル含有量(ビーズのコア中のアリル基)は130μmol/mLであった。
【0045】
SO3-基のシェルカップリング
50の部分臭素化ゲル(上記参照)をフラスコに移し、100mLの蒸留水に溶解した5gの亜硫酸ナトリウムと混合した。撹拌しながら、50%NaOHを添加してpH12にし、続いて50℃で16時間撹拌した。次いで、ゲルをガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0046】
結合したSO
3-基の量は50μmol/mLと推定された。
【0047】
コアの活性化(臭素化)
50mLのシェルカップルドビーズ(上記参照)をフラスコ内に秤取し、50mLの蒸留水及び2.0gの酢酸ナトリウムを添加した。臭素(飽和水溶液)を、持続的な黄色い色が得られるまで添加し、続いて過剰の臭素をギ酸ナトリウムで分解し、ガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【0048】
ビーズのコア中のデキストランカップリング
50gのデキストラン(MW:150000g/mol)を、周囲温度で2〜4時間ゆっくりと撹拌することで50mLの蒸留水に溶解した。50mLの水切りコア活性化HFA 55ビーズ(シェルにSO
3-基が結合したもの)をデキストラン溶液に添加し、溶液を50℃で1時間撹拌した。撹拌しながら、6.25mLの50%NaOHを添加した。溶液を50℃で16時間撹拌し、次いでガラスフィルター上において蒸留水で洗浄した。
【実施例】
【0049】
実験1:基準樹脂Capto SP ImpRes上における開裂プロインスリンからのインスリン精製
開裂プロインスリンからインスリンを精製する。除去すべき3種の夾雑物、即ちプレピーク、トランケート型インスリン及び主夾雑物が存在している。これは、基準樹脂Capto SP ImpResを使用することで成功裡に達成された(
図2)。
【0050】
図2は、1mlのCapto SP ImpRes(0.5cm i.d.)上でのインスリンの精製を示している。インスリン供給濃度は9mg/ml樹脂であり、ローディング容量は2mlであった。緩衝液Aは50mM酢酸ナトリウム、pH4+47.5%エタノールであった。緩衝液Bは50mM酢酸ナトリウム、pH4、250mM NaCl+47.5%エタノールであった。勾配は10カラム容積にわたって0〜60%緩衝液Bであった。主夾雑物は1M NaClを含む緩衝液Aで溶出された。流量は0.4mM/分(滞留時間5分)であった。UVトレース及び導電率が示されている。
【0051】
実験2:基準樹脂に対する、様々なシェルビーズプロトタイプ上でのインスリン精製の比較
高濃度のエタノールの存在下で精製を行うが、凝集/繊維化の問題が起こり得るためにロードは比較的低い(約18g/L)。エタノールの存在は、望ましくない比較的高い背圧を与える。したがって、圧流制限を回避するためにより大きいビーズ上でのシェルビーズ構築物(より低い背圧)を使用することの可能性を検討した。Capto SP ImpRes及びより大きいシェルビーズに関する背圧の比較を
図3に示す。
【0052】
図3は、Capto SP ImpRes(40μm)並びにシェルビーズS6、S20及びS26(77μm)を充填したカラムに加わる背圧に対するベッド高さ及び流量の効果を示している。0.4ml/分及び0.8ml/分の流量は、それぞれ120cm/時及び240cm/時の線流量に相当している。
【0053】
シェルビーズ構築物をそのインスリン精製能力について試験した。結果は、シェルビーズを使用すれば(プロトタイプS20では)インスリンを>90%の純度に精製するのが可能であることを示した(
図4)。予想通り、完全に官能化された基準プロトタイプS12に関する分解能はシェルビーズプロトタイプよりずっと悪かった。
【0054】
図4は、1mlのCapto SP ImpRes(0.5cm i.d.)及び2mlのシェルビーズプロトタイプ(0.5cm i.d.)上でのインスリン精製の比較を示している。インスリン供給濃度は9mg/ml樹脂であり、ローディング容量は2ml(Capto SP ImpRes)又は4ml(シェルビーズプロトタイプ)であった。緩衝液Aは50mM酢酸ナトリウム、pH4+47.5%エタノールであった。緩衝液Bは50mM酢酸ナトリウム、pH4、250mM NaCl+47.5%エタノールであった。勾配は10カラム容積にわたって0〜60%緩衝液Bであった。主夾雑物は1M NaClを含む緩衝液Aで溶出された。シェルビーズプロトタイプに関する滞留時間は2.5分(240cm/時)であったのに対し、Capto SP ImpResに関しては5分であった。
【0055】
実験3:シェルビーズプロトタイプ及び基準樹脂上における夾雑物からのインスリンの分離に対する流量の効果
基準樹脂Capto SP ImpRes上においては、120及び240cm/時の流量のそれぞれで分離は良好であった。しかし、シェルビーズに関しては、最大480cm/時までの流量で分離が良好であった(
図5)。シェルビーズ上においては、最大480cm/時までの流量で純度は>90%であった。
【0056】
図5は、Capto SP ImpRes及びシェルビーズプロトタイプ(S20)に対する流量の効果を示している。カラム容積は両樹脂に関して2mlであった。インスリン供給濃度は9mg/ml樹脂であった。ローディング容量は4mlであった。緩衝液Aは50mM酢酸ナトリウム、pH4+47.5%エタノールであった。緩衝液Bは50mM酢酸ナトリウム、pH4、250mM NaCl+47.5%エタノールであった。勾配は15カラム容積にわたって0〜90%緩衝液Bであった。
【0057】
実験4:基準樹脂上及び基準樹脂(Capto SP ImpRes)と同じベースマトリックスを用いて作製されたシェルビーズプロトタイプ上におけるインスリン精製
シェルビーズの概念を使用すれば、大きいビーズ(77μm)上において良好な精製を達成し得ることが上記の実験で示された。
【0058】
本実験では、シェルビーズの概念をCapto SP ImpResのより小さいビーズ(40μm)に適用した。2種のシェル厚さ(2及び5μm)をそれぞれ官能化した。予想通り、シェルビーズプロトタイプはCapto SP ImpResに比べて改善された分解能を有していた(
図6)。
【0059】
図6は、Capto SP ImpRes上及びCapto SP ImpResと同じベースマトリックスを用いて作製されたシェルビーズプロトタイプ上におけるインスリン精製を示している。シェルビーズプロトタイプは、それぞれ2μm及び5μmの官能化層を有していた。ロードは、50mM酢酸ナトリウム、pH4及び10%エタノール中の6.5mg開裂インスリン/ml樹脂であった。溶出段階1は、50mM酢酸ナトリウム、pH4、170mM NaCl、50%エタノールを用いて行った。溶出段階2は、NaCl濃度が1Mであった点を除けば溶出段階1と同じであった。
【0060】
結果及び考察:
HFA SPシェルビーズプロトタイプ及びCapto SP ImpRes上において得られた推定生産性の比較を、インスリンプロセスからの現実データを用いて実施した。
【0061】
生産性の計算は、CIEX段階のみを見ながら実施した。
【0062】
全てのシミュレーションに関し、Intelligen Inc.から入手したSuperPro Designer,version 8.5,Build 3を使用した。シミュレーションは、インスリンを15g/Lの濃度で処理することに関して行った。15g/Lの濃度は、この段階におけるインスリンの平均濃度として選択した。収率は両樹脂に関して85%であった。シミュレーションのために使用したベッド高さは20cmであった。
【0063】
シミュレーションは、HFA SPシェルビーズプロトタイプに関しては480cm/時、またCapto SP ImpResに関しては120cm/時のローディング段階流量を用いて行った。これは、HFA SPシェルビーズプロトタイプに関しては2.5分の滞留時間(RT)を与え、Capto SP ImpResに関しては10分のRTを与える。全ての他の流量は、HFA SPシェルビーズプロトタイプに関しては600cm/時、またCapto SP ImpResに関しては250cm/時に設定した。ただし、両樹脂に関して規定の時間(即ち、15分)に設定した再生/CIP段階は除外する。両樹脂に関し、20gインスリン/L樹脂のワーキング/有効容量を使用した。
【0064】
シミュレートしたポリッシング段階は下記の操作を含んでいた。
●平衡化:Capto SP ImpResに関しては4CV、HFA SPシェルビーズに関しては2CV。
●ロード:50gインスリン/L樹脂。
●洗浄:3CV。
●溶出:15CV勾配0〜70%、25CV及び3CV 100%。
●CIP:15分。
●再平衡化:Capto SP ImpResに関しては4CV、HFA SPシェルビーズに関しては2CV。
【0065】
HFA SPシェルビーズプロトタイプを用いるプロセスに関する運転時間は1時間8分であるのに対し、Capto SP ImpResを含むプロセスは2時間39分を要する。表1は、これら2種のシミュレーションからの結果を示している。
【0066】
【表2】
【0067】
これら1組のシミュレーションに基づけば、HFA SPシェルビーズプロトタイプに関する生産性はCapto SP ImpResに比べて約2倍であることがわかる。