特許第6093432号(P6093432)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093432
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】ウェブ・ページ・アプリケーション制御
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20170227BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20170227BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/0481
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-500448(P2015-500448)
(86)(22)【出願日】2013年2月25日
(65)【公表番号】特表2015-518194(P2015-518194A)
(43)【公表日】2015年6月25日
(86)【国際出願番号】US2013027547
(87)【国際公開番号】WO2013138052
(87)【国際公開日】20130919
【審査請求日】2016年2月24日
(31)【優先権主張番号】13/418,489
(32)【優先日】2012年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500046438
【氏名又は名称】マイクロソフト コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(72)【発明者】
【氏名】ホーク,トム
(72)【発明者】
【氏名】ウォルドマン,ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】リン,エイミー
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル,ジョニー
(72)【発明者】
【氏名】プリッシュ,シャハル
(72)【発明者】
【氏名】バッタジン,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン,ハリソン
【審査官】 山崎 慎一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0125130(US,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02354851(GB,A)
【文献】 特表2010−524095(JP,A)
【文献】 特開平11−065795(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0030567(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0036743(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0119727(US,A1)
【文献】 米国特許第06961905(US,B1)
【文献】 特開平10−027089(JP,A)
【文献】 特開2007−141190(JP,A)
【文献】 特開2002−189595(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0163968(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンダリングされたウェブ・ページ上に提示されたコンテンツのジェスチャー・ベースの操作を行うために計算デバイスにおいて少なくとも部分的に実行される方法であって、
レンダリングされたウェブ・ページ上にウェブ・ページ行動拡張(WPBE)制御エレメントを提示するステップと、
ジェスチャーによって前記WPBE制御エレメントのアクティブ化を検出したことに応答して
前記レンダリングされたウェブ・ページとの対話処理を可能にするために1つ以上のアクションを提示するステップであって、前記1つ以上のアクションが、前記レンダリングされたウェブ・ページを提示するウェブ・アプリケーションの能力と、前記レンダリングされたウェブ・ページをレンダリングするブラウザー・アプリケーションの能力と、前記レンダリングされたウェブ・ページに関連したユーザーの好みと、前記レンダリングされたウェブ・ページに関連した使用履歴と、のうちの1つ以上に基づいて決定される、ステップ、
前記提示されたコンテンツを管理するのに適したアプリケーションをアクティブ化するステップ、
前記レンダリングされたウェブ・ページ上に提示された前記コンテンツを操作するのに適した1つ以上のアプリケーションを表示するウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを提示するステップ、
前記WPBCメニューからのアプリケーションの選択を検出するステップ、
前記提示されたコンテンツを管理するために前記選択されたアプリケーションをアクティブ化するステップ、
前記提示されたコンテンツの選択された部分を変換して、前記選択されたアプリケーションの機能により前記レンダリングされたウェブ・ページ上で直接、前記提示されたコンテンツの前記選択された部分の変更を可能にするステップであって、前記提示されたコンテンツが、前記レンダリングされたウェブ・ページ上において直接、前記提示されたコンテンツのカスタム化、分析、編集、選択、移動、ズーミング、フィルタリング、ソート、融合、および定式化の内1つ以上によって操作される、ステップ、
実行するステップと、
前記レンダリングされたウェブ・ページ上で直接、ジェスチャーによる操作を可能にするために、前記適したアプリケーションおよび前記選択されたアプリケーションの内1つに関連する別のユーザー・インターフェースにおいて前記提示されたコンテンツを表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記提示されたコンテンツが、テキスト・データー、スプレッドシート・データー、グラフィカル・データー、およびビデオ・データーを含む1組から少なくとも1つを含む、方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法であって、更に、
前記レンダリングされたウェブ・ページ上において提示された前記コンテンツの一部の選択を検出するステップと、
前記提示されたコンテンツの一部の選択に応答して、前記ウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを自動的に提示するステップであって、前記WPBCメニューが、前記提示されたコンテンツの前記選択された一部を管理するために利用可能なアプリケーションを表示する、ステップと、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、更に、
記選択されたアプリケーションに関連する前記別のユーザー・インターフェースにおける前記提示されたコンテンツの表示に応答して、前記別のユーザー・インターフェース上におけるジェスチャー入力によって前記提示されたコンテンツの操作を可能にするステップと、
前記操作の完了に応答して、変更を前記提示されたコンテンツに保存するステップと、
前記レンダリングされたウェブ・ページ上において前記変更されたコンテンツを表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項5】
クライアント・アプリケーションによってレンダリングされたウェブ・ページ上に提示されたコンテンツのジェスチャー・ベースの操作を行うためのサーバーであって、
メモリーと、
前記メモリーに結合され、ウェブ・アプリケーションを実行するプロセッサーであって、前記メモリー内に格納された命令と共に、前記クライアント・アプリケーションによってレンダリングされるウェブ・ページ行動拡張(WPBE)制御エレメントをウェブ・ページに供給する、プロセッサーと、
を含み、前記ウェブ・アプリケーションが、
前記ウェブ・ページに関連するユーザー・インターフェースとジェスチャー入力によってユーザーが対話処理することを可能にし、
前記WPBE制御エレメントのアクティブ化および前記提示されたコンテンツの一部の選択の内1つを検出したときに、前記提示されたコンテンツを操作するための1つ以上のアプリケーションを表示するウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを提示し、
前記ウェブ・ページとの対話処理を可能にするために1つ以上のアクションを提示し、前記1つ以上のアクションが、前記ウェブ・アプリケーションの能力と、前記クライアント・アプリケーションの能力と、前記ウェブ・ページに関連したユーザーの好みと、前記ウェブ・ページに関連した使用履歴と、のうちの1つ以上に基づいて決定され、
ジェスチャー入力による前記WPBCメニューからのアプリケーションの選択を検出し、
前記提示されたコンテンツを管理するために選択された前記アプリケーションをアクティブ化し、
前記提示されたコンテンツの選択された部分を変換して、前記選択されたアプリケーションの機能により前記ウェブ・ページ上で直接、前記提示されたコンテンツの前記選択された部分の変更を可能にし、前記提示されたコンテンツが、前記ウェブ・ページ上において直接、前記提示されたコンテンツのカスタム化、分析、編集、選択、移動、ズーミング、フィルタリング、ソート、融合、および定式化の内1つ以上によって操作され、
操作を可能にするために、前記選択されたアプリケーションに関連する別のユーザー・インターフェースにおいて、前記提示されたコンテンツを表示する、
ように構成される、サーバー。
【請求項6】
請求項記載のサーバーにおいて、前記WPBE制御エレメントが、前記ウェブ・ページ全体、および前記ウェブ・ページ上に表示された前記提示コンテンツの1つ以上の部分の内1つに関連する、サーバー。
【請求項7】
請求項5記載のサーバーにおいて、前記WPBCメニューは更に、前記ウェブ・ページに関連した予め定めた一意のジェスチャーの検出に応答して表示される、サーバー。
【請求項8】
請求項7記載のサーバーにおいて、前記ウェブ・アプリケーションが、更に、
前記ウェブ・ページ上に提示された公開コンテンツ、利用可能であるが前記ウェブ・ページ上で提示されない暗示コンテンツ、ならびに前記WPBCメニューによって供給されるワード・プロセッシング・アプリケーション、スプレッドシート・アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーション・アプリケーション、コンテンツ集計アプリケーション、およびブラウジング・アプリケーションの内1つ以上によって、前記ェブ・ページに関連するデーター・ストアからの関連コンテンツを含む1組からの少なくとも1つの操作を可能にするように構成される、サーバー。
【請求項9】
請求項記載のサーバーにおいて、前記ウェブ・アプリケーションが、更に、
前記提示されたコンテンツの2つ以上の部分の選択を同時に可能にし、
前記提示されたコンテンツの前記2つ以上の部分の選択を検出したときに、前記提示されたコンテンツの前記選択部分を管理するための1つ以上のアプリケーションを表示する前記WPBCメニューを自動的に提示し、
前記WPBCメニューからのアプリケーションの選択を検出し、
前記提示されたコンテンツの前記2つ以上の選択部分を操作するために、前記選択されたアプリケーションをアクティブ化する、
ように構成される、サーバー。
【請求項10】
レンダリングされたウェブ・ページ上に提示されたスプレッドシート・コンテンツの操作のジェスチャー・ベースの操作を行うための命令が格納されたコンピューター読み取り可能記憶媒体であって、前記命令が、
埋め込まれたウェブ・ページ行動拡張(WPBE)制御エレメントのアクティブ化、前記レンダリングされたウェブ・ページ上に表示された提示スプレッドシート・コンテンツの一部の選択、およびジェスチャー入力によって前記レンダリングされたウェブ・ページと関連付けられた一意のジェスチャーの内1つを検出したときに、前記レンダリングされたウェブ・ページ上に表示された前記提示スプレッドシート・コンテンツを管理するための1つ以上のアプリケーションを表示するウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを自動的に提示し、
前記レンダリングされたウェブ・ページとの対話処理を可能にするために1つ以上のアクションを提示し、前記1つ以上のアクションが、前記レンダリングされたウェブ・ページを提示するウェブ・アプリケーションの能力と、前記レンダリングされたウェブ・ページをレンダリングするブラウザー・アプリケーションの能力と、前記レンダリングされたウェブ・ページに関連したユーザーの好みと、前記レンダリングされたウェブ・ページに関連した使用履歴と、のうちの1つ以上に基づいて決定され、
前記WPBCメニューからのアプリケーションの選択を検出し、
前記レンダリングされたウェブ・ページおよび前記WPBCメニューから選択された前記アプリケーションの別のユーザー・インターフェースの内1つにおけるジェスチャー入力による、前記提示スプレッドシート・コンテンツの操作を可能に
前記提示スプレッドシート・コンテンツの選択された部分を変換して、前記選択されたアプリケーションの機能により前記レンダリングされたウェブ・ページ上で直接、前記提示スプレッドシート・コンテンツの前記選択された部分の変更を可能にし、前記提示スプレッドシート・コンテンツが、前記レンダリングされたウェブ・ページ上において直接、前記提示スプレッドシート・コンテンツのカスタム化、分析、編集、選択、移動、ズーミング、フィルタリング、ソート、融合、および定式化の内1つ以上によって操作される、
ことを含む、コンピューター読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] ウェブ・アプリケーションは、広範囲の種々のサービスおよびデーターをユーザーにネットワークを介して提供する。データーは、異なる場所で収集され、処理され、格納される。ウェブ・アプリケーションは、そのデーターを引き出し、提示用にそれを定式化し、ウェブ・ページをレンダリングするためにクライアント・デバイスにおけるブラウザーにそれを供給する。ウェブ・ページには静的なものもあり、データーは非対話的である。他には、ウェブ・ベース・モジュールのリンクまたはアクティブ化によって、追加の情報のような何らかの対話処理を提供できるものもある。一般には、しかしながら、ウェブ・ページは、ウェブ・ページ著作者によって決められたフォーマットおよび量でデーターを提示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
[0002] 一般に、従来のウェブ・ページにおけるデーターは、対話処理が限られており、ウェブ・ページの著作者がその用途(usefulness)をユーザーに対して規制することによって定められる。ページの著作者が明示的にコンテンツに対するエクスポート、即ち、「データー・フィード」機能を提供しても、ユーザーは、そのデーターにアクセスし変更するためには、外部アプリケーションにナビゲートし、従前の入力方法を使用して、レンダリングされたウェブ・ページ上に提示されたデーターを管理するというような、様々な比較的複雑な動作を実行しなければならない。加えて、ウェブ・ページ自体にデーターの1つの提示を提供し、一層豊富な提示において提供されるデーターとユーザーが対話処理することを可能にすることは、難しい作業(undertaking)である。更に、ジェスチャーおよびタッチ・ベースの対話処理が増々普及しつつあるが、ウェブ・ページとの自然なジェスチャー・ベースの対話処理は、通例、ウェブ・ページの制御および設定の選択に限定される。
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003] この摘要は、詳細な説明において以下で更に説明する概念から選択したものを、簡略化した形態で紹介するために設けられている。この摘要は、特許請求する主題の主要な特徴や必須の特徴を特定することを意図するのではなく、特許請求する主題の範囲を判断するときに補助として使用されることを意図するのでもない。
【0004】
[0004] 実施形態は、ジェスチャーおよび/またはタッチ・ベース入力によってコンテンツのカスタム化、編集、共有、分析、エクスポート、および/または注釈付けというような、ウェブ・ページ・コンテンツの一部に対するアクションをユーザーが実行することを可能にするために、レンダリングされたウェブ・ページ上にウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを提供することを目的とする。WPBCメニューは、レンダリングされたウェブ・ページ上において一意のジェスチャーを検出することによって、および/またはウェブ・ページ・コンテンツの一部の選択によって、自動的にアクティブ化することができる。WPBCメニューは、アプリケーションのリストを提供することができ、選択されたウェブ・ページ・コンテンツのその一部を変更および管理するために、これらのアプリケーションから選択することができる。アプリケーションは、別のユーザー・インターフェースにおいて、および/またはレンダリングされたウェブ・ページ上において直接ウェブ・ページ・コンテンツを管理する機能全てを提供することができる。更に、スプレッドシートの表プロパティというような、レンダリングされたウェブ・ページ上におけるデーターの提示操作を、自然ジェスチャーによって可能にすることもできる。
【0005】
[0005] これらおよびその他の特徴ならびに利点は、以下の詳細な説明を読み、添付図面を検討することによって明白になろう。尚、以上の概略的な説明および以下の詳細な説明は双方共、説明を目的とするのであり、特許請求される形態を限定するのではないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、利用可能なアクションのウェブ・ページ行動制御メニューの一例のアクティブ化および提示を示す。
図2図2は、選択されたコンテンツに基づく、利用可能な項目のウェブ・ページ行動制御メニューのアクティブ化の一例を示す。
図3図3は、ジェスチャー・アクションを使用した、ウェブ・ページ行動制御メニューのアクティブ化の一例を示す。
図4図4は、マルチタッチ可能デバイスにおけるウェブ・ページの複数のコンテンツ部分の選択の一例を示す。
図5図5は、ウェブ・ページの選択されたコンテンツを変更し動かすためのジェスチャー・アクションの一例を示す。
図6図6は、マルチタッチ可能デバイスにおけるウェブ・ページの選択されたコンテンツを融合するためのジェスチャー・アクションの一例を示す。
図7図7は、ウェブ・ページ上で行われるズーミング・ジェスチャーの一例を示す。
図8図8は、実施形態によるシステムを実現することができるネットワーク接続環境である。
図9図9は、実施形態を実現することができる計算動作環境の一例のブロック図である。
図10図10は、実施形態にしたがってウェブ・ページ行動拡張制御メニューを提供するプロセスの論理流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0016] 以上で端的に説明したように、コンテンツのカスタム化、編集、共有、分析、エクスポート、および/または注釈付けというような、ウェブ・ページ・コンテンツの一部に対するアクションをユーザーが実行することを可能にするために、レンダリングされたウェブ・ページ上にウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニューを提供する。WPBCメニューは、アプリケーションのリストを提供することができ、選択されたウェブ・ページ・コンテンツのその一部を変更および管理するために、これらのアプリケーションから選択することができる。アプリケーションは、ジェスチャーおよびタッチ入力を使用して、別のユーザー・インターフェースにおいて、および/またはレンダリングされたウェブ・ページ上において直接ウェブ・ページ・コンテンツを管理する機能全てを提供することができる。以下の詳細な説明では、その一部をなす添付図面を参照する。添付図面では、具体的な実施形態または例が、例示として示される。本開示の主旨や範囲から逸脱せずに、これらの形態が組み合わされてもよく、他の形態が利用されてもよく、構造的な変更を行ってもよい。したがたって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で捕らえてはならず、本発明の範囲は添付した特許請求の範囲およびその均等物によって定められるものとする。
【0008】
[0017] 実施形態は、パーソナル・コンピュータにおけるオペレーティング・システムにて実行するアプリケーション・プログラムと合わせて実行するプログラム・モジュールという一般的なコンテンツで説明されるが、他のプログラム・モジュールとの組み合わせでも形態を実現できることは当業者には認められよう。
【0009】
[0018] 一般に、プログラム・モジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データー構造、および特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データー型を実装する他のタイプの構造を含む。更に、ハンド・ヘルド、デバイス、マルチプロセッサー・システム、マイクロプロセッサー・ベースのプログラマブル消費者用電子機器、ミニコンピューター、メインフレーム・コンピューター、およびこれらに相当する計算デバイスを含む、他のコンピューター・システム構成とでも、実施形態が実施されてもよいことは、当業者には認められよう。また、実施形態は分散型計算環境において実施することもでき、この場合、通信ネットワークを通じてリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される。分散型計算環境では、プログラム・モジュールはローカルおよびリモート双方の記憶デバイスに配置されてもよい。
【0010】
[0019] 実施形態は、コンピューター実装プロセス(方法)、計算システム、あるいはコンピューター・プログラム製品またはコンピューター読み取り可能媒体というような製品として実現することもできる。コンピューター・プログラム製品は、コンピューター・システムによって読み取り可能であり、コンピューター・プログラムをエンコードするコンピューター記憶媒体とすることができる。コンピューター・プログラムは、コンピューターまたは計算システムにプロセス例(1つまたは複数)を実行させる命令を含む。コンピューター読み取り可能記憶媒体は、例えば、揮発性コンピューター・メモリー、不揮発性メモリー、ハード・ドライブ、フラッシュ・ドライブ、フロッピー・ディスク、またはコンパクト・ディスク、およびこれらに相当する記憶媒体の内1つ以上によって実現することができる。
【0011】
[0020] 本明細書全体を通じて、「プラットフォーム」という用語は、ウェブ・ページを介したウェブ・ページおよびデーターの提示のためのソフトウェアおよびハードウェア・コンポーネントの組み合わせとすることができる。プラットフォームの例には、複数のサーバーにまたがってホストされ実行されるサービス、1つのサーバー上で実行されるアプリケーション、およびこれらに相当するシステムが含まれるが、これらに限定されるのではない。一般に、「サーバー」という用語は、通例ではネットワーク接続環境において1つ以上のソフトウェア・プログラムを実行する計算デバイスを指す。しかしながら、サーバーは、ネットワークにおいてサーバーと見なされる1つ以上の計算デバイス上で実行される仮想サーバー(ソフトウェア・アプリケーション)として実現されてもよい。これらの技術および動作例についての更なる詳細を以下に示す。
【0012】
[0021] 実施形態によれば、タッチ可能またはジェスチャー可能入力デバイスおよび表示画面を、ユーザー・インターフェースを介してユーザーから入力を受けるために利用することができる。このタッチ入力デバイスおよび表示画面は、ユーザーによるタッチまたはジェスチャー入力を認識することを可能にする任意の技術を利用することができる。例えば、熱、指圧、高速撮影カメラ(high capture rate camera)、赤外線光、光取り込み、同調電磁誘導(tuned electromagnetic induction)、超音波受信機、変換マイクロフォン、レーザー距離計、シャドー・キャプチャー(shadow capture)等を含む技術であってもよいが、これらに限定されるのではない。タッチ可能またはジェスチャー可能デバイスのユーザー・インターフェースは、ウェブ・ページ・コンテンツ、ウェブ・ページ・コンテンツを管理するためのアプリケーション、およびウェブ・ページ・コンテンツと対話処理するためのアクションのメニューを表示することができる。ユーザーは、ジェスチャーを使用して、ユーザー・インターフェースと対話処理して、ウェブ・ページ・コンテンツを管理することができる。ユーザーのジェスチャーは、デバイス(タッチ)との物理的相互作用によって、またはユーザーが直接デバイスにタッチすることなく、ユーザーの光学的取り込みまたは同様の取り込みによって、例えば、ビデオ・キャプチャー・デバイスによって取り込むことができる。このような入力デバイスの一例に、WA、RedmondのMicrosoft CorporationによるKinect(登録商標)モーション・キャプチャー・デバイスがある。ウェブ・ページ・コンテンツと対話処理するためのアクションのメニューは、文書、表、スプレッドシート、チャート、リスト、および任意のコンテンツ(例えば、オーディオ、ビデオ等)というような、ウェブ・ページ・コンテンツを管理および編集するためのアプリケーションへのアクセスを与えるために使用することができる。タッチ可能またはジェスチャー可能入力デバイスは、タッチまたはジェスチャー可能計算デバイスに特定の機構を利用すればよいが、従前のマウスおよびキーボードとでも動作することができる。本明細書において使用されるようなタップ・アクションまたはスワイプ・アクションというようなタッチ入力および/またはジェスチャーは、ユーザーによって、指、ペン、マウス、または同様のデバイスを介して、更には予め定められたキーボード入力の組み合わせまたは音声コマンドを介して供給することができる。
【0013】
[0022] 図1は、実施形態による、利用可能なアクションのウェブ・ページ行動制御メニューの一例のアクティブ化および提示を示す。ウェブ・ページ例100は、メニュー項目102、グラフィカル制御手段104、ならびに2つのコンテンツ部分例110および116のような標準的なウェブ・ページ・エレメントを含む。ウェブ・ページ100上に提示されるデーターとの対話処理は、一般に、ウェブ・ページの著作者(またはウェブ・ページを提供するウェブ・アプリケーション)によって設定される境界によって制限される。例えば、コンテンツ部分110は、車のリスト、それらの製造年、価格等を提示する。ウェブ・ページは、これらのデーターの一部(または全部)におけるリンクを介して追加の情報を提供することもできるが、このページを見ているユーザーは、リストのフォーマットおよび構成に限定される。更に、ウェブ・ページの著作者によって機能が提供されなければ、ユーザーは、データーの更なる分析を、結果、他の表、またはチャートの形態でも見ることができず、リスト上の個々の項目を変更/並び替え/フィルタリング/定式化することも、データーに注釈を付けることもできない。
【0014】
[0023] 実施形態によるウェブ・ページは、1つ以上のウェブ・ページ行動拡張(WPBE)制御エレメント(106、108、および114)を含むことができ、これらは、提示されたデーターまたは他のデーター(例えば、ウェブ・ページを提示するウェブ・アプリケーションにまたはから入手可能であるが表示されない暗示データー(implied data)、あるいは他の場所に格納されている関連データー)に対して、ユーザーが種々のアクションを実行することを可能にすることができる。WPBE制御エレメント106は、ウェブ・ページ全体に関連する制御エレメントの一例である。つまり、WPBE制御エレメント106によって提供されるアクションは、ウェブ・ページ全体に適用可能である。WPBE制御エレメント108および114は、それぞれ、コンテンツ部分110および116に関連する。つまり、これらのエレメントは、これらそれぞれのコンテンツ部分に適用可能なアクションを提供する。WPBE制御エレメントによって提供されるアクションはコンテンツ部分毎に別々であってもよいが、これらは同じであってもよい。
【0015】
[0024] ウェブ・ページ100は、通例、クライアント・デバイスにおいてブラウジング・アプリケーションによってレンダリングすることができ、クライアント・デバイスは、パーソナル・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ラップトップというような任意の計算デバイス、スマート・フォンのような移動体デバイス、サーバー、車載計算デバイス、およびネットワークを介してウェブ・サーバーに接続される他のものを含むことができる。計算デバイスの例は、タッチまたはジェスチャー可能であるとよく、ユーザーが、タッチ・アクションによっておよび/または光学的に(またはそれ以外で)取り込まれるジェスチャーによって、クライアント・デバイスのブラウジング・アプリケーションにおいてレンダリングされるウェブ・ページ100と対話処理できるとよい。タッチ・アクションおよびジェスチャーの例には、タップ・アクションまたはスワイプ・アクションを含むことができ、これらは、ユーザーによって、指、ペン、マウス、タッチ感応インターフェース、光学的取り込み(optical capture)、または同様のデバイスによって、更には予め定められたキーボード入力の組み合わせまたは音声コマンドによって供給することができる。
【0016】
[0025] ウェブ・ページの第2例118は、ユーザーに利用可能なアクションのリストに対するWPBE制御エレメント106のアクティブ化を示す。ユーザーは、タッチまたはジェスチャー・アクション112を使用して、WPBE制御エレメント106をアクティブ化することができる。例えば、ユーザーは、WPBE制御エレメント106をアクティブ化するためには、WPBE制御エレメント106に向かってタップする、スワイプする、または同様にジェスチャーすればよい。また、WPBEエレメントを選択するためには、他のアクションを利用してもよく、既に説明したように、指、ペン、マウス、または同様のジェスチャー・キャプチャー・デバイスを使用して、アクションを供給すればよい。WPBE制御エレメント106がユーザーによってアクティブ化されると、利用可能なアクションのウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニュー(テキスト、グラフィック、または組み合わせ)120をユーザーに提供することができる。例えば、利用可能なアクションのWPBCメニュー120は、種々のアプリケーションのアイコンを含むことができ、これらによって、コンテンツの表示、編集、カスタム化、分析等を行うことができる。このようなアプリケーションの例には、ワード・プロセッシング・アプリケーション122、スプレッドシート・アプリケーション124、およびプレゼンテーション・アプリケーション126を含むことができる。アプリケーションの他の例には、描画アプリケーション、ブラウジング・アプリケーション、コンテンツ集計アプリケーション、および同様のものを含むことができる。これらのアプリケーションは、ローカルでも、ウェブ・ベースでも、埋め込みでもよい。
【0017】
[0026] ユーザーは、WPBE制御エレメント106に関連するウェブ・ページ・コンテンツ部分110を管理および編集するために、WPBCメニュー120上に提示されたアプリケーションから1つを選択することができる。アプリケーション122、124、126から1つを選択すると、レンダリングされたウェブ・ページ100の代わりに、または別のユーザー・インターフェース上に、コンテンツの一層豊富な/一層対話処理に適した(more interactive)表現をユーザーに提示することができる。例えば、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)表が、スプレッドシート表と置き換えられてもよく、ユーザーが、表示されたデーターを、とりわけ、ソートする、フィルタリングする、定式化する、分析する、およびグラフに表すことができる。他の例では、WPBCメニュー120からアプリケーションの1つを選択すると、選択されたアプリケーションを別のユーザー・インターフェースにおいて起動することができ、ユーザーが、選択されたアプリケーションの機能全てを使用してコンテンツおよびデーターと対話処理することが可能になる。別のアプリケーション・ユーザー・インターフェースにおいてコンテンツを編集した後、ユーザーは、変更したコンテンツを保存してウェブ・ページ118に戻ることができ、ウェブ・ページ118上に、変更されたコンテンツを表示することができる。
【0018】
[0027] 実施形態では、コンテンツの表示、編集、カスタム化、分析等を行うのに適したアプリケーションが、WPBE制御エレメント108上におけるアクション(タッチ、ジェスチャー、その他)によって、またはウェブ・ページ上に表示されたコンテンツの少なくとも一部の選択時に、WPBCメニュー120の表示を必要とせずに、直接アクティブ化されるのでもよい。例えば、テーブルの一部の選択、および/またはWPBE制御エレメント上におけるジェスチャー(または一意のジェスチャー)に応答して、表の選択された部分をコンテンツとして、スプレッドシート・アプリケーション124がアクティブ化されるのでもよい。すると、ユーザーは、スプレッドシート・アプリケーション124の機能全てを使用して、選択されたコンテンツに対してタスクを実行することができる。勿論、ワード・プロセッシング・アプリケーション122、スプレッドシート・アプリケーション124、プレゼンテーション・アプリケーション126、描画アプリケーション、ブラウジング・アプリケーション、コンテンツ集計アプリケーションというような、他のタイプのコンテンツおよびアプリケーションでも使用することができる。
【0019】
[0028] 図2は、実施形態による、選択されたコンテンツに基づく利用可能な項目のウェブ・ページ行動制御メニューのアクティブ化の例を示す。ウェブ・ページ例200は、ユーザーに利用可能なアクションを提供するときの動的な手法を示す。以前に説明したように、ウェブ・ページ例200は、メニュー項目、グラフィック制御手段、およびウェブ・ページ・コンテンツ例210というような、標準的なウェブ・ページ・エレメントを含む。ユーザーは、ウェブ・ページ・コンテンツ210の内、ユーザーが変更および管理することを望むかもしれない部分208を選択することができる。ウェブ・ページ・コンテンツ210の部分208の選択を検出すると、利用可能なアクションのウェブ・ページ行動制御(WPBC)メニュー(テキスト、グラフィック、または組み合わせ)220を、自動的にユーザーにユーザー・インターフェース上に提示することができ、このインターフェースは、提示されたデーターおよび他のデーター(例えば、ウェブ・ページを提示するウェブ・アプリケーションにまたはから入手可能であるが表示されない暗示データー(implied data)、あるいは他の場所に格納されている関連データー)を含むウェブ・ページ・コンテンツ210の選択された部分208に対して、ユーザーが種々のアクションを実行することを可能にすることができる。
【0020】
[0029] 提示されるWPBCメニュー220は、ウェブ・ページ・コンテンツ210の選択された部分208に関連するメニューの一例である。つまり、WPBCメニュー220を介して提供されるアクションは、ウェブ・ページ・コンテンツ210の選択された部分208に適用可能である。利用可能なアクションのWPBCメニュー220は、ワード・プロセッシング・アプリケーション222、スプレッドシート・アプリケーション224、およびプレゼンテーション・アプリケーション226、ならびに他のコンテンツ集計アプリケーションというような、種々のアプリケーションに対するアイコンを含むことができ、これらによって、コンテンツを表示する、編集する、カスタム化する、分析する等ができる。これらのアプリケーションは、ローカルでも、ウェブ・ベースでも、埋め込みでもよい。
【0021】
[0030] ユーザーは、ウェブ・ページ・コンテンツ210の選択された部分208を管理および編集するために、WPBCメニュー220上に提示されたアプリケーションから1つを選択することができる。アプリケーション222、224、226から1つを選択すると、選択されたアプリケーションに関連するユーザー・インターフェースにおいてコンテンツを提示することができ、レンダリングされたウェブ・ページ220の代わりにまたは別のユーザー・インターフェース上に、一層豊富な/一層対話処理に適したコンテンツの表現をユーザーに提示することができる。
【0022】
[0031] 第2のウェブ・ページ例250は、ウェブ・ページ・コンテンツ210の選択された部分208と対話処理するために利用可能なアクションをユーザーに提供するときにける他の手法を示す。このシナリオでは、利用可能なアクションのドロップダウン・メニューまたはホバーオン(hover-on)メニュー230を、ウェブ・ページ・コンテンツの部分208の選択の検出に応答して、提示することができる。また、利用可能なアクションのドロップダウン・メニューまたはホバーオン・メニュー230は、図1に関連して既に説明したように、ウェブ・ページまたはウェブ・ページ上に表示されるコンテンツの一部に関連すると考えられる WPBE制御エレメント206のアクティブ化に応答して提供されるのでもよい。主メニュー上における項目から1つを選択したことに応答して、1つ以上の追加のメニュー・レベル(例えば、メニュー232)が表示されてもよい。勿論、オーディオのような、他の提示形態も、ユーザーに利用可能なアクションを提示するときに採用することもできる。図2の主メニュー上に提示されたアクション、および副メニュー(またはユーザー・インターフェース)上のリストは、ウェブ・ページを提示するウェブ・アプリケーションの能力、ユーザーのローカル・ブラウザー・アプリケーションまたはシステムの能力、および/またはユーザーの好み/使用履歴に基づいて決定すればよい。
【0023】
[0032] 図3は、ジェスチャー・アクションを使用した、ウェブ・ページ行動制御メニューのアクティブ化の一例を示す。ウェブ・ページ・コンテンツ310を表示するウェブ・ページ例300上に示すように、ユーザーがウェブ・ページ・コンテンツ310と対話処理することを可能にするために、ウェブ・ページ・コンテンツ310を管理および編集するためのWPBCメニュー320を提示することができる。一実施形態例では、WPBCメニュー320は、ウェブ・ページ表示のユーザー・インターフェース上におけるユーザーによる一意のジェスチャー308またはタッチ・アクションによってアクティブ化することができる。一意のジェスチャー308は、WPBCメニュー220をアクティブ化するために使用することができ、ウェブ・ページと対話処理するための他のジェスチャーと混同しないのであれば、任意のジェスチャーでよい。更に、一意のジェスチャー308は、特定的にWPBCメニューをアクティブ化するための一意のジェスチャー・アクションの内任意のものとなるように構成可能であってもよい。
【0024】
[0033] 一実施形態例では、ユーザーはウェブ・ページ300上において、表示されたウェブ・ページ・コンテンツ310の部分312を選択することができ、この部分312の選択後に、ユーザーは、ウェブ・ページ・コンテンツ310の選択された部分312に関連するWPBCメニュー320をアクティブ化するために、ユーザー・インターフェース表示上のいずれの場所でも一意のジェスチャー308を実行することができる。WPBCメニュー320は、例えば、ワード・プロセッシング・アプリケーション、スプレッドシート・アプリケーション、およびプレゼンテーション・アプリケーションを表す、アイコン322、324、および326を含むことができる。加えて、ユーザーは、ユーザーが変更および管理することを望むウェブ・ページ・コンテンツ310上でまたはその隣で、一意のジェスチャー308を実行するのでもよく、一意のジェスチャー308は、この一意のジェスチャー308が実行されたウェブ・ページ・コンテンツ310に関連するWPBCメニュー320を自動的にアクティブ化することができる。以前に説明したように、WPBCメニュー320は、アプリケーションおよび/またはアクションのリストを提示することができ、ユーザーはこれらから選択して、ウェブ・ページ・コンテンツ310上でユーザーが種々のアクションを実行することを可能にする。
【0025】
[0034] 図4は、実施形態による、マルチタッチまたはマルチジェスチャー可能デバイスにおけるウェブ・ページの複数のコンテンツ部分の選択の一例を示す。ウェブ・ページ例400は、ウェブ・ページ200または300と同様であり、ジェスチャー可能クライアント・デバイスにおいてブラウジング・アプリケーションによってウェブ・ページがレンダリングされ、ユーザーがタッチ・アクションおよびジェスチャーによって、ウェブ・ページ100上のコンテンツと対話処理できるようになっている。このジェスチャー可能クライアント・デバイス例は、ユーザーが、ウェブ・コンテンツ410を選択する、収集する、およびこれと対話処理するために、2つの手というような、2つ以上の入力方法を使用することができるように、マルチジェスチャー可能であるとよい。タッチ・アクションおよびジェスチャーの例には、タップ・アクション、スワイプ・アクション、およびホールド・アクションを含むことができ、これらは、ユーザーによって、指、ペン、マウス、または同様のジェスチャー・キャプチャー・デバイスによって、更には予め定められたキーボード入力の組み合わせまたは音声コマンドによって供給することができる。
【0026】
[0035] 実施形態によるシステムでは、ユーザーはウェブ・ページ・コンテンツ410を管理するために、アプリケーションに送る複数のコンテンツ部分を選択し収集することができる。マルチジェスチャー可能デバイスは、ユーザーが第1入力方法またはアクションを使用して対話処理することを望む、ウェブ・ページ・コンテンツ410の2つ以上の部分412、414を選択し、ウェブ・ページ・コンテンツ410の位置部分を選択および保持し、第2入力方法またはアクションを使用して利用可能なアクションのWPBCメニュー420から所望のアプリケーションおよび/またはアクションを選択することを可能にすることができる。
【0027】
[0036] 一実施形態例では、ユーザーが第1選択416を使用して変更および/または管理することを望む、ウェブ・ページ・コンテンツ410の第1部分414およびウェブ・ページ・コンテンツ410の第2部分412を、ユーザーが選択することができる。ユーザーが第1選択416を使用してウェブ・ページ・コンテンツ410の1つ以上の部分を選択して、選択部分412、414を選択し保持する一方、この選択の検出時にWPBCメニュー420を自動的に提供することができる。ユーザーの他方の手(または他の入力方法)によって第2選択408を使用して、WPBCメニュー420上に提示されたアクションからユーザーが選択することを可能にすることができる。既に説明したように、WPBCメニュー420からのアプリケーションおよび/またはアクションの選択を検出したとき、選択されたアプリケーションは、一層豊富な/一層対話処理に適した表現で選択されたコンテンツを表示する別のユーザー・インターフェースにおいて起動することができ、または代わりに、選択されたコンテンツの一層豊富な/一層対話処理に適した表現が、レンダリングされたウェブ・ページの代わりに表示されてもよい。WPBCメニュー420は、例えば、ワード・プロセッシング・アプリケーション、スプレッドシート・アプリケーション、およびプレゼンテーション・アプリケーションを表すアイコン422、424、および426を含むことができる。
【0028】
[0037] 図5は、実施形態にしたがって、ウェブ・ページの選択されたコンテンツを変更し動かすためのジェスチャー・アクション例を示す。以前に説明したように、ウェブ・ページ例500は、標準的なウェブ・ページ・エレメントおよび1つ以上のコンテンツ部分を含む。ウェブ・ページ500上に提示されたデーターとの対話処理は、一般に、ウェブ・ページの著作者(またはウェブ・ページを提供するウェブ・アプリケーション)によって設定された境界に限定される。例えば、コンテンツ部分510は、車のリスト、その製造年、価格等がある表を提示する。このウェブ・ページは、データーの一部(または全部)上にあるリンクを介して追加の情報を提供することができるが、ページを見るユーザーは、リストのフォーマットおよび構成に限定され、ユーザーは、関連アプリケーションの機能全てを使用して、表またはコンテンツを編集、変更、または対話処理することができない場合がある。更に、ユーザーは、データーの更なる分析を、結果、他の表、またはチャートの形態で見ることができず、リスト上の個々の項目を変更/ソート/フィルタリング/定式化することができず、ウェブ・ページの著作者によって機能が提供されなければ、データーに注釈を付けることもできない。
【0029】
[0038] 実施形態によるシステムでは、ウェブ・ページ500は、表、チャート、文書、グラフィクス、および他のコンテンツを含む、ウェブ・ページ・コンテンツとユーザーが対話処理することを可能にするために、ウェブ・ページが関連アプリケーションの機能全てを有することができるように、レンダリングされたコンテンツ部分510を変換(transform)することができる。コンテンツ部分510に対してアプリケーション機能全てを可能にすると、ユーザーは、外部アプリケーションにナビゲートすることなく、直接ウェブ・ページ上において提示されたコンテンツおよび他のデーターに対して種々のアクションを実行することを可能にすることができる。
【0030】
[0039] ウェブ・ページ500は、実施形態にしたがって、ウェブ・ページ・コンテンツに対してアプリケーション機能全てを可能にする例を示す。図示するシナリオでは、車のリストの表から選択されたコンテンツ部分510を、ウェブ・ページ上において同じデーターを含むスプレッドシート512に変換することができる。コンテンツ部分510は、WPBCメニュー520を利用して変換することができ、WPBCメニュー520は、ウェブ・ページ上におけるコンテンツの選択を検出したときに、既に説明したように、ウェブ・ページ上における一意のジェスチャーに応答して、および/またはWPBE制御エレメントのアクティブ化に応答して、自動的に表示することができる。ユーザーは、提示されたWPBCメニューから関連アプリケーションを選択することができ、この選択に応答して ウェブ・ページ・コンテンツを自動的に変換することができる。
【0031】
[0040] 一シナリオ例では、ユーザーはウェブ・ページ・コンテンツの一部を選択することができ、更に自動的に表示されるWPBCメニューから、ユーザーは、ウェブ・ページ・コンテンツにおいて表を編集するためにスプレッドシート・アプリケーション524を選択することができ、コンテンツ部分510をスプレッドシート512に自動的に変換することができる。コンテンツ部分510をスプレッドシート512に変換することにより、コンテンツがスプレッドシート・アプリケーションにおいて開いたかのように、ユーザーがウェブ・ページ・コンテンツ上で直接スプレッドシート・アクションを実行することを可能にすることができる。例えば、ユーザーは、コンテンツ部分510において表示されたデーターに対して、選択および編集(532)、定式化、ソート、分析、および他のスプレッドシート機能を実行することができる。変換されたスプレッドシート512は、ウェブ・ページ・コンテンツ上に別のユーザー・インターフェースとして表示されてもよく、または代わりに、ウェブ・ページ・コンテンツ自体が変換され、変換されたスプレッドシートが、コンテンツ部分510が元々レンダリングされた場所を占めるようにしてもよい。
【0032】
[0041] 追加の実施形態では、アプリケーション機能全てを可能にするためにウェブ・ページ・コンテンツが変換されるとき、コンテンツがスプレッドシート・アプリケーションにおいて開いているかのように、選択、移動、融合、フィルタリング、および同様のアクションというようなアクションをデーターに対してユーザーが実行することを可能にすることができる。例えば、図示するシナリオでは、ユーザーは、例えば、タップおよびホールド・ジェスチャーを使用して、スプレッドシート512における表の行を選択する(534)ことができ、そして選択した行をドラッグして、新たな表530を形成する新たな位置536にこれらを動かすことができる。新たな表530は、選択されたウェブ・ページ・コンテンツと、これが元々レンダリングされた場所で置き換わることができる。項目の選択、編集および移動というような同様のアクションも、テキストおよびグラフィック項目、ならびにウェブ・ページ・コンテンツに含まれる項目の組み合わせに対して実行することができる。
【0033】
[0042] 図6は、実施形態にしたがって、ウェブ・ページの選択されたコンテンツを融合するためのジェスチャー・アクション例を示す。以前に説明したように、実施形態によるウェブ・ページは、ユーザーが、表、チャート、文書、グラフィクス、および他のコンテンツを含むウェブ・ページ・コンテンツと直接対話処理することを可能にするために、このウェブ・ページが関連アプリケーションの機能全てを有するように、レンダリングされたウェブ・ページ・コンテンツを変換することができる。ウェブ・ページ600は、実施形態にしたがって、ウェブ・ページ・コンテンツ610上においてアプリケーション機能全てを可能にするシナリオ例を示す。アプリケーション機能全てを可能にするためにウェブ・ページ・コンテンツが変換されると、ウェブ・ページ上のデーターに対して、ユーザーが直接、選択、移動、融合、フィルタリング、および他の同様のアプリケーション・アクションを実行することを可能にすることができる。
【0034】
[0043] 図示するシナリオでは、ユーザーはウェブ・ページ・コンテンツ604、610の2つ以上の部分を選択することができる。これらのコンテンツは、車のリストおよび関連情報を含むウェブ表であってもよい。選択に応答して、選択されたウェブ・ページ・コンテンツに対して利用可能なアクションのWPBCメニュー620を自動的に表示することができる。コンテンツを選択し、スプレッドシート・アプリケーション624のようなアクションをWPBCメニュー606から選択すると(612)、ウェブ・ページ・コンテンツ604、610の選択された部分を、自動的に、ウェブ・ページ上と同じデーターを含みスプレッドシート機能全てを有するスプレッドシートに変換することができる。一旦スプレッドシート機能全てを可能にするスプレッドシートに変換されると、選択されたウェブ・ページ・コンテンツを直接ウェブ・ページ上で変更および操作するために、ユーザーがタッチ入力またはジェスチャーを使用することを可能にすることができる。
【0035】
[0044] 更に、ウェブ・ページ・コンテンツがマルチジェスチャー可能デバイスにレンダリングされて、ユーザーが、ウェブ・ページ・コンテンツを選択し、収集し、これと対話処理するために、2つの手というような、2つ以上の入力方法を使用できるようにしてもよい。図示するシナリオでは、ユーザーは1つの手または第1アクション608を使用して、変換されたウェブ・ページ・コンテンツの第1部分を選択および保持することができ、更に他方の手または第2アクション614を使用して、変換されたウェブ・ページ・コンテンツ・データーの第2部分を選択することができる。ユーザーは、新たな表618を形成する2つの選択された部分を融合するために、ウェブ・ページ・コンテンツ604、610の2つの選択された部分を一緒に保持しドラッグすることができる。融合されたコンテンツ部分を有する新たな表618は、ウェブ・ページ・コンテンツと、それが元々レンダリングされた場所で置き換わることができる。項目を選択、移動、および融合するというような同様のアクションも、テキストおよびグラフィクス項目、ならびに項目の組み合わせに対しても同様に実行することができる。第1および第2アクション608、614、ならびに任意の他のジェスチャーも、タッチ・ベース・インターフェースによって、あるいは光学的または他の間接的取り込みメカニズムによって、ユーザーが物理的に計算デバイスにタッチすることなく、取り込むこともできる。
【0036】
[0045] 図7は、実施形態にしたがって、ウェブ・ページ上で実行されるズーミング・ジェスチャーの一例を示す。以前に説明したように、実施形態によるウェブ・ページは、ユーザーが、表、チャート、文書、グラフィクス、および他のコンテンツを含むウェブ・ページ・コンテンツと直接対話処理することを可能にするために、このウェブ・ページが関連アプリケーションの全機能を有するように、レンダリングされたウェブ・ページ・コンテンツを変換することができる。ウェブ・ページ・コンテンツ上でアプリケーション機能全てを可能にすることによって、外部アプリケーションにナビゲートすることなく、直接ウェブ・ページ上において提示されたコンテンツおよび他のデーターに対してユーザーが種々のアクションを実行することを可能にすることができる。アクションの例には、選択および編集、定式化、ソート、分析、移動、融合、フィルタリング、ズーミング、およびデーター上における他の同様のアックションを実行することを含むことができる。
【0037】
[0046] 一実施形態例では、線図700において実証されるように、ウェブ・ページ702はウェブ・ページ・コンテンツ710、712、716の内1つ以上の部分を提示することができる。ユーザーがタッチ入力およびジェスチャーを使用してデーターと対話処理してウェブ・ページ・コンテンツを変更および操作できるように、ウェブ・ページ上において直接アプリケーション機能全てを可能にするために、ウェブ・ページ・コンテンツを変換することができる。スプレッドシート・アプリケーションと対話処理するためのジェスチャー例には、例えば、スワイプ・ジェスチャー、カット/ペースト・ジェスチャー、挿入ジェスチャー、ボルテックス・ジェスチャー(vortex gesture)、グリップ・ジェスチャー、チャート・ジェスチャー、トレンド・ライン・ジェスチャー、コメント・ジェスチャー、ズーム・ジェスチャー、ソート・ジェスチャー、取り消し/再実行ジェスチャー等を含むことができる。
【0038】
[0047] 図示するシナリオでは、ウェブ・ページ702は、ズーミング前における、変換されたウェブ・ページ・コンテンツ710、712、716を表示し、ウェブ・ページ720は、ズーム・ジェスチャー706の動作を実行した後における、拡大図(zoomed view)を表示する。一実施形態によれば、ズームイン動作は、ズーム・ジェスチャー706によって示されるように、ユーザーがその指の内2本を広げるときに検出することができる。ズームアウト・ジェスチャーは、ユーザーがその指の内2本を閉じるときに検出することができる。図示例では、ユーザーがウェブ・ページ・コンテンツ710の一部の上でズーム・ジェスチャー706を実行すると、拡大図ウェブ・ページ720が図を拡大して、ユーザー・インターフェースが、拡大されたウェブ・ページ・コンテンツの部分724を表示し、ウェブ・ページ・コンテンツの残りが表示ウィンドウ(viewing window)の外側にはみ出す。また、ユーザーは、拡大図のウェブ・ページ720に対してズームアウト・ジェスチャーを実行して、ズーミング前の元のウェブ・ページ702に戻すこともできる。
【0039】
[0048] 図1から図7において説明したユーザー・インターフェース・エレメントおよび対話処理の例は、例示に限られ、実施形態に対する限定を構成するのではない。レンダリングされたウェブ・ページにおいてコンテンツを管理するためのウェブ・ページ行動制御メニューには、本明細書において説明した原理を使用して、他のユーザー・インターフェース、インターフェース・エレメント、提示、および構成を実装することもできる。
【0040】
[0049] 図8は、実施形態を実現することができるネットワーク接続環境の一例である。ウェブ・ページ行動制御メニューおよび関連するアクションを提供するプラットフォームは、1つ以上のサーバー824またはホストされたサービスのような1つのサーバー(例えば、ウェブ・サーバー)826において実行されるソフトウェアによって実現することができる。このプラットフォームは、スマート・フォン823、ラップトップ・コンピュータ822、またはデスクトップ・コンピュータ821(「クライアント・デバイス」)のような個々の計算デバイスにおけるクライアント・アプリケーションと、ネットワーク(1つまたは複数)820を介して通信することができる。
【0041】
[0050] 以上で説明したように、1つ以上のWPBE制御エレメントを、著作者によって、またはクライアント・デバイス821〜823におけるローカル・ブラウザーによって、ウェブ・ページに埋め込むことができる。アクティブ化すると、WPBCメニューは、ユーザーに利用可能なアクションおよびアプリケーションのリストを提示することができ、ユーザーがこのメニューからアプリケーションおよび/またはアクションを選択すると、選択されたアプリケーションの機能全てを使用して、レンダリングされたウェブ・ページのカスタム化、編集、分析、格納等をユーザーが行うことを可能にすることができる。ユーザーは、タッチ入力およびジェスチャーを使用して、ウェブ・ページ上においてウェブ・ページ・コンテンツがレンダリングされた場所で直接、そして別のユーザー・インターフェースにおいて、そのウェブ・ページ・コンテンツを変更および管理することができる。
【0042】
[0051] 変更されたウェブ・ページ・コンテンツのローカル・バージョンはクライアント・デバイス821〜823の内任意のものにおいて格納することができるが、コンテンツは離れて格納されて(例えば、データー・ストア829に)、元のウェブ・ページ・コンテンツが変化するに連れて更新されてもよい。ウェブ・ページを提供するプラットフォームが、直接またはデーターベース・サーバー828を介して、ウェブ・サイトに関連するデーター(例えば、公開された、暗示された、または関係するコンテンツ)をデーター・ストア829に格納し、そしてデーター・ストア829から引き出すのでもよい。
【0043】
[0052] ネットワーク(1つまたは複数)820は、サーバー、クライアント、インターネット・サービス・プロバイダー、および通信媒体の任意のトポロジーを含むことができる。実施形態によるシステムは、静的または動的トポロジーを有することができる。ネットワーク(1つまたは複数)820は、企業ネットワークのような安全なネットワーク、ワイヤレス・オープン・ネットワークのような安全でないネットワーク、またはインターネットを含むことができる。また、ネットワーク(1つまたは複数)820は、公衆電話交換網(PSTN)またはセルラ・ネットワークというような、他のネットワークを介した通信を調整することもできる。更に、ネットワーク(1つまたは複数)820は、Bluetoothまたは同様のものというような、短距離ワイヤレス・ネットワークも含むことができる。ネットワーク(1つまたは複数)820は、本明細書において説明したノード間において通信を提供する。一例として、そして限定ではなく、ネットワーク(1つまたは複数)820は、音響、RF、赤外線および他のワイヤレス媒体というような、ワイヤレス媒体を含むことができる。
【0044】
[0053] 計算デバイス、アプリケーション、データー・ソース、およびデーター分散システムの多くの他の構成も、ウェブ・ページ行動制御メニューおよびウェブ・ページ行動拡張制御を実現するために採用することもできる。更に、図8において説明したネットワーク接続環境は、例示を目的にするに過ぎない。実施形態は、アプリケーション、モジュール、およびプロセスのいずれの例にも限定されない。
【0045】
[0054] 図9および関連する説明は、実施形態を実現することができる適した計算環境の端的で全体的な説明を行うことを意図している。図9を参照すると、計算デバイス900のような、実施形態によるアプリケーションのための計算動作環境例のブロック図が示されている。基本的な構成では、計算デバイス900が、ウェブ・アプリケーションを実行するサーバーであり、少なくとも1つの処理ユニット902とシステム・メモリー904とを含むのであればよい。また、計算デバイス900は、プログラムを実行するときに協働する複数の処理ユニットを含むのでもよい。計算デバイスの正確な構成およびタイプに依存して、システム・メモリー904は揮発性(RAMのような)、不揮発性(ROM、フラッシュ・メモリー等のような)、またはこれら2つの何らかの組み合わせであればよい。システム・メモリー904は、通例、ワシントン州、RedmondのMICROSOFT CORPORATIONからのWINDOWS(登録商標)オペレーティング・システムのような、プラットフォームの動作を制御するのに適したオペレーティング・システム905を含む。また、システム・メモリー904は、プログラム・モジュール906、ウェブ・アプリケーション922、ジェスチャー・エンジン924、およびコンテンツ管理エンジン926のような、1つ以上のソフトウェア・アプリケーションも含むことができる。
【0046】
[0055] ウェブ・アプリケーション922は、テキスト、グラフィック、オーディオ、ビデオ、および他のデーターをユーザーに、そのクライアント・ブラウジング・アプリケーションを介してウェブ・ページとして提示する任意のアプリケーションまたはサービスであればよい。ウェブ・アプリケーション922は、ウェブ・ページに埋め込まれたWPBE制御エレメント、およびWPBCメニューを提供することができ、ユーザーがウェブ・ページ上でコンテンツの部分を選択し、関連アプリケーションの機能全てを使用してウェブ・コンテンツを管理および変更することを可能にする。ユーザーは、タッチ入力およびジェスチャーを使用して、ウェブ・ページ・コンテンツを変更および管理して、既に説明したように、ジェスチャー・エンジン924を介して、ウェブ・コンテンツに対して選択、移動、編集、フィルタリング、融合、および他の同様のアクションを実行することができるとよい。加えて、コンテンツ管理エンジン926は、関連アプリケーションの機能全てを有することができるように、表、チャート、文書、グラフィクス、および他のコンテンツを含むウェブ・ページ・コンテンツとユーザーが対話処理することを可能にするために、レンダリングされたウェブ・ページ・コンテンツを変換することができる。この基本的構成は、図9では、破線908内部にあるコンポーネントによって示される。
【0047】
[0056] 計算デバイス900は、追加の機構(feature)または機能(functionality)を有することもできる。例えば、計算デバイス900は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、またはテープというような、追加のデーター記憶デバイス(リムーバブルおよび/または非リムーバブル)を含んでもよい。このような追加のストレージは、図9では、リムーバブル・ストレージ909および非リムーバブル・ストレージ910によって例示される。コンピューター読み取り可能記憶媒体は、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含むことができ、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、または他のデーターというような、情報の格納のためのいずれかの方法または技術で実現される。システム・メモリー904、リムーバブル・ストレージ909、および非リムーバブル・ストレージ910は全て、コンピューター読み取り可能媒体の例である。コンピューター読み取り可能記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリーまたは他のメモリー技術、CD−ROM、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望の情報を格納するために使用することができ計算デバイス900によってアクセスすることができる他のあらゆる媒体を含むが、これらに限定されるのではない。このようなコンピューター読み取り可能記憶媒体はいずれも、計算デバイス900の一部であってもよい。また、計算デバイス900は、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス、ジェスチャー・キャプチャー・デバイス、および相当の入力デバイスというような、入力デバイス(1つまたは複数)912も有することができる。ディスプレイ、スピーカー、プリンター、およびその他のタイプの出力デバイスというような、出力デバイス(1つまたは複数)914も含むことができる。これらのデバイスは、全て当技術分野では周知であり、ここで長々と論ずる必要はない。
【0048】
[0057] また、計算デバイス900は、通信接続916も内蔵することができる。通信接続916は、本デバイスが、分散型計算環境におけるワイヤレス・ネットワーク、衛星リンク、セルラ・リンク、および相当のメカニズムを介してというようにして、他のデバイス918と通信することを可能にする。他のデバイス918は、ウェブ・サービス、分析サービス、データー記憶サービスを実行するコンピューター・デバイス(1つまたは複数)、および相当するデバイスを含むことができる。通信接続(1つまたは複数)916は、通信媒体の一例である。通信媒体は、搬送波のような変調データー信号または他の伝達メカニズムにおいて、その中に、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、または他のデーターを含むことができ、あらゆる情報配信媒体を含む。「変調データー信号」という用語は、その信号内に情報をエンコードするようなやり方で、その特性の1つ以上が設定または変更された信号を意味する。一例として、そして限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続というような有線媒体と、音響、RF、赤外線、および他のワイヤレス媒体というようなワイヤレス媒体とを含む。
【0049】
[0058] また、実施形態例は方法も含む。これらの方法は、本文書において記載された構造を含む、任意の数の方法でも実現することができる。このような方法の1つは、本文書において記載されたタイプのデバイスの機械動作(machine operation)によって行われる。
【0050】
[0059] 他のオプションの方法は、前述の方法の個々の動作の内1つ以上を、一部を実行する1人以上の人間の操作者と共に実行することである。これらの人間の操作者は一緒にいる必要はなく、各々が、プログラムの一部を実行する装置を有するだけでよい。
【0051】
[0060] 図10は、実施形態にしたがってウェブ・ページ行動拡張制御を提供するプロセス1000の論理流れ図を示す。プロセス1000は、ウェブ・サーバーまたはクライアント・デバイスにおいて実行されるウェブ・アプリケーション、ジェスチャー・エンジン、およびコンテンツ管理エンジンによって実現することができる。
【0052】
[0061] プロセス1000は動作1010から開始し、ここでウェブ・ページをWPBE制御エレメントと共に提示する。動作1020において、WPBECのアクティブ化を検出することができる。WPBECは、タップまたはスワイプというような、WPBEC上におけるユーザー・アクションによってアクティブ化することができる。実施形態では、WPBE制御エレメントが提示されず、ウェブ・ページ上に表示されたコンテンツの一部をユーザーが選択したことを検出すると、WPBECのアクティブ化が自動的に暗示される場合もある。WPBE制御エレメントのアクティブ化を検出すると、動作1030において、ウェブ・ページ行動制御メニューを提示することができる。WPBCは、選択されたウェブ・ページ・コンテンツと対話処理するために利用可能なアクションおよびアプリケーションのリストを提示することができる。また、WPBCメニューは、ウェブ・ページをレンダリングするブラウザーの能力、ウェブ・アプリケーションの能力、ユーザーの好み、および/または使用パターン(1つまたは複数)に基づいて、WPBE制御エレメントのアクティブ化のときに、利用可能なアクションのリストを提示することもできる。
【0053】
[0062] 動作1040において、ユーザーは、タッチまたはジェスチャー・アクションを使用して、選択したコンテンツと対話処理するために、関連するアクションおよび/またはアプリケーションを選択することができ、選択されたアプリケーションをアクティブ化することができる。動作1050において、ユーザーがタッチ入力およびジェスチャーを使用してウェブ・ページ・コンテンツの選択した部分を変更および管理することができるように、タッチまたはジェスチャー・ベースのデーター操作を可能にすることができる。アクションの例は、選択、編集、フィルタリング、移動、融合、ズーミング、およびコンテンツを管理するための同様のアクションとすればよい。
【0054】
[0063] 動作1060において、ウェブ・ページ・コンテンツにおいてジェスチャー・ベースの操作のために選択され可能にされた部分を、元のレンダリングされたウェブ・ページ上にまたは別のユーザー・インターフェースとして提示することができる。ユーザーがウェブ・ページ・コンテンツを別のユーザー・インターフェースにおいて変更するとき、変更されたウェブ・ページ・コンテンツを格納し、元のレンダリングされたウェブ・ページに関連するコンテンツが変化するに連れて、格納されたウェブ・ページ・コンテンツを更新すればよい。動作1070において、ウェブ・ページ上で直接ジェスチャー入力によってウェブ・ページ・コンテンツを操作することを可能にするために、ウェブ・ページ・コンテンツを変換することができる。ウェブ・ページ・コンテンツを変換すると、外部アプリケーションにナビゲートすることなく、ウェブ・ページ上において直接提示されたコンテンツ上においてユーザーが種々のアクションを実行することを可能にするために、ウェブ・ページ・コンテンツ上でアプリケーション機能全てを可能にすることができる。
【0055】
[0064] プロセス1000に含まれる動作は、例示を目的とするに限る。実施形態にしたがってレンダリングされたウェブ・ページ上でコンテンツを管理するためのウェブ・ページ行動制御メニューは、ステップがそれよりも少ないまたは多い同様のプロセスによって実現することもでき、更に本明細書において説明した原理を使用して異なる動作順序でも実現することができる。
【0056】
[0065] 以上の明細書、例、およびデーターは、実施形態の構成(composition)の製造および使用について、完全な説明に配慮する。構造的特徴および/または方法論的動作に特定的な文言で、主題について説明したが、添付した特許請求の範囲に定められている主題は、必ずしも、前述した特定の特徴や動作には限定されないことは言うまでもない。逆に、前述した特定の特徴および動作は、特許請求の範囲および実施形態を実現する形態例として開示したのである。
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