特許第6093478号(P6093478)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093478
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】石膏パネルの防音一体構造天井
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/82 20060101AFI20170227BHJP
   E04B 9/00 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
   E04B1/82 J
   E04B9/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-502467(P2016-502467)
(86)(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公表番号】特表2016-516144(P2016-516144A)
(43)【公表日】2016年6月2日
(86)【国際出願番号】US2014027518
(87)【国際公開番号】WO2014143660
(87)【国際公開日】20140918
【審査請求日】2015年11月6日
(31)【優先権主張番号】13/832,107
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/135,821
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512127109
【氏名又は名称】ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリン・デュガン
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ミクロス
(72)【発明者】
【氏名】ラファエル・ブリー
(72)【発明者】
【氏名】リー・ケイ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・エイ・フランク
(72)【発明者】
【氏名】ペダー・ジェイ・ガルブランドセン
【審査官】 兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/105655(WO,A1)
【文献】 特開2005−336777(JP,A)
【文献】 独国実用新案第202005021353(DE,U1)
【文献】 米国特許第02814080(US,A)
【文献】 特開2007−002580(JP,A)
【文献】 特開昭50−018528(JP,A)
【文献】 米国特許第05397631(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/82−1/90
E04B 9/00−9/02
E04F 13/00−13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体構造の天井又は内壁を構成するための、少なくとも12.7mmの厚さの乾式壁シートを備える長方形防音パネルであって、
前記乾式壁シートは、石膏ベースのコア並びに紙表側面層及び裏側面層を有し、前記石膏ベースのコア並びに紙表側面層及び裏側面層を通じて、少なくとも3.2mmの直径の穴であって、穴の合計面積が前記パネルの表面積の少なくとも9%を占める穴で穿孔された穴を有し、
前記表側面は、前記穴を完全に隠すことができない半透明さを有する多孔性不織ガラス繊維ベールにより覆われ、
前記多孔性不織ガラス繊維ベールは、非ブリッジング被覆物で覆われ、
前記多孔性不織ガラス繊維ベールと前記非ブリッジング被覆物との組合せは、前記穴を隠すのに効果的である一方で、十分な多孔性を前記穴にもたらして前記パネルが少なくとも0.55のNRCを呈することを可能にし、
同一パネルとの突付け目地を形成する前記パネルの短縁部は、前記パネルの側面に窪み領域を局所的に有し、目地テープ及び目地用化合物を前記パネルの側面の多孔性不織ガラス繊維ベールと前記非ブリッジング被覆物との間に受け入れることを特徴とする防音パネル。
【請求項2】
前記パネルは、前記パネルの表側面に石膏ベースのコアを永続的に圧縮して形成された局所的窪み領域を有することを特徴とする請求項1に記載の防音パネル。
【請求項3】
少なくとも12.7mmの厚さの乾式壁シートを備える長方形防音パネルであって、
前記乾式壁シートは、石膏ベースのコア並びに紙表側面層及び裏側面層を有し、前記石膏ベースのコア並びに紙表側面層及び裏側面層を通じて、少なくとも3.2mmの直径の穴であって、穴の合計面積が前記パネルの表面積の少なくとも9%を占める穴で穿孔された穴を有し、
前記表側面は、前記穴を完全に隠すことができない半透明さを有する多孔性不織ガラス繊維ベールにより覆われ、
前記多孔性不織ガラス繊維ベールは、非ブリッジング被覆物で覆われ、
前記多孔性不織ガラス繊維ベールと前記非ブリッジング被覆物との組合せは、前記穴を隠すのに効果的である一方で、十分な多孔性を前記穴にもたらして前記パネルが少なくとも0.55のNRCを呈することを可能にし、
同一パネルとの突付け目地を形成する前記パネルの短縁部は、機械加工により、前記パネルの短縁部に隣接する域を前記パネルの裏側面でパネル支持部に対して引っ張ることにより、前記パネルの短縁部において、前記パネルの表側面がパネルの表側面の主要領域及び隣接する同一パネルの表側面の主要領域に対して、局所的に窪むようにしたものであることを特徴とする長方形防音パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築材料及びシステムに関し、詳細には、一体構造天井及び内壁を構成するための防音パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
建物内の吸音は、一般に、吊り格子上に保持した天井タイルにより達成される。一般に、タイルの吸音能力は、部屋に面する表面の材料選択及び/又は特性により達成される。天井タイル設備には、天井上の空間に容易にアクセスできるという利点があるが、タイル間の仕切りは、格子を隠している場合でさえ依然として目に見える。建築者及び内装設計者は、特に天井上の空間にアクセスする必要性を求められない場合の防音天井について、一体構造で肌理のない外見を長い間求めてきた。通常の石膏パネル乾式壁天井構造は、防音として適格となる十分に高い騒音低減係数(NRC)を達成しない。打抜き孔のある石膏パネルは、許容可能なNRCレベルを達成できるが、外観が一体構造ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、乾式壁シート等の通常の石膏パネルを修正して、一体構造の平滑な面及び驚くべき防音特性を有する防音天井又は壁を構成できるということの発見にある。そのようなパネルは、0.70以上のNRCを達成できる。
【0004】
本発明によれば、石膏コアは、多数の打抜き孔又は穴を石膏コアの平面領域全体に分散させることにより作製される。打抜き孔又は穴は、好ましくは、表側面では塗装された不織多孔性スクリム布又はベールにより制限され、任意選択で、裏側では不織多孔性防音布により制限される。
【0005】
石膏パネルは、例えば標準乾式壁シートに穿孔し、その後、シートの打抜き孔の側を更なる積層シート又は層で覆うことにより作製できる。これらの穿孔ステップ及び積層ステップは、乾式壁シートの元の製造業者によって実施できるか、又は元の乾式壁製造業者とは無関係の別の事業体によっても実施できる。
【0006】
石膏パネル構造には変形形態が考えられる。これらの変形形態のうち一般的であるのは、打抜き孔のある石膏コア及び面を有するパネルであり、この面は、裸眼では本質的に無孔に見えるが多孔性である構造体で覆われる。
【0007】
開示する石膏ベースのパネルは、通常の乾式壁と同じように又は同様に設置できる。天井用途では、本発明の防音パネルは、従来の乾式壁懸架システムである格子T字部材、又は典型的には商業用途で使用される黒色鉄チャンネル上で支持される「ハット・チャンネル」にねじ留めできるか、或いは住宅建築でより頻繁に使用される木製枠組に取り付けることができる。防音壁は、離間支持要素として働く垂直材に本発明の防音パネルを取り付けることによって構築できる。本発明のパネルは、平滑な一体構造天井又は壁をもたらすために、同じ又は同様の材料、機器、工具及び技能を使用して、通常の乾式壁のように容易にテープ留め、塗装できることがわかるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一体構造防音天井の断片的な概略等角図である。
図2】一体構造天井の断片的な倍尺断面図である。
図3】本発明の防音パネルの修正形態の断片的な倍尺断面図である。
図4】修正されたパネル目地構造の図である。
図5】1つの長方形パネルに取り付けたベール又はスクリムを交互配置して二つの隣接し合うパネルとパネル目地を重ね合わせた本発明の一態様の図である。
図6図5のパネル縁部の図である。
図7】組み付けた関係にある図6の複数のパネルの図である。
図8】本発明に従って構成した一対の防音パネルの間の突付け目地の断面図である。
図9A】修正された端部構造を有する一対の当接防音パネルの断面図である。
図9B】完全設置状態にある図9Aのパネルの断面図である。
図10】端部を接合した一対の防音パネル、及び結合された裏張り板の断面図である。
図11】本発明の、紙で覆った石膏ボードをベースとする防音パネルの断片的な断面図であり、パネルは、パネル面の縁領域に塗布した耐水材料を有する。
図12】2つの防音パネルの間の目地の断片的な断面図であり、それぞれのパネルは、石膏コアに面するガラス繊維/樹脂マットを含む。
図12A図12の防音パネルのうち1つの断片的な倍尺断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図1を参照すると、防音一体構造天井設備10の概略部分図が示される。天井10の層の部分は、構造の細部を明らかにするために除去される。天井10は、当技術分野で公知の乾式壁格子11を含む吊りシステムであり、乾式壁格子11は、中心から中心まで4フィート離間する主要T字部材12を備え、中心から中心まで16インチ又は2フィート離間する交差T字部材13と交差する。本明細書で使用する寸法は、典型的には、公称寸法であり、産業で認識されるメートル換算値を含むことを意図する。交差T字部材13を噛み合わせる主要T字部材12は、上部構造(図示せず)に取り付けたワイヤ14により吊るされる。格子11の外周部は、それぞれの壁16に固定したチャンネル成形部15により従来式に形成される。
【0010】
防音パネル20は、自己穴あけねじ21により格子T字部材12、13の下側に取り付けられる。図示の防音パネルは、その平面寸法が4フィート×8フィートであるが、必要又は実用に応じてより長くても、短くても及び/又は異なる幅のものであってもよい。パネル20の大きさ及び格子T字部材12及び13の間隔により、パネル縁部が格子T字部材の下にあって、これらに直接取り付けることが可能になり、パネル縁部を十分に支持することが保証される。
【0011】
図2を参照すると、本発明の防音パネル20は、打抜き孔のある石膏コア24により特徴付けられる。コア24を準備する1つの方法は、表側紙表面23、石膏コア24及び裏側紙側面又は裏側紙表面25を通して、市販の標準乾式壁シートに穿孔することによって、乾式壁シートを修正することである。打抜き孔28は、穴あけ、穿孔又は他の公知の穴作製技法により形成できる。打抜き孔28は好ましくは均一に離間され、一例として、打抜き孔は、中心から中心までが16mm間隔の、8mm直径の丸穴とすることができる。この構成は、パネル20の全平面面積の20%に実質的に等しい打抜き孔の合計面積をもたらす。他の穴径、形状、パターン及び密度を使用できる。例えば、合計面積の9%の穴密度が良好な結果を達成できることが試験により示されている。縁領域、及びシートの支持格子、梁又は垂直材の中心に対応する中間領域は、締結点での強度を維持するために孔を打ち抜かずにおくことができる。
【0012】
シート29、30は、打抜き孔のある乾式壁シートの両側全体に貼り合わされ、それにより打抜き孔28の両端の少なくとも一部を閉鎖する。乾式壁裏側において、裏張りシート又はウェブ30は、好ましくは、防音天井パネル分野で公知の吸音不織布である。例として、裏張り布は、Freudenberg Vliesstoffe KGによりSOUNDTEX(登録商標)の商標名で販売されているものとすることができる。裏張り布は、0.2から0.3mmの公称厚さ及び63g/mの公称重量を有する。具体的には、この不織布例の主成分は、ポリアクリル酸、ポリ(エチレン−CO−酢酸ビニル)等の合成樹脂結合剤を有するセルロース及びE−ガラスである。代替的に、例えば、裏張りシート30は、多孔性紙層とすることができる。シート30は、修正された乾式壁シート22の裏側紙側25にシート30を結合させるために適切な接着剤を備えることができる。
【0013】
乾式壁シート22の表側では、不織布スクリム層29の形態のシート又はウェブは、適切な接着剤により取り付けられる。表面層又はシート29は、多孔性であり、本用途に適切な材料は、従来の防音天井パネルのカバー又は面として商業的に使用されるものである。この種類のベール材料の一例は、Owens Corning Veil Netherlands B.V.によって製品コードA125 EX−CH02で販売されるものである。このスクリム布は、水和アルミナガラス繊維細糸、ポリビニルアルコール及びアクリレートコポリマーから構成される。未塗装のスクリム29は、125g/mの公称重量及び100Paで1900l/m秒の多孔性を有する。面スクリム29を塞がないように、接着剤は、パネル又はシート22に最初に塗布する。表面シート29は、以下で説明するフィールド仕上げ作業に耐えるように十分に頑丈であるべきである。また、表面シート29は、乾式壁目地用化合物又は同様の材料及び市販塗料、典型的には以下で説明するもの等の水性塗料に適合すべきである。
【0014】
他の有用なベール29には、Owens−Corning Veil Netherlands B.V.により、A135EX−CY07(公称重量135g/m、100Paで1050l/m/秒の多孔性)及びA180EX−CX51(公称重量180g/m、100Paで600l/m/秒の多孔性)として販売される不織ガラス繊維製品を含む。記載したベールの全ては半透明であり、本明細書で開示するもの等の被覆物で塗装又は被覆しない限り、打抜き孔28を視覚的に隠すことはできない。
【0015】
他の同一パネルを有するパネル20は、通常の乾式壁を設置するのと同じように格子11上に吊り下げされる。同様に、図1に示すように、目地33は、通常の乾式壁がテープ留めされるのと同様にテープ留めされる。乾式壁目地用化合物又は同様の材料34は、シート29に直接塗布することによって2つの当接し合うパネル20の隣接する縁にテープ又は同様の材料35を接着させ、また、テープを隠すためにテープ35の上に塗布するために使用される。典型的には、パネル20の長縁部は、パネル面主要部の平面の下に目地テープ35を受け入れるために漸減する。目地用化合物34は、従来の乾式壁目地用化合物であってもよく、テープ35は、従来の乾式壁紙又はメッシュ・テープであってもよい。格子11を形成する離間支持要素12、13にパネル20を固着するねじ21は、乾式壁構造で従来なされるように皿もみされ、目地用化合物34で隠され、目地用化合物34は、通常の乾式壁に塗布されるのと同じようにへら又はこてで塗布される。パネル20は、壁を構成する際に垂直材支持体に接着剤で取り付けることができる。乾燥後、目地用化合物34は、やすりがけするか、又は濡れスポンジでこすることにより、面シート29表面の平面に一体化させることができる。
【0016】
目地用化合物34にやすりがけするか又はスポンジでこすり平滑にした後、表側シート29及び残留する目地用化合物は、防音タイルを塗るのに使用される市販の防音塗料31で塗る。非ブロッキング塗料と呼ばれることがある適切な水性塗料の一例は、米国Holbrook、MaineのProCoat Products,Inc.から入手可能であり、商標名ProCousticで販売されている。代替的な非ブロッキング塗料又は非ブリッジング防音透明塗料又は被覆物31は、以下の配合を有することができる。
【0017】
【表1】
【0018】
この被覆物のための最適なパーライト凝集剤の粒径分布は、その体積の60%〜80%の間で約10〜100メッシュを中心とし、充填密度は、6から8ポンド/立方フィートに及ぶことができる。被覆物31は、合計40〜160g/平方フィートで2層塗りでき、約80g/平方フィートの被覆度を有する湿式塗装が理想的である。
【0019】
この被覆配合物の微粒子は、わずかな肌理のある外観をもたらすことができ、この外観は、(CAMI及びFEPA基準で)約30から約60グリットにある中程度から粗い紙やすりの外観に等しい。この低い水準の肌理は、パネル間の目地を視覚から効果的に隠す働きをすることができる。天井外観の仕上りの均一性を改善するために、塗装前にテープ留めした目地を細長のベール布29で覆うことができ、このベール布29は、目地用化合物を覆うのに十分に幅広いものである。塗装は、層29にわたる多孔性を所望するだけ残すべきであるが、打抜き孔28が見えないように肉眼では本質的に無孔に見える表面をもつ外観を残すべきである。より具体的には、塗料又は被覆物31は、非ブリッジング又は非ブロッキング型のものとすべきであり、これらは、ベール29の繊維を湿らすことができるが、ベールの繊維間にブリッジングを形成する膜を生成しないものである。代替的に、高いNRCが不要である場合、天井10の設置を完成させるのに従来の下塗り剤及び1層塗りの屋内用ラテックス塗料31の使用により、申し分のない結果を得ることができる。一体構造という用語を本明細書で使用する場合、一体構造は、天井又は壁の本質的に目に見える表面全体が、目地のないシームレスな広がりであるように見えることを示す。
【0020】
記載した打抜き孔構成並びに表側シート29及び裏側シート30を有し、パネル裏に通例の空間を有する1/2又は5/8インチの乾式壁ベースのパネル20は、優良グレードの防音天井タイルの性能と等しい格付けである、最大0.70及び0.70を超えるNRC値を呈することができる。
【0021】
本発明では、石膏ベースのコア24の好ましい特性は以下の通りである:
厚さ:0.5〜0.625インチ、好ましくは任意選択で3/8インチから1インチ。
開口面積:9.6〜27.7%
穴径:6〜12mm。
穴の間隔:15〜25mm。
【0022】
以下は、上記不織SOUNDTEX(登録商標)材料の裏張り層30、並びに自社開発の防音被覆物及びProCoustic防音被覆物による塗装前後の上記第一の不織スクリム材料の面層29の空気流特性である。
【0023】
【表2】
【0024】
以下に示す表は、比較目的で他の構造をもつ本発明の1つ又は複数のボードに対するNRC値を示す。上述の表にあるように、別段に記載されていない限り、裏張りは、SOUNDTEX(登録商標)材料であり、面は、上記で特定した第一のスクリムである。
【0025】
試験I:
*打抜き孔のあるパネル=3/8インチ直径の打抜き孔、中心から中心まで16mm間隔−27.7%開口面積を有する5/8インチFC30(乾式壁)
【0026】
【表3】
【0027】
試験II:
*打抜き孔のあるパネル=6mm直径の打抜き孔、中心から中心まで15mm間隔、1.5インチの境界部−穴パターン=12.6%の開口面積、パネル全体=9.6%の開口面積を有する1/2インチ超軽量(乾式壁)
【0028】
【表4】
【0029】
試験III:
パネルA(小穴)=8mm直径の丸形打抜き孔、中心から中心まで18mm間隔及び境界部なし−15.5%の開口面積を有する1/2インチKnauf 8/18R
パネルB(大穴)=12mm直径の丸形打抜き孔、中心から中心まで25mm間隔及び境界部なし−18.1%の開口面積を有する1/2インチKnauf 12/25R
【0030】
【表5】
【0031】
試験IのパネルEは、基準重量263.50gm/m、厚さ17.22ミリメートル、密度0.60c/m及び多孔度58.97秒の重いマニラ紙面を有していた。この試験サンプルは、多孔性であっても空気流抵抗率が高すぎる面は、本発明での使用に適さないことを示す。試験IのパネルBBは、塗装済みスクリム面よりも高い空気流抵抗率(上記表を参照)を有する面が申し分のないNRCを達成できることを示す。
【0032】
本発明の防音パネルは、更なる方法及び様々な構造で製造できるが、完成パネルの少なくとも面側(部屋側)上に効果的に制限した打抜き孔を維持する。例えば、高いNRC値が不要である場合、裏側層30は省くことができる。多孔紙は、不織層29、30のどちらにも代用できる。
【0033】
NRCは、パネルの平面に対し打抜き孔を斜めに向けることによって相当増大できることが更に発見されている。そのような構造を図3に示す。打抜き孔28は、例えばパネル平面に直交する線から20度ずらして向けることができる。この防音性能の改良に対する1つ又は複数の理由は、今のところ完全には理解されていないが、傾斜角度によるより大きな打抜き孔体積及び/又は音波の内面反射、及び/又は面における効果的でより大きな開口面積の結果である可能性がある。
【0034】
図4を参照すると、2つの隣接し合うパネル40の縁部36を断面で示す代替目地構造が示される。同一要素に関して、図2で使用したものと同じ参照番号を図4に使用する。パネル40は、「正方形縁部」型のものであることを除いてパネル20と同じであり、パネル40では、パネル長縁部の縁は、テープがパネル20上にあるときにテープを受け入れるように漸減していない。ガラス繊維ベール29は、ELMERS(登録商標)の商標名でElmer’s Products,Inc.により販売されるポリ酢酸ビニル乳剤等の適切な接着剤で紙面23に接着される。ベール29は、ベール29が例えばパネル縁部から1インチ離間し、縁42を残すように寸法決定する。パネル40の間に存在する、やむを得ない又は意図的なあらゆる細い間隙41は、乾式壁目地用化合物34で部分的又は実質的に完全に充填でき、乾式壁目地用化合物34は、好ましくは、以下の特許に開示されるもの等、硬化性で非収縮又は低収縮のやすりがけ可能な種類のものである:米国特許第6,228,163号;米国特許第5,746,822号;米国特許第5,725,656号;米国特許第5,336,318号;及び米国特許第4,661,161号。間隙41は、表側紙面23の外側面と面一に目地用化合物34により充填される。代替的に、間隙41は、目地用化合物で部分的に充填せずにおくか又は完全に充填せずにおくこともできる。
【0035】
ベール29と同じ材料から作製したテープ43は、有利には、パネル40の間の目地又は間隙41にかかるように使用できる。テープ43の幅は、パネル縁領域42の合わせた幅よりも小さい。ベール29によって覆われないパネル縁42が1インチ幅である場合、ベール・テープ43は、例えば1〜1/4インチ幅とすることができる。テープ43は、例えば、ベール29を紙面23へ接合するのに使用したものと同じ接着剤により接着できるか、又は目地用化合物で接着できる。
【0036】
正方形縁部の乾式壁パネル40及び非収縮硬化性目地用化合物の使用により、本発明の天井又は壁を構成する時間及び労力が軽減される。テープ43の長手方向縁部とパネル・ベール29の縁部44との間の空間は、目地用化合物、好ましくは急速硬化性非収縮型目地用化合物で充填できる。次に、パネル40を覆うベール29、43は、好ましくは上記した塗料又は被覆材料31のうち1つによる吹付けによって被覆される。
【0037】
図5〜7は、図4に関連して説明したパネル40のベール29の大きさ及び位置のみが異なる、修正された防音パネル50を示す。ベール29の平面寸法は、長方形本体、又はパネル50に接着させるパネル50の残り部分51の対応する平面寸法よりもわずかに小さい。更に、ベール29は、2つの交差する縁部52、53に沿って本体51からずれ、そのために、これらの縁部は、片持ち縁部又は自由縁部であり、本体に直接接着されない。
【0038】
パネル50は、壁、天井又は同様の防音仕切りを構成するために、同一パネルで組み立てられる。縁部52に結合する交差目地は、縁部53で接合した隣接し合うパネルと連係して交互配置される。ベール29の片持ち部又は縁部52及び53は、隣接し当接し合うパネル本体51の間に存在する実際の目地にかかっていることがわかるだろう。ベール縁部52、53を上から覆うことになるパネル50を配置する前に、以前に置いたパネル50の、ベール29により覆われていない縁領域54は、上述したもの等の適切な接着剤で被覆する。次のパネル50を置いた後、パネル50のベールの自由縁部52、53は、以前に置いたパネル50の縁54上の接着剤に押圧できる。パネル50のベールをずらす構成は、パネル間の目地をテープ留めする労力をなくすことができ、見た人の目からは見えない又はほぼ見えない目地をもたらす可能性を有する。本体51と比較すると一般にはベール29の大きさの選択した小さな差に等しい非常にわずかな間隙が、接合したパネル50のベールの隣接し合う縁部との間に存在することになる。様々な図は、直交する寸法よりも1つの平面寸法が大きい長方形パネルを示しているが、正方形パネルを用語「長方形」の意味内に含む意図であることを理解されたい。
【0039】
外観及び性能の理由で、設置し、テープ留めしたパネル20に対してフィールド内に塗布する仕上げ被覆物は、比較的平滑で肌理がほとんど又は全くないことが望ましい。この平滑な仕上げの要件に関して、特に反射光線により、とりわけあらわになってしまう天井の場合、パネル20の間の端部目地を隠すのが困難である場合がある。目地における目地用化合物の幅を制限するには更なる制約が必要であり、そのためにパネル20の吸音面領域は、目地用化合物によってあまり覆われず、これにより性能が減少する。通常、市販の乾式壁は、パネルの端部に漸減部がない場合、特に困難な問題を提示する。通例では、短縁部上ではなく長縁部に沿って漸減部を有する乾式壁シート(壁ボード)を製造する。乾式壁パネルの端と端をつないで当接すると、乾式壁パネルには、これらの漸減しない短縁部で「突付け目地」と当業界で呼ばれるものが形成される。実際には、肌理がほとんど又は全くない仕上げ塗りによる目地用化合物の細いパターン内で、テープ留めされた突付け目地を隠すことは不可能である。本発明の一態様では、乾式壁パネルをそれらの突合せ接合端部で修正して、ベール29に結合される外側面に窪みを設け、目地テープ35及び目地用化合物34を受け入れるようにする。いくつかの代替構造が企図される。図8図10に示す防音パネルは、突合せ端部の構造を除いて図2に関連して説明したものと本質的に同じ構造を有する。パネルは、以前に説明したパネル20とは異なり、全ての4つの縁部上に漸減部を有する。例えば、約1〜3/4インチから約2インチの間の幅、並びにパネルの表側面から測定した最深部で少なくとも約1/32インチ及び好ましくは約5/64インチである窪んだ表面領域又は漸減部が有用である。
【0040】
パネル120の突合せ端部71に漸減部をもたらす1つの様式は、パネルの両端部を永続的に圧縮して、突合せ端部の長さ部に沿って細い窪み又は漸減部72を形成することによる。この圧縮は、元来製造されたものが、石膏コアの圧縮を可能にする空気量を有する石膏コア24に本質的に限定される。窪み又は漸減部72で圧縮された石膏コア24は、コア内の石膏の残りの部分と比較して、対応して増加した密度を有する。パネル120の突合せ端部71を永続的に圧縮するステップは、ベール29を紙面23に貼り合わせるとき又はその後行うか、或いは打抜き孔又はアパーチャ28をパネル内に穿孔、孔あけ又は他の方法で形成するのと同時に機械で行うことができる。
【0041】
パネル20の表側面における突合せ端部71で漸減形状を形成する別の作製方法は、さねはぎ又は切り溝を突合せ端部から内側に延在させる様式で、表側紙面23の下にある石膏コアの一部を機械により除去するか又は別の方法で除去し、紙と、紙に貼り付ける任意の石膏を接着させ、紙を貼り付けるのは、さねはぎ又は切り溝で妨げられていない、石膏コア24の基礎をなす区域の上である。
【0042】
図9A及び9Bは、本発明の防音パネル220の表側面に窪み又は漸減部を有する突合せ端部を作製する別の様式を示す。パネル220は、図2のパネル20に関連して説明したものと同じ構造ではない。パネル220は、図9Aに製造した状態で示される。深い切り溝81は、両方のパネル突合せ端部でパネル220の裏面の幅全体にわたって切断され、面取り82は、両方の突合せ端部71で切り溝からパネルの縁部平面まで切断される。図9Bは、設置した状態におけるパネル220を示し、ねじ締結具21は、突合せ端部でパネル裏側面の平面に向かってパネルの局所的細長部を引っ張っている。図示の例では、一対のパネル220の突合せ端部71は、図示されない格子T字部材又は他の枠要素の間に配置した支持裏板85の下にあり、支持裏板85の中に締結具21を入れ込み、パネル端部を板に対して引っ張るようにする。その結果得られるのは表面領域84であり、この表面領域84は、突合せ端部71に接近するにつれてパネル220の表側面の平面から裏側面の平面に向かって漸減する。
【0043】
石膏乾式壁ベースの防音パネル320の突合せ端部71に隣接する内側漸減面の表面を設ける代替様式を図10に示す。2つのパネル320間の目地86は、(図1の13で示す)単一支持要素にではなく、2つの隣接し合う支持要素又は枠要素13の間に吊り下げられるように配置される。浅いU字又はV字形裏張り板87は、パネル320の裏側面に位置する。図示する裏張り板87は、金属板であるが、木製又は他の適切な材料製とすることができる。パネル320を裏張り板87に取り付けるねじ締結具21は、パネルを局所的に内側に曲げ、それにより、パネル320の主要面領域の平面から、当接し合うパネルのそれぞれの突合せ端部71に隣接する内側漸減表面領域88をもたらす。その結果、窪み区域を有する突付け目地が残り、この窪み区域は、目地テープ及び目地用化合物を完全に受け入れることができる。
【0044】
本発明の防音パネルの形成に使用する乾式壁パネルは、最初に、石膏コア24及び紙面23を二水石膏状態の石膏セットとして、ある領域で押圧することによって作製され、この領域が、最終的に乾式壁製造ライン上で切断され突合せ端部となる。
【0045】
図1及び図2に関して説明したものと同様の防音パネルは、テープ留めした突付け目地が目立つのを防止する目的で、目地テープを使用せずに接合できる。例えば、乾式壁パネルの外周部は、これらの外側面に溝を付けることができ、隣接パネル縁部により形成された溝は、目地用化合物で充填できる。目地にやすりをかけ、充填し、再び1回又は複数回やすりをかけ、最終的に塗装した後であっても、溝を付けた縁部をもつ乾式壁パネルの間にある目地を見えなくする又は本質的に見えなくするのが困難である場合がある。この、目地を隠す難しさは、少なくとも部分的に、目地用化合物34に含まれる水にさらされたときに乾式壁の紙面23が膨潤した結果であると考えられる。本発明の防音パネル20で水を含む目地用化合物34を使用することが望ましい場合、表面23を目地用化合物にさらしたときに容易に膨潤しない表面23でパネル20を作製するのが有利であることがある。水が引き起こす膨潤への耐性は、(コア24及び紙層23、25を備える)乾式壁シート22の表側紙面23の縁56(図11)を耐吸水性にするように処理することにより達成できる。目地のみが最大の関心であるので、耐水性は、パネル20の面又は部屋側の縁56に付与するだけでよい。しかし、目地用化合物の塗布時に永続的に膨潤する傾向に抵抗するために、石膏ボード・コア24上の表側紙面23全体を処理するか又は別の方法を提供して耐水性にできることを認識されよう。面シート23は、水を含む目地用化合物を塗布した際に面シート23の縁部が0.005インチを超えて膨潤しなければ本発明の目的で耐水性であるとみなすことができる。
【0046】
紙張り石膏ボードの縁面領域56(図11)は、UV硬化塗料、シロキサン、ワックス、シリコーン、溶媒ベースの速乾結合剤、2液型被覆システム及びポリウレタン等の適切な材料57を塗布することによって、耐水性にするための処理ができ、それにより耐膨潤性となる。このリストは、例示的であり、他の有効な材料が存在する。耐水材料52は、例えば、紙面又はシート23上にローラ塗装、吹付け又は浸漬できる。
【0047】
表側紙面23の膨潤を低減又はなくす代替手法は、低吸水マニラ紙、又は面シートを防水性にする特殊な被覆物又は繊維で作製した他の種類の防水紙の使用である。
【0048】
パネル22の縁領域57によって漸減できるこれらの領域は、隣接し合うパネルの縁部の間に形成された目地を隠すために目地用化合物で被覆されることが意図又は予期されることを意味する。本明細書で説明する非膨潤防水パネルは、典型的には、本明細書の上記で説明したものと同じ貫通孔パターン、並びに適切に接着される同じ不織ベール外側面層29及び不織裏側層30を有する。
【0049】
代替石膏ボード構造を図12及び図12Aに示す。接合した石膏ベース防音パネル60の断片的な縁部部分を図12に示す。パネル60は、SECUROCK(登録商標)の商標名でUnited States Gypsum Companyにより販売されているもの等の天井ボード61を使用して作製できる。ボード61は、一対のガラス繊維マット又は層63の間に挟まれた石膏コア62を有する。そのような天井ボード61は、1/2インチの厚さ、4フィート×8フィートのパネル(又はそれらの産業メートル換算値)で入手可能である。パネル60の4つの縁部全ては、溝を付けられて表側面にさねはぎ64を形成する。上記で説明したパネル20の場合のように、ボード61は、面領域全体にわたって実質的に存在する穴28により貫通されている。例として、ボード61は、以下のような打抜き孔パターンを有することができる:3/8直径、約3/4インチの間隔及び1.5インチの打抜き孔のない境界部。さねはぎを付けた面は、上記ベール29で覆われ、さねはぎのない面は、上記裏張りシート又はウェブ30で覆う。パネル60は、既に説明した支持構造体にねじ等で取り付けられる。一対の隣接し合うさねはぎ64を備える、パネル60の間の目地は、水を含む適切な目地用化合物34で充填される。目地テープは使用しない。目地用化合物34は、United States Gypsum Companyにより販売されるEasy−Sandブランド目地用化合物等の急速硬化材料とすることができる。目地用化合物34は、2層塗りし、その後軽くやすりがけすることができる。
【0050】
ボード61の石膏コア62に対向する層63は、アクリル樹脂を含浸させた、約0.033インチの厚さの不織ガラス繊維マットである。これらの層63は、防水性が高く、水分吸収がほぼ不可能で、本質的に非透水性である。したがって、その結果、層63が吸水する又は明らかに膨潤するという危険性がない。
【0051】
以下は、仕上げを実現し、パネル間の目地を隠し、通常はベール29を通して見えることがある打抜き孔28を隠すために、本発明の防音パネル上に吹き付けることができる非凝集性非ブロッキング被覆物又は塗料の配合である。被覆物は、2回塗布することができ、最初の塗布の後、軽くやすりがけする。
【0052】
【表6】
【0053】
充填剤は、限定しないが、炭酸塩(様々な粒径又は形態)、粘土、層状剥離粘土、水洗粘土、霞石閃長岩、TiO2、マイカ、タルク、及び塗料に使用される他の公知の充填剤を含む。
【0054】
典型的には、やすりをかけた仕上げ目地内の目地用化合物は、ベール29及び下にある石膏ボード面層23とは異なる程度に吸水する。この吸水率の差は、異なる乾燥率をもたらす場合があり、最終的には、防音パネルの目地領域及び残りの部分を上から覆う水性塗料の最終的な外観の差をもたらす場合がある。この影響は、封止剤を有する目地用化合物により被覆した目地領域を、局所的に目地領域上に仕上げ塗り/塗料を使用する等によって最初に塗装し、その後、パネル設備全体を下塗りすることによって軽減できる。続いて、設備全体を1回又は複数回の仕上げ塗装で被覆する。
【0055】
目地用化合物を充填した目地上の仕上げ塗装と、主要パネル領域上の仕上げ塗装との差を軽減する第2の技法は、工場において防音パネルを下塗り剤で塗装することである。パネルを他のパネルと共に設置し目地を仕上げた後、システムを1回又は2回の仕上げ塗装により完成させる。
【0056】
上記の開示は、一部は、従来の乾式壁シートを本発明の防音パネルに転換するために、従来の乾式壁シートの修正形態を含む。しかし、本発明の防音パネルは、本発明の防音パネルを独創的に形成する間、又は本発明の防音パネルを形成した直後、及び1つ又は両方のカバー・シート又は層がある場合にはそれらを表側面及び裏側面に取り付ける前に、石膏コアに打抜き孔を独創的に製造できる。打抜き孔は、例えば石膏本体に鋳造できる。開示した様々な実施形態における打抜き孔の断面は、穴あけしない場合は針状であってもよい。
【0057】
本開示は例示的であること、及び本開示に含まれる教示の公正な範囲から逸脱することなく、細部を追加、修正又は排除することによって様々な変更を行い得ることは明らかにちがいない。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲を必ずそのように限定する範囲を除き、本開示の特定の詳細に限定するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図12A