特許第6093554号(P6093554)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093554
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】ナースコールシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20170227BHJP
   H04M 9/00 20060101ALI20170227BHJP
   A61G 12/00 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   H04M9/00 H
   A61G12/00 E
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-247737(P2012-247737)
(22)【出願日】2012年11月9日
(65)【公開番号】特開2014-96065(P2014-96065A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】楠 浩和
(72)【発明者】
【氏名】安東 徹
【審査官】 梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−201114(JP,A)
【文献】 特開2004−295485(JP,A)
【文献】 特開2009−050386(JP,A)
【文献】 特開2008−113679(JP,A)
【文献】 特開2005−275607(JP,A)
【文献】 特開2005−078198(JP,A)
【文献】 特開2012−118782(JP,A)
【文献】 特開2006−344110(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0065538(US,A1)
【文献】 特開2005−196369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
A61G 12/00
H04M 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、前記変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、
更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、
前記携帯端末が無線タグを具備すると共に、前記ベッドサイド端末は翳された前記携帯端末の無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き前記無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信して前記ベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、翳された携帯端末に前記無線タグ情報を基に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とするナースコールシステム。
【請求項2】
患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、前記変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、
更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、
前記ベッドサイド端末が無線タグを具備する一方、前記携帯端末が前記無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き前記携帯端末から前記無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信して前記ベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、前記無線タグ情報送信元の携帯端末に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とするナースコールシステム。
【請求項3】
患者のIDが記録されて患者が身につける患者用無線タグを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた後、一定時間内に前記携帯端末が読み取った前記患者用無線タグの情報を前記携帯端末から受信すると、
前記患者用無線タグを身につけた患者の患者情報を前記ベッドサイド端末に送信することを特徴とする請求項記載のナースコールシステム。
【請求項4】
患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、ナースコール呼び出しに個々の看護師が応答するために看護師が携行する携帯端末と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、特定の病名や文言を所定の病名或いは文言に変換する文字変換部と、前記携帯端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、閲覧要求信号からベッドサイド端末及び電子カルテを特定し、特定した電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記特定したベッドサイド端末に送信し、更に前記閲覧要求した携帯端末に対して電子カルテの文字変換内容を送信する情報送信制御部とを備え、
前記ベッドサイド端末が無線タグを具備すると共に、前記携帯端末が前記無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに電子カルテの閲覧要求信号として送信するタグ情報制御部とを有することを特徴とするナースコールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナースコールシステムに関し、特に患者に各種情報を提供するベッドサイド端末を備えたナースコールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ナースコールシステムは、ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼ぶためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて患者からの呼び出しに看護師が応答するためのナースコール親機とを備えている。このようなナースコールシステムにおいて、患者に対して快適な入院生活の手助けを目的に、テレビ番組の視聴やインターネットの閲覧を始め、患者自身の治療に関する情報や院内情報等各種情報を提供するベッドサイド情報端末(ベッドサイド端末)をナースコール子機と対を成すようにベッド毎に設置したシステムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
一方で、カルテを電子化したことで、カルテ(電子カルテ)の情報を患者に容易に提供できるようになった。そこで、特許文献1に開示されているように、入院している患者の元或いは患者宅において、ベッドサイド端末として患者端末を設置して、電子カルテ情報を患者端末により提供可能としたシステムが提案されている。この特許文献1では、告知同意に基づいて患者に対して患者端末を使用して電子カルテの情報を提供するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−78198号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社コンテック 「ベッドサイド情報端末」、[平成24年10月29日検索]、インターネット <URL:http://www.contec.co.jp/solution/medical/bedside.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記非特許文献1に開示されているようなベッドサイド端末に、患者の電子カルテも閲覧可能とすれば、患者も自身に関する病状や治療状況を把握でき、安心して入院生活を送ることが期待できる。
しかしながら、上記特許文献1のシステムにおいては、患者に開示するカルテは、患者に知らせるのが好ましくないと考えられる情報を除外して新たに作成した電子カルテであるため、患者と共に看護師が画面を閲覧する機会が多く発生する病院に適用すると、医師、看護師にも除外された情報が開示されることになるため、患者に提供されるカルテを医師や看護師が見ても患者に対する正しい情報を得ることができない問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、ベッドサイド端末に電子カルテ情報を表示する際に、告知すべきでない情報が存在する際には表示できない文言を除外せずに予め設定した文言に変換して表示させて、患者はそれに気づくことがなく看護師には文言が変換されていることを認識可能なナースコールシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して文字変換部に文字変換させた後、ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、携帯端末が無線タグを具備すると共に、ベッドサイド端末は翳された携帯端末の無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報をナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、ナースコールサーバの情報送信制御部は、ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを文字変換部に文字変換させた後、ベッドサイド端末に送信してベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、翳された携帯端末に無線タグ情報を基に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、患者がベッドサイド端末を操作して自身の電子カルテ情報を閲覧しても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示される。そのため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、表示された電子カルテは削除されたりマスキングされた文言があるわけではないので、不自然な表現とはならず、表示内容から変換された文言を把握することは難しい。よって、カルテが閲覧できるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがなく、患者を安心させることができる。
一方、看護師や医師等は、病名等が除外されたりマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
【0009】
更に、ベッドサイド端末で電子カルテ閲覧操作した際に、看護師が携帯端末の無線タグをベッドサイド端末に読み取らせることにより、文字変換を行なった具体的内容が翳した携帯端末に送信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
【0010】
請求項の発明は、患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して文字変換部に文字変換させた後、ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、ベッドサイド端末が無線タグを具備する一方、携帯端末が無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報をナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、ナースコールサーバの情報送信制御部は、ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き携帯端末から無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを文字変換部に文字変換させた後、ベッドサイド端末に送信してベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、無線タグ情報送信元の携帯端末に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とする。
この構成によれば、患者がベッドサイド端末を操作して自身の電子カルテ情報を閲覧しても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示される。そのため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、表示された電子カルテは削除されたりマスキングされた文言があるわけではないので、不自然な表現とはならず、表示内容から変換された文言を把握することは難しい。よって、カルテが閲覧できるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがなく、患者を安心させることができる。
一方、看護師や医師等は、病名等が除外されたりマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
更に、ベッドサイド端末で電子カルテ閲覧操作した際に、看護師が携帯端末からベッドサイド端末の無線タグを読み取ってそのデータを制御機に送信すれば、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末に返信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
【0011】
請求項の発明は、請求項に記載の構成において、患者のIDが記録されて患者が身につける患者用無線タグを有し、ナースコールサーバの情報送信制御部は、ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた後、一定時間内に携帯端末から患者用無線タグ情報を受信すると、患者用無線タグを身につけた患者の患者情報をベッドサイド端末に送信することを特徴とする。
この構成によれば、電子カルテ情報に加えて患者の患者情報、例えば血液型、担当医師名、看護履歴等がベッドサイド端末に表示されるため、点滴、注射、輸血、手術、検査等の治療行為における患者誤認を確実に防止できる。また、無線タグを読み取る簡易な操作で患者情報の表示を実施できるし、患者が他人のカルテを閲覧するのを防止できる。
【0012】
請求項の発明は、患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、ナースコール呼び出しに個々の看護師が応答するために看護師が携行する携帯端末と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、特定の病名や文言を所定の病名或いは文言に変換する文字変換部と、携帯端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、閲覧要求信号からベッドサイド端末及び電子カルテを特定し、特定した電子カルテを文字変換部に文字変換させた後、特定したベッドサイド端末に送信し、更に閲覧要求した携帯端末に対して電子カルテの文字変換内容を送信する情報送信制御部とを備え、ベッドサイド端末が無線タグを具備すると共に、携帯端末が無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報をナースコールサーバに電子カルテの閲覧要求信号として送信するタグ情報制御部とを有することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、看護師がベッドサイド端末に患者の電子カルテ情報を表示させても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示されるため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、削除されずに変換されて表示されることで不自然な表現とはならないため、記載内容から変換されていることを把握することは難しい。よって、カルテが閲覧きるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがないため、患者を安心させることができる。
一方看護師は、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末に送信されるため、文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つし、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
更に、看護師が閲覧する場合は、ベッドサイド端末に携帯端末を近づけるだけの簡易な操作で電子カルテ情報を閲覧でき、看護師に対しては操作負担を軽減できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、患者がベッドサイド端末を操作して自身の電子カルテ情報を閲覧しても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示される。そのため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、表示された電子カルテは削除されたりマスキングされた文言があるわけではないので、不自然な表現とはならず、表示内容から変換された文言を把握することは難しい。よって、カルテが閲覧できるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがなく、患者を安心させることができる。
一方、看護師や医師等は、病名等がマスキングされて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
更に、ベッドサイド端末で電子カルテ閲覧操作した際に、看護師が携帯端末の無線タグをベッドサイド端末に読み取らせることにより、文字変換を行なった具体的内容が翳した携帯端末に送信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係るナースコールシステムの構成図である。
図2】ベッドサイド端末の回路ブロック図である。
図3】ナースコールサーバの回路ブロック図である。
図4】ベッドサイド端末の他の形態の回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の形態]
先ず、第1の形態を説明する。図1は本発明に係るナースコールシステムの一例を示す構成図であり、1は病院に入院中の患者がナースコール呼び出しを行なうためにベッド毎に設置されたナースコール子機、2はナースコール子機1からの呼び出しを報知して応答するためのナースコール親機、3は病室入口に設置されて呼び出しを表示すると共にナースコール子機1の通信を中継する廊下灯、4は機器間の通信を制御する制御機、5はベッドサイドに設置されて治療情報、院内案内等を表示するベッドサイド端末、6は患者情報を蓄積して制御機4と情報を送受するナースコールサーバ、7は看護師が携行するスマートホンなどの携帯端末、8は基地局9を介して携帯端末7の通信を管理する交換機、10は医師が電子カルテを作成し閲覧するための医師用端末装置、11は患者のIDが登録された無線タグ11aを内蔵し、患者の腕に装着されるリストバンドである。
【0017】
ナースコール子機1は伝送線L1を介して病室毎に廊下灯3に接続され、廊下灯3は廊下灯幹線L2を介して制御機4に接続されている。ナースコール親機2は、伝送線L3を介して制御機4に接続され、交換機8は伝送線L4を介して制御機4に接続されている。
また、ナースコールサーバ6は伝送線L5を介して制御機4に接続され、ベッドサイド端末5、医師用端末装置10はナースコールサーバ6にLAN回線L6により接続されている。
【0018】
ナースコール子機1は、ナースコール呼び出しする呼び出しボタン1a、通話部及び呼出ボタン接続部を備えたプレート子機1bとを備えている。廊下灯3は呼び出しの発生を通知する表示灯3aと病室内の患者名を表示した患者名表示部3b等を備えている。
【0019】
制御機4は、通信を制御する機能に加えて、患者と看護師等様々な関連付けを記憶するテーブル記憶部4aを有している。テーブル記憶部4aには、具体的に患者と看護師を関連付けた担当看護師テーブル、患者とベッドを関連付けた患者配置テーブル、ナースコール子機とベッドを関連付けた子機テーブル、ベッドとベッドサイド端末を関連付けたベッドサイド配置テーブル、患者とリストバンドを関連付けたリストバンドテーブル等が記憶されている。
【0020】
図2はベッドサイド端末5の回路ブロック図を示している。図2に示すように、ベッドサイド端末5は、LCDから成る表示部51、表示部51に組み付けられた操作部としてのタッチパネル52、携帯端末7の無線タグを読み取るタグ読み取り部53、ベッドサイド端末5を制御するベッドサイド端末CPU54、ナースコールサーバと通信する通信インターフェース(通信IF)55等を備えている。
【0021】
図3はナースコールサーバ6の回路ブロック図を示している。図3に示すように、ナースコールサーバ6は、医師用端末装置10から入力される電子カルテを記憶する電子カルテ記憶部61、年齢、性別、血液型、担当医師名、看護履歴等の患者情報を記憶する患者情報記憶部62、ベッドサイド端末5に送信する電子カルテ情報に対して文字変換を実施する文字変換部63、文字変換部63が変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部64、ナースコールサーバ6を制御するサーバCPU65、通信インターフェース(通信IF)66等を備えている。
【0022】
携帯端末7は、周知の通話機能に加えて自身のIDが登録されている無線タグ7aを有している。無線タグ7aとしては、例えばRFID或いはFelica(登録商標)の技術が使用される。
【0023】
上記の如く構成されたナースコールシステムは以下の様に動作する。但し、ナースコール子機1を使用するナースコール呼び出しに対してナースコール親機2或いは携帯端末7で応答する動作は従来と同様であるため説明を省略し、ここでは患者或いは看護師がベッドサイド端末5から患者情報を閲覧する場合の動作について説明する。
まず、患者が自身の患者情報、特に電子カルテを閲覧する場合を説明する。患者がベッドサイド端末5の操作部52を操作して所定のカルテ閲覧操作をすると、カルテ閲覧要求信号がナースコールサーバ6に送信される。この信号を受けたナースコールサーバ6は、サーバCPU65が確認信号を返信し、ベッドサイド端末CPU54はこの信号を受けて表示部51に「リストバンドをかざしてください」を表示させて、患者IDの入力を要求する。
この表示を認識した患者が、ベッドサイド端末5のタグ読み取り部53にリストバンド11をかざすと、リストバンド11の無線タグ11aに登録されている患者IDを含む無線タグ情報がタグ読み取り部53により読み取られ、ベッドサイド端末CPU54がナースコールサーバ6に読み取った無線タグ情報を送信する。
【0024】
リストバンド11の無線タグ情報を受信したナースコールサーバ6は、サーバCPU65がカルテ閲覧要求信号に含まれるベッドサイド端末IDを読み取り、このIDに関連付けられている患者情報を制御機4のテーブル記憶部4aから入手する。
そして、後から受信したリストバンド11の無線タグ情報に含まれる患者ID情報と合わせて患者本人による閲覧要求であることを認識したら、閲覧要求した患者に関する電子カルテの情報をベッドサイド端末5に送信する。尚、ベッドサイド端末5と患者の関係は、制御機4のテーブル記憶部4aが記憶している患者配置テーブル及びベッドサイド配置テーブル等から読み取られる。
【0025】
このとき、電子カルテの内容に、例えば癌の情報、余命情報など患者に告知すべきでない情報がある場合には、サーバCPU65の制御により文字変換部63が予め医師用端末装置10により設定されて変換文言記憶部64に記憶された情報に基づいて、例えば「胃癌」の文字を「胃潰瘍」に、「肺癌」の文字を「肺炎」に、「乳癌」の文字を「乳腺腫瘍」等に病名や特定の文言の文字変換処理を行い、変換した電子カルテ情報をベッドサイド端末5に送信する。
この結果、特定の文言が変換された電子カルテ情報がベッドサイド端末5の表示部51に表示される。
【0026】
このように、患者がベッドサイド端末5を操作して自身の電子カルテ情報を閲覧しても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示される。そのため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、表示された電子カルテは削除されたりマスキングされた文言があるわけではないので、不自然な表現とはならず、表示内容から変換された文言を把握することは難しい。よって、カルテが閲覧できるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがなく、患者を安心させることができる。
一方、患者と共に看護師や医師が電子カルテ情報を見る際には、病名等がマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
そして、リストバンドにより患者自身のIDを照合しなければ、電子カルテ情報を閲覧できないので、関係者(看護師等)でない他人により勝手に自分の電子カルテが見られてしまうような問題が発生しない。
【0027】
尚、医師用端末装置10から患者の電子カルテを閲覧する場合には、全ての患者の情報を閲覧することができる。
【0028】
次に、看護師が患者のベッドサイド端末5を操作して患者の電子カルテを閲覧する場合の動作について説明する。看護師がベッドサイド端末5の操作部52を操作して電子カルテの閲覧要求をする際に、引き続きベッドサイド端末5のタグ読み取り部53に看護師が携行する携帯端末7を近づける(翳す)と、タグ読み取り部53が携帯端末7の無線タグ7aから携帯端末ID情報を含む無線タグ情報を読み取る。
【0029】
ベッドサイド端末5からカルテ閲覧要求信号を受信したナースコールサーバ6は、サーバCPU65の制御により、カルテ閲覧要求信号に含まれるベッドサイド端末IDを元に、制御機4のテーブル記憶部4aを参照して患者を特定する。引き続き携帯端末7の無線タグ情報を受信したサーバCPU65は、看護師による閲覧要求であることを認識して、患者IDの入力を要求することなく、特定した患者の電子カルテ情報を送信する。
この場合も、サーバCPU65が患者に告知すべきでない情報がある場合には、予め設定した文言等を変換してベッドサイド端末5に送信する。尚、サーバCPU65は、カルテ閲覧要求信号を受信した後例えば5秒間待機し、その間無線タグ情報を受信しなければ、電子カルテ情報の送信を実施しない。
【0030】
また、サーバCPU65は、入手した無線タグ情報から携帯端末IDを読み取り、対応する携帯端末7、即ちベッドサイド端末5にかざした携帯端末7に対して、文字変換部63が「胃癌」「余命半年」などの文字変換処理を行なった具体的変換情報を送信する。この変換情報の送信は、制御機4を介して送信され、制御機4が変換情報に含まれる携帯端末7のID情報から携帯端末番号を判別し、交換機8、基地局9を介して該当する番号の携帯端末7に送信される。
【0031】
この結果、ベッドサイド端末5で電子カルテを閲覧操作した際に、看護師が携帯端末7の無線タグ7aをベッドサイド端末5に読み取らせることにより、文字変換を行なった具体的内容が翳した携帯端末7に送信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
また、上記患者が閲覧操作した場合と同様に、患者は文字変換処理された情報を見るため告知すべきでない情報は確実に隠蔽される。
尚、ここでは説明の都合上、看護師がベッドサイド端末5を操作する場合を説明したが、医師がベッドサイド端末5を操作して特定の文言が変換された患者の電子カルテ情報を閲覧することも容易に実施できる。この場合、医師の携行する携帯端末7の無線タグ7aを読ませれば良い。
【0032】
[第2の形態]
次に、ナースコールシステムの第2の形態を説明する。但し、この第2の形態は、ベッドサイド端末5を看護師が操作して電子カルテを閲覧する構成である。上記実施形態では、ベッドサイド端末5に無線タグ読み取り部53、携帯端末7に無線タグ7aを設けたが、逆であっても良い。即ち、ベッドサイド端末5にタグ読み取り部53に代えてベッドサイド端末IDを登録した無線タグ56、携帯端末7に無線タグ7aに替えてタグ読み取り部7bを設け(図1に示す)ても良い。
図4はこのように構成されたベッドサイド端末5の回路ブロック図を示し、無線タグ56を備えている。以下、図1及び図4を参照して説明する。
【0033】
この場合、ベッドサイド端末5の操作部52の操作によるカルテ閲覧操作に引き続き、電子タグ読み取りモードとして電子タグ読み取り部7bを能動とした携帯端末7をベッドサイド端末5に近づけると、タグ読み取り部7bが無線タグ56からベッドサイド端末ID情報を読み取る。そして、読み取った無線タグ情報が基地局9、交換機8を介して制御機4に送信される。
【0034】
制御機4は、受信したデータがナースコールサーバ6に送信されるデータであると認識してナースコールサーバ6に送信する。カルテ閲覧要求信号を受信し、その後ベッドサイド端末ID情報を受信したナースコールサーバ6は、サーバCPU65の制御で、受信したベッドサイド端末IDに関連付けられている患者を制御機4のテーブル記憶部4aから特定し、特定した患者の電子カルテ情報をベッドサイド端末5に送信する。
このとき、上記形態と同様に、患者に告知すべきでない情報がある場合には、文字変換部63が文字変換処理を行なった後の電子カルテ情報がベッドサイド端末5に送信される。更に、翳した携帯端末7に対して文字変換処理の具体的変換情報を返信する。尚、サーバCPU65は、カルテ閲覧要求信号を受信した後例えば5秒間待機し、その間無線タグ情報を受信しなければ、電子カルテ情報の送信を実施しない。
【0035】
この結果、上記形態と同様に、文字変換処理された電子カルテ情報が表示されるため、患者に告知すべきでない情報が確実に隠蔽されるため、看護師が患者と共に電子カルテを閲覧しても患者が告知されてない病名等を知ってしまうことが無いし、看護師は手元にある携帯端末7で変換処理を行なう前の病名等を確認できるため、患者に対する看護を間違えることがない。
【0036】
そして、この構成においては、患者のリストバンド11を患者の認証のためでなく、カルテ情報以外の患者情報の閲覧に使用することができる。具体的に、カルテ閲覧操作により電子カルテ情報をベッドサイド端末5に表示させた状態で、携帯端末7により患者のリストバンド11の無線タグを読み込むと、患者の患者情報が更にベッドサイド端末に表示させることができる。
【0037】
詳しくは、携帯端末7からベッドサイド端末の無線タグ情報を受信した後、サーバCPU65は、その後一定時間(例えば60秒)の間、同一の携帯端末7から患者IDの受信を待ち、一定時間内に患者のリストバンド11の無線タグ11aの情報を受信したら、この無線タグ情報から患者IDを読み取り、対応する患者の詳細情報を患者情報記憶部62から読み取って、ベッドサイド端末5に送信する。この情報を受信したベッドサイド端末5は、電子カルテ情報と合わせて詳細な患者情報を表示する。
【0038】
この結果、電子カルテ情報に加えて患者の患者情報、例えば血液型、担当医師名、看護履歴等がベッドサイド端末5に表示されるため、点滴、注射、輸血、手術、検査等の治療行為における患者誤認を確実に防止できる。また、リストバンド11の無線タグ11aを読み取る簡易な操作で患者情報の表示を実施できるし、患者が他人のカルテを閲覧するのを防止できる。
【0039】
[第3の形態]
次に、インターホンシステムの第3の形態を説明する。この第3の形態も、第2の形態と同様にベッドサイド端末5を看護師が操作して電子カルテの閲覧を実施する構成である。但し、上記第2の形態とは、ベッドサイド端末5を操作することなく電子カルテ情報を表示できる点が相違している。この形態のシステム構成は、上記第2の形態と同様であり、以下同一の符号を使用して説明する。
【0040】
先ず、看護師が携行する携帯端末7をベッドサイド端末5の無線タグ56に近づける。すると、携帯端末5のタグ読み取り部7bが無線タグ情報を読み取る。無線タグ情報を読み取った携帯端末5は、ナースコールサーバ6に対して読み取ったデータをカルテ閲覧要求信号として送信する。このカルテ閲覧要求信号は基地局9、交換機8を介して制御機4に送信され、制御機4はナースコールサーバ6に対する信号であることを認識してナースコールサーバ6に送信する。
無線タグ情報(ベッドサイド端末ID情報)から成るカルテ閲覧要求信号を受信したナースコールサーバ6は、信号に含まれるベッドサイド端末ID情報を基に、このベッドサイド端末5に対して、上述したように文字変換部63が特定の文言を変換した電子カルテ情報を送信する。合わせて、送信元の携帯端末7に対して文字変換処理の具体的変換情報を返信する。
【0041】
このように、ベッドサイド端末5に携帯端末7を近づける簡易な操作のみで電子カルテ情報を閲覧でき、忙しい看護師に対する負担を軽減できる。
そして、看護師がベッドサイド端末5に患者の電子カルテ情報を表示させても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示されるため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、削除されずに変換されて表示されることで不自然な表現とはならないため、患者と共に閲覧しても記載内容から変換されていることを把握することは難しい。よって、カルテが閲覧きるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがないため、患者を安心させることができる。
一方看護師は、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末7に送信されるため、文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つし、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
【0042】
尚、この場合、登録されている患者と実際のベッド上の患者を照合するために、携帯端末7からカルテ閲覧要求信号を受けた際に、携帯端末7に対して患者のリストバンド11を読み取らせてもよい。
また、上記実施形態では文字変換情報は医師用端末装置10により設定されるが、これに限らずナースコールサーバ6が予め記憶し、自動的に設定し変換しても良い。また、文字変換して患者に実際の病名等を隠しているが、告知すべきでない情報を単純にマスキング処理して非表示としても病名等を隠すことはできる。
更に、文字変換する際、実際には存在しないような患者に分かり難い病名に変換して、所謂隠語処理してもく、この場合看護師は隠語処理されていることを把握し易い。
また、ナースコールサーバ6が患者IDによる患者確認操作した際に、ベッドサイド端末IDの関連づけで不一致を検出した場合には、携帯端末7から患者ID異常の警報を鳴動させても良く、患者ID不一致による取り違え等を防ぐことができる。
【符号の説明】
【0043】
1・・ナースコール子機、2・・ナースコール親機、3・・廊下灯、4・・制御機、4a・・テーブル記憶部、5・・ベッドサイド端末、6・・ナースコールサーバ、7・・携帯端末、7a・・無線タグ、7b・・タグ読み取り部、10・・医師用端末装置、11・・リストバンド(患者用無線タグ)、11a・・無線タグ、51・・表示部、52・・操作部、53・・タグ読み取り部、54・・ベッドサイド端末CPU(タグ情報制御部)、56・・無線タグ、61・・電子カルテ記憶部、62・・患者情報記憶部、63・・文字変換部、64・・変換文言記憶部、65・・サーバCPU(情報送信制御部)。
図1
図2
図3
図4