【実施例】
【0015】
以下に、本発明の一実施例を図面とともに説明する。
まず、本実施例で用いる薬包連続体について説明する。
図1は、同薬包連続体の上面図である。
薬包連続体1は、複数の薬包3を列状に配置して構成される。それぞれの薬包3には、1つ又は複数の錠剤2が封入されている。それぞれの薬包3の間にはミシン目4が形成されている。
薬包連続体1の長手方向の一方の側部には、薬包3を形成する分包紙を重ねて圧着することによって圧着部5が形成されている。
また、薬包連続体1の長手方向の他方の側部には、薬包3を形成する分包紙を曲げ返すことによって曲げ返し部6が形成されている。
薬包3の少なくとも一方の面(上面)は、透明、又は半透明となっており、薬包3中に封入された錠剤2を視覚にて鑑査することができる。半透明には、例えば透けて見える白色を用いることができる。
【0016】
本発明の一実施例による錠剤鑑査装置を、
図2から
図6を用いて説明する。
図2は、本実施例における錠剤鑑査装置の概略構成図である。
錠剤鑑査装置10は、薬包連続体1が移動する搬送路11と、薬包連続体1を移動させる薬包連続体駆動部12と、薬包3に封入された複数の錠剤2を撮像する画像撮影部13と、撮像された錠剤2を鑑査する錠剤判断部14と、搬送路11の下面から光を照射する照明部15と、錠剤判断部14で鑑査された結果、又は鑑査された錠剤2の画像を表示する表示部16とを有する。
薬包連続体1は、搬送路11の上流から投入され、搬送路11の上流側(
図2では左側)から下流側(
図2では右側)へ移動する。
薬包連続体駆動部12は、画像撮影部13よりも搬送路11の上流側に配置される。
錠剤判断部14は、画像撮影部13で撮像された錠剤2の画像に基づいて、錠剤2の数、錠剤2の種別、又は錠剤2の状態などを鑑査する。
搬送路11における薬包3の撮影位置には、照明部15からの光を透過する透光部17を有している。
【0017】
図3及び
図4は、本実施例における錠剤鑑査装置の搬送路の要部斜視図であり、
図3は錠剤散開手段の待機時を示し、
図4は錠剤散開手段のさばき時を示している。なお、薬包連続体1については、部分的に示しているが、
図1及び
図2で示したように実際は連続している。
図に示すように、搬送路11における薬包3の撮影位置に、錠剤2を散開する錠剤散開手段20を設けている。薬包3の撮影位置で錠剤2を散開することで、効率的に錠剤2を散開することができる。
錠剤散開手段20は、散開アーム21と、散開アーム21を動作させる駆動部22を有する。
散開アーム21は、薬包3の下面に当接させて変位させることで、重なり合った錠剤2を効果的に散開することができる。
散開アーム21は、回動端21aを搬送路11の上流側に配置し、自由端21bを搬送路11の下流側に配置している。回動端21aは、搬送路11の一方の側部に配置している。
【0018】
図3に示すように、錠剤散開手段20の待機時、すなわち薬包連続体1が搬送路11を移動中、及び薬包3の撮像時には、散開アーム21は薬包連続体1の移動方向に待機させている。
図4に示すように、散開アーム21は、薬包連続体1が停止中で撮像前に、自由端21bを、搬送路11の他方の側部の方向に変位させる。その後、更に自由端21bを、搬送路11の一方の側部に戻して
図3に示す状態とする。
このように、自由端21bを、1往復、又は数回往復させた後に画像撮影部13にて撮影を行う。
本実施例によれば、薬包連続体1が搬送路11を移動中、及び薬包3の撮像時には、散開アーム21は薬包連続体1の移動方向に待機させているので、薬包連続体1の移動に支障を生じず、散開アーム21による撮像への影響を無くすとともに、散開アーム21の散開動作をスムーズに行わせることができる。
薬包連続体1が搬送路11を移動中、及び薬包3の撮像時には、散開アーム21の回動端21a及び自由端21bは、いずれも圧着部5の下面に位置する。このように、散開アーム21を圧着部5の下面に位置させることで、薬包連続体1の移動に支障を生じず、圧着部5には錠剤2が存在しないため、散開アーム21と錠剤2とが重なることによる撮像への影響を無くすことができる。
【0019】
図5及び
図6は、本実施例における錠剤鑑査装置の錠剤散開手段の斜視図であり、
図5は錠剤散開手段の待機時を示し、
図6は錠剤散開手段のさばき時を示している。
散開アーム21は、回動端21aに、搬送路11の上流側を低くした傾斜部21cを設けている。本実施例によれば、傾斜部21cに沿って薬包連続体1が散開アーム21の上を移動できるため、薬包連続体1の移動に支障を与えない。
また、散開アーム21は、自由端21bの下面に凸部21dを設けている。本実施例によれば、凸部21dだけが搬送路11と接触するため、散開アーム21によって透光部17を傷つけることがなく、撮像に影響を与えることがない。
駆動部22は、通電によって動作するロータリーソレノイド22aと、ロータリーソレノイド22aと回動端21aとを連結するリンク機構22bと、図示しない戻りバネとを有する。
図5に示す状態において、ロータリーソレノイド22aに通電することで、リンク機構22bを動作させて散開アーム21を
図6に示す状態に変位させる。
図6に示す状態において、ロータリーソレノイド22aの通電を停止することで、戻りバネの付勢力によってリンク機構22bを動作させて散開アーム21を
図5に示す状態に戻す。
駆動部22は、回動端21aよりも搬送路11の上流側であって、搬送路11の下方に配置している。本実施例によれば、駆動部22による撮像への影響を無くし、散開アーム21をスムーズに駆動することができる。