特許第6093673号(P6093673)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093673
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】レゾルバ
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/20 20060101AFI20170227BHJP
【FI】
   G01D5/20 110X
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-175410(P2013-175410)
(22)【出願日】2013年8月27日
(65)【公開番号】特開2015-45510(P2015-45510A)
(43)【公開日】2015年3月12日
【審査請求日】2016年2月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096884
【弁理士】
【氏名又は名称】末成 幹生
(72)【発明者】
【氏名】乙部 春樹
【審査官】 深田 高義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−051749(JP,A)
【文献】 特開2009−027841(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のヨーク部から径方向に突出する複数の極歯部を有し、インシュレータを介して前記複数の極歯部に巻回された巻線を備えたステータと、
前記ステータに隣接して配置されたロータと、
複数の端子ピンが配置された配線引き出し部と
を備え、
前記複数の端子ピンには、前記巻線の端末が接続され、
前記配線引き出し部に前記複数の端子ピンを覆った端子ピンカバーが装着され、
前記端子ピンカバーは、前記端子ピンの配列方向が長手方向とされ、前記配線引き出し部に対向する一方側に開口を有し、他方側に底面を有する中空の略直方体状であり、その内部に前記複数の端子ピンのそれぞれを個別に収納する複数の空間を有し、
前記複数の空間のそれぞれに充填材が充填され、少なくとも前記複数の端子ピンに電気的に接続された前記巻線の端末の巻線絡げ部と前記端子ピンの先端が前記充填材の中に封止されていることを特徴とするレゾルバ。
【請求項2】
前記端子ピンカバーの両側に前記配線引き出し部に係合するための係合部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレゾルバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレゾルバに関し、特にレゾルバの巻線の端末を絡げる端子ピンを備えた端子部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
回転角度を検出する手段としてレゾルバが知られている。例えば、レゾルバは、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される電動モータの回転角度の検出センサとして使用される。この場合、レゾルバは、モータの回転軸に固定され回転するロータと、ハウジングに固定されてロータの外側に配設されるステータとを備えている。そして、ロータが回転すると、ロータとステータとの間に形成されるエアーギャップの寸法が変化し、この変化に応じた電圧がステータ側の検出コイルに誘起され、検出出力が生じる。この検出出力は、ロータの回転角度を反映した信号であり、当該モータの回転角度を検出することができる。
【0003】
レゾルバのロータは、径方向外側に向かって突出した突出部を複数有する環状のロータコアを複数枚積層した構造を有している。ステータは、ロータの外側に配設されている。ステータは、環状のヨーク部から径方向内側に突出する複数の極歯部を有するステータコアを軸方向に複数積層した構造を有している。そして、軸方向において積層されたステータコアの軸方向両側から一対のインシュレータが装着され、インシュレータを介して各極歯部には励磁巻線と、出力巻線が巻回されている。出力巻線はsin信号を出力する巻線と、sin信号と90°位相が異なったcos信号を出力する巻線とから構成されている。励磁巻線と出力巻線のそれぞれの巻線の端末は、インシュレータに一体に形成された端子台に植設された端子ピンに絡げられ、電気的に接続されている。このようなレゾルバとしては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0004】
特許文献1に記載されたレゾルバでは、巻線の端線のコネクタピンへの接続手段に関しては特に記載していないが、一般に、巻線の端末の端子ピンへの接続は、巻線の端末を端子ピンに絡げた後、半田や溶接等を行うことで行われている。
【0005】
【特許文献1】特開2011−232213号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような巻線の端末を端子ピンに絡げ、その絡げた部分をTIG溶接等により溶接して電気的に接続した場合、巻線端末の溶接した部分の銅線が露出した状態となる。この状態のレゾルバを、水分が付着するような環境の中や、エンジンオイルやATF(Automatic Transmission Fluid)オイル等に含まれる硫化物等の腐食性成分の存在する環境の中で使用した場合、露出した銅線の部分が腐食され、断線や腐食による導通不良といった問題が生じる。
【0007】
このような背景において、本発明の目的は、巻線の端末を端子に溶接等で接続したレゾルバにおいて、レゾルバを腐食性成分の存在する環境の中で使用しても巻線の端末の腐食を防止することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、環状のヨーク部から径方向に突出する複数の極歯部を有し、インシュレータを介して前記複数の極歯部に巻回された巻線を備えたステータと、前記ステータに隣接して配置されたロータと、複数の端子ピンが配置された配線引き出し部とを備え、前記複数の端子ピンには、前記巻線の端末が接続され、前記配線引き出し部に前記複数の端子ピンを覆った端子ピンカバーが装着され、前記端子ピンカバーは、前記端子ピンの配列方向が長手方向とされ、前記配線引き出し部に対向する一方側に開口を有し、他方側に底面を有する中空の略直方体状であり、その内部に前記複数の端子ピンのそれぞれを個別に収納する複数の空間を有し、前記複数の空間のそれぞれに充填材が充填され、少なくとも前記複数の端子ピンに電気的に接続された前記巻線の端末の巻線絡げ部と前記端子ピンの先端が前記充填材の中に封止されていることを特徴とするレゾルバである。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、端子ピンカバーの内部に複数の端子ピン毎に対応した複数の空間が形成され、各空間の中に各端子ピンの巻線が接続された部分が収められる。そして、端子ピンカバーの内部に充填材が充填されることで、複数の空間それぞれにおいて、巻線端末の端子ピンへの接続部が充填材によって封止される。このため、レゾルバを腐食性成分の存在する環境の中で使用しても巻線の端末の腐食、つまり溶接され、銅線が露出した部分の腐食が防止される。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端子ピンカバーの両側に前記配線引き出し部に係合するための係合部が一体に形成されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、端子ピンカバーが配線引き出し部に物理的に係合するので、端子ピンカバーのステータへの装着が容易であり、また端子ピンカバーをステータに確実に固定することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るレゾルバの構造によれば、端子ピンカバーの開口は端子ピンそれぞれが収納されるように仕切られているため、端子ピンに溶接された巻線端末が充填材中に確実に封止される。この結果、レゾルバを腐食性成分の存在する環境の中で使用しても巻線端末の腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るレゾルバを示す図である。
図2図1に示すレゾルバのステータの斜視図である。
図3図2に示すステータにおける端子ピンカバーを取り外した状態を示す図である。
図4図2に示す端子ピンカバーを示す図である。
図5図4に示す端子ピンカバーにワニスを充填し、端子ピンをワニスの中に浸漬した状態を説明した図である。
図6】リブを形成しない端子ピンカバーにワニスを充填し、端子ピンをワニスの中に浸漬した状態を説明した比較の図である。
図7】他の実施形態の端子ピンカバーを示す図である。
図8図7に示す端子ピンカバーをステータの配線引き出し部に装着した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るレゾルバの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明に係るレゾルバを示す図、図2図1に示すレゾルバのステータの斜視図、図3図2に示すステータにおける端子ピンカバーを取り外した状態を示す図である。
【0014】
図1には、レゾルバ1が示されている。レゾルバ1は、図示しないモータの回転軸の回転角度を検出する用途に用いられるVR(バリアブルリラクタンス)型レゾルバである。レゾルバ1は、ロータ2およびステータ3を備えている。ステータ3は、ステータコア組立体5、ステータコア組立体5に装着されたインシュレータ8(図2参照)、インシュレータ8を介してステータコア組立体5に巻回された巻線14を備えている。
【0015】
ロータ2は、モータ(図示せず)の出力軸4に固定されている。ロータ2は、径方向外側に突出する複数の突部を有する非円形のロータコアを複数枚、積層して構成されている。ロータコアは、電磁鋼板からなるプレートをプレス加工して製作され、ロータコアを軸方向に転積して積層し、カシメ固定が行われることでロータ2が得られている。
【0016】
ステータ3は、ロータ2の外側に配設されている。ステータ3を構成するステータコア組立体5は、環状のヨーク部6から径方向内側に突出する複数の極歯部7を有するステータコアを軸方向に複数枚積層することで構成されている。ステータコアは、電磁鋼板からなるプレートをプレス加工して製作され、複数のステータコアを軸方向に転積して積層し、カシメ固定することでステータコア組立体5が得られている。
【0017】
ステータコア組立体5の軸方向両端側には、絶縁性の樹脂からなるインシュレータ8が装着されている。インシュレータ8は、射出成形により形成され、ステータコア組立体5の軸方向一端側から装着される第1のインシュレータ9と、ステータコア組立体5の軸方向他端側から装着される第2のインシュレータ10により構成されている。
【0018】
第1のインシュレータ9は、径方向外側に延長する配線引き出し部11を備えている。配線引き出し部11は、射出成形にて第1のインシュレータ9と一体に形成されている。配線引き出し部11の端子ピン植設面12a(図3参照)には、導電材からなる複数の端子ピン12が軸方向に立設して設けられている。端子ピン12は、後述する巻線14の巻線端末14aを絡げて接続するためのもので、6本が一列に配置されている。符号13はターミナルで、外部からの信号及び外部への信号を出力するためのリード線(図示省略)が接続される。このターミナル13は端子ピン12と一体形成されており、L字状の形状を有し、一方側が端子ピン12、他方側がターミナル13となっている。
【0019】
巻線14は、絶縁被覆された銅線により構成されている。巻線14は、インシュレータ8を介して各極歯部7の軸中心に向けて延長する部分に巻回され、コイルを形成している。巻線14は励磁巻線と出力巻線とからなっている。励磁巻線には外部から励磁電流が供給される。出力巻線は、ロータ2の回転に伴ってsin信号を出力する出力巻線と、sin信号と90°位相が異なったcos信号を出力する出力巻線とから構成されている。励磁巻線、sin信号を出力する出力巻線、およびcos信号を出力する出力巻線のそれぞれの巻線端末14aは、配線引き出し部11に設けられた端子ピン12のそれぞれに接続されている。詳しくいうと、各巻線の巻線端末14aのそれぞれは、端子ピン12のそれぞれに絡げられ、更にこの絡げられた部分がTIG溶接によって溶接され、巻線端末14aと端子ピン12とが溶接により一体化され、電気的および物理的な接続が行われている。
【0020】
絡げ部に対してTIG溶接が行われることで、端子ピン12に絡げられた部分において巻線端末14aの銅線が露出する。この巻線端末14aの銅線が露出した部分を保護するために、本実施形態では、図1および図2に示すように、端子ピンカバー15が端子ピン12(図3参照)を覆って配線引き出し部11に装着されている。
【0021】
以下、巻線端末14aの銅線が露出した部分を保護する構造について説明する。図4には、端子ピンカバー15が示されている。端子ピンカバー15は、樹脂製であり、細長形状を有し、一方側に開口17を有し、他方側は閉塞した底面となっている。端子ピンカバー15の開口17の内周面には複数のリブ16a〜16eが形成されて、複数の開口17a〜17fを形成している。このリブ16が設けられることで、開口17a〜17fを開口部とする区切られた6個の空間25a〜25fが形成されている。そして、端子ピンカバー15が端子ピン12を覆った状態において、各端子ピン12がそれぞれの開口17a〜17fに収納され、6個の空間25a〜25fのそれぞれに端子ピン12のそれぞれが個別に収納される。
【0022】
図5は、端子ピンカバー15の中に合成樹脂からなるワニス18を充填した後、端子ピン12をワニス18の中に浸漬した状態を説明した図である。端子ピンカバー15が端子ピン12を覆って配線引き出し部11に装着されている状態において、端子ピンカバー15の各開口17a〜17fの内部、つまり独立した空間25a〜25fには充填材であるワニス18が充填される。これにより、複数ある端子ピン12のそれぞれは、ワニス18の中に浸漬され、端子ピン12に溶接された巻線絡げ部19(図5参照)がワニス18の中に封止される。つまり、巻線絡げ部19のそれぞれが、空間25a〜25fの各空間の内部に個別に位置し、更に充填されたワニス18によって外気に触れないように封止される。なお、充填材としては、電気絶縁性があり、更に封止性および耐久性がある材料であればワニス以外の材料を用いることもできる。例えば、充填材として、シリコーン系やエポキシ等の材料を用いることもできる。
【0023】
以下、端子ピンカバー15の配線引き出し部11への装着方法を説明する。まず、端子ピンカバー15を、開口17を上方に向けた状態とする。次に、合成樹脂からなるワニス18を端子ピンカバー15の中に充填する。他方で、各端子ピン12に巻線端末14aを絡げ、TIG溶接によって巻線端末14aが端子ピン12に接続されたステータ3を用意する。
【0024】
次に、端子ピン12を下方に向けたステータ3と、開口17を上方に向けた状態の端子ピンカバー15との位置合わせを行い、更に端子ピンカバー15を配線引き出し部11の下方から相対的に近づけ、端子ピンカバー15を端子ピン12の部分に結合させる。この際、各端子ピン12が端子ピンカバー15の各開口17(開口17a〜17f)に挿入され、端子ピン12および溶接された巻線絡げ部19がワニス18の中に浸漬された状態とする(図5参照)。
【0025】
その後、端子ピンカバー15を装着したステータ3をオーブンに入れ、合成樹脂からなるワニス18を加熱し硬化させる。このワニス18の硬化によって端子ピンカバー15が配線引き出し部11に固着し、装着される。また、ワニス18の硬化によって、ワニス18による巻線絡げ部19の封止構造が固定化される。
【0026】
図5に示すように、端子ピンカバー15の開口17はリブ16(16a〜16e)によって複数の空間25a〜25fに仕切られている。この構造によれば、各端子ピン12がリブ16によって仕切られた空間25a〜25fのそれぞれの内側に配置されるため、端子ピン12に溶接された巻線絡げ部19がワニス18の中に確実に封止される。
【0027】
また、図4に示すように、端子ピンカバー15はリブ16によって複数の開口17a〜17fに仕切られるように形成されているため、各開口17(空間25a〜25f)にワニス18を充填した際、図5に示すように、ワニス18の表面張力によって、端子ピンカバー5の開口17の内周面(壁面)に接している周縁のワニス18が盛り上がるが、中央部分は周囲よりも僅かに低い状態であり、端子ピン12に溶接された巻線絡げ部19がワニス18の中に確実に封止される。したがって、腐食性成分の存在する環境の中で使用しても巻線絡げ部19の銅線の腐食を防止することができる。
【0028】
図6には、端子ピンカバーの開口に仕切りがない場合の比較例が示されている。すなわち、図6には、図5のようにリブ16によって開口17が複数に仕切られておらず、1つの開口17を有する端子ピンカバー20を用いた状態が示されている。
【0029】
図6に示す構造の場合、端子ピンカバー20の中に合成樹脂からなるワニス18を充填した際、ワニス18の表面張力によって、端子ピンカバー20の開口17の内周面(壁面)に接している周縁のワニス18が盛り上がり、中央部分が周囲より低い状態となる。このため、端子ピン12をワニス18の中に浸漬しても、端子ピンカバー20の中央部分に位置する端子ピン12は、溶接された巻線絡げ部19がワニス18の中に確実に封止されない虞がある。よって、腐食性成分の存在する環境の中で使用した場合、露出した巻線絡げ部19の銅線が腐食され、場合によっては巻線絡げ部19が断線に至る問題が発生する可能性が大きい。
【0030】
図6の構造の比較例から明らかように、図5に示すように仕切りを設け、端子ピン毎に小区画に空間を区切ることで、各端子ピンの絡げ部分を確実に封止することができる。
【0031】
図7は、端子ピンカバーの他の実施形態である。図7に示す端子ピンカバー21と図4に示す端子ピンカバー15との違いは、図7に示すように、端子ピンカバー21の両側には配線引き出し部11に係合するための係合部であるフック部22が一体成形で形成されている点である。
【0032】
図8は、図7に示す端子ピンカバー21をステータ3の配線引き出し部11に装着した状態を示す図である。図8に示す構造では、端子ピンカバー21の両側に形成されたフック部22を配線引き出し部11の両側の縁の部分の段差部11aに引っ掛け、係合させることで、端子ピンカバー21を配線引き出し部11に装着する。このため、端子ピンカバー21を配線引き出し部11に機械的に装着することができ、装着構造を強固にすることができると共に、端子ピン12を端子ピンカバー21で覆う作業が容易となり、作業性が向上する。
【0033】
なお、端子ピンカバー21の配線引き出し部11への装着方法については、端子ピンカバー21の両側に形成されたフック部22を配線引き出し部11に係合させて装着する以外は図4に示す端子ピンカバー15と同じであるため、その説明を省略する。この端子ピンカバー21を用いた場合も、図4に示す端子ピンカバー15と同様、腐食性成分の存在する環境の中で使用しても巻線絡げ部19の銅線の腐食を防止することができる。
【0034】
以上説明した例示において、リブ16a〜16eに開口部があり、空間25a〜25fが内部で繋がっていてもよい。本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0035】
1…レゾルバ、2…ロータ、3…ステータ、4…モータの出力軸、5…ステータコア組立体、6…ヨーク部、7…極歯部、8…インシュレータ、9…第1のインシュレータ、10…第2のインシュレータ、11…配線引き出し部、12…端子ピン、12a…端子ピン植設面、13…ターミナル、14…巻線、14a…巻線端末、15…端子ピンカバー、16…リブ、16a〜16e…リブ、17…開口、17a〜17f…開口、18…ワニス、19…巻線絡げ部、20…端子ピンカバー、21…端子ピンカバー、22…フック部、25a〜25f…空間。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8