(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の口内用袋製品において、装填材料は、植物繊維、茶、ハーブ、スパイス、コーヒー、フルーツ及びそれらの組合せから成るグループから選択した、タバコではない非タバコ植物材料を含む、口内用袋製品。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書で説明するのは、縦方向の一体型フィン及びラップシールを有する噛みタバコ袋製品である。本明細書でさらに説明するのは、一体型フィン及びラップシールを形成する方法及び装置である。好適には、袋は、例えば、ドイツ国リッヒのメルツ・フェアパックングスマシーネン社が製造販売する袋詰め装置のような高速な垂直方向充填密封マシンにおいて形成される。本明細書の教示内容は、例えば、米国アラバマ州のディケーターのロパック・マニュファクチャリング社が製造販売する他の袋詰め装置にも適用することができる。さらに好適には、縦向きの一体型フィン及びラップシールを有する噛みタバコ袋製品は、消費者の口に入れたときのラップシールの心地よさと、使用中に破れにくいフィンシールの強度とを兼ね備える。
【課題を解決するための手段】
【0004】
改良した袋製品は、袋形状に折り込んだウェブと、袋形状によって収容した装填材料と、及び袋形状に沿って配置した縦シームを備える。好適には、縦シームは、ウェブの互いに対向する端縁部分相互間に生じたフィンシームを有する。さらに好適には、フィンシームは折り込んだ形状の隣接部分に対して重なり合った関係となるよう折り込む。縦シームはさらに、前記重なり合ったフィンシーム及び前記の折り込んだ形状の隣接部分に沿って生じたシールを有する。
【0005】
好適な実施形態において、装填材料は、タバコ材料、好適には、湿性無煙タバコを含む。タバコ材料に加えて又はその代わりに、装填材料は、植物繊維、茶、ハーブ、スパイス、コーヒー、フルーツ及びそれらの組合せから成るグループから選択したタバコではない非タバコ植物材料を含むことができる。好適には、装填材料の水分含量は約5%〜約50%、より好適には、約12%〜約25%の範囲とする。
【0006】
ある実施形態において、ウェブはさらに少なくとも1つのコーティングを有することができ、このコーティングはポリマー塗膜とすることができる。コーティングは、ウェブの内面及び/又は外面に設けることができる。コーティングは、香味剤、甘味料及びそれらの組合せから成るグループから選択した添加物を少なくとも1つ含むことができる。
【0007】
噛みタバコ袋製品を形成する方法は、以下のステップ、すなわち、ウェブをチューブ構造に折り込み、互いに対向する縦方向端縁部分がチューブ構造に沿って互いに対峙する関係となるよう折り込むステップと、チューブ構造の対峙する端縁に沿ってフィンシームを形成するステップと、フィンシームをチューブ構造の外面に対して重なり合う関係に折り込むステップと、フィンシームをチューブ構造の外面に密封して一体型フィン及びラップシールを形成するステップと、チューブ構造を横切って下側横シームを形成するステップと、タバコ材料を含む装填材料の一部を横シーム上方でチューブ構造に配置するステップと、チューブ構造を横切って上側横シームを形成して装填材料を包み込むステップとを有する。
【0008】
他の実施形態において、消費可能な袋製品の本体に沿って縦シームを形成する方法は、以下のステップ、すなわち、チューブ構造に沿ってフィンを形成するステップと、形成したフィンを密封してフィンシールを形成するステップと、フィンシールをチューブ構造の外面に重なり合う関係となるよう折り込むステップと、折り込み、密封して形成したフィンをチューブ構造の外面に密封して一体型フィン及びラップシールを形成するステップとを有する。
【0009】
上述の方法を実行するのに便利な形成カラーは、ウェブに沿ってフィンシーム及び/又はフィンシールを形成するフィン形成ステーション、及びフィンシールをウェブの外面に付着させるラップシール形成ステーションを有する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で使用する、用語「噛みタバコ袋製品」は、概して、消費者の口内に投入し、好適には消費者の唾液を介して、消費者の味蕾、嗅覚受容体又はその双方との接触により、望ましい味、香り又はこれらタバコ風味のうち2つ以上を滲出させる袋製品を意味する。
本明細書で説明し、また
図1に示すように、噛みタバコ袋製品10は、袋ラッパー12及び袋ラッパー12内に収容した装填材料(
図2及び3参照)によって形成した、袋ラッパーである。噛みタバコ袋製品10は口内で楽しむよう、口内で、好適には頬と歯茎との間に配置するよう設計している。
【0012】
図1及び2に示すように、袋ラッパー12は、浸透性又は半透性の素材で形成した外側ウェブ20(以下「ウェブ」と略称する場合がある)を有し、これにより、唾液が外側ウェブ20から袋製品10内へ通過でき、また袋製品10内に収容した装填材料のフレーバー及び液分を、使用中に袋から引き出すことができる。
【0013】
好適な実施形態において、外側ウェブ20は「スヌース」又はスナフと一般的に称される口内用袋製品に適する紙により構成する。例えば、ウェブは、セルロース繊維材料、例えばティーバッグ素材又はスヌース製品を形成するのに一般的に使用される他の素材で形成することができる。望ましくは、多孔質袋ラッパー12の外側ウェブ20は、食材との接触に適した素材、例えば食材の梱包又は取扱いに使用される素材から形成する。好適には、ウェブ20を形成するのに使用する材料は、無味又は心地よい味又は香りを有するものとする。好適には、ウェブ20を形成するのに使用する素材は、防汚性、透水性及び/又は多孔性及び/又は難水溶性といった望ましい特性を有するものを選択する。
【0014】
さらに、外側ウェブ20を形成するのに使用する素材は、製造作業中、保管中及び使用中に、袋ラッパー12の破損発生を減らすよう基礎重量及び/又は湿潤強度に対する所定基準を設けることができる。1つの例示的素材としては、基礎重量約16.5g/m
2、湿潤引張CD強度68N/mのティーバッグ材料である。
【0015】
また、袋ラッパー12を通過する望ましいレベルの溶解性を得るよう、外側ウェブ20の厚さは変化させることができる。例えば、紙は、厚さ約0.1mm〜約0.125mm又は約0.07mm〜約0.08mmとすることができる。
【0016】
好適な実施形態において、袋ラッパー12は、装填材料22を内部に保持するよう、袋ラッパー12を使用する期間にわたり十分な構造的一体性を維持する。縦方向の一体型フィン及びラップシール70は、装填材料を収容するよう、袋ラッパー12の端縁に沿って形成することができる。一体型フィン及びラップシール70は、配置及び使用の間、破壊を防ぐためのフィンシールの強度とともにラップシールの快適さをもたらし、配置及び使用中の破損を防止する。好適な実施形態において、縦方向の一体型フィン及びラップシール70は幅約2mm〜約15mmとする。
【0017】
ある実施形態において、消費者に追加フレーバーを提供するよう、袋ラッパー12に香味剤を添加することができる。例えば、使用中フレーバーを放出するよう袋ラッパー12にペパーミントオイルを塗布することができる。
【0018】
好適には、
図2及び3に示すような装填材料22は、タバコ材料及び随意的な添加物を含むものとする。好適には、装填材料の水分含量は約5%〜約50%とする。より好適には、装填材料の水分含量は約12%〜約25%とする。さらに好適には、装填材料の水分含量は約15%〜約20%とする。
【0019】
例示的なタバコ材料は、刻んだ又は挽いたタバコから形成することができ、香味剤、添加物及び/又は保湿剤を含むことができる。使用できるタバコ材料の適切な種類の例としては、黄色種タバコ、バーレー種タバコ、メリーランド種タバコ、東洋タバコ、珍しいタバコ、特殊タバコ、再形成タバコ、これら及び類似するもののブレンドがあるが、これらに制限されない。好ましい実施例において、タバコ材料は、滅菌する。代案として、タバコを発酵する場合がある。
【0020】
タバコ材料は任意の適当な形状にすることができ、例えば、タバコ葉身の断片及び/又は粒子、増量もしくは膨らませたタバコ又は挽いたタバコなどの加工したタバコ材料、カットして丸めた又はカットして膨らませた茎のような加工したタバコ茎、再形成タバコ材料、タバコビーズ、それらのブレンド等にすることができる。遺伝子組み換えタバコ及び他の処理済タバコもまた装填材料22に使用することができる。また好適には、タバコ材料は袋詰めにし易くするよう、約20メッシュよりも小さくする。
【0021】
好適な実施形態において、タバコ材料に付加的に又は代替的に、装填材料22には、補助的な量のタバコ以外の植物材料、例えば茶、コーヒー、ハーブ、スパイス及び/又は植物繊維を含ませることができる。
【0022】
他の実施形態において、噛みタバコ袋製品10の装填材料22及び/又は袋ラッパー12に添加物を添加することができる。好適な添加物としては、以下に限定するものではないが、保湿剤、香味剤、甘味料及び/又はそれらの組合せがある。
【0023】
保湿剤を袋タバコ製品に添加することもできる。
【0024】
好適な香味剤としては、食品、砂糖菓子、無煙タバコ製品、タバコ物品及び/又は他の口内製品に一般的に使用される任意の香味剤がある。
【0025】
好適な実施形態において、噛みタバコ袋製品10は、消費者の口内に、好適には頬と歯茎の間に、具合よく納まる寸法及び形状に形成する。消費者は、噛みタバコ袋製品10を吸う、噛む、又は他の方法で口内操作して、製品内に収容されたフレーバーを滲出させることができる。
【0026】
好適には、噛みタバコ袋製品10は、約0.1g〜5.0gの重さとする。これら重量の範囲は、さらに(a)約0.1g〜約1.0g,(b)約1.0g〜約2.0g,(c)約2.0g〜約3.0g,(d)約3.0g〜約4.0g又は(e)約4.0g〜約5.0gに制限することができる。同様に好適には、噛みタバコ袋製品10は、幅10mm〜約20mm,長さ約20mm〜約40mm、厚さ約5mm〜約20mmとする。
【0027】
噛みタバコ袋製品10は、ほぼ正方形、ほぼ長方形、ほぼ四辺形又はほぼ長円形とすることができる。いくつかの実施形態において、袋形状はラビオリ又は枕の形状に類似するものとすることができる。消費者の口内に具合よく、またしっかりとなじむ限り、他の形状にすることもできる。
【0028】
鋭利なコーナーは口に不快感を与える恐れがあるため、好適には、鋭利なコーナーは回避する。好適な実施形態において、袋ラッパー12は、装填材料22を袋ラッパー12内に収容するよう1つ以上の端縁周りを密封する。
【0029】
噛みタバコ袋製品10は、好適には、消費者に複数の香味剤を、約1分〜約3時間の期間にわたり放出することができる。
【0030】
図1〜
図4に示すように、好適な実施形態において、噛みタバコ袋製品10は、一体型フィン及びラップシールの形式とした縦シール70を有する構成とする。一体型フィン及びラップシール70は、第1に、袋ラッパー12の外側ウェブ20の内面と外側ウェブ20の内面における他の部分とが重なり合った関係となるよう、フィンシームを形成することで形成する。ある実施形態においては、その後フィンシームを密封してフィンシールを形成する。好適な実施形態において、この後フィンシーム又はフィンシールを、外側ウェブ20の外面にラップシールする。フィンシーム又はフィンシールを袋ラッパー12に密封することによって、消費者の口に入れるに当たってより快適となり、なぜなら、噛みタバコ袋製品10は、噛みタバコ袋製品10を楽しむ間中、突き出し、消費者の口内に刺さったり、ひっかかったりするよう、弛んで、シールが外れる端縁がないからである。さらに、噛みタバコ袋製品の配置及び使用中の破損を防ぐために、一体型フィン及びラップシールはより強固となる。好適な実施形態において、噛みタバコ袋製品10はまた、横シーム14を少なくとも1つ有する。
【0031】
図3に示すように、袋ラッパー12は、内側ウェブ又はフィルム(若しくは「ライナ」と称する)18及び外側ウェブ20を有する構成とすることができる。内側ウェブ18は、袋のウェブを通して風味の滲出を遅くすることができる。さらに、内側ウェブは、外側ウェブの変色防止を補助することができる。内側ウエブは、外側ウェブに取り付けることができる。代案として、内側ウェブ及び外側ウェブは互いに取り付け合わない。好適な実施形態において、内側ウェブ18は外側ウェブ20と同一素材で形成する。他の実施形態において、内側ウェブ18は、外側ウェブ20とは異なる素材、好適には例えば、溶解性フレーバーフィルムで形成することができる。溶解性フィルムは、タバコによる袋ウェブの汚れ着色を弱める及び/又は使用時の溶解で風味を滲出する。そのような溶解性ストリップ及び/又はフィルムの例は、同一出願人によって2006年4月28日に出願された米国特許出願公開第2007−0012329号(米国特許出願第11/412,842号)に記載されており、その全体の内容は参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0032】
別の好適な実施形態において、内側ウェブ18は、装填材料22が外側ウェブ20を変色(着汚)させる傾向を軽減させる。内側ウェブ18は、装填材料22又はその添加物からの湿気が使用前に外側ウェブ20にたどり着く可能性を低くすることで、外側ウェブ20への着汚を減らす。内側ウェブ18はまた、装填材料22の水分含量及び他の成分を、使用時まで初期(新鮮)条件に維持することを可能にする。ある実施形態において、一体型フィン及びラップシールは内側ウェブ18及び外側ウェブ20の双方を含むことができる。他の実施形態において、内側ウェブ18は、一体型フィン及びラップシールに含まれないようにすることができる。
【0033】
図5Aに示すように、ある実施形態において、内側ウェブ18は、縦方向のフィン及びラップシールでオーバーラップしないフィルムとすることができる。このようなシールを形成するとき、内側ウェブ18は、チューブ構造の形成前に、
図5Bに示すように外側ウェブ20に沿って中心に配置する。好適には、内側ウェブ18を外側ウェブ20上に位置決めするとき、内側ウェブ18の両側の側方に外側ウェブ20が約3mm見えるようにする。
【0034】
さらに好適には、
図6Aに示すように、好適にはフレーバーフィルムである内側ウェブ18は、フィン及びラップシールにオーバーラップする。このようなオーバーラップは、
図6Bに示すようにチューブの形成前に、素材の外側ウェブ20に沿って内側ウェブ18をオフセットすることで達成できる。好適には、内側ウェブ18を外側ウェブ20に沿ってオフセット状態に位置決めするとき、内側ウェブ18の一方の片側に外側ウェブが約1〜2mm見え、また内側ウェブ18の他方の片側に外側ウェブ20が約4mm〜5mm見えるようにする。内側ウェブ18がオーバーラップするとき、好適には、内側ウェブ18はフィンシームを折りたたむ方向にオーバーラップする。このようにして、内側ウェブ18が縦シール70でオーバーラップするとき、内側ウェブ18は、袋10の内部に一層強い強度を付与し、また内側の繊維18によってより完全に被着する。
【0035】
図7及び8につき説明すると、袋形成作業は、外側ウェブ20のリボンを、また随意的に内側ウェブ18のリボンも、袋詰め装置50に引き込むことによって行うことができる。好適には、袋詰め装置50は高速垂直充填密封袋詰め装置とする。ある実施形態において、外側ウェブ20はその表面にコーティング16を設けることができる。好適な実施形態において、システムは、形成部90、フィンシーム形成部100及びフィン折りたたみ部105から成る形成カラー55を有する。フィン折りたたみ部105の真下に配置するのは密封ステーション120であり、この密封ステーション120は、好適には、フィーダ60のフィードチューブ60′の延長部と協調動作して縦方向一体型フィン及びラップシール70(
図1参照)を密封する、加熱したまた刻み目付きのホイールを有する。形成カラー55、密封ステーション120、カッター65,65′及びフィーダ60は、互いに協調動作し、ウェブ20のリボンを繰り返しチューブ状に折り込み、このチューブの端部を閉じまた密封して第1横シームを形成し、一定量の袋詰めする装填材料を一端が閉じたチューブに供給してチューブの装填済み部分を作出し、このチューブを密封して第2横シームを形成し、そしてチューブの装填済み及び密封済み部分を切断して個別の袋10を反復形成する。
【0036】
好適には、装填材料は、バラけた装填材料として分配される。最も好適には、装填材料は、約0.16g/cm
2 〜約0.8g/cm
2(約10〜約50ポンド/立方フィート)又は約0.24g/cm
2 〜約0.48g/cm
2(約15〜約30ポンド/立方フィート)の密度で袋に入れる。
【0037】
図8,9及び12につき説明すると、好適な実施形態において、形成部90は第1傾斜面92を有し、この第1傾斜面92は、開口96を有する湾曲面94で垂直チャネル又はスルーホール150に移行する。外側ウェブ20(及び随意的に内側ライナ18)を、傾斜面92上に引き上げ、湾曲面94から開口96内に引き込み、そしてウェブ20のリボンを以下に詳細に説明するようにチューブ構造130として折り込む。フィン形成部100において、外側ウェブ20の互いに対向する端縁部分132,132′及び随意的に内側ウェブ18の端縁部分を合体させてフィンシーム134を形成し、このフィンシーム134を折り込みステーション105で折り付け、そしてその後、シール形成ステーション120で、折り込み済みのチューブ構造130の隣接部分142に密封する。好適には、フィンシールは幅約2mm〜約15mmとする。フィン形成部100は、ラップシームを形成する折り込みカラーに使用する複雑な面と比較して構造が簡単な点で有利である。
【0038】
好適には、フィンシーム134は、折り重ねて、外側ウェブ20の本体に密封するまでは密封されないようにする。しかし、代替的な実施形態において、フィンシーム134′は折り込み、また最後の密封をする前に個別に密封することができる。
【0039】
一体型フィン及びラップシール70を形成した後、噛みタバコ袋製品10は、横シーム上方のチューブ構造内に所定量の装填材料22を導入し、装填材料上方で上側横シームを形成し、そしてチューブ構造の長さに沿う位置でチューブ構造を切断して縦方向の一体型フィン及びラップシール70を有する個別の袋を形成することにより、連続的に形成する。
【0040】
縦方向の一体型フィン及びラップシール70の密封及び/又は横シール14(
図1参照)は、任意の適当な密封方法、例えば接着剤又は相互密封によって行うことができる。相互密封は、ウェブ素材の密封特性に基づいて、熱又は超音波による溶着とすることができる。好適には、密封は、上述したメルツ社の装置で使用されたような、刻み目付きの、回転可能な加熱密封ホイールを使用する熱的密封によって行う。このホイールによる密封作業は、袋10に沿って縦方向の密封ゾーンを作り出す。
【0041】
図8,9,10,11及び12に示すように、袋詰め装置の形成カラー55は、フィンシーム134を形成するフィン形成部分100を有する。好適には、スルーホール150の一方の側面に延びて存在する(延在する)垂直方向スロット301を有する。形成カラー55を通ってチューブ構造130がさらに進むにつれて、フィンシーム134は、ウェブ外面上に折り込み部分105によって折り込まれ、この折り込み部分105は、フィンがウェブの外面に接触するようフィン上に折り込むプラウ(犂)状部110を有する。
【0042】
図11に示すように、外側ウェブ20は、袋詰め装置の形成カラー55における形成部分90上に引き込み、スルーホール150内で(
図12に示す)チューブ構造130(
図12参照)を形成し始める。フィン形成ステーション100に即座に進入し、このフィン形成ステーション100でチューブ構造における縦方向の端縁部分132,132′が互いに整列する。チューブ構造130の端縁部分132,132′は、縦方向フィン134を形成し、この後縦方向フィン134はフィンシーム折り込み部分105に通過し、このフィンシーム折り込み部105は、フィンシーム134がチューブ構造130の外面160に密着するようフィンシーム134を折り込む。ついで、フィンシーム134は、密封ステーション120で、チューブ構造130の外面160に密封される。
【0043】
クランプ及び密封素子138,138′は袋詰め装置からチューブ構造を引き出す。チューブ構造130に対して水平である密封素子138,138′は、選択した位置で繰り返しチューブ構造130を密封して、横シーム14を繰り返し形成する。好適には、袋詰め装置は、各横シーム14の上方のチューブ構造120に調量した製品材料を装填するようにプログラムする。第2横シールは、製品材料をチューブ内に装填した後、第1横シールの上方でチューブに沿って間隔をあけた位置に形成して、噛みタバコ袋製品を形成する。
【0044】
好適な実施形態において、形成カラー55は幅が約12mm〜約20mmの範囲の袋を生産する。形成カラー55のスルーホール150の直径は、約6.35mm〜約15.88mm(約0.25インチ〜約0.625インチ)の範囲内で変化させることができる。スルーホール150の直径は、完成した噛みタバコ袋製品の望ましい幅に基づいて選択することができる。
【0045】
本明細書において、用語「約」は、数値に関連してよく使用するが、数学的精度を意図しないことを示すものである。従って、数値と一緒に「約」を使用する場合、その数値について10%の公差があることを意図する。さらに、幾何学用語の使用は、正確な幾何学的図形のみならず、例えば、丸めた又は面取りした角、直線でない端縁及び厳密な形状定義から逸脱する類似形もある、類似幾何学的形状も含むことを意図している。
【0046】
以上、特定の実施形態に関連して噛みタバコ袋製品を詳細に説明するが、当業者にとっては、噛みタバコ袋製品、装置、方法ステップに等価な、種々の改変及び変更を使用でき、これら改変及び変更は、本発明の精神及び範囲から大きく逸脱するものでないことは明らかである。例えば、袋製品は、タバコ以外の材料を収容することができる。