(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093758
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】全身運動器
(51)【国際特許分類】
A63B 23/035 20060101AFI20170227BHJP
A61H 1/02 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
A63B23/035 Z
A61H1/02 C
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-513428(P2014-513428)
(86)(22)【出願日】2012年5月29日
(65)【公表番号】特表2014-516722(P2014-516722A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】KR2012004198
(87)【国際公開番号】WO2012165828
(87)【国際公開日】20121206
【審査請求日】2015年5月26日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0051408
(32)【優先日】2011年5月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513299236
【氏名又は名称】オ スンフン
【氏名又は名称原語表記】OH,Seung Hoon
(73)【特許権者】
【識別番号】513299247
【氏名又は名称】オーバーテック シーオー.,エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】OVERTECH CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】オ スンフン
【審査官】
石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−528127(JP,A)
【文献】
米国特許第06537185(US,B1)
【文献】
特表2009−521299(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00−26/00
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上体を受止め支持する上体受け体と、前記上体受け体の底面に形成され、前記上体受け体を水平移動可能にする上体受けガイドレールと、地面に接地されるベースフレームを基準として前記上体受け体が回転可能に前記上体受けガイドレールの下面に取り付けられた回転用ブラケットとを有する上体運動部と、
尻を受止め支持する尻受け体と、前記尻受け体の下部に連結され、前記尻受け体の高さが調節可能な尻受け高さ調節シリンダーとを有する尻運動部と、
足首を受止め支持する足首受け体と、前記足首受け体の底面に形成され、前記足首受け体を水平移動可能にする足首受けガイドレールと、地面に接地されるベースフレームを基準として前記足首受け体が回転可能に前記足首受けガイドレールの上面に取り付けられた回転用ブラケットとを有する足首運動部と、
を備える全身運動器。
【請求項2】
前記尻運動部は、
前記尻受け高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記尻受け体を回転させる往復回転クランクロッドと、
一方の端は前記往復回転クランクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端は動力伝達メイン軸と連結されるカムと、
中心は動力源と動力伝達装置によって連結され、両側は前記カムと連結されるリンク固定軸と、
を備える請求項1に記載の全身運動器。
【請求項3】
前記上体運動部は、前記尻運動部に従って上下動するように前記尻運動部と往復連結リンク軸によって連結される請求項1に記載の全身運動器。
【請求項4】
前記全身運動器は、
膝を受止め支持する膝受け体と、前記膝受け体の下部に連結され、前記膝受け体の高さが調節可能な膝受け体高さ調節シリンダーとを有する膝運動部をさらに備える請求項1に記載の全身運動器。
【請求項5】
前記尻運動部は、
前記尻受け高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記尻受け体を円軌道に運動させる往復回転クランクロッドと、
一方の端は前記往復回転クランクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端は動力伝達メイン軸と連結されるカムと、
をさらに備える請求項4に記載の全身運動器。
【請求項6】
前記膝運動部は、
前記膝受け体高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記膝受け体を回転させる下体往復リンクロッドと、
一方の端は前記下体往復リンクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端はカム固定支持板を介して前記カムと連結される下体回転用カムと、
をさらに備える請求項5に記載の全身運動器。
【請求項7】
前記足首運動部は、前記膝運動部に従って上下動するように前記下体往復リンクロッドと往復移送連結軸によって連結される請求項6に記載の全身運動器。
【請求項8】
前記上体運動部は、前記尻運動部に従って上下動するように前記尻運動部と往復連結リンク軸によって連結される請求項7に記載の全身運動器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全身運動器に係り、さらに詳しくは、腰、背、腹および膝関節の鍛錬のための人体各部位の回転および上下動を行うことのできる全身運動器に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会の高度化が進むことに伴い、現代人は運動不足の栄養の過剰摂取によって現代病に曝されたままで生きている。
【0003】
特に、硬直した姿勢や過度な作業量または加齢化によって身体は腰、背、腹および膝背に異常が生じる退行性脊髄疾患、脊髄が湾曲する側湾症、股関節腰痛症の筋膜痛症、ストレス形成長発育低下、過度な腹筋などにそのまま晒されており、これらの問題を解消するために現代人は長時間の運動をしており、各種の運動器具や専門トレーナーから助けを受けている。
その傾向と相まって、種々の身体各部位の運動器具および全身運動器具が開発されて上市されている。
【0004】
例えば、頸椎および肩甲運動器、腹筋運動器、電動式脚関節運動器、下体運動器、有酸素運動器、脊髄校正用運動器、ボクシングゲーム運動器、骨盤筋肉の収縮運動器、体形校正型伸展運動器、背指圧運動器、握力運動器、肩ツイスト運動器、多目的運動器、全身運動器など数え切れないほど数多くの運動器が開発されて使用されている。
【0005】
このように数多くの運動器が開発されているにも拘わらず、より便利で且つより効率よい運動器は絶えず開発が続けられて使用される見込みであるということはいうまでもない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した問題点を解消するために案出されたものであり、その目的は、人体の腰と腹および膝関節を柔軟化させることができ、且つ、筋力を強化させることのできる全身運動器を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、中年および老年層の退行性脊髄疾患、一般生活習慣に起因する側湾症などの脊髄疾患、股関節腰部分の筋膜痛症、青少年層のストレス形成長発育低下の問題を解消するように筋力強化、腹筋脂肪除去、五臓六腑の柔軟性強化および精神的な弛緩効果を高めることのできる全身運動器を提供することである。
【0008】
さらに、本発明のさらに他の目的は、運動器具の動きに沿ってユーザーが楽に仰臥した状態で、頭、上体および肩の受け体、中間尻および腰の受け体並びに下体部位の膝受け体、足首および脚受け体を用いて全身運動を行うことのできる全身運動器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解消するために、本発明に係る全身運動器は、上体を受止め支持する上体受け体と、前記上体受け体の底面に形成され、前記上体受け体を水平移動可能にする上体受けガイドレールと、地面に接地されるベースフレームを基準として前記上体受け体が回転可能に前記上体受けガイドレールの下面に取り付けられた回転用ブラケットとを有する上体運動部と、尻を受止め支持する尻受け体と、前記尻受け体の下部に連結され、前記尻受け体の高さが調節可能な尻受け高さ調節シリンダーとを有する尻運動部と、足首を受止め支持する足首受け体と、前記足首受け体の底面に形成され、前記足首受け体を水平移動可能にする足首受けガイドレールと、地面に接地されるベースフレームを基準として前記足首受け体が回転可能に前記足首受けガイドレールの下面に取り付けられた回転用ブラケットとを有する足首運動部と、を備える。
【0010】
ここで、前記尻運動部は、前記尻受け高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記尻受け体を回転させる往復回転クランクロッドと、一方の端は前記往復回転クランクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端は動力伝達メイン軸と連結されるカムと、中心は動力源と動力伝達装置によって連結され、両側は前記カムと連結されるリンク固定軸と、を備えていてもよい。
ここで、前記上体運動部は、前記尻運動部に従って上下動するように前記尻運動部と往復連結リンク軸によって連結されていてもよい。
【0011】
ここで、前記全身運動器は、膝を受止め支持する膝受け体と、前記膝受け体の下部に連結され、前記膝受け体の高さが調節可能な膝受け体高さ調節シリンダーとを有する膝運動部をさらに備えていてもよい。
【0012】
ここで、前記尻運動部は、前記尻受け高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記尻受け体を円軌道運動させる往復回転クランクロッドと、一方の端は前記往復回転クランクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端は動力伝達メイン軸と連結されるカムと、をさらに備えていてもよい。
【0013】
ここで、前記膝運動部は、前記膝受け体高さ調節シリンダーの下端と連結されて前記膝受け体を回転させる下体往復リンクロッドと、一方の端は前記下体往復リンクロッドとリンク固定軸を介して連結され、他方の端はカム固定支持板を介して前記カムと連結される下体回転用カムと、をさらに備えていてもよい。
ここで、前記足首受け部は、前記膝運動部に従って上下動するように前記下体往復リンクロッドと往復移送連結軸によって連結されていてもよい。
ここで、前記上体運動部は、前記尻運動部に従って上下動するように前記尻運動部と往復連結リンク軸によって連結されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、人体の腰と腹を柔軟化させ且つ筋力を強化させ、中年および老年層の運動不足による退行性脊髄疾患、膝股関節疾患の修復に役立ち、軽直した一般生活習慣に起因して脊髄が側湾する側湾症などの脊髄疾患や、股関節腰部分の筋膜痛症を訴える青少年層のストレス形成長発育低下および老年層の退行性関節炎、軽直した脊髄および膝関節の修復のための全身運動器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明に係る全身運動器の正面図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る全身運動器の平面図である。
【
図3】
図3は、本発明に係る全身運動器の左側面図である。
【
図6】
図6は、本発明に係る全身運動器の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に基づき、本発明に係る全身運動器の構造および動作並びに作用効果について説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る全身運動器の正面図であり、
図2は、本発明に係る全身運動器の平面図であり、
図3は、本発明に係る全身運動器の左側面図であり、
図4は、
図1のA−A断面図であり、
図5は、
図1のB−B断面図であり、そして
図6は、本発明に係る全身運動器の動作を説明するための図である。
【0018】
同図に示すように、本発明に係る全身運動器100は、上体運動部110と、尻運動部120と、膝運動部130および足首運動部140を備える。
ここで、膝運動部130は必要に応じて省略されてもよく、以下では、膝運動部130付き運動器を好適な実施形態の例として挙げて説明する。
上体運動部110には頭および肩部位が直接的に当たり、上下に傾く傾斜運動とガイドレールによる前後への水平移動が行われる。
【0019】
尻運動部120には尻が位置し、上体運動部110とともに腰を支える。尻運動部120は、シリンダーによって高さが調節可能であり、回転体とカムの構造によって回転運動と直線運動を並行する。
【0020】
膝運動部130は膝が位置する部分で、シリンダーによって高さが調節可能でり、カムの構造によって回転運動と直線運動を並行する。
足首運動部140は足首部位が置かれる部分で、上体運動部110と同様に上下に傾く傾斜運動とガイドレールによる前後への水平移動が行われる。
【0021】
上体運動部110と、尻運動部120と、膝運動部130および足首運動部140は、それぞれ別々に動作してもよく、互いに連動されてもよいが、以下では、互いに連動される場合を好適な実施形態の例として挙げて説明する。
【0022】
上体運動部110は、上体受け体21と、ローラー固定板20と、上体受けガイドレール18と、移送ガイドローラー19と、回転テーブル17および回転用ブラケット16を備える。
【0023】
上体受け体21には頭および肩が置かれ、頭部分には首枕22がさらに形成されてもよい。上体受け体21の下部にはローラー固定板20が形成され、ローラー固定板20の両側面には上体受けガイドレール18が形成され、上体受けガイドレール18には移送ガイドローラー19が回転自在に置かれてローラー固定板20に取り付けられる。
【0024】
ローラー固定板20および上体受けガイドレール18の下部には回転テーブル17が配設され、回転テーブル17と上部ベースフレーム14は回転用ブラケット16によって回動されるように連結される。
【0025】
上体受け体21は、上体受けガイドレール18と移送ガイドローラー19によって前後への水平移動が行われ、回転用ブラケット16によって重心に沿って左右に傾いて傾斜運動が行われる。
【0026】
さらに、上体受け体21は、往復連結リンク軸23によって尻運動部120の尻受け体12の下端部と連結され、これにより、上体運動部21は、尻運動部120の動作に従って運動自在となる。
【0027】
尻運動部120は、尻受け体12と、尻受け高さ調節シリンダー11と、往復回転クランクロッド10と、カム8と、リンク固定軸9および動力伝達メイン軸7を備える。
【0028】
尻受け体12には尻が位置し、尻受け体12は下部に連結された尻受け高さ調節シリンダー11によってその高さが調節可能になる。尻受け体12の下部には本体フレーム1が形成され、本体フレーム1の上面には補助台マット13が形成されていてもよい。
【0029】
尻受け高さ調節シリンダー11の最下端の両側には往復回転クランクロッド10が水平に置かれ、往復回転クランクロッド10はリンク固定軸9を介してカム8の一方の端と連結され、カム8の他方の端は動力伝達メイン軸7と連結される。
【0030】
動力伝達メイン軸7は、動力伝達媒体であるモーターおよび減速器4とベルト、ギアおよびチェインなどを有する動力伝達装置6を介して連結されて動力を伝達される。モーターおよび減速器4は、モーターおよび減速器固定ブラケット4によって固定される。
【0031】
このような構成を有する尻運動部120は、往復回転クランクロッド10とカム8によって円軌道を回りながら直線往復運動を行う。
膝運動部130は、膝受け体35と、膝受け体高さ調節シリンダー34と、下体往復リンクロッド24および下体回転用カム25を備える。
膝受け体35には膝の下側が位置し、膝受け体高さ調節シリンダー34によって高さが調節可能である。
【0032】
膝受け体高さ調節シリンダー34の下端の両側には水平に下体往復リンクロッド24と垂直に下体回転用カム25が連結され、下体回転用カム25はカム固定支持板2を介してリンク固定軸9によりカム8と連結される。
【0033】
このような構成によれば、膝運動部130は、往復リンクロッド24と、下体回転用カム25と、リンク固定軸9およびカム8によって円軌道を回りながら直線往復運動を行い、このような直線往復運動は尻運動部120に従って行われる。
【0034】
足首運動部140は、足首受け体33と、回転用ブラケット32と、スライド/回転軸固定板30と、移送ローラー31および足首受けガイドレール29を備える。
【0035】
足首受け体33には脚の足首部位が置かれ、回転用ブラケット32は回動自在に足首受け体33とスライド/回転軸固定板30を連結する。回転用ブラケット32の下部には足首受けガイドレール29が形成され、足首受けガイドレール29の内部には水平移動可能に移送ローラー31が取り付けられる。
【0036】
また、足首運動部140の下端と膝運動部130の下体往復リンクロッド24との間には補助リンク27を介して往復移送連結軸28が連結される。
往復移送連結軸28は、膝運動部130の運動に従って足首運動部140を運動させ、結果的に、足首運動部140は、尻運動部120に従って運動される。
【0037】
尻運動部120を基準として左側には上体運動部110が配設され、右側には膝運動部130と足首運動部140が配設されて、これらの上体運動部110と、動部130および足首運動部140は尻運動部120に従って運動され、その結果、全身運動が行われる。
図6は、本発明に係る全身運動器の動作を説明するための図である。
【0038】
図1から
図5に基づき、本発明の全身運動器100の構造と連結関係について説明し、
図6を参照して、この全身運動器100の動作、すなわち、尻運動部120の円軌道を中心として、上体運動部110と、尻運動部120と、膝運動部130および足首運動部140の段階別の位置変化について説明する。
【0039】
図6に基づき、ユーザーが楽に仰臥した状態で、尻運動部120の円運動軌跡Pを中心として、4方向における上体運動部110と、尻運動部120と、膝運動部130および足首運動部140の段階別の位置について説明する。
先ず、円運動軌跡Pを中心として尻運動部120の中心がSTEP−1に位置する場合について説明する。
【0040】
尻運動部120の中心がSTEP−1の位置に置かれるときに、仰臥しているユーザーの身体構造に合わせて、上体運動部110と、尻運動部120と、膝運動部130および足首運動部140の位置が
図6に示すように設定される。
【0041】
STEP−1の状態からSTEP−2の状態に切り替わると、尻運動部120は最下端の高さまで下降しながら左側から右側に移動され、尻運動部120の左側から右側への移動に従って、上体運動部110は往復連結リンク軸23によって尻運動部120の移動距離と同じ距離だけ上体受けガイドレール18によって動きながら重心が左側に移動され、上体受け体21は右側に傾いている。
同様に、膝運動部130は、尻運動部120に従って、尻運動部120とは逆に最上端側に移動されて膝部位が略90°の角度に折れ曲がる。
【0042】
足首運動部140は往復移送連結軸28によって膝運動部130に従って運動されて足首受けガイドレール29によって右側から左側に移動されながら重心が左側に傾き、これにより、足首受け体33は左側に傾いている。
【0043】
尻運動部120がSTEP−3の位置に切り替わると、左側から右側にさらに移動され、これに従って、上体運動部110もその分水平移動されながら左側がやや傾いた状態に置かれる。なお、膝運動部130は最大の高さに移動され、膝部分はSTEP−2よりもさらに折れ曲がり、足首受け体33もまた左側にさらに傾いている。
【0044】
次いで、尻運動部120が最上端点に位置するとき、すなわち、STEP−4の位置に置かれると、上体運動部110は左側に最大限に傾き、逆に、足首運動部140は右側に最大限に傾いて、膝運動部130は尻運動部120と足首運動部140との中間の高さで膝を支えることになる。
【0045】
このようなSTEP−1〜STEP−4の状態でユーザーを基準として説明すると、STEP−1ではユーザーが楽に仰臥した状態であり、STEP−2ではユーザーの頭部分が上を向き、尻部分が最下点の位置にあり、膝部分はほとんど90°の角度に折れ曲がった状態に置かれ、STEP−3では頭部分と尻部分が一直線上に置かれ、膝部分は最大の高さまで上がり、足部分は膝の最大の高さを支える状態に置かれ、STEP−4では頭部分と足部分が下がり、尻部分が最大の高さまで上がった状態に置かれる。
【0046】
上述した本発明の技術的構成は、本発明が属する技術分野における当業者であれば、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施可能であるということが理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解さるべきであり、本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味および範囲、並びにその等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形が本発明の範囲に含まれるものと解釈さるべきである。