【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)LシCL8D−CF1 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (2)LシCL8DL−CF1 販売日:平成26年10月3日等、販売場所:DCMホーマック南吉成店等 (3)LシCL12D−CF1 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (4)LシCL12DL−CF1 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (5)LシCL14D−CF1 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (6)LシCL14DL−CF1 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (7)シCL8D−WF1−M 販売日:平成26年10月3日等、販売場所:照明事業部等 (8)シCL8DL−WF1−M 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (9)シCL12D−WF1−M 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (10)LシCL12DLWF1M 販売日:平成26年9月29日等、販売場所:島忠H/C 平井店 308等 (11)LシCL14D−WF1M 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (12)CL14DL−WF1−M 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (13)CL8DL−SP−BR 販売日:平成26年11月3日等、販売場所:島忠H/C 所沢店 08等 (14)Lシ8DL−SP−NA 販売日:平成26年11月3日等、販売場所:島忠H/C 所沢店 08等 (15)CL12DLSP−BR 販売日:平成26年10月30日等、販売場所:アイリスオーヤマ(株)島忠営業等 (16)CL12DLSP−NA 販売日:平成26年10月30日等、販売場所:アイリスオーヤマ(株)島忠営業等 (17)LシCL8D−WF1−T 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (18)シCL8DL−WF1−T 販売日:平成26年10月3日等、販売場所:照明事業部等 (19)シCL12D−WF1−T 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (20)CL12DL−WF1−T 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:照明事業部等 (21)シCL14D−WF1−T 販売日:平成26年10月3日等、販売場所:照明事業部等
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (22)CL14DL−WF1−T 販売日:平成26年10月6日等、販売場所: 照明事業部等 (23)MX−4000R 販売日:平成26年11月28日等、販売場所:MrMaxSelect福津店等 (24)MX−5200R 販売日:平成26年11月27日等、販売場所:MrMax橋本店等 (25)シCL12DL−N 1D 販売日:平成26年10月6日等、販売場所:DCMカーマ春日井西店296等
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
本発明の一態様に係る照明装置は、設置面に設置され且つ前記設置面と反対側に光源部を有する装置本体と、前記装置本体を前記設置面と反対側から覆う樹脂製の透光性カバーとを備える照明装置において、前記透光性カバーは、前記装置本体に装着するための装着部と、入射した前記光源部からの光を導光させて出射する導光部とを一体に備える。
別態様に係る照明装置は、前記透光性カバーは、前記装着部と前記導光部とを有する後カバーと、前記後カバーに付け外し可能に取り付けられる前カバーとからなる。これにより透光性カバーを一体で製造するよりも安価に製造できる。
別態様に係る照明装置は、前記後カバーは前記設置面側が縮径する筒部を有し、前記導光部は前記筒部の外周に存在し、前記前カバーは前記筒部における前記設置面と反対側の端部内周に取り付けられている。これにより光源部から前カバー以外に向けて出射された光も有効に利用することができる。
別態様に係る照明装置は、前記導光部は前記筒部の外周から径方向外方へと延出する環状部分を有し、前記環状部分における前記設置面と反対側の面が反射面とされている。これにより、設置面側を効率的に照射できる。
<実施形態>
以下に本発明の一態様である照明装置について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは照明装置の一例としてシーリングライトについて説明する。言うまでもなく壁に設置される壁掛式の照明装置や、細長い形状の照明装置等にも本発明は適用できる。
【0009】
1.シーリングライトの全体構成
シーリングライト1は、
図1から
図3、特に
図2に示すように、装置本体3と、装置本体3に着脱自在に装着される透光性カバー5とで構成されている。透光性カバー5は装置本体3における設置面と反対側を覆うように装置本体3に装着される。なお、シーリングライト1から光が出射される側を、表側、前側とする。
シーリングライト1は、装置本体3を設置面4に取り付けた後に透光性カバー5を装置本体3に装着することで、設置面4に取り付けられる。
【0010】
2.装置本体
装置本体3について主に
図1〜
図4を用いて説明する。
装置本体3は、複数のLED21から構成される光源部11、光源部11を点灯させるための回路部13、光源部11及び回路部13を搭載するための搭載部15、自装置を設置面4に設置するための取付部17を有している。
装置本体3は少なくとも光源部11を保護する保護部19を有してもよい。本実施形態の保護部19は光源部11と回路部13とを保護する。保護部19は透光性カバー5を着脱自在に装着するための装着機能も有する。
以下、各部について説明する。
【0011】
(1)光源部
光源部11について主に
図3及び
図4を用いて説明する。
光源部11は、複数のLED21と、複数のLED21を実装するための1又は複数の実装基板23とを有する。複数のLED21は、光色が同じ一種類(例えば、白色、昼白色、昼光色、電球色等)であってもよいし、光色が異なる複数種類であってもよい。実装基板23はLED21を複数個実装する。LED21の実装位置は、規則性があってもよいし、規則性がなくてもよい。規則性の形状には、直線状(1列、複数列を含む。)、千鳥状、円弧状(1列、複数列を含む。)等がある。
実装基板23は複数個のLED21を所定の接続形態で接続するための配線パターンを有する。所定の接続形態は、直列接続、並列接続、直並列接続等である。
【0012】
(2)回路部
回路部13について主に
図3及び
図4を用いて説明する。
回路部13は、複数の電子部品25,27と、複数の電子部品25,27を実装するための1又は複数の回路基板29,31とを有する。なお、便宜上各回路基板29,31につき1つの電子部品に符号「25」、「27」を付している。複数の電子部品25,27により、例えば、整流回路、平滑回路、電圧変換回路等が構成される。なお、
図3では複数ある電子部品の一部が記載されている。
ここでは回路基板29,31は2個ある。例えば、1つ目の回路基板29に点灯回路を構成する電子部品25が実装され、2つ目の回路基板31に調色回路や調光回路を構成する電子部品27が実装されている。
【0013】
(3)搭載部
搭載部15について主に
図3及び
図4を用いて説明する。
搭載部15はベース部材35により構成される。ベース部材35は中央に開口37を有する板状をしている。なお、開口37には取付部17が嵌合する。ベース部材35の概観形状は床側(前側)から見たときに円形状をしているが、例えば外観形状が正方形、長方形等の他の形状であってもよい。
ベース部材35は、光源部11を搭載する光源部搭載領域41と、回路部13を搭載する回路部搭載領域43とを表面に有している。
【0014】
ここでは光源部搭載領域41が開口37の周りに存在し、その外周側に回路部搭載領域43が存在する。なお、光源部搭載領域41と回路部搭載領域43との位置関係は上記と逆であってもよい。また、回路部搭載領域は裏面に設けられてもよい。
光源部搭載領域41は、
図9にも示すように、設置面と直交する方向に対して装置本体3の外側に向くように傾斜している。換言すると、光源部搭載領域41はベース部材35の開口37から径方向外方へ離れるに従って設置面4に近づくように傾斜している。
【0015】
実装基板23が光源部搭載領域41に固定されることで、光源部11はベース部材35に搭載される。なお、実装基板23は、例えば、螺合手段、係止手段、固着手段等によりベース部材35に固定されている。実装基板23が光源部搭載領域41に搭載されることで、複数のLED21が開口37を囲む環状(円環状)に配される。なお、表側から見たときに複数のLEDが全体としてマトリクス状(1行0列も含む)に位置するように、複数の実装基板がベース部材に搭載されてもよい。
【0016】
回路基板29,31が回路部搭載領域43に固定されることで、回路部13がベース部材35に搭載される。なお、回路基板29,31は、例えば、螺合手段、係止手段、固着手段等によりベース部材35に固定されている。
回路基板29,31は円弧状をし、電子部品25,27が円弧に沿って実装されている。これにより、回路基板29,31の幅(ベース部材35の径方向の寸法である。)を小さくできる。
【0017】
(4)取付部
取付部17について主に
図2〜
図4を用いて説明する。
取付部17は、ベース部材35の開口37を塞ぎ且つベース部材35における開口37の周辺部に固定される板状部材45と、設置面4に設けられている引掛シーリング46に掛止する一対の引掛刃47と、引掛刃47の掛止状態を維持するロック手段49とを有している。
【0018】
板状部材45はベース部材35の開口37に対応した円形状をしている。板状部材45の中央部がベース部材35の開口37を塞ぐ。板状部材45の外周部がベース部材35の開口37の周辺部に当接状態でねじ等により固定される。なお、
図1にも示すように、引掛刃47の引掛シーリング46への取り付けを補助するガイド部材52と一緒に板状部材45がベース部材35に固定されている。
【0019】
板状部材45は引掛刃47を引掛シーリング46に取り付ける際に作業者に把持される(把持される予定の)把持部53を有している。把持部53は表側へと矩形状に突出する凸部により構成されている。把持部53の内部は、引掛刃47を固定したり、ロック手段49を収容したりするのに利用される。
【0020】
(5)保護部
保護部19について主に
図2及び
図3を用いて説明する。
保護部19は保護カバー51により構成されている。保護カバー51は、円の外側に位置する回転軸の廻りに前記円を回転させて形成されるトーラス形状を、前記円の中心軸を含む面で切断した半トーラス形状をしている。なお、円の中心軸は前記円を回転させたときの当該円の中心を結んだ軸である。
保護カバー51は2つのカバー部材51A,51Bから構成されている。なお、
図3では、一体に組み合わされた状態が示されている。
カバー部材51A,51Bは透光性の樹脂材料により構成されている。カバー部材51A,51Bにおける電子部品25,27を覆う部位には拡散加工(シボ加工)が施されている。
【0021】
カバー部材51A,51Bは半円状の切欠き54を中央に有し、切欠き54の周辺部の平坦部55が取付部17の板状部材45にねじ部材等により固定される。
カバー部材51A,51Bの外周部は外側に張り出す外鍔部57を有している。外鍔部57はベース部材35にねじ等により固定される。外鍔部57は周方向に間隔をおいて複数個(4個)設けられている。周方向に隣接する外鍔部57間には透光性カバー5を取り付けるための透光性カバー取付手段59が設けられている。
【0022】
3.透光性カバー
透光性カバー5について
図1〜
図3及び
図5〜
図8を用いて説明する。
透光性カバー5は、装置本体3に取り付けられる後カバー61と、後カバー61に付け外し可能に取り付けられる前カバー63とを有する。後カバー61及び前カバー63は透光性樹脂材料により構成されている。透光性材料樹脂には拡散粒子(例えば、シリコーン粒子)が混入されており、透光性カバー5は乳白色カバーである。
【0023】
(1)後カバー
後カバー61は、前側拡がりの筒部65と、筒部65の後端部に設けられた装置本体取付手段67と、筒部65の前端部外周に設けられた導光部71とを有する。後カバー61は、筒部65、装置本体取付手段67、導光部71以外に、筒部65の前端部内周に設けられた前カバー取付手段69を一体に有する。後カバー61は例えば汎用ポリスチレンが利用されている。これにより透明度や加工性を高めることができる。
【0024】
筒部65は、テーパー状の筒部分65aと、筒部分65aの後端縁から筒部分65aの軸心に向かって張り出す内鍔部65bとを有している。
装置本体取付手段67は筒部65の後端部において周方向に間隔を置いて且つ軸心に向かって張り出す張出部73により構成される。後カバー61を装置本体3に装着する際に、張出部73はカバー部材51A,51Bの透光性カバー取付手段59に係合する。なお、張出部73は後カバー61において装置本体3に装着される装着部の一例に相当する。
【0025】
後カバー61は内鍔部65bの内周縁から後方へと筒状に延出する後筒部68を有している。後筒部68の後端がベース部材35に当接すると、張出部73が透光性カバー取付手段59に係合可能となる。
前カバー取付手段69は、周方向に間隔をおいて形成された溝部75と、周方向に隣接する溝部75間に設けられた凹部77とにより構成される。凹部77は前カバー63の凸部97と係合する。なお、凹部77と凸部97の凹凸関係は逆であっても互いに係合できる。
【0026】
導光部71は外方へと延伸する環状部分81を有する。本実施形態における導光部71は、環状部分81以外に、環状部分81の外周縁から後方へと延伸する返し部分83を有する。ここでの環状部分81は、
図7に示すように、裏側へと張り出すように湾曲状をしている。
環状部分81における表面は反射面となっている。反射面は、シボ加工が施されたり、反射膜が形成されたりすることで実施される。
【0027】
(2)前カバー
前カバー63は、
図3及び
図8に前側から見たときに円形状をし且つ全体としてドーム状をするドーム部91と、ドーム部91の開口側に設けられた筒部93と、筒部93に設けられた後カバー取付手段95とを有する。後カバー取付手段95は筒部93の周方向に間隔をおいて且つ外方に突出する凸部97により構成される。
【0028】
4.照明状態について
(1)透光性カバー5の後カバー61の前端縁は光源部11のLED21と所定の関係を満たす位置に存在する。所定の関係は、
図9に示すように、LED21の光軸(X1)に対する1/2ビーム角(LEDから出射される光の光度が最大光度の1/2となる光の出射方向と光軸との間の角度の2倍の角度)の一方向角(以下、「1/2ビーム一方向角」という。)Aを示す仮想線X2に近い位置にある。具体的には後カバー61の前端縁が1/2ビーム一方向角Aに対して−15[°]〜+15[°]の範囲内にある。なお、LED21の1/2ビーム角は例えば120[°]である。これにより、LED21から出射された多くの光が前カバー63から直接出射される。なお、LEDは1/2ビーム角が120[°]のLEDに限定するものではない。
【0029】
(2)LED21から
図9の仮想線X2よりも外側(主光出射方向から離れる側)に向けて出射された光の一部は後カバー61の筒部65等に入射して導光部71を経て設置面4側へと光が出射される。つまり、筒部65の内面は光の入射面を構成し、導光部71の裏面は光の出射面を構成する。
導光部71は後カバー61に一体に設けられている(界面がない)ため、筒部65から入射した光をムラなく導光部71へ導光できる。
導光部71(環状部分81)の表面は反射機能(シボ加工)を有するため、設置面4に向かって光を照射できる。また、照明状態のシーリングライト1を設置面4と反対側(前側)から見ると、導光部71の環状部分81がぼんやりと光った状態にできる。これにより、照明状態のシーリングライト1の意匠性を高めることができる。
【0030】
(3)後カバー61における筒部65の筒部分65aは前拡がりのテーパー状をしているため、後カバー61の筒部分65aの内面に達した光は前カバー63へと反射しやすくなる。導光部71は後カバー61の前端部から径方向の外方向に向かって延伸している。このため、後カバー61を透過した一部の光を導光部71で設置面4側へと反射しやすくなる。
【0031】
(4)導光部71の返し部分83の後端は光源部11のLED21と所定の関係を満たす位置に存在する。所定の関係は、
図9に示すように、光源部11のLED21の主光出射方向X1と、LED21の中心と返し部分83の後端縁とを結ぶ仮想線X3との間の角度Bより小さくなる関係である。角度Bは、角度Bでの光度が主光出射方向の光度(最大光度でもある。)の30[%]となる角度である。
これにより、LED21から出射された光の内、1/2ビーム角よりも外側(仮想線X2における主光出射方向と反対側)に出射された光を有効に利用できる。結果的にLED21から出射された多くの光をシーリングライト1から取り出すことができる。
【0032】
(5)設置面4を基準とした場合、LED21の水平方向の位置は後カバー61の内鍔部65bの水平方向の位置と略一致している。これにより、LED21から出射される光の大部分が透光性カバー5側へと出射される。、
【0033】
<第2の実施形態>
第1の実施形態の導光部71は前方から視認可能に構成されている。しかしながら、導光部71は前方から視認できなくてもよい。第2の実施形態では前方ら視認できなくても設置面を照射することができる導光部について説明する。以下、導光部を有する透光性カバーについて説明し、他の部分の詳細は第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
シーリングライト101は、
図10及び
図11に示すように、装置本体3と透光性カバー103とを有する。なお、上述した通り、装置本体3は第1の実施形態の装置本体3と同じ構成であり、各部の説明は第1の実施形態での各部と同じ符号を用いる。
装置本体3は、
図12に示すように、光源部11、回路部13、搭載部15、取付部17及び保護部19を有する。透光性カバー103は
図12に示すように後カバー105と前カバー63とを有する。前カバー63は第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
【0034】
後カバー105は
図13に示すように後カバー本体107と装飾枠体109とを有している。装飾枠体109は例えば木目調を有している。
後カバー本体107は、
図12及び
図13に示すように、筒部65と、装置本体取付手段67と、筒部65の外周に設けられた導光部111と、前カバー取付手段69を有する。なお、筒部65、装置本体取付手段67及び前カバー取付手段69は第1の実施形態のこれらと同じであるため説明を省略する。
導光部111は
図13に示すように筒部65の外周から外方へと環状に延出する環状部により構成される。導光部111は装飾枠体109を装着するための装着手段を有している。ここでの装着手段は貫通孔115,117により構成されている。
装飾枠体109は後カバー本体107(筒部65)の前端部の外周に配されている。具体的には、装飾枠体109は導光部111に取り付けられている。
【0035】
装飾枠体109は、
図13に示すように、複数個(本例では4個)の枠部材121と、複数個の止め部材123とを有する。ここでの枠部材121及び止め部材123は透光性を有しておらず、互いに異なる色で構成されている。例えば、枠部材121の色は木目をイメージする色(例えば、ブラウン、ダークブラウンである。)であり、止め部材123の色は金属をイメージする色(例えば、シルバー、ゴールドである。)である。
装飾枠体109を前方から見ると
図12に示すように装飾枠体109は円環状をし、枠部材121は
図14に示すように円弧状をしている。
【0036】
枠部材121は、
図14に示すように、少なくとも導光部111と対向する対向壁131を有する。枠部材121は、対向壁131と、対向壁131の内側端から立設する内立壁133と、対向壁131の外側端から立設する外立壁135とを有する。なお、枠部材121は熱可塑性樹脂により構成されている。
対向壁131の表面(前面)には装飾が施されている。ここでの装飾は
図12に示すように木目をイメージする溝により構成されている。対向壁131には長手方向に間隔をおいて補強部137が設けられている。ここでの補強部137はリブで構成され、リブは内立壁133と外立壁135に接続する。
【0037】
枠部材121は、導光部111に装着するための装着手段を有している。装着手段は、
図14に示すように、対向壁131におけるリブ(補強部137)が設けられている部位から後方へと延出するボス141と、内立壁133から後方へと延出する係止片143とで構成される。
ボス141は導光部111の貫通孔115(
図13参照)に挿入された状態で熱融着されている。係止片143は
図16に示すように導光部111の貫通孔117(
図13参照)を挿通して筒部65の外周面に係止する。
内立壁133は
図13に示すように筒部62の前端部の外周面に当接する。外立壁135は導光部111の外周縁を覆うように設けられている。
【0038】
枠部材121の長手方向の端部は隣接する他の枠部材121と連結する連結部145,147となっている。隣接する一方の枠部材121の連結部145と他方の枠部材121の連結部147とが重なる状態で、連結部145,147は対向壁131の端部から長手方向に延出している。
両連結部145,147は貫通孔145a,147aを有する。隣接する枠部材121の連結部145,147同士を重ねた際に貫通孔145a,147aが一致し、前後方向に連続する1つの貫通孔となる。
連結部147は他の枠部材121の連結部145に係止する係止爪147bを有し、連結部145は係止爪147bが係止する係止孔を貫通孔145aに合わせて有している。
【0039】
止め部材123は、
図13及び
図15に示すように枠部材121の対向壁131と外立壁135とに当接する「L」字状をしている。止め部材123は長壁151と短壁153とを有する。長壁151が枠部材121の対向壁(正確には連結部145,147である。)131に当接する。短壁153は枠部材121の外立壁135に当接する。
なお、正確には
図16に示すように対向壁131と外立壁135の間には傾斜壁があり、止め部材123も長壁151と短壁153との間にも傾斜壁がある。
長壁151の裏面には
図15に示すように後方へと延伸するボス155とリブ157とを有している。ボス155は、
図16に示すように隣接する枠部材121の連結部145,147同士を重ねた状態で貫通孔145a,147a及び導光部111の貫通孔115を貫通し、導光部111の裏面に熱融着される。
【0040】
リブ157は、連結部147の表面に当接して連結部147,145を支持する。
シーリングライト101は後カバー本体107と別部材である装飾枠体109を有している。このため、色の異なる複数種類の装飾枠体を準備することで複数種類のデザインのシーリングライトを安価に用意できる。また、装飾枠体109は、複数個の枠部材121と複数個の止め部材123とで構成されている。このため、色の異なる複数種類の枠部材と色の異なる複数種類の止め部とを準備することで、複数種類の装飾枠体を安価に用意できる。
【0041】
<変形例>
以上、2つの実施形態に係る照明装置を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.導光部
(1)構造
第1及び第2の実施形態の導光部71,111は前方から見たときに円環状をしているが、他の環形状であってもよい。他の環形状としては四角形や六角形等の多角形環状、長円形や楕円形等の環形状であってもよい。
第1及び第2の実施形態の導光部71,111は導光部71,111の後方である設置面を照射しているが、斜め後方を照射するようにしてもよい。この場合、例えば導光部の環状部分を設置面に対して傾斜させれば実施できる。
第1及び第2の実施形態の透光性カバー5,103は後カバー61,105と前カバー63との2つの部材から構成されているが、1つの部材により透光性カバーを構成してもよい。また、装置本体に装着する装着手段と導光部とが同じ部材にあれば、透光性カバーは3つ以上の部材により構成されてもよい。
【0042】
(2)位置
第1及び第2の実施形態の導光部71,111は、後カバーは61,105の前端側に位置しているが、他の部位に位置してもよい。他の部位としては、例えば後カバーの表裏方向(高さ方向)の中央部位や後端部に位置してもよい。
【0043】
(3)出射面
第1の実施形態の導光部71は環状部分81と返し部分83とから光を出射するようにしているが、例えば、返し部分83から光を出射するようにしてもよい。返し部分83から出射させるには例えば環状部分81の表面及び裏面を反射面とすればよい。
第1の実施形態の導光部71は環状部分81の全体から光を出射するようにしているが、例えば環状の環状部分の周方向に間隔をおいて光を出射するようにしてもよい。間隔をおいて出射させるには例えば出射させない領域を反射面とすればよい。
第1の実施形態の導光部71は設置面4側に光を出射しているが、例えば設置面と反対側に光を出射するようにしてもよい。この場合導光部の設置面側に位置する面を反射面とすれば実施できる。
【0044】
2.照明装置
第1及び第2実施形態の光源はLEDであったが、従来から存在する蛍光灯を利用する照明装置であってもよいし、有機EL素子を用いた照明装置であってもよい。
第1の実施形態の装置本体3は保護部19を有していたが、保護カバーを有しなくてもよい。さらに、保護部19は一部材で構成してもよい。
第1の実施形態の装置本体3は回路部13を搭載部15の表面に備えていたが、例えば搭載部15の裏面に備えてもよい。
第1の実施形態の装置本体3の搭載部15における光源部搭載領域41は傾斜していたが、傾斜していなくてもよい。