(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6093953
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】刈払機のアタッチメント取付装置
(51)【国際特許分類】
A01D 34/68 20060101AFI20170306BHJP
F16B 2/06 20060101ALI20170306BHJP
【FI】
A01D34/68 N
F16B2/06 A
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-117043(P2016-117043)
(22)【出願日】2016年6月13日
【審査請求日】2016年10月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】711005411
【氏名又は名称】金田 三郎
(72)【発明者】
【氏名】金田 三郎
【審査官】
中澤 真吾
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−20588(JP,A)
【文献】
特開2012−70475(JP,A)
【文献】
特開2009−9020(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 34/412−34/90
F16B 2/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈払機1のメインパイプ3を挟持する上下一対の対称となるコ字型クランプ6、7に、メインパイプ3を挿通する半円状切欠部8a、8bを設けるに、半円状切欠部8aはコ字型クランプの側片6a、7aとコ字型クランプの側片6b、7bを上下に合わせた中心点で対称形であり、この中心点をメインパイプ3の長さ方向に離間させ、メインパイプ3を挟んで上下コ字型クランプ側片の遊端部9を重ね合わせると共に、一対のコ字型クランプ天辺6c,下底7c間をボルト、ナット等の諦着具で諦着し、コ字型クランプ下底7cをメインパイプ3に斜めに交差して刈払機1のアタッチメント取付台5としたことを特徴とする刈払機のアタッチメント取付装置。
【請求項2】
コ字型クランプ下底7c部を締着したナット12、12からボルト11、11の下端部を延出し、このボルト11、11に刈払機1の飛散防止シートなどのアタッチメントを指締め可能なナット16、16により着脱可能としたことを特徴とする特許請求の範囲1に示す刈払機のアタッチメント取付装置。
【請求項3】
下部コ字型クランプ7の側片7a、7bの前方一端には、この刈払機1の飛散防止シート4を垂下するための孔22a、22bを、コの字型クランプ下底7cには孔23aをそれぞれ穿設したことを特徴とする特許請求の範囲1に示す刈払機のアタッチメント取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
丸パイプからなる刈払機のメインパイプにアタッチメントの着脱容易な取付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に刈払機のメインパイプである丸パイプにアタッチメントを取り付けるに、丸パイプへの回転を防止して強固に取着できると共に、軽量でしかも取着するアタッチメントの負荷に対応できる強度が必要である。
【0003】
最近では刈払機による作業の多様化により、アタッチメントの着脱頻度が多くなり、アタッチメントの着脱の容易さが求められている。
【0004】
従来の刈払機のメインパイプである丸パイプへのアタッチメントの取り付け装置は、例えば特許文献1の本発明者が提案した特開2012−239410にはカバー取付台とパイプ用サドルバンドにより前記メインパイプを挟み込むようボルト、ナットで固定されているが、飛散防止カバーを取り付けるための強度を確保するためカバー取付台とパイプ用サドルバンド部材の板厚が必要となり重量が大となっていた。
【0005】
特許文献2には交差する棒状体6、6′の固着構造が示されているが、重合する板状の接続具2、2′が示されており、仮にこの重合する接続具に何かを取着しても強度上の課題を解消するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−239410号 公報
【特許文献2】実開昭59−49006号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これらの不都合を解消すべくなされたものである。刈払機のメインパイプである丸パイプにアタッチメント取付台を強固に取付られると共に、部品の重量を軽減し、更にアタッチメントの着脱容易な取り付け装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために請求項1に係るこの発明は、刈払機のメインパイプを挟持する上下一対の対称となるコ字型クランプに、メインパイプを挿通する半円状切欠部を設けるに、半円状切欠部は上部コ字型クランプの側片と下部コ字型クランプの側片を上下に合わせた時に出来る中心点で対称となり、この中心をメインパイプの長さ方向に離間させてメインパイプを挟んで上下コ字型クランプ側片の遊端部を互いに重ね合わせると共に、一対のコ字型クランプ天辺、下底間をボルト・ナット等の諦着具で諦着し、コ字型クランプ下底をメインパイプに斜めに交差させて刈払機のアタッチメント取付台としたことを特徴とする刈払機のアタッチメント取付装置である。
【0009】
請求項2の発明は、丸パイプは刈払機のメインパイプであって、下面コ字型クランプ下底部からボルトの下端部を延出、このボルトに刈払機のアタッチメントを指締め可能なナットにより着脱出来るように構成した特許請求の範囲1に示す刈払機のアタッチメント取付装置である。
【0010】
請求項3の発明は、アタッチメント取付台となる下コ字型クランプの両側片を貫通する取付孔と、下コ字型クランプ下底にこの刈払機の飛散防止シートを付着する取付孔を穿設したことを特長とする特許請求の範囲1に示す刈払機のアタッチメント取付装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は丸パイプに上下一対のコ字型クランプの遊端部を重合させ、丸パイプを囲むコの字型クランプの半円状切り欠き接触部で上下に締め付けることが出来るので、丸パイプと半円状切り欠き接触部の長さ方向への移動をなくし、丸パイプの円周方向への回動を防止して取付台を極めて強固に固着することが出来る。
【0012】
上下一対の断面コ字型クランプのクランプ側片にそれぞれ設けた半円状切り欠き部でメインパイプを挟持すると共に、コ字型クランプの側片の遊端部を上下に重合させて取付台を形成し、ボルト・ナット等の締着具でコ字型クランプの天辺と下底を締めつけ固定したので、メインパイプに対する半円状切り欠き部とパイプとの接触点が多く極めて強固に取り付けることが出来る。丸パイプの外径より大きい半円状切り欠き部が丸パイプと接触する時、接触部は締着具による締め付けで順次クサビ状の位置は変る、両脇のボルトの出を等しくすると、締め付け力が十分に働く。
【0013】
丸パイプを挟んで一対のコ字型クランプのクランプ遊端部を重合させることにより四角形の箱形を形成し、この四角形の上下2辺をボルト、ナット等の締着具で締め付け固定したので、従来の2枚の板厚のみによる取付台に比べて軽量化を図りながら強度を格段に
向上することが出来た。
【0014】
刈払機のアタッチメント取付台を軽量化することにより、従来は不使用時に取付台を含むアタッチメントの取り外しをしていたので着脱に手数を要していたが、本発明ではアタッチメントの取付台を軽量化したことにより、取付台を刈払機に固着したままアタッチメントのみの着脱が出来るので着脱が容易になり作業能率の向上を図ることが出来た。
【0015】
刈払機のメインパイプを挟持する上下一対の対称となるコ字型クランプに半円状切欠部を設けるが、このメインパイプの長さ方向に離間する半円状切り欠き部の離間距離により、メインパイプに斜めに交差するアタッチメント取付台の角度を自在に設定することが出来る。
【0016】
更に、アタッチメントによっては飛散防止シートなどの可撓性のある装置は着脱することなく、不使用時には刈払機のメインパイプに巻き付けて使用することが出来るので、交換の手間もなく一層の作業能率の向上が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】刈払機のアタッチメント取付状態を示す側面斜視図
【
図2】刈払機のアタッチメントを外しての使用状態を示す側面斜視図
【
図4】丸パイプへの取付台組立説明図で正面図、上面図、側面図
【
図5】アタッチメントの取り付け説明図で正面図、側面図、上面図
【
図6】(A)アタッチメントの簡易取付状体説明図 (B)は
図6(A)のA矢視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図7に基づいて説明する。
【0019】
図1は刈払機のアタッチメントとしての飛散防止シートの取付状態を示す側面斜視図、
図2はアタッチメントを取り外し、アタッチメント取付台のみがメインパイプに取付けられた時の状態を示している。
【0020】
図1は刈払機1のメインパイプ3先端部に刈刃2を設けると共に、その後方にアタッチメントである飛散防止シート4を取り付けたアタッチメント取付台5をメインパイプ3に斜めに交差して固着している。
【0021】
図2はアタッチメント取付台5をメインパイプ3に固着した構成で、上下に対向する一対の上部コ字型クランプ6、下部コ字型クランプ7によって構成されるもので、飛散防止シート4などを使用しない場合でもアタッチメント取付台5はそのままメインパイプ3に固着している。
【0022】
図3に基づきアタッチメント取付台5をメインパイプ3に取り付ける詳細を説明する。丸パイプからなる刈払機1のメインパイプ3に上下一対の対称となるコ字型クランプ6、7を設ける。上部コの字型クランプ6のコ字型クランプ側片6aにはメインパイプ3を挟着するための半円状切り欠き部8aを設け、コ字型クランプ側片6bには上記半円状切り欠き部8aに対して、コ字型クランプ6の長さ方向に一定距離を離間させて半円状切り欠き部8bを設けると共に、コ字型クランプ天辺6cには上部コ字型クランプ6長さ方向の両端に、後述するボルト11、11を挿通するためのボルト孔10、10をそれぞれ穿設する。
【0023】
次に下部コ字型クランプ7にも上部コ字型クランプ6と同様に、コ字型クランプ側片7aにはメインパイプ3を挟着するための半円状切り欠き部8aを設け、コ字型クランプ側片7bには上記半円状切り欠き部8aに対して、コ字型クランプ7長さ方向に一定距離を離間させて半円状切り欠き部8bを設けると共に、コ字型クランプ下底7cには下部コ字型クランプ7長さ方向の両端に、後述するボルト11、11を挿通するためのボルト孔10、10を穿設する。
【0024】
メインパイプ3を挟んで上下コ字型クランプ側片の遊端部9を互いに重ね合わせると共に、コ字型クランプ天辺6c,下底7cの両端にそれぞれを穿設したボルト孔10、10にボルト11、11を挿通しナット12、12等の諦着具で諦着することにより、下部コの字型クランプ7の下底7cをアタッチメント取付台5として刈払機の飛散防止シート4の取付板14を挟持して取着するものである。
【0025】
図4の正面図に示すように、上下それぞれのコ字型クランプ側片6a、6b、7a、7bにはメインパイプ3を挿通する半円状切欠部8a、8bを設けるが、上部コ字型クランプ6の側片6aと下部コ字型クランプ7の側片7a、上部コ字型クランプ6の側片6bと下部コ字型クランプ7の側片7bを上下に合わせた中心点で対称形であり、この中心点をメインパイプ3の長さ方向に離間させているが、この離間の長さを変えることにより、アタッチメント取付台5とメインパイプ3との交差する角度を設定することが出来る。
【0026】
図4の正面図、側面図に示すようにメインパイプ3を挟んで上下コ字型クランプ側片の遊端部9を互いに重ね合わせると共に、上下一対のコ字型部クランプ6,7を上下に貫通するボルト11、11の下部をナット12、12により締着することにより丸パイプを挟持して、コ字型クランプは四辺形の角パイプ状に強固なアタッチメント取付台5となる。
【0027】
ボルト11、11の下部はナット12、12の下方に更に延伸して、このナット12、
12を介して刈払機1の飛散防止シート取付板14を指締め可能な蝶ナット16、16などにより締着取着したものである。下部コ字型クランプ下底7cより延伸してナット12、12を介して刈払機1の飛散防止シート取付板14を取着するが、この時下部コ字型クランプを締着するナット12、12の下方にシート取付板14の板厚より僅かに広い隙間14aを設けて蝶ナット16、16を設けている。この蝶ナット16、16はボルト11、11の端部から離脱しないようボルト11、11の下端部にはロックナット17、17が付設されている。
【0028】
上下コの字型クランプの製作時、プレスを用いて製作する方法と、既成の矩形角パイプを用いて、矩形の角パイプ側面にパイプ径に対応する円形孔を角パイプの長さ方向に離間して穿設し、その後にパイプ孔の中央で分離切断することにより上下コの字型クランプ6、7を製作することが出来る。
【0029】
図5は刈払機1のアタッチメント着脱時の操作の容易化を図った構造であって、底面図に示すように、飛散防止シート4のシートの取付板14にはボルト11、11に対応してシート取付板14の短辺方向に外斜め方向に孔径巾の開放端を有する案内切り欠き15a、ボルト11にはシートの取付板14の長辺外方向の孔径巾の開放端を有する案内切り欠き15bを設ける。このシートの取付板14には回動可能に飛散防止シートアングル4aが連接されている。
【0030】
図5の側面図には上下一対のコ字型クランプ6,7のコ字型クランプ天辺6cとコ字型クランプ下底7cを上下に貫通してロックピン18を挿通するロックピン孔13aをボルト孔10の外側に穿設する。ロックピン18は上下に移動可能とし、ロックピン18の上方にはロックピンつまみ19を設け、ロックピン18の下端はコ字型クランプ下底7cを貫通して、更にシート取付板14を貫通し飛散防止シート4の脱落を阻止している。
【0031】
このロックピン18はコ字型クランプ下底7c部内方底部とコ字型クランプ天辺6cの天井部との間にバネ21を介して常時コ字型クランプ下底7c底部に当設し飛散防止シート4の移動落下を阻止するよう構成されている。
【0032】
図6(A)(B)はアタッチメントの簡易取付状体を説明するもので、下部コ字型クランプ側片7a、7bにはこれらを貫通するキーリング孔22a、22aを穿設する。キーリング孔22aの他方には、ベーターピン孔23aを穿設する。一方飛散防止シートアングル4aにはキーリング孔22aに対応してキーリング孔22b、ベーターピン孔23aに対応する位置にはベーターピン孔23bを穿設する。下部コ字型クランプ側片7a、7bを貫通するキーリング孔22a、22aと飛散防止シートアングル4aのキーリング孔22b間をキーリング22で連結し、他方ベーターピン孔23a、23b間をベーターピン23で連接することにより飛散防止シート4をアタッチメント取付台5より垂下する。下部コ字型クランプ側片7a、7bのキーリング孔22a、22aと飛散防止シートアングル4aのキーリング孔22b間をキーリング22で接続したことにより飛散防止シート4の三次元回動が可能になった。
【0033】
図7は
図6で示した簡易取付状体からの不使用時の飛散防止シート4の収納状態を説明するものである。上記ベーターピン23には固定紐24が付設され、固定紐の他端は飛散防止シート4に付設されている。
【0034】
上記構成による刈払機のアタッチメント着脱について説明する。刈払機のアタッチメントとしては刈刃の回転による小石などの飛散を防止する飛散防止シート、刈り取った草を集草する集草装置、刈刃への巻付きを防止する巻き付き防止装置、エンジン始動時に、刈刃を地面から離間させる支持脚等を想定しているが、本実施例では、刈草の集草や刈り刃
の回転による小石などの飛散を防止する飛散防止シートにより説明する。
【0035】
刈払機の刈刃2後方の飛散防止シート4取着位置に、メインパイプ3に対して上下のコ字型部クランプ6,7のコの字型クランプ側片6a、6b、7a、7bに設けた半円状切り欠部8a、8bの上下からメインパイプ3を挟んでクランプ遊端部9が重合するまで抱き合わせる。上部コ字型クランプ6の天辺6cに穿設されたボルト孔10、10上方よりボルト11、11を挿通し、下部コ字型クランプ7の下底7cより突出する部分をナット12、12により上下のコ字型クランプ6,7を締め付け固定する。下部コの字型クランプの下底7cをナット12、12を介してアタッチメント取付台5として使用するが、使用の有無に関係なくこのアタッチメント取付台5は常時メインパイプ3に締着されている。
【0036】
校庭や道路などでの草刈り作業時には飛散防止シートの取付を必要とする。第6図によりアタッチメント取付台5にアタッチメントとしての飛散防護シート4の取付について
説明する。
【0037】
アタッチメント取付台5となるコ字型クランプ下底7cからナット12,12を介して突出するボルト11、11と蝶ナット16、16のシート取付板取付間隙部14aにシート取付板14の案内切り欠き15aの開放端を挿入、更に案内切り欠き15bの開放端を挿入した後、ロックピンつまみ19を引き上げて下部コ字型クランプ下底7cよりロックピン孔13bを貫通突出した後、シート取付板14を蝶ナット16、16により手で締め付けることによりシート取付板14を挟み込み飛散防止シート4を取着する。
【0038】
畦草刈りや、草丈の長い草刈り時には飛散防止シート4を必要としないので飛散防止シート4を取り外して作業する。この時はアタッチメント取付台5はメインパイプ3に取りつけたままにする。
【0039】
飛散防止シート4をアタッチメント取付台5から取り外すには、ロックピンのつまみ19を把持して上方に引き上げ、ロックピン18の先端部をバネ21に抗してコの字型クランプ下底7c部内方に引きあげる。次にアタッチメント取付台5下方のシート取付板14を締めつけている2個の蝶ナット16、16を手で緩めて、ボルト11からシート取付板14の案内切り欠き15aより抜き出し、他方の案内切り欠き15bも同様にしてボルト11から抜き出すことでシート取付板14を取外すことにより、飛散防止シート4をアタッチメント取付台5より取り外すことが出来る。
【0040】
図6に示す他の実施例は、飛散防止シート4を必要に応じてアタッチメント取付台5から垂下しての飛散防止シートを機能させる使用状態について説明する。
【0041】
飛散防止シート4をアタッチメント取付台5から垂下して使用するには、メインパイプ3に巻き付けた飛散防止シート4の固定紐24を解除し、アタッチメント取付台5から垂下し、既にキーリング22で連結されている側と反対側のアタッチメント取付台5のコ字型クランプ下底7cに穿設したベーターピン孔23aと、飛散防止シートアングル4aに設けたベーターピン孔23bをベーターピン23で連結する。連結されているキーリング22は下部コ字型クランプ側片7a、7bを貫通するキーリング孔22aと飛散防止シートアングル4aのキーリング孔22bの3箇所の孔により保持されているので、垂下しての作用時に飛散防止シート4の作用位置を確保しながら、後述の不使用時の巻き付け方向への対応をも可能にしている。
【0042】
飛散防止シート4を必要としない時には、ベーターピン23をアタッチメント取付台5から引き抜き、飛散防止シート4をアタッチメント取付台5を含んでメインパイプ3に巻
き付け、更にベーターピン23に一端を結び付けた固定紐24を飛散防止シート4外方に巻き付け固定する。このことにより飛散防止シート4を刈払機に常時所持して、必要時には即使用できるので安全性を更に向上したものである。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上のように、本発明の刈払機のアタッチメント着脱装置はアタッチメント取付台を軽量化すると共に強度アップを図ることによりアタッチメントの着脱を極めて容易に行える安全で効率の良い刈払機として利用範囲を拡大することが出来る。
【符号の説明】
【0044】
1 刈払機
2 刈刃
3 メインパイプ
4 飛散防止シート
4a 飛散防止シートアングル
5 アタッチメント取付台
6 上部コ字型クランプ
6a コ字型クランプ側片
6b コ字型クランプ側片
6c コ字型クランプ天辺
7 下部コ字型クランプ
7a コ字型クランプ側片
7b コ字型クランプ側片
7c コ字型クランプ下底
8a 半円状切り欠き部
8b 半円状切り欠き部
9 クランプ側片遊端部
10、10 ボルト孔
11、11 ボルト
12、12 ナット
13a ロックピン孔
13b ロックピン孔
14 シート取付板
14a シート取付間隙
15a 案内切り欠き
15b 案内切り欠き
16、16 蝶ナット
17、17 ロックナット
18 ロックピン
19 ロックピンつまみ
20 ピン孔
21 バネ
22 キ―リング
22a、22a キーリング孔
22b キーリング孔
23 ベーターピン
23a ベーターピン孔
23b ベーターピン孔
24 固定紐
25 安全カバー
【要約】
【課題】刈払機のメインパイプには飛散防護シートなどのアタッチメントを着脱自在に取着するが、軽量で簡単にしかも強固に固着する手段が求められていた。
【解決手段】刈払機のメインパイプに斜交して、アタッチメントを着脱する一対のコ字型クランプに半円状切り欠き部を形成、これによりメインパイプを挟着した刈払機のアタッチメント取付装置。
【選択図】
図3