特許第6093956号(P6093956)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6093956スタッフィングチューブマウンティングアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093956
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】スタッフィングチューブマウンティングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A22C 11/02 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
   A22C11/02
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-520249(P2014-520249)
(86)(22)【出願日】2012年7月10日
(65)【公表番号】特表2014-520550(P2014-520550A)
(43)【公表日】2014年8月25日
(86)【国際出願番号】US2012046064
(87)【国際公開番号】WO2013009748
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2015年6月29日
(31)【優先権主張番号】13/179,950
(32)【優先日】2011年7月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514006981
【氏名又は名称】マレル ミート プロセッシング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】デブリーズ、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】アーノート ジュニア、ケネス ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ウィアーズ、ティモシー ブイ.
【審査官】 豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05916019(US,A)
【文献】 特表2002−541869(JP,A)
【文献】 米国特許第02660755(US,A)
【文献】 米国特許第03739427(US,A)
【文献】 米国特許第05503438(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 5/00 − 29/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部分、第2部分および中間部分を有する細長い本体と、
前記第2部分のテーパ部分に適合するテーパ部分を一端に有するスタッフィングホーンと、
前記スタッフィングホーンが挿入される孔、および、前記スタッフィングホーンの前記テーパ部分と係合するテーパ部分を有するカラーと、を備え、
前記第2部分の前記テーパ部分は、前記中間部分から前記第2部分の端部まで延在し、
前記カラーは、前記細長い本体に接続される、スタッフィングチューブマウンティングアセンブリ。
【請求項2】
前記カラーの前記テーパ部分のテーパ角度は、テーパ状の表面に沿って前記スタッフィングホーンの前記テーパ部分に適合する
請求項1に記載のスタッフィングチューブマウンティングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッフィングホーン(stuffing horn)のマウンティングアセンブリおよびシリンダのフォロワ(follower)に関する。
【背景技術】
【0002】
詰め物を行うのに使用される、細長い形状を有し、中空である、スタッフィングチューブ(stuffing tube)が知られている。チューブに、空洞の細長いケーシング材料を被せ、その中に肉エマルジョンを押し込み詰めるための導管として機能する。スタッフィングチューブ動作させるために取り付ける際には、課題があり、それについては、米国特許第6,135,870号および第6,315,653号広報に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。上記の特許では、一定の改善がなされたが、スタッフィングチューブ搭載アセンブリは、スタッフィングチューブの1サイズのみに適合するように設計されているという課題が残っている。チューブを交換するには、時間がかかる。
【0003】
また、スタッフィングチューブがエアシリンダによって移動した場合、肉エマルジョンが、シリンダに堆積して、動作に影響を与えることから、クリーニングが必要となる。このような問題に対処する装置が求められている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、異なるサイズのスタッフィングホーンに対応可能なマウンティングアセンブリを提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、スタッフィングホーンの取り換えを素早く容易に行うことができるマウンティングアセンブリを提供することを目的とする。
【0006】
更に、本発明は、シリンダ内にミートエマルジョンが堆積するのを低減するおよび/または防ぐフォロワを提供することを目的とする。
【0007】
これらおよびその他の目的は、以下の詳細な説明、添付の図面および特許請求の範囲に基づき、当業者に明らかとなるであろう。
【0008】
スタッフィングチューブマウンティングアセンブリおよびフォロワは、一端にスタッフィングホーンのテーパ部分に適合するテーパ部分を有する細長い本体を備える。スタッフィングホーンは、カラーの孔を介して挿入される。カラーの孔は、カラーが細長い本体に取り付けられると、ホーンのテーパ状の端部に係合するテーパ部分を有する。
【0009】
フォロワは、孔を有するハウジングを備える。ハウジングの側壁に設けられた開口部は、孔と連通する。孔内には、ワイパが設けられる。端壁に設けられた中央開口部を有するキャップが、ハウジングに取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】マウンティングアセンブリの分解断面図である。
図2】マウンティングアセンブリの斜視図である。
図3】フォロワの分解断面図である。
図4】フォロワの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面に示すように、スタッフィングチューブマウンティングアセンブリ10は、細長い本体12、スタッフィングホーン14、および、カラー(collar)16を備える。細長い本体12は、第1部分18、中間部分20および第2部分22を有する。第1部分は、マウンティングアセンブリを長手方向に移動させるために、エアシリンダ23と接続されるように設計されている。望ましくは、第1部分18は、端部24を有し、端部24は、端部24から第1接続フランジ26に向かって外側に広がるテーパ形状を有する。接続フランジ26は、細長い部分30によって、第2フランジ28とは分離されている。望ましくは、第2フランジ28は、第1フランジ26よりも大きな直径を有し、また、万力で把持するために平坦な表面32を有する。
【0012】
細長い本体12の中間部分20は、第2フランジ28から離れる方向に外側に向かって延在する。望ましくは、中間部分20は、概してシリンダ形状を有し、レンチで把持するために使用される凹んだ平坦な面34を有する。
【0013】
第2部分22は、中間部分20から離れる方向に外側に向かって延在する。望ましくは、第2部分22は、テーパ部分の付近には物理的な止め具が存在しないねじ切り中央部分36、中間部分20から中央部分36に向かって外側にテーパ状に形成された第1テーパ部分38、および、中央部分36から端部42に向かって内側にテーパ状に形成された第2テーパ部分40を有する。第1部分18および第2部分22は、細長い本体12の長手方向重心軸44と同心の外面を有する。
【0014】
スタッフィングホーン14は、中空であり、ホーン14の主要部48から接続端50に向かって外側にテーパ形状に形成されたテーパ部分46を有する。テーパ部分46のテーパ角度は、テーパ部分40の角度と同様であり、テーパ部分46が、テーパ部分40のテーパ状の表面に沿って係合するようになっている。
【0015】
カラー16は、第1端52、第2端54、および、長手方向に延在する同心孔56を有する。同心孔は、スタッフィングホーン14よりも大きな直径を有する第1部分58を有する。同心孔56の第2部分60は、第1部分58から離れる方向に向かって外側にテーパ形状を有する。望ましくは、同心孔56の第2部分60のテーパ角度は、スタッフィングホーンのテーパ部分46の角度と同様であり、同心孔56の第2部分60が、テーパ部分46のテーパ状の表面に沿って係合するようになっている。第2部分60は、同心孔56のねじ切り第3部分62で終端する。第3部分62は、細長い本体12の中央部分36の直径よりもわずかに大きな直径を有し、同心孔56の第3部分62に、細長い本体12の中央部分36が螺嵌するようになっている。
【0016】
組み立ては、スタッフィングホーン14の接続端50に対向する端部を、カラー16の同心孔56に挿入することによって行われる。カラー16が、スタッフィングホーン14のテーパ部分46に到達するまで、スタッフィングホーン14の主要部48の長さ方向に沿ってカラーを動かす。次に、本体部12の第2部分22のテーパ部分40を、スタッフィングホーン14のテーパ部分46へと挿入して、テーパ部分40の外面が、テーパ部分46の内面に係合するようにする。そして、カラー16の第3部分62のねじ山が、第2部分22のねじ切り部分36に螺嵌することによって、カラー16が、第2部分22に螺着される。カラー16が、第2部分22に螺着されると、カラーの第2部分60および第2部分のテーパ部分40が、スタッフィングホーン14のテーパ部分46と係合して、密封構造が形成される。
【0017】
フォロワ66を介して延在するシリンダ65を含むホーン調整アセンブリによって、スタッフィングホーン14を長手方向に移動可能である。望ましくは、フォロワは、ハウジング68、インサート70、および、キャップ72を有する。ハウジングは、第1端74、第2端76、側壁78、および、ハウジング68の中央軸を通過して第1端74から第2端76へと延在する孔80を有する。孔80の内部には、ガイドシリンダ23の直径よりも小さな直径を有する開口部83を有するシェルフ81が、横断方向に延在する。側壁78は、側壁78の外周から孔80へと延在する少なくとも1つの開口部82を有する。開口部82は、加圧潤滑油(pressurized grease)源85に連通して接続される。側壁78は、肩部86を形成している凹部領域84を有する。肩部86から外側に向かって、ねじ切りされたステム88が設けられている。
【0018】
インサート70は、第1端90、第2端92、側壁94、および、ほぼ中央に位置する孔96を有する。側壁94は、少なくとも1つの、望ましくは複数の開口部98を有する。側壁94はまた、穴80の直径よりも小さな直径を有する。インサート70の第2端92には、ワイパ100が取り付けられている。望ましくは、ワイパ100は、穴96内に取り付けられて、例えば、ゴムのような柔軟性を有する材料によって形成されており、中央開口部102を有する。これに替えて、ワイパをステム88に取り付けてもよい。
【0019】
キャップ72は、端壁104および側壁106を有する。端壁は、インサートの直径よりも小さな直径を有し、ほぼ中央に位置する開口部108を有する。側壁106は、ハウジング68のねじ切れされたステム88に螺嵌されるねじ切りされた内面110を有する。
【0020】
組み立てるには、インサート70の第1端90がシェルフ81に係合するまで、インサート70をハウジング68の第2端から孔80に挿入する。インサートを挿入した後に、シェルフ81の開口部83、インサート70の孔96、および、ワイパ100の開口部102が一列に並ぶように、キャップ72をハウジング68に螺着する。そして、シリンダ65が、開口部83、穴96および開口部102を介して挿入されるように、フォロワ66を位置させる。
【0021】
組み立てが完了すると、潤滑油を、加圧潤滑油源85からフォロワ66に供給する。加圧潤滑油源85から、潤滑油が、開口部82を介して孔80へと流れる。孔80から、潤滑油は、インサート98の開口部を介してシリンダ65へと流れる。このシリンダ65に供給された潤滑油により、シリンダ65がスタッフィングホーン14に向かってスライドした時に、肉が堆積されるのを防ぐ。シリンダ65がスタッフィングホーン14から抜かれると、シリンダに残った肉は、ワイパ100によって取り除かれる。これに替えておよび/またはこれに加えて、インサート70の端部90に、ワイパ111を搭載して、潤滑油がシリンダ65に入るのを防いでもよい。
【0022】
上記に、上記の目的を少なくとも達成するスタッフィングチューブマウンティングアセンブリおよびフォロワが開示された。
図1
図2
図3
図4