(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6093996
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具
(51)【国際特許分類】
A47B 39/10 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
A47B39/10
【請求項の数】11
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2012-524096(P2012-524096)
(86)(22)【出願日】2010年8月10日
(65)【公表番号】特表2013-501544(P2013-501544A)
(43)【公表日】2013年1月17日
(86)【国際出願番号】CN2010075865
(87)【国際公開番号】WO2011018028
(87)【国際公開日】20110217
【審査請求日】2012年7月4日
【審判番号】不服2015-18791(P2015-18791/J1)
【審判請求日】2015年10月16日
(31)【優先権主張番号】200910166756.2
(32)【優先日】2009年8月10日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517026944
【氏名又は名称】湖南海湖科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼国都
【合議体】
【審判長】
小野 忠悦
【審判官】
住田 秀弘
【審判官】
赤木 啓二
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3010376(JP,U)
【文献】
中国実用新案第2423794(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 39/10
A47B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
勉強用もたれ具において、
前記勉強用もたれ具が、取付台と、前記取付台によって机後方に取り付けられる架体とを有する本体であり、
該本体は、正しい学習姿勢によって机後方のイスに坐るために、胸腹部から取付台の前端までの間と、あごから腹部下部および太もものやや上までの間に配置され、
前記取付台には、机の縁と拳一つ分の距離をとり、適切な前方座位(イスの前に腰掛けるような学習姿勢)と後方座位(イスの後に腰掛けるような学習姿勢)およびその間の学習姿勢が得られかつ前記異なる学習姿勢を自由に変更可能である、調整装置(II)が設けられ、
前記架体は、少なくとも一つの調整管柱(25)と、腹板(31)及び胸板(30)を有する胸腹板(29)と、を含み、該胸腹板(29)に上調整板(34)が可動接続され、
前記調整管柱(25)内にあごフレーム(1)の高度を調整可能なあご調整装置(I)が内挿され、
前記取付台は、上板 (85)と底板(84)とからなる調整板セットを含むことができる、
ことを特徴とする、人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項2】
前記あご調整装置(I)には、調整管(24)と、調整管柱(25)と、腹板(31)と胸板(30)とを有する胸腹板(29)と、ライニング(32)と、あごフレーム(1)と、中間のジャケット管(9)と、連接棒(10)と、当て板(11)と、第1調整ピン(27)と、調整アーム(12)と、調整溝(13)と、横軸(14)と、調整管柱底板(78)と、ピンブロック(20)と、傾斜凹溝(16)とが設けられ、
架体は1〜3本の調整管(24)を内挿する調整管柱(25)と胸腹板(29)とが結合されたものであり、
前記胸腹板(29)における胸板(30)が比較的短く、一方、前記胸腹板(29)における腹板(31)が比較的長く、該調整管柱(25)の上端に逆ピン(87)を備えたライニング(32)が内挿され、
ライニング(32)内に第1調整管(24)が内挿され、
第1調整管(24)の下端内部に、該調整管(24)よりやや大きく調整管柱(25)と釣り合う第1調整ピン(27)が挿入され、
第2調整管(24)の上端に、あごフレーム(1)が被せられ、
あごフレーム(1)は、互いに嵌り合うあごパッド(2)と、フレームカバー(3)と、ボタンパネル(4)と、スプリング(5)と、フレームベース(7)とによって構成され、
ボタンパネル(4)上のボタン(6)はフレームカバー(3)に接続するあごパッド(2)の左側および/または右側の穴(8)から延び出すか、或いは2端でフレームカバー(3)に支持されるあごパッド(2)の下方の穴(8)から延び出し、
ボタンパネル(4)の両端または中間のジャケット管(9)が連接棒(10)の上端にかぶさり、
連接棒(10)の下端に接続する当て板(11)は、第1調整ピン(27)の上端側の調整アーム(12)と当接し、
調整アーム(12)の下の調整溝(13)内の横軸(14)によって第1調整ピン(27)を第1調整管(24)の1端の両壁に固定し、
調整アーム(12)の下端は、調整管柱底板(78)に嵌められるスプリング(5)と当接し、
調整アーム(12)の下部は、長い"Z"字形状になっており、その傾斜部の下部がピンブロック(20)と嵌合し、
ピンブロック(20)は、"Z"字形状の傾斜部の下部に対応する傾斜凹溝(16)を有し、1端が円形または方形のピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)になっており、
該ピンブロック(20)はピンチャンバー(21)内に取り付けられ、
第1調整ピン(27)のピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)側の、調整管柱(25)上またはその内側には、上から下まで、等間隔に、位置調整孔(22)または位置調整ギヤ(23)を有する、
ことを特徴とする、請求項1記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項3】
前記あご調整装置(I)は、
調整管柱(25)の上端に、更に逆ピン(87)を備えたライニング(32)が内挿され、
ライニング(32)内には、第2調整管(24)およびその下端の第2調整ピン(27)が嵌められ、第2調整管(24)の上端にあごフレーム(1)が被せられ、
第2調整ピン27の下端は、またもう一方の第1調整ピン(27)の調整アーム(12)の上端と当接し、
第2調整管、第1調整管(24)が調整管柱底板(78)まで下方向に滑行するとき、第2調整ピン(27)の調整アーム(12)に近い方の面で、第2調整管(24)のピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)が、第1調整管(24)、および調整管柱(25)の1つの穴(8)を貫通し、
第1調整管(24)が上方向へ最大限度に、調整管柱25の上部に対応する場所まで引っ張られると、別の1面において、第1調整ピン(27)のピンヘッド(17)が、調整管柱(25)の1つの穴(8)を貫通し、
第2調整管(24)の第2調整ピン(27)のピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)側の、第1調整管(24)上またはその内側には、上から下まで位置調整孔(22)または位置調整ギヤ(23)を有する
ことを特徴とする、請求項2記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項4】
前記あご調整装置(I)は、さらに、
調整アーム(12)の調整溝(13)の上端にスプリング(5)を配置して、第1調整ピンまたは第2調整ピン(27)の壁から延び出す置きブロック(61)上に置き、
調整アーム(12)は、下へ伸びる傾斜足部を備え、ピンブロック(20)の傾斜孔と嵌合し、
円形のパッドピンによって第1、第2調整管(24)を一体に接続し、
調整管柱 (25)の下端よりやや下で胸腹板(29)の胸板(30)と腹板(31)とが接続する箇所の前面に、または、胸板(30)と腹板(31)とが接続する箇所の調整管柱(25)の前面に、上調整板(34)が、水平方向に、可動接続され、
該上調整板(34)は、前後方向の調整目盛(57)を有し、胸腹板(29)の幅を幅とするか、またはやや狭く、長さは、机から拳一つ分の長さと取付台に挿入される分の長さを足した長さとし、上面の両辺または上下に、取付台の可動ピン(95)と適合する凹凸(67)を有し、
該取付台は、机の天板(88)の底面または取付板(38)の底面に上下逆向きに設置され、
取付台の前記調整板セットは上板 (85)と底板 (84)とからなり、
上板 (85)の上面の両側と前端にそれぞれ邪魔板(79)が接続され、
また2つの邪魔板(79)の前後方向の中間の内側に、それぞれ、対向する可動ピン(95)を水平方向に取り付け、
該可動ピン95において、ピンの口が小さく、ピンの口の内部には、ピンの口より小さくかつ内側の部分が比較的大きい球を有するピンヘッド(17)、または前端が半球で後方が円柱と接続するピンヘッド(17)が配置され、
ピンヘッド(17)の後部はスプリング(5)と当接し、或いは、該底板(84)は、直接、机の天板(88)または取付板(38)の上下の1面であり、
あごパッド(2)の両端に縄(99)を有し、しかも縄(99)の一方にハンギングレバー(70)が接続され、
あごパッド(2)が、調整柱(49)の端部から前へ延び出すパッドプレート(53)の上下に固定される
ことを特徴とする、請求項2または3記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項5】
前記架体は1〜3本の調整柱(49)を内挿した調整管柱(25)と胸腹板(29)とが結合されたものであり、
前記胸腹板(29)における胸板(30)が比較的短く、一方、前記胸腹板(29)における腹板(31)が比較的長く、該調整柱(49)の上端にあごフレーム(1)が挿入または接続され、
調整柱(49)のほかの3面が枠辺(55)になっており、
左右の両枠辺(55)の中間の1面から下方向へ1部が伸び出し、
また、該1部の前後の中間に、後ろに傾き、上が鋭角で下に行くに従って次第に厚くなる鋭角三角形が形成されることで、調整柱(49)が後板と前板に分けられ、
後板の1面は、調整管柱(25)の後板に沿って次第に薄くなって厚さゼロになり、
前板の1面は、調整管柱(25)の前板に沿って次第に薄くなって前へ迫り出すピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)になり、前板の後方の位置調整孔(22)または位置調整ギヤ(23)と互いに嵌合し、
ピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)よりやや上の、調整柱(49)の前板の後面から前面まで貫通して前へ延び出し、調整管柱(25)の調整溝(13)と嵌合する水平方向長四角形ボタン底枠(46)を備え、
該ボタン底枠(46)は、組になるボタン(6)、および該ボタン(6)後方の逆ピン(87)と組み合わされ、
2本の調整管柱(25)上のボタン(6)を一体に水平接続し、調整管柱(25)の下端よりやや下の、胸腹板(29)の胸板(30)と腹板(31)が接続する場所の前面、または胸板(30)と腹板(31)が接続する場所よりやや下の調整管柱(25)の前面に、上調整板(34)が可動接続され、
該上調整板(34)は、調整管柱(25)に近い前面にボタン突出口(54)を有し、両辺に取付台と組になる等間隔の位置調整ギヤ(23)を有し、
胸腹板(29)に上調整板(34)を可動接続され、
該可動接続は、胸腹板(29)と上調整板(34)上のヒンジ・ブロック上の組になる凹凸(67)が互いに組み合わさることにより、
また、上調整板(34)と胸腹板(29)との間のヒンジ(59)の、上調整板(34)の面が、ヒンジ・ブロック(60)の場所で、垂直の正方形または長方形の平面に加工され、若しくは、その平面内に円または楕円形凹形が加工され、
該ヒンジ・ブロック(60)の平面と対応する胸腹板(29)の1面には、ヒンジ・ブロック(60)の両端の場所に上から下までそれぞれ長尺のスリット(37)が開き、
しかも2本のスリット(37)の間の調整ブロック(71)の前部を中空とし、
該調整ブロック(71)の厚みによって、上調整板(34)の上または下の該調整ブロック(71)に水平方向スリット(37)が開き、
該調整ブロック(71)は、わずかに前に突き出し、
調整ブロック(71)を前に突き出させることで、架体を垂直に上調整板(34)にかけて前後回転可能であり、
該取付台の調整板セットは覆板(82)、中間板(83)、底板(84)、リング(72)、可動接続板(98)、ピンブロック(20)、スプリング(5)およびハンドル(65)からなり、
リング(72)に対応する片側にそれぞれ円柱(73)を1つ有し、2つのピンブロック(20)に対応する内側にもそれぞれ円柱(73)を1つ有し、
2つの可動接続板(98)の両端の穴(8)は、それぞれ、リング(72)および2つのピンブロック(20)の円柱(73)と可動接続され、
ピンブロック(20)の別の端部にはスプリング(5)がそれぞれ当接し、
上記の構造はその対応する中間板(83)および覆板(82)の結合スペースに組み込まれ、
2つのピンブロック(20)の1端は、中間板(83)およびその両端の邪魔板(79)の内側の調整溝(13)を介して、一部がそれぞれ対向して伸び出し、2つのピンブロック(20)は調整溝(13)に沿って伸縮し、
中間板(83)およびその両端と前端の邪魔板(79)と底板(84)との間に水平方向スリット(37)を形成し、
調整は、該水平方向スリット(37)と、該ピンブロック(20)と釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤ(23)を備えた上調整板(34)と、机の縁の長さによって行い、
底板(84)は、机の天板(88)または取付板(38)の上下を、直接、底板(84)とし、
リング(72)の軸(74)は、外側を方形にするとともに端部に凹型のナットを形成して覆板(82)の穴(8)から延出させ、その対応するハンドル(65)を軸(74)にボルト(33)で固定することを特徴とする、請求項1記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項6】
人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具であって、
前記あご調整装置(I)は、下記のA)〜D)
A)前記調整柱(49)の下端の前面において、ボタン(6)両側にそれぞれギヤヘッド(18)またはピンヘッド(17)を有し、それは調整管柱(25)の前壁または調整溝(13)の両辺の内側に上から下まで設けられた位置調整ギヤ(23)または位置調整孔(22)と嵌合する;
B)前記調整柱(49)の下端よりやや上の薄い場所の後面に弓形板ばね(51)を取り付け、該弓形板ばね(51)の弓の頂点(52)が調整管柱(25)の後壁の内側と当接する;
C)前記調整柱(49)は調整管(24)であり、調整管(24)の下端よりやや上の内側に弓形板ばね(51)を取り付け、該弓形板ばね(51)の弓の頂点(52)にボタン(6)が配置され、調整管(24)の前面の穴(8)および調整溝(13)から延び出し、かつ、ボタン(6)の両側の弓の頂点(52)にそれぞれギヤヘッド(18)またはピンヘッド(17)を有し、調整管柱(25)の前壁および調整溝(13)の両辺の内側に設けられた位置調整ギヤ(23)または位置調整孔(22)と嵌合する;D)前記調整柱(49)の調整管(24)の下端に調整ピン(27)が内挿され、調整ピン(27)または直接に調整管(24)の下端よりやや上の内側の場所で、左右に可動接続する板ピン(56)の間に、左右から中間に向かって次第に大きく増えるようなスプリング(5)を水平支持し、
板ピン(56)の、スプリング(5)と反対側のやや下側に、それぞれボタン(6)が取り付けられて、調整管柱(25)の左右の調整溝(13)から伸び出し、
ボタン(6)の両側でそれぞれ前へ突出するピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)が、調整溝(13)の内側の両辺に上から下まで設けられた位置調整孔(22)または位置調整ギヤ(23)と嵌合する;
の何れかの技術手段を採用する、ことを特徴とする請求項5記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項7】
前記調整管柱(25)に内挿される調整柱(49)が、胸部の下部から腹部の下部および太ももよりやや上まで延び、
調整柱(49)の上端部が前方向へ90°延び出してあごパッド(2)となり、
調整柱(49)の上端の下に別種のあご調整装置が取り付けられ、
該あご調整装置は覆板(82)、胸腹板正面板(76)、胸腹板後面板(77)、リング(72)、可動接続板(98)、ピンブロック(20)、スプリング(5)、ハンドル(65)からなり、
リング(72)に対応する片側にそれぞれ円柱(73)を有し、2つのピンブロック(20)側に対応する内側の一端にもそれぞれ円柱(73)を有し、2つの可動接続板(98)の両端の穴(8)がそれぞれリング(72)および2つのピンブロック(20)上の円柱(73)と可動接続され、ピンブロック(20)の別の1端にはそれぞれスプリング(5)が当接し、
前記構造はその対応する胸腹板正面板(76)と覆板(82)との結合スペースに組み込まれ、
ただし2つのピンブロック(20)の1端は、胸腹板正面板(76)および両端の邪魔板(79)の内側の調整溝(13)を介して、一部がそれぞれ対向して伸び出し、
2つのピンブロック(20)は調整溝(13)に沿って伸縮し、
胸腹板正面板(76)と胸腹板後面板(77)との間に水平方向スリット(37)が形成され、
該水平方向スリット(37)と、該ピンブロック(20)と釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤ(23)を備えた調整柱(49)とによって、あごの高さを調整し、
リング(72)の軸(74)は、外側を方形にするとともに、端部に凹型のナットを形成して覆板(82)の穴(8)から延出させ、
その対応するハンドル(65)が、軸(74)にボルト(33)で固定され、
軸(74)に対応する側で延び出す円柱(73)は、調整柱(49)の調整溝(13)を介して胸腹板後面板(77)の前面の穴(8)に嵌められ、
胸腹板(29)を縦長の長方形とし、
調整管柱(25)が上から下まで延び、
調整管柱(25)の左右両辺の胸腹板(29)の前後の中間から両側へ延び出す扁形スリット内において、上調整板(34)よりやや下と胸腹板(29)の下縁よりやや上の調整管柱(25)の両側の4点に可動胸腹板(58)がそれぞれ可動接続され、
また、該可動胸腹板(58)の可動接続点から左右と上へ等距離の場所で、腹板(31)と交わる場所には、それぞれ凹凸(67)があって嵌合し、
可動胸腹板(58)は、水平位置と上へ90°の間の範囲で移動可能であり、
前記調整管柱(25)の上端の内側よりやや小さく、調整管柱(25)に内挿されて釣り合い、上部がやや小さいく下端よりやや上が大きい調整柱(49)を備え、
調整柱(49)の上端が横桁(39)と接続され、
該調整柱(49)は垂直ナット(91)になっており、下面の固定は、垂直内外アーチ形凹凸(67)の上端と、接続するボルト(33)の可動接続により、ボルト(33)の下端に横回転するツイストハンドル(93)が接続されるか、または該ボルト(33)の下端にかさ歯車(94)が接続され、ツイストハンドル(93)は、調整管柱(25)の下端の片側、両側またはその間に取り付けられる
ことを特徴とする請求項5記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項8】
前記架体の胸板(30)が長く、
あご調整装置は胸板(30)に取り付けられ、
上調整板(34)よりやや上において、架体が水平に上下2段に分けられ、
また、両端の接続箇所の前面または後面にヒンジ(59)が接続され、
胸腹板(29)の左右両端と調整管柱(25)との間に上接続管柱、下接続管柱(62)をそれぞれ有し、
胸板(30)上の上接続管柱(62)に内挿される接続柱(64)の上部の枠は、左、右、中の3辺が枠辺(55)になっており、下辺は長く上方へ延び前へ迫り出して端部にピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)を有し、接続管柱(62)の対応する位置調整孔(22)または位置調整ギヤ(23)と嵌合し、
該ピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)よりやや下にハンドル(65)が接続されて調整溝(13)から延び出し、
接続柱(64)は上下移動可能で、
本体は前向きまたは後向きに折畳んだ後に接続バックル(68)または磁石(69)によって結合されることを特徴とする、請求項1〜7いずれかに記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項9】
人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具であって、
そのなかで、下記のA)〜C)
A)前記架体の腹板(31)の調整管柱(25)の左右の両辺に、またはその対応する内側に、下調整柱(50)を内挿する下調整管柱(26)が接続され、
下調整管柱(26)と下調整柱(50)には位置調整孔(22)または調整溝(13)とボルト(33)とが備えられて組になり、
該腹板(31)は、上下に3/10にまで短縮可能であり、
該腹板(31)の下端に該腹板(31)の幅と同じ幅の下横桁(40)を有し、
下横桁(40)の上面が下調整柱(50)の下端と垂直接続する;
B)調整管柱(25)の下端が、下方向へ下横桁(40)の下辺縁まで突出し、下横桁(40)は、調整管柱(25)の後面および腹板(31)の左右において一体に連続し、下横桁(40)と調整柱(49)の間の側面には、上から下まで垂直凹凸(67)があって互いに嵌合し、
腹板(31)との上下接続場所に接続柱(64)が接続され、かつ、その上の腹板(31)上の接続管柱(62)と組み合わさり、
接続柱(64)の上部の枠は、左、右、上3つの面は枠辺(55)になっており、下の1面は上へ延び前へ迫り出し、端部にピンヘッド(17)またはギヤヘッド(18)を有し、接続管柱(62)の対応する場所の上下等間隔位置調整孔(22)または位置調整歯(23)と嵌合し、
位置調整ギヤ(23)よりやや下にはハンドル(65)が接続されて調整溝(13)から延び出し、
接続柱(64)は上下移動可能である;
C)下横桁(40)の前に下調整板(35)が可動接続され、
該下調整板(35)は、上調整板(34)の幅を幅とし、机と拳一つの距離に、調整底板(86)または机天板の昇降装置と協同し本体の前後傾斜度を調整できる長さを加えた長さとし、
或いは、下調整板(35)の後端の調整管柱(25)前面付近に、ボタン突出口(54)を有し、前記下調整板(35)の前端と前記下調整板(35)の下に置かれる調整底板(86)または机箱底板(89)とがマッチし、前記下調整板(35)のと前記調整底板(86)または前記机箱底板(89)との間には、
a)磁石(69)
b)ボルト(33)と位置調整孔(22)、長さ調整溝(13)
前記a)および/またはb)が組み合わされる;
の何れかの技術手段を採用する、ことを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項10】
前記架体の腹板(31)前面の下端よりやや上に下調整板(35)が可動接続され、
該下調整板(35)は、上調整板(34)の幅と同じかまたはやや狭く、机と拳一つの距離に、調整底板(86)または机天板の昇降装置と協同し本体の前後傾斜度を調整できる長さを加えた長さにし、
下調整板(35)の後端の調整管柱(25)前面付近に、ボタン突出口(54)を有し、前記下調整板(35)の前端と前記下調整板(35)の下に置かれる調整底板(86)または机箱底板(89)とがマッチし、前記下調整板(35)のと前記調整底板(86)または前記机箱底板(89)との間には、
a)磁石(69)
b)ボルト(33)と位置調整孔(22)、長さ調整溝(13)
前記a)および/またはb)が組み合わされる
ことを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【請求項11】
前記取付台の調整板セットの取り付けにブラケットボルト結構を採用し、
該ブラケットボルトは主に当て板(11)と、取付板(38)と、接続板(81)およびハンドル付き締付ボルト(75)とそのハンドルに対向する1端のテーパカップ型当て板(80)とからなり、
当て板(11)と取付板(38)は接続板(81)で接続され、
締付ボルト(75)は、1端が螺合する取付板(38)の穴(8)を貫通し、またテーパカップ型当て板(80)を備え、
当て板(11)は、テーパカップ型当て板(80)に対応する1面にゴムパッドがかぶせられ、
ブラケットボルトは、または可動ブラケットボルトになっており、
該可動ブラケットボルトは、接続板(81)が上下2段に分かれ、
下段は長くて幅が狭く、当て板(11)の1端とを接続し、また、この段には上から下まで調整溝(13)が開口され、
上段は短くて幅が広く、取付板(38)の1端と接続し、かつ下段と互いに重なり合う面には、上から下まで、下段接続板(81)と組み合わせられられる凹溝(68)が切られ、しかも凹溝(68)の下端からボルト(33)が延び出して、対応する下段の接続板(81)の調整溝(13)を貫通し、ワッシャーをかぶせ、ワッシャーの上に蝶ナット(92)を取り付けることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具に係わり、特に小学生幼児用の人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間本位を旨とし、科学・教育による祖国振興の戦略を堅持している現在、小中学生の近視、猫背などの現象の継続的上昇傾向に対し、勉強用の姿勢矯正もたれ具を科学的に設計することが、各界有識者および多くの先生方と子どもたちおよび保護者たちの強い願望になっており、同時に、心ある人々の悩みにもなっている。
【0003】
このような不健康な現象を引き起こしている原因は多岐にわたり、結果も重大である。学校衛生学の観点からいえば、坐骨結節上またはそれより前方に上半身の重心を乗せる姿勢は、「前方座位(イスの先に腰掛けるような姿勢)」と言われる。この時、背中の筋肉の緊張とふとももでバランスを維持する。上半身の重心を坐骨結節より後方に乗せた姿勢は、「後方座位(イスの後に腰掛けるような姿勢)」と言われる。背中は必ずバックレストに寄り掛かることになる。猫背気味で机に顔を近づける「前方座位」が疲れ易く、「後方座位」が疲れ難いことは、明らかである。しかし現在、学生たちは、一般的に「前方座位」を採用し、猫背気味で机に顔を近づけて勉強している。生理学的観点からいえば、視線と見ようとする物体との角度が垂直になる時に網膜上の結像が最もクリアーになり、この角度は生理学的視角と呼ばれる。学生たちは、勉強中、最もはっきり見える視角を求めれば、頭を下げるしかない。生物学的観点からいえば、骨は硬くて脆い無機成分や柔軟性な有機成分からなり、骨の物理特性は主に硬度と弾性の両方で表され、また骨の異なる組成の含有量や骨の物理特性は、年齢が増すにしたがっても絶えず変化するとのことである。例えば児童・青少年期間の骨質の特性は硬度が小さく、かつ柔軟性があり、弾性が大きく、骨折しにくいが、その一方で変形しやすいため、学習をしたり、字を書くときの姿勢に対し長期に渡って不注意であると、猫背、脊椎側弯症および近視などの症状を引き起こす可能性がある。北京第四病院主治医師の劉志明は、長年の探求により、遂に、青少年が長期にわたって正しくしない学習姿勢を継続すると、疲れやすい、近視にかかる、猫背になるだけではなく、まだ人々に重視されてないが更に重大な結果を引き起こすという結論を出した。このような学生たちは成人後、頸椎症の高発群になるというのである。
【0004】
しかし、この不健康な現象は、まだ深く理解されていない。従来、学生たちの学習姿勢は正しくなく、特に一般的に「前方座位」をとって猫背気味で机に顔を近づけて勉強している。いろいろと思案をめぐらしてこの姿勢の改善を試みているが未だ「後方座位」の作用を理解しない者がいる一方で、矯正が度を越し、「後方座位」の作用ばかりを強調して、「前方座位」が不可欠であり、しかもそれを正しい姿勢に改善することができることを理解しない者もいる。実際、「前方座位」がない場合、中国の伝統的毛筆の使用には不利である。「後方座位」は、「前方座位」に対し、現在、まだ、猫背気味で机に顔を近づけて勉強する問題もある。しかも、正しい「前方座位」と「後方座位を」学習の2種類の基本的な姿勢とし、自由に互いに変更可能でなければならず、変更の過程にあるいくつかの代替の姿勢も、存在するべきである。人がずっと1種の姿勢で坐っていることはできないからである。しかも、これらの姿勢はいずれも、伝統的な「三一」学習姿勢の要求、つまり、胸部から机の縁まで拳1つ、眼部からテキストまで1尺、手の指がペン先から1寸離れること、を可能にするかまたは、この要求とって有利である。
【0005】
課題を解決するための手段として取られている措置があるがあまり成果が上がっていない。多種の近視、猫背予防治療の装置も発明されているが、一定の有効性はあるものの、いくつかの問題がある。主な問題としては、腹部板がない、調整柱が垂直に固定され前後の移動ができない、力をかけて前へもたれるのに不利である、後ろへもたれると調整柱が視線を遮ってしまう、調整スプリングであごをしっかり支えられない等の問題があり、すべて、適切な「前方座位」と「後方座位」およびその間の学習姿勢の形成には役立たなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の欠点に鑑み、本発明の目的は、常時適切な「前方座位」、「後方座位」およびその間の学習姿勢と、自由な「座位変更」を使用者に保証し、疲れにくい、人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の採用した技術的手段は、取付台によって机後方に取り付けられる架体を含み、正しい学習姿勢によって机後方のイスに坐るために、胸腹部から机の縁までの間と、あごから腹部下部および太もものやや上までの間に配置される本体に調整装置が設けられ、該調整装置によって、机の縁と拳一つ分の距離をとり、適切な前方座位(イスの前に腰掛けるような姿勢)と後方座位(イスの後に腰掛けるような姿勢)およびその間の学習姿勢が得られ、また自由に座位変更可能であり、前記架体は少なくとも一つの調整管柱と胸腹板を含み、該胸腹板に上調整板が可動接続され、調整管柱内にあごフレームの高度を調整可能なあご調整装置が内挿され、前記取付台は調整板セットまたは調整セットであることを特徴とする、人間工学に基づいた姿勢を矯正するための勉強用もたれ具である。
【0008】
本発明において、前記調整装置は、架体が1〜3本の調整管を内挿する調整管柱およびまたは胸腹板または連接板または接続管が結合されたものであり、胸部の上端から腹部の下部までおよび架体の下端の延びる太もものやや上までまたはその間の2点間の長さを長さとし、胸部より2.5cm広い2点またはその間の2点間の幅を幅とし、または胸板を狭く、腹板を広くし、調整管柱の上端に逆ピンを備えたライニングが内挿され、ライニング内に第1調整管が内挿され、第1調整管の下端内部に、該調整管よりやや大きく調整管柱と釣り合う第1調整ピンが挿入され、第1調整管の上端にあごフレームがかぶされ、あごフレームは、互いに嵌り合うあごパッド、フレームカバー、ボタンパネル、スプリング及びフレームベースによって構成され、ボタンパネル上のボタンはフレームカバーに接続するあごパッドの左側およびまたは右側の穴から延び出すか、または2端でフレームカバーに支持されるあごパッドの下方の穴から延び出し、ボタンパネルの両端または中間のジャケット管が連接棒の上端に被せられ、連接棒の下端に接続する当て板は、第1調整ピンの上端側の調整アームと当接し、調整アームの下の調整溝内の横軸によって第1調整ピンを第1調整管の1端の両壁に固定し、調整アームの下端は、調整ピン底板にセットされるスプリングと当接し、調整アームの下部は長い"Z"字形状になっており、その傾斜部の下部がピンブロックと嵌合し、ピンブロックは、"Z"字形状の傾斜部の下部に対応する傾斜凹溝を有し、1端が円形または方形のピンヘッドまたはギヤヘッドになっており、該ピンブロックはピンチャンバー内に取り付けられ、第1調整ピンのピンヘッドまたはギヤヘッド側の、調整管柱上またはその内側には、上から下まで、等間隔に、位置調整孔または位置調整ギヤを有し、または、第1調整管の上端に、更に逆ピンを備えたライニングが内挿され、ライニング内には、第2調整管およびその下端の第2調整ピンが嵌められ、第2調整管の上端にあごフレームが被せられ、第2調整ピンの下端は、またもう一方の第1調整ピンの調整アームの上端と当接し、第2調整管、第1調整管が調整管柱底板まで下方向に滑行するとき、第2調整ピンの調整アームに近い方の面で、第2調整管のピンヘッドまたはギヤヘッドが、第1調整管、および調整管柱の1つの穴を貫通し、第1調整管が上方向へ最大限度に、調整管柱の上部に対応する場所まで引っ張られると、別の1面において、第1調整ピンのピンヘッドが、調整管柱の1つの穴を貫通し、第2調整管の第2調整ピンのピンヘッドまたはギヤヘッド側の、第1調整管上またはその内側には、上から下まで位置調整孔または位置調整ギヤを有し、または調整アームの調整溝の上端にスプリングを配置して、第1調整ピンまたは第2調整ピンの壁から延び出す置きブロック上に置き、調整アームは、下へ伸びる傾斜足部を備え、ピンブロックの傾斜孔と嵌合し、円形のパッドピンによって第1、第2調整管を一体に接続し、調整管柱 の下端よりやや下で胸腹板の胸板と腹板とが接続する箇所の前面に、または、胸板と腹板とが接続する箇所の調整管柱の前面に、上調整板が、水平方向に、可動接続され、該上調整板は、前後方向の調整目盛を有し、胸腹板の幅を幅とするか、またはやや狭く、長さは、机から拳一つ分の長さと取付台に挿入される分の長さを足した長さとし、上面の両辺または上下に、取付台の可動ピンと適合する凹凸 を有し、該取付台は、机の天板の底面または取付板の底面に上下逆向きに設置され、取付台の調整板セットが上板と底板とからなり、上板の上面の両端と前端にそれぞれ邪魔板が接続され、また2つの邪魔板の前後方向の中間の内側に、それぞれ、対向する可動ピンを水平方向に取り付け、該可動ピンは、ピンの口が小さく、内部には、ピンの口より小さく、比較的大きい球または前端が半球で後方が円柱と接続するピンヘッドが配置され、ピンヘッドの後部はスプリングと当接し、可動ピンが両邪魔板の左右の内側にあるか、または上板と底板の上に前後方向に弓形の板ばねが取り付けられ、該板ばねは、上調整板の、対応する凹凸と嵌合し、または、該底板は、直接、机の天板または取付板の上下の1面であり、あごパッドの両端に縄を有し、しかも縄の一端にハンギングレバーが接続され、あごパッドが、調整柱の端部から前へ延び出すパッドプレートの上下に固定される。
【0009】
前記ボタンはあごフレームの下に嵌められ、調整管が2本の場合のあごフレームは、あごパッド、ボタンパネルおよびレバーアームからなり、あごフレームの両側の穴が両調整管の上端に被さり、一対のレバーアームは、1端が、それぞれ一対の調整管の対向する内側の穴を貫通するとともに、それぞれ連接棒の上端と可動接続し、両レバーアームの端部よりやや下で連接棒の上端よりやや下に設けられた穴が、あごフレームの前後方向横軸と可動接続し、ボタンパネルがあごフレームの裏に逆向きに挿入され、ボタンパネルは、上向きに接続溝を有し、両レバーアームの上方へせり上がった方とは別の1端が、それぞれ両端から中間へ下向きにボタンパネルの接続溝内に挿入され、その底部まで延び、ボタンパネルの接続溝の前後方向のハンギングレバーが両レバーアームに掛けられ、調整管が1本の場合のあごフレームは、あごパッド、レバーアームからなり、あごフレームは調整管の上端にかぶせられ、レバーアームは、1端部が調整管の穴を貫通し、また調整管内の片側が連接棒の上端と可動接続し、レバーアームの端部よりやや下方で調整管内の別の片側よりやや下に設けられた穴が、調整管上の前後方向横軸と可動接続し、レバーアームの、調整管の外側部分は、傾斜しながらあごフレームの下に延び、第1調整管は、上端にあごフレームがかぶせられ、下端に該第1調整管より大きく調整管柱と釣り合う第1調整ピンが内挿され、または2つの調整ピンを平行に連結して一対の一体的調整ピンとし、一対の調整ピンのピンヘッドまたはギヤヘッドは、同じ1面または別の1面へそれぞれ向き、第1調整ピンのピンヘッドまたはギヤヘッド側の、調整管柱上またはその内側には、上から下まで位置調整孔または位置調整ギヤを有し、ピンヘッドまたはギヤヘッド側の側面または対向する面上にある調整管柱の調整溝からボタンが延び出し、該ボタンは、上ボタンブロックと下ボタンブロックに分けられ、該上ボタンブロックと下ボタンブロックはそれぞれ、第1調整管の内部で調整アームの上端および該第1調整ピンの外側のやや下と接続し、調整管柱の外部で相互に嵌合し、スプリングを内挿する上円管と下円管は、上端と下端が接続し、調整管柱が2本の場合の上ボタンブロックおよび下ボタンブロックは、それぞれ水平に一体に接続する。
【0010】
前記架体は1〜3本の調整柱を内挿した調整管柱およびまたは胸腹板または接続板または接続管が結合されたものであり、胸部の上端から腹部の下部までおよび架体の下端が延びる机箱底板の下で太ももよりやや上までまたはその間の2点間の長を長さとし、胸部より2.5cm広い2点またはその間の2点間の幅を幅とし、または胸板を狭く、腹板を腹部の広さとし、該調整柱の上端にあごフレームが挿入または接続され、調整柱のほかの3面が枠辺になっており、左右の両枠辺の中間の1面から下方向へ1部が伸び出している。
また、該1部の前後の中間に、後ろに傾き、上が鋭角で下に行くに従って次第に厚くなる鋭角三角形が形成されることで、調整柱が後板と前板に分けられ、後板の1面は、調整管柱の後板に沿って次第に薄くなって厚さゼロになり、前板の1面は、調整管柱の前板に沿って次第に薄くなって前へ迫り出すピンヘッドまたはギヤヘッドになり、前板の後方の位置調整孔または位置調整ギヤと互いに嵌合し、ピンヘッドまたはギヤヘッドよりやや上の、調整柱の前板の後面から前面まで貫通して前へ延び出し、調整管柱の調整溝と嵌合する水平方向長四角形ボタン底枠を備え、該ボタン底枠は、組になるボタン、および該ボタン後方の逆ピンと組み合わされ、2本の調整管柱上のボタンを一体に水平接続し、調整管柱の下端よりやや下の、胸腹板の胸板と腹板が接続する場所の前面、または胸板と腹板が接続する場所よりやや下の調整柱の前面に、上調整板が可動接続され、該上調整板は、調整管柱に近い前面にボタン突出口を有し、両辺に取付台と組になる等間隔の位置調整ギヤを有し、胸腹板に上調整板が可動接続され、該可動接続は、胸腹板と上調整板上のヒンジ・ブロック上の組になる凹凸が互いに組み合わさることにより、また、上調整板と胸腹板との間のヒンジの、上調整板の面が、ヒンジ・ブロックの場所で、垂直の正方形または長方形の平面に加工され、また、その平面内に円または楕円形凹形が加工され、該ヒンジ・ブロックの平面と対応する胸腹板の1面には、ヒンジ・ブロックの両端の場所に上から下までそれぞれ長尺のスリットが開き、しかも2本のスリットの間の調整ブロックの前部を中空とし、該調整ブロックの厚みによって、上調整板の上または下の調整ブロックに水平方向スリットが開き、調整ブロックは、わずかに前に突き出し、調整ブロックを前に突き出させることで、架体を垂直に上調整板にかけて前後回転可能であり、該取付台の調整セットは覆板、中間板、底板、リング、可動接続板、ピンブロック、スプリングおよびハンドルからなり、リングに対応する片側にそれぞれ円柱を1つ有し、2つのピンブロックに対応する内側にもそれぞれ円柱を1つ有し、2つの可動接続板の両端の穴は、それぞれ、リングおよび2つのピンブロックの円柱と可動接続され、ピンブロックの別の端部にはスプリングがそれぞれ当接し、上記の構造はその対応する中間板および覆板の結合スペースに組み込まれ、2つのピンブロックの1端は、中間板およびその両端の邪魔板の内側の調整溝を介して、一部がそれぞれ対向して伸び出し、2つのピンブロックは調整溝に沿って伸縮し、中間板およびその両端と前端の邪魔板と底板との間に水平方向スリットを形成し、調整は、該水平方向スリットと、該ピンブロックと釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤを備えた上調整板と、机の縁の長さによって行い、底板は、机の天板または取付板の上下を、直接、底板とし、リングの軸は、外側を方形にするとともに端部に凹型のナットを形成して覆板の穴から延出させ、その対応するハンドルを軸にボルトで固定する。
【0011】
前記調整柱の下端の前面において、ボタン両側にそれぞれギヤヘッドまたはピンヘッドを有し、それは調整管柱の前壁または調整溝の両辺の内側に上から下まで設けられた位置調整ギヤまたは位置調整孔と嵌合し、または調整柱の下端よりやや上の薄い場所の後面に弓形板ばねを取り付け、該弓形板ばねの弓の頂点が調整管柱の後壁の内側と当接し、または調整柱は調整管であり、調整管の下端よりやや上の内側に弓形板ばねを取り付け、該弓形板ばねの弓の頂点にボタンが配置され、調整管の前面の穴および調整溝から延び出し、かつ、ボタンの両側の弓の頂点にそれぞれギヤヘッドまたはピンブロックを有し、調整管柱の前壁および調整溝の両辺の内側に設けられた位置調整ギヤまたは位置調整孔と嵌合し、または調整管の下端に調整ピンが内挿され、調整ピンまたは直接に調整管の下端よりやや上の内側の場所で、左右に可動接続する板ピンの間に、左右から中間に向かって次第に大きく増えるようなスプリングを水平支持し、板ピンの、スプリングと反対側のやや下側に、それぞれボタンが取り付けられて、調整管柱の左右の調整溝から伸び出し、ボタンの両側でそれぞれ前へ突出するピンヘッドまたはギヤヘッドが、調整溝の内側の両辺に上から下まで設けられた位置調整孔または位置調整ギヤと嵌合する。
【0012】
前記調整管柱に内挿される調整柱が、胸部の下部から腹部の下部および太ももよりやや上まで延び、調整柱の上端部が前方向へ90°延び出してあごパッドとなり、調整柱の上端の下に別種のあご調整装置が取り付けられ、該あご調整装置は覆板、胸腹板正面板、胸腹板後面板、リング、可動接続板、ピンブロック、スプリング、ハンドルからなり、リングに対応する片側にそれぞれ円柱を有し、2つのピンブロック側に対応する内側の一端にもそれぞれ円柱を有し、2つの可動接続板の両端の穴がそれぞれリングおよび2つのピンブロック上の円柱と可動接続され、ピンブロックの別の1端にはそれぞれスプリングが当接し、前記構造はその対応する胸腹板正面板と覆板との結合スペースに組み込まれ、ただし2つのピンブロックの1端は、胸腹板正面板および両端の邪魔板の内側の調整溝を介して、一部がそれぞれ対向して伸び出し、2つのピンブロックは調整溝に沿って伸縮し、胸腹板正面板と胸腹板後面板との間に水平方向スリットが形成され、該水平方向スリットと、該ピンブロックと釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤを備えた調整柱によって、あごの高さを調整し、リングの軸は、外側を方形にするとともに、端部に凹型のナットを形成して覆板の穴から延出させ、その対応するハンドルが軸にボルトで固定され、軸に対応する側で延び出す円柱は、調整柱の調整溝を介して胸腹板後面板の前面の穴に嵌められ、胸腹板を縦長の長方形とし、調整管柱が上から下まで延び、調整管柱の左右両側の胸腹板の前後の中間から左右両側へ延び出す扁形スリット内において、上調整板よりやや下と胸腹板の下縁よりやや上の調整管柱の両側の4点に可動胸腹板がそれぞれ可動接続され、また、該可動胸腹板の可動接続点から左右と上へ等距離の場所で、腹板と交わる場所にはそれぞれ凹凸があって嵌合し、可動胸腹板は、水平位置と上へ90°の間の範囲で移動可能であり、前記調整管柱の上端の内側よりやや小さく、調整管柱に内挿されて釣り合い、上部がやや小さく下端よりやや上が大きい調整柱を備え、調整柱の上端が横桁と接続され、該調整柱は垂直ナットになっており、下面の固定は、垂直内外アーチ形凹凸の上端と、接続するボルトの可動接続により、ボルトの下端に横回転するツイストハンドルが接続されるか、または該ボルトの下端にかさ歯車が接続され、該かさ歯車は、下にある垂直回転ツイストハンドルの1端または両端のかさ歯車と噛み合い、ツイストハンドルは、調整管柱の下端の片側、両側またはその間に取り付けられる。
【0013】
前記架体の胸板が長く、あご調整装置は胸板に取り付けられ、上調整板よりやや上において、架体が水平に上下2段に分けられ、また、両端の接続箇所の前面または後面にヒンジが接続され、胸腹板の左右両端と調整管柱との間に上接続管柱、下接続管柱をそれぞれ有し、胸板上の上接続管柱に内挿される接続柱の上部の枠は、左、右、中の3辺が枠辺になっており、下辺は長く上方へ延び前へ迫り出して端部にピンヘッドまたはギヤヘッドを有し、接続管柱の対応する位置調整孔または位置調整ギヤと嵌合し、該ピンヘッドまたはギヤヘッドよりやや下にハンドルが接続されて調整溝から延び出し、接続柱は上下移動可能で、本体は前向きまたは後向きに折畳んだ後に接続バックルまたは磁石によって結合される。
【0014】
前記架体の腹板の調整管柱の左右の両辺に、またはその対応する内側に、下調整柱を内挿する下調整管柱が接続され、下調整管柱と下調整柱には位置調整孔または調整溝とボルトとが備えられて組になり、該腹板は、上下に3/10にまで短縮可能であり、該腹板の下端に該腹板の幅と同じ幅の下横桁を有し、下横桁の上面が下調整柱の下端と垂直接続するか、または調整管柱の下端が、下方向へ下横桁の下辺縁まで突出し、調整管柱の後面および腹板の左右において一体に連続し、下横桁と調整柱の間の側面には、上から下まで垂直凹凸があって互いに嵌合し、腹板との上下接続場所に接続柱が接続され、かつ、その上の腹板上の接続管柱と組み合わさり、接続柱の上部の枠は、左、右、上3つの面は枠辺になっており、下の1面は上へ延び前へ迫り出し、端部にピンヘッドまたはギヤヘッドを有し、接続管柱の対応する場所の上下等間隔位置調整孔または位置調整歯と嵌合し、位置調整ギヤよりやや下にはハンドルが接続されて調整溝から延び出し、接続柱は上下移動可能であり、または下横桁の前に下調整板が可動接続され、該下調整板は、上調整板の幅を幅とし、机と拳一つの距離に、調整底板または机天板の昇降装置と協同し本体の前後傾斜度を調整できる長さを加えた長さとし、または下調整板の後端の調整管柱前面付近に、ボタン突出口を有し、前端とその下の調整底板または机箱底板の間に磁石およびまたはボルトと位置調整孔、長さ調整溝が組み合わされる。
【0015】
前記架体の腹板前面の下端よりやや上に下調整板が可動接続され、
該下調整板は、上調整板の幅と同じかまたはやや狭く、机と拳一つの距離に、調整底板または机天板の昇降装置と協同し本体の前後傾斜度を調整できる長さを加えた長さにし、下調整板の後端の、調整管柱前面付近に、ボタン突出口を有し、前端とその下の調整底板または机箱底板との間に磁石およびまたはボルトと位置調整孔、長さ調整溝とが組み合わされる。
【0016】
前記取付台の調整板セット、調整セットの取り付けにブラケットボルト結構を採用し、該ブラケットボルトは主に当て板と、取付板と、接続板およびハンドル付き締付ボルトとそのハンドルに対向する1端のテーパカップ型当て板とからなり、当て板と取付板は接続板で接続され、締付ボルトは、1端が螺合する取付板の穴を貫通し、またテーパカップ型当て板を備え、当て板は、テーパカップ型当て板に対応する1面にゴムパッドがかぶせられ、ブラケットボルトは、または可動ブラケットボルトになっており、該可動ブラケットボルトは、接続板が上下2段に分かれ、下段は長くて幅が狭く、当て板の1端と接続し、また、この段には上から下まで調整溝が開口され、上段は短くて幅が広く、取付板の1端と接続し、かつ下段と互いに重なり合う面には、上から下まで、下段接続板と組み合わせられられる凹溝が切られ、しかも凹溝の下端からボルトが延び出して、対応する下段の接続板の調整溝を貫通し、ワッシャーをかぶせ、ワッシャーの上に蝶ナットを取り付ける。
【0017】
本発明において、前記本体は架体と取付台とからなる。
【発明の効果】
【0018】
従来の技術に比べて本発明の有利な効果は、第1に、効果が顕著でかつ即効性があることである。本発明は人間工学の原理により腹板と上調整板を増設したものであり、かつ、取付台によって調整板と机の縁の間の距離を調整できる効果があり、あご調整装置を改良することにより、自由に調整してあごをもたれさせられるという効果を達成した。こうして、一般的な机と椅子と組み合わせると、特に本発明者より出願した人間工学に基づいた姿勢を矯正するための机と椅子と組み合わせると、頭、目、首、胸、腹、腰、背、臀部、両ひじなどの部位に対し、机・椅子間において一つの合理的な活動空間の形成を有効に保証できる。使用者が常に適切な「前方座位」と「後方座位」およびその間の学習姿勢で居られるようにし、猫背気味で机に顔を近づけて勉強する問題を完全に解決したものである。また自由に座位変更ができ、学習時に快適にリラックスでき、疲れやすくない。教育、学習時間を節約するために有利な条件を作ることができた。第2は、使用、収納および携帯にも便利なことである。本発明は、使用時には、ただボタンを押したりハンドルを回したりするだけでよく、ブラケットボルトまたは可動ブラケットボルトを使用するときにだけボルトのハンドルを締める必要がある。架体に腹板調整装置を有するので、各種の机に使用できる。そのうえ、架体折畳み装置を有するので、随時、折畳んで一体にし、机箱や鞄に収納できる。また、そのブラケットボルトまたは可動ブラケットボルトにより調整板セットまたは調整セットを架体に固定して一体にすることができ、携帯にも便利である。
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の架体の第1実施形態(可動接続する上調整板、下調整板が水平に配置される)を示す正面図である。
【
図2】
図1に示す架体の別の1種の、調整管柱が腹部下部の太ももよりやや上まで延び出すものの正面図である。
【
図3】
図1に示す架体の別の1種の、あご調整装置を腹板に取り付けるものの正面図である。
【
図4】
図1に示すあご調整装置を最大限度まで引っ張った状態を示す正面図である。
【
図5】
図2に示すあご調整装置を最大限度まで引っ張った状態を示す正面図である。
【
図6】
図3に示すあご調整装置を最大限度まで引っ張った状態を示す正面図である。
【
図7】
図1に示す架体の別の1種の実施形態を示す正面図である。
【
図9】
図2に示す架体の別の1種の実施形態を示す正面図である。
【
図10】
図3に示す架体の別の1種の実施形態を示す正面図である。
【
図11】
図1〜10に示す調整管柱内に挿入された調整管および調整ピンを示す縦断面図である。
【
図13】
図1〜10に示すようなあごフレームの部品分解を示す正面図である。
【
図14】
図13に示すあごフレームの別の一種の部品分解を示す正面図である。
【
図15】
図1に示す架体を折畳んだ状態を示す側面図である。
【
図16】
図11に示す調整ピンの別の一種を示す縦断面図である。
【
図19】
図18に示す上調整板の別の一種を示す上面図である。
【
図22】本発明に係る別種のパッドプレートを示す上面図である。
【
図23】本発明の調整板セットを示す側面図である。
【
図24】
図23に示すような調整板セットを示す上面図である。
【
図25】
図23に示す調整板セットの別種の実施例を示す側面図である。
【
図26】
図25に示す調整板セットの別種の実施例を示す上面図である。
【
図27】本発明に係る別の一種の両柱あごフレームを示す正面図である。
【
図28】本発明に係る別の一種の単柱あごフレームを示す正面図である。
【
図29】
図11に示す調整管柱内に挿入された調整管および調整ピンの別の一種を示す縦断面図である。
【
図31】
図29に示すのと別種の実施形態を示す縦断面図である。
【
図32】
図31に示す調整管柱を示す側面図または正面図である。
【
図33】
図33は本発明の架体の第2実施形態 (可動接続する上、下調整板が水平に配置されるもの) を示す正面図である。
【
図34】
図33に示す架体の別の一種の、調整管柱が腹部下部及び太ももよりやや上まで延び出すものを示す正面図である。
【
図35】
図33に示す架体の別の一種の、調整管柱が単柱のものを示す正面図である。
【
図36】
図35に示す架体の、上調整板が下げられた状態を示す模式図である。
【
図37】
図36に示す架体の、上調整板が上げられた状態を示す模式図である。
【
図39】
図35〜
図38に示す調整管柱内に挿入された調整柱にボタン底枠を取り付けた状態を示す側方視断面図である。
【
図43】
図39に示す調整柱の別種の実施形態を示す模式図である。
【
図44】
図39に示す調整柱の別種の実施形態を示す模式図である。
【
図46】
図33〜35に示す調整管柱内に調整管を内挿した別種の実施形態を示す模式図である。
【
図48】
図43〜44に示すのと別種の調整管柱を示す縦断面図である。
【
図49】調整セットの下部構造を示す模式図である。
【
図50】調整セットの上部構造を示す模式図である。
【
図51】本発明の調整セットの中間板を示す模式図である。
【
図52】本発明の調整セットの覆板を示す模式図である。
【
図53】
図51に示すピンブロックとスプリングを示す模式図である。
【
図54】
図35に示す調整柱の別種の実施例を示す正面図である。
【
図57】
図54〜56に示すものと別種の架体を示す正面図である。
【
図59】
図33に示す架体の別種の実施形態を示す模式図である。
【
図60】
図35に示す架体の別種の実施形態を示す模式図である。
【
図63】本発明のブラケットボルトを示す側面図である。
【
図64】
図63に示すものの改良後の可動ブラケットボルトの側面図である。
【
図65】
図64に示す可動ブラケットボルトを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1〜
図32示すように、本発明の第1実施形態においては、本体は架体と取付台とからなる。
図1〜
図10に示すように、架体は、一般に1〜2つの調整管柱25およびまたは胸腹板29を含み、長さは胸部の上端から腹部の下部まで(太腿よりやや上)までの距離に等しく、幅は、胸部から2.5cmの幅を幅とする。胸部の上端から机の縁まで、または胸腹部の交差点の間の任意の1点を架体の上端とし、架体の下端は、ここからさらに下に延びて腹部下部およびその机箱の下の太ももよりやや上までの間の任意の1点を架体の下端とし、胸部から2.5cmの幅の任意の2点間を幅とする。胸板30を広く、腹板31を狭くしてもよい。
図1に示す架体は、架体の上端が胸部の上端と水平になる。調整管柱25は、胸板30に取り付けられる。
図2に示す架体は、架体の上端が胸部の上下端の間にある。調整管柱25は、上から腹板31の下端まで、または下端よりやや上まで取り付けられる。かつ、
図1〜
図2に示すような調整管柱25内には何れも、第1調整管24だけが取り付けられる。
図3に示す架体は、上端が胸部と腹部が接続する場所にある。調整管柱25は、上から下まで腹板31に取り付けられる。調整管柱25には第1、第2調整管24を内挿する。
図7〜
図10に示すものは、それぞれ
図1〜
図3に示す架体と類似しているが、調整管柱25が単柱である点、腹板調整装置がない点で異なっている。以上、
図2〜
図3、
図5〜
図6、
図9〜
図10に示すように、調整管柱25の両側部分の胸板30を省略できる。もちろん、架体は、2本または3本の調整管柱25の間を連接板81または連接管で横向きに連接した枠組み状でもよい。
図1〜
図10に示すように、架体には、あご調整装置が1つ備えられている。該あご調整装置は、調整管柱25の上端およびやや下に内挿される逆ピン87を備えたライニング32、ライニング32内に内挿される第1調整管24、第1調整管24下端内部に内挿される、該調整管24よりやや大きく調整管柱25と釣り合う第1調整ピン27で構成される。第1調整管24の上端に、あごフレーム1がかぶせられる。あごフレーム1は、互いに嵌り合うあごパッド2、フレームカバー3、ボタンパネル4、スプリング5およびフレームベース7からなる。ボタンパネル4上のボタン6は、フレームカバー3に接続するあごパッド2の左側およびまたは右側の穴8から伸び出すか(
図13に示すように、点線内が穴8の位置である)、または2端でフレームカバー3に支持されるあごパッド2の下方の穴8から伸び出す(
図14参照)。
図11〜
図12に示すボタンパネル4の両端または中間のジャケット管9が連接棒10の上端にかぶさり、連接棒10の下端に接続する当て板11が、第1調整ピン27の上端側の調整アーム12と当接する。調整アーム12の下の調整溝13内の横軸14は、第1調整ピン27を第1調整管24の一端の両壁に固定する。調整アーム12の下端は、調整管柱底板 78に嵌められるスプリング5と当接している。調整アーム12の下端は、長い"Z"字形状になっており、その傾斜部の下部が、ピンブロック20と嵌合している。ピンブロック20は、"Z"字形状の傾斜部の下部に対応する傾斜凹溝16を有し、1端が円形または方形のピンヘッド17またはギヤヘッド18になっている。該ピンブロック20はピンチャンバー21内に取り付けられる。第1調整ピン27のピンヘッド17またはギヤヘッド18のある側の、調整管柱25上またはその内側には、上から下まで、等間隔に、位置調整孔22または位置調整ギヤ23を有する。
図3、
図6および
図10においては、第1調整管24の上端内には、逆ピン87を備えたライニング32が嵌合している。また、ライニング32内には、第2調整管24およびその下端の第2調整ピン27が嵌められる。第2調整管24の上端は、あごフレーム1に覆われる。第2調整ピン27の下端は、またもう一方の第1調整ピン27の調整アーム12の上端と当接する。第2、第1調整管24が、調整管柱底板 78まで下方向に滑行するとき、第2調整ピン27の調整アーム12に近い方の面で、第2調整管24のピンヘッド17またはギヤヘッド18が、第1調整管24、および調整管柱25の1つの穴8を貫通する。第1調整管24が上方向へ最大限度に、調整管柱25の上部に対応する場所まで引っ張られると、別の1面において、第1調整ピン27のピンヘッド17が、調整管柱25の1つの穴8を貫通する。第2調整管24の第2調整ピン27のピンヘッド17またはギヤヘッド18のある側の、第1調整管24上またはその内側には、上から下まで位置調整孔22または位置調整ギヤ23を有する。
図4〜
図6に示すように、第1、第2調整管24は、ボタン6と連動可能であり、ピンヘッド17またはギヤヘッド18は伸縮可能である。
図16に示すように、調整アーム12の調整溝13の上端にスプリング5を配置してもよい。このとき、スプリング5は、第1または第2調整ピンの壁から延び出す支持ブロック61上に置く。調整アーム12は、下へ伸びる傾斜足部を備え、ピンブロック20の傾斜孔と嵌合し、円形のパッドピンによって第1、第2調整管24を一体に接続してもよい。
図1〜
図10、
図17〜
図19に示すように、調整管柱 25の下端よりやや下で胸腹板29の胸板 30と腹板31とが接続する箇所の前面に、または、胸板30と腹板31とが接続する箇所の調整管柱25の前面に、上調整板34(
図18〜
図19参照)が、水平方向に、可動接続される。該上調整板34の幅は、一般に、胸腹板29と同じか、またはやや狭い。長さは、机から拳一つ分の長さと取付台に挿入される分の長さを足した長さにする。両辺または上下に、取付台の可動ピン95と適合する凹凸67を有する。上面には前後方向調整目盛57を有する。
図23〜
図26に示すように、取付台は、机の天板88の底面または取付板38に上下逆向きに設置する。取付台の調整板セットは上板85と底板84とからなり、上板 85の上面の両側と前端にそれぞれ邪魔板79が接続され、2つの邪魔板79の前後方向の中間の内側に、それぞれ、対向する可動ピン95を水平方向に取り付ける。該可動ピン95は、ピンの口が小さい。可動ピン95内には、ピンの口より小さく、比較的大きい球または前端が半球で後方が円柱と接続するピンヘッド17が配置される。ピンヘッド17の後部はスプリング5と当接している。または、可動ピン95は2つの邪魔板79の左右内側でもよく、または、上板 85と底板 84の上に前後方向に弓形の板ばね51を取り付けてもよい。該板ばね51は、上調整板34の、対応する凹凸 67と嵌合する。該底板 84も、直接、机の天板88または取付板38の上下の1面であってもよい。胸腹板29の前後の間のすき間はハニカム形状が採用できる。
【0022】
図1、
図4に示すように、調整管柱25などの構造の間または両側に、取っ手15を形成してもよい。指で握るための溝を備えた取っ手15でもよく、通風換気可能な形状に形成してもよい。胸腹板29は、胸腹部の形状に合わせて加工してもよい。あごパッド2の内にはスプリングと軟質材料を詰めてもよく、また外観を天然皮革などで覆ってもよい。あごパッド2とフレームカバー3の間は、直接接続してもよいが、または凹凸67で互いに嵌合してもよく、または磁石69で互いに引き合ってもよく、または互いに粘着し合ってもよい。
図20〜
図22に示すようにあごパッド2の両端に縄99を有し、かつ、1方の縄99にハンギングレバー70を有し、縄99とハンギングレバー70とを、それぞれ調整柱49の端部から前へ延び出す、または形状があごと合うパッドプレート53の上下に留める。
【0023】
図1、
図4、
図7〜
図8においては、胸腹板29の胸板30が長く、あご調整装置は、胸板30上に取り付けられ、その上に架体折畳み装置が取り付けられる。該架体折畳み装置は、上調整板34のやや上に取り付けられ、架体を水平に上下2段に分け、また2段の接続箇所の前面または後面に設けられたヒンジ59で接続する。胸腹板29の左右両端と調整管柱25の間に上、下接続管柱62をそれぞれ有する。胸板 30上の上接続管柱62に内挿される調整柱64の上部の枠は、左、右、中の3辺が枠辺55になっており、下辺は長く上方へ延び前へ迫り出して端部にピンヘッド17またはギヤヘッド18を有し、接続管柱62の対応する場所の位置調整孔22または位置調整ギヤ23と嵌合する。該ピンヘッド17またはギヤヘッド18は、半円形または正方形である。該ピンヘッド17またはギヤヘッド18よりやや下にハンドル65が接続され、連結溝66から伸び出す。接続柱64は、上下移動できる。該接続管柱62と接続柱64も、胸腹板29の後面または前面の両側に取り付ける接続バックル68、及び胸板29の左右両端に設けられた凹型の留め具と腹板の前後面上の対応する上下溝によって置換することができる。
図15に示すように、本体を前向きまたは後向きに折畳んだ後、接続バックル68または磁石69によって結合し、一体とすることができる。また、取っ手15を設けてもよい。
図10〜
図29に示す磁石69は、一般に磁性を示す物であれば、実際の成分は完全な鉄に限らない。
【0024】
図1〜
図10、
図17、
図36に示すように、腹板31の前面下端のやや上には、下調整板35が可動接続される。該下調整板35の幅は、一般に、上調整板34の幅と同じかやや狭い。下調整板35の長さは、机と拳一つの距離に、調整底板86または机天板の昇降装置と協同し、本体の前後傾斜度を調整できる長さを加えた長さとする。形状は、台形でも三角形でもよい。下調整板35の後端の、調整管柱 25前面付近に、ボタン突出口54を設けてもよい。もちろん、下調整板35の可動台座を腹板31上にやや前へ突出するように作成し、下調整板35の後端の1部からボタン6の前端まで下調整板35を垂直に上向きにボタン6上に折返し、これによって、ボタン突出口 54に代えてもよい。下調整板35の前端とその下の調整底板86または机箱の底板との間に磁石69およびまたはボルト33と位置調整孔22、長さ調整溝13が備えられている。
【0025】
図1〜
図6、
図17に示すように、本体に、腹板調整装置が取り付けられる。該腹板調整装置は、腹板31の下部または調整管柱25の左右の両辺に取り付けられる。またはその対応する内側に、下調整柱50を内挿する下調整管柱26を接続してもよい。下調整管柱26と下調整柱50上には、位置調整孔22または調整溝13とボルト33とが備えられ、組になっている。該腹板31は、上下に3/10にまで短縮可能で、該腹板31の下端に該腹板31の幅と同じ幅の下横桁40を有する。該下横桁40の上面は、下調整柱50の下端と垂直に接続する。下横桁40の前に、下調整板35を接続してもよい。そのほかは前述の通り、
図1〜
図10、
図17に示すのと同じである。
【0026】
さらに改良し、
図27〜
図32に示すように、ボタン6をあごフレーム1の下に嵌めてもよい。調整管24が2本の場合のあごフレーム1は、あごパッド2、ボタンパネル4およびレバーアーム41からなる。あごフレーム1の両側の穴8が、一対の調整管24の上端にかぶさり、一対のレバーアーム41は、1端が、それぞれ一対の調整管24の対向する内側の穴8を貫通するとともに、それぞれ連接棒10の上端と可動接続する。両レバーアーム41の端部からやや下(連接棒10の上端よりやや下)に設けられた穴8が、あごフレーム1の前後方向横軸14と可動接続する。あごフレーム1の裏には、ボタンパネル4が逆向きに挿入されている。ボタンパネル4は、上向きに接続溝66を有し、両レバーアーム41の上方へせり上がった方とは別の1端が、それぞれ両端から中間へ下向きにボタンパネル4の接続溝66内に挿入され、その底部まで伸びる。ボタンパネル4上の接続溝66の前後方向のハンギングレバー70を一対のレバーアーム41にかける。調整管24が1本の場合のあごフレーム1は、あごパッド2、レバーアーム41からなり、あごフレーム1を調整管24の上端にかぶせる。レバーアーム41は、一端部が調整管24の穴8を貫通し、また調整管24内の片側が連接棒10の上端と可動接続する。レバーアーム41の端部よりやや下方(調整管2
4内の別の側よりやや下)に設けられた穴8が、調整管24上の前後方向横軸14 と可動接続する。レバーアーム41の、調整管24の外側部分は、傾斜しながらあごフレーム1の下に延びる。第1調整管24は、上端にあごパッド2がかぶせられ、下端に該第1調整管24よりやや大きく調整管柱25と釣り合う第1調整ピン27が内挿される。または2つの調整ピン27を平行に連結して一対の一体的調整ピン27としてもよい。一対の調整ピン27のピンヘッド17またはギヤヘッド18は、同じ1面を向いていても、またはそれぞれ別の1面を向いていてもよい。第1調整ピン27のピンヘッド17またはギヤヘッド18側の調整管柱25上またはその内側には、上から下まで位置調整孔22または位置調整ギヤ23を有する。ピンヘッド17またはギヤヘッド18のある側面または対向する面上にある調整管柱25の調整溝13から、ボタン6が延び出す。該ボタン6は、上ボタンブロック44と下ボタンブロック45に分けられ、上ボタンブロック44は、第1調整管24内部で、一端が調整アーム12の上端と接続し、調整管柱25の外部の一端で、下面が上円管 47と接続される。下ボタンブロック45は、調整管柱25の内部で、一端が第1調整ピン27の外側のやや下と接続し、調整管柱25の外部で、下ボタンブロック45の上面が、上円管 47にかぶせられるかまたは上円管47がかぶせられる下円管48に接続される。上円管47、下円管48内にはスプリング5が挿入される。上円管47、下円管48の長さは、上ボタンブロック44の下面は第1調整ピン27の上面に接着されており、ピンヘッド17またはギヤヘッド18は、第1調整ピン27内に収縮可能である。上円管47、下円管48の下端と上端は、下・上ボタンブロック45、44の上面または下面とそれぞれ接続する。第1調整管24はこれによって上下移動可能である。2本の調整管柱25の上ボタンブロック44、下ボタンブロック45をそれぞれ一体に水平方向接続してもよい。
【0027】
図33〜
図60に、本発明の第2実施形態模式図を示す。調整管柱25内に調整柱49を挿入し、該調整柱49の上端に、あごパッド2の接続されたあごフレーム1を挿入する。
図39〜
図44に示すように、調整柱49の下部の左、右および下辺の3面が枠辺55になり、左右の両枠辺55の中間の1面から下方向へ一部が伸び出す。また該1部の前後の中間に、後方に傾き、上が鋭角で下に行くに従って次第に厚くなる鋭角三角形が形成され、調整柱49を後板と前板に分けている。後板の1面は調整管柱25の後板に沿って次第に薄く減少してゼロになり、前板の1面は調整管柱25の前板に沿って次第に薄く減少して前へ迫り出すピンヘッド17またはギヤヘッド18になり、前板の後方の位置調整孔22または位置調整ギヤ23と互いに嵌合する。ピンヘッド17またはギヤヘッド18よりやや上の調整柱49の前板の後面から前面まで貫通してかつ前へ延び出し、調整管柱25の調整溝13と嵌合する水平方向長四角形ボタン底枠46があり、該ボタン底枠46は、組になるボタン6、および該ボタン6後方の逆ピン87と組み合わされている。もちろん、調整柱49の後面板も前へ僅かに凸アーチ形になってもよい。または、2つの調整管柱25上のボタン6を、
図33〜
図34に示すように、水平方向に一体に接続できる。
図33、
図35に示すように調整管柱25の下端よりやや下の、胸腹板29の胸板 30と腹板31が接続する場所の前面、または胸板30が腹板31と接続する場所よりやや下の調整管柱25の前面に、上調整板34を可動接続する。該上調整板34は、調整管柱25に近い前面にボタン突出口54を有し、両辺に、取付台と組になった等間隔の位置調整ギヤ23を有する。胸腹板29に上調整板34を可動接続し、該可動接続は、胸腹板29と上調整板34上のヒンジ・ブロック60上にある組になった凹凸67が組み合わさることによる。また、上調整板34と胸腹板29との可動接続の間に架体位置矯正構造を有する。該架体位置矯正構造は、上調整板34と胸腹板29との間のヒンジ59の、上調整板34の面が、ヒンジ・ブロック60の場所で、垂直の正方形または長方形の平面に加工され、また、その平面内に円または楕円凹形を加工し、ヒンジ・ブロック60の平面に対応する胸腹板29の面の、ヒンジ・ブロック60の両端の場所に、上から下まで、それぞれ、1本ずつ長尺のスリット37を設け、しかも、2本のスリット37の間の調整ブロック71の前面を中空とする。該調整ブロック71が厚いために、上調整板34の上または下の調整ブロック71上に水平方向スリット37が開く。調整ブロック71は前へやや突出させることができる。また、調整ブロック71を前へ突出させることで、架体を垂直に上調整板34にかけて前後回転できる。該取付台の調整セットは覆板82と、中間板83と、底板84と、リング72と、可動接続板98と、ピンブロック20と、スプリング5と、ハンドル65とからなる。リング72に対応する片側にそれぞれ円柱73を1つ有し、2つのピンブロック20に対応する内側にもそれぞれ円柱73を1つ有する。2つの可動継ぎ板98の両端の穴8は、それぞれ、リング72および2つのピンブロック20の円柱73と可動接続する。ピンブロック20の別の端部にはスプリング5がそれぞ当接する。上記の構造はその対応する中間板83および覆板82の結合スペースに組み込まれている。ただし2つのピンブロック20の1端は、中間板83およびその両端の邪魔板79の内側の調整溝13を介して、一部がそれぞれ対向して伸び出す。2つのピンブロック20は調整溝13に沿って伸縮する。中間板83と底板84の間に水平方向スリット37を形成する。調整は、該水平方向スリット37と、該ピンブロック20と釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤ23を備えた上調整板34と、机の縁の長さによって行う。底板84に関しては、机天板88または取付板38の上下を、直接、底板84にしてもよい。リング72の軸74の外側を方形にするとともに端部に凹型のナットを形成して覆板82の穴8から延出させ、その対応するハンドル65を軸74にボルト33で固定する。調整管柱25の下端は、下方向へ下横桁40の下辺縁まで突出してもよく、下横桁40は、調整管柱25の後面および腹部の左右において一体に連続している。下横桁40と調整柱49の間の側面には、上から下まで組になる垂直凹凸67が有る。
図42と類似するが、腹板31との上下接続場所に接続柱64が接続され、かつ、その上の腹板31上の接続管柱62と組み合わさっている。接続柱64の上部の枠は、左、右、上3つの面は枠辺になっており、下側の1つの面には、上へ延び前へ迫り出し、端部にピンヘッド17またはギヤヘッド18を有して、接続管柱62の対応場所の上下等間隔位置調整孔22または位置調整ギヤ23と嵌合する。位置調整ギヤ23よりやや下にはハンドル65が接続されて調整溝13から延び出し、接続柱64は上下移動できる。
【0028】
前記架体を更に改良し、調整柱49下端の前に、ボタン6の両側にそれぞれ1つまたは上下に2つのギヤヘッド18またはピンヘッド17を設けてもよい。
図44に示すように、このギヤヘッド18は方形歯19でもよく、調整管柱25の前壁または調整溝13の両辺の内側に上から下まで設けられた位置調整ギヤ23または位置調整孔22と嵌合する。または調整柱49の下端よりやや上の薄い場所に弓形板ばね51を取り付けてもよい。該弓形板ばね51の弓の頂点52が調整管柱25の後壁の内側と当接する。
図43〜
図45に示す通りである。または調整柱49は調整管24でもよく、この場合は調整管24の下端よりやや上の内側に弓形板ばね51を取り付ける、該弓形板ばね51の弓の頂点52にボタン6が配置され、調整管24の前面の穴8および調整溝13から延び出す。かつ、弓の頂点52のボタン6の両側に、ギヤヘッド18またはピンヘッド17を有し、調整管柱25の前壁または調整溝13の両辺の内側に上から下まで設けられた位置調整ギヤ23または位置調整孔22と嵌合する。
図46〜
図47に示す通りである。または、調整管24の下端に調整ピン27が内挿され、調整ピン27または直接に調整管24の下端よりやや上の場所で、左右に可動接続する板ピン56の間に、左右から中間に向かって次第に大きくなるスプリング5が水平支持される。または、調整柱49の下端よりやや上に、二又に開いている2枚の薄い板ピン56のの間にスプリング5を水平支持する。
図48に示すように、板ピン56のスプリング5の反対側のやや下側に、それぞれボタン6が取り付けられ、調整管柱25の左右の調整溝13から延び出す。ボタン6の両側でそれぞれ前へ突出するピンヘッド17またはギヤヘッド18が、調整溝13の内側の両辺に上から下まで設けられた位置調整孔22または位置調整ギヤ23と嵌合する。
【0029】
前記架体を更に改良し、
図54〜
図58に示すように、前記調整管柱25に内挿される調整柱49が、胸部の下部から腹部の下部および太ももよりやや上まで延び、調整柱49の上端部が前方向へ90°延び出してあごパッド2になり、調整柱49の上端の下に別種のあご調整装置を取り付けてもよい。該あご調整装置は覆板82、胸腹板正面板76、胸腹板後面板77、リング72、可動接続板98、ピンブロック20、スプリング5、ハンドル65からなる。リング72に対応する片側にそれぞれ円柱73を有し、2つのピンブロック20側に対応する内側の1端にもそれぞれ円柱73を有し、2つの可動接続板98の両端の穴8がそれぞれリング72および2つのピンブロック20上の円柱73と可動接続する。ピンブロック20の別の1端にはそれぞれスプリング5が当接する。前記構造はその対応する胸腹正面板76と覆板82との結合スペースに組み込まれる。ただし2つのピンブロック20の1端は、腹板正面板76および両側の邪魔板79の内側の調整溝13を介して、一部がそれぞれ対向して延び出す。2つのピンブロック20は調整溝13に沿って伸縮する。腹板正面板76と胸腹板後面板77との間に水平方向スリット37を形成する。該水平方向スリット37と、該ピンブロック20と釣り合う両辺に等間隔位置調整ギヤ23を備えた調整柱49によって、あごの高さを調整する。リング72の軸74の外側を方形にするとともに、端部に凹型のナットを形成して覆板82の穴8から延出させ、その対応するハンドル65を軸74にボルト33で固定する。軸74に対応する側で延び出す円柱73は、調整柱49の調整溝13を介して胸腹板後面板77の前面の穴8に嵌められる。
【0030】
前記架体を更に改良し、
図57〜
図58に示すように、胸腹板29を縦長の長方形とし、調整管柱25が上から下まで延び、調整管柱25の左右両側の胸腹板29の前後の中間から両側へ延び出す扁形スリット内において、上調整板34よりやや下と胸腹板29の下縁よりやや上の調整管柱25の両側の4点にそれぞれ可動胸腹板58を可動接続してもよい。また、該可動胸腹板58の可動接続ポイントから左右と上へ等距離の場所で、腹板31と交わる場所には、それぞれ凹凸67があり嵌合する。可動胸腹板58は、水平位置と上へ90°の間の範囲で移動可能である。
【0031】
前記架体をさらに改良し、
図59〜
図62に示すように、調整管柱25の上端の内側よりやや小さく、調整管柱25に内挿されて釣り合い、上部がやや小さく下端よりやや上が大きい調整柱49を備える。調整柱49の上端に横桁39を接続する。該調整柱49は垂直ナット91になっている。該ナット91の下面での固定は、垂直内外アーチ形凹凸67の上端と、接続するボルト33の可動接続による。ボルト33の下端に横回転するツイストハンドル93を接続するか、または該ボルト33の下端にかさ歯車94を接続することができる。該かさ歯車94は下にある垂直回転ツイストハンドル93の1端または両端のかさ歯車94と噛み合う。ツイストハンドル93は、調整管柱25の下端の片側、両側またはその間に取り付ける。ツイストハンドル93がボルト33と連動することで、あごパッド2を取り付けた横桁39と調整柱49が昇降可能となる。
図61に示す内外アーチ形凹凸67は凸の部分の上端がボルト33下端と接続する。もちろん、このボルト33下端と接続するのは凹部分の上端でもよく、とにかく、ボルト33と接続される内外アーチ形凹凸67が調整管柱25の下部の適切な場所に可動に固定され、ボルト33が回転によって調整柱49を昇降できればよい。この内外アーチ形凹凸67も、円形または円柱、またはほかの形状でもよい。前記調整管柱25内のスペースは、その内の装置と適合するものとする。
【0032】
前記取付台を改良して、
図63〜
図65に示すようにブラケットボルトとしてもよい。該ブラケットボルトは主に当て板11、取付板38、接続板81およびハンドル付き締付ボルト75とそのハンドルに対向する1端のテーパカップ型当て板80からなり、当て板11と取付板38は接続板81で接続され、締付ボルト75は、1端が螺合する取付板38の穴8を貫通し、またテーパカップ型当て板80を備えている。当て板11は、テーパカップ型当て板80に対応する1面にゴムパッドをかぶせてもよい。更に改良して可動ブラケットボルトとしてもよい。該可動ブラケットボルトは、接続板81が上下2段に分かれ、下段は長くて狭く、当て板11の1端と接続する。なお、この段には、上から下まで調整溝13が開口される。上段は短く広く、取付板38の1端と接続している。かつ、下段と互いに重なり合う面には、上から下まで、下段接続板81と組み合わせられる凹溝68が切られ、しかも凹溝68の下端からボルト33が延び出して、対応する下段の接続板81の調整溝13を貫通する。ワッシャーをかぶせ、ワッシャーの上に蝶ナット92を取り付ける。
【0033】
前記本体は、胸腹板29の後面に柔軟なカバーパッドをかぶせてもよい。該カバーパッドは、あごパッド2のフレームカバー3、横桁39、または胸腹板29の後、左右の3方から、該胸腹板29の前に延び出す。かつ、該カバーパッドおよび胸腹板29も、通電して暖めてもよい。本発明は、プラスチック、金属、またはプラスチックと金属などの材料、または複合材料で加工できる。
【0034】
本発明は、記載した実施形態及び具体的な構造に限らず、多くの変更およびモデル修正も本発明の範囲に含まれる。例えば上下調整板と本体の接続において、リトルスワン洗濯機覆板開閉構造が採用でき、あご調整装置にも、エアスプリング構造、小口径ライフル用スケールの構造、および美術・工芸用カッターのプッシュプル構造が採用でき、上下調整板には、Wal-Martのショッピングカート用クッションおよび該クッションとその連結構造などが採用できる。記載の構造も省略および交換できる。例えばあご調整装置を省略し、胸腹板等の部分だけを利用してもよい。例えばあご調整装置、架体折畳み装置、腹板調整装置、邪魔板調整装置および上下調整板なども全て交換できる。つまり、該分野の当業者にとって明らかな変更およびモデル修正も全て本発明の保護範囲に属するというべきである。