(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記ケースは、上記光ファイバケーブルを収容する収容空間と、当該収容空間の内部に設けられて光ファイバケーブルを巻回させた芯部と、上記収容空間に隣接して形成されて光ファイバケーブルの端部を外部にガイドするガイド空間と、当該ガイド空間のガイド口を開閉して上記光ファイバケーブルを保持する開閉部材とを有し、
上記開閉部材を閉鎖状態とした際には、上記ケースから光ファイバケーブルが引出されないようにし、
さらに上記引出し手段を設けた作業ステーションに、上記開閉部材を開放状態とする開閉部材移動手段を設けて、
上記引出し手段がケースより光ファイバケーブルを引き出す際には、上記開閉部材移動手段が上記開閉部材を開放状態として、上記ケースから光ファイバケーブルが引出されるのを許容することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光ファイバケーブル処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の光ファイバケーブル処理装置のように、上記光ファイバケーブルはケース内において巻回されていることから、各作業ステーションにおいて処理を行うために光ファイバケーブルを引き出すと、引出した光ファイバケーブルには曲がり癖が残存している。
しかも特許文献1では各作業ステーションで処理した光ファイバケーブルをケースに戻していることから、各作業ステーションで光ファイバケーブルを再度引き出した際に、上記曲がり癖は一定とはならない。
そのため、各作業ステーションにおいて光ファイバケーブルを保持する際に保持不良が発生する場合があり、また光ファイバに曲がり癖が残存すると、当該光ファイバにワークを装着する際における位置あわせに必要な時間が長くなり、タクトタイムが長くなるといった問題もあった。
このような問題に鑑み、本発明は各作業ステーションにおける光ファイバケーブルの保持を確実にする光ファイバケーブル処理装置および光ファイバケーブル処理方法を提供
するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、光ファイバを被覆材料で被覆した光ファイバケーブルを
巻回した状態で収容したケースを搬送するとともに、上記ケースの搬送経路に沿って複数の作業ステーションが設定された搬送手段と、各作業ステーションに設けられて上記光ファイバケーブルに対してそれぞれ所要の作業を行う処理手段とを備えた光ファイバケーブル処理装置において、
上記複数の作業ステーションのいずれか一つを、ワーク装着手段が上記光ファイバケーブルの先端にワークを装着する装着ステーションとし、
上記装着ステーションよりも上流側の作業ステーションに、上記ケースから所定の長さだけ光ファイバケーブルを引き出す引出し手段と、ケースから引き出された光ファイバケーブルの曲がり癖を矯正する矯正手段とを設け、
上記矯正手段によって矯正した光ファイバケーブルをケースから引き出した状態で、上記搬送手段が当該ケースを上記装着ステーションに搬送し、ケースから引き出された光ファイバケーブルの先端にワークを装着することを特徴としている。
【0006】
請求項2の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、請求項1に記載の光ファイバケーブル処理装置において、上記被覆材料は熱可塑性樹脂であり、
上記矯正手段は、上記光ファイバケーブルを挟持する2枚のプレートと、当該プレートを加熱するヒータと、上記プレートを接離させる開閉手段とを備え、
上記一方のプレートに直線状の溝を形成するとともに、他方のプレートに上記溝と嵌合する突起を形成し、
上記2枚のプレートを開閉手段によって接近させると、上記溝と突起とによって光ファイバケーブルが直線状となり、その状態で上記ヒータの熱により当該光ファイバケーブルの曲がり癖を矯正することを特徴としている。
【0007】
請求項3の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の光ファイバケーブル処理装置において、上記引出し手段を引出しステーションに設け、上記矯正手段を上記引出しステーションの下流側の矯正ステーションに設け、
上記引出しステーションで引き出された光ファイバケーブルの曲がり癖を、上記矯正ステーションにおいて矯正することを特徴としている。
【0008】
請求項4の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光ファイバケーブル処理装置において、上記ケースは、上記光ファイバケーブルを収容する収容空間と、当該収容空間の内部に設けられて光ファイバケーブルを巻回させた芯部と、上記収容空間に隣接して形成されて光ファイバケーブルの端部を外部にガイドするガイド空間と、当該ガイド空間のガイド口を開閉して上記光ファイバケーブルを保持する開閉部材とを有し、
上記開閉部材を閉鎖状態とした際には、上記ケースから光ファイバケーブルが引出されないようにし、
さらに上記引出し手段を設けた作業ステーションに、上記開閉部材を開放状態とする開閉部材移動手段を設けて、
上記引出し手段がケースより光ファイバケーブルを引き出す際には、上記開閉部材移動手段が上記開閉部材を開放状態として、上記ケースから光ファイバケーブルが引出されるのを許容することを特徴としている。
【0009】
請求項5の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、請求項4に記載の光ファイバケーブル処理装置において、上記ケースの芯部を中空筒状に形成するとともに、その端部が外部に開口するように設け、
上記搬送手段は、上記芯部の内周面に嵌合する略筒状の挿入部と、当該挿入部の内部から外周面側に突出して、上記芯部の内周面に形成した被係合部と係合する係合突起とを備え、
上記ケースが搬送手段に供給されると、上記挿入部がケースの芯部に挿入されて嵌合し、さらに上記係合突起が芯部の被係合部に係合して、上記ケースが搬送手段に保持されることを特徴としている。
【0010】
請求項6の発明にかかる光ファイバケーブル処理装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光ファイバケーブル処理装置において、上記装着ステーションの下流に、上記ケースから引き出された光ファイバケーブルを当該ケース内に戻す戻しステーションを設け、
上記ケースに、上記光ファイバケーブルの先端に装着したワークを収容するワーク保持部材を設け、
上記戻しステーションに、上記光ファイバケーブルを当該ケース内に戻す戻し手段と、当該戻し手段により光ファイバケーブルを上記ケース内に戻す際に上記ワークをガイドして上記ワーク保持部材に保持させるワーク取り付けガイド手段とを設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項7の発明にかかる光ファイバケーブル処理方法は、光ファイバを被覆材料で被覆した光ファイバケーブルを
巻回した状態で収容したケースを、搬送経路に沿って複数の作業ステーションが設定された搬送手段によって搬送し、各作業ステーションに設けられた処理手段によって上記光ファイバケーブルに対してそれぞれ所要の作業を行うようにした光ファイバケーブル処理方法において、
上記複数の作業ステーションのいずれか一つを、ワーク装着手段が上記光ファイバケーブルの先端にワークを装着する装着ステーションとし、
上記装着ステーションよりも上流側の作業ステーションにおいて、引出し手段によって上記ケースから所定の長さだけ光ファイバケーブルを引き出し、矯正手段によってケースから引き出された光ファイバケーブルの曲がり癖を矯正した後、
上記矯正された光ファイバケーブルをケースから引き出した状態で、上記搬送手段により当該ケースを上記装着ステーションに搬送し、ケースから引き出された光ファイバケーブルの先端にワークを装着することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
上記請求項1の発明にかかる光ファイバケーブルの処理装置によれば、引出し手段によって光ファイバケーブルを引き出して、当該引出した光ファイバケーブルの曲がり癖を上記矯正手段によって矯正するようになっている。
その結果、装着ステーションには、矯正された光ファイバケーブルがケースより引き出された状態で供給されるため、装着ステーションでは光ファイバケーブルとワークとの接続を確実に行うことが可能となる。
つまり、各作業ステーションにおいて光ファイバケーブルの位置を一定にすることで、保持不良を可及的に防止することが可能となり、ひいてはタクトタイムを短縮することが可能となる。
【0017】
請求項2の発明によれば、上記被覆材料が熱可塑性樹脂であった場合に、上記光ファイバケーブルの曲がり癖を確実に矯正することが可能となる。
【0018】
請求項3の発明によれば、光ファイバケーブルの引出しと曲がり癖の矯正を異なる作業ステーションにおいて行うことで、各作業ステーションにおけるタクトタイムを短縮することができ、またこれらの作業ステーションの構成を簡易にすることができる。
【0019】
請求項4の発明によれば、上記ケースに開閉部材を設けることにより、光ファイバケーブルが不用意に引出されてしまうことを防止し、また開閉部材移動手段により必要に応じて光ファイバケーブルを引き出すことが可能となっている。
【0020】
請求項5の発明によれば、上記ケースを搬送手段に確実に固定することができ、これにより引出手段が確実にケースより光ファイバケーブルを引き出すことが可能となる。
【0021】
請求項6の発明によれば、戻しステーションにおいて光ファイバケーブルをケース内に戻すことによりその後のケースの搬送を容易にすることが可能となる。
その際、ワーク取り付けガイドにより、ワークを確実に上記ワーク保持部材に保持させることが可能となる。
【0022】
請求項7の発明にかかる光ファイバケーブルの処理方法によれば、引出し手段によって光ファイバケーブルを引き出して、当該引出した光ファイバケーブルの曲がり癖を上記矯正手段によって矯正するようになっている。
その結果、装着ステーションには、矯正された光ファイバケーブルがケースより引き出された状態で供給されるため、装着ステーションでは光ファイバケーブルとワークとの接続を確実に行うことが可能となる。
つまり、各作業ステーションにおいて光ファイバケーブルの位置を一定にすることで、保持不良を可及的に防止することが可能となり、ひいてはタクトタイムを短縮することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下図示実施例について説明すると、
図1は光ファイバケーブル1の先端にワーク2を装着する光ファイバケーブル処理装置3の平面図を示している。
上記光ファイバケーブル1は光ファイバ1aの外周を熱可塑性樹脂からなる被覆材料1bによって被覆した構成を有し(
図7(b)参照)、光ファイバケーブル処理装置3には
図2に示すケース4の内部に巻回された状態で供給されるようになっている。
上記ワーク2としてはフェルールやコネクタその他電子基板等が該当し、本実施例におけるワーク2は略長方形の平板状の電子基板であって、当該電子基板の端部に上記光ファイバ1aを接続するものとなっている。
そして上記光ファイバケーブル処理装置3では、光ファイバケーブル1の先端部の被覆材料1bを除去して光ファイバ1aを露出させ、さらに露出させた光ファイバ1aを所要の位置で切断してから、当該光ファイバ1aの端部に上記ワーク2を接続する処理を行うようになっている。
【0029】
そして上記光ファイバケーブル処理装置3は、上記ケース4を搬送するとともに、上記ケース4の搬送経路に沿って複数の作業ステーションSが設定された搬送手段としての回転テーブル5を備え、各作業ステーションSにおいて光ファイバケーブル1に対して所要の作業を行うようになっている。
図1において、上記回転テーブル5は上記ケース4を図示反時計方向に搬送するようになっており、図示下端部の作業ステーションSから順に、回転テーブル5に上記ケース4を給排する給排ステーションS1、上記ケース4より光ファイバケーブル1を引き出す引出しステーションS2、光ファイバケーブル1の曲がり癖を除去する矯正ステーションS3、光ファイバケーブル1の先端部の被覆材料1bを除去する被覆除去ステーションS4、露出した光ファイバ1aを清掃する清掃ステーションS5、上記光ファイバ1aの端面をワーク2に接続可能に切断する切断ステーションS6、光ファイバ1aの先端にワーク2を装着する装着ステーションS7、引き出された光ファイバケーブル1を上記ケース4に収容しなおす戻しステーションS8が設定されている。
上記回転テーブル5には、上記作業ステーションS1〜S8と同じ8つのケース保持部6を備えており、上記回転テーブル5はこのケース保持部6の間隔を1ピッチとして間欠的に回転するようになっている。
【0030】
図2ないし
図4を用いて上記ケース4について説明すると、上記ケース4は略直方体に形成され、当該ケース4の内部には上記光ファイバケーブル1を収容する収容空間11と、上記収容空間11の中央に設けられて光ファイバケーブル1が巻回した芯部12と、上記収容空間11に隣接して形成されて光ファイバケーブル1の端部を外部にガイドするガイド空間13とが形成されている。
また、上記ガイド空間13のガイド口13aには、当該ガイド口13aを開閉して上記光ファイバケーブル1を保持する開閉部材14が設けられ、上記ガイド口13aの下方には上記光ファイバ1aの先端に装着したワーク2を収容するワーク保持部材15が設けられている。
上記収容空間11は略円形に形成されており、その内部に光ファイバケーブル1が上記芯部12に巻回された状態で収容され、
図3に示すようにケース4の図示左方の側面は外部に開放されている。
収容空間11に収容された光ファイバケーブル1の一端は上記ガイド空間13をガイドされて上記ガイド口13aより外部に引き出されており、この外部に露出した光ファイバケーブル1の端部に上記ワーク2が装着されるようになっている。
また光ファイバケーブル1の他端は収容空間11に収容されており、当該他端には予めワーク1cが装着され、このワーク1cは
図2に示すように収容空間11の上部に形成された挿入口11aに内側から挿入されている。
【0031】
上記芯部12は中空筒状となっており、その外周面に上記光ファイバケーブル1が巻回されている。
図3に示すように、芯部12の両端部は外部に開口しており、芯部12の図示右方の開口部には後述する上記ケース保持部6の挿入部24が挿入され、かつ芯部12の内周面には、上記挿入部24より突出する係合突起26と係合する突起12aが形成されている。
一方、図示左方の開口部には上記収容空間11を閉鎖する蓋部材16が装着されるようになっており、蓋部材16の略中央に設けたレバー16aを操作することにより、蓋部材16をケース4に対して着脱することが可能となっている。
【0032】
上記ガイド空間13は
図2に示すように上記収容空間11の上部に連続して形成され、また外部に連通するガイド口13aは下方を向くように形成されており、光ファイバケーブル1の端部がこのガイド口13aより下方に垂れ下がった状態で供給されるようになっている。
上記ガイド口13aを開閉する開閉部材14は、上記ケース4の外面に当接した閉鎖状態と、外面より離隔したに開放状態とに開閉可能となっており、上記閉鎖状態では開閉部材14とケース4の外面との間で光ファイバケーブル1を挟持することにより、上記ケース4から光ファイバケーブル1が引出されるのを阻止している。
上記開閉部材14に隣接した位置には略L字形のレバー14aが設けられており、このレバー14aを水平方向に移動させることで上記開閉部材14を閉鎖状態または開放状態とすることが可能となっている。
【0033】
図2、
図4に示すように、上記ワーク保持部材15はケース4の外部に固定され、かつ上記ガイド空間13におけるガイド口13aの下方に位置し、上記ガイド空間13より垂れ下がった光ファイバケーブル1の延長上となる位置で上記ワーク2を保持するように形成されている。
ワーク保持部材15におけるガイド口13a側の端部には、2つの突起15aが形成されており、上記光ファイバケーブル1はこの突起15aの間を通過するようになっている。
そして上記突起15aには、上記ガイド口13aとは反対向きに形成されて上記ワーク2の一部を収容する凹部15bが形成されており、上記板状のワーク2の端部を当該凹部15bに収容するようになっている。
このような構成により、光ファイバケーブル1の装着されたワーク2をワーク保持部材15に保持させる際には、上記ワーク2の端部を上記凹部15bに収容した状態で開閉部材14を閉鎖状態にすれば、ワーク2がワーク保持部材15より脱落しないようにすることが可能となっている。
さらに、上記ワーク保持部材15とケース4とは、ワーク保持部材15に形成されたT字形突起15cとケース4に形成されたT字形凹部4aとが嵌合するようになっており、
図2の図示奥行き方向にワーク保持部材15を移動させれば、ケース4に容易に着脱することが可能となっている。
このため、上記光ファイバケーブル1に装着するワーク2の種類を変更したい場合には、このワーク保持部材15を対応する他のワーク保持部材15へと変更することが可能となっている。
【0034】
次に、上記ケース4を保持する上記ケース保持部6について説明すると、上記ケース保持部6は、回転テーブル5に等間隔に設けられたベース部材21と、当該ベース部材21より上方に向けて立設された板状の側壁22と、当該側壁22から突出した4本の支持ロッド23と、上記側壁22より突出して上記ケース4の芯部12に挿入される略円柱状の挿入部24と、上記ベース部材21に設けられて上記光ファイバケーブル1をケース保持部6に保持するケーブル保持手段25とから構成されている。
図3に示すように、上記ベース部材21の上面とケース4の下面との間には隙間が形成されるようになっており、上記側壁22はケース4の図示右方の側面と密着するようになっている。
そして上記支持ロッド23は
図2、
図4に示すように上記ケース4の4隅に形成された貫通孔4bに挿入されるようになっており、ケース4の回転を防止するとともにケース4の位置決めを行うようになっている。
【0035】
上記挿入部24は上記ケース4側に突出して上記芯部12に挿入可能な円筒状の部材となっており、その先端にはテーパ形状が形成されるとともに、その内部には当該挿入部24の内部から外周面側に突出する係合突起26および当該係合突起26を操作するためのレバー27が設けられている。
上記係合突起26は上記挿入部24の内部に弾装されたばね28によって外部に突出するように付勢され、上記ケース4がケース保持部6に対して
図3の図示左方から移動すると、上記係合突起26が上記内心12の突起12aを乗り越えて相互に係合し、これによりケース4がケース保持部6に脱落しないように保持されることとなる。
上記レバー27は上記挿入部24の内部に揺動可能に軸支されており、その一端は上記挿入部24の端部より上記側壁22における上記ケース4とは反対側に突出している。
そして上記レバー27を操作すると、上記レバー27の他端が上記ばね28の付勢力に抗して係合突起26を挿入部24の内部に退没させるようになっており、上記芯部12の突起12aとの係合状態を解消させ、ケース4をケース保持部6から離脱させることが可能となる。
【0036】
上記ケーブル保持手段25は、上記ベース部材21に設けられた基部29と、当該基部29に対して図示しない磁石の磁力により着脱可能に設けられたカバー30とから構成されている。
上記基部29には上下方向に向けて上記光ファイバケーブル1が嵌合する溝29aが形成され、上記カバー30を基部29から取り外した状態で、上記光ファイバケーブル1を上記基部29の前方に位置させ、その状態で上記カバー30を上記磁石の磁力によって上記基部29に連結する。
すると、光ファイバケーブル1がカバー30によって押圧されて、上記基部29の溝29aの中央まで移動し、その後上記回転テーブル5による搬送中に移動しないように保持されることとなる。
このように、上記ケーブル保持手段25を回転テーブル5に固定されたベース部材21に設けることで、回転テーブル5が各ケース4を各作業ステーションSに停止させた際に、各作業ステーションSではこのケーブル保持手段25との相対位置に基づいて上記光ファイバケーブル1を扱うことが可能となる。
【0037】
以下、各作業ステーションSについて説明する。
まず上記給排ステーションS1について説明すると、
図1に示すように上記回転テーブル5に隣接する位置には、並行して設けられた供給コンベヤ31および排出コンベヤ32が設けられており、これら供給コンベヤ31および排出コンベヤ32はともに
図1の図示左方から右方にケース4を搬送するようになっている。
また給排ステーションS1にはロボットハンド等の図示しない移載手段が設けられており、供給コンベヤ31によって搬送されたケース4を保持して、これを上記給排ステーションS1に位置する回転テーブル5のケース保持部6に装着する。
その際、移載手段は上記ケース4を上記ケース保持部6の支持ロッド23に沿って水平方向に移動させて、上記ケース4の側面が上記側壁22に当接し、挿入部24の係合突起26が上記ケース4の芯部12の突起12aに係合することで、ケース4がケース保持部6に位置決めされるとともに脱落しないように保持される。
一方給排ステーションS1では、上記戻しステーションS8での処理が終了し、上記回転テーブル5によって給排ステーションS1までケース4が搬送されると、上記移載手段が上記ケース保持部6から取り外して、これを排出コンベヤ32に載置するようになっている。
その際、図示しないレバー操作手段が上記ケース保持部6のレバー27を操作し、上記係合突起26を挿入部24の内部に退没させて、上記芯部12の突起12aとの係合状態を解除するようになっており、その状態で移載手段がケース4をケース保持部6より取り外して上記排出コンベヤ32に移載するようになっている。
【0038】
図5は上記引出しステーションS2を説明する図であり、この引出しステーションS2では、上記ケース4から光ファイバケーブル1を引き出して、その先端部を上記ケース保持部6のケーブル保持手段25に保持させる処理を行う。
引出しステーションS2には、上記光ファイバケーブルを検出するセンサ33と、上記ケース4の上記開閉部材14を開放状態とする開閉部材移動手段34と、上記ケーブル保持手段25のカバー30を着脱するカバー着脱手段35と、上記ケース4から所定の長さだけ光ファイバケーブル1を引き出す引出し手段36とが設けられている。
上記センサ33は、上記回転テーブル5によって搬送されたケース4のガイド口13aより下方に垂れ下がっている光ファイバケーブル1を検出するものとなっており、仮に光ファイバケーブル1を検出できなかった場合には、制御手段はそのケース4については不良品と判定し、下流側の各作業ステーションにおける作業を省略させるようになっている。
開閉部材移動手段34は、上記ケース4の開閉部材14のレバー14aと係合するフック37と、当該フック37を水平方向に往復動させるエアシリンダ38とを備えている。
上記フック37は予めエアシリンダ38によって上記レバー14aよりも回転テーブル5の内周側に待機しており、上記ケース4が引出しステーションに到達すると、エアシリンダ38がフック37を回転テーブル5の外周側に移動させ、これにより上記開閉部材14が閉鎖状態から開放状態となり、光ファイバケーブル1が引出し可能な状態となる。
カバー着脱手段35は、上記カバー30のノブ30aを把持するグリッパ39と、当該グリッパ39を水平方向に移動させるエアシリンダ40とから構成されており、上記ノブ30aを把持したグリッパ39を上記エアシリンダ40が移動させると、カバー30は上記基部29との間に設けられた磁石の磁力に抗して離脱するようになっている。
【0039】
上記引出し手段36は、光ファイバケーブル1を把持するグリッパ41と、当該グリッパ41を移動させる移動手段42とから構成されている。
まず、上記移動手段42によって移動したグリッパ41がケース4のガイド口13aより垂れ下がった光ファイバケーブル1を把持する。その際、図示しないカメラによって光ファイバケーブル1の位置を認識するようにしても良い。
続いて、上記開閉部材移動手段34がケース4の開閉部材14を開放状態として光ファイバケーブル1を引出し可能な状態とし、さらに上記カバー着脱手段35がカバー30を基部29より離脱させる。
すると移動手段42は、光ファイバケーブル1の先端をガイド口13aの下方に位置するワーク保持部材15および基部29を避けるように移動させ、これを上記基部29の下方まで移動させる。
これにより上記光ファイバケーブル1は上記基部29の前方に位置し、その状態で上記カバー着脱手段35がカバー30を基部29に装着することで、上記磁石の磁力によって光ファイバケーブル1が基部29とカバー30とによって挟持されることとなる。
【0040】
このように、引出しステーションS2ではケース4から光ファイバケーブル1を引き出して、これを回転テーブル5に設けられたケーブル保持手段25に保持させるようになっている。
これにより、引出しステーションS1の下流側に位置する各作業ステーションSでは、このケーブル保持手段25に保持された光ファイバケーブル1に対して処理を行うことが可能となっている。
つまり、各作業ステーションSでは、光ファイバケーブル1の位置をこのケーブル保持手段25の位置を基準に認識でき、各作業ステーションSに光ファイバケーブル1の先端を検出するためのカメラやセンサ等が不要となる。
さらには、各作業ステーションSにおいて、その都度光ファイバケーブル1をケース4より引出し、処理終了後に再度戻すといった作業が不要となり、引出しならびに戻し手段を各作業ステーションに設ける必要がなく、また各作業ステーションにおけるタクトタイムを短縮することが可能となる。
【0041】
図6は上記矯正ステーションS3を説明する図であり、この矯正ステーションS3では、上記ケース4から引き出された光ファイバケーブル1の曲がり癖を除去する処理を行う。
光ファイバケーブル処理装置3に供給された上記ケース4において、光ファイバケーブル1は上記芯部12に巻回されていることから、光ファイバケーブル1にはいわゆる曲がり癖が付いており、ケース4の外部に垂れ下がった先端部は直線状となっておらず、またその形状も不均一である。
この曲がり癖があると、光ファイバ1aの先端とワーク2とを相対移動させてこれらを連結するのが困難となるため、この矯正ステーションS3では予め光ファイバケーブル1の曲がり癖を修正するようになっている。
【0042】
そして上記矯正ステーションS3には、上記ケーブル保持手段25のカバー30を着脱するカバー着脱手段43と、光ファイバケーブル1を斜めに仮保持する仮保持手段44(
図6(a))と、ケース4から引き出された光ファイバケーブル1の曲がり癖を矯正する矯正手段45(
図6(b))とを備えている。
上記カバー着脱手段43は上記引出しステーションS2に設けられたカバー着脱手段35と同様の構成を有しているので詳細な説明は省略するが、上記仮保持手段44および矯正手段45が保持する光ファイバケーブル1と干渉しないよう、揺動手段46によってカバー30を退避させるようになっている。
【0043】
上記仮保持手段44は上記ケース保持部6の斜め下方に設けられており、2本のガイドバー47と、当該ガイドバー47を移動させる移動手段48とから構成され、当該移動手段48は上記ガイドバー47を斜め方向および
図6の奥行き方向に移動させるようになっている。
まず、上記ケース4が矯正ステーションS3に位置し、上記カバー着脱手段43がカバー30を取り外すと、移動手段48は上記ガイドバー47を上記ケース4におけるガイド口13aの下方に位置させ、2本のガイドバー47の間に上記光ファイバケーブル1を位置させる。
すると、上記移動手段48はガイドバー47を斜め下方に移動させ、これにより上記光ファイバケーブル1がガイドバー47にガイドされて
図6(a)に示すように斜めに仮保持される。
このとき、ケース4のガイド口13aは開閉部材14によって閉鎖状態となっているため、光ファイバケーブル1はケース4より引き出されないようになっている。
【0044】
上記矯正手段45は、上記光ファイバケーブル1を挟持する2枚のプレート49と、当該プレート49を加熱する図示しないヒータと、上記プレート49を接離させるエアシリンダ等からなる開閉手段50とを備えている。
上記2枚のプレート49は上記仮保持手段44によって斜めに仮保持された光ファイバケーブル1と平行に傾斜するように設けられ、さらにこれらプレート49を移動させる移動手段51によって移動可能となっている。
また図示しないが、図示下方に位置するプレート49には直線状の溝が形成され、図示上方に位置するプレート49には上記溝と嵌合する突起が形成されており、このプレート49は少なくとも光ファイバケーブル1における切断部分近傍を挟持するような長さを有している。
そして上記移動手段51は、上記仮保持手段44が保持した光ファイバケーブル1の下方に上記図示下方のプレート49を位置させると、上記開閉手段50が2枚のプレート49を相互に接近させて挟持し、光ファイバケーブル1を上記溝と突起とによって挟持して直線状に変形させる。
その状態で上記ヒータがプレート49を加熱すると、上記光ファイバケーブル1の被覆材料1bが熱可塑性樹脂であることから、光ファイバケーブル1は上記溝および突起の形状に合わせて直線状態が維持され、曲がり癖が解消されるようになっている。
このようにして曲がり癖が矯正されると、上記プレート49は開閉手段50により光ファイバケーブル1を開放するとともに上記移動手段51によって退避し、これにより光ファイバケーブル1は自重により下方に向けて真っ直ぐに垂れ下がることとなる。
垂れ下がった光ファイバケーブル1は、上記ケーブル保持手段25における基部29の前方に位置するようになっており、上記カバー着脱手段43がカバー30を基部29に装着することで、光ファイバケーブル1は再びケーブル保持手段25に保持される。
その後、上記回転テーブル5は、上記矯正手段45によって曲がり癖が矯正された光ファイバケーブル1を、下流側の各作業ステーションSに搬送することができる。
【0045】
図7は上記被覆除去ステーションS4を説明する図であり、この被覆除去ステーションS4では、上記光ファイバケーブル1の先端から被覆材料1bを除去して光ファイバ1aを露出させる処理を行う。
被覆除去ステーションS4には、上記ケーブル保持手段25のカバー30を押圧する押圧手段52と、上記光ファイバケーブル1の先端から被覆材料1bを除去する被覆除去手段53とが設けられている。
上記押圧手段52は、上記ケーブル保持手段25のカバー30を外側から押圧するように構成され、光ファイバケーブル1が上記被覆除去手段53によって引っ張られても、ケース4から余計に引き出されないように保持するものとなっている。
上記被覆除去手段53は従来公知であるため詳細な説明を省略するが、
図7(b)に示すように、上記光ファイバケーブル1の外周面に沿って移動して上記被覆材料1bのみを切断するカッタ53aと、このカッタ53aを昇降させて、切断した被覆材料1bを光ファイバ1aに沿って下方にずらす図示しない昇降手段とを備えている。
そして本実施例の被覆除去手段53では、上記切断した被覆材料1bを光ファイバ1aに沿って下方に所定距離ずらすことで、当該被覆材料1bが光ファイバ1aの先端に残存するようにし、分離された被覆材料1bの間に光ファイバ1aが露出するようになっている。
【0046】
図8は清掃ステーションS5を説明する図であり、この清掃ステーションS5では、上記露出させた光ファイバ1aに付着した被覆樹脂のカス等を除去して光ファイバ1aの外周面を清掃する処理を行う。
清掃ステーションS5には、ケーブル保持手段25のカバー30を押圧する押圧手段54と、露出した光ファイバ1aを清掃する清掃手段55とが設けられている。
上記押圧手段54は、上記被覆除去ステーションS4と同様、上記清掃手段55によって光ファイバ1aの清掃を行う間、上記カバー30を押圧することにより光ファイバケーブル1がケース4から余計に引き出されないように保持するようになっている。
図9に示すように、上記清掃手段55は、不織布等の清掃用シート61を供給する供給ロール62と、上記清掃用シート61を巻き取る回収ロール63と、これら供給ロール62と回収ロール63との間に設けられて上記清掃用シート61の経路上に設けられた複数のガイドロール64a〜64hと、上記清掃用シート61ごと光ファイバ1aを挟持するように設けられた1対の押圧部材65a、65bとを備え、この清掃手段55は昇降手段66(
図8参照)によって昇降するようになっている。
また清掃手段55に隣接した位置には、上記押圧部材65a、65b間に位置する清掃用シート61にアルコール等の洗浄液を噴射する噴射ノズル67(
図8参照)が設けられている。
上記供給ロール62より送り出される清掃用シート61は、上記ガイドロール64a〜64hによって上記光ファイバ1aの一方と他方の側部を通過するように配設されており、上記押圧部材65はこの光ファイバ1aを挟んで上記清掃用シート61のさらに外側に設けられている。
そして、回転テーブル5によりケース4が清掃ステーションS5に位置し、上記押圧手段54が上記ケーブル保持手段25のカバー30を押圧すると、上記昇降手段66によって清掃手段55全体が上昇し、上記一対の押圧部材65a、65bの間に光ファイバ1aが位置するようになっている。
この状態で上記噴射ノズル67が洗浄液を押圧部材65a、65b間に位置する清掃用シート61に噴射し、その後上記押圧部材65a、65bが相互に接近することで、光ファイバ1aの外周面に清掃用シート61が接触する。
その状態で上記昇降手段66が清掃手段55を下降させることにより、光ファイバ1aの外周面が清掃用シート61によってふき取られ、このとき上記カバー押圧手段54がケーブル保持手段25のカバー30を押圧することで、ケース4より光ファイバケーブル1が引き出されないようになっている。
光ファイバ1aの清掃が終了して押圧部材65a、65bが離隔すると、清掃手段55は光ファイバケーブル1の下方に退避させ、また上記供給ロール62および回収ロール63が回転して清掃用シート61を送り出し、押圧部材65a、65bの間に未使用の清掃用シート61が位置するようになっている。
一方、光ファイバ1aの清掃が終了して清掃手段55が退避すると、上記カバー押圧手段54がケーブル保持手段25のカバー30より離脱する。
【0047】
図10は切断ステーションS6を説明する図であり、この切断ステーションS6では、光ファイバ1aを切断して当該光ファイバ1aの端面を上記ワーク2に接続可能な形状に形成する処理を行う。
切断ステーションS6には、上記光ファイバ1aを切断する切断手段71が設けられており、
図10(b)に示すように、切断手段71は光ファイバ1aの切断位置の上下を保持するクランプ71aと、光ファイバ1aの外周面に傷を形成するカッタ71bと、上記傷の近傍を押圧して光ファイバ1aを破断させる切断ボタン71cとを備えている。
上記カッタ71bは光ファイバ1aの外周面に沿って移動することにより、光ファイバ1aの表面に上記傷を形成し、その状態で上記切断ボタン71cが上記傷の近傍を押圧すると、上記傷から亀裂が進展して光ファイバ1aが破断し、所要の端面形状が得られるようになっている。
【0048】
図11は装着ステーションS7を説明する図であり、この装着ステーションS7では、切断された光ファイバ1aの端面に上記ワーク2を装着する処理を行う。
装着ステーションS7には、上記ワーク2を保持するワーク保持手段72と、光ファイバ1aの端面およびワーク2を撮影する第1カメラ73および第2カメラ74と、上記光ファイバ1aとワーク2とを接着する接着剤を供給する接着剤供給手段75とを備えている。
上記ワーク保持手段72は、図示しないワーク供給手段より供給されたワーク2を上記光ファイバ1aの接続部分が上方を向くように保持するとともに、ワーク2を水平方向および上下方向に移動させ、かつワーク2を水平面上で回転させることが可能となっている。
【0049】
上記第1カメラ73は、ケース4が装着ステーションS7に位置すると、
図11(a)に示すように図示しない移動手段によって光ファイバケーブル1とワーク2との間に移動し、同時に上下方向を撮影することで、光ファイバ1aの端面の水平方向の位置と、ワーク2におけるファイバの接続部分の水平方向の位置とを撮影する。
上記第2カメラ74は、上記光ファイバケーブル1の側方に設けられており、
図11(b)に示すように光ファイバ1aの端面の高さと、ワーク2におけるファイバの接続部分の高さとを撮影するようになっている。
これら第1、第2カメラ73、74の画像は制御手段によって処理され、これにより光ファイバ1aの端面の位置と、上記ワーク2における光ファイバ1aの接続部分との位置関係が認識される。
そして制御手段は上記ワーク保持手段72によりワーク2を水平方向に移動させながら上昇させ、さらに必要に応じて水平面上で回転させることにより、ワーク2における光ファイバ1aの接続部分を光ファイバ1aの端面の装着位置に位置させる(
図11(b))。
接着剤供給手段75は、例えば光硬化性樹脂等の接着剤を供給するようになっており、
図11(b)のように光ファイバ1aの端面がワーク2における光ファイバ1aの接続部分に位置すると、これらの接続部分に接着剤を供給してこれらを接着する。
本実施例では、上記矯正ステーションS3において光ファイバケーブル1の曲がり癖を解消していることから、上記光ファイバ1aの端部が真下を向くようになっており、ワーク2を下方から接近させることでこれらを装着することができ、装着不良が防止されるようになっている。
【0050】
図12は戻しステーションS8を説明する図であり、この戻しステーションS8では、引き出された光ファイバケーブル1を上記ケース4に戻すとともに上記ワーク2を上記ケース4に装着する処理を行う。
戻しステーションS8には、上記ケース4の開閉部材14を移動させる開閉部材移動手段76と、上記ケーブル保持手段25のカバー30を着脱するカバー着脱手段77と、光ファイバケーブル1をケース4内に戻す戻し手段78と、上記ワーク2を上記ワーク保持部材15に保持させるワーク取り付けガイド手段79とを備えている。
上記開閉部材移動手段76およびカバー着脱手段77については、上記引出しステーションS2の開閉部材移動手段34およびカバー着脱手段35と構成が共通しているので詳細な説明は省略するが、ケース4が戻しステーションS8に位置すると、これらが作動して上記ケース4の開閉部材14を開放状態とし、またケーブル保持手段25のカバー30を取り外すようになっている。
戻し手段78は、引出しステーションS2の引出し手段36と同様、グリッパ80および移動手段81を備え、最初に上記グリッパ80は上記光ファイバケーブル1における上記ワーク2との接続部分の近傍を保持する(
図12(a))。
続いて、上記移動手段81により光ファイバケーブル1を上昇させ、ワーク2をガイド口13aの下方に位置するワーク保持部材15の前方まで移動させる(
図12(b))。
【0051】
上記ワーク取り付けガイド手段79は、上記ケース4のワーク保持部材15の高さに設けられており、ワーク2が上記ワーク保持部材15の近傍まで上昇すると、ワーク2に当接してワーク保持部材15側へと移動させるようになっている。
つまり、上記戻し手段78がグリッパ80を移動手段81によって上方に移動させると、ワーク2がワーク取り付けガイド手段79に当接してケース側に接近するようにガイドされ、当該ワーク2の上端部が上記ワーク保持部材15の凹部15bに嵌合するようになっている。
その後、上記開閉部材移動手段76により開閉部材14を閉鎖状態とすると、これによりワーク2はワーク保持部材15の凹部15bより脱落しないように保持されることとなる。
【0052】
そして、このようにワーク2が装着されたケース4は、回転テーブル5によって再び給排ステーションS1まで搬送される。
当該給排ステーションS1では、図示しないレバー操作手段がケース保持部6のレバー27を操作して上記挿入部24の係合突起26を上記芯部12の突起12aより離脱させ、その後移載手段がケース4をケース保持部6より取り出して排出コンベヤ32へと載置する。
【0053】
なお、上記実施例において、上記光ファイバケーブル1への処理は一例であり、例えば作業ステーションの数を増減させることも可能である。