特許第6094861号(P6094861)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6094861セラミックス製の放電容器の製造装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6094861
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】セラミックス製の放電容器の製造装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B28B 1/26 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
   B28B1/26 102
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-281864(P2012-281864)
(22)【出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2014-124813(P2014-124813A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000192
【氏名又は名称】岩崎電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135965
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 要泰
(74)【代理人】
【識別番号】100100169
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 剛
(72)【発明者】
【氏名】大河原 亮
(72)【発明者】
【氏名】山田 誠司
(72)【発明者】
【氏名】村岡 将満
【審査官】 伊藤 真明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−226922(JP,A)
【文献】 特開平09−001519(JP,A)
【文献】 特開平04−334402(JP,A)
【文献】 特開平02−233212(JP,A)
【文献】 特開昭55−128411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B28B 1/26
H01J 61/00− 61/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部と該発光部の両側の細管部を有するセラミック製の放電容器の製造装置において、
放電容器の外形に対応する成形室が形成された石膏型と、
前記石膏型の上に設けられ、前記成形室に接続される容器を備えたスラリー貯め部と、
スラリーを前記石膏型の下面から前記石膏型の成形室に供給し、更に、前記スラリー貯め部の容器に供給するスラリー供給系と、
前記スラリー貯め部の容器内のスラリーの液面を監視する液面センサと、
前記スラリー貯め部及び前記石膏型を収納する耐圧容器と、前記耐圧容器内を真空排気する排気系とを有し、該排気系によって前記耐圧容器内を真空排気することによって前記スラリー供給系からのスラリーを前記石膏型の成形室と前記スラリー貯め部の容器に供給することを特徴とする放電容器の製造装置。
【請求項2】
請求項1記載の放電容器の製造装置において、
前記スラリー貯め部の容器は、矩形部材の上面に形成された凹部によって形成され、該凹部の底には前記石膏型の成形室に接続される孔が形成されていることを特徴とする放電容器の製造装置。
【請求項3】
請求項1記載の放電容器の製造装置において、
前記石膏型は、縦に分割された2つの型を有し、該2つの型の各々は、放電容器の半体に対応する凹部を有し、該2つの型を接合することによって、放電容器の外形に対応する成形室が形成されるように構成された放電容器の製造装置。
【請求項4】
請求項1記載の放電容器の製造装置において、
前記石膏型の下にマニホールドが設けられ、該マニホールドは、前記石膏型の成形室に接続される分岐管と該分岐管に接続された主管とを有し、該分岐管及び主管を介して、前記石膏型の成形室にスラリーを供給することを特徴とする放電容器の製造装置。
【請求項5】
請求項記載の放電容器の製造装置において、
前記スラリー供給系はスラリーを収納するスラリータンクを有し、前記スラリータンク内の圧力と前記耐圧容器内の圧力差を利用して、前記スラリータンク内のスラリーを前記石膏型の成形室に供給するように構成されていることを特徴とする放電容器の製造装置。
【請求項6】
請求項記載の放電容器の製造装置において、
前記排気系は、真空ポンプと、該真空ポンプを前記耐圧容器に接続する排気管と、該排気管に設けられた排気バルブと、前記排気管の分岐管に設けられたリークバルブを有し、前記排気バルブと前記リークバルブの開度を調節することによって、前記耐圧容器内の真空度を調節するように構成されている放電容器の製造装置。
【請求項7】
発光部と該発光部の両側の細管部を有するセラミック製の放電容器の製造方法において、
放電容器の外形に対応する成形室が形成された石膏型を配置し、該石膏型の上に前記成形室に接続される容器を備えたスラリー貯め部を配置するステップと、
スラリーを前記石膏型の下面から前記石膏型の成形室に供給し、更に、前記スラリー貯め部の容器に供給するスラリー供給ステップと、
スラリーの供給を停止するスラリー供給停止ステップと、 前記スラリー貯め部の容器内のスラリーの液面を液面センサによって監視する液面監視ステップと、
前記液面センサによって、前記スラリーの液面の下降量が所定の値に到達したことが検出されたら、前記石膏型の成形室よりスラリーを排出する排泥ステップと、
を有し、
前記スラリー貯め部及び前記石膏型は耐圧容器内に設置され、
前記スラリー供給ステップでは、
前記耐圧容器内を真空排気し、該耐圧容器内の圧力と、スラリーを収納するスラリータンク内の圧力の差を利用して前記石膏型の成形室にスラリーを供給することを特徴とする放電容器の製造方法。
【請求項8】
請求項7記載の放電容器の製造方法において、
前記スラリー供給停止ステップでは、液面センサによって検出した前記スラリー貯め部の容器の所定の位置に基づいてスラリーの供給を停止することを特徴とする放電容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧放電ランプ用のセラミック製の放電容器の製造装置及び方法に関し、特に、排泥鋳込み成形技術に関する。
【背景技術】
【0002】
高圧放電ランプではセラミック製の放電容器が用いられる。セラミック製の放電容器の製造には、排泥鋳込み法(泥漿鋳込み方法)が用いられる。排泥鋳込み法では、石膏製の型にアルミナを含むスラリーを充填し、所定の時間保持する。石膏にスラリーの水分が吸収され、型の内面にスラリーの固形分が着肉する。次に、排泥(スラリーの除去)を行うと、型の内面に着肉した薄膜が残る。これを乾燥し、離型し、得られた成形体を焼成することによりセラミック製の放電容器が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-315313
【特許文献2】特開平10-139526
【特許文献3】特開平11-226922
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の排泥鋳込み法では、排泥のタイミングを時間で管理していた。即ち、石膏製の型にスラリーを充填してから所定の時間が経過したら、排泥を行っていた。しかしながら、型の内面の着肉量は、雰囲気の温度、湿度、圧力等によって変化する。そのため、型の内面の着肉量にバラツキが生じる問題があった。排泥を行う最適なタイミングは、雰囲気の条件ばかりでなく、放電容器の寸法、形状、スラリーの成分等によって異なる。そのため、従来の排泥鋳込み法では、排泥を行う最適なタイミングを設定することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、排泥鋳込み法において、排泥を行う最適なタイミングを設定し、成形体である放電容器の厚さを均一にすることができるセラミックス製の放電容器の製造技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る放電容器の製造装置は、
発光部と該発光部の両側の細管部を有するセラミック製の放電容器の製造装置において、
放電容器の外形に対応する成形室が形成された石膏型と、
前記石膏型の上に設けられ、前記成形室に接続される容器を備えたスラリー貯め部と、
スラリーを前記石膏型の下面から前記石膏型の成形室に供給し、更に、前記スラリー貯め部の容器に供給するスラリー供給系と、
前記スラリー貯め部の容器内のスラリーの液面を監視する液面センサと、
を有する。
【0007】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記スラリー貯め部の容器は、矩形部材の上面に形成された凹部によって形成され、該凹部の底には前記石膏型の成形室に接続される孔が形成されてよい。
【0008】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記石膏型は、縦に分割された2つの型を有し、該2つの型の各々は、放電容器の半体に対応する凹部を有し、該2つの型を接合することによって、放電容器の外形に対応する成形室が形成されるように構成されてよい。
【0009】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記石膏型の下にマニホールドが設けられ、該マニホールドは、前記石膏型の成形室に接続される分岐管と該分岐管に接続された主管とを有し、該分岐管及び主管を介して、前記石膏型の成形室にスラリーを供給してよい。
【0010】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記スラリー貯め部及び前記石膏型を収納する耐圧容器と、前記耐圧容器内を真空排気する排気系とを有し、該排気系によって前記耐圧容器内を真空排気することによって前記スラリー供給系からのスラリーを前記石膏型の成形室と前記スラリー貯め部の容器に供給してよい。
【0011】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記スラリー供給系はスラリーを収納するスラリータンクを有し、前記スラリータンク内の圧力と前記耐圧容器内の圧力差を利用して、前記スラリータンク内のスラリーを前記石膏型の成形室に供給するように構成されてよい。
【0012】
本実施形態によると、前記放電容器の製造装置において、
前記排気系は、真空ポンプと、該真空ポンプを前記耐圧容器に接続する排気管と、該排気管に設けられた排気バルブと、前記排気管の分岐管に設けられたリークバルブを有し、前記排気バルブと前記リークバルブの開度を調節することによって、前記耐圧容器内の真空度を調節するように構成されてよい。
【0013】
発光部と該発光部の両側の細管部を有するセラミック製の放電容器の製造方法において、
放電容器の外形に対応する成形室が形成された石膏型を配置し、該石膏型の上に前記成形室に接続される容器を備えたスラリー貯め部を配置するステップと、
スラリーを前記石膏型の下面から前記石膏型の成形室に供給し、更に、前記スラリー貯め部の容器に供給するスラリー供給ステップと、
スラリーの供給を停止するスラリー供給停止ステップと、
前記スラリー貯め部の容器内のスラリーの液面を液面センサによって監視する液面監視ステップと、
前記液面センサによって、前記スラリーの液面の下降量が所定の値に到達したことが検出されたら、前記石膏型の成形室よりスラリーを排出する排泥ステップと、
を有する。
【0014】
本実施形態によると前記放電容器の製造方法において、
前記スラリー貯め部及び前記石膏型は耐圧容器内に設置され、
前記スラリー供給ステップでは、
前記耐圧容器内の圧力と、スラリーを収納するスラリータンク内の圧力の差を利用して前記石膏型の成形室にスラリーを供給してよい。
【0015】
本実施形態によると前記放電容器の製造方法において、
前記スラリー供給停止ステップでは、液面センサによって検出した前記スラリー貯め部の容器の所定の位置に基づいてスラリーの供給を停止してよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、排泥鋳込み法において、排泥を行う最適なタイミングを設定し、成形体である放電容器の厚さを均一にすることができるセラミックス製の放電容器の製造技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A図1Aは、本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの構成を説明する図である。
図1B図1Bは、本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの放電容器の構成を説明する図である。
図2図2は、本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの放電容器を製造するための鋳込み成形装置の主要部の外観を示す図である。
図3図3は、本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの放電容器を製造するための鋳込み成形装置の主要部の内部構造を示す図である。
図4A図4Aは、鋳込み成形装置のスラリー貯め部の構造の例を示す図である。
図4B図4Bは、鋳込み成形装置のスラリー貯め部の構造の他の例を示す図である。
図5図5は、本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの放電容器を製造するための鋳込み成形装置の構造を示す図である。
図6A図6Aは、本実施形態に係る鋳込み成形装置のスラリー貯め部の容器内のスラリーの液面の変化を説明する図である。
図6B図6Bは、本実施形態に係る鋳込み成形装置のスラリー貯め部の容器内のスラリーの液面の変化を説明する図である。
図7図7は、本実施形態に係る排泥鋳込み法における排泥のタイミングを説明する図である。
図8図8は、本実施形態に係る排泥鋳込み法の工程を説明する図である。
図9図9は、本実施形態に係る排泥鋳込み法の鋳込み工程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同じ要素に対しては同じ参照符号を付して、重複した説明を省略する。
【0019】
図1Aを参照して本実施形態に係るセラミックメタルハライドランプの一例を説明する。セラミックメタルハライドランプ100は、透光性外管111と、端部の口金112と、透光性外管111の内部のほぼ中央に配置された放電容器130を有する。透光性外管111の内部は圧力10Pa以下の高真空に保持される。セラミックメタルハライドランプ100は、図示のように口金112を上にして垂直に装着される。
【0020】
放電容器130の周囲に透光性スリーブ108が設けられ、その外側に、金属製のフレーム109が設けられている。放電容器130の上側には、始動器110が設けられている。フレーム109の上端には、ゲッタ113が装着されている。
【0021】
フレーム109は、下端のマウント支持板114と上端のステム115の導入線と接続しており、それによって、位置固定される。フレーム109は位置固定用の部材であると同時に電気的接続用の部材を兼ねており、図示しない外部給電システムからの電力をステム115の導入線を介して放電容器130に供給する。
【0022】
図1Bを参照して放電容器130の構造を説明する。放電容器130は中央の発光部130Cとその両端の細管部130A、130Bを有する。細管部130A、130Bには、電流導入体120a、120bがそれぞれ装着されている。電流導入体120a、120bは、タングステン電極123、電流供給体122、及び、リード線121を有する。タングステン電極123は放電容器130の発光部130Cに配置されている。電流供給体122は、耐ハロゲン性中間材122aと導電性サーメット棒122bからなる。
【0023】
リード線121は導電性サーメット棒122bの先端に接続されている。リード線121と導電性サーメット棒122bの接続部は補強材131によって囲まれている。リード線121は細管部130A、130Bの両端より突出している。
【0024】
放電容器130の内部には、発光物質と、水銀および不活性ガスが封入されている。不活性ガスは例えば希ガスであるが本実施例ではアルゴンである。セラミックメタルハライドランプを点灯させると、放電容器130内における放電により、発光物質が加熱され、その一部が蒸発して放電により励起され、発光する。発光物質の残りの部分は、放電容器130の底部の最冷部に液相状態でプールされる。液相の発光物質の一部は蒸発し、放電容器130の内部を対流により循環し、底部の最冷部に戻る。ランプの点灯中はこのようなサイクルが繰り返される。
【0025】
図2を参照して、本実施形態の鋳込み成形装置の主要部を説明する。本実施形態の鋳込み成形装置は、石膏型10と、その上に配置されたスラリー貯め部20と、その下のマニホールド30を有する。スラリー貯め部20の上には液面センサ46が設けられている。スラリー貯め部20と石膏型10の間、及び、石膏型10とマニホールド30の間にシール材が挿入されてよい。石膏型10は縦に割れた2つの型10A、10Bを有する。スラリー貯め部20の上面には、複数の容器21A〜21Eが形成されている。スラリー貯め部20及びマニホールド30はアクリル製であってよい。
【0026】
液面センサ46は、容器21A〜21E内のスラリーの液面の位置及び変動量を測定するように構成されている。液面センサ46の機能は後に説明する。液面センサ46は、容器21A〜21Eの1つに設けられているが、複数の容器21A〜21Eにそれぞれ設けてもよい。液面センサ46は、例えば、レーザービームを照射するレーザービーム照射部と液面で反射したレーザービームを受光するレーザービーム受光部を備えたレーザービーム型液面センサであってよい。
【0027】
図3を参照して、本実施形態の鋳込み成形装置のスラリー貯め部20と石膏型10とマニホールド30の構造を説明する。石膏型10は縦に割れた2つの型10A、10Bを有する。図3では一方の型10Aの内面の構造を示す。型10Aの内面には、放電容器の半体の外形に対応する凹部11A、11B、11C、11D、11Eが形成されている。他方の型10Bの内面にも同様に、放電容器の半体の外形に対応する凹部11A、11B、11C、11D、11Eが形成されている。2つの型10A、10Bを接合することによって、石膏型10が形成される。石膏型10では、型10Aの凹部11A〜11Eの各々と、型10Bの凹部11A〜11Eの各々が接合され、放電容器の外形に対応する成形室12A〜12E(図5)が形成される。
【0028】
スラリー貯め部20の上面には、容器21A〜21Eが形成されている。容器21A〜21Eは、型10A、10Bの凹部11A、11B、11C、11D、11Eに対応して設けられている。
【0029】
マニホールド30は、主管31とそれに接続された分岐管32A、32B、32C、32D、32Eを有する。主管31はマニホールド30の下面にて開口している。分岐管32A、32B、32C、32D、32Eはマニホールド30の上面にて開口しており、石膏型10の内部に形成された成形室12A〜12E(図5)に、それぞれ接続される。
【0030】
図4A及び図4Bを参照して、本実施形態の鋳込み成形装置のスラリー貯め部20の構造を説明する。図4Aに示す例では、スラリー貯め部20の上面に形成された容器21A〜21Eは、円筒状の側面と円錐型の底面と底面の中央に形成された孔22A〜22Eを有する。図4Bに示す例では、スラリー貯め部20の上面に形成された容器21A〜21Eは、円錐状の側面と中央に形成された孔22A〜22Eを有する。スラリー貯め部20はアクリル製の矩形部材によって構成されてよい。容器21A〜21Eは、アクリル製の矩形部材を切削加工することによって形成されてよい。
【0031】
図5を参照して、本実施形態の鋳込み成形装置の例を説明する。鋳込み成形装置は、石膏型10と、その上に配置されたスラリー貯め部20と、石膏型10の下のマニホールド30とを有し、これらは、密閉型の耐圧容器1に収容されている。スラリー貯め部20の上には、液面センサ46が設けられている。石膏型10とスラリー貯め部20の間にシール材15が挿入され、マニホールド30と石膏型10の間にシール材16が挿入されてよい。シール材15、16はシリコンゴム製であってよい。石膏型10の内部には5個の成形室12A〜12Eが形成されている。成形室12A〜12Eは、放電容器の外形に対応した形状を有する。スラリー貯め部20は、5個の容器21A〜21Eとそれに接続された孔22A〜22E(図4A及び図4B)を有する。これらの孔によって、スラリー貯め部20の容器21A〜21Eと石膏型10の成形室12A〜12Eは、それぞれ接続されている。
【0032】
本例では、スラリー貯め部20に5個の容器21A〜21Eが設けられ、石膏型10に5個の成形室12A〜12Eが設けられているが、これは単なる例であって、任意の数の容器及び成形室が設けられてよい。
【0033】
スラリー貯め部20とマニホールド30と耐圧容器1はアクリル製であってよい。液面センサ46は、スラリー貯め部20の容器21A〜21E内のスラリーの液面を観察することができるなら、任意の位置に設けられてよい。液面センサ46は、図示のように耐圧容器1の内側に設けてもよいが、耐圧容器1が透明な場合には、耐圧容器1の外側に設けてもよい。
【0034】
鋳込み成形装置は、成形室12A〜12Eにスラリーを供給するためのスラリー供給系と耐圧容器1を排気するための排気系を備える。
【0035】
スラリー供給系は、スラリータンク41、スラリー供給バルブ43、及び、マニホールド30を有する。スラリータンク41内は大気圧である。即ち、スラリータンク41に貯蔵されたスラリーの液面には大気圧が作用している。マニホールド30には、各成形室12A〜12Eに接続された分岐管32A〜32Eと分岐管を接続する主管31が設けられている。マニホールド30は耐圧容器1の内側に配置されている。スラリータンク41とスラリー供給バルブ43は耐圧容器1の外側に配置されている。
【0036】
スラリータンク41はスラリー供給管42を介してスラリー供給バルブ43に接続されている。スラリー供給バルブ43はスラリー供給管44を介してマニホールド30の主管31に接続されている。
【0037】
排気系は、真空ポンプ51、排気バルブ53及びリークバルブ56を有する。耐圧容器1には排気口50が設けられている。排気口50と排気バルブ53は排気管54によって接続されており、排気バルブ53と真空ポンプ51は、排気管52によって接続されている。排気管52には、分岐管55が接続されており、分岐管55には、リークバルブ56が設けられている。
【0038】
先ず、耐圧容器1内を真空排気する方法を説明する。真空ポンプ51を運転し、排気バルブ53を開けることにより耐圧容器1の内部の空気が排出され、耐圧容器1の内部を真空排気することができる。真空ポンプ51の運転中に、排気バルブ53とリークバルブ56の開閉量を調節することにより、耐圧容器1内の排気量を調整することができる。即ち、排気バルブ53とリークバルブ56の両者によって、耐圧容器1内の真空度を調節することができる。
【0039】
次に、石膏型10にスラリーを供給する方法を説明する。耐圧容器1内が真空排気されたら、スラリー供給バルブ43を開ける。スラリータンク41内のスラリーの液面には大気圧が作用している。スラリータンク41内のスラリーは、スラリー供給管42、スラリー供給バルブ43、スラリー供給管44、マニホールド30の主管31及び分岐管32A〜32Eを経由して、石膏型10の成形室12A〜12E内に導入される。スラリーは更に、成形室12A〜12Eを通過し、スラリー貯め部20の容器21A〜21E内に進む。スラリーの液面が、容器21A〜21E内の所定の高さに達すると、スラリー供給バルブ43は閉じられる。
【0040】
本実施形態では、容器21A〜21E内のスラリーの液面は、液面センサ46によって監視される。従って、液面センサ46によって、スラリーの液面の高さが所定の位置に到達した時を判定することができる。こうして、液面センサ46によって得られたスラリーの液面の高さに基づいて、スラリー供給バルブ43を閉じてよい。
【0041】
本実施形態による鋳込み成形装置では、スラリーを供給するときに、スラリーは下方から上方に移動するから、スラリーの経路及び成形室に残存している空気を効率的に除去することができる。そのため、スラリーを供給すると同時に脱泡することができる。従って、成形体の発光部の端部付近の気泡の発生を十分に抑制できる。
【0042】
本実施形態では、耐圧容器1内とスラリータンク41内の圧力差を利用して、スラリータンク41内のスラリーを石膏型10の成形室12A〜12E内に導入する。即ち、耐圧容器1内の真空度を利用して、スラリーを供給する。従って、耐圧容器1内は必ずしも高真空にする必要はない。尚、スラリータンク41にスラリーポンプを設けてもよい。
【0043】
スラリーの供給量は、耐圧容器1内の真空度を調節することによって制御される。即ち、スラリーの供給量は、スラリー供給バルブ43の開閉度と、リークバルブ56の開閉度を調整することにより制御される。単位時間当たりのスラリーの供給量が変動すると、スラリーに空気が混入することがある。従って、単位時間当たりのスラリーの供給量はー定であることが望ましい。更に、単位時間当たりのスラリーの供給量が大きすぎると、成形体に気泡が残り易くなる。単位時間当たりのスラリーの供給量が少なすぎると、成形室12A〜12Eがスラリーによって充填されるまでの間に、スラリーの水分が石膏に吸収され、成形体の上下で肉厚が異なる現象が生じる。
【0044】
次に、鋳込み方法を説明する。成形室12A〜12Eがスラリーによって充填されると、スラリーの水分は石膏に吸収される。水分の減少に対応して、スラリー量は減少する。成形室12A〜12Eの内面上に、スラリーの固形分の薄い膜が形成される。このスラリー固形分の膜の厚さが所定の大きさになったら、排泥を行う。即ち、スラリーを排出する。成形室12A〜12Eの内面には、所定の厚さのスラリー固形分の膜が残る。これを乾燥させてから離型を行うと、成形体が得られる。本実施形態では、排泥を行うタイミングを、スラリー貯め部20の容器21A〜21E内のスラリーの液面の下降量によって管理するが、詳細は、図6A及び図6B図7を参照して説明する。
【0045】
鋳込みは、大気圧下で行ってもよいが、真空雰囲気又は加圧雰囲気にて行ってもよい。鋳込みを大気圧下で行う場合には、真空ポンプ51を停止し、排気バルブ53とリークバルブ56を開ければよい。鋳込みを加圧雰囲気下で行う場合には、耐圧容器1内に加圧空気を供給すればよい。
【0046】
図6A及び図6Bを参照して、本実施形態による排泥鋳込み法における排泥のタイミングを管理する方法を説明する。図6A及び図6Bは、スラリー貯め部20の容器21C内にスラリー25が収納されている状態を示す。図6Aは、鋳込みの開始時のスラリーの液面26を示し、図6Bは、鋳込みの終了時、即ち、排泥直前のスラリーの液面26を示す。スラリーの液面26のレベルは、液面センサ46によって監視される。液面センサ46は、レーザ光線46Aを発光し、液面からの反射光46Bを受光するレーザービーム型液面センサであってよい。
【0047】
成形室12C内のスラリーが減少すると、スラリー貯め部20の容器21C内のスラリーの液面が下降する。スラリーの液面26の下降量ΔHは、スラリーの減少量、即ち、鋳込みの進行を表す。液面センサ46によってスラリーの液面26の下降量ΔHを監視することにより、鋳込みの終了時を判定することができる。本実施形態では、スラリーの液面26の下降量ΔHが所定の値に到達したら、鋳込みを終了し、排泥を行う。即ち、スラリー供給バルブ43を開けてスラリーを成形室12A〜12Eから除去する。スラリーは重力により下方に移動し、スラリータンク41に戻る。
【0048】
本実施形態では、液面センサ46によって測定された液面レベルは、鋳込み終了時を判定するために用いるが、石膏型10にスラリーを供給するときに、スラリーの供給を停止するタイミングを決めるために用いてもよい。
【0049】
図7を参照して、本実施形態による排泥鋳込み法における排泥のタイミングを説明する。図7は、スラリー貯め部20の容器21A〜21E内のスラリーの液面のレベルの時間変化を示す図である。横軸は時間、縦軸はスラリーの液面のレベルを表す。鋳込みの開始時(t=0)の液面高さをH1、所定時間経過後(t=ts)の液面高さをH2とする。尚、液面高さをH1、H2は、容器21A〜21Eの底からの高さである。石膏にスラリーの水分が吸収されると、スラリーの量は減少し、スラリーの液面のレベルは降下する。スラリーの液面の降下量をΔHとする。スラリーの液面の降下量ΔHの時間変化は、スラリーの量は減少量の時間変化を表すが、容器21A〜21Eの断面形状によっても変化する。例えば、図4Aの例の場合と図4Bの例の場合を比較すると、図4Bの例の場合では、スラリーの液面の降下量ΔHは大きくなる。
【0050】
従来の技術では、鋳込みの終了時を、鋳込み開始からの経過時間によって設定している。即ち、石膏型内の成形室にスラリーを充填させてから、所定の時間tsが経過すると、排泥を行っていた。しかしながら、従来の方法では、雰囲気の温度、湿度等により鋳込みのスピードが変化するため、所定時間tsを一定にするだけでは、鋳込み量にバラツキが生じてしまった。そのため成形体の厚さを製品毎に均一にすることは困難であった。本実施形態では、スラリーの減少量、即ち、スラリーの液面のレベルの降下量ΔHが所定の値となってときに、排泥を行う。そのため、スラリーの減少量が一定になるので、成形体として使用されるスラリー量が一定になり、成形体の厚さを均一とすることが可能である。
【0051】
表1は、本願の発明者が行った実験の結果を示す。本願の発明者は、5回の実験(1日に1回)を行い、従来の技術による製造方法と本実施形態による製造方法によって放電容器を製造し、放電容器の発光部の厚さを測定し、標準偏差σを求めた。従来の技術による製造方法を用いた場合、肉厚の測定値の標準偏差は大きかったが、本実施形態による製造方法を用いた場合、肉厚の測定値の標準偏差は小さかった。即ち、本実施形態による製造方法を用いた場合、肉厚の測定値のバラツキが減少した。
【0052】
【表1】
【0053】
図8を参照して、本実施形態に係る高圧放電ランプ用のセラミック製放電容器の製造方法の例を説明する。先ず、ステップS101にて、原材料を秤量する。本実施形態では、原材料として、アルミナ粉末(粒子径0.1〜2.0μm)と助剤(酸化マグネシウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム)を用いる。ステップS102にて、スラリーを生成する。アルミナ粉末、助剤、及び、水を混合した原材料を容器に入れ、ボールミルにて10時間混合を行い、スラリーを生成する。ステップS103にて、バインダー添加を行う。スラリーを別の容器に移し、バインダー(PVA)を加え、更に混合する。ステップS104にて、篩処理を行う。スラリーをナイロン製の篩にかけ、一定以上の大きさの粒子径のアルミナを除去する。本実施形態では、目開き32μmの篩を用いた。ステップS105にて、スラリーの脱泡を行う。脱泡装置によりスラリーの気泡を除去する。ステップS106にて、鋳込み成形を行い、離型を行い、成形体を得る。鋳込み成形については図9を参照して説明する。
【0054】
ステップS107にて、成形体の仮焼を行う。即ち、10時間をかけて950℃まで昇温し、その温度で30分間保持する。ステップS108にて、成形体の研磨を行う。成形体の表面には、石膏型10の合わせ目に沿って小さな突起状のパーティングラインが形成されている。仮焼後の成形体はある程度の硬さを有する。そこで、パーティングラインを研磨除去する。両側の細管部を把持し、成形体を回転させ、表面に1000〜2000番の耐水研磨紙をあてる。ステップS109にて、酸処理を行う。成形体には、石膏の成分である硫酸カルシウム等のカルシウム成分が残存する。カルシウム成分が残存すると、本焼成によりアルミナ粒子が異常成長を起こし、透過率が低下する。そこで、酸処理によってカルシウム成分を除去する。酸処理後は、十分に洗浄を行う。ステップS110にて、成形体を乾燥させる。
【0055】
ステップS111にて、1次本焼成を行う。1次本焼成は、ドライ水素雰囲気で行う。ステップS112にて、2次本焼成を行う。2次本焼成は空気中で行う。2次本焼成は酸素を含んだウェット水素雰囲気で行なってもよい。
【0056】
本実施の形態では、一次本焼成と二次本焼成の2回の本焼成を行う。その理由は、ドライ水素雰囲気での焼成だけではアルミナに低次酸化物が生成され易い。低次酸化物が生成されると、成形体は黒っぽく着色し透過率が低下する。しかしドライ水素雰囲気での焼成の後に酸素を含んだ空気中での焼成を行うことにより、低次酸化物を低減させることができる。そのため、成形体の着色がなくなり透過率を向上させることができる。本焼成での雰囲気、温度、時間等は、成形体の着色具合等から判断して変更し、着色が少なく、透過率の高くなる条件での焼成が望ましい。
【0057】
図9を参照して、図8のステップS106の鋳込み成形の工程を説明する。ステップS201にて、耐圧容器1内を真空排気する。上述のように、真空ポンプ51を運転し、排気バルブ53を開けることにより耐圧容器1の内部の空気が排出され、耐圧容器1の内部を真空排気することができる。耐圧容器1の内部は、スラリーの供給が可能となるレベルの真空度であればよく、高真空である必要はない。
【0058】
次に、ステップS202にて、スラリーの供給を開始する。脱泡したスラリーをスラリータンク41に充填し、スラリー供給バルブ43を開ける。スラリータンク41内のスラリーは、スラリー供給バルブ43、及び、マニホールド30の主管31及び分岐管32A〜32Eを経由して、石膏型10の成形室12A〜12E内に導かれる。スラリーは更に、石膏型10の上に配置されたスラリー貯め部20の各容器21A〜21Eに導かれる。
【0059】
本実施形態では、耐圧容器1内の圧力を0.08MPaとし、スラリー供給量を約50cc/minとした。石膏型内には5つの成形室が形成されており、放電容器1本あたりのスラリーの供給量は約10cc/minとなる。
【0060】
上述のように、耐圧容器1内の圧力とスラリー供給量は、放電容器の寸法及び形状、スラリーの成分等によって変化する。耐圧容器1内の圧力は0.01〜0.095MPa、スラリーの供給量は放電容器1本あたり5〜20cc/minであることが望ましい。
【0061】
ステップS203にて、液面センサ46によってスラリー貯め部20の各容器21A〜21E内のスラリーの液面を監視する。
【0062】
ステップS204にて、スラリーの供給を停止し、鋳込みを行う。スラリーの液面が、各容器21A〜21Eの所定の位置に到達したら、スラリーの供給を停止する。即ち、スラリー供給バルブ43を閉める。
【0063】
本実施形態では、液面センサ46によってスラリーの液面のレベルを監視する。従って、スラリーの液面が、各容器21A〜21Eの所定の位置に到達したことは、液面センサ46によって検知される。液面センサ46からの出力信号に基づいて、スラリーの供給を停止してよい。
【0064】
鋳込みを大気圧下で実施する場合には、排気バルブ53を閉じて、真空ポンプの吸引を停止する。耐圧容器1内をリークさせ空気を導入して大気圧に戻す。尚、鋳込みを真空状態で行なってもよいし、加圧した状態で行なってもよい。鋳込みを真空状態で行なう場合には、排気バルブ53とリークバルブ56を調整して、耐圧容器1内を所定の真空度に保持する。鋳込みを加圧した状態で行なう場合には、耐圧容器1内に高圧空気を供給する。
【0065】
ステップS205にて、排泥を行う。鋳込み中に、石膏にスラリーの水分が吸収されると、スラリーの量が減少し、スラリーの液面が下降する。スラリーの液面の下降量は、鋳込みの進行を表す。本実施形態では、スラリーの液面の下降量が所定の値に到達したら、排泥を行う。即ち、スラリー供給バルブ43を開けてスラリーを成形室12A〜12Eから除去する。
【0066】
本実施形態では、液面センサ46によってスラリーの液面の降下量を監視する。従って、スラリーの液面の降下量が、所定の値に到達したことは、液面センサ46によって検知される。液面センサ46からの出力信号に基づいて、排泥を行う。本実施形態によると、鋳込みの完了のタイミングを正確に知ることができる。そのため、成形体毎に放電容器の厚さが不均一化することが回避される。
【0067】
ステップS206にて、石膏型10内に形成された成形体をそのまま乾燥させる。石膏型10を30℃の雰囲気で24時間乾燥させる。最後に、ステップS207にて、離型を行う。石膏型10から成形体を取り外す。
【0068】
以上、本実施形態に係るセラミック製放電容器の製造装置及び方法について説明したが、これらは例示であって、本発明の範囲を制限するものではない。当業者が、本実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明の範囲内である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の記載によって定められる。
【符号の説明】
【0069】
1…耐圧容器、10…石膏型、10A、10B…型、11A、11B、11C、11D、11E…凹部、12A、12B、12C、12D、12E…成形室、15、16…シール材、20…スラリー貯め部、21A、21B、21C、21D、21E…容器、22A、22B、22C、22D、22E…孔、25…スラリー、26…スラリー液面、30…マニホールド、31…主管、32A、32B、32C、32D、32E…分岐管、41…スラリータンク、42…スラリー供給管、43…スラリー供給バルブ、44…スラリー供給管、46…液面センサ、50…排気口、51…真空ポンプ、52…排気管、53…排気バルブ、54…排気管、55…分岐管、56…リークバルブ、100…セラミックメタルハライドランプ、130…放電容器、130C…発光部、130A、130B…細管部、120a、120b…電流導入体、121…リード線、122…電力供給導体、122a…耐ハロゲン性中間材、122b…導電性サーメット、123…タングステン電極、131…補強材、132…ガラスフリット、108…透光性スリーブ、109…フレーム、110…始動器、111…透光性外管、112…口金、113…ゲッタ、114…マウント支持板、115…ステム
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9