特許第6094894号(P6094894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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6094894エンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6094894
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】エンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法
(51)【国際特許分類】
   B66D 1/74 20060101AFI20170306BHJP
   B66D 1/04 20060101ALI20170306BHJP
【FI】
   B66D1/74 D
   B66D1/04 Z
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-248500(P2013-248500)
(22)【出願日】2013年11月13日
(65)【公開番号】特開2014-210665(P2014-210665A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2016年3月30日
(31)【優先権主張番号】特願2013-87869(P2013-87869)
(32)【優先日】2013年4月2日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592206156
【氏名又は名称】東田商工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】東 捷俊
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−280176(JP,A)
【文献】 特開2007−161476(JP,A)
【文献】 特開2007−63013(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66D 1/00 − 1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動軸に固定して取り付けられた駆動用ドラムと、該駆動用ドラムの設けられた駆動用本体と、該駆動用本体に並列して回転自在に軸支した2個の案内ローラと、前記駆動用ドラムに形成された溝に巻回された駆動用ロープとから構成された駆動体と、前記駆動軸に固定した前記駆動用ドラムと同期して回転する巻回ドラムと、前記巻回ドラムの設けられた移動用本体と、該移動用本体に並列して回転自在に軸支した2個の案内ローラと、前記巻回ドラムの外周に形成された溝に巻回された移動用ロープと、該移動用ロープを溝側に押圧する押圧移動体とから構成されている移動体とから形成されていることを特徴とするエンドレス方式のウインチ。
【請求項2】
駆動軸に固定して取り付けられた駆動用ドラムの設けられた駆動用本体を前記駆動軸に沿って回動し前記駆動用ドラムと駆動源とに駆動用ロープを巻回し、駆動用ドラムの溝に巻回された駆動用ロープを移動することで駆動軸を回転駆動し、前記駆動軸に固定して取り付けられた巻回ドラムの設けられた移動用本体を前記駆動軸に沿ってネット等の吊張方向に回動した後、前記巻回ドラムを同期して回転することで、前記巻回ドラムの外周に形成された溝に巻回された移動用ロープを押圧移動体で溝側に押圧しながらネット等の吊設方向に沿って移動することを特徴とするエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば屋内空間の防球用、又は間仕切り用として使用するネットを移動するのに用いるエンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法に関する。
【0002】
従来、屋外空間部の防球用等のネットは、空間部の外周に沿って所望の間隔で複数本の支柱を立設し、該支柱の水平方向に沿ってエンドレス方式のウインチで移動する移動用ロープをエンドレス状に滑車を介して吊り張りし、該移動用ロープに並行に架け渡したガイド用ロープにネットの上端側に取り付けたリング等に挿通することで構成し、エンドレス方式のウインチを駆動して移動用ロープを移動することで、支柱間に沿ってネットの吊り張りする。
【0003】
また、屋内空間部に吊り張りする防球用ネットは、屋内空間部の使用目的に応じて空間部の外周、又は間仕切り用としてネットを吊り張りし、ネットの水平方向に沿って移動用ロープを吊り張りし、該移動用ロープをエンドレス方式のウインチで移動することでネットを吊り張りする。
【0004】
上記移動用ロープは、例えば、水平方向に滑車を介して架け渡した第1の移動用ロープと、該一方側の滑車と下方側に設置したエンドレス方式のウインチの巻回ドラムとに架け渡した第2の移動用ロープと、から構成されている。或いは、1本の移動用ロープを水平方向と垂直方向とにエンドレス状に吊り張りする。
【0005】
前記ネットの面積が狭い場合は、移動用ロープでネットを直接引っ張り移動し、ネットの面積が広い場合は、上記のようにガイド用ロープを用いる。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記移動用ロープは、エンドレス方式のウインチで移動した第1の移動用ロープ(水平方向)の駆動を滑車を介して第2の移動用ロープ(垂直方向)に伝達してネットを移動するために、移動用ロープにかかるテンションの強弱を直接対応することができず、スムーズなネットの移動ができないという欠点があった。
【0007】
また、エンドレス方式のウインチはグランド側に設置するために、設置スペースを必要とし、且つ安全性の面で問題があった。
【0008】
また、移動用ロープの張設方向に応じて両端側に滑車を取り付ける必要あるために、張設方向を変更する場合は、滑車の取り付け方向、又は取り付け位置をその都度滑車の取り付け方向等を変更する必要があり、その取り付け作業が煩雑であるという欠点があった。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、移動用ロープの張設方向に応じて自在に設置でき、スムーズに移動用ロープを移動することができるエンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本願発明の解決手段としてのエンドレス方式のウインチは、請求項1に記載のように、駆動軸に固定して取り付けられた駆動用ドラムと、該駆動用ドラムの設けられた駆動用本体と、該移動用本体に並列して回転自在に軸支した2個の案内ローラと、前記駆動用ドラムに形成された溝に巻回された移動用ロープとから構成された駆動体と、前記駆動軸に固定した前記駆動用ドラムと同期して回転する巻回ドラムと、前記巻回ドラムの設けられた移動用本体と、該移動用本体に並列して回転自在に軸支した2個の案内ローラと、前記巻回ドラムの外周に形成された溝に巻回された移動用ロープと、該移動用ロープを溝側に押圧する押圧移動体から構成されている移動体から構成されていることを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決する解決手段としてのエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法は、請求項2に記載のように、駆動軸に固定して取り付けられた駆動用ドラムの設けられた駆動用本体を前記駆動軸に沿って回動し前記駆動用ドラムと駆動源とに駆動用ロープを巻回し、駆動用ドラムの溝に巻回された移動用ロープを移動することで駆動軸を回転駆動し、前記駆動軸に固定して取り付けられた巻回ドラムの設けられた移動用本体を前記駆動軸に沿ってネット等の吊張方向に回動した後、前記巻回ドラムを同期して回転することで、前記巻回ドラムの外周に形成された溝に巻回された移動用ロープを押圧移動体で溝側に押圧しながらネット等の張設方向に沿って移動することを特徴とする。
【発明の作用効果】
【0012】
本発明のエンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法の作用効果について説明する。
【0013】
先ず、請求項1に記載のエンドレス方式のウインチは、移動用本体を移動用ロープの張設方向に沿って設置すべく並列して回転自在に軸支した2個の案内ローラで取り付け方向を調整して、移動用本体の巻回ドラムと滑車間で移動用ロープを張設し、駆動軸に直接又は間接的に駆動用本体に設けられた駆動用ドラムを取り付けて、該駆動用ドラムに駆動用ロープを巻回する。
【0014】
この状態で、駆動用ロープを移動すると駆動用ドラムが回転駆動し、駆動軸を介して巻回ドラムを同期して回転する。
【0015】
これにより、移動用ロープが張設方向に沿って移動する。
【0016】
この際、移動用ロープは押圧移動体で押圧した状態で移動するために、移動用ロープをスムーズに移動することができる。
【0017】
また、駆動用ドラムは直接又は間接的に駆動軸に取り付けられているために、駆動用ロープの張設方向を駆動用本体に並列して回転自在に軸支された案内ローラにより調整した後、駆動用ドラムを駆動軸に取り付けることで、前記移動用ロープの張設方向に応じて自在に調整することができる。
【0018】
また、その構成が簡易であり、頻繁なメンテナンス作業を必要としない。
【0019】
このように、本発明のエンドレス方式のウインチは、駆動用ドラムを駆動軸に直接又は間接的に取り付けることができるので、移動用ロープの張設方向に沿って巻回ドラムを設置することができ、容易に移動用ロープを張設方向に沿って移動することができる。
【0020】
また、駆動軸を介して駆動用ドラムの回転駆動を巻回ドラムに伝達することができ、スムーズな移動用ロープの移動を可能とする。
【0021】
次に、請求項2のエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法は、移動用本体を駆動軸に沿ってネット等の吊張り方向に回動し、前記移動用本体に設けられた巻回ドラムの溝に巻回した移動用ロープ張設方向に対して設置し、前記駆動軸を回転駆動する駆動用ドラムの設けられた駆動用本体を駆動軸に沿って駆動源の方向に回動し、前記駆動用ドラムの外周に形成された溝に巻回した駆動用ロープが上下方向に沿って移動すべく駆動軸に直接又は間接的に駆動用ドラムを取り付ける。
【0022】
次に、前記駆動用ロープを移動して駆動用ドラムを回転駆動するとともに、駆動用ドラムの取り付けられた駆動軸を介して該駆動軸に取り付けられた巻回ドラムを同期して回転する。
【0023】
これにより、前記巻回ドラムの溝に巻回した移動用ロープを張設方向に沿って移動することができる。
【0024】
このように、本発明のエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動方法は、駆動用ドラムの駆動軸への取り付けを直接又は間接的に取り付けできるので、巻回ドラムの取り付け方向を自在に調整でき、巻回ドラムの溝に巻回した移動用ロープを張設方向に沿って調整することができ、最適な方向に沿って巻回ドラムを設置することができる。
【0025】
また、駆動用ドラムの回転駆動を巻回ドラムに駆動軸を介して直接伝達でき、巻回ドラムを回転してスムーズな移動用ロープの移動を可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、本発明のエンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動について図面を参照して説明する。
【0027】
図1は本発明のエンドレス方式のウインチの第1実施例示す概略説明平面図であり、図2図1のエンドレス方式のウインチを示す概略説明側面図であり、図3はエンドレス方式のウインチで移動用ロープの移動を示す概略説明平面図であり、図4図5、及び図6は本発明のエンドレス方式のウインチで移動用ロープの他実施例を示す概略説明平面であり、図7は本発明のエンドレス方式のウインチの第2実施例を示す概略説明平面図であり、図8は本発明のエンドレス方式のウインチの他実施例を示す概略説明平面図であり、図9図8のエンドレス方式のウインチを示す概略説明平面図であり、図10図11は、本発明のエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの移動を示すフローチャートである。
(第1実施例)
【0028】
本発明のエンドレス方式のウインチ1は、駆動軸2を手動で回転駆動する駆動体3と、前記駆動軸2の一端側に取り付けられ、駆動軸2の回転に同期して回転する移動体5から構成されている。
【0029】
前記駆動体3は、駆動軸2に固定して取り付けられた円盤状の駆動用ドラム6と、該駆動用ドラム6が設けられた前記駆動軸2に回動自在に取り付けられた駆動用本体7と、前記駆動用ドラム6の近傍で駆動用本体7に回動自在に並行に軸支した2個の案内ローラ8と、前記駆動用ドラム6の外周に形成された溝9に巻回された駆動用ロープ10から構成されている。
【0030】
尚、前記駆動体3の駆動軸2への取り付けは上記固定に限定するものでなく、例えば、ベアリングを介して移動軸2に回動自在に取り付け、駆動軸2に固定した巻回ドラム11に軸支することも可能である。
【0031】
前記移動体5は、駆動軸2に固定して取り付け、前記駆動用ドラム6より縮径の巻回ドラム11と、該巻回ドラム11が設けられ、前記駆動軸2に回動自在に取り付けられた移動用本体12と、前記巻回ドラム11の近傍で移動用本体12に回転自在に並行に軸支した2個の案内ローラ13と、前記巻回ドラム11の外周に形成された溝14に沿って巻回された移動用ロープ4と、該移動用ロープ4を溝14側に押圧しその両端部を案内ローラ13側に弾性体15を介して取り付けられた押圧移動体16から構成されている。
【0032】
前記案内ローラ8は一対を並行に位置し、その間の距離は駆動用ドラム6の径より狭めて軸支することで、駆動用ロープ10を手動で移動すると駆動用ドラム6の溝9に沿って駆動用ドラム6を回転しながら移動し、該駆動用ドラム6に固定した駆動軸2を無駄なく適切に回転を伝達することができる。
【0033】
尚、上記実施例では、駆動用ドラム6の溝9の外側には、何も設けないが駆動用ロープ10に係る荷重に応じてローラチェーンからなる押圧移動体16を弾性体15を介して設けることで溝9側に駆動用ロープ10を押圧しながら移動すべく構成することも可能である。
【0034】
また、駆動軸2に移動体5を複数取り付けることで、相違する方向に複数本の移動用ロープ4を張設するように構成することも可能である。
【0035】
上記のように、本発明のエンドレス方式のウインチ1は構成され、次に、該ウインチ1を用いてネット20を吊り張り移動する場合について説明する。
【0036】
先ず、空間部の上方に水平にガイド用ロープ21を張設し、該ガイド用ロープ21にネット20の上端側に一定の間隔で取り付けたリング(図示せず)を挿通することで、ネット20を移動自在にガイド用ロープ21に取り付ける。
【0037】
そして、前記ガイド用ロープ21の上方側で平行に移動用ロープ4を張設すべく、一端側にエンドレス方式のウインチ1を取り付け、他端側に滑車22を取り付けることで、移動用ロープ4を張設する。
【0038】
尚、移動用ロープ4を巻回した巻回ドラム11は移動用本体12を駆動軸2に沿って回動することで案内ローラ13と押圧移動体16の方向を前記ガイド用ロープ21に対応する方向に変更し、移動用ロープ4を張設できる。
【0039】
その後、前記ネット20の先端側を移動用ロープ4に連結することで、該移動用ロープ4の移動に伴いネット20をガイド用ロープ21に沿って移動することができる。
【0040】
また、上記エンドレス方式のウインチ1の駆動用ドラム6に巻回された駆動用ロープ10は、駆動用本体7を駆動軸2に沿って回動し、案内ローラ8を下方側に位置することで駆動用ロープ10を下方側に張設する。
【0041】
以上により、本発明のエンドレス方式のウインチ1を設置する。この状態で、駆動用ロープ10を手動で移動することで、駆動用ドラム6を回動し、駆動軸2を回転駆動する。
【0042】
これにより、前記駆動軸2に取り付けられた巻回ドラム11を同期して回転し、該巻回ドラム11の溝14に巻回された移動用ロープ4を滑車22間で移動する。
【0043】
、従って、前記移動用ロープ4に連結したネット20をガイド用ロープ21に沿って吊り張り移動、又は収納移動することができる。
【0044】
このように、本発明のエンドレス方式のウインチ1を用いて移動用ロープ4を移動すると、従来のようにエンドレス方式のウインチを地面側に設置することなく、安全性に優れ、且つ手動で直接ネット20を移動するような手間がかからず、スムーズに移動用ロープ4を移動することができる。
【0045】
また、駆動用ロープ10の張設方向、移動用ロープ4の張設方向を自在に調整することができ、設置位置を自在に調整することができる。
【0046】
さらに、駆動軸2に移動体5を複数個取り付けることで、同時に張設方向の異なる移動用ロープ4を移動することができる。
(第2実施例)
【0047】
第1実施例において、駆動体3と移動体5を同軸上の直接駆動軸2に取り付けたが、本発明のエンドレス方式のウインチ1は巻回ドラム11の取り付けられた駆動軸2に駆動用ドラム6を取り付けた駆動軸2Aを間接的に設け取り付ける場合は、連結機25(減速機等)を介して駆動軸2に駆動軸2Aを連結する構成も可能である。
【0048】
上記の構成により、駆動軸2と駆動軸2Aとの角度を自在に調整することができ、駆動用ドラム6は常に上下方向に駆動用ロープ10を設置しその移動をスムーズに行うことができる。
【0049】
しかも、巻回ドラム11を水平方向に駆動軸2に設置でき、移動用ロープ4の張設方向、及び滑車22の取り付け方向を調整することができる。
【0050】
尚、上記実施例において、移動体5は移動用本体2に案内ローラ13と押圧移動体16を取り付け、移動用本体12を回動することで案内ローラ13の方向を変更し、移動用ロープ4の張設方向を決定したが、本発明において移動体5の構成はこれに限定されるものでなく、例えば駆動軸2に回動自在に略三角形、又は略T字状に形成された回動板18を取り付け、該回動板18に案内ローラ13を回転自在に軸支し、押圧移動体16の両端側を弾性体15を介して前記回動板18に取り付けることで、移動用本体12を用いることなく案内ローラ13と押圧移動体16を巻回ドラム11に取り付け、また、回動板18を回動することで、案内ローラ13の方向を変更し、移動用ロープ4の張設方向に対応することができる。
【0051】
また、上記回動板18を取り付けた巻回ドラム11を駆動軸2に複数個取り付けることで移動用本体12を用いる場合に比し幅狭に設置でき、狭いスペースに取り付けできる。
【0052】
また、上記実施例では駆動用ドラム6に押圧移動体16を設ける場合は、駆動用本体7に取り付けたが、上記と同様駆動用ドラム6にも回動板19を取り付け、該回動板18に案内ローラ8を軸支し、押圧移動体16を取り付けることも可能である。
【0053】
また、上記実施例では駆動体3を駆動用ドラム6と駆動用本体7と案内ローラ8から構成したが、本発明において、駆動体3の構成はこれに限定されるものでなく、例えば駆動用ドラム6のみで構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】本発明のエンドレス方式のウインチを示す概略説明平面図
図2図1のエンドレス方式のウインチを示す概略説明側面図
図3】本発明のエンドレス方式のウインチを用いた移動用ロープの張設方向を示す概略説明平面図
図4】本発明のエンドレス方式のウインチで移動用ロープを移動する他実施例を示す概略説明平面図
図5】本発明のエンドレス方式のウインチで移動用ロープを移動する他実施例を示す概略説明平面図
図6】本発明のエンドレス方式のウインチで移動用ロープを移動する他実施例を示す概略説明平面図
図7】本発明のエンドレス方式のウインチの第2実施例を示す概略説明平面図
図8】本発明のエンドレス方式のウインチの他実施例を示す概略説明平面図
図9図8のエンドレス方式のウインチを示す概略説明側面図
図10】本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法を示すフローチャート
図11】本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法を示すフローチャート
【符号の説明】
【0055】
1−エンドレス方式のウインチ、2−駆動軸、6−駆動用ドラム、11−巻回ドラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11