(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6095009
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】エレベータ装置およびエレベータの制御方法
(51)【国際特許分類】
B66B 1/14 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
B66B1/14 M
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-253762(P2013-253762)
(22)【出願日】2013年12月9日
(65)【公開番号】特開2015-113179(P2015-113179A)
(43)【公開日】2015年6月22日
【審査請求日】2015年11月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117776
【弁理士】
【氏名又は名称】武井 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】宮本 将吾
【審査官】
今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−348054(JP,A)
【文献】
特開2010−111444(JP,A)
【文献】
特開平06−183652(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00 − 1/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、
前記乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、
前記乗場に設けられた報知部と、
利用者が前記乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録した後、前記かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、前記検出部が前記検出範囲に人がいないことを検出した場合に、前記報知部により、前記乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする制御部と、
を備え、
前記制御部は、単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定する
エレベータ装置。
【請求項2】
前記制御部は、上昇方向の乗場呼びが登録された場合と、下降方向の乗場呼びが登録された場合とで、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を互いに異なる値に設定する
請求項1に記載のエレベータ装置。
【請求項3】
建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、
前記乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、
前記乗場に設けられた報知部と、
利用者が前記乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録した後、前記かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、前記検出部が前記検出範囲に人がいないことを検出した場合に、前記報知部により、前記乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする制御部と、
を備え、
前記制御部は、エレベータの運転時間帯に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定する
エレベータ装置。
【請求項4】
前記制御部は、乗場呼びをキャンセルするまでの時間をカウントしている間に、前記検出部が前記検出範囲に人がいることを検出した場合には、カウントを中断する
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のエレベータ装置。
【請求項5】
前記乗場ボタンと前記検出部とが、乗場操作盤に一体的に形成される
請求項1から請求項4までの何れか1項に記載のエレベータ装置。
【請求項6】
前記乗場ボタンが、前記報知部の機能を有する
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のエレベータ装置。
【請求項7】
建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、
前記乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、
前記乗場に設けられた報知部と、
を備えたエレベータ装置において実行されるエレベータの制御方法であって、
利用者が前記乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録したことを検出するステップと、
乗場呼びが登録された階床の前記乗場周辺の人の有無を検出するステップと、
前記かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、前記検出部が前記検出範囲に人がいないことを検出した場合に、前記報知部により、前記乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知するステップと、
乗場呼びをキャンセルすることを報知した後に、乗場呼びをキャンセルするステップと、
を有し、
単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間が設定されている
エレベータの制御方法。
【請求項8】
建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、
前記乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、
前記乗場に設けられた報知部と、
を備えたエレベータ装置において実行されるエレベータの制御方法であって、
利用者が前記乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録したことを検出するステップと、
乗場呼びが登録された階床の前記乗場周辺の人の有無を検出するステップと、
前記かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、前記検出部が前記検出範囲に人がいないことを検出した場合に、前記報知部により、前記乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知するステップと、
乗場呼びをキャンセルすることを報知した後に、乗場呼びをキャンセルするステップと、
を有し、
エレベータの運転時間帯に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間が設定されている
エレベータの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータ装置およびエレベータの制御方法に関し、特に、登録された乗場呼びをキャンセルするものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばデパートやホテル等において、人がエレベータの乗場で乗場ボタンを押して乗場呼びを登録するも、エレベータが到着する前に、エレベータの利用をやめて階段等を使用することがある。
【0003】
このような場合には、乗場に人がいなくなるが、乗場呼びは登録されているので、エレベータは、停車することになる。その結果、無駄な停車が発生してエレベータの運行効率が低下するとともに、エレベータの乗客に不快感を与えるという問題があった。
【0004】
そこで、このような問題を解決するために、乗場ボタンを操作した乗場待ち客の行動を追跡する計測手段と、この計測手段の出力に応じて、この待ち客がエレベータホール(乗場)から出て行ったか否かを判定し、少なくとも待ち客がエレベータホールから出て行ったことを条件に、待ち客が操作した乗場ボタンによる乗場呼びの登録を解消(キャンセル)するように指令する判定・制御手段と、を設けたエレベータの運転装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−169458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来のエレベータの運転装置では、乗場ボタンを操作した乗場待ち客が、エレベータホールから出て行った場合に、この待ち客が操作した乗場ボタンによる乗場呼びの登録をキャンセルしている。
【0007】
そのため、エレベータホールの外部から、乗場呼びが登録されていることを認識してエレベータホールに来た人がいた場合であっても、乗場ボタンを操作した乗場待ち客がエレベータホールから出て行ったことにより、乗場呼びの登録がキャンセルされると、後から来た人の意に反して乗場呼びの登録がキャンセルされることとなり、エレベータの利便性が低下するとともに、エレベータ利用者に不快感を与えるという問題がある。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができるエレベータ装置およびエレベータの制御方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るエレベータ装置は、建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、乗場に設けられた報知部と、利用者が乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録した後、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、検出部が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部により、乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする制御部と、を備え
、制御部は、単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定するものである。
【0010】
この発明に係るエレベータの制御方法は、建物の各階床の乗場に設けられ、利用者の操作によってかごを呼び寄せるための乗場呼びを登録する乗場ボタンと、乗場に設けられ、乗場周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する検出部と、乗場に設けられた報知部と、を備えたエレベータ装置において実行されるエレベータの制御方法であって、利用者が乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録したことを検出するステップと、乗場呼びが登録された階床の乗場周辺の人の有無を検出するステップと、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、検出部が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部により、乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知するステップと、乗場呼びをキャンセルすることを報知した後に、乗場呼びをキャンセルするステップと、を有
し、単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間が設定されているものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係るエレベータ装置によれば、制御部は、利用者が乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録した後、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、検出部が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部により、乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする。
また、この発明に係るエレベータの制御方法によれば、利用者が乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録したことを検出するステップと、乗場呼びが登録された階床の乗場周辺の人の有無を検出するステップと、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、検出部が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部により、乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知するステップと、乗場呼びをキャンセルすることを報知した後に、乗場呼びをキャンセルするステップと、を有している。
そのため、エレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができるエレベータ装置およびエレベータの制御方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置を示すブロック構成図である。
【
図2】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗場操作盤を示す構成図である。
【
図3】この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置のエレベータホールを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明に係るエレベータ装置およびエレベータの制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。なお、このエレベータ装置は、エレベータの新設時であっても、改修時であっても導入することができる。
【0014】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置を示すブロック構成図である。また、
図2は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗場操作盤20を示す構成図である。また、
図3は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置のエレベータホールを示す構成図である。
【0015】
図1において、このエレベータ装置は、乗場ボタン1、検出部2、報知部3および制御部10を備えている。ここで、
図1には、それぞれ1つしか示していないが、乗場ボタン1、検出部2および報知部3は、エレベータが設置された建物の各階床のエレベータホールに設けられている。
【0016】
乗場ボタン1は、利用者の操作によって、かご(図示せず)を呼び寄せるための乗場呼びを登録する。検出部2は、エレベータホール周辺のあらかじめ定められた検出範囲における人の有無を検出する。報知部3は、制御部10からの指示に応じて、エレベータホール周辺に対する報知を行う。
【0017】
ここで、乗場ボタン1および検出部2は、
図2に示されるように、乗場操作盤20に一体的に形成されてもよい。エレベータを新設する際に、乗場ボタン1と検出部2とを乗場操作盤20に一体化に形成することにより、部品点数を減らしてエレベータ装置の構成を簡略化することができる。
【0018】
なお、検出部2は、例えば人感センサ等のパッシブセンサであってもよいし、カメラであってもよい。パッシブセンサを用いる場合には、コストを低減することができ、カメラを用いる場合には、検出精度を向上させることができる。また、エレベータの改修時にこのエレベータ装置を導入する場合には、既存のセンサ等を用いることができる。
【0019】
また、乗場ボタン1と検出部2とが乗場操作盤20に一体的に形成された場合において、検出部2の検出範囲は、
図3のように表される。
図3では、エレベータ30が2基設けられたエレベータホールにおける検出範囲を示しているが、検出範囲は、検出部2の取り付け位置や、エレベータの基数、エレベータホールの形状等によって、エレベータホール毎に設定される。
【0020】
報知部3は、例えば乗場ボタン1がエレベータホール周辺に対する報知を行う機能を有していてもよい。具体的には、乗場ボタン1が点滅することによって、エレベータホール周辺に対する報知を行う。これにより、部品点数を減らしてエレベータ装置の構成を簡略化することができる。なお、報知部3は、例えばスピーカや表示器等であってもよい。
【0021】
制御部10は、エレベータの運行状況を記憶するメモリ11を有している。また、制御部10は、利用者が乗場ボタン1を操作して乗場呼びを登録した後、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床のエレベータホールにおいて、検出部2が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部3により、エレベータホール周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする。
【0022】
このとき、制御部10は、利用者が乗場呼びを登録した後、かごが到着するまでの間に、エレベータホールの検出範囲から人がいなくなった場合に、乗場ボタン1を任意に設定される所定時間点滅させた後、乗場呼びをキャンセルする。また、制御部10は、時間の経過に応じて、乗場ボタン1の点滅速度を変化させて、注意喚起してもよい。
【0023】
また、制御部10は、報知部3がスピーカである場合に、呼びをキャンセルする旨をアナウンスしてもよいし、報知部3が表示器である場合に、呼びをキャンセルする旨を表示してもよい。また、制御部10は、時間の経過に応じて、アナウンスや表示の内容を変化させて、注意喚起してもよい。
【0024】
ここで、制御部10は、乗場呼びをキャンセルするまでの所定時間をカウントしている間に、検出部2によって、エレベータホールの検出範囲に人がいることが検出された場合には、所定時間のカウントを中断する。このとき、制御部10は、併せて点滅していた乗場ボタン1を点灯させる。
【0025】
すなわち、乗場呼びをキャンセルするまでの所定時間のカウントを開始した後、人がエレベータホールの検出範囲に入ってきた場合には、その人がエレベータの利用者であるか否かを判断することができないので、一旦所定時間のカウントを中断する。
【0026】
その後、エレベータホールの検出範囲に入ってきた人が、検出範囲からいなくなった場合には、制御部10は、その人がエレベータの利用者ではなかったと判断して、所定時間のカウントを再開する。一方、その人がエレベータの利用者であった場合には、所定時間のカウントが中断したまま、かごが到着することになる。
【0027】
以上のように、実施の形態1によれば、制御部は、利用者が乗場ボタンを操作して乗場呼びを登録した後、かごが到着するまでの間に、乗場呼びが登録された階床の乗場において、検出部が検出範囲に人がいないことを検出した場合に、報知部により、乗場周辺に乗場呼びをキャンセルすることを報知した後、乗場呼びをキャンセルする。
そのため、エレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができるエレベータ装置およびエレベータの制御方法を得ることができる。
【0028】
なお、制御部10は、単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定してもよい。具体的には、制御部10は、エレベータが設置された建物の階高等に応じて任意にサンプリング時間を設定し、このサンプリング時間を単位時間として乗場呼びの登録頻度をメモリ11に記憶する。
【0029】
また、制御部10は、直近の単位時間における乗場呼びの登録頻度を参照し、例えば登録頻度が高い場合には、乗場呼びを登録した利用者が、かごが到着するまでの間に、エレベータホールの検出範囲からいなくなった場合であっても、他の利用者がすぐにエレベータホールに来る可能性が高いとして、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を長く設定する。
【0030】
一方、制御部10は、直近の単位時間における乗場呼びの登録頻度を参照し、例えば登録頻度が低い場合には、乗場呼びを登録した利用者が、かごが到着するまでの間に、エレベータホールの検出範囲からいなくなった場合に、他の利用者がエレベータホールに来る可能性が低いとして、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を短く設定する。
【0031】
このように、制御部10が、単位時間あたりの乗場呼びの登録頻度に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定することにより、さらにエレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができる。
【0032】
また、制御部10は、上昇方向の乗場呼びが登録された場合と、下降方向の乗場呼びが登録された場合とで、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を互いに異なる値に設定してもよい。
【0033】
例えば、直近の単位時間において、上昇方向の乗場呼びの登録回数が10回であり、下降方向の乗場呼びの登録階数が2回である場合には、制御部10は、上昇方向の乗場呼びが登録された場合に乗場呼びをキャンセルするまでの時間を、下降方向の乗場呼びが登録された場合に乗場呼びをキャンセルするまでの時間よりも長く設定する。
【0034】
このように、制御部10が、上昇方向の乗場呼びが登録された場合と、下降方向の乗場呼びが登録された場合とで、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を互いに異なる値に設定することにより、さらにエレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができる。
【0035】
また、制御部10は、エレベータの運転時間帯に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定してもよい。具体的には、制御部10は、お昼時間等の混雑時間帯であれば、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を長く設定し、閑散時間帯であれば、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を短く設定する。
【0036】
このように、制御部10が、エレベータの運転時間帯に応じて、乗場呼びをキャンセルするまでの時間を設定することにより、さらにエレベータの運行効率や利便性の低下を防止するとともに、エレベータ利用者が快適に利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 乗場ボタン、2 検出部、3 報知部、10 制御部、20 乗場操作盤。