【実施例】
【0558】
以下の特定の、および非限定の例は、単に実例として解釈され、そしていかなる場合であっても、本開示を限定するものではない。さらなる詳述がなくても、当業者は本明細書の説明に基づき、本開示を最大限に利用することができると考えられる。本明細書で引用されている全ての出版物は、これらにより、引例としてそのまま援用されている。URL、またはその他の識別子、もしくアドレスに参考文献がなされている場合、そのような識別子は変わり、またインターネット上の特定の情報は現れてすぐ消えることがあり得ることは理解されているが、相当する情報はインターネットで探すことにより見つけることができることも理解されている。そこへの参照は、そのような情報の利用性および公への普及を証明する。
【0559】
実施例1:(E)―N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(8)の合成
【0560】
【化55】
【0561】
0℃、N
2下のDCM(60mL)中の4,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(7g、36mmol)及びTEA(10mL、72mmol)の撹拌された溶液に、DCM(10mL)中のBn
2NHを2時間に渡って滴下的に加えた。反応混合物を水(100mL)で希釈する前に、撹拌を30分続けた。層を分離し、水層をDCM(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水(100mL×2)およびブライン(100mL×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。茶色のスラリーとしてN、N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(12.8g、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)355。
【0562】
ジオキサン(100mL)中のN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(7.0g、19.7mmol)およびTEA(5.5mL、40mmol)の溶液に、tert−ブチル3−アミノフェニルカルバマート(4.2g、20.0mmol)を加えた。反応混合物をN
2下で6時間70℃で加熱した。反応物を室温に冷却した後、水(150mL)を導入した。層を分離し、水層をEtOAc(50mL×2)で抽出した。混合した有機層を、水(150mL×2)およびブライン(100mL×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。茶色の固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバマート(2)(9.2g、88%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)527。
【0563】
100mLTHF中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバマート(2)(9.2g、17.5mmol)の溶液に、Fe粉末(9.8g、175mmol)、NH
4Cl(18.7g、350mmol)、100mLMeOHおよび20mLH
2Oを加えた。反応混合物をN
2下で7時間50℃で加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液を100mLに濃縮し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水(100mL×2)およびブライン(100mL×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次に真空内で乾燥するまで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−30%酢酸エチル)によって精製し、茶色の固形物としてtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバマート(3)(4.0g、46.1%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)497。
【0564】
80mL乾燥DCM中のtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニルカルバマート(3)(4.0g、8.1mmol)およびTEA(2mL、14.5mmol)の溶液を、N
2下で0℃に冷やし、10mL乾燥DCM中のトリホスゲン(1.2g、4.0mmol)を2時間に渡って滴下的に加えた。さらに1時間撹拌した後、反応物を水(100mL)でクエンチした。有機層を分離し、水(100mL×2)及びブライン(100mL×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次に真空内で乾燥するまで濃縮した。茶色の固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(4)(3.0g、71%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)523。
【0565】
120mLMeOH中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(4)(3.0g、5.7mmol)の混合物に、3.0gPd(OH)
2/C(20wt%)および6滴の濃HClを加えた。反応フラスコから空気を取り除くための2回の真空/H
2サイクルの後、撹拌された混合物を、水素雰囲気下で一晩60℃で加熱した。セライト・パッドを通して反応混合物をろ過し、ろ液を真空内で乾燥するまで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の0−5%のメタノール)によって精製し、白い固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(5)(1.5g、76%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)343。
【0566】
16mLの乾燥DMF中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(5)(600mg、1.8mmol)および400mg4ÅMSの撹拌された混合物に、4−フェノキシフェニルボロン酸(1.05g、4.9mmol)、Cu(OAc)
2(320mg、1.8mmol)およびピリジン(1mL、12.7mmol)を加えた。反応混合物をO
2雰囲気下で5時間37℃で加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をセライトパッドを通してろ過した。ろ液を水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を水(100mL×2)およびブライン(100mL×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次に乾燥するまで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の0−5%のメタノール)によって精製し、茶色の固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(6)(404mg、45%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)511。
【0567】
8mLDCM中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(6)(404mg、0.8mmol)の溶液に、2mLTFAを滴下的に加えた。反応混合物を1時間室温で撹拌し、次に乾燥するまで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM(0.3%のEt
3N)中の0−5%のメタノール)によって精製し、黄色の固形物として6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(7)(325mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)411。
【0568】
3mL乾燥CH
3CN中の4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(81mg、0.49mmol)及び1滴のDMFの混合物に、N
2下で0.5mLの塩化オキサリルを滴下的に加えた。反応混合物を1時間室温で撹拌し、次に真空内で乾燥するまで濃縮した。結果として生じた固形物を2mLの乾燥したDCMに溶かし、氷水浴における3mLの乾燥DCM中の6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(7)(100mg、0.24mmol)および1滴のTEAの攪拌された溶液に移した。2時間で撹拌した後に、反応物をMeOHでクエンチした。結果として生じた混合物を乾燥するまで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の0〜5%のメタノール)で前精製し、その後水(0.1%のTFA)中の10〜95%のアセトニトリルを使用したGilsonで、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(8)(61 mg 48%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.56(s、1H)、9.79(s、1H)、8.11(s、1H)、8.00(s、1H)および7.71(d、J=8.9Hz、1H)、7.58−7.32(m、6H)、7.25−7.07(m、5H)、6.84−6.65(m、1H)、6.46(d,J=15.4Hz、1H)、5.88(s、2H)、4.02−3.87(m、2H)、2.79(s、3H)、2.78(s、3H)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)522。
【0569】
実施例2:
(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(9)の合成
【0570】
【化56】
【0571】
実施例1に述べられているような同様の方法で、(E)―N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(9)(29mg 28%)を、中間体7(80 mg、0.19mmol)および(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.58(s、1H)、9.64(s、1H)、8.11(s、1H)、8.02(s、1H)および7.70(d、J=8.2Hz、1H)、7.56−7.39(m、5H)、7.36(d、J=8.9Hz、1H)、7.23−7.11(m、5H)、6.85−6.73(m、1H)、6.49(d、J=15.3Hz、1H)、5.90(s、2H)、4.23−3.96(m、2H)、2.86(s、4H)、0.87(d、J=30.2Hz、4H)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)548.
【0572】
実施例3:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(10)の合成
【0573】
【化57】
【0574】
実施例1に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(10)(29mg、27%)を、中間体7(80mg、0.19mmol)および(E)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.29(s、1H)、8.10(s、1H)、8.00(s、1H)、7.67(d、J=8.9Hz、1H)、7.58−7.38(m、5H)、7.30(d、J=8.7Hz、1H)、7.24−7.09(m、5H)、6.82−6.65(m、1H)、6.27(d、J=14.8Hz、1H)、5.85(s、2H)、3.14−2.93(m、2H)、2.92−2.75(m、1H)、2.02(s、3H)、1.99−1.90(m、2H)、1.87−1.68(m、2H)、1.69−1.50(m、2H)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562。
【0575】
実施例4:N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−アクリルアミド(11)の合成
【0576】
【化58】
【0577】
実施例1に述べられているような同様の方法で、N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−アクリルアミド(11)(33mg)を、中間体7および塩化アクリルからの分取HPLC精製の後のオフホワイト色の固形物のTFA塩として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)449。
【0578】
実施例5:(E)―N(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(14)の合成
【0579】
【化59】
【0580】
乾燥DMF(10mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(5)(300mg、0.88mmol)および4A MS(300mg)の混合物に、4−クロロフェニルボロン酸(413mg、2.64mmol)、Cu(OAc)
2(160mg、0.88mmol)およびピリジン(1mL)を加えた。反応混合物をO
2雰囲気下で35℃で一晩加熱し、セライトパッドを通してろ過した。ろ液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0〜5%のメタノール)によって精製し、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(12)(234mg、59.1%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)453/455。
【0581】
DCM(8mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(12)(234mg、0.52mmol)の溶液に、TFA(2mL)を滴下的に加えた。濃縮する前に反応混合物を1時間室温で撹拌した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et
3N)中の0−5%のメタノール)によって精製し、茶色の固形物として6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(13)(180mg、98.9%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)353/355。
【0582】
乾燥アセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(94mg、0.57mmol)の懸濁液に、(COCl)
2(0.5mL、5.3mmol)を導入する前に1滴のDMFを加えた。結果として生じた混合物を1時間室温で撹拌した。DCM(2mL)中の6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(13)(100mg、0.28mmol)の溶液を導入する前に、濃縮し、乾燥DCM(2mL)に溶解した。反応物をMeOH(2mL)でクエンチする前に、結果として生じた溶液を2時間室温で撹拌した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et
3N)中の0−10%のメタノール)によって前精製し、その後分取HPLC(RP、C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10〜95%のアセトニトリル)を行い、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(14)(25mg、19.1%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)464/466。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.57(s、1H)、9.82(s、1H)、8.11(s、1H)、7.99(s、1H)、7.71(d、J=8.5Hz、1H)、7.62(d、J=8.7Hz、2H)、7.56−7.45(m、3H)、7.35(d、J=8.8Hz、1H)、6.82−6.65(m、1H)、6.46(d、J=15.3Hz、1H)、5.98(s、2H)、4.01−3.87(m、2H)、2.79(s、3H)、2.78(s、3H)。
【0583】
実施例6:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(17)の合成
【0584】
【化60】
【0585】
実施例5に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(17)(26mg)を、中間体5および3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸から3つの工程によって白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)474。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.57(s、1H)、9.79(s、1H)、8.11(s、1H)、8.00(s、1H)、7.71(d、J=8.0Hz、1H)および7.50(t、J=8.1Hz、1H)、7.39−7.29(m、2H)、7.15(s、1H)、7.03(d,J=7.7Hz、1H)、6.79−6.69(m、1H)、6.46(d、J=15.2Hz、1H)、5.74(s、2H)、3.97−3.90(m、2H)、3.80(s、3H)、2.79(s、3H)、2.78(s、3H)、2.22(s、3H)。
【0586】
実施例7:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(27)の合成
【0587】
【化61】
【0588】
無水CH
2Cl
2(150mL)中の3−ニトロアニリン(10g、72.5mmol)、トリエチルアミン(10mL)、および4−(N、N−ジメチルアミノ)ピリジン(4.42g、36.3mmol)の溶液に、CH
2Cl
2(50mL)中のジ−tert−ブチル重炭酸塩(15.8g、72.5mmol)の溶液を滴下的に加えた。その混合物を3時間室温で撹拌し、ブラインで洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜20%の酢酸エチル)によって精製し、tert−ブチル3−ニトロフェニルカルバマート(18)を8.3gの黄色の固形物(48%収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)237。
【0589】
0℃でのDMF(80mL)中のNaH(鉱油中の60%の分散液、2.1g、41.8mmol)の懸濁液に、DMF(50mL)中のtert−ブチル3−ニトロフェニルカルバマート(18)(8.3g、34.9mmol)の溶液を加えた。CH
3I(4.9 mL、52.35mmol)を滴下的に加える前に、その混合物を0.5時間0℃で撹拌した。反応混合物を2時間室温で撹拌し、水(200mL)で希釈し、DCM(60mL×3)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、tert−ブチルメチル(3−ニトロフェニル)カルバミン酸塩(19)を8.8gの黄色の固形物(100%収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253。
【0590】
チャコール(880mg)上のtert−ブチルメチル(3−ニトロフェニル)カルバミン酸塩(19)(8.8g、34.9mmol)及び10%のパラジウム、並びにTHF−MeOH(80mL/80mL)を包含している丸底フラスコから排出し、水素で3回洗い流された。その混合物を、水素の雰囲気下で一晩激しく撹拌した。セライトのパッドによるろ過で触媒を除去し、ろ液を蒸発させて、tert−ブチル3−アミノフェニル(メチル)カルバミン酸塩(20)を7gの黄色の固形物(91%収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)223。
【0591】
ジオキサン(100mL)中のtert−ブチル3−アミノフェニル(メチル)カルバミン酸塩(20)(4.6g、20.8mmol)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(7g、19.8mmol)の溶液にEt
3N(6mL)を加え、反応混合物を60℃で一晩撹拌した。その混合物を室温に冷やし、水(200mL)及びEA(100mL)を導入する前に溶媒を蒸発させた。有機層を分離し、EA(60mL×2)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜30%の酢酸エチル)によって精製し、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(21)を6.7gの黄色の固形物(63%収率)として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541。
【0592】
THF/MeOH/H
2O(100mL/50mL/30mL)中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(21)(6.7g、12.4mmol)の溶液に、Fe粉末(3.47g、62mmol)およびNH
4Cl(6.63g、124mmol)を加えた。反応混合物をN
2下で5時間50℃で加熱した。室温に冷ました後に、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過された。ろ液をEtOAc(30mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(22)(6g、95%収率)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)511。
【0593】
0℃、N
2雰囲気下で乾燥DCM(40mL)中のtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(22)(3.1g、6.08mmol)およびTEA(1.75 mL、12.16mmol)の撹拌された溶液に、乾燥DCM(20mL)中のトリホスゲン(722mg、2.43mmol)の溶液を1時間滴下的に加えた。撹拌を1時間継続した後、反応物を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜20%の酢酸エチル)によって精製し、薄茶色固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(23)(3g、92%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)537。
【0594】
MeOH(120mL)中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(23)(3g、5.6mmol)の混合物に、Pd(OH)
2/C(3g、20wt%)および6滴の濃HClを加えた。H
2雰囲気下で一晩60℃で加熱する前に、結果として生じた混合物をH
2(2×)でパージした。その混合物を室温で冷却し、セライトパッドを通してろ過し、真空内で溶媒を除去し、淡黄色固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(24)(1.9g、95%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)357。
【0595】
実施例5に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(27)(55mg)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(24)から3つの工程で白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)478/480。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.12(s、1H)、7.71−7.52(m、5H)、7.48(d、J=8.7Hz、2H)、7.34(d、J=7.8Hz、1H)、6.65(dt、J=15.2と6.0Hz、1H)、6.11−5.90(m、3H)、3.27(s、3H)2.91(d、J=5.7 Hz、2H)、2.04(s 6H)。
【0596】
実施例8:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(30)の合成
【0597】
【化62】
【0598】
実施例5に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(30)(26mg)を、中間体24および3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸から3つの工程で白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)488。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.71−7.55(m、3H)、7.33(t、J=8.1Hz、2H)、7.12(s、1H)、7.00(d、J=7.6Hz、1H)、6.71−6.59(m、1H)、6.03(m、1H)、5.74(br、2H)、3.80(s、3H)、3.27(s、3H)、2.91(d、J=5.7Hz、2H)、2.21(s、3H)、2.04(s、6H)。
【0599】
実施例9:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(33)の合成
【0600】
【化63】
【0601】
乾燥DMF(10mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(24)(600mg、1.68mmol)および4A MS(800mg)の混合物に、4−フェノキシフェニルボロン酸(1.08g、5.06mmol)、Cu(OAc)
2(307mg、1.68mmol)およびピリジン(1mL)を加えた。反応混合物に、O
2雰囲気下で一晩37℃で加熱し、セライトパッドを通してろ過した。ろ液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。混合した有機層を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0−5%のメタノール)によって精製し、淡黄色固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(31)(450mg、51%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)525。
【0602】
DCM(8mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(31)(450mg、0.86mmol)の溶液に、TFA(2mL)を滴下的に加えた。反応混合物を1時間室温で撹拌し、その後濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et
3N)中の0−10%メタノール)によって精製し、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(364mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)425。
【0603】
アセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エン酸塩酸塩(95mg、0.57mmol)の懸濁液に、(COCl)
2(0.25mL、2.86mmol)を導入する前にDMFを1滴加えた。結果として生じた混合物を2時間室温で撹拌した。DCM(2mL)中の6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(100mg、0.24mmol)の溶液に導入する前に濃縮し、DCM(2mL)に溶解した。MeOH(2mL)で反応物をクエンチする前に、結果として生じた溶液を2時間室温で撹拌した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(1%Et
3N)中の0−10%のメタノール)によって前精製し、次に分取HPLC(RP、C18、水(0.2%NH
3)中の10〜95%のアセトニトリル)を行い、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イルフェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(33)(60mg、47%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)536。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.72−7.56(m、3H)、7.51−7.33(m、5H)、7.23−7.09(m、5H)、6.65(dt、J=15.2、6.1Hz、1H)、6.04(d、J=16.6Hz、1H)、5.90(br、2H)、3.27(s、3H)、2.99(s、2H)、2.10(s、6H)。
【0604】
実施例10:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(34)の合成
【0605】
【化64】
【0606】
実施例9に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(34)(67mg)を、中間体32および(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.70−7.56(m、3H)、7.52−7.30(m、5H)、7.23−7.10(m、5H)および6.72−6.62(m、1H)、5.99(d、J=14.3Hz、1H)、5.90(s、2H)、3.27(s、3H)、3.11(d,J=6.4Hz、2H)、2.11(s、3H)、1.64−1.54(m、1H)、0.39−0.28(m、2H)、0.25−0.11(m、2H)。
【0607】
実施例11:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(35)の合成
【0608】
【化65】
【0609】
実施例9に述べられているような同様の方法で(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(35)(61mg)を、中間体32および(E)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.71−7.57(m,3H),7.50−7.36(m,5H),7.21−7.11(m,5H),6.74−6.61(m,1H),6.29−6.00(m,1H),5.91(s,2H),3.50−3.30(m,4H),2.35−1.74(m,7H),1.63−1.44(m,2H)。
【0610】
実施例12:(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7− −(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(43)の合成
【0611】
【化66】
【0612】
THF(50mL)中のN−メチル−4−ニトロアニリン(5.0g、32.9mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチル重炭酸塩(10.76g、49.4mmol)およびDMAP(201mg、1.6mmol)を加えた。室温に冷却する前に、反応混合物を2時間N
2下で還流した。溶媒を除去した後、残留物をEtOAc(200mL)で溶かした。結果として生じた溶液を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の油としてtert−ブチルメチル(4−ニトロフェニル)カルバミン酸塩(8.3g、100%)を得た。THF/MeOH/H
2O(150mL/40mL/80mL)中のtert−ブチルメチル(4−ニトロフェニル)カルバミン酸塩(8.3g、32.9mmol)の溶液に、Fe粉末(9.4g、168mmol)およびNH
4Cl(18g、337mmol)を加えた。反応混合物をN
2下で4時間50℃で加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(100mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−アミノフェニル(メチル)カルバミン酸塩(36)(7.3g、100%収率)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)223。
【0613】
ジオキサン(100mL)中のtert−ブチル4−アミノフェニル(メチル)カルバミン酸塩(36)(7g、31.5mmol)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(11.2g、31.5mmol)の溶液に、Et
3N(8mL)を加え、反応混合物を60℃で一晩撹拌した。その混合物を室温に冷却し、水(200mL)及びEA(100mL)を導入する前に溶媒を蒸発させた。有機層を分離し、EA(60mL×2)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−30%の酢酸エチル)によって精製し、tert−ブチル4−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(37)9gを黄色の固形物として得た(53%収率)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541。
【0614】
THF/MeOH/H
2O(100mL/100mL/30mL)中のtert−ブチル4−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(37)(6g、11.1mmol)の溶液に、Fe粉末(3.11g、55.5mmol)およびNH
4Cl(5.94g、111mmol)を加えた。反応混合物をN
2下で4時間60℃で加熱した。室温で冷却した後に、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(100mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、黄色の固形物としてtert−ブチル4−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(38)(5.4g、95%収率)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)511。
【0615】
0℃、N
2雰囲気下で乾燥DCM(60mL)中のtert−ブチル4−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(38)(5.4g、10.6mmol)およびTEA(2.14g、21.2mmol)の撹拌された溶液に、乾燥DCM(30mL)中のトリホスゲン(1.07g、3.6mmol)の溶液を1時間滴下的に加えた。反応物を水(20mL)でクエンチする前に、撹拌を1時間継続した。有機層を分離し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%の酢酸エチル)によって精製し、薄茶色固形物としてtert−ブチル4−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(39)(4.2g、74%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)537。
【0616】
MeOH(120mL)中のtert−ブチル4−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(39)(3g、5.6mmol)の混合物に、Pd(OH)
2/C(3g、20wt%)および6滴の濃HClを加えた。結果として生じた混合物をH
2(2×)でパージし、H
2雰囲気下で一晩60℃で加熱した。その混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通してろ過し、真空内で溶媒を除去し、淡黄色固形物としてtert−ブチル4−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(40)(2g、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)357。
【0617】
実施例9に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(43)(25mg)を、中間体40から3つの工程から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)536。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.69(s,1H),8.13(s,1H),7.76(d,J=8.4Hz,2H),7.59−7.37(m,6H),7.29−7.05(m,5H),6.77−6.57(m,1H),6.36−6.11(m,1H),5.92(s,2H),3.91−3.69(m,2H),3.31(s,3H),2.68(s,6H)。
【0618】
実施例13:(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(44)の合成
【0619】
【化67】
【0620】
実施例12に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(44)(27mg)を、中間体42および(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.51(s,1H),8.13(s,1H),7.76(d,J=8.5Hz,2H),7.56−7.39(m,6H),7.26−7.10(m,5H),6.79−6.62(m,1H),6.34−6.13(m,1H),5.94(s,2H),4.12−3.82(m,2H),3.31(s,3H),2.76(s,4H),0.97−0.67(m,4H)。
【0621】
実施例14:(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(45)の合成
【0622】
【化68】
【0623】
実施例11に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(45)(61mg)を、中間体42および(E)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.85(s,1H),8.13(s,1H),7.76(d,J=8.4Hz,2H),7.56−7.38(m,6H),7.26−7.09(m,5H),6.74−6.57(m,1H),6.34−6.15(m,1H),5.93(s,2H),3.89−3.76(m,1H),3.72−3.50(m,2H),3.30(s,3H),2.53(d,J=4.4Hz,3H),2.20−2.00(m,4H),1.76−1.55(m,2H)。
【0624】
実施例15:(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(48)の合成
【0625】
【化69】
【0626】
実施例12に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(48)(34mg)を、中間体40および4−クロロフェニルボロン酸から出発する3つの工程から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)479/481。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(s,1H),7.73(d,J=8.6Hz,2H),7.63(d,J=8.7Hz,2H),7.48(dd,J=19.3,8.7Hz,4H),6.72−6.60(m,1H),6.08−5.90(m,3H),3.27(s,3H),2.95(d,J=5.2Hz,2H),2.08(s,6H)。
【0627】
実施例16:(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(49)の合成
【0628】
【化70】
【0629】
実施例15に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(49)(49)(32mg)を、中間体47および(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)504/506。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(s,1H),7.72(d,J=8.7Hz,2H),7.63(d,J=8.7Hz,2H),7.47(dd,J=23.1,8.7Hz,4H),6.76−6.61(m,1H),6.09−5.83(m,3H),3.27(s,3H),3.11(d,J=5.9Hz,2H),2.13(s,3H),1.68−1.55(m,1H),0.42−0.29(m,2H),0.26−0.17(m,2H)。
【0630】
実施例17:(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(50)の合成
【0631】
【化71】
【0632】
実施例15に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(50)(30mg)を、中間体47および(E)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物から白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)518/520。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.84(s,1H),8.13(s,1H),7.75(d,J=8.5Hz,2H),7.63(d,J=8.7Hz,2H),7.49(d,J=7.1Hz,4H),6.74−6.57(m,1H),6.36−6.15(m,1H),6.03(s,2H),3.90−3.74(m,1H),3.72−3.51(m,2H),3.30(s,3H),2.53(d,J=4.4Hz,3H),2.21−2.00(m,4H),1.82−1.53(m,2H)。
【0633】
実施例18:N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(51)の合成
【0634】
【化72】
【0635】
実施例15に述べられているような同様の方法で、N−(4−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(51)(40mg)を、中間体47および塩化アクリロイルから白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)421/423。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(s,1H),7.72(d,J=8.5Hz,2H),7.62(d,J=8.5Hz,2H),7.48(dd,J=17.1,8.5Hz,4H),6.24−6.07(m,2H),5.99(s,2H),5.67−5.57(m,1H),3.29(s,3H)。
【0636】
実施例19:(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル))フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(54)の合成
【0637】
【化73】
【0638】
実施例12に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(4−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル))フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(54)(45mg)を、中間体40および3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸から出発する3つの工程で白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)488。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.72(s,1H),8.13(s,1H),7.76(d,J=8.5Hz,2H),7.50(d,J=8.7Hz,2H),7.33(d,J=7.8Hz,1H),7.16−7.09(m,1H),7.06−6.97(m,1H),6.75−6.57(m,1H),6.30−6.14(m,1H),5.78(s,2H),3.80(s,5H),3.30(s,3H),2.69(s,3H),2.68(s,3H),2.22(s,3H)。
【0639】
実施例20:N−(4−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(55)の合成
【0640】
【化74】
【0641】
実施例19に述べられているような同様の方法で、N−(4−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(55)(30mg)を中間体53および塩化アクリロイルから白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)431。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.74(d,J=8.6Hz,2H),7.46(d,J=8.7Hz,2H),7.33(d,J=7.7Hz,1H),7.14(s,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.23−6.05(m,2H),5.73(s,2H),5.66−5.58(m,J=12.0Hz,1H),3.80(s,3H),3.29(d,J=8.0Hz,3H),2.22(s,3H)。
【0642】
実施例21:(R,E)−6−アミノ−9−(1−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(63)の合成
【0643】
【化75】
【0644】
実施例1に述べられているような同様の方法で、(R)−6−アミノ−7−(4−フェノキシフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(62)(174mg)を、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボン酸塩(56)から茶色の油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)389。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.74(d,J=8.6Hz,2H),7.46(d,J=8.7Hz,2H),7.33(d,J=7.7Hz,1H),7.14(s,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.23−6.05(m,2H),5.73(s,2H),5.66−5.58(m,J=12.0Hz,1H),3.80(s,3H),3.29(d,J=8.0Hz,3H),2.22(s,3H)。
【0645】
乾燥DMF5mL中の(R)−6−アミノ−7−(4−フェノキシフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(62)(95mg、0.24mmol)、4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(69mg、0.36mmol)およびDIPEA(213μL、1.2mmol)の溶液を0℃に冷却した。HBTU(190mg、0.49mmol)を一度に加えた。反応混合物を室温に温め、N
2下で2時間撹拌し、その後水(0.2%NH
3・H
2O)中の10−95%のアセトニトリルを使用したGilsonによって直接精製し、(R、E)−6−アミノ−9−(1−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(63)(31mg、17.7%)を淡黄色固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)526。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.14(d,J=6.0Hz,1H),7.55−7.34(m,4H),7.30−7.08(m,5H),6.76−6.59(m,1H),6.36(dd,J=37.4,15.1Hz,1H),5.82(d,J=9.1Hz,2H),5.20−4.99(m,1H),4.11−3.40(m,4H),3.26(dd,J=17.7,6.4Hz,2H),2.78−2.59(m,1H),2.24(d,J=12.4Hz,3H),1.80−1.63(m,1H),0.51−0.37(m,2H),0.37−0.24(m,2H)。
【0646】
実施例22:(R、E)−6−アミノ−9−(1−(4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(64)の合成
【0647】
【化76】
【0648】
乾燥DMF5mL中の(R)−6−アミノ−7−(4−フェノキシフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−1(62)(95mg、0.24mmol)、(E)−4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(76mg、0.37mmol)およびDIPEA(213μL、1.2mmol)の混合物を0℃に冷やし、HBTU(190 mg、0.49mmol)を一度に加えた。反応混合物を室温に温め、N
2下で2時間で撹拌し、分取HPLC(RP C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10−95%のアセトニトリル)によって直接精製し、(R、E)−6−アミノ−9−(1−(4−(シクロブチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(64)(36mg、25.9%)を淡黄色固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)518/520。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.11(d,J=6.0Hz,1H),7.48−7.36(m,4H),7.23−7.07(m,5H),6.69−6.55(m,1H),6.34(dd,J=35.9,15.1Hz,1H),5.89−5.67(m,2H),5.18−4.95(m,1H),4.15−3.42(m,4H),2.97(dd,J=18.6,6.2Hz,2H),2.85−2.73(m,1H),2.73−2.58(m,1H),2.33−2.10(m,1H),1.98(d,J=12.6Hz,3H),1.95−1.87(m,2H),1.80−1.67(m,2H),1.63−1.48(m,2H)。
【0649】
実施例23:(R、E)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(67)の合成
【0650】
【化77】
【0651】
実施例21に述べられているような同様の方法で、(R、E)−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(67)(24mg)を、中間体60および4−クロロフェニルボロン酸から3つの工程によって白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)442。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(d,J=5.9Hz,1H),7.65−7.53(m,2H),7.41(dd,J=8.7,3.3Hz,2H),6.70−6.54(m,1H),6.39(dd,J=38.2,15.2Hz,1H),5.89(d,J=11.1Hz,2H),5.19−4.97(m,1H),4.12−3.57(m,3H),3.12(dd,J=19.6,5.8Hz,2H),2.76−2.55(m,J=21.1,10.8Hz,1H),2.22(s,3H),2.19(s,3H)。
【0652】
実施例24:(E)−6−アミノ−9−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピペリジン−4−イル)(メチル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(75)の合成
【0653】
【化78】
【0654】
実施例21に述べられているような同様の方法で、tert−ブチル4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸塩68から、(E)−(−6−アミノ−9−((1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピペリジン−4−イル)(メチル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(75)(31mg)を白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)528。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.49−7.36(m,4H),7.25−7.06(m,5H),6.60−6.50(m,2H),5.78(s,2H),4.35(d,1H),3.98(d,1H),3.72(d,J=7.2Hz,2H),3.05−2.92(m,3H),2.65−2.52(m,1H),2.11(s,6H),1.63(s,2H),1.22−0.94(m,3H)。
【0655】
実施例25:N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(76)の合成
【0656】
【化79】
【0657】
無水DCM(5mL)中の6−アミノの−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(29)(80mg、0.21mmol)の溶液に、0℃で塩化アクリロイル(26μL、0.32mmol)を加えた。MeOHでクエンチする前に、反応混合物をN
2下で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を分取HPLC(RP C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10〜95%のアセトニトリル)によって精製し、白い固形物としてN−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イルフェニル)−N−メチルアクリルアミド(76)(30mg、33%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)431.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.69(d,J=8.4Hz,1H),7.66−7.54(m,2H),7.39−7.25(m,2H),7.13(d,J=1.8Hz,1H),6.28−6.07(m,2H),5.71(s,2H),5.64−5.57(m,1H),3.80(s,3H),3.29(s,3H),2.22(s,3H)。
【0658】
実施例26:N−(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(77)の合成
【0659】
【化80】
【0660】
実施例25に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(3−メチルアミノ)フェニル−7H−プリン−8(9H)−オン(26)(80 mg)から、N−(3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)―N−メチルアクリルアミド(77)(40mg、44%)を、白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)421.1。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(s,1H),7.77−7.54(m,5H),7.53−7.22(m,3H),6.18(s,2H),5.95(s,2H),5.72−5.42(m,1H),3.28(s,3H)。
【0661】
実施例27:(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)―6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(78)の合成
【0662】
【化81】
【0663】
実施例25に述べられているような同様の方法で、(R)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(66)(119mg)から、(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(78)(55mg、40%)を、白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)385.1。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.15(d,J=2.8Hz,1H),7.58(d,J=8.6Hz,2H),7.42(dd,J=8.8,2.6Hz,2H),6.69−6.44(m,1H),6.14(dt,J=16.7,2.3Hz,1H),5.94(s,2H),5.71−5.60(m,1H),5.21−4.98(m,1H),4.16−3.34(m,4H),2.76−2.54(m,1H),2.35−2.11(m,1H)。
【0664】
実施例28:(R、E)−6−アミノ−9−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(81)の合成
【0665】
【化82】
【0666】
乾燥したDMF(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(60)(75mg、0.23mmol)および4A MS(200mg)の混合物に、2−メトキシの−1−メチル−4−フェノキシベンゼン(150mg、0.9mmol)、Cu(OAc)
2(43mg、0.23mmol)およびピリジン(111μL、1.4mmol)を加えた。結果として生じた混合物を、O
2雰囲気下で一晩35℃で加熱した。室温に冷却した後、反応溶液をセライトパッドを通してろ過した。ろ液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0〜5%のメタノール)によって精製し、茶色の油としてtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(79)(93mg、90%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)441。
【0667】
DCM(3mL)中の(R)−tert−3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(79)(93mg、0.21mmol)の溶液に、TFA(0.8mL)を滴下的に加えた。真空内で濃縮する前に反応混合物を1時間室温で撹拌し、茶色の固形物として(R)−6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(80)(72mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)341。
【0668】
乾燥DMF(5mL)中の(R)−6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(ピロリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン1(80)(72mg、0.21mmol)、(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(42mg、0.25mmol)およびDIPEA(187μL、1.1mmol)の混合物を、0℃に冷却した。HBTU(164mg、0.42mmol)を一度に加えた。反応混合物を室温にまで温め、N
2下で2時間撹拌した。反応溶液を分取HPLCに直接充填し、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10−95%のアセトニトリルを使用することにより精製し、(R,E)−6−アミノ−9−(1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(81)(49mg、51%)を白い固形物として得た。
LC−MS(ESI):m/z(M+1)452。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(d,J=5.9Hz,1H),7.31(d,J=7.7Hz,1H),7.06(dd,J=5.2,1.8Hz,1H),7.00−6.91(m,1H),6.70−6.59(m,1H),6.39(dd,J=35.5,15.2Hz,1H),5.65(s,2H),5.21−5.00(m,1H),4.12−3.86(m,2H),3.81(s,3H),3.79−3.39(m,2H),3.04(dd,J=16.6,5.6Hz,2H),2.81−2.59(m,1H),2.22(s,3H),2.17(s,3H),2.14(s,3H)。
【0669】
実施例29:(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)―6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(82)の合成
【0670】
【化83】
【0671】
実施例25に述べられているような同様の方法で、(R)−6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−ピロリジン−3イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(80)(93mg)から、(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)―6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(82)(27mg、25%)を白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)395.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.11(d,J=5.3Hz,1H),7.29(d,J=7.9Hz,1H),7.04(dd,J=4.8,1.9Hz,1H),6.98−6.86(m,1H),6.68−6.45(m,1H),6.14(dd,J=16.9,2.0Hz,1H),5.76−5.51(m,3H),5.22−4.93(m,1H),4.12−3.87(m,2H),3.83−3.72(m,4H),3.70−3.37(m,1H),2.79−2.56(m,1H),2.35−2.11(m,4H)。
【0672】
実施例30:(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)―6−アミノの−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(90)の合成
【0673】
【化84】
【0674】
ジオキサン(20mL)中のtert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボン酸塩(83)(600mg、3.0mmol)およびTEA(0.85mL、6.1mmol)の溶液に、N,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(1.28g、3.6mmol)を加えた。水(20mL)を導入する前に、反応混合物をN
2下で6時間70℃で加熱した。結果として生じた混合物を室温に冷却し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−15%の酢酸エチル)によって精製し、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(84)(0.8g、51.5%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)519。
【0675】
THF/MeOH/H
2O(20mL/10mL/5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(84)(0.8g、1.5mmol)の溶液に、Fe粉末(0.43g、7.7mmol)およびNH
4Cl(0.83g、15.4mmol)を加えた。
反応混合物をN
2下で7時間50℃で加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(30mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の固形物として(R)−tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(85)(750mg、99.5%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)489。
【0676】
0℃及びN
2雰囲気下で、乾燥DCM(15mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(85)(750mg、1.5mmol)およびTEA(430μL、3.1mmol)の攪拌された溶液に、乾燥DCM(5mL)中のトリホスゲン(229mg、0.77mmol)の溶液を1時間滴下的に加えた。撹拌を1時間継続した後、反応物を水(30mL)でクエンチした。有機層を分離し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%酢酸エチル)によって精製し、薄茶色固形物として(R)−tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(86)(668mg、84.6%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)515。
【0677】
MeOH(20mL)中の(R)−tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(86)(668mg、1.3mmol)の混合物に、Pd(OH)
2/C(660mg、20wt%)および3滴の濃HClを加えた。H
2雰囲気下で一晩60℃で加熱する前に、結果として生じた混合物をH
2(2×)でパージした。その混合物を室温に冷却し、セライトパッドでろ過し、溶媒を真空内で除去し、白い固形物として(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(87)(434mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)335。
【0678】
実施例23に述べられているような同様の方法で、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(87)(130mg)および4−クロロフェニルボロン酸(184mg)から、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(88)(173mg、100%)を茶色の固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)445.3。
【0679】
実施例23に述べられているような同様の方法で、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(88)(173mg)から、(R)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(ピペリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(89)(134mg、100%)を茶色の油として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)345.1。
【0680】
実施例23に述べられているような同様の方法で、(R)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−9−(ピペリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(89)(134mg)から、(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−6−アミノ−7−(4−クロロフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(90)(26mg、17%)を白い固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)399.2/401.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.13(s,1H),7.63−7.53(m,2H),7.43(d,J=7.8Hz,2H),6.87−6.68(m,1H),6.11(dd,J=16.7,2.2Hz,1H),5.83(s,2H),5.72−5.59(m,1H),4.58−4.03(m,3H),3.93−2.92(m,1H),2.66−2.49(m,2H),1.96−1.79(m,2H),1.56−1.42(m,1H)。
【0681】
実施例31:(R)−9−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)―6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(93)の合成
【0682】
【化85】
【0683】
実施例28に述べられているような同様の方法で、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(87)(130mg)および3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸(192mg)から、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(91)(57mg、32%)を茶色の固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)395.2。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.2。
【0684】
実施例28に述べられているような同様の方法で、(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(91)(57mg)から、(R)−6アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(ピペリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(92)(44mg,100%)を茶色の油として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)345.1。
【0685】
実施例28に述べられているような同様の方法で、(R)−6アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(ピペリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オン(92)(44mg)から、(R)−9−(1−アクロイルピペリジン−3−イル)−6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(93)(30mg,61%)を白い固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)409.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.11(s,1H),7.33−7.24(m,1H),7.10−6.99(m,1H),6.98−6.88(m,1H),6.88−6.69(m,1H),6.12(d,J=16.6Hz,1H),5.73−5.51(m,3H),4.58−3.70(m,6H),3.48−2.96(m,1H),2.67−2.51(m,1H),2.46−2.27(m,1H),2.20(s,3H),1.97−1.77(m,2H),1.60−1.36(m,1H)。
【0686】
実施例32:(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(104)の合成
【0687】
【化86】
【0688】
EtOH(100mL)中の2−アミノ−4−ニトロフェノール(8.0g、52mmol)の溶液に、無水Boc(22g、101mmol)を加えた。溶媒を真空内で取り除く前に、反応混合物をN2雰囲気下で24時間室温で撹拌した。残留物を石油エーテルで洗浄し、真空内で乾燥させ、黄色の固形物としてtert−ブチル2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(94)(11.2g、85%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)253.1。
【0689】
乾燥DMF(40mL)中のtert−ブチル2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(94)(4.0g、15.7mmol)およびK
2CO
3(10.9g、79mmol)の混合物に、1−ブロモ−2−メトキシエタン(4.4mL、47mmol)を、N
2下で滴下的に加えた。結果として生じた混合物を一晩40℃で加熱し、次に、セライトパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(50mL×3)で抽出し、水(100mL)で希釈した。混合した有機層を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜30%の酢酸エチル)によって精製し、tert−ブチル2−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニルカルバマート(95)(3.5g、76%)を茶色の油として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)311.2。
【0690】
0℃で、無水THF(15mL)中のNaH(鉱油中の60%分散液、327mg、8.2mmol)の懸濁液に、THF(10mL)中のtert−ブチル2−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニルカルバマート(95)(1.7g、5.4mmol)の溶液を加えた。CH
3I(0.5mL、8.1mmol)を滴下的に導入する前に、その混合物を0.5時間0℃で撹拌した。減圧下で濃縮する前に、撹拌を一晩室温で続けた。残留物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の固形物としてtert−ブチル2−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニル(メチル)カルバミン酸塩(96)(1.8g、質量(quant.))を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)327.2。
【0691】
THF/EtOH/H
2O(16mL/8mL/4mL)中のtert−ブチル2−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニル(メチル)カルバミン酸塩(96)(1.8g、5.5mmol)の溶液に、Fe粉末(1.52g、27mmol)およびNH
4Cl(2.94g、55mmol)を加えた。結果として生じた混合物をN
2下で7時間50℃で加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。
ろ液をEtOAc(50mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の固形物としてtert−ブチル5−アミノ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(97)(1.6g、99%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)297.1。
【0692】
ジオキサン(50mL)中のtert−ブチル5−アミノ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(97)(1.6g、5.4mmol)およびTEA(1.5mL、10.8mmol)の溶液に、N,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(1.9g、5.4mmol)を加えた。水(100mL)を導入する前に、反応混合物をN
2下で一晩70℃で加熱した。結果として生じた混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%酢酸エチル)によって精製し、茶色の油としてtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(98)(3.3g、98%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)615.1。
【0693】
THF/EtOH/H
2O(24mL/12mL/6mL)中のtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(98)(3.3g、5.4mmol)の溶液に、Fe粉末(3.0g、54mmol)およびNH
4Cl(5.8g、108mmol)を加えた。室温に冷却した後、反応混合物をN
2下で4時間50℃で加熱し、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(50mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の油としてのtert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(99)(3.0g、96%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)585.2。
【0694】
0℃およびN
2雰囲気下で、無水DCM(50mL)中のtert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(99)(3.0g、5.1mmol)およびTEA(1.4mL、10mmol)の撹拌された溶液に、無水DCM(10mL)中のトリホスゲン(763mg、2.6mmol)の溶液を1時間にわたって加えた。撹拌を1時間継続した後、反応混合物を水(100mL)でクエンチした。層を分離し、有機層を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%酢酸エチル)で精製し、茶色の固形物としてtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(100)(1.9g、61%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)611.3。
【0695】
MeOH(30mL)中のtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(100)(800mg、1.3mmol)の混合物に、Pd(OH)
2/C(800mg、20wt%)および3滴の濃HClを加えた。H
2雰囲気下で一晩60℃で加熱する前に、結果として生じた混合物をH
2(2×)でパージした。その混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通してろ過し、溶媒を真空内で除去し、白い固形物としてtert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(101)(527mg、94%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)430.2。
【0696】
無水DMF(15mL)中のtert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(101)(527mg、1.2のmmol)および4A MS(300mg)の混合物に、3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸(612mg、3.7mmol)、Cu(OAc)
2(224mg 1.2mmol)およびピリジン(0.6mL、7.2mmol)を加えた。セライトパッドを通してろ過する前に、反応混合物をO
2雰囲気下で一晩37℃で加熱した。ろ液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0−5%のメタノール)によって精製し、茶色の油としてtert−ブチル5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(102)(122mg、18%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.1。
【0697】
DCM(4mL)中のtert−ブチル5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(102)(122mg、0.22mmol)の溶液に、TFA(1mL)を滴下的に加えた。濃縮する前に、反応混合物を1時間室温で撹拌した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et
3N)中の0−5%のメタノール))によって精製し、茶色の油として6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(4−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルアミノ)フェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(103)(100mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)451.2。
【0698】
(COCl)
2(0.5mL、5.3mmol)を導入する前に、無水アセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(90mg、0.54mmol)の懸濁液に1滴のDMFを加えた。結果として生じた混合物を1時間間室温で撹拌した。溶媒を蒸発させた。生成したばかりの酸塩化物を無水DCM(2mL)に溶かし、DCM(3mL)中の6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(4−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(103)(100mg、0.24mmol)に導入した。MeOH(2mL)でクエンチする前に、反応混合物を1時間室温で撹拌した。溶媒は除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(塩化メチレン、0.3%Et
3N中の0−10%のメタノール)によって前精製し、その後分取HPLC(RP、C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10−95%のアセトニトリル)を行い、(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(104)(26mg、21%)を白い固形物として得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.08(s,1H),7.63(d,J=8.7Hz,1H),7.57−7.48(m,1H),7.32(d,J=8.4Hz,2H),7.10(s,1H),6.99(d,J=7.8Hz,1H),6.68−6.52(m,1H),5.86(d,J=15.3Hz,1H),5.69(s,2H),4.29−4.09(m,J=5.0Hz,2H),3.80(s,3H),3.62(t,J=4.5Hz,2H),3.27(s,3H),3.13(s,3H),2.92−2.80(m,2H),2.21(s,3H),2.02(s,6H)。
【0699】
実施例33:(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(112)の合成
【0700】
【化87】
【0701】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル2−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニルカルバマート(95)(1.75g)から、茶色の油としてtert−ブチル5−アミノ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(105)(1.58g、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)283.1。
【0702】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル5−アミノ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(105)(1.58g)およびN(N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)から、茶色の油としてtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(106)(3.4g、100%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)601.3。
【0703】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)− 5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(106)(3.36g)から、茶色の油としてtert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(107)(3.0g、94%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)569.2。
【0704】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(107)(3.0g)から、茶色の油としてtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(108)(1.9g、61%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)597.2。
【0705】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(108)(800mg)から、茶色の固形物としてtert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(109)(462mg、83%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)417。
【0706】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(109)(462mg)および3−メトキシ−4−メチルフェニルボロン酸(553mg)から、茶色の油としてtert−ブチル5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(110)(258mg、43%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)537.3。
【0707】
実施例32に述べられているような同様の方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニルカルバマート(110)(258 mg)から、茶色の油として6−アミノ−9−(3−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(111)(209mg、100%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)437.2。
【0708】
実施例32に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−9−(3−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(111)(209mg)から、白い固形物として(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(3−メトキシの−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド(112)(31mg、12%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)548.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.25(s,1H),8.31(s,1H),8.07(s,1H),7.36−7.17(m,3H),7.15(s,1H),7.02(d,J=6.2Hz,1H),6.75−6.63(m,1H),6.50(d,J=15.4Hz,1H),5.65(s,2H),4.30−4.18(m,2H),3.80(s,3H),3.76−3.70(m,2H),3.33(s,3H),3.06(d,J=5.7Hz,2H),2.21(s,3H),2.17(s,6H)。
【0709】
実施例34:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)ブト−2−エナミド(116)の合成
【0710】
【化88】
【0711】
0℃及びN
2雰囲気下で、THF(60mL)中の(E)−メチル4−ブロモブト−2−エノアート(6g、33.5mmol)の溶液に、水(20mL)中の水酸化リチウム一水和物(1.83g、43.6mmol)の溶液を15分間滴下的に加えた。結果として生じた混合物を3時間0℃で撹拌した。その後、冷水(150mL)および石油エーテル(200mL)を導入し、撹拌を0℃で10分間継続した。層を分離した。0℃で、水層を濃HClでpH〜1に酸性化し、DCM(80mL×3)で抽出した。混合した有機抽出物を、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下でろ過及び蒸発させ、黄色の固形物として(E)−4−ブロモブト−2−エン酸(113)(4.5g、82%収率)を得た。
【0712】
無水DCM(3mL)中の(E)―4−ブロモブト−2−エン酸(113)(162mg、0.98mmol)および1滴のDMFの溶液に、塩化オキサリル(250mg、1.96mmol)を滴下的に加えた。結果として生たる混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、(E)−4−ブロモブト−2−エノイル塩化物(114)(質量)を得て、次の工程に直接使用した。
【0713】
0℃で、無水DCM(3mL)中の6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(7)(200mg、0.49mmol)に、DCM(2mL)中の、生成されたばかりの(E)−4−ブロモブト−2−エノイル塩化物(114)(179mg、0.98mmol)を滴下的に加えた。MeOH(0.5mL)および水(5mL)でクエンチする前に、結果として生じた混合物を室温で1時間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(3mL×3)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、淡黄色の油として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−ブロモブト−2−エナミド(115)(質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)557.4/559.4。
【0714】
MeCN(5mL)中の(E)―N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−ブロモブト−2−エナミド(115)(273mg、0.49mmol)およびK
2CO
3(200mg、1.47mmol)の懸濁液に、シクロプロパンアミン(56mg、0.98mmol)を加えた。結果として生じた混合物を一晩室温で撹拌した。固形物懸濁液をろ過し、ろ液を真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中の0−10%MeOH)によって前精製し、その後分取HPLC精製(RP C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10〜95%アセトニトリル))を行い、白い固形物として(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)ブト−2−エナミド(116)(29mg、3工程で11%収率)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)534.4。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ10.25(s,1H),8.34−8.21(m,1H),8.10(s,1H),8.00(s,1H),7.66(s,1H),7.53(d,J=8.8Hz,2H),7.46−7.40(m,3H),7.30(s,1H),7.22−7.11(m,5H),6.88−6.75(m,1H),6.24(d,J=15.4Hz,1H),5.82(s,2H),3.36(d,J=4.2Hz,2H),2.13−2.02(m,1H),0.41−0.30(m,2H),0.28−0.16(m,2H)。
【0715】
実施例35:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(118)の合成
【0716】
【化89】
【0717】
実施例34に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(120mg)から、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−ブロモ−N−メチルブト−2−エナミド(117)(100mg、62%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)571.4/573.4。
【0718】
実施例34に述べられているような同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−ブロモ−N−メチルブト−2−エナミド(117)(100mg)から、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(118)(32mg、34%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)540.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.11(s,1H),7.66(d,J=7.9Hz,1H),7.62−7.56(m,2H),7.49(d,J=8.8Hz,2H),7.43(t,J=7.9Hz,2H),7.34(d,J=8.6Hz,1H),7.18−7.12(m,5H),6.78−6.70(m,1H),6.03(d,J=15.3Hz,1H),5.87(s,2H),3.28(s,3H),3.25−3.17(m,3H),2.01−1.86(m,1H),0.25−0.19(m,2H),0.13−0.04(m,2H).
【0719】
実施例36:(S、E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(123)の合成
【0720】
【化90】
【0721】
MeCN(10mL)中の(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(500mg、4mmol)およびK
2CO
3(830mg、6mmol)の懸濁液に(E)−メチル4−ブロモブト−2−エノアート(663mg、3.9mmol)を加えた。その混合物を3時間室温で撹拌した。固形物をろ過し、ろ液を真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜50%の酢酸エチル)によって精製し、淡黄色の油として(S,E)−メチル4−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)ブト−2−エノアート(119)(500mg、69%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)186.1。
【0722】
DCM(8mL)中の(S,E)−メチル4−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)ブト−2−エノアート(119)(400mg、2.16mmol)およびHCHO(38%、854mg、10.8mmol)の溶液に、NaBH(OAc)
3(1.37g、6.48mmol)を加えた。水(0.5mL)でクエンチする前に、結果として生じた混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−50%の酢酸エチル)によって精製し、淡黄色の油として(S、E)−メチル4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノアート(120)(350mg、81%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)200.1。
【0723】
THF(3mL)中の(S、E)−メチル4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノアート(120)(350mg、1.76mmol)の攪拌された溶液に、水(2mL)中の水酸化リチウム一水和物(148mg、3.51mmol)の溶液を滴下的に加えた。結果として生じた混合物を1時間室温で撹拌し、続いて濃HClでpH〜1まで酸性化した。溶媒は真空内で直接除去し、LiCl塩と混合した未精製の(S、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(121)(質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)186.1。
【0724】
実施例34に述べられているような同様のやり方で、(S、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(121)(55mg)から、黄色の固形物として(S、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物(122)(質量)を得た。
【0725】
実施例34に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン(32)(100mg)から、白い固形物として(S、E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イルフェニル)―N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(123)(22mg、15%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.76−7.54(m,3H),7.54−7.30(m,5H),7.25−7.06(m,5H),6.71−6.60(m,1H),6.12−5.98(m,1H),5.87(br,2H),3.75−3.64(m,1H),3.61−3.55(m,1H),3.54−3.46(m,1H),3.42−3.33(m,1H),3.28(s,3H),3.11−2.90(m,3H),2.01(s,3H),1.90−1.73(m,1H),1.70−1.54(m,1H)。
【0726】
実施例37:(R、E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(129)の合成
【0727】
【化91】
【0728】
実施例36に述べられているような同様の方法で、(E)―メチル4−ブロモブト−2−エノアート(466mg)及び(R)−テトラヒドロフラン−3−アミン4−メチルベンゼンスルフォナート(676mg)から、白い固形物として(R、E)−メチル4−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)ブト−2−エノアート(124)(330mg、68%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)186.1。
【0729】
実施例36に述べられているような同様の方法で、(R、E)−メチル4−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)ブト−2−エノアート(124)(300mg)から、淡黄色の油として(R、E)メチル4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノアート(125)(320mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)200.1。
【0730】
実施例36に述べられているような同様のやり方で、(R、E)メチル4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノアート(125)(320mg)から、淡黄色油として(R、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(126)(質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)186.1。
【0731】
実施例34に述べられているような同様のやり方で、(R、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(126)(55mg)から、黄色の固形物として(R、E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物(127)(質量)を得た。
【0732】
実施例34に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン(32)(100mg)から、白い固形物として(R、E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(129)(40mg、28%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.14(s,1H),7.74−7.59(m,3H),7.50−7.37(m,5H),7.21−7.14(m,4H),6.70−6.60(m,1H),6.42−6.22(m,1H),5.92(br,2H),4.02−3.75(m,5H),3.67−3.44(m,2H),3.31(s,3H),2.60(s,3H),2.22−1.94(m,2H)。
【0733】
実施例38:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(134)の合成
【0734】
【化92】
【0735】
実施例36に述べられているような同様の方法で、(E)―メチル4−ブロモブト−2−エノアート(1g)及び2−メトキシエタンアミン(504mg)から、淡黄色の油として(E)−メチル4−(2−メトキシエチルアミノ)ブト−2−エノアート(130)(800mg、82%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)174.1。
【0736】
実施例36に述べられているような同様の方法で、(E)−メチル4−(2−メトキシエチルアミノ)ブト−2−エノアート(130)(500mg)から、淡黄色の油として(E)−メチル4−(2−メトキシエチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノアート(131)(330mg、72%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)188.1。
【0737】
実施例36に述べられているような同様のやり方で、(E)−メチル4−(2−メトキシエチル(メチル)アミノ)ブト−2−エノアート(131)(330mg)から、白い固形物として(E)−4−(2−メトキシエチル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸(132)(質量)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)172.2。
【0738】
実施例34に述べられているような同様のやり方で、(E)−4−(2−メトキシエチル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸(132)(133mg)から、黄色の固形物として(E)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル塩化物(133)(質量)を調製した。
【0739】
実施例34に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(100mg)から、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(134)(32 mg、23%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)580.2。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.74(s,1H),8.14(s,1H),7.85−7.59(m,3H),7.51−7.37(m,4H),7.23−7.10(m,4H),6.66(dd,J=14.8,7.1Hz,1H),6.36−6.22(m,1H),5.93(br,2H),3.95−3.70(m,2H),3.64−3.44(m,2H),3.31(s,3H),3.27−3.02(m,5H),2.66(s,3H)。
【0740】
実施例39:(E)−N −(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(147)の合成
【0741】
【化93】
【0742】
0℃で無水DMF(50mL)中の2−メトキシエタノール(3.58g、47.2mmol)の撹拌された溶液に、NaH(60%、3.14g、78.6mmol)を加えた。その混合物に1,3−ジフルオロ−5−ニトロベンゼン(452mg、2.4mmol)を導入する前に10分間室温で撹拌した。結果として生じた混合物を2時間室温で撹拌した後、反応物を水(100mL)でクエンチし、EA(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油中の0〜20%酢酸エチル)によって精製し、黄色の油として1−フルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロベンゼン(135)(6.4g、95%)を提供した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)216.1。
【0743】
DMSO(14mL)中の1−フルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロベンゼン(135)(1g、4.65mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.93g、13.95mmol)を加えた。その混合物をマイクロ波の下で1時間180℃で撹拌し、室温で冷却した後、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、EA(30mL×3)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
3で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜20%酢酸エチル)によって精製し、赤い油としてN−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロアニリン(136)(530mg、35%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)333.2。
【0744】
N−(4−メトキシベンジル)−3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロアニリン(136)(3.6g、10.8mmol)をTFA(15mL)中で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜30%の酢酸エチル)によって精製し、黄色の油として3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロアニリン(137)(1.84g、80%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)213.2。
【0745】
無水THF(20mL)中の3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロアニリン(137)(1.83g、8.63mmol)、Et
3N(2mL)および(Boc)
2O(3.76g、17.26mmol)の溶液に、DMAP(cat.)を加えた。その混合物を、N
2下で一晩65℃で撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、溶媒を真空内で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜20%の酢酸エチル)によって精製し、tert−ブチル3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニルカルバマート(138)(1.78g、66%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)313.2。
【0746】
実施例32に述べられているような同様の方法で、tert−ブチル3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニルカルバマート(138)(1.78g)を、オレンジ色の油としてtert−ブチル3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニル(メチル)カルバミン酸塩(139)(1.25、68%)を調製した。
【0747】
tert−ブチル3−(2−メトキシエトキシ)−5−ニトロフェニル(メチル)カルバミン酸塩(139)(1.25g、3.8mmol)およびPd/C(125mg)を、MeOH(50mL)中に懸濁した。反応混合物をH
2雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。その混合物をろ過し、ろ液を真空内で濃縮し、黄色の油としてtert−ブチル3−アミノ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(140)(1.13g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)297.3。
【0748】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−アミノ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(140)(1.13g)から、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(141)(2.0g、85%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)615.2。
【0749】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(141)(2.0g)から、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(142)(1.35g、25%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)585.3。
【0750】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(142)(1.35g)から、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(143)(1.3g、93%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)611.3。
【0751】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(143)(1.3g)から、茶色の固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(144)(800mg、89%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)431.3。
【0752】
実施例32に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(144)(800mg)から、淡黄色固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(145)(660mg、25%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.3。
【0753】
実施例32に述べられているような同様の方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(145)(660mg)から、白い固形物として6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(3−(2−メトキシエトキシ)−5−(メチルアミノ)フェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(146)(質量)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)451.2。
【0754】
実施例32に述べられているような同様の方法で、6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−9−(3−(2−メトキシエトキシ)−5−(メチルアミノ)フェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(146)(100mg)から、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(147)(49mg、40%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.11(s,1H),7.36−7.26(m,2H),7.20(s,1H),7.11(d,J=1.8Hz,1H),7.02−6.95(m,2H),6.64(dt,J=15.2,6.1Hz,1H),6.05(d,J=15.1Hz,1H),5.71(s,2H),4.18−4.11(m,2H),3.80 (s,3H),3.69−3.62(m,2H),3.26(s,3H),2.91(d,J=5.6Hz,2H),2.21(s,3H),2.04(s,6H)。
【0755】
実施例40:(E)−N−(3−(6−アミノ−7− −(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(151)の合成
【0756】
【化94】
【0757】
DCM中の4−ブロモフェノール(500mg、2.89mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(809mg、5.78mmol)およびEt
3N(2mL、14.45mmol)の溶液に、Cu(OAc)
2(525mg、2.89mmol)および分子ふるい(molecular sieve)(4A、1g)を加えた。その混合物をO
2雰囲気下で一晩室温で撹拌した。その混合物をろ過し、ろ液を真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−30%の酢酸エチル)によって精製し、黄色の固形物として1−(4−ブロモフェノキシ)−3−フルオロベンゼン(148)(350mg、45%)を得た。
【0758】
−78℃、N
2雰囲気下でTHF(10mL)中の1−(4−ブロモフェノキシ)−3−フルオロベンゼン(148)(345mg、1.3mmol)の溶液に、n−BuLi(2.5M、0.7 mL、1.7mmol)を滴下的に加えた。トリイソプロピルホウ酸塩(0.35mL)を加える前に、その混合物を20分間−78℃で撹拌した。その混合物を室温に温め、3時間撹拌した。その反応物をHCl(1N)でクエンチし、EA(5mL×3)で抽出した。混合した有機層を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空内で取り除き、白い固形物として4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(149)(150mg、50%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)231.1。
【0759】
実施例1に述べられているような同様のやり方で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(24)(525mg)から、黄色の固形物としてtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(150)(80mg、43%)を調製した。
LC−MS(ESI):m/z(M+1)543.3。
【0760】
実施例1に述べられているような同様の方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバミン酸塩(150)(80mg)から、白い固形物として(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(151)(26mg、33%)を調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)543.3。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.12(s,1H),7.71−7.56(m,3H),7.51(d,J=8.7Hz,2H),7.44(dd,J=15.3,8.1Hz,1H),7.34(d,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=8.7Hz,2H),7.08−6.95(m,3H),6.75−6.60(m,1H),6.09−5.87(m,3H),3.30(s,3H),3.12(d,J=5.6Hz,2H),2.12(s,3H),1.68−1.51(m,1H),0.36−0.28(m,2H),0.25−0.13(m,2H)。
【0761】
実施例41:(E)−6−アミノ−9−(4−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)−3,4−ジヒドロ2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(161)の合成
【0762】
【化95】
【0763】
無水DMF(100mL)中の2−アミノ−4−ニトロフェノール(5.0g、32.5mmol)の溶液に、K2CO3(13.4g、97mmol)および1,2−ジブロモエタン(3.3mL、39mmol)を加えた。結果として生じた混合物を、N
2下で一晩125℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜30%の酢酸エチル)によって精製し、黄色の固形物として6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(152)(2.0g、34%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)181.2。
【0764】
無水DCM(50mL)中の6−ニトロ−3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(152)(2.0g、11.1mmol)の溶液を、Boc
2O(6.2g、28.4mmol)、ピリジン(3.6mL、45mmol)および触媒DMAP(40mg)で処理した。その混合物を室温で一晩撹拌し、その後水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を、10%クエン酸溶液およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%の酢酸エチル)によって精製し、黄色の固形物としてtert−ブチル6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(153)(1.0g、32%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)281.1。
【0765】
THF/MeOH/H
2O(24mL/12mL/6mL)中のtert−ブチル6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(153)(1.0g、3.6mmol)の溶液に、Fe粉末(2.0g、36mmol)およびNH4Cl(3.9g、72mmol)を加えた。結果として生じた懸濁液をN
2下で5時間50℃で加熱した。室温で冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(50mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の油としてtert−ブチル6−アミノ−2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(154)(0.8g、89%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)251.1。
【0766】
ジオキサン(20mL)中のtert−ブチル6−アミノ−2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(154)(0.8g、3.2mmol)およびTEA(0.9mL、6.4mmol)の溶液に、N,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(1.13g、3.2mmol)を加えた。水(100mL)に導入する前に、反応混合物をN
2下で一晩70℃で加熱した。結果として生じた混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−20%の酢酸エチル)によって精製し、茶色の油としてtert−ブチル6−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(155)(1.8g、99%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)569.1。
【0767】
THF/EtOH/H
2O(24mL/12mL/6mL)中のtert−ブチル6−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(155)(1.8g、3.2mmol)の溶液に、Fe粉末(1.77g、32mmol)およびNH
4Cl(3.46g、64mmol)を加えた。結果として生じた懸濁液をN
2下で5時間50℃で加熱した。室温で冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液をEtOAc(50mL×3)で抽出し、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、茶色の油としてtert−ブチル6−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(156)(1.7g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.0。
【0768】
0℃、N
2雰囲気下で、無水DCM(50mL)中のtert−ブチル6−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(156)(1.7g、3.2mmol)及びTEA(0.9mL、6.4mmol)の攪拌された溶液に、DCM(10mL)中のトリホスゲン(475mg、1.6mmol)の溶液を1時間にわたって加えた。反応物を水(100mL)でクエンチする前に、1時間撹拌を継続した。層を分離し、有機層を水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0−30%酢酸エチル)によって精製し、茶色の固形物としてtert−ブチル6−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(157)(1.5g、85%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)565.2。
【0769】
MeOH(30mL)中のtert−ブチル6−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(157)(0.8g、1.4mmol)の混合物に、Pd(OH)2/C(800mg、20wt%)および3滴の濃HClを加えた。H
2雰囲気下で一晩60℃で加熱する前に、結果として生じた混合物をH
2(2X)でパージした。反応混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通してろ過し、ろ液を真空内で濃縮し、黄色の固形物としてtert−ブチル6−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(158)(0.5g、92%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)385.0。
【0770】
乾燥DMF(20mL)中のtert−ブチル6−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(158)(0.5g、1.3mmol)及び4A MS(300mg)の混合物に、4−フェノキシフェニルボロン酸(836mg、3.9mmol)、Cu(OAc)
2(237mg、1.3mmol)およびピリジン(0.6mL、7.8mmol)を加えた。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、O
2雰囲気下で一晩37℃で加熱した。ろ液を水(80mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を、水とブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0−5%のメタノール)によって精製し、茶色の油としてtert−ブチル6−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(159)(663mg、92%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)553.2。
【0771】
DCM(4mL)中のtert−ブチル6−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)カルボン酸塩(159)(663mg、1.2mmol)の溶液に、TFA(1mL)を滴下的に加えた。濃縮する前に、反応混合物を1時間室温で撹拌した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et
3N)中の0−5%のメタノール))によって精製し、茶色の油として6−アミノ−9−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(160)(424mg、78%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)453.1。
【0772】
無水のアセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸の塩酸塩(169mg、0.88mmol)の懸濁液に、(COCl)
2(1.0mL、10.6mmol)を導入する前に、1滴のDMFを加えた。結果として生じた混合物を1時間室温で撹拌した。溶媒を蒸発させた。生成したばかりの酸塩化物を乾燥DCM(2mL)に溶かし、DCM(5mL)中の6−アミノ−9−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(160)(200mg、0.44mmol)の溶液に導入した。MeOH(2mL)でクエンチする前に、結果として生じた混合物を1時間室温で撹拌した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(塩化メチレン(0.3%Et3N)中の0〜10%メタノール)によって前精製し、その後分取HPLC(RP、C18、水(0.2%NH
3・H
2O)中の10−95%のアセトニトリル))を行い、白い固形物として(E)−6−アミノ−9−(4−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−yl)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(161)(19mg、7%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)590.1。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.60(s,1H),8.13(s,1H),7.52−7.40(m,4H),7.40−7.34(m,1H),7.23−7.11(m,5H),7.08(d,J=8.8Hz,1H),7.02−6.88(m,1H),6.82−6.66(m,1H),5.86(s,2H),4.36(t,2H),4.09−3.89(m,4H),2.88−2.63(m,4H),0.93−0.58(m,4H)。
【0773】
実施例42:(E)−N−(5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)− N−メチルブト−2−エナミド(171)の合成
【0774】
【化96】
【0775】
EtOH(50mL)中の2−メトキシ−5−ニトロアニリン(5.0g、30ミリモル)の溶液に、Boc無水物(13g、60ミリモル)が添加された。N
2の雰囲気下で、反応混合物は室温で24時間撹拌された。溶媒は真空中で取り除かれた。残留物は石油エーテルで洗浄され、真空の下で乾燥されて、黄色の固体として、tert−ブチル2−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(162)(6.0g、75%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)269.0
【0776】
摂氏0度の乾燥したTHF(40mL中でNaH(鉱油1.3g、33ミリモル中60%分散)の懸濁液に、tert−ブチル2−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(162)(6.0g、22ミリモル)の溶液がTHF(40 mL)に加えられた。CH
3I(2.5 mL、37ミリモル)の液滴が加えられる前に、混合物が0.5時間摂氏0℃で撹拌された。撹拌が、室温で夜通し継続され、ついで減圧下で濃縮された。
残留物は水(200mL)で希釈され、EtOAc(80mLx3)で抽出された。結合した有機質層は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、真空中で濃縮され、茶色の固体としてtert−ブチル2−メトキシ−5−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(163)(6.3g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)283.2
【0777】
実施例41に記載されたのと類似した方法で、tert−ブチル5−アミノ−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(164)(5.6g、100%)は、tert−ブチル2−メトキシ−5−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(163)(6.3g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.1
【0778】
実施例41に記載されたのと類似した方法で、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(165)(8.0g、63%)が、tert−ブチル5−アミノ−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(164)(5.6g)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(7.8g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)571.2
【0779】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(166)(6.9g、91%)がtert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−メトキシフェニル(メチル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(165)(8.0g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541.1
【0780】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(167)(6.0g、83%)は、tert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)カルバマート(166)(6.9g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)567.0
【0781】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9−(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(168)(0.5g、92%)は、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(167)(0.8g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)387.2
【0782】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(169)(300mg、42%)は、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(168)(500mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(832mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1
【0783】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(4−メトキシ−3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4フェノキシフェニル))−7H−プリン−8(9H))オン(170)(217mg、100%)は、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)カルバマート(169)(265mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.1
【0784】
実施例41に記載されたものに類似した方法で(E)−N―(5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(171)(34mg、26%)は、6−アミノ−9−(4−メトキシ−3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オンから出発する白い固体として調製された。(170)(100mg)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.1
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.73−7.63(m、1H)、7.58(s、1H)、7.49−7.40(m、4H)、7.22−7.11(m、5H)、6.71−6.59(m、1H)、6.14(d、J=14.9Hz、1H)、7.34(d、J=9.0Hz、1H)、5.88(s、2H)、3.98−3.88(m、2H)、3.86(s、3H)、3.16(s、3H)、2.78−2.65(m、4H)、0.87−0.67(m、4H).
【0785】
実施例43:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−フェノキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(181)の合成
【0786】
【化97】
【0787】
実施例42に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル4−メトキシ−3−ニトロフェニルカルバマート(172)(3.2g、100%)は、4−メトキシ−3−ニトロアニリン(2.0g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)269.1.
【0788】
実施例42に記載されているものに類似した方法で、tert−ブチル4−メトキシ−3−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(173)(3.4g、100%)は、tert−ブチル4−メトキシ−3−ニトロフェニルカルバマート(172)(3.2g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)283.2.
【0789】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−アミノ−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(174)(3.0g、100%)は、tert−ブチル4−メトキシ−3−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(173)(3.4g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.0.
【0790】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(175)(6.8g、98%)はtert−ブチル3−アミノ−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(174)(3.0g)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(4.25g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)571.0.
【0791】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(176)(6.1g、94%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(175)(6.8g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541.1.
【0792】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(177)(5.4g、85%)は、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(176)(6.1g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)567.1.
【0793】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(178)(0.9g、100%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(177)(1.3 g))から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)387.2.
【0794】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシシフェニル(メチル)カルバマート(179)(440mg 34%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシシフェニル(メチル)カルバマート(178)(902 mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(1.5g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1.
【0795】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(2−メトキシ−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(180)(360mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(179)(440 mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.1.
【0796】
実施例41に記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メトキシシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(181)(35 mg、12%)は、6−アミノ−9−(2−メトキシ−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(180)(230mg)から出発する白い固体として調製された。。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.32(HCOOH)、8.03(s、1H)、7.52−7.24(m、6H)、7.22−7.09(m、6H)、6.72の−6.58(m、1H、6.02− 5.88(m、1H)、5.86(s、2H)、3.78(s、3H)、3.22(s、3H)、3.10(d,J=6.0Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.67−1.54(m、1H)、0.37−0.30、0.26−0.17(m、2H)(m、2H)。
【0797】
実施例44:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メチルフェニル)−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(191))の合成
【0798】
【化98】
【0799】
THF(50mL)中の4−メチル−3−ニトロアニリン(5.0g、33ミリモル)の溶液に、Boc無水物(12g、55ミリモル)を添加した。反応混合物は、N
2雰囲気下で夜通し還流された。溶媒は真空中で取り除かれた。残留物は、水(100mL)およびDCM(150mL)の間で分割された。層が分離された。有機質層は、10%のクエン酸溶液および塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、真空中で濃縮されて茶色の個体としてtert−ブチル4−メチル−3−ニトロフェニルカルバマート(182)(8.3g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.2.
【0800】
摂氏0度の乾燥したTHF(40mL)中でNaH(鉱油1.98g、49.5ミリモルで60%分散)の懸濁液に、THF(40mL)のtert−ブチル4−メチル−3−ニトロフェニルカルバマート(182)(8.3g、33ミリモル)の溶液が加えられた。CH
3I(3.0mL、50ミリモル)の液滴が導入される前に、結果として生じる混合物が摂0℃で0.5時間撹拌された。反応が水(10mL)でクエンチされる前に、攪拌が室温で夜通し継続された。混合物は減圧下で濃縮された。残留物は水(200mL)で処理され、未加工の生成物はEtOAc(80mLx3)で抽出された。結合した有機質層は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上に乾燥され、真空中で濃縮した。残留物がカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0〜30%の酢酸エチル)によって洗浄されて茶色の固体としてtert−ブチルメチル(4−メチル−3−ニトロフェニル)カルバマート(183)(6.7g、77%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)267.2.
【0801】
THF/MeOH/HO(24mL/12mL/6 mL)中のtert−ブチルメチル(4−メチル−3−ニトロフェニル)カルバマート(183)(3.0g、11.3ミリモル)の溶液に、鉄粉末(6.3g、113ミリモル)とNH
4Cl(12.2g、226ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物はN
2の下で摂氏50℃にて5時間加熱された。室温に冷まされた後、反応混合物はセライトのパッドによってろ過された。濾液はEtOAc(60mLx3)で抽出され、結合した有機抽出物が水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、真空中で濃縮されて茶色の固体としてtert−ブチル3−アミノ−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(184)(2.0g、75%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)237.1.
【0802】
ジオキサン(40mL)中のtert−ブチル3−アミノ−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(184)(2.0g、8.5ミリモル)およびTEA(2.3mL(17ミリモル))の溶液に、N,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(3.0g、8.5ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物は、N
2の下で摂氏70℃にて夜通し加熱された。反応をクエンチするために水(100mL)が導入された。反応混合物はEtOAc(50mLx3)で抽出され、結合した有機質層は塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上で乾燥され、真空中で濃縮した。未加工の生成物はカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0〜20%酢酸エチル)によって精製され、茶色の油としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(185)(2.6g、55%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1.
【0803】
THF/MeOH/H
2O(24mL/12mL/6mL)中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(185)(2.6g、4.7ミリモル)の溶液に、鉄粉末(2.6g、47ミリモル)とNH
4Cl(5.0g、94ミリモル)が追加された。結果として生じる懸濁液はN2の下で摂氏50度にて5時間加熱された。室温に冷やされた後、反応混合物はセライトのパッドによってろ過された。濾液はEtOAc(50mLX3)で抽出され、結合した有機質層は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上に乾燥され、真空中で濃縮した。茶色の油としてtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(186)(2.0g、81%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)523.0.
【0804】
摂氏0度のN
2雰囲気下で無水DCM(50mL)中のtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(186)(2.0g、3.8ミリモル)およびTEA(1.1mL、7.6ミリモル)の攪拌された溶液に、無水DCM(10mL)中のトリホスゲン(564mg、1.9ミリモル)の溶液を液滴状に1時間にわたって追加された。攪拌が1時間継続された後、反応は水(100mL)でクエンチされた。層が分離された。有機層は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、真空中で濃縮された。未加工の生成物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0〜30%の酢酸エチル)によって精製され、茶色の固体としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(187)(2.1g、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.1.
【0805】
MeOH(30mL)中でtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(187)(0.8g、1.45ミリモル)の混合物に、Pd(OH)
2/C(800mg、20重量%)と3滴の濃塩酸を追加した。結果として生じた混合物は、H
2雰囲気下で摂氏6度にて夜通し加熱される前にH
2(2X)と共に除去された。その混合物は室温まで冷まされ、セライト・パッドを介して濾過された。濾液は真空中で濃縮され黄色の固体としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)を与えるために真空中で濃縮された−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(188)(538mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)371.0.
【0806】
無水のDMF(20mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(188)(538mg、1.45ミリモル)と4A MS(300mg)の混合物に4−フェノキシフェニルボロン酸(934mg、4.4ミリモル)、Cu(OAc)
2(265mg、1.4ミリモル)およびピリジン0.7mL(8.7ミリモル)が追加された。結果として生じた混合物は、O
2雰囲気下において摂氏37℃で夜通し加熱された。混合物がセライト・パッドを介してろ過された後、濾液は水(80mL)でさらに希釈され、EtOAc(30mLx3)で抽出された。結合した有機質層は、水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上で乾燥され、濃縮された。残留物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中0〜5%のメタノール))によって精製され、茶色の油としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(189)(300mg、38%))を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.1.
【0807】
DCM(4mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4−メチルフェニル(メチル)カルバマート(189)(300mg、0.56ミリモル)の溶液にTFA(1mL)の液滴を追加した。反応混合物は濃縮される前に室温で1時間撹拌された。残留物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et3N)中0〜5%のメタノール)によって精製され、茶色の油として6−アミノ−9−(2−メチル−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)7H−プリン−8(9H)−オン(190)(244mg、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.1.
【0808】
無水アセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)but−2−エン酸塩酸塩(230mg、0.92ミリモル)の懸濁液に、DMF1滴を追加し、続いて(COCl)
2(1.0mL、10.6ミリモル)を追加した。結果として生じる混合物は室温で1時間撹拌した。溶媒は蒸発させた。新たに生成された酸塩化物は、乾燥したDCM(2mL)に溶かされ、ついでDCM(5mL)中の6−アミノ−9−(2−メチル−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(190)(200mg、0.46ミリモル)の溶液に導入された。反応物がMeOH(2mL)でクエンチされる前に、攪拌は室温で1時間継続された。溶媒が取り除かれ、残留物はカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et3N)0〜10%中のメタノール)によってあらかじめ精製され、続いて(E)予備のHPLC(RP、C18、水(0.2%のNH3.H2O)中10〜95%のアセトニトリル)によって精製され、白い固体として(N)−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−4メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(191)(14mg、5%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.05(s、1H)、7.54−7.39(m、5H)、7.37−7.30(m、2H)、7.23−7.10(m、5H)、6.72−6.60、6.06−5.93(m、1H)、5.87(s、2H)、3.24(s、3H)、3.11(d、J=6.2Hz、2H)、2.17(s、3H)、2.12(s、3H)、1.63−1.55(m、1H)、0.36−0.29(m、2H)、0.25−0.19(m、2H).
【0809】
実施例45:(E)−N−(5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(201)の合成
【0810】
【化99】
【0811】
EtOH(60 mL)中の2−メチル−5−ニトロアニリン(5g、32.86ミリモル)の溶液に、(Boc)
2O(9.32g、42.72ミリモル)が追加された。その混合物は室温で24時間撹拌された。黄色の沈殿物がろ過によって集められ、石油エーテルでさらに洗浄され、黄色の固体としてtert−ブチル2−メチル−5−ニトロフェニルカルバマート(192)(6.3g、76%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.1.
【0812】
DMF(80mL)中のtert−ブチル2−メチル−5−ニトロフェニルカルバマート(192)(5g、19.8ミリモル)とCs
2CO
3(12.9g、39.6ミリモル)の攪拌された懸濁液に、MeI(4.22g、29.7ミリモル)が追加された。その混合物は室温にてN
2雰囲気下で5時間撹拌された。その反応物は水(100mL)でクエンチされ、結果として生じる混合物はEA(50mLx3)で抽出された。結合した有機質層は、塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上で乾燥され、真空中で濃縮され、黄色の固体としてtert−ブチルメチル(2−メチル−5−ニトロフェニル)カルバマート(193)(5.1g、97%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)267.2.
【0813】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−アミノ−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(194)(2.66g、100%)は、tert−ブチルメチル(2−メチル−5−ニトロフェニル)カルバマート(193)(3.0g)から出発する淡黄色固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)237.2.
【0814】
実施例44で記載されたものに類似した方法で(tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ))−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(195)(5.32g、85%)は、tert−ブチル5−アミノ−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(194)(2.66g)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4アミン(1)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.6.
【0815】
実施例44で記載されたものに類似した方法で(tert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ))−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(196)(2.4g、85%)は、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(195)(3g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)525.1.
【0816】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(197)(2.3g、100%)は、tert−ブチル5−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(196)(2.2g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.2.
【0817】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(198)(1.33g、100%)は、tert−ブチル5−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(197)(2.0g))から出発する淡黄色固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)371.2.
【0818】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(199)(1.4g、70%)は、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(198)(1.3g)および4−フェノキシフェニルボロン酸から出発する淡黄色固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.1.
【0819】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(4−メチル−3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル−7H−プリン−8(9H)−オン(200)(質量)が、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル−2−メチルフェニル(メチル)カルバマート(199)(1.4g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.1.
【0820】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(201)(24mg、18%)は、6−アミノ−9−(4−メチル−3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(200)(100mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.71−7.33(m、8H)、7.21−7.12(m、5H)、6.77−6.68(m、1H)、5.87(s、3H)、3.17(s、3H)、2.26−2.09(m、4H)、1.01−0.05(m、4H).
【0821】
実施例46:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(211)の合成
【0822】
【化100】
【0823】
EtOH(30mL)中の2−メトキシ−5−ニトロアニリン(2.0g、13ミリモル)の溶液に、Boc無水物(8.6g、39ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物はN
2雰囲気下で室温にて24時間撹拌された。溶媒は真空中で取り除かれた。残留物は石油エーテルで洗浄され、真空の下で乾燥され、黄色の固体としてtert−ブチル3−メチル−5−ニトロフェニルカルバマート(202)(3.3g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.0.
【0824】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチルメチル(3−メチル−5−ニトロフェニル)カルバマート(203)(3.5g、100%)は、tert−ブチル3−メチル−5−ニトロフェニルカルバマート(202)(3.3g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)267.2.
【0825】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−アミノ−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(204)(3.1g、99%)は、tert−ブチルメチル(3−メチル−5−ニトロフェニル)カルバマート(203)(3.5g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)237.2.
【0826】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ))―5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(205)(6.9g、94%)は、tert−ブチル3−アミノ−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(204)(3.1g)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1.
【0827】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ))−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(206)(6.0g、92%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(205)(6.9g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)525.1.
【0828】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(207)(5.1g、81%)は、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(206)(6.0g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.1.
【0829】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(208)(807mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(207)(1.2g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)371.2.
【0830】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(209)(420mg、36%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(208)(807mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(1.58g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.1.
【0831】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−メチル−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−(7H−プリン−8(9H)−オン(210)(293mg、86%)はtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル(メチル)カルバマート(209)(420 mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.1.
【0832】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(211)(44mg、12%)は、6−アミノ−9−(3−メチル−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(210)(293mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.26(HCOOH)、8.11(s、1H)、7.53−7.32(m、6H)、7.23−7.09(m、6H)、6.73−6.60(m、1H)、6.01(d、J=15.4Hz、1H)、5.86(s、2H)、3.25(s、3H)、3.12(d、J=6.4Hz、2H)、2.38(s、3H)、2.12(s、3H)、1.65−1.55(m、1H)、0.37− 0.28(m、2H)、0.24−0.16(m、2H).
【0833】
実施例47:(E)−N−4−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(224)の合成
【0834】
【化101】
【0835】
無水アセトン(20mL)中の3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸(2.12g、10.7ミリモル)およびK
2CO
3(1.68g、12.2ミリモル)の還流溶液に、硫酸ジメチル(2mL)が30分間に亘って液滴状に追加された。反応混合物は夜通し還流され、室温まで冷却された。溶媒は真空中で取り除かれた。結果として生じる固体は水で洗浄され、真空中で乾燥され、黄色の固体としてメチル3−メトキシ−5−ニトロベンゾアート(212)(2.3g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)212.1.
【0836】
メタノール(20mL)中のメチル3−メトキシ−5−ニトロベンゾアート(212)(2.3g、11ミリモル)の溶液に、水性の水酸化アンモニウム(25mL)が追加された。その混合物は3日間室温にてシールド管内で撹拌され、ついで真空中で濃縮された。結果として生じる固体はろ過され、水で洗浄され、真空中で乾燥され、茶色の固体として3−メトキシ−5−ニトロベンズアミド(213)(2.1g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)197.1.
【0837】
摂氏0度の水(50mL)のNaOH(6g、150ミリモル)溶液に、ブロモ原液(4.8g、30ミリモル)を液滴の状態で加えた。この調製した水性のNaOBr(21mL)の一部は、メタノール(60mL)中の3−メトキシ−5−ニトロベンズアミド(213)(2.0g、10ミリモル)の溶液にゆっくり移された。攪拌は室温で1.5時間継続された。溶媒は減圧下で取り除かれた。固体の残留物は水(60mL)中のNaHCO
3(1.2g)の溶液で再融解され、80°Cで加熱され、2時間撹拌された。3−メトキシ−5−ニトロアニリン(214)(1.0g、59%)を産出するために、オレンジの沈殿物が濾過によって集められた。LC−MS(ESI):m/z(M+1)169.0.
【0838】
実施例46で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(215)(710mg、44%)が、3−メトキシ−5−ニトロアニリン(214)(1.0g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)269.1.
【0839】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−メトキシ−5−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(216)(733mg、100%)は、tert−ブチル3−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(215)(700mg)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)283.2.
【0840】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−アミノ−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(217)(655mg、100%)は、tert−ブチル3−メトキシ−5−ニトロフェニル(メチル)カルバマート(216)(733mg)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)253.1.
【0841】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(218)(800mg、54%)は、tert−ブチル3−アミノ−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(217)(655mg)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4アミン(1)(922mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)571.1.
【0842】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(219)(750mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(218)(800mg)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541.1.
【0843】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(220)(540mg、68%)は、で記載されたものに類似した方法でtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(219)(750mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)567.1.
【0844】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(221)(300mg、82%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(220)(540mg)から出発する黄色の固体として調製された 。LC−MS(ESI):m/z(M+1)387.2.
【0845】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル))−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(222)(230mg、54%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(221)(300mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(500mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1.
【0846】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−メトキシ−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(223)(129mg、67%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(222)(230mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.1.
【0847】
実施例44で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(224)(69mg、12%)は、6−アミノ−9−(3−メトキシ−5−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(223)(129mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.27(HCOOH)、7.51−7.39(m、4H)、7.27(s、1H)、7.21− 7.11(m、6H)、6.75− 6.61(m、1H)、6.04(d、J=15.2Hz、1H)、5.87(s、2H)、6.96(s、1H)、8.11(s、1H)、3.80(s、3H)、3.26(s、3H)、3.13(d、J=6.5Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.64−1.55(m、1H)、0.38−0.27(m、2H)、0.25−0.16(m、2H).
【0848】
実施例48:(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチルアミノ)ブト−2−エナミド塩酸塩(229)の合成
【0849】
【化102】
【0850】
摂氏0度のTHF(50mL)中のメタンアミン(MeOH、20mL、56ミリモル、33%)およびK
2CO
3(11g、80ミリモル)の懸濁液に、(E)−メチル4−ブロモbut−2−エノアート(5g、28ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物が3時間の0℃にて撹拌された後、反応溶液がろ過された。濾液は真空中で濃縮され、残留物は、DCM(50mL)、Et3N(7.7mL、56ミリモル)に溶かされ、(Boc)
2O(7.32g、33.6ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物が、水(50mL)が導入される前に室温で2時間撹拌された。層が分離され、水相はDCM(20mLX2)で抽出された。結合した有機質層は、塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上に乾燥され、真空中で濃縮された。残留物はカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0〜50の酢酸エチル)によって精製された−黄色の油として(E)−メチル4−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)but−2−エノアート(225)(3g、2工程収量47%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)230.1.
【0851】
摂氏0度でTHF(60mL)中の(E)−メチル4−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)but−2−エノアート(225)(6.1g、26.6ミリモルの溶液が、N
2雰囲気下で水(20mL)における水酸化リチウム一水和物(1.68g、43.6ミリモル)の溶液が15分間液滴状に加えられた。結果として生じる混合物は3時間0℃にて撹拌された。その後、冷水(150mL)および石油エーテル(200mL)が導入され、攪拌が10分間0℃にて継続された。層が分離された。水層は、pH4まで0℃の濃塩酸で注意深く酸性化され、DCM(80mLX3)で抽出された。結合した有機抽出物は、Na
2SO
4の上で乾かされ、ろ過され、減圧下で蒸発され、黄色の油として(E)−4−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)but−2−エノアート(226)(3.5g、61%産出)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)214.1.
【0852】
摂氏0度の無水DCM(3mL)中の(E)−4−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)but−2−エノアート(226、200mg、0.93ミリモル)の懸濁液に0℃のDMFの液滴を追加したのち、(COCl)
2(0.4 mL、0.93ミリモル)を追加した。結果として生じる混合物は1時間室温で撹拌された。その後、溶媒を蒸発させた。新たに生成された酸塩化物(227)は、無水DCM(2mL)に溶かされ、ついでDCM(3mL)の6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(197mg、0.465ミリモル)の溶液に導入された。反応混合物が1時間室温で撹拌された後、反応はMeOH(2mL)でクエンチされた。溶媒が取り除かれ、残留物は予備のTLC(DCM/MeOH=8/1(v/v))によって精製され、白い固体として(E)−tert−ブチル4−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)(メチル)(アミノ)−4−オキソブート−2−エニル(メチル)カルバマート(228)(120mg、42%の収量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)622.1.
【0853】
摂氏0度のMeCN(2mL)中の(E)―tert−ブチル4−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)(メチル)(アミノ)―4−オキソbut−2−エニル(メチル)カルバマート(228)(100mg、0.16ミリモル)の溶液に、HCl(濃塩酸0.3mL)が加えられた。その混合物は1時間0℃にて撹拌され、溶媒が真空中で取り除かれ、凍結乾燥によって白い固体として(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチルアミノ)ブト−2−エナミド(229)(75mg、89%の収量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)522.0.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ9.20(br、2H)、8.33(s、1H)、7.69−7.57(m、3H)、7.51(d、J=8.8Hz、2H)、7.46−7.38(m、3H)、7.23−7.11(m、5H)、6.74−6.64、6.36−6.16(m、1H)、3.60(d,J=5.7Hz、2H)、3.31(s、3H)、2.44−2.35(m、3H).
【0854】
実施例49:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(234)の合成
【0855】
【化103】
【0856】
MeCN(40mL)中の4ブロモフェノール(3.7g、21.4ミリモル)およびK
2CO
3(4g、29.1ミリモル)の懸濁液に、(ブロモメチル)ベンゼン(3.66g、21.4ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物は室温で夜通し撹拌された。固体はろ過され、濾液は真空中で濃縮され、黄色の油として未加工の1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(230)(5.2g、92%の収量)得た。
【0857】
−78℃においてN
2雰囲気下で攪拌された無水THF(20mL)中の1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(230)(1.5g、6ミリモル)の溶液が5分間に亘ってシュリンジによってn−BuLi(2.5M、3.1mL、7.8ミリモル)が追加された。トリイソプロピル・ホウ酸塩(1.5mL)が導入される前に、同一の温度で20分間攪拌が継続された。その後、反応は室温までゆっくり加熱され、3時間にわたって1NのHCl(5mL)でクエンチされた。層が分離された。水層は酢酸エチル(30mLx2)で抽出された。結合した有機質層は塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、蒸発した。残留物はPEとEt
2Oで洗浄され、白い固体として4−(ベンジルオキシ)フェニルボロン酸(231)(1g、73%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)227.1.
【0858】
無水DMF(15mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(500mg、1.4ミリモル)および4A MS(500mg)の混合物に、4−(ベンジルオキシ)のフェニルボロン酸(231)(800mg、3.5ミリモル)、Cu(OAc)
2(255mg、1.4ミリモル)およびピリジン670 mg、8.4ミリモル)が追加された。反応混合物は、O
2雰囲気下で40℃にて夜通し加熱された。反応が終わった後、油浴が除去された。その後、その反応は室温まで冷却された。そして、NH
3.H
2O(3 mL)でクエンチされた。溶媒は真空中で蒸発させた。残留物はカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0〜50%の酢酸エチル)によって精製され、黄色の固体としてtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(232)(365mg、48%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.2.
【0859】
DCM(8mL)中のtert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(232)(365mg、0.678ミリモル)の溶液に、TFA(2mL)を液滴状に追加した。残留物が結果として生じた混合物を濃縮される前に1時間室温で撹拌した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(塩化メチレン(0.3%のEt3N、0〜5%のメタノール)によって精製して、黄色の油として6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(233)(質量)を産出した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.2.
【0860】
実施例48で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(234)(50mg、38%)が、6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)―7H−プリン−8(9H−オン(233)(100mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.2.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.10(s、1H)、7.71−7.55(m、3H)、7.49−7.38(m、6H)、7.37−7.30(m、2H)、7.20(d、J=8.9Hz、2H)、6.68(dt、J=15.1と6.5Hz、1H)、6.00(d、J=14.1Hz、1H)、5.68(br、2H)、5.17(s、2H)、3.27(s、3H)、3.12(d、J=5.6Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.67−1.52(m、1H)、0.36−0.29(m、2H)、0.25−0.16(m、2H).
【0861】
実施例50:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)―8−オキソ7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(239)の合成
【0862】
【化104】
【0863】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、1−(4−ブロモフェノキシ)メチル)−3−メチルベンゼン(235)(3.2g、100%)が4−ブロモフェノール(2g)および1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(2.14g)から出発する黄色の油として調製された。
【0864】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニルボロン酸(236)(1.1g、100%)は1−((4−ブロモフェノキシ)メチル)−3−メチルベンゼン(235)(1.5g)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)241.1.
【0865】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(237)(370mg、48%)が、3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(500mg)および4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニルボロン酸(236)(850mg)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)553.2.
【0866】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(238)(100mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(237)(120mg)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)453.2.
【0867】
実施例48で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)―8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(239)(50 mg、39%)は、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン(238)(100mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)590.2.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.10(s、1H)、7.72−7.54(m、3H)、7.45(d、J=8.9Hz、2H)、7.37−7.23(m、4H)、7.21の−7.11(m、3H)、6.74−6.62、6.08の−5.89(m、1H)、5.68(br、2H)、5.13(s、2H)、3.27(s、3H)、3.12(d、J=5.9Hz、2H)、2.32(s、3H)、2.12(s、3H)、1.64−1.54(m、1H)、0.35−0.29(m、2H)、0.24− 0.16(m、2H).
【0868】
実施例51:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)―8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4‐(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(244)の合成
【0869】
【化105】
【0870】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、1−((4−ブロモフェノキシ))メチル)−3−フルオロベンゼン(240)(3.2g、100%)は、4−ブロモフェノール(2g)および1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(2.2g)から出発する黄色の油として調製された。
【0871】
実施例49で記載されたものに類似した方法で4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルボロン酸(241)(400mg、31%)は、1−((4−ブロモフェノキシ)メチル)−3−フルオロベンゼン(240)(1.5g)から出発する淡黄色油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)245.1.
【0872】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(242)(300mg、39%)は、3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(500mg)および4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルボロン酸(241)(400mg)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)557.2.
【0873】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−(フルオロアミノ)フェニル)−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(243)(100mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(242)120 mg)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)457.2.
【0874】
実施例48で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)―8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(244)(50 mg、38%)は、6−アミノ−9−(3−(フルオロアミノ)フェニル)−7−(4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン(243)(100mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)594.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.10(s、1H)、7.68−7.56(m、3H)、7.51−7.41(m、3H)、7.35−7.28(m、3H)、7.23−7.12、6.73−6.63(m、1H)、6.08−5.92(m、1H)、5.69(s、2H)、5.20(s、2H、3.27(s、3H)、3.11(d、J=6.4Hz、2H)、2.11(s、3H)、1.63−1.56(m、1H)、0.35−0.29(m、2H)、0.23− 0.16(m、2H)。
【0875】
実施例52:(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−3−(ピリジン−2−イル)アクリルアミド(247)の合成
【0876】
【化106】
【0877】
ピリジン−2−カルバルデヒド(5.0g、46.7mmol)、マロン酸(4.8g、46.1mmol)、ピリジン(10mL)およびピペリジン(0.05mL)の溶液は2時間100℃で加熱され、ついで室温で10時間攪拌した。その後、反応混合物は6N HClでpH〜4に酸性化した。生成された沈殿物は、濾過によって集められた。冷水で洗浄され、ポンプで乾燥した後、白い固体(2.3g、35%)として(E)−3−(ピリジン−2−イル)アクリル酸(245)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)150.2.
【0878】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)―N−メチル−3−(ピリジン−2−イル)アクリルアミド(247)(52 mg、20%)は、(E)−3−(ピリジン−2−イル)アクリル酸(140 mg)および6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン)(32)(200mg)から出発する淡黄色油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)556.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.53(d、J=4.4Hz、1H)、8.04(s、1H)、7.87−7.78(m、1H)、7.75−7.68(m、2H)、7.66−7.54(m、3H)、7.50(d、J=8.8Hz、2H)、7.45−7.38、7.36、7.30(m、1H)、7.22−7.10(m、5H)、7.07−6.96(m、1H)、5.91(br、2H)、3.35(s、3H)。
【0879】
実施例53:(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(255)の合成
【0880】
【化107】
【0881】
THF/MeOH/H
2O(24mL/12mL/6 mL)中のtert−ブチル3−メチル−5−ニトロフェニルカルバマート(202)(1.47g、5.8ミリモル)の溶液に、鉄粉末(3.28g、58ミリモル)およびNH
4Cl(6.32g、117ミリモル)を追加した。結果として生じる混合物はN
2の下で5時間50℃にて加熱された。室温まで冷却した後、反応混合物はセライトのパッドによってろ過された。濾液はEtOAc(50mLx3)で抽出され、結合した有機抽出物は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上に乾燥され、真空中で濃縮され、茶色の固体としてtert−ブチル3−アミノ−5−メチルフェニルカルバマート(248)(0.9g、75%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)223.1.
【0882】
ジオキサン(30 mL)中のtert−ブチル3−アミノ−5−メチルフェニルカルバマート(248)(0.9g、4.0ミリモル)およびTEA(1.1mL、8ミリモル)の溶液に、N,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(1.4g、4.0ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物は室温まで冷まされる前に、N
2下で70℃にて夜通し加熱され、水(50mL)でクエンチされ、EtOAc(50mLx3)で抽出された。結合した有機抽出物は塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上に乾燥され、真空中で濃縮された。未加工の生成物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,石油エーテル中0〜20%の酢酸エチル)によって精製され、茶色の油としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチルフェニルカルバマート(249)(1.8g、82%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541.1.
【0883】
THF/MeOH/H
2O(24mL/12mL/6mL)中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)―5−メチルフェニルカルバマート(249)(1.8g、3.3ミリモル)の溶液に鉄粉末(1.87g、33ミリモル)およびNH
4Cl(3.6g、67ミリモル)が追加された。結果として生じる懸濁液はN
2下で5時間50℃にて加熱された。室温まで冷まされた後、反応混合物はセライトのパッドによってろ過された。濾液はEtOAc(50mLX3)で抽出され、結合した有機抽出物は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4の上で乾燥され、また真空中で濃縮された。tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチルフェニルカルバマート(250)(1.56g、92%)は茶色の油として得られた。LC−MS(ESI):m/z(M−1)511.0.
【0884】
0℃にてN
2雰囲気下で無水DCM(10mL)中のtert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチルフェニルカルバマート(250)(1.56g、3.0ミリモル)及びTEA(0.85mL(6.1ミリモル)の攪拌された溶液に、無水DCM(20 mL)中のトリホスゲン(456mg、1.5ミリモル)の溶液を液滴状に1時間にわたって追加した。水(100mL)でクエンチされる前に、攪拌が1時間継続された。層が分離された。有機質層は水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、真空中で濃縮された。未加工の生成物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の0〜30%の酢酸エチル)によって精製され、茶色の固体としてtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(251)(1.6g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)537.1.
【0885】
MeOH(30mL)中のtert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(251)(1.6g、3.0ミリモル)の混合物に、Pd(OH)
2/C(1.6g、20重量%)および3滴の濃塩酸が追加された。H
2雰囲気下で、60℃まで夜通し加熱される前に、結果として生じた混合物はH
2(2X)で除去された。その混合物は室温まで冷却され、セライト・パッドで濾過された。濾液は真空中で濃縮され、黄色の固体としてtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(252)(1.04g、97%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)357.0.
【0886】
実施例46で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル))−5−メチルフェニルカルバマート(253)(350mg、46%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(252)(520mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(938mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)525.1.
【0887】
実施例46で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メチルフェニル−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(254)(230mg、81%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(253)(350mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)425.1.
【0888】
無水アセトニトリル(5mL)中の(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)but−2−エン酸塩化水素塩(207mg、1.1ミリモル)の懸濁液にDMFの1滴が追加され、ついで(COCl)
2(1.0mL(10.6ミリモル))が追加された。結果として生じる混合物は1時間間室温で撹拌された。溶媒は蒸発させた。新たに生成された酸塩化物は、乾燥したDCM(2 mL)に溶かされ、次に、DCM(5 mL)中の6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メチルフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(254)(230mg、0.54ミリモル)の溶液に導入された。MeOH(2mL)でクエンチされる前に、攪拌は1時間室温で継続された。溶媒が取り除かれ、残留物はカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン(0.3%Et3N)中0〜10%のメタノール)によってあらかじめ精製され、予備のHPLC(RP、C18、水(0.2%NH3.H2O)中10〜95%のアセトニトリル)で精製され、白い固体として(E)−N(3−6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5‐メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(255)(45mg、15%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)562.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.18(s、1H)、7.56−7.47(m、3H)、7.43(t、J=7.9Hz、2H)、7.24−7.07(m、6H)、6.81−6.70(m、1H)、6.22(d、J=15.3Hz、1H)、8.09(s、1H)、7.77(s、1H)、5.81(s、2H)、3.29−3.25(m、2H)、2.33(s、3H)、2.25(s、3H)、1.77−1.68(m、1H)、0.46−0.38(m、2H)、0.34− 0.27(m、2H).
【0889】
実施例54:(E)−N(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(263)の合成
【0890】
【化108】
【0891】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−アミノ−5−メトキシフェニルカルバマート(256)(2.19g、97%)は、tert−ブチル3−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバマート(215)(2.54g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)239.0.
【0892】
実施例53で記載されたものに類似した方法で(tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ))−5−メトキシフェニルカルバマート(257)(3.35g、65%)は、tert−ブチル3−アミノ−5−メトキシフェニルカルバマート(256)(2.19g)およびN,N−ジベンジル−6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−アミン(1)(3.3g)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)557.1.
【0893】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ))−5−メトキシフェニルカルバマート(258)(750mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−5−ニトロピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニルカルバマート(257)(800mg)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)527.1.
【0894】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(259)(1.2g、37%)は、tert−ブチル3−(5−アミノ−6−(ジベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メトキシフェニルカルバマート(258)(3.12g)から出発する茶色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)553.1.
【0895】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(260)(787mg、97%)は、tert−ブチル3−(6−(ジベンジルアミノ)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(259)(1.2g)から出発する黄色の固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)373.2.
【0896】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(261)(236mg、54%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(260)(300mg)および4−フェノキシフェニルボロン酸(600mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)541.1.
【0897】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(262)(192mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(261)(236mg)から出発する茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)441.1.
【0898】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(263)(54 mg、21%)は、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(262)(192 mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)577.8.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.23(s、1H)、8.10(s、1H)、7.59−7.48(m、3H)、7.47−7.37(m、3H)、7.25−7.07(m、5H)、6.96−6.89、6.82−6.71(m、1H)、6.22(d、J=15.4Hz、1H)、5.82(s、2H)、3.76(s、3H)、3.28の(d、J=6.2Hz、2H)、2.25(s、3H)、1.79−1.66(m、1H)、0.46−0.39(m、2H)、0.34の−0.28(m、2H)。
【0899】
実施例55:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(4‐ヒドロキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(269)の合成
【0900】
【化109】
【0901】
乾燥したDCM(20mL)中の4−ブロモフェノール(760mg、4.4ミリモル)および4A MS(500mg)の混合物に、4−メトキシフェニルボロン酸(1.0g、6.6ミリモル)、Cu(OAc)
2(798mg、4.4ミリモル)およびピリジン(2.1mL、26ミリモル)が追加された。反応混合物は、O
2雰囲気下で37℃にて夜通し加熱され、次に、セライト・パッドによってろ過された。濾液は水(80mL)で希釈され、DCM(50mLx3)で抽出された。結合した有機抽出物は、水と塩水で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、濃縮された。残留物は、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン中0〜10%の酢酸エチル)によって精製され、黄色の固体として1−ブロモ−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼン(264)(1.2g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M2)278.9/276.9。
【0902】
−78℃においてN
2雰囲気下で無水THF(20mL)中の1−ブロモ−4−(4−メトキシフェノキシ)ベンゼン(264)(1.2g、4.3ミリモル)の攪拌された溶液に、30分間液滴状にブチルリチウム(2.2mL、5.6ミリモル、ヘキサン中2.5M)が追加された。トリイソプロピル・ホウ酸塩(2.0mL、8.6ミリモル)が導入される前に、結果として生じる混合物は−78℃にて1時間継続された。攪拌はさらに1時間間継続された。その後、反応は、室温までゆっくりと加熱され、1N HCl(30mL)でクエンチされ、重量の半分まで真空中で濃縮された。結果として生じる混合物はEtOAc(50mLx3)で抽出された。結合した有機抽出物は、塩水で洗浄され、Na
2SO
4上に乾燥され、真空中で濃縮された。未加工の生成物は石油エーテルで洗浄され、真空下で乾燥され、白い固体として4−(4−メトキシフェノキシ)フェニルボロン酸(265)(1.05g、質量)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)243.0.
【0903】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(266)(320mg、38%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8オキソ−7H−プリン9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(535 mg、1.5ミリモル)および4−(4−メトキシフェノキシ)フェニルボロン酸(265)(1.05 g)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1.
【0904】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−7−(4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(267)(223mg、85%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(266)(320 mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.1.
【0905】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(268)(230mg、79%)は、6−アミノ−7−(4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン)から出発する黄色の固体として調製された。(267)(223mg)。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.1.
【0906】
−78℃のN
2雰囲気下で無水DCM(8mL)中の(E)−N―(3−(6−アミノ−7−4−(4−メトキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(268)(230 mg、0.39ミリモル)の攪拌された溶液に、液滴状にBBr
3(0.19 mL、2.0ミリモル)が追加された。ゆっくり室温まで加熱させる前に、結果として生じる混合物は−78℃で1時間撹拌され、氷水でクエンチされ、pH6〜7まで炭酸ナトリウム溶液で塩基化された。溶液は真空中で濃縮され、残留物は予備のHPLC(RP、C18、水(0.2%のNH
3.H
2O)中10〜95%のアセトニトリル)によって精製され、白い固体として(E)−N−(3−(6−アミノ−7−4−(4−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(269)(32 mg、14%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)578.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.23(s、1H)、8.10(s、1H)、7.70−7.53(m、3H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、7.33(d、J=7.7Hz、1H)、7.10−6.91(m、4H)、6.80(d、J=8.9Hz、2H)、6.74−6.60(m、1H)、6.07−5.91(m、1H)、5.78(s、2H)、3.27(s、3H)、3.11(d、J=6.4Hz、2H)、2.11(s、3H)、1.64−1.54(m、1H)、0.37−0.25(m、2H)、0.25− 0.14(m、2H)。
【0907】
実施例56:(E)−N(4−(6−アミノ−9−(3−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド)フェニル)−8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−7−イル)フェニル)ベンズアミド(274)の合成
【0908】
【化110】
【0909】
0℃のN
2雰囲気下で無水DCM(30mL)中の4−ブロモアニリン(4.7g、27ミリモル)およびTEA(3.8mL、27ミリモル)の攪拌された溶液に、塩化ベンゾイル(3.8mL、33ミリモル)が液滴状に追加された。MeOH(10mL)でクエンチされる前に、攪拌は室温にて1時間継続された。結果として生じる混合物は真空中で濃縮された。未加工の生成物はエーテルと水で洗浄され、真空中で乾燥され、白い固体としてN−(4−ブロモフェニル)ベンズアミド(270)(7.0g、93%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)276.0/278.0。
【0910】
実施例55で記載されたものに類似した方法で、4−ベンズアミドフェニルボロン酸(271)(0.73g、42%)は、黄色の固体としてN−(4−ブロモフェニル)ベンズアミド(270)(2.0g)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)242.1.
【0911】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−ベンズアミドフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(272)(227mg、73%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(200mg)および4−ベンズアミドフェニルボロン酸(271)(406mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)552.1.
【0912】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、N−(4−(6−アミノ−9−3−(メチルアミノ)フェニル)−8−オキソ−8、9−ジヒドロ−7H−プリン−7−イル)フェニル)ベンズアミド(273)(186mg、100%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−ベンズアミドフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(272)(227mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)452.1.
【0913】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(4−(6−アミノ−9−(3−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド)フェニル)−8−オキソ−8、9−ジヒドロ7H−プリン−7−イル)フェニル)ベンズアミド(274)(85mg、35%)は、N―(4−(6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−8−オキソ−8、9−ジヒドロ−7H−プリン−7−イル)フェニル)ベンズアミド(273)(186mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)589.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.49(s、1H)、8.03−7.93(m、4H)、7.68(d、J=8.8Hz、1H)、7.64−7.45(m、7H)、7.39−7.29(m、1H)、6.78−6.57(m、1H)、6.01(d、J=14.9Hz、1H)、8.12(s、1H)、5.77(s、2H)、3.28(s、3H)、3.12(d、J=6.2Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.66−1.53(m、1H)、0.36−0.29(m、2H)、0.24−0.18(m、2H).
【0914】
実施例57:(E)−4−(6−アミノ−9−(3−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド)フェニル)−8−オキソ−8、9−ジヒドロ−7H−プリン−7−イル)−N−フェニルベンズアミド(280)の合成
【0915】
【化111】
【0916】
SOCl
2(40mL)中の4−ブロモ安息香酸(4.02g20ミリモル)の懸濁液は、加熱されて1時間還流した。過剰のSOCl
2が減圧下で除去され、0℃の2雰囲気下でDCM(10mL)中のアニリン(1.86g、20ミリモル)およびTEA(1mL)の溶液へ導入される前に、残留物はDCM(10mL)で希釈された。結果として生じる混合物は室温で夜通し撹拌された。ついで、1N NaOH(30mL)で冷却された。層は分離され、有機層は1N HCl(30 mL)(H2O)で洗浄され、Na
2SO
4上で乾燥され、濃縮され、白い固体として4−ブロモ−N−フェニルベンズアミド(275)(4.47g、81%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M/M+2)274.0/276.0。
【0917】
ジオキサン(100mL)中の4−ブロモ−N−フェニルベンズアミド(4.47g、16.188ミリモル)、4−ブロモ−N−フェニルベンズアミド(4.11g、16.188ミリモル)、Pd(dppf)Cl
2.DCM(397mg、0.486ミリモル)およびKOAc(4.766g、48.564ミリモル)の懸濁液は、N
2(3X)でパージされた。その後、反応混合物は、90℃で夜通し撹拌された。溶媒は蒸発され、残留物はフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、PE/DCM(1/1)中0〜10%のEA)によって直接精製され、黄色の固体としてN−フェニル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド(276)(5.4g、100%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)324.1.
【0918】
THF/H
2O(40mL/8mL)中のN−フェニル−4−(4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド(1.94g、6ミリモル)の溶液に、NaIO
4(7.70g、36ミリモル)が追加された。結果として生じる混合物はEA(30mL)およびH
2O(30mL)で希釈される前に夜通し室温で撹拌された。生成物は85%のDCM/IPA(100mL)で抽出された。有機抽出物はNa
2SO
4上で乾燥された。ろ過され、濃縮された。残留物は、フラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、PE中0〜50%のEA)によって精製され、4−(フェニルカルバモイル)フェニルボロン酸(277)(816mg、56%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M−1)240.0.
【0919】
実施例7で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−(フェニルカルバモイル)フェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(278)(225mg、41%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)356mg)および4−(フェニルカルバモイル)フェニルボロン酸(241mg)から黄色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)551.8.
【0920】
実施例7で記載されたものに類似した方法で、(E)−4−(6−アミノ−9−(3−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド)フェニル)−8−オキソ−8、9−ジヒドロ−7H−プリン−7−イル)−N−フェニルベンズアミド(280)(75mg、37%)はtert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−(フェニルカルバモイル)フェニル)―7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(278)(225mg)から出発する2つの工程での白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)589.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.37(s、1H)、9.52(br、1H)、8.21−8.11(m、3H)、7.79(d、J=8.2Hz、2H)、7.71(d、J=8.4Hz、1H)、7.67−7.58(m、4H)、7.43−7.32(m、3H)、7.11(t,J=7.4Hz,1H)、6.70(dt、J=14.9と7.4Hz、1H)、6.48−6.24(m、1H)、6.03(s、2H)、3.94(s、2H)、3.32(s、3H)、2.75(s、4H)、0.94−0.64(m、4H).
【0921】
実施例58:(E)−N(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(285)の合成
【0922】
【化112】
【0923】
実施例40で記載されたものに類似した方法で、4−ブロモ−2−メトキシ−1−フェノキシベンゼン(281)(1.6g、78%)は、4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.5g)から調製された。
【0924】
実施例40で記載されたものに類似した方法で、3−メトキシ−4−フェノキシフェニルボロン酸(282)(488mg、56%)は、4−ブロモ−2−メトキシ−1−フェノキシベンゼン(281)(1.0g)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)243.1.
【0925】
実施例40で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(283)(342mg、44%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(500mg)および3−メトキシ−4−フェノキシフェニルボロン酸(282)(488mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.2.
【0926】
実施例40で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(284)(質量)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(283)(170mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.2.
【0927】
実施例40で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(285)(118 mg、66%)は、6−アミノ−7−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−―8(9H)−オン(284)(136mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)592.3.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.12(s、1H)、7.73−7.53(m、3H)、7.33(d、J=14.1、5.4Hz、4H)、7.15(d、J=8.4Hz、1H)、7.10−7.03(m、2H)、6.73−6.63(m、1H)、6.99(d、J=7.7Hz、2H)、6.06 − 5.92(m、3H)、3.76(s、3H)、3.28(s、3H)、3.12(d、J=5.9Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.64− 1.55(m、1H)、0.35の− 0.28(m、2H)および0.24− 0.17(m、2H).
【0928】
実施例59:(E)−N(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(290)の合成
【0929】
【化113】
【0930】
実施例55で記載されたものに類似した方法で、1−ブロモ−2−メチル−4−フェノキシベンゼン(286)(8.0g、95%)は、4−ブロモ−3−メチル・フェノール(6.0g)およびフェニルボロン酸(11.7g)から黄色の液体として調製された。
【0931】
実施例55で記載されたものに類似した方法で2−メチル−4−フェノキシフェニルボロン酸(287)(3.0g、87%)は、1−ブロモ−2−メチル−4−フェノキシベンゼン(286)(4.0g)から白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)226.0.
【0932】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(288)(350mg、52%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(450mg)および2−メチル−4−フェノキシフェニルボロン酸(287)(861mg)から茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.1.
【0933】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(289)(195mg、68%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(288)(350mg)から茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.1.
【0934】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(290)(18 mg、7%)は、6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(289)(195mg)から出発する白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ9.46(s、1H)、8.13(s、1H)、7.80−7.53(m、3H)、7.46−7.37(m、3H)、7.24−7.11(m、3H)、7.08(d、J=2.6Hz、1H)、6.96(d、J=8.5、2.8Hz、1H)、6.74−6.63(m、 1H)、6.39−6.23(m、1H)、5.72(s、2H)、4.02−3.85(m、2H)、2.84−2.64(m、4H)、2.16(s、3H)、0.91−0.64(m、4H)、3.31(s、3H).
【0935】
実施例60:(E)−N(3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―N−メチルブト−2−エナミド(295)の合成
【0936】
【化114】
【0937】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−メトキシベンゼン(291)(1.44g、質量)は、4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1g)および(ブロモメチル)ベンゼン(0.93g)から調製された。
【0938】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニルボロン酸(292)(410mg、59%)は1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−メトキシベンゼン(291)(800mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M−1)257.1.
【0939】
実施例7で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(293)(324mg、37%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(550mg)および4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニルボロン酸(292)(400 mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)569.3.
【0940】
実施例49で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(294)(質量)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(293)(170mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)469.3.
【0941】
実施例7で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)―Nメチルブト−2−エナミド(295)(53 mg、29%)は、6−アミノ−7−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)―7H−プリン−8(9H)−オン(294)(140mg)から調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)606.3.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.10(s、1H)、7.67(d、J=7.9Hz、1H)、7.62−7.57(m、2H)、7.47(d、J=7.3Hz、2H)、7.40(t、J=7.4Hz、2H)、7.33(d、J=5.1Hz、2H)、7.19(d、J=9.9、5.4Hz、2H)、7.05(d、J=8.5、2.3Hz、1H)、6.68(d、J=14.2、7.6Hz、1H)、6.13−5.92(m、1H)、5.73(br、2H)、5.15(s、2H)、3.78(s、3H)、3.27(s、3H)、3.11(d、J=6.0Hz、2H)、2.12(s、3H)、1.68−1.53(m、1H)、0.36−0.15(m、4H).
【0942】
実施例61:(E)−N(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(298)の合成
【0943】
【化115】
【0944】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(296)(245mg、31%)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−8オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(251)(520 mg)および2−メチル−4−フェノキシフェニルボロン酸(287)(995mg)から茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)539.1.
【0945】
実施例5で記載されたものに類似した方法で、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メチルフェニル)−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(297)(199mg、質量)は、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニルカルバマート(296)(245 mg)から茶色の油として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)439.1.
【0946】
実施例53で記載されたものに類似した方法で、(E)−N―(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メチルフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(298)(17 mg、6%)は、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メチルフェニル)−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−7H−プリン―8(9H)−オン(297)(199mg)から白い固体として調製された。LC−MS(ESI):m/z(M+1)576.1.
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.18(s、1H)、8.09(s、1H)、7.77(s、1H)、7.53(s、1H)、7.49−7.36(m、3H)、7.24−7.10(m、4H)、7.07(d、J=2.5Hz、1H)、6.97−6.90(m、1H)、6.81−6.70(m、1H)、6.22(d、J=15.2Hz、1H)、5.62(s、2H)、3.28−3.26(m、2H)、2.34(s、3H)、2.24(s、3H)、2.16(s、3H)、1.75− 1.68(m、1H)、0.47−0.37(m、2H)、0.36−0.25(m、2H)、0.37(m、2H)、0.36−0.25(m、2H).
【0947】
実施例62:(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(301)の合成
【0948】
【化116】
【0949】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(299)(359mg、50%)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(251)(487mg)および2−メチル−4−フェノキシフェニルボロン酸(287)(895mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)555.1。
【0950】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(300)(243mg、83%)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニルカルバマート(299)(359mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)455.1。
【0951】
実施例53に記載されるのと同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−5−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(301)(35mg、6%)を、6−アミノ−9−(3−アミノ−5−メチルフェニル)−7−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(300)(243mg)から白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)593.2。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.23(s、1H)、8.10(s、1H)、7.57−7.50(m、1H)、7.48−7.39(m、4H)、7.24−7.11(m、3H)、7.07(d、J=2.6Hz、1H)、6.98−6.89(m、2H)、6.83−6.70(m、1H)、6.21(d、J=15.4Hz、1H)、5.63(s、2H)、3.76(s、3H)、3.28(d、J=6.2Hz、2H)、2.25(s、3H)、2.16(s、3H)、1.77−1.68(m、1H)、0.45 −0.39(m、2H)、0.34−0.28(m、2H)。
【0952】
実施例63:(E)−6−アミノ−9−(4−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(306)の合成
【0953】
【化117】
【0954】
実施例55に記載されるのと同様の方法で、1−(4−ブロモフェノキシ)−3−フルオロベンゼン(302)(2.5g、96%)を、4−ブロモフェノール(1.7g)および3−フルオロフェニルボロン酸(1.95g)から黄色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)267.1。
【0955】
実施例55に記載されるのと同様の方法で、4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(303)(1.7g、78%)を、1−(4−ブロモフェノキシ)−3−フルオロベンゼン(302)(2.5g)から黄色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)231.0。
【0956】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、tert−ブチル6−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(304)(317mg、57%)を、tert−ブチル6−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(158)(372mg)および4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(303)(340mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)571.0。
【0957】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、6−アミノ−9−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(305)(261mg、質量)を、tert−ブチル6−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−カルボン酸塩(304)(317mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)470.9。
【0958】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(E)−6−アミノ−9−(4−(4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エノイル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(306)(72mg、21%)を、6−アミノ−9−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(305)(261mg)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)607.6。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.55−7.37(m、3H)、7.32(d、J=8.8Hz、1H)、7.22(d、J=8.8Hz、2H)、7.10−6.92(m、4H)、6.84−6.67(m、2H)、5.93(s、2H)、4.39−4.25(m、2H)、4.04−3.87(m、2H)、2.48(s、3H、DMSOと重複)、2.38−1.99(m、3H)、0.60−0.01(m、4H)。
【0959】
実施例64:(S,E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(309)の合成
【0960】
【化118】
【0961】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(307)(353mg、51%)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(24)(459mg)および4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(303)(300mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)543.2。
【0962】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(308)(質量)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル(メチル)カルバマート(307)(118mg)から茶色油として調製した。
LC−MS(ESI):m/z(M+1)443.2。
【0963】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(S,E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(309)(13mg、9%)を、6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(308)(97mg)および(S,E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(81mg)(121)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)610.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.11(s、1H)、7.69−7.40(m、6H)、7.34(d、J=8.0Hz、1H)、7.22(d、J=7.8Hz、2H)、7.08−6.92(m、3H)、6.71−6.59(m、1H)、6.12−5.99(m、1H)、5.94(s、2H)、3.73−3.64(m、1H)、3.62−3.46(m、2H)、3.41−3.33(m、1H)、3.27(s、3H)、3.11−2.88(m、3H)、2.00(s、3H)、1.90−1.72(m、1H)、1.70−1.50(m、1H)。
【0964】
実施例65:(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(312)の合成
【0965】
【化119】
【0966】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、tert−ブチル5−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(310)(263mg、36%)を、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(168)(500mg)および4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(303)(500mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)573.1。
【0967】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−9−(4−メトキシ−3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(311)(217mg、質量)を、tert−ブチル5−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(310)(263mg)から茶色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)473.1。
【0968】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(E)−N−(5−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(312)(29mg、10%)を、6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−9−(4−メトキシ−3−(メチルアミノ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(311)(217mg)および(E)−4−(シクロプロピル(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸・塩酸塩(176mg)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)610.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.09(s、1H)、7.65(d、J=8.7Hz、1H)、7.59−7.37(m、4H)、7.30(d、J=9.1Hz、1H)、7.22(d、J=8.8Hz、2H)、7.10−6.91(m、3H)、6.70−6.56(m、1H)、5.91(s、2H)、5.81(d、J=15.1Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.12(s、3H)、3.07(d、J=6.5Hz、2H)、2.10(s、3H)、1.64−1.50(m、1H)、0.31(d、J=4.9Hz、2H)、0.24−0.14(m、2H)。
【0969】
実施例66:(S,E)−N−(5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(313)の合成
【0970】
【化120】
【0971】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(S,E)−N−(5−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル)−N−メチル−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(313)(8mg、3%)を、6−アミノ−9−(4−メトキシ−3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(170)(200mg)および(S,E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(195mg)(121)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)622.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.09(s、1H)、7.69−7.61(m、1H)、7.57−7.52(m、1H)、7.51−7.38(m、4H)、7.30(d、J=8.9Hz、1H)、7.19(d、J=7.4Hz、1H)、7.17−7.11(m、4H)、6.67−6.54(m、1H)、5.90−5.75(m、3H、3.83(s、3H)、3.75−3.64(m、1H)、3.62−3.43(m、2H)、3.42−3.31(m、1H)、3.12(s、3H)、3.04−2.84(m、3H)、1.98(s、3H)、1.86−1.73(m、1H)、1.70−1.51(m、1H)。
【0972】
実施例67:(S,E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(316)の合成
【0973】
【化121】
【0974】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(314)(650mg、65%)を、tert−ブチル5−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)−2−メトキシフェニル(メチル)カルバマート(5)(650mg)および4−(3−フルオロフェノキシ)フェニルボロン酸(303)(880mg)から淡黄色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)529.2。
【0975】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(315)(質量)を、tert−ブチル3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニルカルバマート(314)(650mg)から黄色油として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)429.2。
【0976】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(S,E)−N−(3−(6−アミノ−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(316)(21mg、15%)を、6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−(3−フルオロフェノキシ)フェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(315)(100mg)および(S,E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(51mg)(121)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)596.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.28(s、1H)、8.10(s、1H)、8.01(s、1H)、7.67(d、J=7.9Hz、1H)、7.55(d、J=8.6Hz、2H)、7.48−7.40(m、2H)、7.31(d、J=7.7Hz、1H)、7.22(d、J=8.6Hz、2H)、7.15−6.88(m、3H)、6.79−6.72(m、1H)、6.29(d、J=15.7Hz、1H)、3.82−3.70(m、2H)、3.65−3.56(m、1H)、3.52−3.45(m、1H)、3.18−3.08(m、3H)、2.14(s、3H)、2.01−1.90(m、1H)、1.78−1.67(m、1H)。
【0977】
実施例68:(S,E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(317)の合成
【0978】
【化122】
【0979】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(S,E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エナミド(317)(10mg、7%)を、6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(7)(100mg)および(S,E)−4−(メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ブト−2−エン酸(67mg)(121)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)578.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.26(s、1H)、8.09(s、1H)、8.00(s、1H)、7.71−7.61(m、1H)、7.56−7.35(m、5H)、7.34−7.25(m、1H)、7.23−7.02(m、5H)、6.79−6.70(m、1H)、6.28(d、J=16.1Hz、1H)、5.80(s、2H)、3.87−3.67(m、2H)、3.66−3.55(m、1H)、3.54−3.42(m、1H)、3.20−3.05(m、3H)、2.14(s、3H)、2.02−1.87(m、1H)、1.81−1.65(m、1H)。
【0980】
実施例69:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(318)の合成
【0981】
【化123】
【0982】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブト−2−エナミド(318)(36mg、27%)を、6−アミノ−9−(3−アミノフェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(7)(100mg)および(E)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブト−2−エン酸(62mg)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)566.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ10.29(s、1H)、8.10(s、1H)、8.00(s、1H)、7.68(d、J=8.3Hz、1H)、7.55−7.38(m、5H)、7.31(d、J=8.8Hz、1H)、7.23−7.08(m、5H)、6.74(dt、J=15.4、6.0Hz、1H)、6.29(d、J=15.3Hz、1H)、5.82(br、2H)、3.44(t、J=5.7Hz、2H)、3.27−3.13(m、5H)、2.64−2.53(m、2H)、2.32−2.17(m、3H)。
【0983】
実施例70:(R,E)−2−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−3−シクロプロピルアクリロニトリル(324)の合成
【0984】
【化124】
【0985】
EtOH(50mL)中のシクロプロパンカルバルデヒド(4g、57mmol)の溶液に,tert−ブチル2−シアノアセテート(319)(8.04g、57mmol)およびピペリジン(628mg、7.4mmol)を加えた。結果として生じた混合物を、N
2雰囲気下で2時間85℃で撹拌した。溶媒を、真空下で取り除き、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、PE中に0乃至5%のEA)によって精製し、(E)−tert−ブチル2−シアノ−3−アクリル酸シクロプロピル(320)(7.7g、100%)を得た。
【0986】
DCM(30mL)中の(E)−tert−ブチル2−シアノ−3−アクリル酸シクロプロピル(320)(7.7g、40mmol)の溶液に、TFA(30mL)を加えた。結果として生じた混合物を、一晩室温で撹拌した。過剰なTFAを、真空下で取り除いた。残留物を、H
2O/MeOH(10:1、10mL X 3)で粉砕した。白色固形物を、ろ過によって収集し、乾燥して、(E)−2−シアノ−3−アクリル酸シクロプロピル(321)(3.7g、68%)を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)136.0。
【0987】
乾燥したDMF(8mL)中の(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(87)(200mg、0.6mmol)および4A MS(300mg)の混合物に、4−フェノキシフェニルボロン酸(384mg、1.8mmol)、Cu(OAc)
2(110mg、0.6mmol)およびピリジン(284μL、3.6mmol)を加えた。反応混合物を、O
2雰囲気下で5時間37℃で加熱し、セライトパッドを介してろ過した。濾液を、水(30mL)で希釈し、EtOAc(10mL X 3)で抽出した。混合した有機層を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4によって乾燥し、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフイー(シリカゲル、塩化メチレン中に0乃至5%のメタノール)によって精製し、茶色固形物(322)(297mg、99.0%)として(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩を得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)503。
【0988】
DCM(8mL)中の(R)−tert−ブチル3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(322)(297mg、0.6mmol)の溶液に、TFA(2mL)を滴下で加えた。反応混合物を、1時間室温で撹拌し、その後濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフイー(シリカゲル、塩化メチレン中に0乃至5%のメタノール(0.3%のEt3N))によって精製して、黄色固形物(323)(227mg、95.4%)として(R)−6−アミノ−7−(4−フェノキシフェニル)−9−(ピペリジン−3−イル)−7H−プリン−8(9H)−オンを得た。LC−MS(ESI):m/z(M+1)403。
【0989】
実施例21に記載されるのと同様の方法で、(R,E)−2−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−3−シクロプロピルアクリロニトリル(324)(13mg、11%の収率)を、(R)−3−(4−フェノキシフェニル)−1−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(323)(95mg)および(E)−2−シアノ−3−アクリル酸シクロプロピル(321)(49mg)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)522.1。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.12(s、1H)、7.50−7.35(m、4H)、7.26−7.04(m、5H)、6.70−6.55(m、1H)、5.77(s、2H)、4.64−3.39(m、4H)、2.70−2.51(m、1H)、2.02−1.46(m、5H)、1.19−1.09(m、2H)、0.97−0.85(m、2H)。
【0990】
実施例71:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−2−シアノ−3−シクロプロピル−N−メチルアクリルアミド(325)の合成
【0991】
【化125】
【0992】
実施例5に記載されるのと同様の方法で、(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−2−シアノ−3−シクロプロピル−N−メチルアクリルアミド(325)(29mg、15%)を、6−アミノ−9−(3−(メチルアミノ)フェニル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン(32)(150mg)および(E)−2−シアノ−3−アクリル酸シクロプロピルそして(86mg)(121)から出発する白色固形物として調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)544.0。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ8.12(s、1H)、7.80−7.55(m、3H)、7.53−7.30(m、5H)、7.25−7.02(m、5H)、6.55(d、J=11.2Hz、1H)、5.89(br、2H)、3.34(s、3H)、1.82−1.62(m、1H)、1.13−1.03(m、2H)、0.80−0.68(m、2H)。
【0993】
実施例72:(E)−4−アミノ−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルブト−2−エナミド(326)の合成
【0994】
【化126】
【0995】
(E)−4−アミノ−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチルブト−2−エナミド(326)を、上の手順に記載されるのと同様の方法で調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)508.1。
【0996】
実施例73:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)アクリルアミド(327)の合成
【0997】
【化127】
【0998】
(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−N−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)アクリルアミド(327)を、上の手順に記載されるのと同様の方法で調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)559.1。
【0999】
実施例74:(E)−N−((1s,4s)−4−(6−アミノ−8−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)シクロヘキシル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(328)の合成
【1000】
【化128】
【1001】
(E)−N−((1s,4s)−4−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)シクロヘキシル)−4−(ジメチルアミノ)−N−メチルブト−2−エナミド(328)を、上の手順に記載されるのと同様の方法で調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)542.1。
【1002】
実施例75:(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチルアミノ)ブト−2−エナミド(329)の合成
【1003】
【化129】
【1004】
(E)−N−(3−(6−アミノ−8−オキソ−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−9(8H)−イル)フェニル)−4−(メチルアミノ)ブト−2−エナミド(329)を、上の手順に記載されるのと同様の方法で調製した。LC−MS(ESI):m/z(M+1)508.1。
【1005】
実施例76a:Btkのインビトロでの阻害活性(方法A)
<TR−FRETアッセイ>
本明細書に記載される化合物のBtk IC
50を、以下に記載されるような、細胞キナーゼアッセイおよびBCR誘発性のカルシウム流出の細胞機能アッセイの両方において測定する。
【1006】
Btkキナーゼ活性を、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)の方法論を用いて測定する。測定を、96ウェルのアッセイプレートを使用して、50μLの反応体積で行う。キナーゼ酵素、阻害剤、ATP(キナーゼに対してk
mで)、および1μMのペプチド基質(ビオチン−AVLESEEELYSSARQ−NH
2)を、20mMのトリス、50mMのNaCl、MgCl
2(キナーゼによって5−25mM)、MnCl
2(0−10mM)、1mMのDTT、0.1mMのEDTA、0.01%のウシ血清アルブミン、0.005%のTween−20、および10%のDMSOからなる反応バッファー中で、1時間pH7.4でインキュベートする。反応物を、25μLの1xランスバッファー(Perkin−Elmer)中に(二価カチオンに対する)1.2当量のEDTAを加えることによってクエンチする。1xランスバッファー中のストレプトアビジン−APC(Perkin−Elmer)およびEu標識化したp−Tyr100抗体(Perkin−Elmer)を、25μLの量で加え、それぞれ、100nMおよび2.5nMの最終濃度を得て、混合物を、1時間インキュベートした。TR−FRETシグナルを、330nmの励起波長(λ
Ex)および615nmと665nmの検出波長(λ
Em)を有するマルチモードプレートリーダー上で測定する。活性を、665nmでの蛍光対615nmの蛍光の比率によって測定する。各化合物に対して、酵素活性を化合物の様々な濃度で測定する。陰性対照の反応を、6連で阻害剤の欠如下で行い、2つの無酵素の対照を、ベースラインの蛍光レベルを決定するために使用する。阻害定数、K
i(app)を、BatchKi (Kuzmic et al. (2000), Anal. Biochem. 286:45−50)を使用して得た。IC
50を、以下の方程式によって得る:
IC
50={Ki(app)/(1+[ATP]/K
mATP)}+[E]
total/2;
【1007】
すべてのキナーゼに関しては、[ATP]=K
mATP、[Btk]
total=0.5nM、および[Lck]
total=6nMである。
【1008】
実施例76b:Btkのインビトロでの阻害活性(方法B)
キナーゼ活性を、電気泳動度移動アッセイを使用して、インビトロで測定する。キナーゼ反応物を、384ウェルのプレートにおいて25μLの全容積で集める。反応物は、100mMのHEPES、pH7.5、5mMのMgCl
2、1mMのDTT、0.1%のウシ血清アルブミン、0.01%のTriton X−100、および1%のDMSOからなる反応バッファー中の、BTK酵素(1nM、His6タグ付けのN末端、組換え型、全長、バキュロウイルスSf21昆虫細胞系から精製されたヒトBTK)、阻害剤、ATP(16μM、キナーゼに対する明白なk
m)、蛍光に標識化されたペプチド基質(1μM、FAM−GEEPLYWSFPAKKK−NH2)を含む。反応物を、1時間インキュベートし、4μLの停止(termination)バッファー(100mMのHEPES、pH7.5、0.01%のTriton X−100、30mMのEDTA)を加えることによってクエンチする。終了した反応物を、12のチャネルLabChip(登録商標)3000のマイクロ流体検出器機(Caliper Life Sciences)を使用して分析する。ペプチドの酵素のリン酸化は、結果として、実効電荷の変化をもたらし、基質ペプチドからの生成物の電気泳動分離を可能にする。基質および生成物ペプチドが分離されると、蛍光の2つのピークが観察される。基質および生成物のピークの相対的な蛍光強度の変化を、パラメーター測定し、酵素活性が反映される。阻害剤の存在下で、生成物と基質との間の比率は変更され:生成物のシグナルは減少し、一方で、基質のシグナルが増加する。
【1009】
各サンプル中の活性を、積和比率(product to sum ratio)(PSR):P/(S+P)として測定し:ここでPは生成物ペプチドのピーク高さであり、Sは基質ペプチドのピーク高さである。各化合物に対して、酵素活性を、様々な濃度(3x希釈間隔ごとの化合物の12の濃度)で測定する。陰性対照サンプル(阻害剤の欠如下での0%−阻害)および陽性対照サンプル(20mMのEDTAの存在下での100%−阻害)を、4連で集め、各濃度で各阻害剤に対する%阻害値を計算するために使用する。以下の方程式を使用して、パーセント阻害(P
inh)を測定し:
P
inh=(PSR
0%−PSR
inh)/(PSR
0%−PSR
100%)
*100、
式中、PSR
inhは、阻害剤の存在下での積和比率であり、PSR
0%は、阻害剤の不存在下での平均積和比率であり、およびPSR
100%は、100%−阻害の対照サンプル中の平均積和比率である。
【1010】
阻害剤のIC50値を、XLfit4ソフトウェアを使用して、阻害曲線の4つのパラメーターS字結腸の用量反応モデルフィッティング(P
inh対阻害剤の濃度)によって測定する。
【1011】
実施例76c:Btkのインビトロの阻害活性(方法C)
ヒトBtkキナーゼ(Genbank accession # NP_000052)を、N末端の6X−Hisタグを含む全長コンストラクトとして、昆虫細胞から精製した。Btkキナーゼ活性を、放射測定のフィルター結合アッセイを使用して測定した。測定を、低いμL反応体積の384ウェルのアッセイプレートにおいて実行する。BTK酵素(反応物中に最終的に8nM)、阻害剤(要求された用量での)、および0.2mg/mLのペプチド基質(Poly−Glu−Tyr、4:1の比率)を、20mMのHepes(pH7.5)、10mMのMgCl
2、1mMのEGTA、0.02%のBrij35、0.02mg/mlのBSA、0.1mMのNa
3VO
4、2mMのDTT、1%のDMSOからなる反応バッファー中で15分間インキュベートし、その後1μMのATPを加えて、アッセイを開始する。キナーゼ反応を、室温で120分間行う。反応サンプルをP81カチオン交換紙(Whatman)上にスポットする(spotting)ことによって、反応を中止する。非結合性のリン酸塩を、0.75%のリン酸中のフィルターの広範囲な洗浄によって取り除いた。不活性酵素(飽和しているEDTAを加えることによって)を含む対照反応物に由来するバックグラウンドの除去(subtraction)後に、試験される化合物の各用量に対するキナーゼ活性データを、ビヒクル(ジメチルスルホキシド)反応物と比較した試験サンプル中の残存するキナーゼ活性のパーセントとして表わした。IC
50値および曲線適合を、Prism(GraphPadソフトウェア)を使用して得た。
【1012】
キナーゼのパネルの阻害の程度を、実施例76a、76bおよび76cで概説される方法の1つを使用して測定する。
【1013】
【表2-1】
【1014】
【表2-2】
【1015】
【表2-3】
【1016】
実施例77:医薬組成物
以下に記載される組成物を、例示目的のために、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物とともに提示する。
【1017】
実施例77a:非経口組成物
注入による投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物の100mgの水溶性塩を、DMSO中に溶解し、その後、0.9%の無菌食塩水10mLと混合する。混合物を、注入による投与に適した投与ユニット形態に組み込む。
【1018】
実施例77b:経口組成物
経口送達のための医薬組成物を調製するために、100mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、750mgのスターチと混合する。混合物を、経口投与に適した、硬ゼラチンカプセルなどの経口投与ユニットに組み込む。
【1019】
実施例77C:舌下(硬ロゼンジ)組成物
硬ロゼンジなどの、口腔送達のための医薬組成物を調製するために、100mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、1.6mLのライトコーンシロップ、2.4mLの蒸留水、および0.42mLのミント抽出物と混合した420mgの粉砂糖と混合する。混合物を軽く混ぜ、型に流し込むことで、口腔投与に適したロゼンジを形成する。
【1020】
実施例77d:吸入用組成物
吸入送達のための医薬組成物を調製するために、20mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、50mgの無水クエン酸および0.9%塩の化ナトリウム溶液100mLと混合する。混合物を、吸入投与に適した、噴霧器などの吸入送達用ユニットに組み込む。
【1021】
実施例77e:直腸ゲル組成物
直腸送達のための医薬組成物を調製するために、100mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、2.5gのメチルセルロース(1500mPa)、100mgのメチルパラペン、5gのグリセリン、および100mLの精製水と混合する。その後、結果として生じたゲル混合物を、直腸投与に適した、注射器などの直腸送達用ユニットに組み込む。
【1022】
実施例77f:局所ゲル組成物
医薬的な局所ゲル組成物を調製するために、100mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、1.75gのヒドロキシプロピルセルロース、10mLのプロピレングリコール、10mLのミリスチン酸イソプロピル、および100mLの精製したアルコールUSPと混合する。その後、結果として生じたゲル混合物を、局所投与に適した、チューブなどの容器に組み込む。
【1023】
実施例77g:点眼溶液組成物
医薬的な点眼溶液組成物を調製するために、100mgの式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を、100mLの精製水中の0.9gのNaClと混合し、0.2ミクロンのフィルターを用いてろ過する。その後、結果として生じた等張液を、点眼投与に適した、点眼薬容器などの点眼用の送達ユニットに組み込む。
【1024】
実施例78:式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物の臨床試験および以前に処置されていないB細胞リンパ腫によって高齢患者を処置する際の併用化学療法
この研究の目的は、併用化学療法とともに式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を与えることが、以前に処置されていないB細胞リンパ腫によって高齢患者を処置する際にどれほど好適に作用するかを測定することである。
<基準>
疾患特性:
・ 侵攻性のB細胞リンパ腫の組織診
・ 以前に処置されていない疾患
・ 第1期IV疾患
・ CD20陽性の疾患
・ 任意の国際予後指標(IPI)スコア
・ 事前の化学療法または放射線治療後に続発性リンパ腫がない
・ 主要なCNSリンパ腫がない
・ 主要な胃腸(MALT)リンパ腫がない
患者特性:
・ ECOGパフォーマンスステータス0−2
・ 平均余命≧3か月
・ リンパ腫に関連しない限り、ASTおよびALT≦3倍正常
・ リンパ腫に関連しない限り、ビリルビン≦2mg/dL
・ リンパ腫に関連しない限り、クレアチニン≦2倍正常
・ 妊娠の可能性のある患者(Fertile patients)は、効果的な避妊法を使用しなければならない
・ 外来タンパク質に対する既知のアレルギー反応がない
・ 全身に投与された抗生物質または抗ウイルス薬を必要とする活動性感染がない
・ 非代償性の心不全がない
・ 拡張型心筋症がない
・ ECG中にST部分下降を有する冠動脈性心疾患がない。
・ 過去6か月の心筋梗塞がない。
・ 低酸素血症を有する慢性肺疾患がない。
・ 重度の非代償性の高血圧症がない
・ 重度の非代償性の真性糖尿病がない
・ 脳機能不全の臨床症状がない。
・ 重度の精神疾患がない
・ 既知のHIV感染がない
・ 活動性慢性肝炎BまたはCの感染がない。
・ 研究プロトコルによって概説されるような治療の適用を除外する他の併発症がない。
・ 事前の臨床試験に関与してから12週間以上経過
・ この研究の事前の関与がない。
・ この癌に関する、ネズミ抗体を含む、事前の治療がない。
・ 事前の臓器移植がない
・ 同時の反応適応性放射線治療(「アイスバーグ放射線治療(iceberg radiotherapy)」)がない。
・ 他の同時抗癌化学療法または他の治験(study medication)がない。
<研究設計>
研究に適格な年齢:61歳乃至80歳;
研究に適格な性別;両方
健康なボランティアの受入れ:なし
患者はすべて以下の処置を受ける。
・ 前処置(Prephase treatment:患者は、−6日目にビンクリスチンを皮下で受け、−6日目乃至0日目に経口のプレドニゾンを受ける。
・ 免疫化学療法および放射線治療:患者は、1日目に15分間にわたってシクロホスファミドIV、塩酸ドキソルビシンIV、およびビンクリスチンIVを含む、CHOP化学療法を受け、1日目乃至5日目に毎日1回、経口のプレドニゾンを受ける。患者はまた、4、18、および32日目にペグフィルグラスチムを皮下で受ける。CHOP化学療法での処置は、疾患進行または受け入れがたい毒性の不存在下で、6コースの間14日ごとに繰り返される。CHOP化学療法の4コース後に反応を示さない患者は、研究から離れて救助療法に移る。
患者を、CHOPの完了の2−4週間後に評価する。初期の巨大腫瘤病(即ち、直径≧7.5cm)または節外性病変を有する、および完全寛解(CR)、未確認のCR(CRu)、または部分寛解を達成する、疾患は、4週間、放射線治療を1週間に5日受ける。
放射線治療の完了の2か月後にCRまたはCRuを達成しない患者は、研究から離れて救助療法に移る。その後、センター、国際予後指標(1−2対3−5)、疾患関与(巨大腫瘤病対節外性病変対節外性病変及び/又は巨大腫瘤病)、年齢(61−70歳対71−80歳)、および性別に従って、患者を階級化する。患者を、2つの治療選択肢の1つに無作為化する。
・ 選択肢I:患者は、105日間毎日1回500mgの、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物を受ける。
・ 選択肢II:35日間毎日1回500mgの、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物の薬物動態ベースの用量。
何人かの患者は、薬物動態研究に関する処置の間および後に、血液サンプル採集を周期的に受ける。
研究処置の完了後、患者は、2年間3ヶ月ごとに、3年間6ヶ月ごとに、およびその年に1回経過観察を受ける。
<一次的評価項目>
・ 薬物動態(異なる様々な式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、または(IIIc)の化合物のスケジュールでの各コホートの最初の20人の患者において)
・ 研究完了の3か月後での安全性および処置に関連する死亡。
・ 研究完了の3か月後に、NCI基準、有害事象、重篤有害事象、プロトコル順守、および処置に関連する死亡によって評価された、毒性
<副次的評価項目>
・ 研究中の2年目に及びその後周期的に評価された治療成功期間
・ 研究中の2年目に及びその後周期的に評価された完全寛解
・ 進行速度
・ 生存期間
・ 無増悪生存率
【1025】
本明細書に記載される実施例および実施形態が、例示目的のみのものであり、その観点における様々な修正または変更が、当業者に提示され、本出願の精神および範囲、並びに添付の請求項の範囲内に含まれるべきものであることが理解される。
本明細書に引用されるすべての公報、特許、および特許出願は、それら全体がすべての目的のために引用によって本明細書に組み込まれる。