(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
背景用シート(3)に関する背景情報(S1)が入力される背景情報入力部(11)と、背景用の画像データが保持される背景情報保持部(12)と、前記背景情報(S1)の入力を受けて、前記背景情報保持部(12)から画像データ(D1)を取得して、背景図(A)として画面(6)に表示させる背景作成部(13)と、からなる背景選択システム(10)と、
前記背景図(A)の上に表示しようとする素材(4)に関する素材情報(S2)が入力される素材情報入力部(21)と、素材用画像データが保持される素材情報保持部(22)と、前記素材用画像データが表示された素材候補領域(24)から選択された前記素材情報(S2)を素材図(B)として移動可能にすると共に所望の位置に配置させる素材選択システム(20)と、
を含んで構成されたクラフト支援システムであって、
前記素材(4)を前記背景図(A)から打ち抜いて型抜き作品を作成するか、或いは前記背景図(A)に貼り付けて貼付け作品を形成するか、を選択させ、
型抜き作品とする旨の前記素材情報(S2)が入力された際に、前記背景図(A)又は素材図(B)を反転させるための反転指示情報の入力を可能とし、該反転指示情報の入力を受けて、該背景図(A)又は素材図(B)を反転させることを特徴とするクラフト支援システム。
前記素材(4)は、所定形状にシート材を打ち抜くことができるパンチ(9)によって形成される図形であり、打ち抜かれた素材用シート材を前記背景図(A)に貼り付ける旨の前記素材情報(S2)の入力と共に、該素材用シート材の形状及び色彩の選択と、穿ち抜かれた図形部と該図形部の残部との何れを前記素材とするかの選択と、該素材の反転の有無と、を前記素材情報入力部(21)に入力可能としたことを特徴とする請求項1に記載のクラフト支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のシステムは、特殊な道具を必要としない作品作りの場合は効果的であるが、特殊な用紙や道具(パンチやスタンプなど)が必要な場合は、材料の入手が困難である場合が多い。
また、素材を選択するのみなので、規格化された作品しか制作することはできず、創作性を追求しようとする者の要求に応える事ができない。
特に、高価な材料を使用して作品を作成する場合にあっては、失敗を怖れて、紙を切ったり貼ったりする行為が慎重なものとなり、独創性の高い作品を作成することができなかった。
そこで、本発明は、高い創作性が要求される工芸作品作りにおいて、失敗の危険性を低減できると共に、材料の調達を容易に行うことができるクラフト支援システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るクラフト支援システムは、背景用シートに関する背景情報が入力される背景情報入力部と、背景用の画像データが保持される背景情報保持部と、前記背景情報の入力を受けて、前記背景情報保持部から画像データを取得して、背景図として画面に表示させる背景作成部と、からなる背景選択システムと、前記背景図の上に表示しようとする素材に関する素材情報が入力される素材情報入力部と、素材用画像データが保持される素材情報保持部と、前記素材用画像データが表示された素材候補領域から選択された前記素材情報を素材図として移動可能にすると共に所望の位置に配置させる素材選択システムと、を含んで構成された
クラフト支援システムであって、前記素材を前記背景図から打ち抜いて型抜き作品を作成するか、或いは前記背景図に貼り付けて貼付け作品を形成するか、を選択させ、型抜き作品とする旨の前記素材情報が入力された際に、前記背景図又は素材図を反転させるための反転指示情報の入力を可能とし、該反転指示情報の入力を受けて、該背景図又は素材図を反転させることを特徴とするものである。
この場合、前記素材は、所定形状にシート材を打ち抜くことができるパンチによって形成される図形であり、打ち抜かれた素材用シート材を前記背景図に貼り付ける旨の前記素材情報の入力と共に、該素材用シート材の形状及び色彩の選択
と、穿ち抜かれた図形部
と該図形部の残部の何れを
前記素材とするかの選択
と、該素材の反転の有無と、を前記素材情報入力部(21)に入力可能としてもよい。
【0010】
また、前記素材は、スタンプをシート材に押印することによって形成されるスタンプ図形であり、スタンプのインクを透明色とするか不透明色とするかの選択を促すインク情報入力部を画面上に表示し、透明色が選択された場合は、既に表示されている既表示素材との共通領域を、該既表示素材との混合色で表示するように構成してもよい。
また、前記背景用シート材に素材を配置する際の基準位置表示と、前記背景図と、を印刷する
と共に、切り取り線又は折り曲げ線を含む作成手順情報を表示する印刷処理部を含んで構成されたことを特徴とするものであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係るクラフト支援システムは、背景用シートに関する情報と、背景図の上に表示しようとする素材に関する情報を入力することで、コンピュータ装置の画面上に表示された背景図上の所望の位置に素材をドラッグして完成予想図を作成することができる
。
これによって、高い創作性が要求される工芸作品作りにおいて、失敗の危険性を低減できる。
特に、素材を背景図から打ち抜いて型抜き作品を形成するか、打ち抜かれた素材用シート材を背景図に貼り付けて貼付け作品を形成するかの選択を可能としたので、創作の幅が広がり、より独創性の高い作品を作成することができる。型抜き作品の場合は、背景図を反転させた状態で打ち抜くので、左右対称の図形を形成することができ、創作の幅が広がる。
【0013】
請求項
2に係るクラフト支援システムは、所定形状にシート材を打ち抜くことができるパンチによって、素材となる図形を形成することとし、背景図を打ち抜いて型抜き作品を形成するか、打ち抜かれた素材用シート材を背景図に貼り付けて貼付け作品を形成するかの選択を可能としたので、創作の幅が広がり、より独創性の高い作品を作成することができる。
そして、貼付け作品の場合、打ち抜かれた図形部と、該図形部の残部の何れを使用するかの選択が可能なので、創作性の幅が一層高いものとなる。
【0015】
請求項
3に係るクラフト支援システムは、背景図上の素材を、スタンプをシート材に押印することによって形成し、スタンプのインクを透明色とするか不透明色とするかの選択が可能なので、背景図を所望の色彩に着色する際の完成状態をシミュレートすることができる。
請求項
4に係るクラフト支援システムは、素材を配置する際の基準位置表示と背景図とを印刷できるようにしたので、汎用されているクラフト用紙を使用して、コンピュータ装置上でシミュレートした作品を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係るクラフト支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】上記クラフト支援システムによって作成される工芸作品を示す正面図である。
【
図3】上記工芸作品を作成する道具として使用したクラフトパンチを示す斜視図である。
【
図5】上記工芸作品の母材となる背景用シートに関する情報の入力画面を示し、(a)は入力を促す画面であり、(b)は入力した後に表示される画面である。
【
図6】背景用シートに関する情報が保持されるデータベースの構造を示
す説明図であり、(a)は背景情報に画像データが対応されて保持される状態、(b)は背景情報の構造を示す
。
【
図7】素材情報の入力画面を示す説明図であり、(a)は素材候補の中から所望のものの選択を促す状態を示し、(b)は
入力した後に表示される画面である。
【
図8】素材用画像のデータベースの構造を示す説明図である。
【
図9】素材を背景図上の所望の位置に配置する際の画面の状態を示す説明図であり、(a)は素材をクリックする前であり、(b)はクリックして所望の位置にドラッグする状態を示す。
【
図10】素材の位置を決定する際の画面の状態を示す説明図であり、(a)は穿孔操作を行う旨の情報を入力する前であり、(b)は入力後の状態を示す。
【
図11】材料情報に関するデータベースの構造を示す説明図である。
【
図12】素材の表現方法として逆アップリケが選択された状態の画面を示す説明図であり、(a)は選択時の状態であり、(b)はクリックして所望の位置にドラッグする状態を示す。
【
図13】素材の表現方法として、背景用紙を裏返してパンチする逆型抜の方法が選択された場合の画面を示す説明図であ
り、(a)は選択時の状態であり、(b)はクリックして所望の位置にドラッグする状態を示す。
【
図14】先に表示された図形に加えて、新たな図形を加える場合の画面の状態を示す説明図であ
り、(a)は素材をクリックする前であり、(b)はクリックして所望の位置にドラッグする状態を示す。
【
図15】上記実施態様の変形例を示すブロック図である。
【
図16】上記変形例における購入画面を示す説明図であり、(a)は購入すべき商品を選択する際の状態を示し、(b)は購入信号を入力する際の状態を示す。
【
図17】上記変形例において背景図形を印刷する際の画面の状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、実施形態は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の課題を解決しうるものであれば他の態様も実施可能である。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るクラフト支援システム1の構成を示すブロック図である。
このクラフト支援システム1は、紙などのシート材を使用して、
図2に示すような工芸作品2を作成するにあたり、完成状態のシミュレートができ、材料調達の便宜を図るための支援システムである。
この作品は、母材としてのシート材(背景用シート3)の性状(形状、材質、色、模様など)を決定し、その上に素材4を表示することで完成されるものであるが、本実施形態においては、背景用シート3に素材を表示するための道具として、
図3に示すようなクラフトパンチ5を使用する。
【0019】
クラフトパンチ5は、
図4に示すように、上面の操作部5aを押し下げることで、その下に配設された穿孔刃5bが下降し、基台5cに設けられたスリット5dに挿入されたシート材を、下向きに設けられた刃先5eによって打ち抜くものである。ハウジングの下端に設けられた開口部5fから、刃先の設計状態に応じた所定の図形が穿孔片が抜け落ちるようになっている。
このクラフトパンチ5によってシート材に孔を開ける前に、コンピュータ装置の画面6の表示7に従い、ポインティングデバイスなどの入力手段8を介して、対話型の処理によって作品の完成状態をシミュレートすることによって、失敗することなく、創造性の高い作品を作製できるようにするためのものである。
【0020】
本実施形態に係るクラフト支援システム1は、
図1に示すように、背景選択システム10と、素材選択システム20と、材料表示システム30と、会計システム40と、を含んで構成される。
まず、背景選択システム10について説明する。
【0021】
背景選択システム10は、背景情報入力部11と、背景情報保持部12と、背景作成部13と、によって構成される。
背景情報入力部11には、画面6上の表示7に従って、背景用シート3に関する背景情報S1が入力される。この場合の背景情報S1とは、作品2の母材となるシート材の形状・色・材質等に関する情報であり、それぞれ複数の候補を画面6の背景選択領域14に表示し、その中から所望のものを選択させることで入力される(
図5(a)を参照)。
【0022】
背景情報保持部12は、
図6(a)に示すように、背景情報と対応づけた状態で背景用の画像データが保持される記憶領域である。背景情報は、
図6(b)に示すように、作成しようとする作品の形状を示す形状情報と、その色彩・模様・材質などを示す色彩情報と、が含まれており、夫々の性状を特定させることによって、選択の幅が広がるようにしている。
背景作成部13は、背景情報入力部11からの背景情報S1を受け、それをキーとして背景情報保持部12を参照し、取得した画像データD1を背景
図Aとして画面6上の作業テーブル15に表示させる(
図5(b)を参照)
【0023】
次に、素材選択システム20について説明する。
素材選択システム20は、素材情報入力部21と、素材情報保持部22と、素材作成部23と、によって構成される。
素材情報入力部21には、素材選択用の画面6’の表示7に従って、背景
図Aの上に表示する素材4に関する素材情報S2が入力される。この場合、複数の素材候補を画面6’上の素材候補領域24に表示し、その中から所望のものを選択させることで入力される(
図7(a)を参照)。本実施形態における素材4とは、クラフトパンチ5で素材用シート材を穿孔することによって生成されるパンチ図形であり、背景用シート材3を直接打ち抜いた型抜き作品とするか、素材用紙を穿孔し、その穿孔片をアップリケとして背景用シート材3に貼り付けた貼付け作品(即ち、アップリケ)にするか、穿孔片の残部を貼り付けた貼付け作品(逆アップリケ)とするか、を選択させるための表現方法選択部25が設けられている。
【0024】
素材情報保持部22には、複数の素材用画像データが、素材情報と対応づけられた状態で保持されている(
図8を参照)。この場合、素材情報には、パンチの穿孔形状を示すパンチ情報と、その表現方法に関する表現情報と、が含まれており、型抜作品とする場合は、背景
図Aを反転させた状態で穿孔するか否か(逆型抜)に関する型抜情報が含まれ、アップリケにする場合は、その素材用紙の性状(形・色彩・材質など)、打ち抜いた穿孔片をアップリケとして使用するか残部を使用するか、それを反転させるか否か等に関する情報も含まれている。
【0025】
素材作成部23は、素材情報入力部21からの素材情報S2を受け、それをキーとして素材情報保持部22を参照し、取得した画像データD2を素材
図Bとして背景
図Aの上に表示する。
この際、素材情報保持部22を参照して取得された画像データD2を、まず、画面6上の素材表示領域(26)に表示し、そのコピーを作成して移動可能とする(
図9を参照)。
【0026】
所望の位置に配置したのち、穿孔操作を行う旨の信号が、座標上の位置情報を入力することができる入力手段8によって入力されることで、その位置にコピーされた画像データD2を、素材
図Bとして貼り付ける(
図10を参照)
次に、材料表示システム30について説明する。
【0027】
材料表示システム(30)は、材料情報保持部(31)と、材料表示作成部(32)とによって構成される。
材料情報保持部31は、背景情報及び素材情報に、その商品に関する材料情報D3を対応づけた状態で保持される。
図11(a)に示すように、材料情報D3には、その商品の名称、品番、価格等が含まれている。なお、素材情報の中にアップリケ情報が含まれる場合は、それに使用する用紙に関するデータベースを参照(
図11(b)を参照)を参照して、該当する用紙の価格が取得される。
【0028】
材料表示作成部32は、背景情報S1や素材情報S3が入力された際に、それをキーとして材料情報保持部31を参照し、その商品の名称・品番・価格等を、材料情報として画面6上に設けられた背景用及び素材用の材料表示領域33、34に表示する(
図7(b)を参照)。なお、これらの材料表示領域には、その材料の単価を表示するための価格表示部が設けられている。
【0029】
表現方法として貼付け図形が選択された場合において、素材として同一図形が選択された場合は、選択の回数(即ち、コピーが作成される回数)を、素材用紙の必要枚数として、素材用紙枚数表示部35に表示する。
次に、会計システム40について説明する。
【0030】
会計システム40は、会計表示領域(41)と、価格算出部(42)と、価格情報保持部43によって構成される。
会計表示領域41は、画面6上の所定位置に設けられており、初期値として、例えば「0」が入力されている(
図5を参照)。
【0031】
価格算出部42は、素材情報S1あるいは素材情報S2が入力された際に、当該情報に基づいて、価格情報保持部43から価格に関する情報D4を取得し、先に表示されている数値に加算する。素材情報S2が入力される際には、背景
図Aの中の所望の位置に配置したのち穿孔操作を行う旨の信号が入力された際に、会計表示領域41に表示されている値に加算される(
図10を参照)。
なお、価格情報保持部43は、材料表示システム30における材料情報保持部32と兼用することができる。
【0032】
同一の素材が選択された場合は、二度目以降のパンチ価格は加算されないようになっている。その際に、表現情報としてアップリケ情報が入力される場合は、素材用の用紙の価格のみを加算する。
画面6には、背景の選択、及び素材の選択・配置が完了したことを示すための完了情報入力部44が設けられており、素材の選択・配置が終了したことを示す素材配置完了情報S4の入力を受けて、作業テーブル15に、作品の完成状態を示す完成図が表示される。完成図は、正面図のみならず、背面図、斜視図が表示されるようにしてもよい。
【0033】
上記構成のクラフト支援システム1の使用状態を説明する。
図5(a)の状態の初期画面において、背景情報入力部11に、背景情報S1を入力する。この場合、作品2の母材となる背景用シート3の候補として、背景選択領域14に表示された形状・色彩の中から、所望のものを選択する。
すると、その背景情報S1が背景作成部23に送出され、その情報に基づいて、背景情報保持部12から、対応する画像データD1が取得され、それが背景
図Aとして画面6の作業テーブル15に表示される(
図5(b)を参照)。
【0034】
入力された背景情報S1は、材料表示システム30と会計システム40とにも送出され、以下の処理がなされる。
材料表示システム30では、入力された背景情報S1に基づいて、材料情報保持部31から自己の商品情報(商品名・商品番号・価格)を取得し、背景用の商品情報表示部33に表示される。会計システム40においては、価格情報保持部43から、その商品の価格に関する情報を取得し、会計表示領域41の初期値に加算して表示する。
【0035】
完了情報入力部44に、背景用シート2の選択が完了した旨の完了信号S4が入力されると、
図7に示すように、素材を選択・配置するための画面6’が現れる。
この素材選択用の画面6’は、作業テーブル15に表示された背景
図Aを残した状態で、背景選択領域14に代わって、素材候補領域24が現れたものとしてもよい。
素材候補領域24に表示された素材候補のうち、所望のものを選択し、さらにその表現方法を選択する(
図7(a)を参照)。これによって、素材情報S2が作成され、その情報が、素材作成部22と、材料表示システム30と、会計システム40とに送出される。
【0036】
素材4の表現方法としては、背景
図Aに直接穿孔を施した型抜き作品(型抜)とするか、素材用紙を穿孔し、その穿孔片をアップリケとして背景
図Aに貼り付けた貼付け作品にするかの選択ができるが、型抜き作品が選択された場合は、穿孔された状態の画像データD2が取得され、それが素材表示部26に表示され、さらにその素材を作成するのに必要な材料(すなわち、パンチ)の名称・品番・価格が、素材用の材料表示領域34に表示される(
図9(a)を参照)。穿孔操作を行う旨の信号が入力された際には、会計表示領域41に表示されている数値に、その素材を形成するための道具(即ち、パンチ)の価格が加算される(
図10(b)を参照)。
【0037】
一方、貼付け作品が選択された場合は、穿孔片をアップリケとして使用するか、その残部を逆アップリケとして利用するかの選択を求め、更に素材用紙の選択を求める。アップリケや逆アップリケを反転又は回転させることを求めることもできる。
それらの情報を含む素材情報S2に基づいて、素材情報保持部22から画像データD2’が取得され、背景
図Aの上に表示される(
図12を参照)。その際、素材用紙の枚数を示す表示が素材用紙枚数表示部35に表示されると共に、会計表示領域41には、パンチの価格に加えて、素材用用紙の価格が加算される。
【0038】
素材作成部23では、素材表示部26において使用素材をクリックする等、所定の入力信号を受けて、その素材用画像データD2のコピーD2を作成し、移動可能とする。その移動可能な画像を所望の位置にドラッグすることによって、素材
図Bが作成される(
図9を参照)。
型抜き作品とする場合において、背景
図Aを反転させた状態で穿孔する旨の逆型抜情報が含まれる場合は、
図13に示すように、反転状態の素材用画像データD2’が素材表示部26に表示され、それを所望の位置に移動させることで、反転した状態の素材図が表示される。
【0039】
先に表示された図形に加えて、新たな図形を加えた場合、
図14に示すように、新たな素材表示部26’に、その画像データが表示され、それを移動させることによって、背景
図A上に表示される。その際、素材用の材料表示領域34には、新たに使用するパンチを特定するための商品名称・品番・価格等が表示され、その価格が会計表示領域41の値に加算される。
このような作業を繰り返し、作品が完成した際には、完了情報入力部44をクリックする。それによって、完成図が作成される。
【0040】
なお、本発明は、背景用シート2に関する背景情報S1が入力される背景情報入力部11と、背景情報と対応づけた状態で背景用の画像データD1が保持される背景情報保持部11と、その背景情報S1の入力を受けて、背景情報保持部11から画像データD1を取得して、背景
図Aとして画面6に表示させる背景作成部13と、からなる背景選択システム10と、背景図上に表示しようとする素材に関する素材情報S2が入力される素材情報入力部21と、素材情報と対応づけた状態で素材用画像データD2が複数保持される素材情報保持部22と、複数の素材用画像データD2が表示される素材候補領域24から選択された素材情報S2を、素材情報保持部22の画像データD2と対応づけることで取得し、素材
図Bとして素材表示部26に表示させる素材作成部23と、その情報S2の入力を受けて、素材図のコピーを作成して移動可能とする素材選択システム20と、素材情報D2と対応づけた状態で材料情報D3が保持される材料情報保持部31を有し、素材情報S2の入力を受けて前記材料情報を画面6上に表示させる材料調達支援システム50と、を有するものであればよく、上記会計システム40は必ずしも必要ではない。
【0041】
また、背景情報S1に関する材料表示も必ずしも必要ではない。
さらに、上記実施形態において、クラフト作成が終了したことを示す完了情報S4が入力された際に、少なくとも選択された材料を含む、各種商品情報が表示された購買画面6”が表示され、その中から購入希望の商品に関する情報(購入商品情報S5)の入力を受けて、ショップ9に向けて発注情報S6を送出する商品発注システム60を含んでもよい。この場合の商品発注システム60は、ショップ9の取扱商品に関する商品情報データベースが保持された購買情報保持部61を備え、材料表示システム30における材料情報が反映された販売情報62を含む領域63に、それ以外にショップ9で購入可能な商品を表示した領域64を含めた購入画面65を表示するための購入画面作成部66を有する。
【0042】
販売情報62の表示領域63のうち、素材用紙の枚数表示部67には、選択された用紙の種類と枚数が表示されるようになっており、それを修正することによって購入すべき用紙の選択が可能となる。クラフトパンチ5が不要な場合は、その表示を削除する。
このようにして入力された購入商品情報S5の確認を促した後、
図16(b)に示すように、購入信号部68を介して購入信号が入力されると、発注情報作成部69によって発注情報S6が作成され、ショップ9に送出される。
【0043】
さらに、素材は、スタンプをシート材に押印することによって生成されるスタンプ図形としてもよい。この場合、素材情報には、スタンプの種類を特定する情報に加え、スタンプの使用インクを透明色とするか不透明色とするかを特定する情報が存在する。上記実施形態と同様の素材選択画面において、インクの種類(色や透明さ)を選択するための領域が加わる。表示方法は、ポップアップ式、プルダウン式など周知の態様を採用することができる。インクの種類が不透明色の場合は、前記実施形態におけるパンチの型抜きと同様のシステムで完成状態をシミュレートし、材料調達の支援を行うようにできる。透明色の場合は、インクの色の混合状態を表示するようにする。
【0044】
さらにまた、
図17に示すように、背景図形を印刷するようにしてもよい。この場合、印刷処理システム70は、素材を配置するための基準位置表示Cを印刷するように構成された基準位置作成部71と、その作成の手順を表示するための作成方法表示部72とを有し、それによって作成された印刷用の画像情報73を画面の印刷状態確認領域74に表示するようにしてもよい。そして、印刷を実行する旨の情報の入力を受けて、印刷情報作成部75がプリンタに対する印刷情報S8を作成し、送出するようにしてもよい。
この場合、背景図が、立体の展開図として提供される場合には、折り曲げ線を示す表示と、折り曲げる順序を示す表示を含む手順情報が印刷されるようにしてもよい。