特許第6095182号(P6095182)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6095182
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】コンタクト及びコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/24 20060101AFI20170306BHJP
   H01R 24/66 20110101ALI20170306BHJP
【FI】
   H01R13/24
   H01R24/66
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-241870(P2015-241870)
(22)【出願日】2015年12月11日
(65)【公開番号】特開2016-213176(P2016-213176A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2016年2月9日
(31)【優先権主張番号】10201503408Y
(32)【優先日】2015年4月30日
(33)【優先権主張国】SG
(73)【特許権者】
【識別番号】506110586
【氏名又は名称】エムイーエィ テクノロジーズ プライベート リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】ンー ヴェン シェン
(72)【発明者】
【氏名】大野 元嗣
(72)【発明者】
【氏名】池原 裕太
【審査官】 高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−089374(JP,A)
【文献】 特開2014−199783(JP,A)
【文献】 米国特許第6572386(US,B1)
【文献】 米国特許第6855010(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/24
H01R 24/66
H01R 13/05
H01R 33/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に弾性変形される胴体部と、前記胴体部の一方に設けられた接触部と、前記胴体部の他方に設けられた接続部とを有し、所定形状に打ち抜かれた金属製の板体が折り曲げられることで形成されたコンタクトにおいて、
前記胴体部は、前記接触部と前記接続部の間において蛇行するように形成され、前記胴体部の長手方向の中央部分を通る中央仮想線に対して、一方側に設けられた少なくとも1つの第1弾性部と、他方側に設けられた少なくとも1つの第2弾性部と、前記第1弾性部と前記第2弾性部を繋ぎ、前記中央仮想線を横切るように設けられた複数の繋ぎ部と、を有し、
前記繋ぎ部は、前記板体の幅の広い平面側が前記中央仮想線と直交する方向に沿って設けられ、且つ、前記板体の幅の狭い平面側が屈曲された複数の屈曲部が形成されていることを特徴とするコンタクト。
【請求項2】
前記繋ぎ部は、前記複数の屈曲部が形成されて蛇行していることを特徴とする請求項1に記載のコンタクト。
【請求項3】
前記繋ぎ部は、反対方向に屈曲された屈曲部が2箇所に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクト。
【請求項4】
前記第1弾性部は、前記板体の幅の広い平面側を前記胴体部の長手方向に対して垂直方向に折り曲げた第1折り曲げ部を有し、
前記第2弾性部は、前記板体の幅の広い平面側を前記第1折り曲げ部とは反対方向に折り曲げた第2折り曲げ部を有し、
前記第1折り曲げ部及び前記第2折り曲げ部の前記板体の幅の狭い面の一方がそれぞれ前記中央仮想線中心側を向くようにされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンタクト。
【請求項5】
前記第1弾性部は、前記第1折り曲げ部の両端側から延設された一対の第1腕部を有し、
前記第2弾性部は、前記第2折り曲げ部の両端側から延設された一対の第2腕部を有し、
前記接触部側の前記第1腕部と前記接続部側の前記第2腕部、及び、前記接触部側の前記第2腕部と前記接続部側の前記第1腕部とが、それぞれ前記繋ぎ部により繋がれていることを特徴とする請求項4に記載のコンタクト。
【請求項6】
長手方向に弾性変形される胴体部と、前記胴体部の一方に設けられた接触部と、他方に設けられた接続部とを有し、所定形状に打ち抜かれた金属製の一枚の板体を折り曲げて形成されたコンタクトにおいて、
前記胴体部は、長手方向の中央仮想線と、前記中央仮想線に対して一方側に少なくとも1つの第1弾性部となる第1直線部分と、他方側に少なくとも1つの第2弾性部となる第2直線部分を有し、前記第1直線部分と前記第2直線部分が、前記中央仮想線を横切り、屈曲された複数の屈曲部が設けられた曲線部分によりそれぞれ繋がれた前記板体を、前記第1直線部分の中央部分が凸状となるように折り曲げられ、前記第2直線部分の中央部分が凹状となるように折り曲げられていることを特徴とするコンタクト。
【請求項7】
前記請求項1〜6のいずれかに記載のコンタクトを備えたことを特徴とするコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型化及び縮小化を図ると共に、小型化及び縮小化をしても低い導体抵抗とすることができるコンタクト及びコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタの低背化や小型化を目的としたコンタクトの発明が下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1に開示されたコンタクトの発明は、接続対象物に接触させる接触部と、この接触部を前記接続対象物の方へ付勢する、蛇行曲線状のバネ部とを備え、金属板を打ち抜くことにより形成されたコンタクトにおいて、打抜き後の平面的な前記バネ部を、前記バネ部の伸縮方向に沿う仮想折曲げ線で折り曲げたとしている。このような構成とすることで、下記特許文献1に開示されたコンタクトによれば、打抜き後の平面的なバネ部を、バネ部の伸縮方向に沿う仮想折曲げ線で折り曲げたので、コンタクトを収容するハウジングの内部容積を小さくすることができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3072071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されたコンタクトでは、打抜き後の平面的なバネ部を、バネ部の伸縮方向に沿う仮想折曲げ線で折り曲げられているため、折り曲げられた分のコンタクトが高くなることで、このコンタクトを備えたコネクタの低背化が困難となる。また、折り曲げられた部分を低くすると、バネ部を構成する蛇行曲線状の部分の長さを短くする必要があり、十分な弾性力を得ることが困難となる。さらに、バネ部を弾性変形させるために、蛇行曲線状の部分の幅を細くする必要があるため、導体断面積が小さくなり、通電の際の導体抵抗がおおきくなるおそれがある。なお、バネ部の導体断面積を大きくすると、蛇行曲線状の部分が太くなり、十分な弾性力を得ることが困難となると共に、屈曲した部分に応力集中が起こり、破損のおそれもある。
【0005】
本発明の目的は、小型化及び縮小化を図ると共に、小型化及び縮小化をしても導体抵抗を低くすることができるコンタクト及びコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のコンタクトは、長手方向に弾性変形される胴体部と、前記胴体部の一方に設けられた接触部と、前記胴体部の他方に設けられた接続部とを有し、所定形状に打ち抜かれた金属製の板体が折り曲げられることで形成されたコンタクトにおいて、
前記胴体部は、前記接触部と前記接続部の間において蛇行するように形成され、前記胴体部の長手方向の中央部分を通る中央仮想線に対して、一方側に設けられた少なくとも1つの第1弾性部と、他方側に設けられた少なくとも1つの第2弾性部と、前記第1弾性部と前記第2弾性部を繋ぎ、前記中央仮想線を横切るように設けられた複数の繋ぎ部と、を有し、
前記繋ぎ部は、前記板体の幅の広い平面側が前記中央仮想線と直交する方向に沿って設けられ、且つ、前記板体の幅の狭い平面側が屈曲された複数の屈曲部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、第2の態様のコンタクトは、第1の態様のコンタクトにおいて、前記繋ぎ部は、前記複数の屈曲部が形成されて蛇行していることを特徴とする。
【0008】
また、第3の態様のコンタクトは、第1又は第2の態様のコンタクトにおいて、前記繋ぎ部は、反対方向に屈曲された屈曲部が2箇所に設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、第4の態様のコンタクトは、第1〜第3のいずれかの態様のコンタクトにおいて、前記第1弾性部は、前記板体の幅の広い平面側を前記胴体部の長手方向に対して垂直方向に折り曲げた第1折り曲げ部を有し、
前記第2弾性部は、前記板体の幅の広い平面側を前記第1折り曲げ部とは反対方向に折り曲げた第2折り曲げ部を有し、
前記第1折り曲げ部及び前記第2折り曲げ部の前記板体の幅の狭い面の一方がそれぞれ前記中央仮想線中心側を向くようにされていることを特徴とする。
【0010】
また、第5の態様のコンタクトは、第4の態様のコンタクトにおいて、前記第1弾性部は、前記第1折り曲げ部の両端側から延設された一対の第1腕部を有し、
前記第2弾性部は、前記第2折り曲げ部の両端側から延設された一対の第2腕部を有し、
前記接触部側の前記第1腕部と前記接続部側の前記第2腕部、及び、前記接触部側の前記第2腕部と前記接続部側の前記第1腕部とが、それぞれ前記繋ぎ部により繋がれていることを特徴とする。
【0011】
第6の態様のコンタクトは、長手方向に弾性変形される胴体部と、前記胴体部の一方に設けられた接触部と、他方に設けられた接続部とを有し、所定形状に打ち抜かれた金属製の一枚の板体を折り曲げて形成されたコンタクトにおいて、
前記胴体部は、長手方向の中央仮想線と、前記中央仮想線に対して一方側に少なくとも1つの第1弾性部となる第1直線部分と、他方側に少なくとも1つの第2弾性部となる第2直線部分を有し、前記第1直線部分と前記第2直線部分が、前記中央仮想線を横切り、屈曲された複数の屈曲部が設けられた曲線部分によりそれぞれ繋がれた前記板体を、前記第1直線部分の中央部分が凸状となるように折り曲げられ、前記第2直線部分の中央部分が凹状となるように折り曲げられていることを特徴とする。
【0012】
本発明の第7の態様のコネクタは、前記第1〜第6のいずれかの態様のコンタクトを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1の態様のコンタクトによれば、弾性変形される第1弾性部及び第2弾性部が、胴体部の長手方向及び幅方向に対して垂直となる高さ方向にそれぞれ突出して形成されており、この第1弾性部と第2弾性部が屈曲した屈曲部を有する繋ぎ部で繋がれる構成とすることで、胴体部が十分な弾性力を得ることができると共に、小型化及び省スペース化をすることができる。また、繋ぎ部に屈曲部を設けることで、小型化及び縮小化しても第1弾性部と第2弾性部が繋がれる際の繋ぎ部の距離を長く形成することができ、胴体部が十分な弾性力を得ることができるコンタクトを得ることができる。
【0014】
また、第2の態様のコンタクトによれば、繋ぎ部が蛇行するように形成されることで、繋ぎ部の長さを長くすると共に、より小型化及び縮小化を図ることができる。
【0015】
また、第3の態様のコンタクトによれば、繋ぎ部が簡単に形成することができる。
【0016】
また、第4の態様のコンタクトによれば、胴体部の第1弾性部の第1折り曲げ部及び第2弾性部の第2折り曲げ部が板体の平面側が折り曲げられて形成されることで、胴体部を構成する板体の断面積を大きくしたまま弾性変形させることができるので、導体抵抗を低くすることができる。
【0017】
また、第5の態様のコンタクトによれば、第1弾性部と第2弾性部及びこれらを繋ぐ繋ぎ部を簡単な構成とすることができ、製造が容易とすることができる。
【0018】
第6の態様のコンタクトによれば、弾性変形される第1直線部分及び第2直線部分が折り曲げられることでそれぞれ突出して形成された第1弾性部と第2弾性部が屈曲部を有する繋ぎ部で繋がれる構成とすることで、第1弾性部と第2弾性部が繋がれる際の繋ぎ部の距離を長く形成することができ、胴体部が十分な弾性力を得ることができると共に、小型化及び省スペース化をすることができる。また、胴体部の第1弾性部及び第2弾性部が板体の平面側が折り曲げられて形成されることで、胴体部を構成する板体の断面積を大きくしたまま弾性変形させることができるので、導体抵抗を低くすることができる。
【0019】
第7の態様のコネクタによれば、第1〜第6のいずれかの効果を奏するコンタクトを有するコネクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1Aは実施形態に係るコネクタを示す斜視図であり、図1Bは他の方向から見た斜視図である。
図2】実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。
図3】実施形態に係るコンタクトの斜視図である。
図4】実施形態に係るコンタクトの他の方向から見た斜視図である。
図5図5Aは実施形態に係るコンタクトの平面図であり、図5Bは一方から見た側面図であり、図5Cは底面図である。
図6図6Aは実施形態に係るコンタクトを展開した状態を示した平面図であり、図6Bは折り曲げた状態のコンタクトを示す平面図であり、図6Cは一方から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのコンタクト及びコネクタを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
【0022】
[実施形態]
図1図5を参照して、実施形態に係るコネクタ10について説明する。本発明の実施形態に係るコネクタ10は、図1及び図2に示すように、ハウジング40と、このハウジングに装着された複数のコンタクト11と、ハウジング40を基板等の被取付部材に取り付ける一対の取付部材52とで構成されている。そして、コネクタ10が相手方の二次電池等の被接触部と接触されることで、ハウジング40に装着されたコンタクト11が弾性変形されるものである。なお、実施形態では、3つのコンタクト11が設けられている。
【0023】
まず、図3図5を参照して、コンタクト11について説明する、なお、実施形態では、3つのコンタクト11のうち中央のコンタクト11Aが他のコンタクト11に比べ小型となっているが、それぞれのコンタクトの構成は共通するので、1つのコンタクト11を代表して説明する。なお、図3及び図4に示すように、X方向を幅方向とし、Y方向と高さ方向とし、Z方向を長手方向として説明する。
【0024】
コンタクト11は、1枚の金属製の板体を打ち抜き、折り曲げ等の加工をすることにより一体に形成されており、胴体部12と、胴体部12の長手方向における一方側に設けられた接触部25と、他方側に設けられた接続部30とを有し、長手方向に伸縮自在に弾性変形される構成となっている。
【0025】
胴体部12は、接触部25と接続部30との間において蛇行するように形成されており、長手方向の中央部分を通る中央仮想線aと、この中央仮想線aに対して、一方側に設けられた第1仮想領域b、及び他方側に設けられた第2仮想領域cとした場合に、第1仮想領域bに設けられた複数の第1弾性部13と、第2仮想領域cに設けられた複数の第2弾性部18と、中央仮想線aを横切るように設けられた第1弾性部13と第2弾性部18を繋ぐ繋ぎ部23とで構成されている(図5A及び図5C参照)。
【0026】
第1弾性部13は、コンタクト11が相手方の端子と接触した際に弾性変形する部分の一部であり、複数個所、実施形態では、3箇所に設けられている。第1弾性部13には、胴体部12を構成する金属製の板体の幅の広い平面側を長手方向に対して垂直な高さ方向に向かって凸状に折り曲げられた第1折り曲げ部14が形成されている。なお、第1折り曲げ部14は、略逆U字状となっている。
【0027】
また、第1折り曲げ部14は、胴体部12の長手方向において接触部25側と接続部30側の両端側にそれぞれ高さ方向に延設された一対の第1腕部17a、17bを有している。さらに、第1折り曲げ部14の凸状の頂点部分16には、一部が平坦に形成された第1平坦部16aを有している。なお、折り曲げ部14が形成された板体の幅の狭い面のうち一方側の面15は、中央仮想線a側を向くようにされている。
【0028】
また、第2弾性部18は、第1弾性部13と同様に、コンタクト11が相手方の端子と接触した際に弾性変形する部分の一部であり、複数個所、実施形態では、3箇所に設けられている。第2弾性部18には、胴体部12を構成する金属製の板体の幅の広い平面側を長手方向に対して第1折り曲げ部14とは反対方向に向かって凹状に折り曲げられた第2折り曲げ部19が形成されている。なお、第2折り曲げ部19は、U字状となっている。
【0029】
また、第2折り曲げ部19は、胴体部12の長手方向において接触部25側と接続部30側の両端側にそれぞれ高さ方向に延設された一対の第2腕部22a、22bを有している。さらに、第2折り曲げ部19の凹状の底面部分21には、一部が平坦に形成された第2平坦部21aを有している。なお、第2折り曲げ部19が形成された板体の幅の狭い面のうち一方側の面20は、中央仮想線a側を向くようにされている。
【0030】
繋ぎ部23は、蛇行して形成された胴体部12の長手方向の中央仮想線aを横切るように複数の箇所に設けられており、胴体部12を構成する板体の幅の広い平面側が中央仮想線aと直交するように設けられている。また、繋ぎ部23は、反対方向に折り返す2箇所の屈曲部24が設けられることにより蛇行して形成されており、実施形態では、略S字状となっている。なお、実施形態では、繋ぎ部23は7箇所に設けられており、このうち、第1弾性部13と第2弾性部18を繋ぐ繋ぎ部23が5箇所であり、接触部25及び接続部30と胴体部12を繋ぐ繋ぎ部が各1箇所ずつ設けられている。
【0031】
また、繋ぎ部23は、第1弾性部13を構成する第1折り曲げ部14の接触部25側の第1腕部17aと第2弾性部18を構成する第2折り曲げ部19の接続部30側の第2腕部22bとを繋ぎ、また、第1弾性部13を構成する第1折り曲げ部14の接続部30側の第1腕部17bと第2弾性部18を構成する第2折り曲げ部19の接触部25側の第2腕部22aとがそれぞれ繋がれている。
【0032】
接触部25は、胴体部12の一方の端部に設けられ、相手方の端子等の被接触部と接触される部分となる。接触部25は、胴体部12の接触部25側に設けられた繋ぎ部23の端部26が屈曲されて設けられており、中央仮想線aを横切るように幅方向に延設された延設部27と、この延設部27の略中央部分から胴体部12とは反対側に延設され、途中で延設された方向と反対方向に折り曲げられた接触片28とを有している。そして、接触片28の折り曲げられた部分が相手側の被接触部と接触されるようになる。
【0033】
また、胴体部12と繋がれた延設部27及び接触片28の先端側には、中央仮想線aから幅方向に向かって係止部29が形成されており、この係止部29は、コンタクト11がハウジング40に装着される際に、ハウジング40内での移動を規制し、位置決めがされる部分である。
【0034】
接続部30は、胴体部12の他方の端部に設けられ、機器に設けられた基板等の被接続部と半田付け等により接続される部分となる。接続部30は、胴体部12の接触部25側に設けられた繋ぎ部23の端部31が折り曲げられ形成されており、先端側には平板状の接続片32が設けられている。
【0035】
また、胴体部12の繋ぎ部23と接続片32の間には、コンタクト11がハウジング40に収容されたときに、ハウジング40内に固定されるハウジング固定部33が形成されている。ハウジング固定部33は、繋ぎ部23と接続片32との間において、中央仮想線aから幅方向の両側にそれぞれ延設され、幅方向に延設された端部から接触部25側に直角に屈曲されてさらに延設されたL字状の固定片34がそれぞれ形成されている。
【0036】
ここで、主に図6を参照してコンタクト11の形成について説明する。図6Aでは、コンタクト11が形成される過程において、金属製の板体を所定の形状に打ち抜いた状態の展開されたコンタクト11’を示している。すなわち、胴体部12となる長尺の曲線状の部分12’と、この曲線状の部分の一方側と繋がれた接触部25となる板状の部分25’と、他方側と繋がれた接続部30となる略十字状の部分30’がそれぞれ形成されている。
【0037】
また、胴体部12となる曲線状の部分12’は、長手方向の中央部分を通る中央仮想線aと、この中央仮想線aに対して、一方側に設けられた第1仮想領域bと、他方側に設けられた第2仮想領域cとした場合、第1仮想領域bに複数、実施形態では3箇所の第1弾性部13となる第1直線部分35と、第2仮想領域cに複数、実施形態では3箇所の第2弾性部18となる第2直線部分37とがしそれぞれ中央仮想線aと平行に形成されている。また、そして、第1直線部分35と第2直線部分37を繋ぐ繋ぎ部23となる曲線部分39が中央仮想線aを横切るようにそれぞれ形成されている。このとき、曲線部分39は、2箇所の反対方向に屈曲された屈曲部24を有する略S字状と略逆S字状とで構成され、それらが交互に設けられている。
【0038】
そして、胴体部12の形成は、第1仮想領域bの第1直線部分35のそれぞれの中央部分36が凸状となるように折り曲げることで第1弾性部13が形成され、第2仮想領域cの第2直線部分37のそれぞれの中央部分38が凹状となるように折り曲げることで第2弾性部18が形成される。そして、第1弾性部13及び第2弾性部18が形成されることで、中央仮想線aを横切るように設けられた曲線部分39が第1弾性部13及び第2弾性部18と繋がれた状態で高さ方向に立設されるようになる。
【0039】
また、接触部25の形成は、板状の部分25’の長手方向における略中央部分を折り曲げることで形成される。このとき、繋ぎ部23と繋がれた接触部25及び接触部25の接触片28の先端側にそれぞれ形成された係止部29が高さ方向においてそれぞれ対応するように折り曲げられる。
【0040】
また、接続部30は、略十字状の部分30’の曲線部分39と繋がれたハウジング固定部33が形成される部分の板体の幅の広い面側が長手方向と垂直となるように折り曲げ、さらに、ハウジング固定部33と繋がれた部分を接続片32が長手方向に向かうように折り曲げる。そして、ハウジング固定部33の各固定片34が直角となるように折り曲げられる。以上により、コンタクトが形成される。
【0041】
コンタクトの構成をこのように形成することで、弾性変形される第1弾性部13の第1折り曲げ部14及び第2弾性部の第2折り曲げ部19が、胴体部12の長手方向及び幅方向に対して垂直となる高さ方向にそれぞれ突出して形成されており、この第1弾性部13と第2弾性部18が複数の屈曲部24を有する繋ぎ部23で繋がれる構成とすることで、胴体部12を長尺に形成することができ、十分な弾性力を得ることができると共に、小型化及び省スペース化を図ることができる。また、胴体部12の第1弾性部13の第1折り曲げ部14及び第2弾性部18の第2折り曲げ部が板体の平面側が屈曲して形成されることで、胴体部12を構成する板体の断面積を大きくしたまま弾性変形させることができるので、導体抵抗を低くすることができる。
【0042】
次に、ハウジング40について説明する。ハウジング40は、図1及び図2に示すように、一方にコンタクト11の接触部25が突出される開口部43が形成された前面42と、他方にコンタクト11が挿入される挿入口45が形成された後面44と、被取付部材に載置される底面48と、底面48と対向する上面47と、一方の側面49及び他方の側面50とを有する、低背の直方体で構成され、内部には、複数のコンタクト11が収容されるコンタクト収容部41が形成されている。
【0043】
ハウジング40の前面42は、矩形状の平面に複数の開口部43が形成されている。この開口部43は、ハウジング40内に形成されたコンタクト収容部41に連通している。なお、この開口部43の大きさは、コンタクト11の接触部25が挿通され、かつ、接触部25に形成された係止部29の挿通が規制される大きさとなっている。
【0044】
ハウジング40の後面44は、矩形状の平面に複数の挿入口45が形成されている。挿入口45は、コンタクト11が挿入される部分であり、また、ハウジング40内に形成されたコンタクト収容部41に連通している。
【0045】
ハウジング40の底面48は、広い面積を有する矩形状の平面で形成されており、基板等の被取付部材に載置される面となる。また、ハウジング40の上面47は、広い面積を有する矩形状の平面で形成されている。なお、ハウジング40の上面47に比べ、ハウジング40の底面48の方がやや狭く形成されている。
【0046】
一方の側面49及び他方の側面50は、矩形状の面であって、長手方向において段が形成されている。そして、この段を境にして、上面47側と底面48側の面積が異なる境目となっている。なお、一方の側面49側及び他方の側面50側には、取付部材52が装着される取付部材装着部51が上面47側から形成されている。
【0047】
また、ハウジング40内のコンタクト収容部41は、コンタクト11の主に胴体部12が収容される大きさで形成され、コンタクト収容部41内で胴体部12が弾性変形することにより伸縮自在に移動できるようにされている。また、コンタクト収容部41の後面44側には、コンタクト11の接続部30側に形成されたハウジング固定部33が挿入される挿入部46が形成されている。
【0048】
取付部材52は、図2に示すように、金属製の板体を打ち抜き、折り曲げることで形成され、ハウジング40の取付部材装着部51に装着される装着部分54と、基板等に取り付けられる取付部分53とが設けられている。
【0049】
また、図1及び図2を参照して、実施形態に係るコネクタ10の組立てについて説明する。コネクタ10の組立ては、コンタクト11の接触部25側をハウジング40の後面44に形成された挿入口45から挿入し、ハウジング40内のコンタクト収容部41に装着される。そして、挿入されたコンタクト11の接触部25がハウジング40の前面42に形成された開口部43から突出され、また、コンタクト11の接続部30側に形成されたハウジング固定部33がコンタクト収容部41の後面44側に形成された挿入部46に挿入されて固定される。このとき、コンタクト11の接触部25側に形成された係止部29が、ハウジング40の前面42の開口部43の内側に当接され、コンタクト11の挿通が規制される。
【0050】
その後、ハウジング40の一方の側面49側及び他方の側面50側に形成された取付部材装着部51にハウジング40の上面47側から取付部材52が挿入されて、ハウジング40に取付部材52が取り付けられる。以上により、コネクタ10の組立てが完了する。
【0051】
なお、実施形態のコネクタ10では、3つのコンタクトを用いた場合を説明したが、これに限らず、2つ以下のコンタクトを用いてもよく、また、4つ以上のコンタクトを用いてもよい。
【0052】
また、実施形態のコンタクトでは、繋ぎ部を構成する屈曲部は、板体を曲線状に形成した場合を示したが、これに限らず、直線状の板体を屈曲させて形成してもよい。
【符号の説明】
【0053】
10:コネクタ 11、11A:コンタクト 12:胴体部 13:第1弾性部 14:第1折り曲げ部 15:一方側の面 16:頂点部分 16a:第1平坦部 17a、17b:第1腕部 18:第2弾性部 19:第2折り曲げ部 20:一方側の面 21:底面部分 21a:第2平坦部 22a、22b:第2腕部 23:繋ぎ部 24:屈曲部 25:接触部 26:端部 27:延設部 28:接触片 29:係止部 30:接続部 31:端部 32:接続片 33:ハウジング固定部 34:固定片 35:第1直線部分 36:中央部分 37:第2直線部分 38:中央部分 39:曲線部分 40:ハウジング 41:コンタクト収容部 42:前面 43:開口部 44:後面 45:挿入口 46:挿入部 47:上面 48:底面 49:一方の側面 50:他方の側面 51:取付部材装着部 52:取付部材 53:取付部分 54:装着部分 a:中央仮想線 b:第1仮想領域 c:第2仮想領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6