特許第6095185号(P6095185)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6095185
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】連結手段
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/00 20060101AFI20170313BHJP
   B63B 25/00 20060101ALI20170313BHJP
【FI】
   B65D90/00 G
   B63B25/00 101D
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-553141(P2015-553141)
(86)(22)【出願日】2013年1月18日
(65)【公表番号】特表2016-508929(P2016-508929A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(86)【国際出願番号】FI2013050057
(87)【国際公開番号】WO2014111619
(87)【国際公開日】20140724
【審査請求日】2015年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】515130979
【氏名又は名称】マクレガー フィンランド オサケイティエ
【氏名又は名称原語表記】MACGREGOR FINLAND OY
(74)【代理人】
【識別番号】100087594
【弁理士】
【氏名又は名称】福村 直樹
(74)【復代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】アールストレーム,マグヌス
(72)【発明者】
【氏名】バーリマン,ヨハン
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−181494(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 90/00
B63B 25/00,25/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のコンテナを固縛して支持するのに使用される連結手段であって、
ラッシングバーと、
前記ラッシングバーに接続されると共にコンテナの隅金具に嵌入固定するための固定手段を有する固定取付具と、
前記固定取付具と前記ラッシングバーとの間に配設され、前記固定取付具に対してラッシングバーが隅金具に近づく方向と隅金具から離れる方向とに動くのを可能にする接続具と
備え、
前記接続具は、前記固定取付具に設けられた細長い孔と、該細長い孔に動くことができるように挿通配設される前記ラッシングバーのシャフトと、から形成され、そして、
前記固定取付具がコンテナの前記隅金具に嵌入固定されるときに、前記接続具の前記細長い孔の全体が、前記隅金具の固定孔の底縁部の湾曲を含む円の中心を通って延在する水平面よりも上にあることを特徴とする連結手段。
【請求項2】
前記細長い孔が湾曲していることを特徴とする、請求項に記載の連結手段。
【請求項3】
前記固定取付具の前記細長い孔に凹部が形成されており、前記シャフトを該細長い孔の極位置に配置するのを容易にすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の連結手段。
【請求項4】
前記複数個のコンテナが、貨物船で運搬される複数個のコンテナである、請求項1〜3の何れか一項に記載の連結手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、複数個のコンテナ、より詳しくは貨物船で運搬される複数個のコンテナを固縛して支持するのに使用される連結手段である。この連結手段は、ラッシングバーと、ラッシングバーに接続されると共にコンテナの隅金具内に入って係合固定するための固定手段を有する固定取付具と、固定取付具とラッシングバーとの間に配設され、固定取付具に対してラッシングバーが隅金具に近づく方向に、また、隅金具から離れる方向に動くのを可能にする接続具とを有している。
【0002】
海上を航行中にコンテナが過度に移動、傾斜したり、更には倒れたりするのを防ぐために、運搬中にコンテナを固定しなければならない。コンテナは、その端部で、連結手段によって、例えばラッシングブリッジに固定される。連結手段は、その端部の一方(固定取付具)がコンテナの隅角に固定され、端部の他方(ターンバックル)でラッシングブリッジ或いは船の甲板又は他の支持構造体に固定される。このように、連結手段は、ターンバックルと、ラッシングバーと、ラッシングバーに蝶番接続された固定取付具とを有している。通常、2又は4の連結手段がコンテナの端部に固定されている。ターンバックルを締めることによってしっかりと固定することができる。同じような固定を、通常、コンテナの対向する端部でも行う。
【背景技術】
【0003】
当該技術分野では、この目的のための数多くの課題解決手段が知られている。例えば、DE3525322号公報には、固定された2つの固定取付具がラッシングバーに取り付けられる課題解決手段が記載されている。
【0004】
DE3501109号公報には、両方の端部が固定取付具を有しているラッシングロッドが記載されている。
【0005】
従来技術の課題解決手段にはいくつかの欠点がある。例えば、コンテナを固定するためにラッシングバーが交差するように配設されるときには、固定取付具に設けられた蝶番接続点である長細い孔を用いて長手方向のゆとりが調節され、ラッシングバーの内の第二のバーがコンテナからさらに離れるようにする。それにも拘らず、ラッシングバーが相互に接触衝突する可能性が依然としてある。さらに、この方法はラッシングバーの配置に関して制限を課してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】DE 3525322
【特許文献2】DE 3501109
【発明の概要】
【0007】
本発明による連結手段は、特に、取付けを容易にすることによって従来技術において知られている課題解決手段を改善することを目的としている。この目的は本発明によって達成することができ、固定取付具がコンテナの隅金具に嵌まり込んで固定されるときに、接続具の細長い孔の全体が、隅金具の固定孔の底縁部の湾曲を含む円の中心を通って延在する水平面よりも上にあることによって特徴付けられる。
【0008】
さらに、本発明による連結手段は、従属請求項2〜に記載の事項によっても特徴付けられる。
【0009】
ここに開示されている本発明による課題解決手段は、従来技術の課題解決手段に比べていくつかの重要な効果を有している。即ち、コンテナからのラッシングバーの距離を適切な長さに調節することができ、それによって、ラッシングバーが相互に接触衝突するのを防ぐことができる。このように、本発明によると、以前よりもラッシングバーをより水平方向に配設することができる。
【0010】
従来技術の課題解決手段に比べると、長い孔を有していてコンテナの隅金具の固定孔の中心線の下にシャフトピンの中心線が位置している従来技術のモデルとは異なり、本発明による課題解決手段では、ラッシングバーが接続されているコンテナの隅角からの該ラッシングバーの上端部の距離を最適に保つことができる。
【0011】
さらに、外部二重交差ラッシング(external double cross lashing)を行うときに、従来技術では、2つのコンテナ間の横方向の配置間隔が38mmという制限を有している。本発明では、隣接するコンテナ間の横方向の配置間隔を25mmとした外部ラッシングを可能にしている。
【0012】
本発明による課題解決手段はその構造が単純であり、非常に容易に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1a】従来技術の課題解決手段による連結手段である。
図1b】従来技術の課題解決手段による連結手段である。
図2a】本発明による連結手段のラッシングバーと固定取付具とを示している。
図2b図2aとは異なる位置にある、同じ連結手段のラッシングバーと固定取付具とを示している。
図3】コンテナの固縛及び支持に本発明による課題解決手段を用いた状態を示している。
図4】コンテナの隅金具の固定孔に嵌合固定された、本発明によるラッシングバー及び固定取付具の断面図である。
図5図4と同じラッシングバー及び固定取付具のアクソメ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1aは、従来技術の課題解決手段の斜視図である。この装置においては、長手方向を調節するゆとりが、固定取付具に設けられた蝶番接続点の長細い孔によって与えられ、相互に交差するラッシングバーの一方が固定位置にあるコンテナからさらに離れるように調節することが可能である。
【0015】
図1bは、図1aに示されているラッシングバーと連結具との1つを側面から見たものを示している。図1bにおいては、固定取付具に設けられた前記孔(長細い孔)が見えている。この孔内でラッシングバーが動くことができるように、ラッシングバーが当該孔に取り付けられる。
【0016】
図2a及び2bには本発明による固定取付具1が示されており、この固定取付具がラッシングバー2に接続されている。固定取付具1は、細長い孔3を有しており、この細長い孔を通して、ラッシングバー2の端部にシャフト4が配置される。この態様における細長い孔はわずかに湾曲している。したがって、細長い孔3の目的は、固定取付具1に対してラッシングバー2がコンテナの隅金具に向かう方向と隅金具から離れる方向とに動くことを可能にすることである。このような配置は、図4及び5に最もよく示されている。固定取付具1は、コンテナの隅金具(図3における参照符号7〜10)の固定孔に嵌入される固定手段5も有している。固定手段5の支持面6によってこの固定がなされている。
【0017】
図3は、ラッシングブリッジ又は船の甲板又はその他の支持構造体にコンテナの端部を固定する原理を示している。図3にはコンテナそれ自体は示されておらず、隅金具7,8,9及び10のみが示されている。したがって、4つのコンテナがあり、図3に示されている隅金具の各々は別個のコンテナに取り付けられているものである。隅金具7と8とは、上側の2つのコンテナにそれぞれ取り付けられた隣接する隅金具であり、隅金具9と10とは、同様に、上側の2つのコンテナの下にある2つのコンテナにそれぞれ取り付けられた隣接する隅金具である。この技術分野では公知である各隅金具は、固定取付具1を受け入れるための固定孔を有している。ラッシングバー2は部分的に示されているだけである。これらラッシングバーは当該技術分野では知られている方法でターンバックルに接続されており、ターンバックルの助けを借りて強固に固定される。したがって、ターンバックルは、例えば、ラッシングブリッジ又は船の甲板又はその他の支持構造体に取り付けられることになる。
【0018】
本発明におけるのと同様に図1aに示されている従来技術において、ラッシングバーは「十文字の模様を描くように」引かれている。即ち、左手側の隅金具に取り付けられたラッシングバーが、右手側の隅金具に取り付けられたラッシングバー2と交差して、支持力がより高い固定がなされている。
【0019】
図4は、固定取付具1がコンテナの隅金具(例えば、参照符号7で示されるもの)に固定されている様子を示す断面図である。固定それ自体は、固定手段5を隅金具7の内側に嵌め込む場合の従来技術において知られている方法で行われる。
【0020】
図4から、固定取付具1がコンテナの隅金具7に接続されるときに、細長い孔3が水平面Lの上側にあることが理解される。水平面Lは、隅金具における固定孔の底縁部の湾曲を含む円の中心の高さにある。固定孔の底縁部は、図面には全く示されていないが、この技術分野において知られているように、湾曲している。細長い孔3と、該孔を通るラッシングバー2のシャフト4とがこの水平面よりも上にある場合、ラッシングバーの長手方向を調節するゆとりが従来技術のものよりもよりよく活用されることになる。ラッシングバー同士の交差点から連結手段とラッシングバーとの蝶番接続点に至る距離が長ければ長いほど、ラッシングバーは、相互に邪魔になることなくラッシングバー同士の交差をより好適に調節することができる。
【0021】
図面に示されている態様の代わりに、ラッシングバーと固定取付具との間の接続具は別のタイプのものであってもよい。例えば、ラッシングバーの端部に(閉じた、又は部分的に開いた)輪又は環が設けられており、これを通して固定取付具が案内されるようになっていてもよい。この場合において、ラッシングバーは、連結手段の長手方向に一定距離移動するように配設されている。また、この場合において、ラッシングバーと固定取付具との蝶番接続点は、少なくとも部分的に水平面Lよりも上に位置している。
【0022】
本発明の様々な態様は先に記載した例のみに限定されず、以下に示される請求の範囲内で変更することができるのは、当業者には明らかである。
【0023】
本願明細書において、他の特徴的な要素と共に記載されている可能性のある特徴的な要素は、必要であれば、相互に別々に用いることができる。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3
図4
図5