【実施例】
【0029】
以下、本発明を実施例に則してより詳細に説明する。なお、実施例では、特段の記載がない限り、配合量は質量部で示されている。
【0030】
(評価試験片作製)
実施例および比較例の各配合物をディゾルバーで混合分散させて、樹脂組成物を調製した。そして、ガラス基板を用いて評価試験片を以下の手順により作製した。
【0031】
表面処理:脱脂処理(イソプロピルアルコール)
スクリーン印刷
DRY膜厚:5〜10μm
露光装置:UV露光機アイグラフィック社製UB093−5AM
(評価試験)
ガラス密着性:ガラス基板上の硬化塗膜に関し、JIS K5400に基づき、密着性を評価した。
【0032】
表面平滑性:ガラス基板上の硬化塗膜の表面平滑性を目視にて評価した。
【0033】
耐溶剤性:ガラス基板上の硬化塗膜を、25℃イソプロピルアルコールに30分間浸漬後、セロハンテープによるピール試験を行い、塗膜の状態を目視にて評価した。
【0034】
絶縁性:櫛形テストパターン(線幅100μm、線間100μm)上に、上記の試験片作成工程に準じて硬化塗膜を形成し、温度85℃、湿度85%の雰囲気中で直流50V印加して1000時間放置後の試験片に関して、絶縁抵抗値を測定した。
【0035】
結果を表1〜表3にまとめた。
【表1】
【表2】
【表3】
(備考)
アロニックス M−220:ポリプロピレングリコールジアクリレート(東亞合成)
HDDA:1,6-ヘキサンジオールジアクリレート(ダイセル・サイテック)
ライトエステル1,4BG:1,4-ブタンジオールジメタクリレート(共栄社化学)
ライトエステル1,9ND:1,9-ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学)
KAYARAD R-684:ジシクロペンタジエンジメタノールジアクリレート(日本化薬)
ビスコート#160:ベンジルアクリレート(大阪有機化学)
Miramer M140:フェノールアクリレート(Miwon)
イルガキュア184:1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン(BASF)
ダロキュア1173:2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン(BASF)
イルガキュア754:オキシフェニル酢酸、2-[2-オキソ-2-フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物(BASF)
KBM-5103:3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業)
KBM-503:3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業)
CR-80:ルチル型酸化チタン(石原産業)
CR-93:ルチル型酸化チタン(石原産業)
LUCIRIN TPO:2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド(BASF)
Irgacure 819:ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド(BASF)
ME-P8:[2−(9,10−ジヒロロキシ−9−オキサ−10−オキサイド−10−ホスファフェナントレン−10−イル)メチルコハク酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)−エステル重合体]2)ホスホニトリル系難燃剤(三光(株))
EBECRYL 3708:エポキシアクリレート(ダイセル・サイテック)
Miramer PE2310:エポキシアクリレート(Miwon)
Miramer PE250:エポキシアクリレート(Miwon)
EBECRYL 8405:ウレタンアクリレート(ダイセル・サイテック)
アロニックス M-1200:ウレタンアクリレート(東亞合成)
AH-600:フェニルグリシジルエーテルアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー(共栄社化学)
UVX-189:ビニル系重合物(楠本化成)
ポリフロー No.90:アクリルポリマー(共栄社化学(株))
BYK-361N:アクリルポリマー(ビックケミー・ジャパン(株))
BYK-307:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとポリエーテルの混合物(ビックケミー・ジャパン(株))
EDGAC:ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(神港有機化学工業(株))