(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
成分(B)が、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種又は2種以上の油剤である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)のジブロックコポリマーは、スチレン−イソプレン、スチレン−エチレンプロピレン、スチレン−ブタジエン、スチレン−エチレンブチレン、スチレン−プロピレンブチレン及びスチレン−ブチレンから選ばれるものである。中でも、滑らかさ、パールむらを抑制できる点から、スチレン−エチレンプロピレン、スチレン−エチレンブチレンのジブロックコポリマーが好ましく、唇への密着性、長時間経過しても、パールむらを抑制できる点から、スチレン−エチレンブチレンのジブロックコポリマーがより好ましい。
これらのジブロックコポリマーは、数平均分子量10万〜300万であるのが好ましく、15万〜150万がより好ましい。数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーション液体クロマトグラフィー(THF溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、屈折率検出器)によって求められる。この範囲内のものを用いることにより、糸曳きを生じず、滑らかな感触が持続する。
また、スチレンと、イソプレン、エチレンプロピレン、ブタジエン、エチレンブチレン、プロピレンブチレン又はブチレンとの質量割合は、滑らかな感触の点から、10/90〜50/50が好ましく、20/80〜40/60がより好ましい。
【0009】
ジブロックコポリマーは、スクワランと混合して5質量%溶液になるように調整し、80℃に加熱したときに、均一溶解するものであり、塗布時の伸びの良好さ点で好ましい。また、同条件で、リンゴ酸ジイソステアリルにも均一溶解し、塗布時の伸びの良好さ点で好ましい。
また、ジブロックコポリマーは、滑らかな感触(伸びの良さ)の点から、スクワラン5質量%溶液の25℃における粘度が500〜50,000mPa・sであるのが好ましく、1,000〜35,000mPa・sがより好ましい。なお、粘度は、B型粘度計(回転数6rpmとローターNo.4)により測定するものである。また、トリブロックコポリマーは、油剤に溶け難くゴム状になるので、化粧料中に含有しないことが好ましい。
【0010】
このようなジブロックコポリマーとしては、例えば、KratonG1701、KratonG1702(クレイトン社製)、Viscup P(Arch社製)、油剤に分散されたVersagel ME1600(Penreco社製)等の市販品を用いることができる。
【0011】
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布時にのばしやすく、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間時間経過しても、パールむらを抑制する点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間時間経過しても、パールむらを抑制する点から、15質量%以下であり、13質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.01〜15質量%であり、0.1〜13質量%が好ましく、1〜12質量%がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。
【0012】
成分(B)の油剤は、多価アルコールの一部又は全部がエステル化されたものである。
成分(B)としては、グリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の2〜6価の多価アルコールの一部又は全部がエステル化された油剤が好ましく、なかでも、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールの一部又は全部がエステル化された油剤がより好ましく、ジペンタエリスリトール又はジグリセリンの一部又は全部がエステル化された油剤が更に好ましい。
多価アルコールをエステル化する脂肪酸は、炭素数6〜24の脂肪酸が好ましく、炭素数8〜20の脂肪酸がより好ましい。脂肪酸は、直鎖や分岐でも良く、ヒドロキシ基を含んでも良く、25℃で液状の油剤であることが好ましい。
成分(B)としては、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル等が好ましく、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルがより好ましい。
【0013】
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布時にのばしやすく、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを抑制し、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.5〜30質量%であり、1〜20質量%が好ましく、2〜15質量%がより好ましい。
【0014】
本発明においては、成分(B)以外のエステル油を含有することもできる。
かかるエステル油としては、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
この場合において、肌への密着性に優れる点から、成分(B)を含む全エステル油中の成分(B)の割合は、8〜100質量%であるのが好ましく、15〜90質量%がより好ましく、30〜70質量%がさらに好ましい。
【0015】
成分(C)の光輝性粉体は、平均粒径30〜500μmの薄片状の光輝性粉体であり、光輝感、発色の点から、平均粒径40〜400μmの薄片状の光輝性粉体が好ましい。
また、アスペクト比(長辺/厚み)は、光輝感、発色、使用感の点から、5以上が好ましく、10以上がより好ましく、500以下が好ましく、200以下がより好ましい。成分(A)のアスペクト比は、5〜500が好ましく、10〜200がより好ましい。
かかる光輝性粉体としては、雲母、合成金雲母、ガラス、シリカ、アルミナ等の板状粉体の表面を、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤の1種又は2種以上で被覆したものなどのほか、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミ蒸着末、ポリエチレンテレフタレート・金蒸着積層末などの、フィルム原反を任意形状に断裁したものなどを用いることができる。
これらの粉体は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
【0016】
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、光輝感に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましい。そして、光輝感・使用性の点から、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜20質量%であり、1〜15質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましい。
【0017】
本発明において、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れる点から、0.01以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上が更に好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れる点から、30以下が好ましく、10以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。また、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、0.01〜30が好ましく、0.1〜10がより好ましく、0.2〜3が更に好ましい。
【0018】
また、本発明において、成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)は、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れる点から、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.5以上が更に好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れる点から、50以下が好ましく、20以下がより好ましく、4以下が更に好ましい。また、成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)は、0.05〜50が好ましく、0.1〜20がより好ましく、0.5〜4が更に好ましい。
【0019】
成分(D)のワックスは、25℃で固形のものである。
かかるワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、合成ミツロウ等の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。なかでも、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックスが好ましい。
【0020】
成分(D)は、スティック等の形成、油の染み出し抑制、潤いの付与、塗布膜の持続性向上などの点から、融点50℃以上、140℃以下のものが好ましく、60℃以上、110℃以下がより好ましい。
【0021】
本発明で用いる成分(D)のワックスは、25℃で固形のワックスであり、唇への密着性、使用感の滑らかさ、潤い性能が高い点から、25℃での針入度が0.1以上、110以下の25℃で固形の油性成分を含むことが好ましい。
ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4(1991年)に準じて測定した値である。
【0022】
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布後の持続性、使用感、潤い性、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、含有量は、全組成中に4質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、4〜30質量%であり、5〜20質量%が好ましく、6〜15質量%がより好ましい。
【0023】
本発明において、成分(A)及び(D)の質量割合(A)/(D)は、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましい。そして、塗布直後の仕上がりのむらを防ぎ、肌への密着性に優れ、塗布後、長時間経過しても、パールむらを抑制する点から、3.7以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.2以下が更に好ましい。また、成分(A)及び(D)の質量割合(A)/(D)は、0.01〜3.7が好ましく、0.05〜2がより好ましく、0.1〜1.2が更に好ましい。
【0024】
本発明の油性化粧料は、更に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、前記以外の粉体、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防汚剤、保湿剤、水等を含有することができる。
【0025】
本発明の油性化粧料は、通常の方法により、製造することができ、固形状、非固形状のいずれのものにもすることができる。例えば、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料として好適である。
【0026】
また、本発明の油性化粧料は、粘弾性測定において、法線応力を示すものである。法線応力とは、材料にせん断を与えた際に、せん断面に垂直方向に発生する面を押し広げるように働く応力である。具体的には、化粧料をガラスシャーレ中でスパチュラを用いて押しつぶし、ダマがなくなるまで、練りまぜた後、回転式粘弾性測定装置(例えば、アントンパール社製、MCR−301)を用い、直径25mmコーンプレート(CP25-2)、30℃にて、ずり速度0.001s
-1から1000s
-1までの間を、対数軸で等分して19点を低ずり速度側から測定するとき、ずり速度1000s
-1までに10Pa以上の第1法線応力差N1を示す。第1法線応力差N1の範囲は1000s
-1において、100Pa以上が好ましく、200Pa以上がより好ましく、500Pa以上がさらに好ましく、15000Pa以下が好ましく、10000Pa以下がより好ましく、4000Pa以下がさらに好ましい。方線応力の範囲は1000s
-1において、100〜15000Paが好ましく、200〜10000Paがより好ましく、500〜4000Paが更に好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
【0027】
<1>次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)スチレン−イソプレン、スチレン−エチレンプロピレン、スチレン−ブタジエン、スチレン−エチレンブチレン、スチレン−プロピレンブチレン及びスチレン−ブチレンから選ばれる1種又は2種以上のジブロックコポリマー 0.01〜15質量%、
(B)多価アルコールの一部又は全部がエステル化された油剤 0.5〜30質量%、
(C)平均粒径30〜500μmの薄片状の光輝性粉体 0.1〜20質量%、
(D)25℃で固形のワックス 4〜30質量%
を含有する油性化粧料。
【0028】
<2>成分(A)の含有量が、全組成中に、0.01質量%以上であり、0.1量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、15質量%以下であり、13質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい前記<1>記載の油性化粧料。
<3>成分(B)の含有量が、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい前記<1>又は<2>記載の油性化粧料。
<4>成分(C)の含有量が、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0029】
<5>成分(D)の含有量が、全組成中に4質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油性化粧料。
<6>成分(B)が、グリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから選ばれる2〜6価の多価アルコールの一部又は全部がエステル化された油剤が好ましく、ジグリセリン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから選ばれる多価アルコールの一部又は全部がエステル化された油剤がより好ましく、ジペンタエリスリトール又はジグリセリンの一部又は全部がエステル化された油剤が更に好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0030】
<7>成分(A)及び(D)の質量割合(A)/(D)が、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましく、3.7以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.2以下が更に好ましい。前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油性化粧料。
<8>成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)が、0.01以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上が更に好ましく、30以下が好ましく、10以下がより好ましく、3以下が更に好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油性化粧料。
【0031】
<9>成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)が、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.5以上が更に好ましく、50以下が好ましく、20以下がより好ましく、4以下が更に好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油性化粧料。
<10>成分(B)が、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種又は2種以上の油剤が好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油性化粧料。
<11>口唇化粧料である前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油性化粧料。
【実施例】
【0032】
実施例1〜12及び比較例1〜5
表1及び表2に示す組成の油性化粧料(口紅)を製造し、第1法線応力差N1を測定するとともに、塗布時ののばしやすさ、塗布直後の仕上がりのムラのなさ、唇塗布3時間経過後の唇への密着性の良さ及びパールムラのなさを評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
【0033】
(製造方法)
色材以外の基剤原料を加熱溶解して均一に混合した。これに色材原料を加え、加熱状態でディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、型に流し込んで成型して、口紅を得た。
【0034】
(評価方法)
(1)第1法線応力差N1の測定:
化粧料をガラスシャーレ中でスパチュラを用いて押しつぶし、ダマがなくなるまで、練りまぜた後、回転式粘弾性測定装置(例えば、アントンパール社製、MCR−301)を用い、直径25mmコーンプレート(CP25-2)、30℃にて、ずり速度0.001s
-1から1000s
-1までの間を、対数軸で等分して19点を低ずり速度側から測定するとき、ずり速度1000s
-1までに10Pa以上の第1法線応力差N1を測定する。
【0035】
(2)塗布時ののばしやすさ:
専門パネラー10名により、各油性化粧料を肌へ塗布したときののばしやすさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0036】
(3)塗布直後の仕上がりのムラのなさ:
専門パネラー10名により、各油性化粧料を肌へ塗布したとき、塗布直後の仕上がりのムラのなさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0037】
(4)唇塗布3時間経過後の密着性の良さ:
専門パネラー10名により、各油性化粧料を唇に塗布して3時間経過後、唇への密着性の良さを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0038】
(5)唇塗布3時間経過後のパールムラのなさ:
専門パネラー10名により、各油性化粧料を唇に塗布して3時間経過後、パールムラのなさを官能評価した。結果を、良好であると評価したパネラーの人数で示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
実施例13〜16
表3に示す組成の油性化粧料(液状口紅)を製造し、実施例1〜12と同様にして、第1法線応力差N1を測定するとともに、塗布時ののばしやすさ、塗布直後の仕上がりのムラのなさ、唇への密着性の良さ及び唇塗布3時間経過後のパールムラのなさを評価した。結果を表3に併せて示す。
【0042】
(製造方法)
色材以外の基剤原料を加熱溶解して均一に混合した。これに色材原料を加え、加熱状態でディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、チップ付きボトルに流し込み、液状口紅を得た。
【0043】
【表3】