(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
レーザープリンター及びビデオプリンター等のプリンター、複写機、ファクシミリ、これらの複合機等には、電子写真方式を利用した各種の画像形成装置が採用されている。電子写真方式を利用した画像形成装置には、トナー担持体として導電性ローラが採用される。
【0003】
特許文献1には、「導電性基体上に有機高分子材料とフィラーとを主成分とする材料を被覆した被覆層を備えるトナー担持体において、前記被覆層は同一抵抗且つ平均粒径の異なる少なくとも2種類の導電性フィラーが充填されていることを特徴とするトナー担持体」が開示されている(特許文献1の請求項1参照)。
【0004】
この特許文献1に開示されたトナー担持体は、「2種類の平均粒径の異なる導電性フィラーを充填することにより、大粒径のフィラーが内側の壁寄りに流れるので、表層の抵抗が高く、内層の抵抗が低くなり、単層で安定した現像を可能とする」との技術的効果を奏するとされる(特許文献1の段落番号0039参照)。この特許文献1には「単層で安定した現像を可能にする」ことが開示されているが、トナー担持体を有する画像形成装置を長期間にわたって使用した場合に形成される画像が均一な画像濃度で、しかも初期の画像濃度を維持した状態で形成されるか否かについて、記載がない。
【0005】
また、特許文献2には、「少なくとも現像剤担持体と現像剤規制部材を有し、現像剤規制部材が現像剤担持体に現像剤を介して圧接し、現像剤層厚を規制する現像装置に用いられる現像剤担持体において、該現像剤担持体は基体及び該基体表面に被覆された導電性樹脂層を有し、該導電性樹脂層は、少なくとも結着樹脂及び個数平均粒径が1〜30μmであり且つ、変動係数が40.0%以下の球状の樹脂粒子を含有することを特徴とする現像剤担持体」が開示されている(請求項1参照)。
【0006】
この特許文献2に開示された発明は、「金属製の現像剤担持体上に、個数平均粒径が1〜30μmであり且つ変動係数が40.0%以下の粒度分布を持つ、又は単分散の球状粒子を少なくとも含有する樹脂被膜を形成したもので、常温常湿はもとより低温低湿、高
温高湿下でも現像剤担持体上の現像剤に安定且つ適正な電荷を付与することができ、濃度低下、スリーブゴースト等の発生がなく、均一で濃度ムラのない高品位な画像を得ることができる」という技術的効果を奏する(特許文献2の段落番号0114参照)。この特許文献2に開示された現像剤担持体は、個数平均粒径が1〜30μmの範囲内にある単一の粒度分布を有する球状粒子を使用すると考えられる。
【0007】
一方、現在においても画像品質の追及について止むところがなく、トナーフィルミングによる画像濃度の低下のない、しかも濃度ムラの生じることのない高品質の画像の実現についての技術的追及が継続的になされている。
【発明を実施するための形態】
【0014】
このウレタンコート層には、平均粒径の異なる同一種の粒子、すなわち平均粒径が大小関係となっている同一種の粒子が含まれている。同一種類ではあるが平均粒径という点において二種の粒子がウレタンコート層に含まれていると、ウレタンコート層中のウレタン樹脂の存在と相俟ってトナーフィルミングによる濃度低下がなく、フィルミングが起こり難くなることによる濃淡ムラのない高品質の画像を形成することのできる導電性ローラを得ることができる。
【0015】
好適な同一種の粒子の一方の粒子の平均粒径は0.5〜2μmであり、特に1〜2μmであり、他方の粒子の平均粒径は2.5〜15μmであり、特に2.5〜5μmである。このように他方の粒子に比べて小さい平均粒径を有する一方の粒子を平均粒径小粒子と称し、他方の粒子は一方の粒子に比べて平均粒径が大きいのでこの一方の粒子を平均粒径大粒子と称することがある。上記特定の平均粒径範囲を有する平均粒径大粒子と平均粒径小粒子との、同一物質からなる二種の粒子がウレタンコート中に存在すると、導電性ローラとしての濃度低下及び濃淡ムラのない高品質の画像を一層よく形成することのできる導電性ローラとすることができる。
【0016】
粒子の平均粒径は、例えば粒度分布測定装置(日機装株式会社製、レーザー回折・散乱式粒度分析計 MT3300EXII)で測定することができる。
【0017】
物質として同一種であり、平均粒径という観点では二種となっている平均粒径小粒子と平均粒径大粒子との、ウレタンコート層中の配合割合は、通常の場合、平均粒径小粒子:平均粒径大粒子=25〜75:75〜25、好ましくは30〜70:70〜30である。ウレタンコート層に平均粒径小粒子だけが含まれているとトナーフィルミングによる濃度低下を生じ、ウレタンコート層に平均粒径大粒子だけが含まれていると画質の低下を生じることがある。ウレタンコート層に平均粒径小粒子と平均粒径大粒子とが上記の配合割合で含まれていると平均粒子小粒子だけの場合及び平均粒子大粒子だけの場合の欠点を補うことができる。
【0018】
ウレタン樹脂100質量部に対する平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子の合計配合量は、通常の場合、5〜35質量部、好ましくは8〜20質量部である。平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子の合計配合量が前記下限値よりも少ないと、印字濃度不足や表面粗さが小さくなるためにトナーフィルミングの影響を受けやすくなるといった不都合を生じることがあり、前記合計配合量が前記上限値よりも多いと、画質の低下といった不都合を生じることがある。
【0019】
平均粒径小粒子と平均粒径大粒子とは物質としては同質の粒子であり、平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子を構成する物質としては、有機微粒子及び無機微粒子を挙げることができる。
【0020】
有機微粒子としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等の粒子、無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウム等の粒子を挙げることができる。
【0021】
これらの中でも平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子として無機微粒子が好ましく、特にシリカが好ましい。
【0022】
シリカとしては、ケイ酸ソーダの加水分解による湿式製造法等から得られる含水シリカ、及び四塩化珪素などのハロゲン化珪素あるいは有機珪素化合物の熱分解による乾式製造法等から得られる無水シリカを用いることができる。含水シリカとしては、例えば、日本シリカ工業(株)のニップシールVN3、ニップシールAQ、ニップシールLP、ニップシールER、ニップシールNS、ニップシールNS−T、ニップシールNA、ニップシールL300、ニップシールN300A、ニップシールE、ニップシールSS−10、ニップシールSS−20、ニップシールSS−30P、ニップシールSS−50A、ニップシールSS−70、ニップシールSS−170X、Monsanto社のSantocel FRC、Santocel CS、PPG Ind社のHi−Sil 233、Hi−Sil X303、Philadelphia Quarts社のQuso F−20等が挙げられる。また、無水シリカとしては、例えば、日本アエロジル(株)のアエロジル130、アエロジル200、アエロジル200V、アエロジル200CF、アエロジル300、アエロジル300CF、アエロジル380、アエロジルOX50、アエロジルTT600、アエロジルMOX80、アエロジルMOX170、アエロジルCOK84、アエロジルR972、アエロジルR974、アエロジルR202、アエロジルRX200、アエロジルRY200、アエロジルR805、アエロジルR812、Cabot社のCab−O−SilMS−5、Cab−O−Sil MS−7、Cab−O−Sil HS−5、Cab−O−Sil MS−7等が挙げられる。ただし、シリカは、上述の例に限定されるものではない。
【0023】
平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子は、篩等の選別機等により得ることができるが、市販品から得ることもできる。平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子は、例えば(株)アドマテックスのSO−E2、SO−E3、SO−E5、SO−E6、SO−C2〜C6、東ソー・シリカのニップジェル、ニップシールにより入手することができる。
【0024】
この発明に係る導電性ローラにおいて、ウレタンコート層内にイオン液体が含有される場合、ウレタン樹脂とイオン液体とは、ウレタンコート層内に、互いに独立に存在していてもよく、また、これらが反応した反応体として存在していてもよく、複合体等として存在していてもよい。
【0025】
この発明に係る導電性ローラを、その一例を挙げて、説明する。この発明に係る導電性ローラの一例である導電性ローラは、
図1に示されるように、軸体2と、軸体2の外周面に形成された弾性層3と、弾性層3の外周面に形成されたウレタンコート層4とを備えている。
【0026】
軸体2は、従来公知の導電性ローラにおける軸体と基本的に同様である。この軸体2は、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮等で構成された所謂「芯金」と称される軸体であり、良好な導電特性を有している。軸体2は熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂等の絶縁性芯体にメッキを施して導電化した軸体であってもよい。
【0027】
弾性層3は、従来公知の導電性ローラにおける弾性層と基本的に同様である。この弾性層3は、軸体2の外周面に後述する導電性組成物を硬化して成り、20〜70のJIS A硬度を有しているのが好ましい。弾性層3が20〜70のJIS A硬度(JIS K6301)を有していると導電性ローラ1と被当接体との接触面積を大きくすることができ、また弾性層3の反発弾性及び圧縮永久ひずみにも優れる。
【0028】
弾性層3は、体積抵抗率が10
1〜10
7Ω・cmの範囲にあり、及び/又は、電気抵抗率が10
1〜10
9Ωの範囲にあるのが好ましい。弾性層3の体積抵抗率及び/又は電気抵抗率が前記範囲内にあると、導電性ローラ1を画像形成装置に装着したときに、現像剤を所望のように担持、供給して所望の品質を有する画像を形成することに貢献できる。前記体積抵抗率はJIS K6911に規定された方法(印加電圧を100V)に準じて測定することができる。前記電気抵抗率は、例えば、電気抵抗計(商品名:ULTRA HIGH RESISTANCE METER R8340A、株式会社アドバンテスト製)を用い、導電性ローラ1を水平に置き、5mmの厚さ、30mmの幅、及び、導電性ローラ1の弾性層3全体を載せることのできる長さを有する金メッキ製板を電極とし、500gの荷重を導電性ローラ1における軸体2の両端それぞれに支持させた状態にして、軸体2と電極との間にDC100Vを印加し、1秒後の電気抵抗計の値を読みとり、この値を電気抵抗値とする方法に準拠して、測定することができる。
【0029】
弾性層3は、被当接体との当接状態において被当接体と弾性層3との均一なニップ幅を確保することができる点で、その厚さは1mm以上であるのが好ましく、5mm以上であるのが特に好ましい。一方、弾性層3の厚さの上限は弾性層3の外径精度を損なわない限り特に制限されないが、一般に弾性層3の厚さを厚くしすぎると弾性層3の作製コストが上昇するから、実用的な作製コストを考慮すると弾性層3の厚さは30mm以下であるのが好ましく、20mm以下であるのがより好ましい。なお、弾性層3の厚さは、所望のニップ幅を達成するために、弾性層3の硬度、例えば、JIS A硬度等に応じて、適宜選択される。
【0030】
弾性層3を形成する導電性組成物は、ゴムと、導電性付与剤と、所望により各種添加剤とを含有する。前記ゴムは、例えば、シリコーン若しくはシリコーン変性ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(エチレンプロピレンジエンゴムを含む。)、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等のゴムが挙げられるが、シリコーン若しくはシリコーン変性ゴム又はウレタンゴムであるのが好ましく、シリコーン若しくはシリコーン変性ゴムが、耐熱性及び帯電特性等に優れる点で、特に好ましい。これらのゴムは、液状型であってもミラブル型であってもよい。前記導電性付与剤は、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、導電性カーボン、ゴム用カーボン類、金属、導電性ポリマー等の導電性粉末が挙げられる。各種添加剤としては、例えば、鎖延長剤及び架橋剤等の助剤、触媒、分散剤、発泡剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填材、顔料、着色剤、加工助剤、軟化剤、可塑剤、乳化剤、耐熱性向上剤、難燃性向上剤、受酸剤、熱伝導性向上剤、離型剤、溶剤等が挙げられる。
【0031】
前記導電性組成物として、例えば、付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物、付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物等を好適に挙げることができる。この付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物は、(A)平均組成式:R
nSiO
(4−n)/2(Rは、同一又は異なっていてもよい、置換又は非置換の一価炭化水素基、好ましくは炭素原子数1〜12、より好ましくは炭素原子数1〜8の一価炭化水素基であり、nは1.95〜2.05の正数である。)で示されるオルガノポリシロキサン、(B)充填材、及び、(C)上記(B)成分に属するもの以外の導電性材料を含有する。これらの各成分(A)〜(C)は、例えば、特開2008−058622号公報に記載の「付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物」における各成分と基本的に同様である。前記付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物は、(D)一分子中にケイ素原子と結合するアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンと、(E)一分子中にケイ素原子と結合する水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、(F)平均粒径が1〜30μmで嵩密度が0.1〜0.5g/cm
3である無機質充填材と、(G)導電性付与剤と、(H)付加反応触媒とを含有する付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物が挙げられる。これらの各成分(D)〜(H)は、例えば、特開2008−058622号公報に記載の「付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物」における各成分と基本的に同様である。
【0032】
ウレタンコート層4は、導電性ローラ1の最外層として、好ましくは0.1〜50μmの層厚に、より好ましくは10〜25μmの層厚に、形成されている。
【0033】
このウレタンコート層4は、ウレタン樹脂、及び同一種の平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子の他に、所望により、各種ウレタン樹脂組成物に通常用いられる各種添加剤等を含有していてもよい。このような添加剤として、例えばカーボンブラック等の導電性付与剤、後述するウレタン樹脂組成物における他の成分例えば助剤等が任意成分として含有されることがある。ウレタンコート層4がカーボンブラックを含有する場合には、カーボンブラックのDBP吸着量が100mL/100g未満であるのが好ましい。このDBP吸着量はJIS K6217−4に準じて測定できる。
【0034】
ウレタンコート層4に含有されるウレタン樹脂、すなわち、ウレタンコート層4を形成するベース樹脂となるウレタン樹脂は、公知のウレタン樹脂であればよく、通常、ポリオールとポリイソシアネートとから得られる。このポリオールはポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールであるのが好ましく、このポリイソシアネートは、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート等が挙げられる。ポリオール及びポリイソシアネートの詳細はウレタン樹脂組成物において説明する。
【0035】
前記ポリオールは、分子内に好ましくは末端に水酸基を少なくとも2つ有する、ポリウレタンの調製に通常使用される各種のポリオールであればよい。このようなポリオールとして、ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールから選択された少なくとも1種のポリオールであるのが好ましく、ポリエステルジオール又はポリエーテルジオールであるのがさらに好ましく、ポリエステルジオールが特に好ましい。
【0036】
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール−エチレングリコール等のポリアルキレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、テトラヒドロフランとアルキレンオキサイドとの共重合ポリオール、及び、これらの各種変性体又はこれらの混合物等が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、例えば、アジピン酸等のジカルボン酸とエチレングリコール、ヘキサンジオール等のポリオールとの縮合により得られる縮合系ポエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、及び、これらの混合物等が挙げられる。ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールは、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよく、また、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールとを組み合わせて使用してもよい。ポリオールは、熱的安定性に優れる点で、ポリエステルポリオールが好ましい。前記ポリオールは、後述するポリイソシアネート等との相溶性に優れる点で、1000〜8000の数平均分子量を有するのが好ましく、1000〜5000の数平均分子量を有するのがさらに好ましく、イオン液体が水酸基含有イオン液体である場合には、800〜15000の数平均分子量を有するのが好ましく、1000〜5000の数平均分子量を有するのがさらに好ましい。数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレンに換算したときの分子量である。
【0037】
前記ポリイソシアネートは、分子内に好ましくは末端にイソシアネート基を少なくとも2つ有する、ポリウレタンの調製に通常使用される各種ポリイソシアネートであればよく、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート及びこれらの誘導体等が挙げられる。ポリイソシアネートは、貯蔵安定性に優れ、反応速度を制御しやすい点で、脂肪族ポリイソシアネートであるのが好ましい。イオン液体が水酸基含有イオン液体である場合には、ポリイソシアネートはジイソシアネートであるのが好ましく、また画像形成装置の長期間にわたる待機又は停止後においても、また低湿度環境下においても高品質の画像を形成することができる点で、脂肪族ポリイソシアネートであるのが好ましく、したがって、脂肪族ジイソシアネートであるのが特に好ましい。
【0038】
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、キシリレンジイシシアネート(XDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トルエンジイソシアネート(トリレンジイソシアネートとも称する。TDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートウレチジンジオン(2,4−TDIの二量体)、キシレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、メタフェニレンジイソシアネート等が挙げられる。脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、オルトトルイジンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルナンジイソシアネートメチル、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート等が挙げられる。前記誘導体としては、前記ポリイソシアネートの多核体、ポリオール等で変性したウレタン変性物(ウレタンプレポリマーを含む)、ウレチジオン形成による二量体、イソシアヌレート変性物、カルボジイミド変性物、ウレトンイミン変性物、アロハネート変性物、ウレア変性物、ビュレット変性物等が挙げられる。ポリイソシアネートは1種単独で又は2種以上を用いることができる。ポリイソシアネートは、500〜2000の分子量を有するのが好ましく、700〜1500の分子量を有するのがさらに好ましい。
【0039】
前記ポリオールと前記ポリイソシアネートとの混合割合は、特に限定されないが、ポリオールに含まれる水酸基(OH)の合計モル数と、ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基(NCO)のモル数との比率[NCO/OH]が0.7〜1.15であるのが好ましい。この比率[NCO/OH]は、ポリウレタンの加水分解を防止することができる点で、0.85〜1.10であるのがより好ましい。ただし、実際には、作業環境、作業上の誤差を考慮して前記適正モル比の3〜4倍相当量を配合してもよい。
【0040】
ウレタン樹脂組成物には、ウレタン調整成分、場合により配合されるイオン液体に加えて、ポリオールとポリイソシアネートとの反応に通常使用される助剤、例えば、鎖延長剤、架橋剤等を併用してもよい。鎖延長剤、架橋剤としては、例えば、グリコール類、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン及びアミン類等が挙げられる。
【0041】
ウレタン樹脂組成物は、ウレタン調整成分と場合により配合されるイオン液体と、所望により、溶媒、助剤等を適宜の方法で混合して得られる。
【0042】
この発明に係る導電性ローラの製造方法を、導電性ローラ1を例に挙げて、以下に説明する。
【0043】
導電性ローラ1は、軸体2の外周面に弾性層3を形成し、さらに、弾性層3の外周面にウレタンコート層4を形成して、製造される。導電性ローラ1を製造するには、まず、軸体2が準備される。例えば、軸体2は公知の方法により所望の形状に調製される。この軸体2は弾性層3が形成される前にプライマーが塗布されてもよい。軸体2に塗布されるプライマーとしては、特に制限はないが、弾性層3とウレタンコート層4とを接着又は密着させるプライマー層とを形成する材料と同様の樹脂及び架橋剤が挙げられる。プライマーは、所望により溶剤等に溶解され、定法、例えば、ディップ法、スプレー法等に従って、軸体の外周面に塗布される。
【0044】
弾性層3は前記導電性組成物を軸体2の外周面に加熱硬化して形成される。例えば、弾性層3は、公知の成形方法によって、加熱硬化と成形とを同時に又は連続して行い、軸体2の外周面に形成される。導電性組成物の硬化方法は導電性組成物の硬化に必要な熱を加えられる方法であればよく、また弾性層3の成形方法も押出成形による連続加硫、プレス、インジェクションによる型成形等、特に制限されるものではない。例えば、導電性組成物が付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物である場合には、例えば、押出成形等を選択することができ、導電性組成物が付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物である場合には、例えば、金型を用いる成形法を選択することができる。導電性組成物を硬化させる際の加熱温度は、付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物の場合は、100〜500℃、特に120〜300℃、時間は数秒以上1時間以下、特に10秒以上〜35分以下であるのが好ましく、付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物の場合は、100〜300℃、特に110〜200℃、時間は5分〜5時間、特に1〜3時間であるのが好ましい。また、必要に応じ、付加硬化型ミラブル導電性シリコーンゴム組成物の場合は100〜200℃で1〜20時間程度の硬化条件で、また、付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物の場合は120〜250℃で2〜70時間程度の硬化条件で、二次加硫してもよい。また、導電性組成物は既知の方法で発泡硬化させることにより、気泡を有するスポンジ状弾性層を容易に形成することもできる。
【0045】
このようにして形成された弾性層3は、所望により、その表面が研磨、研削されて、外径及び表面状態等が調整される。また、このようにして形成された弾性層3はウレタンコート層4が形成される前に前記プライマー層が形成されてもよい。
【0046】
ウレタンコート層4は、このようにして形成された弾性層3、又は、所望により形成されたプライマー層の外周面に、前記ウレタン樹脂組成物を塗工し、次いで、塗工されたウレタン樹脂組成物を加熱硬化又は湿気硬化させて、形成される。ウレタン樹脂組成物の塗工は、例えば、ウレタン樹脂組成物の塗工液を塗工する塗布法、塗工液に弾性層3等を浸漬するディッピング法、塗工液を弾性層3等に吹き付けるスプレーコーティング法等の公知の塗工方法によって、行われる。ウレタン樹脂組成物は、そのまま塗工してもよいし、ウレタン樹脂組成物に、例えば、メタノール及びエタノール等のアルコール、キシレン及びトルエン等の芳香族系溶媒、酢酸エチル及び酢酸ブチル等のエステル系溶媒等の揮発性溶媒、又は、水を加えた塗工液を塗工してもよい。このようにして塗工されたウレタン樹脂組成物を硬化する方法は、ウレタン樹脂組成物の硬化等に必要な熱又は水分を加えられる方法であればよく、例えば、ウレタン樹脂組成物が塗工された弾性層3等を加熱器で加熱する方法、ウレタン樹脂組成物が塗工された弾性層3等を高湿度下に静置する方法等が挙げられる。ウレタン樹脂組成物を加熱硬化させる際の加熱温度は、例えば、100〜200℃、特に120〜160℃、加熱時間は10〜120分間、特に30〜60分間であるのが好ましい。なお、前記塗工に代えて、ウレタン樹脂組成物を弾性層3又はプライマー層の外周面に、押出成形、プレス成形、インジェクション成形等の公知の成形方法によって、積層すると共に、又は、積層した後に、積層されたウレタン樹脂組成物を硬化させる方法等が採用されることができる。
【0047】
導電性ローラ1は、ウレタン樹脂と、ウレタン樹脂100質量部に対して5〜35質量部の同質の平均粒径小粒子及び平均粒径大粒子とを含有しているウレタンコート層4を備えてなるから、前記したように、画像形成装置に装着されたときに、トナーフィルミングの発生を抑制し、したがって経年使用による濃度低下や濃淡ムラのない高品質の画像を形成することに貢献できる。
【0048】
この導電性ローラ1は、画像形成装置の長期間にわたる待機又は停止後においても白筋の発生を実質的に抑えることができるから、例えば、自身の表面に、所望の帯電量に帯電した現像剤を均一な厚さに担持して像担持体に供給するという作用・機能を発揮する必要のある現像ローラ及び現像剤供給ローラとして好適に用いられ、特に、像担持体等の被当接体に接触又は圧接した状態で装着される現像ローラ及び現像剤供給ローラとして好適に用いられる。
【0049】
次に、この発明に係る導電性ローラ1を備えた現像装置(以下、この発明に係る現像装置と称することがある。)の一例、及び、この一例の現像装置を備えた画像形成装置(以下、この発明に係る画像形成装置と称することがある。)の一例を、
図2を参照して、説明する。
【0050】
この画像形成装置10は、
図2に示されるように、この発明に係る現像装置20B、20C、20M及び20Yを備えている。現像装置20B、20C、20M及び20Y並びに画像形成装置10において、導電性ローラ1は、現像剤担持体23B、23C、23M及び23Y、すなわち、現像ローラとして装着されている。この画像形成装置10は、
図2に示されるように、各色の現像ユニットB、C、M及びYに装備された複数の像担持体11B、11C、11M及び11Yを転写搬送ベルト6上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置であり、したがって、現像ユニットB、C、M及びYが2本の支持ローラ42に巻回された転写搬送ベルト6上に直列に配置されている。現像ユニットBは、像担持体11B例えば感光体(感光ドラムとも称される。)と、帯電手段12B例えば帯電ローラと、露光手段13Bと、現像装置20Bと、転写搬送ベルト6を介して像担持体11Bに当接する転写手段14B例えば転写ローラと、クリーニング手段15Bとを備えている。現像ユニットC、M及びYは現像装置Bと基本的に同様に構成されている。
【0051】
現像装置20Bは、一成分非磁性の現像剤22Bを収容する筐体21Bと、現像剤22Bを像担持体11Bに供給する現像剤担持体23B例えば現像ローラと、現像剤22Bの厚みを調整する現像剤量調節手段24B例えばブレードとを備えて成る。この現像装置20Bは、現像剤担持体23Bとしての導電性ローラ1が像担持体11Bに当接又は圧接するように、画像形成装置10に装着されている。このときの導電性ローラ1と像担持体11Bとのニップ幅は、通常、導電性ローラ1の周方向長さが0.1〜2mmとなるように調整される。現像装置20C、20M及び20Yは現像装置20Bと基本的に同様に構成されている。
【0052】
画像形成装置10に使用される現像剤22B、22C、22M及び22Yは、いずれも、摩擦により帯電可能な現像剤であって、例えば、乾式現像剤でも湿式現像剤でもよく、また、非磁性現像剤でも磁性現像剤でもよい。各現像ユニットの筐体21B、21C、21M及び21Y内には、一成分非磁性の、黒色現像剤22B、シアン現像剤22C、マゼンタ現像剤22M及び黄色現像剤22Yが収納されている。
【0053】
定着手段30は、記録体16の搬送方向下流であって現像ユニットYの下流側に配置されている。この定着手段30は、記録体16を通過させる開口部35を有する筐体内に、定着ローラ31と、定着ローラ31の近傍に配置された無端ベルト支持ローラ33と、定着ローラ31及び無端ベルト支持ローラ33に巻き掛けられた無端ベルト36と、定着ローラ31と対向配置された加圧ローラ32とを備え、無端ベルト36を介して定着ローラ31と加圧ローラ32とが互いに当接又は圧接するように回転自在に支持されて成る圧力熱定着装置である。画像形成装置10の底部には記録体16を収容するカセット41が設置されている。
【0054】
画像形成装置10は以下のようにして記録体16にカラー画像を形成する。まず、現像ユニットBにおいて、帯電手段12Bで帯電した像担持体11Bの表面に露光手段13Bにより静電潜像が形成され、現像剤担持体23Bにより供給された現像剤22Bで黒色の静電潜像が現像される。そして、記録体16が転写手段14Bと像担持体11Bとの間を通過する際に黒色の静電潜像が記録体16Bの表面に転写される。次いで、現像ユニットBと同様にして、現像ユニットC、M及びYによって、静電潜像が黒像に顕像化された記録体16に、それぞれシアン像、マゼンタ像及び黄色像が重畳され、カラー像が顕像化される。次いで、カラー像が顕像化された記録体16は、定着手段30によりカラー像が永久画像として記録体16に定着される。このようにして、記録体16にカラー画像を形成することができる。
【0055】
このタンデム型画像形成装置10を長期間にわたって待機又は停止しても導電性ローラ1のウレタンコート層4の均一性を損なうこともなく、このタンデム型画像形成装置10は待機又は停止がたとえ長期間にわたって継続したとしても白筋が実質的にない高品質の画像を形成できる。
【0056】
画像形成装置10は、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置とされる。なお、画像形成装置10においてはこの発明に係る導電性ローラを現像剤担持体23の一例である現像ローラとして用いた例を参照して説明したが、現像剤供給ローラとしてこの発明に係る導電性ローラを用いても同様に高品質の画像を形成することができる。
【0057】
この発明に係る導電性ローラ、現像装置及び画像形成装置は、前記した例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。例えば、この発明に係る導電性ローラは、弾性層とウレタンコート層との間に他の層を有してもよい。他の層としては、例えば、弾性層とウレタンコート層とを接着又は密着させるプライマー層等が挙げられる。プライマー層を形成する材料としては、例えば、アルキッド樹脂、フェノール変性・シリコーン変性等のアルキッド樹脂変性物、オイルフリーアルキッド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂及びこれらの混合物等が挙げられる。また、これらの樹脂を硬化及び/又は架橋する架橋剤としては、例えば、イソシアネート化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物、過酸化物、フェノール化合物、ハイドロジェンシロキサン化合物等が挙げられる。プライマー層は、例えば、0.1〜10μmの厚さに形成される。
【0058】
画像形成装置10は電子写真方式の画像形成装置とされているが、この発明において、画像形成装置は、電子写真方式には限定されず、例えば、静電方式の画像形成装置であってもよい。また、この発明に係る導電性ローラが配設される画像形成装置は、各色の現像ユニットを備えた複数の像担持体を転写搬送ベルト上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置に限られず、例えば、単一の現像ユニットを備えたモノクロ画像形成装置、像担持体上に担持された現像剤像を無端ベルトに順次一次転写を繰り返す4サイクル型カラー画像形成装置等であってもよい。また、画像形成装置に用いられる現像剤は、一成分非磁性現像剤とされているが、この発明においては、一成分磁性現像剤であってもよく、二成分非磁性現像剤であっても、また、二成分磁性現像剤であってもよい。定着手段30は、熱ローラ定着装置、加熱定着装置、圧力定着装置等が採用されてもよい。
【実施例】
【0059】
(実施例1)
無電解ニッケルメッキ処理が施された軸体(SUM22製、直径10mm、長さ275mm)をエタノールで洗浄し、その表面にシリコーン系プライマー(商品名「プライマーNo.16」、信越化学工業株式会社製)を塗布した。プライマー処理した軸体を、ギヤオーブンを用いて、150℃の温度にて10分焼成処理した後、常温にて30分以上冷却し、軸体の表面にプライマー層を形成した。
【0060】
次いで、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(D)(重合度300)100質量部、BET比表面積が110m
2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル株式会社製、R−972)1質量部、平均粒径6μm、嵩密度が0.25g/cm
3である珪藻土(F)(オプライトW−3005S、北秋珪藻土株式会社製)40質量部、及び、アセチレンブラック(G)(デンカブラックHS−100、電気化学工業株式会社製)5質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌した後、3本ロールに1回通した。これを再度プラネタリーミキサーに戻し、架橋剤として、両末端及び側鎖にSi−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(E)(重合度17、Si−H量0.0060mol/g)2.1質量部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.1質量部、及び、白金触媒(H)(Pt濃度1%)0.1部を添加し、15分撹拌して混練して、付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を調製した。調製した付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を液体射出成形により前記軸体2の外周面に成形した。液体射出成形において付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を10分間150℃に加熱して硬化させた。この成形体を研磨して外径20mmの弾性層3を形成した。
【0061】
下記組成を有するウレタンコート層4形成用のウレタン樹脂組成物を調製した。
・ポリイソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネート):14質量部
・縮合系ポリエステルポリオール(1,6−ヘキサンジオールとアジピン酸との混合モル比[COOH/OH]=12/13、前記測定方法で測定された数平均分子量は前記範囲内にあった。):28質量部(ポリイソシアネートと縮合系ポリエステルポリオールとのモル比[NCO/OH]=1.1/1)
・表1に示される平均粒子径を有する二種のシリカ:ウレタン樹脂に対して20質量部(大粒子と小粒子との割合(質量%)は表1に記載した。またシリカの製造メーカー及び商品名を表2に示した。)
このようにして調製したウレタン樹脂組成物を弾性層3の外周面にスプレーコーティング法によって塗布し、160℃で30分間加熱して、層厚22μmのウレタンコート層4を形成した。このようにして実施例1の導電性ローラを製造した。
(実施例2〜6)
表1に示される大粒子と小粒子との配合割合であり、表1に示される平均粒径を有する小粒子及び大粒子を使用した他は前記実施例1と同様に実施した。
(比較例1〜2)
表1に示される大粒子と小粒子との配合割合であり、表1に示される平均粒径を有する小粒子及び大粒子を使用した他は前記実施例1と同様に実施した。
(画質評価1)
画質評価1として、現像ローラ表面粗さの増大による濃淡ムラについて評価した。具体的には製造した各導電性ローラを現像ローラとして非磁性一成分電子写真方式のプリンター(商品名「HL−4040CN」、ブラザー工業株式会社製)に装着し、その周辺環境を23.0℃、相対湿度50%)に設定して5日間稼動することなく静置した。その後、前記プリンターから像担持体を取り出して目視で確認したところ像担持体の汚染は確認できなかった。この像担持体を前記プリンターに装着し直して、前記プリンターの用紙設定を「普通紙厚め」、印字品質を「標準」、カラー設定を「カラーモード」に設定して、カラー画像1枚印刷した。このカラー画像中の白筋の有無を目視にて評価した。評価は、カラー画像に白筋が皆無であった場合を「◎」、カラー画像に実用上問題がない程度にわずかに白筋が認められた場合を「○」、カラー画像に実用上問題がない程度に多少の白筋が認められた場合を「△」、カラー画像に実用上許容できないほど白筋が認められた場合を「×」とした。
【0062】
実施例及び比較例についての画質評価1を表1に示した。
(画質評価2)
画質評価2として、現像ローラ上のトナーフィルミングによる濃度低下について評価した。具体的には製造した各導電性ローラを現像ローラとして非磁性一成分電子写真方式のプリンター(商品名「HL−4040CN」、ブラザー工業株式会社製)に装着し、その周辺環境を32.5℃の高湿度環境下(相対湿度80%)に設定し、A4用紙(JIS)にべた画像を一枚印刷した。引き続いて同環境下において印字濃度2%でハーフトーン画像を10,000枚印刷後に再度べた画像を一枚印刷した。ハーフトーン画像を印刷する前と後とに印刷された2枚のべた画像の印字濃度差を測定した。評価は、測定された印字濃度差が0.1以下であった場合を「◎」、測定された印字濃度差が0.1を超え0.2以下であった場合を「○」、測定された印字濃度差が0.2を超え0.3以下であった場合を「○×」、測定された印字濃度差が0.3を超えていた場合を「×」とした。
【0063】
実施例及び比較例についての画質評価2を表1に示した。
(総合評価)
濃度低下が◎及び○と評価される場合には濃度ムラの評価結果を総合評価とし、濃度低下が△と評価される場合には濃度ムラの評価結果の一段下を総合評価とし、濃度ムラ及び濃度低下のいずれかが×と評価されるときには総合評価を×とした。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】