(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6095679
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】複数回のブロー成形における、逆延伸ロッドおよび/または底部押上部材の利用
(51)【国際特許分類】
B29C 49/78 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
B29C49/78
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-541401(P2014-541401)
(86)(22)【出願日】2012年11月13日
(65)【公表番号】特表2014-534920(P2014-534920A)
(43)【公表日】2014年12月25日
(86)【国際出願番号】US2012064793
(87)【国際公開番号】WO2013074502
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2015年9月9日
(31)【優先権主張番号】61/560,122
(32)【優先日】2011年11月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510156594
【氏名又は名称】アムコー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン,ブラッドリー
(72)【発明者】
【氏名】ベイツ,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ボイエリ,フレデリック シー.
(72)【発明者】
【氏名】リッシュ,ジョージ デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ルッチーズ,レインハード シー.ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マスト,ルーク エー.
【審査官】
内藤 康彰
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭63−078728(JP,A)
【文献】
特開平06−143392(JP,A)
【文献】
特開平07−068633(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/078111(WO,A1)
【文献】
特開2003−175923(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 49/00〜49/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の形成方法であって、
上記容器の第1の高さを有する第1フォームをブロー成形する工程と、
上記第1フォームのブロー成形後に上記容器の第2の高さを有する第2フォームをブロー成形する工程と、
上記容器の上記第2フォームをブロー成形する前に上記容器の上記第1フォームの高さを、上記第1の高さから、上記第1の高さおよび上記第2の高さよりも低い中間高さにまで減少させる工程と、を含み、
上記第1フォームの上記高さを減少させる工程は、上記第1フォームの底部を上記第1フォームの上端部に向かって押し上げる、逆延伸ロッドを用いて上記高さを減少させる工程を含み、
上記第1フォームをブロー形成する工程は、上記第1フォームが第1の高さを有するよう、第1の型の中でブロー成形する工程を含み、
上記第2フォームをブロー成形する工程は、上記第2フォームが第2の高さを有するよう、第2の型の中でブロー成形する工程を含み、
上記第1フォームの上記高さを減少させる工程は、上記第2フォームをブロー成形する前に、上記第2の型の中で行われることを特徴とする方法。
【請求項2】
上記逆延伸ロッドを加熱する工程をさらに含み、上記第1フォームの上記高さを減少させる工程は、加熱された上記逆延伸ロッドを用いて上記高さを減少させる工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記第1フォームの上記高さを減少させる工程は、上記第2フォームの底部の表面を形成するために、上記逆延伸ロッドを用いて上記高さを減少させる工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記第2の高さは、上記第1の高さよりも1パーセントから30パーセント(1%〜30%)低いことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
延伸ロッドと、逆延伸ロッドとの間で上記容器の底部を協調して保持する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
容器を成形するための成形システムであって、
上記容器の第1フォームをブロー成形可能な、第1のブロー成形用型と、
上記容器の第2フォームをブロー成形可能な、第2のブロー成形用型と、
上記容器の上記第2フォームをブロー成形する前に上記容器の上記第1フォームの高さを、上記第1フォームの底部を上記第1フォームの上端部に向かって押し上げることにより減少可能な、逆延伸ロッドと、を備え、
上記第1のブロー成形用型は、上記第1フォームが第1の高さを有するよう成形するために上記第1の高さを有し、
上記第2のブロー成形用型は、上記第2フォームが第2の高さを有するよう成形するために上記第2の高さを有し、
上記逆延伸ロッドが、上記第1フォームの高さを、上記第1の高さから、上記第1の高さおよび上記第2の高さよりも低い中間高さに、上記第1フォームが第2の型の中に配置されている間に減少可能であることを特徴とする、成形システム。
【請求項7】
上記容器の上記第1フォームの上記高さを減少させながら上記容器の上記第1フォームを加熱するために、上記逆延伸ロッドを加熱するヒーターをさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の成形システム。
【請求項8】
上記逆延伸ロッドが、上記第2フォームの底部表面を形成可能であることを特徴とする、請求項6に記載の成形システム。
【請求項9】
上記逆延伸ロッドが、上記第1フォームが第1の型の中に配置されている間に上記第1フォームの上記高さを減少可能であることを特徴とする、請求項6に記載の成形システム。
【請求項10】
延伸ロッドをさらに備え、上記延伸ロッドおよび上記逆延伸ロッドは、上記延伸ロッドおよび上記逆延伸ロッドの間で上記容器の底部を協調して保持可能であることを特徴とする、請求項6に記載の成形システム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願のクロスリファレンス)
本出願は、2011年11月15日に出願した米国仮出願第61/560,122号の利益を主張するものである。本願には上記出願の開示内容の全体が参照により含まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は一般的にプラスチック容器の形成および充填に関する。より具体的には、本開示は、逆延伸ロッドおよび/または底部押上部材を用いて、複数回のブロー成形が行われる容器を形成する工程に関する。
【0003】
(背景技術)
本節は本開示に関する背景情報を提供するものであるが、それが必ずしも先行技術であるとは限らない。
【0004】
環境またはその他に対する関心の表れとして、以前はガラス容器にて供給されてきた多くの製品の包装には、プラスチック容器(より具体的にはポリエステル、さらに具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)容器)が、かつてないほど使用されている。消費者と同様、容器メーカーや製品メーカーも、PET容器は軽量であること、安価であること、再生可能であること、大量生産が可能であるということを認識している。
【0005】
多くの製品の包装に、ブロー成形されたプラスチック容器を用いることが一般的になった。PETは結晶化が可能な高分子である。このことは、PETは非結晶または半結晶化の状態で入手できることを意味する。PET容器の材料がその結合性を維持することが出来る能力は、PET容器の結晶化された割合、すなわちPET容器の「結晶化度」に関連する。結晶化度の割合は、ρをPET材料の密度、ρ
aを純粋な非結晶PET材料の密度(1.333g/cc)、ρ
cを純粋な結晶性材料の密度(1.455g/cc)としたとき、以下の公式で体積分率として定義される。
%結晶化度=(ρ−ρ
a/ρ
c−ρ
a)×100
容器がブロー成形されると、上記容器に製品が充填される。
【0006】
(発明の概要)
本節は開示内容の全体概要を提供するものであり、開示内容の全ての範囲または全ての特徴を包括的に開示したものではない。
【0007】
容器を形成する方法が開示されている。上記方法は、上記容器の第1フォームをブロー成形する工程と、上記第1フォームのブロー成形後に上記容器の第2フォームをブロー成形する工程と、を含む。上記方法はまた、上記容器の上記第2フォームをブロー成形する前に上記容器の上記第1フォームの高さを減少させる工程も含む。
【0008】
容器を成形するための成形システムもまた開示されている。上記システムは、上記容器の第1フォームをブロー成形可能な、第1のブロー成形用型と、上記容器の第2フォームをブロー成形可能な、第2のブロー成形用型と、を備える。上記システムは、上記容器の上記第2フォームをブロー成形する前に上記容器の上記第1フォームの高さを減少させるための、操作可能な逆延伸ロッドおよび/または底部押上部材をさらに備える。
【0009】
さらなる適用範囲は本明細書において提供される説明から明らかになるであろう。本概要の説明および具体例は例示の目的のみに提供するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【0010】
(図面の簡単な説明)
本明細書に記載されている図面は、選択した実施形態を図示する目的でのみ使用されるものであって、実行し得る全ての実施形態を示すものではなく、本開示の範囲を限定するものでもない。
【0011】
図1は、本開示の例示的な実施形態に係る、容器を成形するための成形システムの概略図である。
【0012】
図2は、
図1の成形システムを用いて形成された容器の第1の形状、
図1の成形システムの逆延伸ロッド、および
図1の成形システムを用いて形成された上記容器の第2の形状の概略図である。
【0013】
図3Aは、
図1の成形システムを用いて形成された上記容器の上記第2の形状の底面図である。
【0014】
図3Bは、
図2の成形システムを用いて形成された上記容器の上記第2の形状の側面図である。
【0015】
図面中、複数の図において同一の部材番号が示されている場合は、同一の部材を指す。
【0016】
(発明を実施するための形態)
例示的な実施形態について、添付する図面を参照してより詳細に説明する。
【0017】
まず
図1について説明する。本開示の例示的な実施形態に係る成形システム10が、概略的に図示されている。後に説明するが、上記システム10は、複数のブロー形成工程を介した、容器11の形成に用いることができる。容器11はPETまたは別の適切な材料から作製することができる。図示された実施形態においては、ブロー形成の工程は2つであってもよいが、(すなわちダブルブロー成形)、本開示の範囲から逸脱することなく、ブロー形成の工程数はいくつであってもよい。
【0018】
容器11の大きさと形状は、適切であればどのようなものであってもよい(例えば容量約24オンスなど)。また容器11は高温充填、殺菌、および/またはレトルト処理が行えるものであってよい。上記複数の成形作業は、容器11の結晶化度が十分であること、
容器10が十分に構造上の結合性を有すること、などが可能となるように、容器11の材料を所望の通りに確実に分布させるよう設計することができる。
【0019】
図示されているように、成形システム10は一般的に、ブロー成形と容器11の第1の形状14(第1フォーム、一次形成品)の形成のための第1の型12(金型)を備えることができる。上記システム10はまた、ブロー成形と容器11の第2の形状18(第2フォーム、二次形成品)の形成のための第2の型16(金型)を備えることができる。図示された実施形態において、第2の形状18は容器11の最終的な形状である(つまり、これ以上のブロー成形は行われない)。しかし、他の実施形態においては、第2の形状18にさらなるブロー成形を行って、容器11を形成することができる。
【0020】
第1の型12および第2の型16は、個別の四角形として、
図1で概略的に示されている。上記型12および16は以下で説明する目的のために、重ねて示してある。
【0021】
第1の型12および第2の型16はそれぞれ内側キャビティ20および内側キャビティ22を画定することができる。より具体的には、上記型12および16それぞれの内表面24および26が、それぞれ上記キャビティ20および22を画定することができる。上記キャビティ20および22は、第1の形状14および第2の形状18を所望の通りにブロー成形できるものであれば、どのような形状であってもよい。
【0022】
上記システム10は1つまたはそれ以上のブローノズル28をさらに含んでもよい。
ブローノズル18は、流体(空気)を第1の型12に導入して第1の形状14を形成する従来の様式であってよい。ブローノズル28はまた、続いて第2の型16に流体を導入し、第2の形状18を形成してもよい。幾つかの実施形態においては、同一のブローノズル28が第1の形状14と第2の形状18を形成するが、他の実施形態においては、第1の形状14と第2の形状18をそれぞれ形成する個別のブローノズルが用いられる。
【0023】
上記システム10は延伸ロッド30を追加的に含んでもよい。延伸ロッド30は従来型のものでよく、ブローノズル28に移動可能に取り付けることができる。具体的には、延伸ロッド30は、第1の形状14および/または第2の形状18の形成中(詳細は後に説明する)、ブローノズル28へ向かうもしくは離れるように、直線的に移動する。
【0024】
さらに、上記システムは、逆延伸ロッド31を備えることができる。逆延伸ロッド31は、拡大ヘッド34と、上記ヘッド34から離れるように延びるシャフト36とを有した、従来型のものでよい。上記ヘッド34は、シャフト36とは逆方向に面する終端面38を有してもよい。逆延伸ロッド31は、第1の型12または第2の型16の内部を移動することができる(
図1は、第1の型12および第2の型16を表すそれぞれの枠が重なった領域にて逆延伸ロッド31を示し、逆延伸ロッド31が第1の型12または第2の型16のいずれかの内部で移動できることを図示している)。具体的には、逆延伸ロッド31は、それぞれ上記型12および16の内側キャビティ20および22の内部で直線的に(上下に)移動することができる。他の実施形態においては、逆延伸ロッド31は第1の型12および第2の型16の外側に配置することができる。
【0025】
後に説明するが、逆延伸ロッド31は第1の形状14の第1の高さH
1を減少させるために使うことができる。具体的には、逆延伸ロッド31は第1の形状14の底部42を第1の形状14の上端部44に向かって押し上げ第1の高さH
1を減少させ、中間高さH
Iを有する中間形状40を形成することができる。その後、中間形状40を第2の型16に装填し、第2の高さH
2を有する第2の形状18を形成することができる。
図1に示すように、第2の高さH
2は第1の高さH
1よりも低く、中間高さH
Iは第2の高さH
2よりも低くてもよい。
【0026】
追加的な実施形態において、上記システムは底部押上部材を備えることができる。上記底部押上部材は、第1の形状14の第1の高さH
1を減少させるために、逆延伸ロッド31の代替として、または逆延伸ロッド31に加えて用いることができる。以下の説明は逆延伸ロッド31に関する。ただし、第1の形状14の第1の高さH
1を減少させる機能は上記底部押上部材のみの使用によって達成されること、または上記底部押上部材と逆延伸ロッド31とを組み合わせて使用し、第1の形状14の第1の高さH
1を減少させることができるということが理解されるべきである。
【0027】
ここで容器11の製造について詳しく説明する。容器11を形成するために、プリフォーム32(予備成形物、
図1では仮想線で示す)を第1の型12の中に配置し、従来の方法で加熱する。それから、ブローノズル28をプリフォーム32および/または第1の型12に操作可能に接続すると、延伸ロッド30がプリフォーム32の内部に向かって作動し、プリフォーム32を延伸する。延伸ロッド30は、プリフォーム32を、適切であればどのような長さに延伸してもよい。幾つかの実施形態においては、延伸ロッド30はプリフォーム32の長さを、最終容器の高さH
2より短く、おおよそ同等に、または長くなるよう延伸することができる。次に、ブローノズル28は、プリフォーム32に流体を吹き込んで(ブロー)、プリフォーム32の材料を第1の型12の内表面24に押し当て、第1の形状14を形成する。このように、第1の形状14はプリフォーム32から延伸ブロー成形されるということが理解されるであろう。ただし、第1の形状14は、押出ブロー成形、射出ブロー成形、もしくは本開示の範囲から逸脱することなくその他のあらゆる方法を使って作製されてもよい。また、第1の形状14において好ましい結晶化度を確実にするために、第1の形状14への熱伝達、および/または第1の形状14を第1の型12の内部で一定時間保持すること、ができることが理解されるべきである。
【0028】
次に、逆延伸ロッド31が第1の形状14の底部42を上端部44に向かって押し上げ、上記高さH
1を中間高さH
Iにまで減少させる。上記で説明したように、逆延伸ロッド31は第1の型12の内部で使うことができる。したがって、逆延伸ロッド31は中間形状40が第2の型16に適合するよう中間形状40の高さを短くすることができる。また、上記で説明したように、逆延伸ロッド31は第2の型16の内部で使うこともできる。これらの実施形態においては、第2の型16が閉じたときに中間形状40が第2の型16の内部に確実に適合するよう、第2の型16が完全に閉じる前に逆延伸ロッド31を使うことができる。
【0029】
続いて、中間形状40が第2の型16に配置されていると仮定した場合、ブローノズル28を使って、第2の形状18が第2の高さH
2を有するようブロー成形を行うことができる。第2の形状18において結晶化度が適切であることを確実にするために、第2の形状18への熱伝達、および/または、第2の形状18を第2の型16の内部で一定時間保持すること、ができる。その後、第2の形状18を第2の型16から取り除き、第2の形状18に、容器11の完成に向けてさらなる加工(例えばラベルを貼る、しるしをつけるなど)を行うことができる。その後、容器11に製品(図示せず)を充填することができる。上記製品を容器11の中に密封するために、キャップ(図示せず)またはその他の栓類も容器11に取り付けることができる。
【0030】
幾つかの実施形態においては、第2の高さH
2は、第1の高さH
1よりも約1パーセントから30パーセント(1%〜30%)低い。また、幾つかの実施形態においては、中間高さH
Iは第2の高さH
2よりも少なくとも2ミリメートル低くてもよい。上記高さH
1、H
2、H
Iの数値は、容器11の材料の過剰延伸の許容、および容器11の材料の高度な結晶成長の促進に適切なものであれば、どのような数値であってもよいことは理解されるべきである。また、第1の形状14、中間形状40、および/または第2の形状18には形成後にスプリングバック(すなわちサイズの縮小)が発生することがあり、上記サイズの変更を考慮するための様々な工程パラメータを設計してもよいことも理解されるべきである。
【0031】
さらに、幾つかの実施形態においては、例えば底部42を保持するために、逆延伸ロッド31と、延伸ロッド30とを協調させて用いることができる。例えば、逆延伸ロッド31と、延伸ロッド30とを、それぞれが対向する底部42の面に同時に当接するよう配置し、第2の型16の内部において、実質的に固定された位置で中間形状40を保持することができる。したがって、例え中間形状40が第2の型16の内側キャビティ22より大きくても、第2の型16の内部において中間形状40の動きを制限することができる。また、第2の型16内部において中間形状40の動きを制限するために、他の手段も同様に用いてよいことが理解されるべきである。
【0032】
ここで
図2を参照して、システム10’の追加的詳細を説明する。例示的な実施形態に係る第1の形状14’、第2の形状18’、および逆延伸ロッド31’が図示されている。
【0033】
図示されている通り、逆延伸ロッド31に直接熱を伝達するために、ヒーター46’を備えてもよい。ヒーター46’は適切であればどのような種類のものでもよく、電気抵抗式発熱体などであってよい。また、ヒーター46’は、幾つかの実施形態において、華氏185〜210度の間で、逆延伸ロッド31’を加熱することができる。したがって、逆延伸ロッド31’は、例えば底部42’の結晶化度を増加させるために、底部42’に直接熱を伝えることができる。
【0034】
また、図示された実施形態において、逆延伸ロッド31’は底部42’の幅とほぼ同等の幅を有することができる。逆延伸ロッド31’の幅および形状は、底部42’を所望の通り形成するものを選択してもよいことが理解されるべきである。
【0035】
さらに、第2の形状18’は、第1の形状14’には含まれていない幾つかの特徴を有するように形成することができる。例えば、第2の形状18’は本体部48’と調整部50’を有することができる。調整部50’は、形成後本体部48’から切り取ることができる。また、本体部48’は、第2の形状18’のブロー成形時に形成される、ねじ切りされた口部52’を有することができる。さらに、第2の形状18’は、半径方向(ラジアル方向)に1つまたはそれ以上の溝54’、上記溝54’と上記溝54’との間のランド56’、およびその他の表面の特徴を有することができる。
【0036】
ここで
図3Aおよび
図3Bを参照する。様々な例示的実施形態に係るシステム10”の追加的特徴が図示されている。第2の形状18”および逆延伸ロッド31”が示されている。
【0037】
逆延伸ロッド31”の終端面38”は、第2の形状18”の底部42”の少なくとも一部を形成するように、パターンもしくは輪郭を有してもよく、または底部42”の少なくとも一部の形状を有していてもよい。図示された実施形態においては、底部42”はおおよそ星形の底部42”を有しており、上記星形の底部42”は主に底部42”を押し上げる逆延伸ロッド31”によって形成される。
【0038】
また、逆延伸ロッド31”からの熱を底部42”の一定の領域に集中させ、その領域の結晶化度を増加させることができる。
図3Aに図示されている実施形態においては、底部42”上のおおよそ六角形の境界線58”の内側に熱を集中させている。境界線58”は、容器11”の軸方向で見て容器11”の中央に配置することができる。
【0039】
このように、システム10およびその使用方法によって非常に丈夫な容器11、11’、11”を生産することができる。逆延伸ロッド31、31’、31”は、最終的なブロー成形を行う前に容器11、11’11”のサイズを縮小させることによって高い結晶化度を促進することができる。
【0040】
前述した実施形態の説明は、例示と説明の目的でなされたものであり、本開示の全体を意味したり、本開示を限定したりするものではない。特定の実施形態における個別の要素または特徴は、一般的には該特定の実施形態に限定されるものではないが、適切な場合は、具体的な提示または説明がなくても交換することができ、選択した実施形態において用いることができる。同様の変更が多くの点に適用されてもよい。このような変更は、開示内容から逸脱しているとみなされるべきではなく、この種の修正はすべて開示内容の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本開示の例示的な実施形態に係る、容器を成形するための成形システムの概略図である。
【
図2】
図1の成形システムを用いて形成された容器の第1の形状、
図1の成形システムの逆延伸ロッド、および
図1の成形システムを用いて形成された上記容器の第2の形状の概略図である。
【
図3A】
図1の成形システムを用いて形成された上記容器の上記第2の形状の底面図である。
【
図3B】
図2の成形システムを用いて形成された上記容器の上記第2の形状の側面図である。