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特許6095846移動性最適化方法、ユーザ装置およびアクセスネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6095846
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】移動性最適化方法、ユーザ装置およびアクセスネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/16 20090101AFI20170306BHJP
   H04W 48/20 20090101ALI20170306BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20170306BHJP
【FI】
   H04W36/16
   H04W48/20
   H04W48/16 131
【請求項の数】18
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-504464(P2016-504464)
(86)(22)【出願日】2014年3月19日
(65)【公表番号】特表2016-517231(P2016-517231A)
(43)【公表日】2016年6月9日
(86)【国際出願番号】CN2014073665
(87)【国際公開番号】WO2014154103
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2015年11月9日
(31)【優先権主張番号】201310109378.0
(32)【優先日】2013年3月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】500266829
【氏名又は名称】中興通訊股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100125874
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 純市
(74)【代理人】
【識別番号】100189544
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 啓伸
(72)【発明者】
【氏名】崔 云鵬
(72)【発明者】
【氏名】戴 謙
(72)【発明者】
【氏名】毛 磊
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−503437(JP,A)
【文献】 China Mobile, Huawei, HiSilicon,Optimised LTE key hierarchy for small data transmission[online], 3GPP TSG-SA WG3#70 S3-130027,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG3_Security/TSGS3_70_Sophia/Docs/S3-130027.zip>,2013年 1月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動性最適化方法であって、
スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)は、セル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うことを含み、
前記スモールデータ優先セル再選択原則情報は、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、前記現在のセルの再選択優先順位が最も高いこと、
再選択条件を満たすセルが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のセルが含まれると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから再選択優先順位の最も高いセルおよび/またはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルのみから再選択優先順位の最も高いセルまたはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して選択すること、および
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む、前記移動性最適化方法。
【請求項2】
前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、
スモールデータを受信または送信しようとするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含むことを特徴とする
請求項1に記載の移動性最適化方法。
【請求項3】
前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルが優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルが優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じるがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項に記載の移動性最適化方法。
【請求項4】
前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルがサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定の時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項に記載の移動性最適化方法。
【請求項5】
前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項またはに記載の移動性最適化方法。
【請求項6】
移動性最適化方法であって、
ネットワーク側が、正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)へスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報が含まれているセル再選択情報を提供することと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲット基地局(eNB)を優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信することとを含み、
前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む、前記移動性最適化方法。
【請求項7】
前記セル再選択情報は、システムメッセージと下リンクの無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの一つまたはそれらの組み合わせでUEに伝送されることを特徴とする
請求項に記載の移動性最適化方法。
【請求項8】
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBを優先的にターゲットeNBとして選択すること、および
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBが一つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBをターゲットeNBとして優先的に選択することのうちの一つで最適化されたスモール処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択することを特徴とする
請求項に記載の移動性最適化方法。
【請求項9】
前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含むことを特徴とする
請求項のいずれか1項に記載の移動性最適化方法。
【請求項10】
スモールデータ特性を有するユーザ装置であって、
前記ユーザ装置がセル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあるかどうかを判定するように構成される判定モジュールと、
前記判定モジュールの判定結果に基づいて、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うように構成されるセル再選択モジュールとを含み、
前記スモールデータ優先セル再選択原則情報は、
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、前記現在のセルの再選択優先順位が最も高いこと、
再選択条件を満たすセルが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のセルが含まれると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから再選択優先順位の最も高いセルおよび/またはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するユーザ装置がスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルのみから再選択優先順位の最も高いセルまたはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択すること、および
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む、前記ユーザ装置。
【請求項11】
前記スモールデータ特性を有するユーザ装置は、
スモールデータ属性を有するように構成されるユーザ装置、
スモールデータサービスのみをサポートするユーザ装置、
スモールデータを受信または送信しようとするユーザ装置、および
スモールデータを受信または送信しているユーザ装置のうちの一つを含むことを特徴とする
請求項10に記載のユーザ装置。
【請求項12】
前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルが優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルが優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであるが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項10に記載のユーザ装置。
【請求項13】
前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルがサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項10に記載のユーザ装置。
【請求項14】
前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含むことを特徴とする
請求項12または13に記載のユーザ装置。
【請求項15】
アクセスネットワーク装置であって、
正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)へスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報を含む再選択原則情報が含まれているセル再選択情報を提供するように構成される情報提供モジュールと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲット基地局(eNB)を優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信するように構成されるセル切り替えモジュールとを含み、
前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む、前記アクセスネットワーク装置。
【請求項16】
前記セル再選択情報は、システムメッセージと下りリンクの無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの一つまたはそれらの組み合わせでUEに伝送されることを特徴とする
請求項15に記載のアクセスネットワーク装置。
【請求項17】
前記セル切り替えモジュールは、さらに、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBをターゲットeNBとして選択すること、および
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBが1つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBをターゲットeNBとして優先的に選択することのうちの一つで最適化されたスモールデータ処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択するように構成されることを特徴とする
請求項15に記載のアクセスネットワーク装置。
【請求項18】
前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含むことを特徴とする
請求項1517のいずれか1項に記載のアクセスネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信分野におけるセル再選択および切り替え技術に関し、特に移動性最適化方法、ユーザ装置およびアクセスネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)コミュニケーションは、マシンタイプコミュニケーションとも呼ばれ、近年の新しい通信理念として、マシンタイプコミュニケーションのサービスが広く関心を集めて大規模に応用され、例えば、スマートホーム、物流監視などである。これと同時に、人々の生活水準の継続的な向上に伴い、個性化需要に向けて生じる知能端末、例えばスマートフォン、タブレットPCも強力な勢いを示す。無線通信技術の急速な発展に伴い、知能端末で実行されるサービス種類が増加され、例えばオンラインゲーム、ストリーミングビデオなどである。多くのマシンタイプコミュニケーションと知能端末の応用シーンにおいて、ユーザ装置(UE:User Equipment)から送信されたデータ量が大きくなく(通常は数十〜数百バイト)、少ない物理リソースを占有するだけで、1回のデータ伝送を完了できる。
【0003】
現在の長期発展型システム(LTE:Long Term Evolution)の標準仕様において、伝送されているデータの量が小さくても完全なシグナリングプロセスを確立する必要があると、スモールデータ伝送を行う時に生成されたシグナリングオーバーヘッドがデータ伝送量に比べて非常に大きく、システム効率を深刻に低下させ、そのためスモールデータ伝送特性に対する研究が急務となっている。上記の問題に対して、従来技術は、制御プレーンを使用してデータを送信することおよびユーザプレーンを急速に確立することなどの複数の解決策を考える。ネットワークとユーザ装置バージョンの違い、またはキャリアのポリシーの違いを考えると、ネットワークと端末の違いが最適化されたスモールデータ伝送方法をサポートするかどうかであるので、端末とネットワークがスモールデータを伝送することが失敗し、さらには異常状況を引き起こして逆にネットワーク処理の複雑さを増加してしまう。スモールデータ伝送の解決意図がスモールデータ伝送によるシグナリングオーバーヘッドを減少させることであるので、ネットワークにおけるスモールデータ特性/サービスを有するユーザ装置を、できるだけこの機能をサポートするネットワークに集中させ、このようにしてスモールデータ送信によるネットワーク全体のシグナリングオーバーヘッドをより良く低減でき、ネットワーク全体最適化に確かに役立つ。
【0004】
現在の既存のプロトコルにおいてセル再選択原則は、条件を満たすセルから周波数優先順位の最も高いセルを再選択セルとして選択し、条件を満たすセルの周波数優先順位が同じであると、再選択ソート方法に従ってソートした後、ソート結果に応じて最適なセルを選択することである。既存のプロトコルにおけるセル再選択原則に従ってスモールデータ伝送特性を有するUEを優先的に、スモールデータ伝送方式の最適化をサポートするネットワークに再選択させることができないので、スモールデータ伝送によるネットワーク全体のシグナリングオーバーヘッドを低下させるために、セル再選択原則を最適化する必要がある。同様に、既存のプロトコルにおいてUEが切り替えられる場合に、ソースネットワークがターゲットネットワークを選択する時にスモールデータ伝送特性を有するUEを優先的に、スモールデータ伝送方式の最適化をサポートするネットワークに選択させることができないので、スモールデータ伝送によるネットワーク全体のシグナリングオーバーヘッドを低下させるために、セル切り替え原則を最適化する必要もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術問題を解決するために、本発明の実施形態は、移動性最適化方法、ユーザ装置およびアクセスネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る移動性最適化方法は、
スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)は、セル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うことを含む。
【0007】
一つの実施形態では、前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、
スモールデータを受信または送信しようとするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【0008】
一つの実施形態では、前記スモールデータ優先セル再選択原則情報は、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、前記現在のセルの再選択優先順位が最も高いこと、
再選択条件を満たすセルが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のセルが含まれると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから再選択優先順位の最も高いセルおよび/またはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルのみから再選択優先順位の最も高いセルまたはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して選択すること、および
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0009】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルが優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルが優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じるがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0010】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルがサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定の時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0011】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0012】
本発明の実施形態に係る移動性最適化方法は、
ネットワーク側が、正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)へスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報が含まれているセル再選択情報を提供することと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲット基地局(eNB)を優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信することとを含む。
【0013】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0014】
一つの実施形態では、前記セル再選択情報は、システムメッセージと下リンクの無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの一つまたはそれらの組み合わせでUEに伝送される。
【0015】
一つの実施形態では、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBを優先的にターゲットeNBとして選択すること、および
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBが一つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBをターゲットeNBとして優先的に選択することのうちの一つで最適化されたスモール処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択する。
【0016】
一つの実施形態では、前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【0017】
本発明の実施形態に係るスモールデータ特性を有するユーザ装置は、
前記ユーザ装置がセル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあるかどうかを判定するように構成される判定モジュールと、
前記判定モジュールの判定結果に基づいて、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うように構成されるセル再選択モジュールとを含む。
【0018】
一つの実施形態では、前記スモールデータ特性を有するユーザ装置は、
スモールデータ属性を有するように構成されるユーザ装置、
スモールデータサービスのみをサポートするユーザ装置、
スモールデータを受信または送信しようとするユーザ装置、および
スモールデータを受信または送信しているユーザ装置のうちの一つを含む。
【0019】
一つの実施形態では、前記スモールデータ優先セル再選択原則情報は、
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、前記現在のセルの再選択優先順位が最も高いこと、
再選択条件を満たすセルが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のセルが含まれると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから再選択優先順位の最も高いセルおよび/またはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するユーザ装置がスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルのみから再選択優先順位の最も高いセルまたはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択すること、および
スモールデータ特性を有するユーザ装置が正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0020】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルが優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルが優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであるがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0021】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルがサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するユーザ装置が現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0022】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0023】
本発明の実施形態に係るアクセスネットワーク装置は、
正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するユーザ装置(UE)へスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報を含む再選択原則情報が含まれるセル再選択情報を提供するように構成される情報提供モジュールと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲット基地局(eNB)を優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信するように構成されるセル切り替えモジュールとを含む。
【0024】
一つの実施形態では、前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルのスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0025】
一つの実施形態では、前記セル再選択情報は、システムメッセージと下りリンクの無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの一つまたはそれらの組み合わせでUEに伝送される。
【0026】
一つの実施形態では、前記セル切り替えモジュールは、さらに、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBをターゲットeNBとして選択すること、および
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBが1つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBをターゲットeNBとして優先的に選択することのうちの一つで最適化されたスモールデータ処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択するように構成される。
【0027】
一つの実施形態では、前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態に係る移動性最適化方法、ユーザ装置およびアクセスネットワーク装置は、セル再選択の場合に、スモールデータ特性を有するUEを優先的にスモールデータ伝送方式の最適化をサポートするネットワークに再選択させることができ、セルが切り替えられる場合、スモールデータ伝送特性を有するUEを優先的にスモールデータ伝送方式の最適化をサポートするネットワークに選択させることができる。これにより、スモールデータ伝送によるネットワーク全体のシグナリングオーバーヘッドを低下させ、ネットワークの性能最適化を実現し、システム効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから周波数優先順位の低く且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択するフローチャートである。
図2】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから周波数優先順位の低く且つ同様にスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートである。
図3】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから周波数優先順位の高く且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートである。
図4】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから周波数優先順位の高く且つ同様にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択するフローチャートである。
図5】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから中心周波数が異なるが再選択優先順位が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートである。
図6】本発明の実施形態におけるUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートである。
図7】本発明の実施形態におけるUEが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないソースセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートするターゲットセルに優先的に切り替えられるフローチャートである。
図8】本発明の実施形態におけるUEが、再選択優先順位の低いセルを再選択する条件を満たす複数のセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択セルとして選択するフローチャートである。
図9】発明の実施形態におけるUEが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするソースセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないターゲットセルに優先的に切り替えられるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面と具体的な実施形態を参照して本発明の技術的解決手段をさらに詳しく説明する。
【0031】
本発明の実施形態に係る移動性最適化方法は、スモールデータ特性を有するUEが、セル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うことを含む。
【0032】
ここで、スモールデータ優先セル再選択原則情報は、ネットワークによってUEに送信されてよく、UEの内部に予め設定されてもよい。
【0033】
ここで、スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、
スモールデータを受信または送信しようとするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【0034】
一つの実施形態では、スモールデータ優先セル再選択原則情報は、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、前記現在のセルの再選択優先順位が最も高いこと、
再選択条件を満たすセルが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のセルが含まれると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから再選択優先順位の最も高いセルおよび/またはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルのみから再選択優先順位の最も高いセルまたはセル配列レベルの最もよいセルを選択すること、
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートする現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して選択すること、および
スモールデータ特性を有するUEが正常にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない現在のセルに常駐する場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0035】
一つの実施形態では、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを遅延して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子がサービスセルスモールデータ処理能力因子に対応する)の和がサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルが優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子(当該因子がサービスセルスモールデータ処理能力因子に対応する)の和がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルが優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしない再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子は周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理因子に対応する)の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルがサービスセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子は周波数が同じであるスモールデータ処理因子に対応する)の和より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じるが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0036】
一つの実施形態では、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを加速して再選択することは、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択受信レベルがサービスセルのセル選択受信レベル閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子が再選択優先順位の低いスモールデータ処理因子に対応する)の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、サービスセルのセル選択品質がサービスセルのセル選択品質閾値より低く、且つ再選択優先順位の低いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子(当該因子が再選択優先順位の低いスモールデータ処理因子に対応する)の和が優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の低いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択受信レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子が再選択優先順位の高いスモールデータ処理因子に対応する)の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択受信レベル閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定時間内に、再選択優先順位の高いセルのセル選択品質とスモールデータ処理能力因子(該因子が再選択優先順位の高いスモールデータ処理因子に対応する)の和が優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値より高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする再選択優先順位の高いセルを再選択すること、
連続した第一の所定の時間内に、中心周波数がサービスセルと異なるが、再選択優先順位が同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子は、周波数が異なるが再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理因子に対応する)の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択すること、および
連続した第一の所定時間内に、中心周波数がサービスセルと同じであるセルは、そのセル配列レベルとスモールデータ処理能力因子(当該因子は周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子に対応する)の和がサービスセル配列レベルより高く、同時にスモールデータ特性を有するUEが現在のセルに第二の所定時間以上常駐することを満たす場合、中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択することのうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0037】
一つの実施形態では、スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0038】
前記移動性最適化方法に対応して、本発明の実施形態に係るスモールデータ特性を有するユーザ装置は、
前記ユーザ装置がセル再選択を実行する過程において、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあるかどうかを判定するように構成される判定モジュールと、
前記判定モジュールの判定結果に基づいて、候補セルにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルがあることを確定した場合、スモールデータ優先セル再選択原則情報に基づいてセル再選択を行うように構成されるセル再選択モジュールとを含む。
【0039】
ここで、ユーザ装置の内部の判定モジュールとセル再選択モジュールの具体的な実行機能は、上記の方法の通りであるので、ここで説明を省略する。
【0040】
以下、具体的な実施形態を参照して前記移動性最適化方法をさらに詳しく説明する。
【0041】
図1は、UEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから周波数優先順位の低く且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0042】
ステップ101において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0043】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、および無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータ属性を有するように構成され、現在のセルは、セルAである。
【0044】
ステップ102において、UEは、常駐しているセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0045】
基地局(eNB)は、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータ(即ちセル再選択関連情報)をUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうか情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0046】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。セルAの再選択優先順位が4であるが、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、現在、当該セルの再選択優先順位が最も高く、7であると考えられる。優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値が4dBであり、サービスセルのセル選択品質閾値が3dBであり、再選択優先順位の低いスモールデータ処理因子とサービスセルスモールデータ処理因子が同じであって、いずれも1dBである。
【0047】
ステップ103において、UEは、IDLE(アイドル)状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0048】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0049】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0050】
ステップ104において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0051】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0052】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が2dBであり、セルCのセル選択品質が5dBであり、セルAのセル選択品質が1dBであり、且つセルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ4、6であり、いずれもセルAより低い。
【0053】
ステップ105において、UEは、測定結果が優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0054】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAより低いので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果がセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0055】
セルAは以下を満たす:セル選択品質(1dB)+サービスセルスモールデータ処理能力因子(1dB)<サービスセルのセル選択品質閾値(3dB)。
【0056】
セルBは以下を満たす:セル選択品質(2dB)+再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子(1dB)<優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0057】
セルCは以下を満たす:セル選択品質(5dB)>優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0058】
ステップ106において、連続したT時間内にいずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0059】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルCに取得された再選択結果がいずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たす。
【0060】
ステップ107において、優先順位の低いセル再選択条件を満たし且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択する。
【0061】
UEがセルAに常駐する時間が3sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルCを再選択することを決定する。UEがセルCに常駐した場合、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、UEは、セルCの優先順位が最も低く、0であると考える。
【0062】
図2は、UEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルから周波数優先順位の低く且つ同様にスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0063】
ステップ201において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0064】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、および無線リソース制御接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータ属性を有するように構成され、現在のセルは、セルAである。
【0065】
ステップ202において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0066】
eNBは、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0067】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、当該セルの再選択優先順位が最も高く、7であり、優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値が4dBであり、サービスセルのセル選択品質閾値が3dBであり、再選択優先順位の低いスモールデータ処理因子とサービスセルスモールデータ処理因子が同じであって、いずれも1dBである。
【0068】
ステップ203において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0069】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0070】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0071】
ステップ204において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0072】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0073】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしなく、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートすることを知る。この場合にセルBのセル選択品質が4dBであり、セルCのセル選択品質が4dBであり、セルAのセル選択品質が1dBであり、且つセルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ4、6であり、いずれもセルAより低い。
【0074】
ステップ205において、UEは、測定結果が優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0075】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAより低いので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果が優先順位の低いセルを再選択するセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0076】
セルAは以下を満たす:セル選択品質(1dB)+サービスセルスモールデータ処理能力因子(1dB)<サービスセルのセル選択品質閾値(3dB)。
【0077】
セルBは以下を満たす:セル選択品質(4dB)+再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子(1dB)>優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0078】
セルCは以下を満たす:セル選択品質(4dB)=優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0079】
ステップ206において、連続したT時間内にいずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0080】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルCに取得された再選択結果がいずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たす。
【0081】
ステップ207において、優先順位の低いセル再選択条件を満たし且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択する。
【0082】
UEがセルAに常駐する時間が4sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルBを再選択することを決定する。UEがセルBに常駐した場合、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、UEは、セルBの優先順位が最も高く、7であると考える。
【0083】
図3は、UEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから周波数優先順位の高く且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0084】
ステップ301において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0085】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、および無線リソース制御接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータサービスのみをサポートし、現在のセルは、セルAである。
【0086】
ステップ302において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0087】
eNBは、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0088】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。当該セルの再選択優先順位が3であり、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、当該セルの再選択優先順位が最も低く、0であると考えられる。優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値が3dBであり、サービスセルのセル選択品質閾値が3dBであり、再選択優先順位の高いスモールデータ処理因子とサービスセルスモールデータ処理因子が同じであって、いずれも2dB(当該因子の値の範囲は、0〜31dBであってよい)である。
【0089】
ステップ303において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0090】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0091】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0092】
ステップ304において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0093】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0094】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が3dBであり、セルCのセル選択品質が2dBであり、セルAのセル選択品質が2dBである。セルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ4、6であり、いずれもセルAより高い。
【0095】
ステップ305において、UEは、測定結果が優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0096】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAより高いので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果が優先順位の高いセルを再選択するセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0097】
セルBは以下を満たす:セル選択品質(3dB)+再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子(2dB)>優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値(3dB)。
【0098】
セルCは以下を満たす:セル選択品質(2dB)<優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値(3dB)。
【0099】
ステップ306において、連続したT時間内にいずれも優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0100】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルBに取得された再選択結果がいずれも優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たす。
【0101】
ステップ307において、優先順位の高いセル再選択条件を満たし、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択する。
【0102】
UEがセルAに常駐する時間が2sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルBを再選択することを決定する。UEがセルBに常駐した場合、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、UEは、セルBの優先順位が最も高く、7であると考える。
【0103】
図4は、UEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから周波数優先順位の高く且つ同様にスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルを再選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0104】
ステップ401において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0105】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、および無線リソース制御接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータサービスのみをサポートし、現在のセルは、セルAである。
【0106】
ステップ402において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0107】
eNBは、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0108】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。当該セルの再選択優先順位が3であり、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、当該セルの再選択優先順位が最も低く、0であると考えられる。優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値が3dBであり、サービスセルのセル選択品質閾値が3dBであり、再選択優先順位の高いスモールデータ処理因子とサービスセルスモールデータ処理因子が同じであって、いずれも1dB(当該因子の値の範囲は、0〜31dBであってよい)である。
【0109】
ステップ403において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0110】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0111】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0112】
ステップ404において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0113】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0114】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が1dBであり、セルCのセル選択品質が4dBであり、セルAのセル選択品質が2dBである。セルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ4、6であり、いずれもセルAより高い。
【0115】
ステップ405において、UEは、測定結果が優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0116】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAより高いので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果が優先順位の高いセルを再選択するセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0117】
セルBは以下を満たす:セル選択品質(1dB)+再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子(1dB)<優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値(3dB)。
【0118】
セルCは以下を満たす:セル選択品質(4dB)>優先順位の高いセルを再選択するセル選択品質閾値(3dB)。
【0119】
ステップ406において、連続したT時間内にいずれも優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0120】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルCに取得された再選択結果がいずれも優先順位の高いセルを再選択する閾値条件を満たすので、UEは、セルCを選択することを決定する。
【0121】
ステップ407において、優先順位の高いセル再選択条件を満たし、且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択する。
【0122】
UEがセルAに常駐する時間が2sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルCを再選択することを決定する。UEがセルCに常駐した場合、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、UEは、セルCの優先順位が最も低く、0であると考える。
【0123】
図5はUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから中心周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0124】
ステップ501において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0125】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、および無線リソース制御接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータサービスのみをサポートし、現在のセルは、セルAである。
【0126】
ステップ502において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージとRRCメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0127】
eNBは、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたは/およびRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0128】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータをシステムメッセージでUEへ送信し、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をUEへRRCシグナリングで送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。当該セルの再選択優先順位が3であり、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、当該セルの再選択優先順位が最も低く、0であると考えられる。セル遅延値が1dBであり、周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子が1dB(当該因子の値の範囲が0〜31dB)であり、セル間のオフセット量が0dBである。
【0129】
ステップ503において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0130】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0131】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0132】
ステップ504において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0133】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0134】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が3dBであり、セルCのセル選択品質が3dBであり、セルAのセル選択品質が2dBである。セルBとセルCのセル再選択優先順位がいずれも0であり、セルAと同じである。
【0135】
ステップ505において、UEは、測定結果が同じ優先順位のセルのセル配列レベル条件を満たすかどうかを判定する。
【0136】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAと同じであるので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果が同じ優先順位のセルのセル配列レベル条件を満たすかどうかを判定する。
【0137】
セルAは以下を満たす:サービスセルレベル=セル選択品質(1dB)+セル遅延値(1dB)=2dB。
【0138】
セルBは以下を満たす:隣接セルレベル=セル選択品質(3dB)+周波数が異なるが再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理因子(1dB)=4dB。
【0139】
セルCは以下を満たす:隣接セルレベル=セル選択品質(3dB)。
【0140】
セルBの隣接セルレベル>セルCの隣接セルレベル>セルAのサービスセルレベル。
【0141】
ステップ506において、連続したT時間内にいずれも同じ優先順位のセルのセル配列レベル条件を満たすかどうかを判定する。
【0142】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルBに取得されたセル配列レベルがいずれもセルCとセルAより高い。
【0143】
ステップ507において、同じ優先順位のセル再選択条件を満たし且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択する。
【0144】
UEがセルAに常駐する時間が2sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルBを再選択することを決定する。UEがセルBに常駐した場合、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、UEは、セルBの優先順位が最も高く、7であると考える。
【0145】
図6はUEが、常駐しているスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないセルから中心周波数が同じであり且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択するフローチャートであり、ステップを含む。
【0146】
ステップ601において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0147】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、およびRRC接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータを送信しようとし、現在のセルは、セルAである。
【0148】
ステップ602において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0149】
eNBは、セル再選択情報が含まれるシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0150】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。当該セルの再選択優先順位が3であり、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、当該セルの再選択優先順位が最も低く、0であると考えられる。セル遅延値が1dBであり、同じ周波数のスモールデータ処理能力因子が1dB(当該因子の値の範囲が0〜31dBであってよい)であり、セル間のオフセット量が0dBである。
【0151】
ステップ603において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0152】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0153】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれもセルAの中心周波数と同じである。
【0154】
ステップ604において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0155】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0156】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が4dBであり、セルCのセル選択品質が4dBであり、セルAのセル選択品質が2dBである。セルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ3と4である。
【0157】
ステップ605において、UEは、測定結果が同じ中心周波数のセルのセル配列レベル条件を満たすかどうかを判定する。
【0158】
UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して、測定結果がセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0159】
この実施形態において、セルBとセルCがセルAの中心周波数と同じであるので、同じ周波数のセルのセル再選択方案を使用する。
【0160】
セルAは以下を満たす:サービスセルレベル=セル選択品質(2dB)+セル遅延値(1dB)=3dB。
【0161】
セルBは以下を満たす:隣接セルレベル=セル選択品質(4dB)+同じ周波数のスモールデータ処理因子(1dB)=5dB。
【0162】
セルCは以下を満たす:隣接セルレベル=セル選択品質(4dB)。
【0163】
セルBの隣接セルレベル>セルCの隣接セルレベル>セルAのサービスセルレベル。
【0164】
UEが連続したT時間内に測定して取得した結果は、いずれも上記の結果と同じである。本実施形態においてTが600msである。
【0165】
ステップ606において、連続したT時間内にいずれも同じ優先順位のセルのセル配列レベル条件を満たすかどうかを判定する。
【0166】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルBに取得されたセル配列レベルがいずれもセルCとセルAより高い。
【0167】
ステップ607において、同じ中心周波数のセル再選択条件を満たし且つスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択する。
【0168】
UEがセルAに常駐する時間が2sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超えるので、UEは、セルBを再選択することを決定する。UEがセルBに常駐した場合、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、UEは、セルBの優先順位が最も高く、7であると考える。
【0169】
図7はUEが、再選択優先順位の低いセルを再選択する条件を満たすセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択セルとして選択するフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0170】
ステップ701において、スモールデータ特性を有するUEは、正常に現在のセルに常駐する。
【0171】
UEは、セル選択またはセル再選択プロセスを通じた後、正常に現在のセルに常駐する。UEは、正常に常駐するセルで、システムメッセージを受信し、およびRRC接続確立プロセスなどを開始することができる。本実施形態において、UEは、スモールデータを送信しようとし、現在のセルは、セルAである。
【0172】
ステップ702において、UEは、常駐するセルでシステムメッセージを取得することにより、セル再選択関連情報を取得する。
【0173】
eNBは、セル再選択情報が含まれているシステムメッセージまたはRRCシグナリングを使用し、セル再選択プロセスに関連するパラメータをUEに伝送することができる。eNBは、当該メッセージに、セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの情報を含めてUEに通知し、UEのためにその後のセル再選択プロセスを行うための支援を提供することもできる。
【0174】
本実施形態において、eNBは、次のセル再選択プロセスのために、セル再選択プロセスに関連するパラメータ、およびスモールデータ処理能力の最適化をサポートする情報をシステムメッセージでUEへ送信する。セル再選択プロセスにおける関連パラメータは、セル再選択優先順位、セル遅延値および同じ周波数のセル選択受信レベル閾値などのパラメータを含む。セルAの再選択優先順位が4であり、当該セルがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするので、当該セルの再選択優先順位が最も高く、7であると考えられる。低い優先順位のセルを再選択するセル選択品質閾値が4dBであり、サービスセルのセル選択品質閾値が3dBであり、再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子とサービスセルスモールデータ処理能力因子が同じであり、いずれも1dBである。
【0175】
ステップ703において、UEは、IDLE状態測定構成情報が含まれているRRCシグナリングでIDLE状態の測定構成を取得する。
【0176】
eNBは、測定構成情報が含まれているRRC接続再構成シグナリングでIDLE状態のUEに対して測定構成を行う。
【0177】
この例においてUEにより測定された隣接セルは、2つであって、それぞれセルBとセルCである。この2つのセルは、いずれも異なる周波数のセルである。
【0178】
ステップ704において、UEは、ネットワーク側の構成に応じてIDLE状態測定を行う。
【0179】
UEは、eNBにより構成された測定情報に応じて測定し、測定された後に各セルの基準信号受信電力または基準信号受信品質を取得し、上記のパラメータが、UEがセル再選択を行うプロセスに不可欠なものである。
【0180】
本実施形態において、UEは、セルを測定し、測定されたシステムメッセージから、セルBがスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないことを知る。この場合にセルBのセル選択品質が4dBであり、セルCのセル選択品質が5dBであり、セルAのセル選択品質が1dBである。且つ、セルBとセルCのセル再選択優先順位がそれぞれ4、6であって、いずれもセルAより低い。
【0181】
ステップ705において、UEは、測定結果が優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0182】
この実施形態において、セルBとセルCのセル再選択レベルがいずれもセルAより低いので、UEは、最適化されたセル再選択ルールに準拠して測定結果がセル再選択条件を満たすかどうかを判定する。
【0183】
セルAは以下を満たす:セル選択品質(1dB)+サービスセルスモールデータ処理能力因子(1dB)<サービスセルのセル選択品質閾値(3dB)。
【0184】
セルBは以下を満たす:セル選択品質(4dB)+再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子(1dB)>優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0185】
セルCは以下を満たす:セル選択品質(5dB)>優先順位の低いセルを再選択するセル選択品質閾値(4dB)。
【0186】
ステップ706において、連続した時間Tでいずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たすかどうかを判定する。
【0187】
この実施形態において、時間Tが2sであり、連続した2sで、セルBとセルCに取得された再選択結果は、いずれも優先順位の低いセルを再選択する閾値条件を満たす。
【0188】
ステップ707において、優先順位の低いセルを再選択する条件を満たす複数のセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを再選択セルとして選択する。
【0189】
UEがセルAに常駐する時間が3sであって、サービスセルに少なくとも1s常駐する再選択閾値を超える。スモールデータ優先再選択原則を使用し、UEは、再選択優先順位の低いセルを再選択する条件を満たす複数のセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを優先的に再選択セルとして選択するので、UEは、セルCを再選択することを決定する。UEがセルCに常駐した場合、セルCがスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないので、UEは、セルCの優先順位が最も低く、0であると考える。
【0190】
本発明の実施形態に係る移動性最適化方法は、
ネットワーク側が、正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するUEへスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報が含まれているセル再選択情報を提供することと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲット基地局(eNB)を優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信することとを含む。
【0191】
ここで、前記スモールデータ処理能力因子は、
再選択優先順位の低いスモールデータ処理能力因子、
再選択優先順位の高いスモールデータ処理能力因子、
周波数が異なるが、再選択優先順位が同じであるスモールデータ処理能力因子、
周波数が同じであるスモールデータ処理能力因子、および
サービスセルスモールデータ処理能力因子のうちの一つまたは多様な組み合わせを含む。
【0192】
前記セル再選択情報は、システムメッセージと下リンクの無線リソース制御RRCシグナリングのうちの一つまたはそれらの組み合わせでUEに伝送される。
【0193】
一つの実施形態では、以下の方式の一つで最適化されたスモール処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択する。すなわち、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBを優先的にターゲットeNBとして選択すること、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力をサポートするeNBが一つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBを優先的にターゲットeNBとして選択することである。
【0194】
前記スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【0195】
前記移動性最適化方法に対応して、本発明に係るアクセスネットワーク装置は、
正常にセルに常駐する、スモールデータ特性を有するUEへスモールデータ処理能力因子および/またはネットワークがスモールデータ処理能力の最適化をサポートするかどうかの能力情報を含む再選択原則情報が含まれているセル再選択情報を提供するように構成される情報提供モジュールと、
切り替えが実行される場合、スモールデータ特性を有するUEのために最適化されたスモールデータ処理能力を有し且つ切り替え条件を満たすターゲットeNBを優先的に選択し、そして選択されたターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信するように構成されるセル切り替えモジュールとを含む。
【0196】
一つの実施形態では、セル切り替えモジュールは、さらに以下の方式の一つで最適化されたスモールデータ処理能力を有するターゲットeNBを優先的に選択するように構成される。すなわち、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートする複数のeNBが含まれると、そのなかの性能の最もよいeNBおよび/または負荷の最も小さいeNBをターゲットeNBとして選択すること、
切り替え条件を満たすターゲットeNBが複数である場合、そのなかにスモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBが1つだけであると、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするeNBをターゲットeNBとして優先的に選択することである。
【0197】
一つの実施形態では、スモールデータ特性を有するUEは、
スモールデータ属性を有するように構成されるUE、
スモールデータサービスのみをサポートするUE、および
スモールデータを受信または送信しているUEのうちの一つを含む。
【0198】
以下、具体的な実施形態を参照して前記移動性最適化方法をさらに詳しく説明する。
図8はUEが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートしないソースセルから優先的にスモールデータ処理能力の最適化をサポートするターゲットセルに切り替えられるフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0199】
ステップ801において、ソースセルは、RRCシグナリングを使用してUEのために測定を構成する。
【0200】
この実施形態において、ソースセルは、RRC接続再構成メッセージを使用してUEのために測定メッセージを構成する。
【0201】
ステップ802において、UEは、測定結果をソースセルに報告する。
【0202】
UEが構成された報告測定条件を満たす場合、ソースeNBへ測定結果を報告する。
【0203】
ステップ803において、ソースセルは、UEから報告された測定結果に基づいて切り替え判定を行ってターゲットeNBを選択する。
【0204】
UEから報告された測定結果が切り替え条件を満たすので、ソースeNBは、切り替えを実行することを決定する。本実施形態において、eNB A1とeNB A2は、いずれもターゲットセルとして切り替えられることができ、ここで、eNB A1がスモールデータ処理能力の最適化をサポートし、eNB A2がスモールデータ処理能力の最適化をサポートしない。最適化されたターゲットセル選択方案に従って、複数のセルがターゲットセルとすることができる場合、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするセルを優先的にターゲットセルとして選択し、そのため本実施形態においてeNB A1をターゲットセルとして選択する。
【0205】
ステップ804において、ソースeNBは、ターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信する。
【0206】
ソースeNBは、切り替え要求をターゲットeNB A1へ開始し、当該メッセージにはUEのRRCコンテキストおよび歴史情報などの情報要素が含まれている。
【0207】
ステップ805において、ターゲットセルは、ソースセルへ切り替え確認メッセージを返信する。
【0208】
ターゲットeNB A1は、ソースeNBの切り替え要求を受信した後、アクセス許容制御条件に基づいて当該UEがアクセスできるかどうかを判定する。本実施形態において、ターゲットeNB A1は、UEのアクセスを許容し、そしてこのメッセージで専用ランダムアクセスプリアンブルシーケンスおよびターゲットeNB A1安全アルゴリズム情報などをUEへ送信し、ターゲットeNB A1は、ソースeNBへ切り替え要求確認メッセージを送信する。
【0209】
図9はUEが、スモールデータ処理能力の最適化をサポートするソースセルからスモールデータ処理能力の最適化をサポートしないターゲットセルに切り替えられるフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0210】
ステップ901において、ソースセルは、RRCシグナリングを使用してUEのために測定を構成する。
【0211】
本実施形態において、ソースセルは、RRC接続再構成メッセージを使用してUEのために測定情報を構成する。
【0212】
ステップ902において、UEは、測定結果をソースセルに報告する。
【0213】
UEが、設定された報告測定条件を満たす場合、ソースeNBへ測定結果を報告する。
【0214】
ステップ903において、ソースセルは、UEから報告された測定結果に基づいて切り替え判定を行ってターゲットeNBを選択する。
【0215】
UEから報告された測定結果が切り替え条件を満たすので、ソースeNBは、切り替えを実行することを決定する。本実施形態において、eNB A1は、スモールデータ処理能力をサポートし、eNB A2は、スモールデータ処理能力をサポートしない。ここで、eNB A1は、ソースeNBがターゲットeNBを選択する条件を満たしなく、eNB A2は、ソースeNBがターゲットeNBを選択する条件を満たす。最適化されたターゲットセル選択スキームに従って、本実施形態においてeNB A2をターゲットセルとして選択する。
【0216】
ステップ904において、ソースeNBは、ターゲットeNBへ切り替え要求メッセージを送信する。
【0217】
ソースeNBは、切り替え要求をターゲットeNB A2へ開始し、当該メッセージにはUEのRRCコンテキストおよび歴史情報などの情報要素が含まれている。
【0218】
ステップ905において、ターゲットセルは、ソースセルへ切り替え確認メッセージを返信する。
【0219】
ターゲットeNB A2は、ソースeNBの切り替え要求を受信した後、アクセス許容制御条件に基づいて当該UEがアクセスできるかどうかを判定する。この例においてターゲットeNB A2は、UEのアクセスを許容し、そしてこのメッセージで専用ランダムアクセスプリアンブルシーケンスおよびターゲットeNB A1安全アルゴリズム情報などをUEへ送信し、ターゲットeNB A2は、ソースeNBへ切り替え要求確認メッセージを送信する。
【0220】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限することに用いられるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9