【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため
、本発明は、
参考例として、a)炭素ナノチューブ溶液100重量部を基準に炭素ナノチューブを0.0001乃至10重量部含むように炭素ナノチューブ溶液を生成し、前記炭素ナノチューブ溶液及び酸化剤を50乃至400atmの圧力で注入して前記炭素ナノチューブ溶液及び前記酸化剤の混合液を予熱する段階;b)前記予熱された混合液中の炭素ナノチューブを、50乃至400atmの亜臨界水または超臨界水条件において表面処理(functionalizing)する段階;c)前記表面処理された生成物を0乃至100℃に冷却及び1乃至10atmに減圧する段階;及びd)前記減圧された生成物を回収する段階;を含む連続的な方法で表面処理された、炭素ナノチューブを提供する。
【0009】
本発明は、炭素ナノチューブ溶液100重量部を基準に炭素ナノチューブを0.0001乃至10重量部含むように炭素ナノチューブ溶液が生成される前処理槽;前記
前処理槽で生成された炭素ナノチューブ溶液
と酸化剤
との混合液が50乃至400atmの圧力で注入される予熱槽;前記予熱槽を経た混合液が50乃至400atmの亜臨界水または超臨界水条件において表面処理される表面処理反応槽;前記表面処理反応槽を経て表面処理された生成物を0乃至100℃に冷却して1乃至10atmに減圧する冷却・減圧槽;及び前記冷却・減圧槽を経て生成物が回収される生成物貯蔵槽;から構成される、炭素ナノチューブの連続的な表面処理装置を提供する。
【0010】
以下、本発明に添付された図面を参照して本発明の望ましい一実施例を詳細に説明する。先ず、図面のうち、同一な構成要素または部品はできる限り同一な参照符号を示していることに留意しなければならない。本発明を説明することにおいて、関連された公知機能或いは構成に対する具体的な説明は本発明の要旨を曖昧にしないために省略する。
【0011】
本明細書に使用される程度を表す用語の“約”、“実質的に”などは、言及された意味に固有な製造及び物質の許容誤差が提示される時、その寸法からまたはその寸法に近い意味で使用され、本発明をわかり易くするために正確であったりまたは絶対的な寸法が言及された開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使われる。
【0012】
図1は本発明の望ましい一実施例による炭素ナノチューブの連続的な表面処理工程図である。
図1を参照すれば、本発明の炭素ナノチューブはa)予熱段階S100;b)表面処理段階S200;c)冷却・減圧段階S300;及びd)生成物回収段階S400;を含む炭素ナノチューブの連続的な表面処理方法を提供し、前記c)段階の冷却の後、表面処理された生成物を濾過するe)濾過段階S310がさらに含まれ、d)段階の生成物を分散させるf)分散段階S410がさらに含まれる。
【0013】
図2は本発明の望ましい一実施例による炭素ナノチューブの連続的な表面処理装置工程図である。
図2を参照すれば、本発明の連続的な表面処理装置工程は予熱槽110、表面処理反応槽130、冷却・減圧槽150、生成物貯蔵槽170が含まれる。
【0014】
先ず、予熱段階S100において、前記予熱槽110にはa)炭素ナノチューブ(CNT)溶液及び酸化剤を50乃至400atmの圧力で注入して混合液を予熱する段階が進まれる。
【0015】
前記混合液が製造される前に、CNTと溶媒が前処理槽10に投入されて循環ポンプ11によってCNT溶液を製造す
る。前記CNT溶液に含まれる前記溶媒は水、脂肪族アルコール、二酸化炭素及びこれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0016】
また、前記CNTは前記CNT溶液100重量部を基準に0.0001乃至10重量部含ま
れ、0.001乃至3重量部含まれることが最も望ましい。前記CNTが0.0001重量部未満である場合、CNTの回収量が非常に少なくなり、10重量部を超える場合は前記CNT溶液の粘度上昇で高圧の注入が難しい。
【0017】
前記製造されたCNT溶液がCNT溶液の高圧注入ポンプ12を介して50乃至400atmの圧力で予熱槽110に投入される過程において、酸化剤の高圧注入ポンプ13を介して50乃至400atmの圧力で投入される酸化剤と接触して熱交換器14の前端で前記CNT溶液と酸化剤とが混合されて予熱
槽110に投入され、これらの混合液が100乃至370℃で予熱される。
【0018】
前記高圧注入ポンプを介してCNT溶液及び酸化剤の注入時、圧力が50atm未満であれば、CNT溶液を予熱槽110に注入しにくい又は酸化剤をCNT溶液に添加しにくく、400atmを超えると、高すぎる圧力でエネルギーの損失がもたらされ、CNTを表面処理する点において表面処理程度がそれ以上向上しない。
【0019】
前記予熱槽110は、前記混合液を後述する亜臨界水または超臨界水条件において処理される前に、混合液を予め予熱して反応槽130の温度を一定に保持する。
【0020】
従って、前記予熱
槽110の前端に熱交換器14を設けて前記CNT溶液と酸化剤の混合液を予熱させる役割を果たし、この熱交換器14は後述する亜臨界水または超臨界水条件で表面処理された生成物を最終的に冷却させる前にまず温度を下げて以後の冷却の時に消費されるエネルギー損失を防止する役割をする。前記温度が100℃未満である場合、以後の臨界条件(閾値条件)において温度をさらに高く上げるようになってエネルギー損失の防止効果がなく、370℃を超えると、予熱の効果を達成する温度以上に温度を上げるのにかかるエネルギー損失がかえって増加して、熱交換器の設置の効果がなくなる。
【0021】
前記CNTは単一壁(Single-walled)、二重壁(Double walled)、薄い多重壁(Thin multi-walled)、多重壁(Multi-walled)、束形(Roped)及びこれらの混合物からなる群から選ばれて使用されることが望ましい。
【0022】
一方、前記酸化剤は酸素、空気、オゾン、硝酸、過酸化水素、及びこれらの混合物から選ばれ、前記混合液中のCNTの炭素当量に比例して0.001当量乃至10当量が含まれる。前記酸化剤によってCNTが酸化されながら表面処理されてCNTの分散性が増加するようになる。従って、前記酸化剤がCNT炭素を基準に0.001当量未満で注入されると、CNTが酸化剤と均一に酸化されずに表面処理の程度が低くなって分散性が改善されず、10当量を超えると、超えられた量ほどに表面処理効果が大きくならずに原料の無駄遣いをもたらす。
【0023】
前記予熱段階を経た混合液は表面処理段階S200に進む。
【0024】
b)前記予熱槽110からa)段階を経て予熱された混合液は連続的な表面処理反応槽130に移送されて50乃至400atmの亜臨界水または超臨界水条件において炭素ナノチューブの表面処理段階が行われる。また、前記亜臨界水または超臨界水条件時の混合液の温度が100乃至600℃であることが望ましい。
【0025】
前記亜臨界水の条件の圧力は50乃至260atmであることが望ましく、60atm乃至260atmであることがさらに望ましい。また、温度は100乃至380℃であることが望ましく、200乃至350℃であることがさらに望ましい。この際の処理時間は1分乃至30分間であることが望ましく、5分乃至15分間であることがさらに望ましい。
【0026】
一方、前記超臨界水条件は150乃至400atmであることが望ましく、210乃至360atmであることが最も望ましい。また、温度は350乃至600℃であることが望ましく、370乃至500℃であることが最も望ましい。この際の処理時間は1分乃至30分間であることが望ましく、5分乃至15分間であることがさらに望ましい。
【0027】
このような亜臨界水または超臨界水条件によって前記酸化剤と前記CNT溶液が完璧に混合されて短時間内に、前記酸化剤が固まっているCNT粒子間に均一に浸透してCNT表面を均一な濃度で酸化されるようにする。従って、前記亜臨界水または超臨界水の状態で前記酸化剤の浸透力が優れたものとなって、酸化反応がより均一となって速く進み、表面処理効果が増進されるようになる。
【0028】
前記亜臨界水または超臨界水条件は表面処理の程度の調節のための選択条件で、水が前記に示した温度または圧力の条件を意味する。
【0029】
特に、亜臨界水条件において表面処理されたCNTの場合、水或いは有機溶剤における分散度が最も高い特性を示し、超臨界水条件の場合、亜臨界水の条件より少量の酸化剤を使用しても表面処理が亜臨界水程度の効果を示す。
【0030】
前記予熱
槽110の前端に設けられて混合液の予熱に使われた熱交換器14の熱源は前記表面処理反応槽130から排出されて表面処理された高温の生成物溶液であり、前記混合液は生成物溶液が100乃至370℃になるように1次冷却するに使用されてエネルギー損失を防止することができる。
【0031】
前記表面処理段階を経た表面処理された生成物を冷却・減圧段階S300に進ませて、c)前記表面処理された生成物を0乃至100℃に冷却及び1乃至10atmに減圧する段階に進む。
【0032】
前記表面処理された生成物を前記熱交換器14による1次冷却後、冷却装置15を介して0乃至100℃に冷却する段階に進ませる。前記冷却温度は20乃至50℃で調節することがさらに望ましい。
【0033】
前記冷却された生成物を冷却・減圧槽150に移送して1乃至10atmに冷却・減圧する段階に進ませるが、前記冷却・減圧は先ず前記の冷却された状態を保持したままで冷却・減圧槽150でキャピラリー減圧装置で10乃至100atmに先ず減圧し、圧力調節装置16で1乃至10atmに最終減圧する。
【0034】
d)前記冷却・減圧を経た生成物を最終的に生成物貯蔵槽170に回収する段階に進ませる。従って、本発明の表面処理された炭素ナノチューブ溶液が完成されて生成物回収段階S400が進まれる。
【0035】
e)前記生成物は溶液状でそのまま利用できるが、粉末での使用のために回収も可能であるが、粉末形態のCNTを得るために前記c)段階において前記表面処理された生成物を冷却させた後、高圧濾過させる段階がさらに含まれる。
【0036】
従って、前記表面処理されて冷却・減圧された生成物には濾過段階S310がさらに含まれてよい。
【0037】
図3は本発明の望ましい一実施例による炭素ナノチューブの濾過装置が含まれた連続的な表面処理装置の工程図である。
図3を参照すれば、前記
図1の装置から前記表面処理されて冷却された生成物を濾過させるために0.001乃至10μmの空隙を有する高圧フィルタが並列で連結されてスイッチング方式で運転される濾過槽210、230がさらに含まれ、前記濾過槽210、230を介して濾過液211、231と表面処理されたCNT濾過生成物213、233に分離排出され、前記濾過液211、231は濾過圧力調節装置21を通じて常圧状態に減圧されて濾過液貯蔵槽300に移送されて処理される。前記濾過槽210、230は必要容量に応じて1つ以上並列に設置できる。
【0038】
具体的に、前記並列に連結された濾過槽210、230で表面処理されたCNT濾過生成物と濾過液に分離されるとき、前記濾過槽210に圧力がかかるとバルブを締めて濾過槽230を開け、前記表面処理されて冷却された生成物を濾過させ、これと同時に濾過槽210内の表面処理されたCNT濾過生成物213を回収し、濾過液211は濾過液貯蔵槽300に移送されて処理される。
【0039】
前記と同一な方法で濾過槽230に圧力がかかるとバルブを締め、濾過槽210に取り替えてこれを開けて連続的に表面処理され冷却された生成物を濾過させ、濾過槽230内の表面処理されたCNT濾過生成物233が回収され、濾過液231は濾過液貯蔵槽300に移送されて処理される過程を繰り返して交互にスイッチ方式に濾過させることによって連続的に表面処理を進ませる。
【0040】
また、前記表面処理されて冷却・減圧された生成物または濾過段階を介して濾過されて表面処理されたCNT濾過生成物は分散段階S410がさらに含まれる。
【0041】
具体的に、前記表面処理されて冷却・減圧された液状の生成物またはe)段階を経た濾過生性物で得られたd)段階の表面処理されたCNT、つまり生成物は前記d)段階以後、f)前記生成物を分散させる段階がさらに含まれる。
【0042】
前記分散は、超音波、プルイダイザー、プルバーライザー、ビードミル、ペイントシェーカーからなる群から選ばれる。
【0043】
ここで、前記d)またはe)段階の生成物は溶媒である水または有機溶剤に分散されるが、溶媒100重量部を基準にして0.00001乃至10重量部が含まれる。前記有機溶剤にはアルコール、ケトン、アミン、アルキルハロゲン、エーテル、フラン、硫黄含有溶剤、及びこれらの混合物からなる群から選ばれ、前記溶媒に分散された生成物の含量が0.00001未満である場合、表面処理による分散性向上効果を予想することが難しく、10重量部を超過すると、分散過程における粘度上昇で効果的な分散が難しい。