特許第6096028号(P6096028)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6096028
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】ハンドル
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/04 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
   B62D1/04
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-67920(P2013-67920)
(22)【出願日】2013年3月28日
(65)【公開番号】特開2014-189207(P2014-189207A)
(43)【公開日】2014年10月6日
【審査請求日】2016年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000229955
【氏名又は名称】日本プラスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】関 崇朗
(72)【発明者】
【氏名】村松 克弥
【審査官】 森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−213250(JP,A)
【文献】 特開2007−210467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/00−1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員に対向する操作用のリム部、操縦装置と接続されるボス部、これらリム部とボス部とを接続するスポーク部、前記ボス部を構成するボス芯金、前記リム部を構成するリム芯金、及び、これらボス芯金とリム芯金とに接続され前記スポーク部を構成するスポーク芯金を備えたハンドル本体と、
このハンドル本体に取り付けられたモジュールとを具備し、
前記スポーク芯金は、
互いに平行な芯金本体部と、
これら芯金本体部間を連結する連結芯金部と、
前記芯金本体部間を連結するとともに前記モジュールが固定される取付部とを有し、
前記芯金本体部は、
一端部が前記リム芯金に連結された第1の連結部と、
一端部が前記ボス芯金に連結された第2の連結部と、
前記第1の連結部の他端部と連結される第1の屈曲部を一端部に有するとともに、前記第2の連結部の他端部と連結される第2の屈曲部を他端部に有し、これら第1の屈曲部と第2の屈曲部との間に連続する連続部とを備え、
前記連結芯金部は、前記ハンドル本体の中心側に向かって突出し前記モジュールに係合される係合爪部を備えて前記連続部間に亘って位置し、
前記取付部は、前記連結芯金部に対して前記第1の連結部側に離間された位置で前記連続部間に亘って位置し、
前記リム芯金は、変形可能な複数の変形許容部を有し、
前記連続部と前記変形許容部とが略同一直線上に配置されている
ことを特徴とするハンドル。
【請求項2】
第1及び第2の屈曲部は、連続部の他の部分よりも変形が容易な弱部であり、
変形許容部は、リム芯金の他の部分よりも変形が容易な弱部である
ことを特徴とする請求項1記載のハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドル本体にモジュールを取り付けたハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両において、円環状をなすリム部と、このリム部の内側に位置するボス部と、これらリム部とボス部とを連結する複数のスポーク部とを備えたステアリングホイール本体を備えたハンドルとしてのステアリングホイールが用いられている。そして、ステアリングホイール本体のボス部にはエアバッグ装置及びホーン装置などを構成するモジュールが取り付けられるとともに、ステアリングホイール本体のスポーク部の芯金は過大な力が加わった際に変形して、自動車の衝突時などに乗員を保護するようになっている。
【0003】
このようなスポーク部としては、例えばステアリングホイールの左右に位置するスポーク部芯金がボス部に対して連結芯金によって連結され、運転席側のスポーク部芯金が連結芯金の左右2箇所に連結バーによって連結されている構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この構成では、連結バーが連結芯金に対して直交するように乗員側に伸び、ヒンジ部を介して運転席側のスポーク部芯金に連結される。そして、この連結芯金は、運転席側のスポーク芯金に対して略直交する方向に沿って伸びる直線状のストレート部と、このストレート部に隣接する傾斜部とを有しており、衝突時などに乗員によって運転席側から荷重が入力された場合、傾斜部の存在により、ストレート部が背面方向に湾曲した際に、連結バーが傾斜部の位置でねじれやすくなっている。しかしながら、この構成の場合、荷重が加わったときに生じる湾曲方向とねじれ方向とのそれぞれについてばらつき変動が大きく、荷重を安定的に吸収するための別途の構成がさらに必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−59435号公報 (第3−5頁、図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、ステアリングホイール本体の変形によって荷重を安定的に吸収できる構成が望まれている。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ハンドル本体の変形により荷重を安定的に効率よく吸収できるハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載のハンドルは、乗員に対向する操作用のリム部、操縦装置と接続されるボス部、これらリム部とボス部とを接続するスポーク部、前記ボス部を構成するボス芯金、前記リム部を構成するリム芯金、及び、これらボス芯金とリム芯金とに接続され前記スポーク部を構成するスポーク芯金を備えたハンドル本体と、このハンドル本体に取り付けられたモジュールとを具備し、前記スポーク芯金は、互いに平行な芯金本体部と、これら芯金本体部間を連結する連結芯金部と、前記芯金本体部間を連結するとともに前記モジュールが固定される取付部とを有し、前記芯金本体部は、一端部が前記リム芯金に連結された第1の連結部と、一端部が前記ボス芯金に連結された第2の連結部と、前記第1の連結部の他端部と連結される第1の屈曲部を一端部に有するとともに、前記第2の連結部の他端部と連結される第2の屈曲部を他端部に有し、これら第1の屈曲部と第2の屈曲部との間に連続する連続部とを備え、前記連結芯金部は、前記ハンドル本体の中心側に向かって突出し前記モジュールに係合される係合爪部を備えて前記連続部間に亘って位置し、前記取付部は、前記連結芯金部に対して前記第1の連結部側に離間された位置で前記連続部間に亘って位置し、前記リム芯金は、変形可能な複数の変形許容部を有し、前記連続部と前記変形許容部と略同一直線上に配置されているものである。
【0008】
請求項2記載のハンドルは、請求項1記載のハンドルにおいて、第1及び第2の屈曲部は、連続部の他の部分よりも変形が容易な弱部であり、変形許容部は、リム芯金の他の部分よりも変形が容易な弱部であるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載のハンドルによれば、互いに平行な芯金本体部の第1の連結部及び第2の連結部に対して第1の屈曲部及び第2の屈曲部を介して連結される連続部間に連結芯金部を配置するとともにこの連結芯金部に対して第1の連結部側に離間された位置に取付部を配置し、この連続部と、リム芯金の変形許容部とを略同一直線上に配置しているので、衝突の衝撃などを受けた際に、乗員がハンドル側に移動してハンドル本体に当接すると、第1の連結部及び第2の連結部が第1の屈曲部及び第2の屈曲部のそれぞれの位置を中心に連続部側へと移動し、スポーク芯金が折り畳まれるように変形して係合爪部が反乗員側に向かうとともに、リム芯金の変形許容部がボス部側へと屈曲変形する。そこで、モジュールを確実に保持しつつ、ハンドル本体が容易かつ確実に変形し、かつ、その変形方向のばらつきが少ないので、このハンドル本体の変形により荷重を安定的に効率よく吸収できる。
【0010】
請求項2記載のハンドルによれば、請求項1記載のハンドルの効果に加え、第1及び第2の屈曲部を、連続部の他の部分よりも変形が容易な弱部とし、変形許容部をリム芯金の他の部分よりも変形が容易な弱部とすることにより、衝突の衝撃などを受けた際に、乗員がハンドル側に移動してハンドル本体に当接すると、この乗員側からの力により、スポーク芯金の第1及び第2の屈曲部とリム芯金の変形許容部とがより確実に変形して、より効率よく荷重を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のハンドルの一実施の形態の芯金の平面図である。
図2】同上ハンドルを模式的に示す芯金の変形動作の説明図である。
図3】同上ハンドルの斜視図である。
図4】同上ハンドルのモジュールを下方から示す斜視図である。
図5】同上ハンドルの一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のハンドルの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1ないし図5において、10はハンドルとしてのステアリングホイールで、このステアリングホイール10は、自動車の運転席の乗員の前方に配置され、ハンドル本体としてのステアリングホイール本体11と、このステアリングホイール本体11の乗員側に装着されたモジュールとしてのエアバッグ装置12となどから構成されている。
【0014】
そして、ステアリングホイール10は、通常傾斜した状態で備えられる図示しない操縦装置としてのステアリングシャフトに装着されるものであるが、以下、エアバッグ装置12側を乗員側、正面側あるいは後側、ステアリングシャフト側を車体側、背面側あるいは前側とし、このステアリングシャフトに沿った前後方向を軸方向とし、その他、このステアリングホイール10が備えられる車体の直進方向を基準として、前後方向及び上下方向などの方向を説明する。
【0015】
そして、ステアリングホイール本体11は、円環状をなすリム部(リング部)15と、このリム部15の内側に位置しステアリングシャフトと接続されるボス部(マウント部)16と、これらリム部15とボス部16とを連結する複数の、例えば本実施の形態では3本のスポーク部17とから構成されている。
【0016】
そして、このステアリングホイール本体11は、金属製の芯金21と、この芯金21の一部を一体的に覆う軟質の被覆部22と、この芯金21の背面側を覆うカバー体24となどを備えている。
【0017】
そして、芯金21は、リム部15、ボス部16及びスポーク部17に対応し、リム芯金25、ボス芯金26、及びスポーク芯金27を備えている。そして、ボス芯金26は、ボスプレートなどとも呼ばれるもので、ステアリングシャフトに嵌着される円筒状のボス26aを備え、このボス26aを金型に配置しマグネシウム合金などのインサート成形により、ボス芯金26の一部、円環状のリム芯金25及び放射状に配置されるスポーク芯金27が一体的に形成されている。また、この芯金21は、乗員を保護するため、大きな力が加わった状態で変形、移動し、衝撃を吸収するようになっている。特に、リム芯金25には、大きな力が加わった状態での変形を許容する変形許容部25a,25aが、下側の両側に他の部分よりも細く形成されている。すなわち、これら変形許容部25a,25aは、リム芯金25の他の部分よりも脆弱な(変形が容易な)弱部であり、例えばリム芯金25において左右対称に配置されている。また、これら変形許容部25a,25aは、リム芯金25の周方向に沿って円弧状に湾曲した領域である。
【0018】
そして、スポーク芯金27は、ボス芯金26の上側部から両側に伸びる両側一対の側部スポーク芯金31と、ボス芯金26の下側部から下方に伸びる屈曲可能部としての下部スポーク芯金32とを備えている。
【0019】
各側部スポーク芯金31は、リム芯金25の側部の内縁に対して一端部が連結されるリム部側連結部34と、ボス芯金26のボス26aの側部に一端部である上端部が連結されるボス部側連結部35と、これら連結部34,35間に正面背面方向に沿って伸びる連結部としての縦壁連結部36とを構成した階段状にそれぞれ屈曲されている。
【0020】
リム部側連結部34は、リム芯金25の側部の内縁から背面方向へと、リム芯金25の中央部側に向けて伸びている。また、このリム部側連結部34には、エアバッグ装置12を固定するための円孔状の一対の位置決め孔34a,34aが正面背面方向に貫通して形成されている。
【0021】
また、ボス部側連結部35は、ボス芯金26のボス26aの側部からリム芯金25側である側方に向けて伸びている。また、このボス部側連結部35には、ボス芯金26の側部に位置して、エアバッグ装置12の案内用の案内受部35aと、ばね受け部35bと、固定接点部35cとが設けられ、これら案内受部35a、ばね受け部35b及び固定接点部35cが、ステアリングホイール本体11が傾斜した状態における上側から下側に順次配置されている。
【0022】
さらに、縦壁連結部36は、リム部側連結部34の他端部と連結されるリム部側屈曲部38を一端部である正面側の端部に備えているとともに、ボス部側連結部35の他端部と連結されるボス部側屈曲部39を他端部である背面側の端部に備え、階段状に屈曲している。また、この縦壁連結部36は、中央部に切欠部41が正面背面方向に沿って長手状に形成されており、この切欠部41の正面側の位置に、ステアリングホイール本体11の中心側に向かって(第1及び第2の)係合爪部としての側部係合爪部43が形成されている。
【0023】
側部係合爪部43は、側部係合爪あるいはワンタッチフックとも呼び得るもので、背面側が正面背面方向に垂直な係止面43aとなり、正面側が係止面43aに対して傾斜した案内面43bとなっている。また、これら側部係合爪部43の係止面43aには、突起部43cが背面側へと突設されている。さらに、これら側部係合爪部43には、カバー体24を位置決めするための円孔状のカバー位置決め孔43dが正面背面方向に貫通して形成されている。
【0024】
また、下部スポーク芯金32は、互いに平行な2本の角柱状(棒状)の芯金本体部である棒状部45,45、及び、これら棒状部45,45同士を連結する連結芯金部46及び取付部47を備え、全体として、リム芯金25の下部の内縁に対して一端部である下端部が連結される第1の連結部51と、ボス芯金26のボス26aの下部に一端部である上端部が連結される第2の連結部52と、これら第1及び第2の連結部51,52間に正面背面方向に沿って伸びる連続部としての縦壁部53とを構成した階段状(クランク状)に屈曲されている。
【0025】
各棒状部45は、正面背面方向(ステアリングシャフトの軸方向)に沿う方向の厚みが左右方向の厚み(幅)よりも小さい断面長方形状である。したがって、これら棒状部45は、正面背面方向へと容易に変形可能で、かつ、左右方向成分を含む方向へと相対的に変形しにくくなっている。
【0026】
第1の連結部51は、リム芯金25の下部の内縁から背面方向へと、上方に向けて伸びている。すなわち、この第1の連結部51は、正面から見てリム芯金25(リム部15)の径方向に沿って放射状に伸びている。また、この第1の連結部51の中央部には、エアバッグ装置12を固定するための円孔状の位置決め孔51aが正面背面方向に貫通して形成されている。
【0027】
また、第2の連結部52は、ボス芯金26のボス26aの下部から下方に向けて伸びている。すなわち、この第2の連結部52は、正面から見てリム芯金25(リム部15)の径方向に沿って放射状に伸びており、ステアリングシャフトに対して交差(直交)する方向に沿っている。また、この第2の連結部52には、例えば一方の棒状部45から他方の棒状部45に向けて、ばね受け部52aが突設されているとともに、他方の棒状部45から一方の棒状部45に向けて、固定接点部52bが突設されている。
【0028】
さらに、縦壁部53は、ステアリングシャフトと平行な方向に沿って直線状に伸びており、第1の曲げ点である第1の屈曲部55によって一端部である後端部が第1の連結部51の他端部である上端部と連結され、第2の曲げ点である第2の屈曲部56によって他端部である前端部が第2の連結部52の他端部である下端部と連結されている。また、この縦壁部53の両端間に、連結芯金部46及び取付部47が位置しており、この連結芯金部46に、ステアリングホイール本体11の中心側すなわちステアリングホイール本体11が傾斜した状態における前側上方に向かって(第3の)係合爪部としての下部係合爪部59が形成されている。さらに、この縦壁部53(屈曲部55,56、及び下部係合爪部59)は、本実施の形態では、リム芯金25の下側(乗員側)の外縁部25bと第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの中央位置Cと、第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの間に位置している。ここで、中央位置Cと連結位置26bとの間とは、中央位置C及び連結位置26bをそれぞれ含むものとし、本実施の形態では、縦壁部53(屈曲部55,56、及び下部係合爪部59)は、中央位置Cよりもボス芯金26(連結位置26b)寄りに位置している。すなわち、この縦壁部53は、ステアリングホイール本体11を正面(軸方向)から見た状態で、下部スポーク芯金32の長手方向であるステアリングホイール本体11(リム部15、リム芯金25)の径方向に沿ってリム芯金25よりもボス芯金26に近い位置となっている。さらに、この縦壁部53は、乗員側(正面)から見て、変形許容部25a,25aとともに、車幅方向に沿う略同一直線L上に位置している。換言すれば、縦壁部53は、正面から見て変形許容部25a,25a間を結ぶ仮想的な直線Lと少なくとも一部が交差する位置に配置されている。すなわち、縦壁部53は、正面から見て一方の変形許容部25aの上端部(一端部)と他方の変形許容部25aの上端部(一端部)とを結ぶ仮想線から一方の変形許容部25aの下端部(他端部)と他方の変形許容部25aの下端部(他端部)とを結ぶ仮想線までの間の帯状の範囲内に位置している。また、第1及び第2の屈曲部55,56は、縦壁部53のその他の部分よりも脆弱な(変形が容易な)弱部となっている。さらに、第2の屈曲部56は、第1の屈曲部55に対して、下部スポーク芯金32の長手方向であるステアリングホイール本体11(リム部15、リム芯金25)の径方向に僅かにボス芯金26寄りに位置している。なお、ここで、中央位置Cとは、リム芯金25の下側(乗員側)の外縁部25bと、第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの間のステアリングホイール本体11(リム部15、リム芯金25)の径方向の距離Dを二等分する位置とする。
【0029】
下部係合爪部59は、下部係合爪あるいはワンタッチフックとも呼び得るもので、背面側が正面背面方向に垂直な係止面59aとなり、正面側が係止面59aに対して傾斜した案内面59bとなっている。また、下部係合爪部59の係止面59aには、突起部59cが背面側へと突設されている。さらに、この下部係合爪部59には、カバー体24を位置決めするための円孔状のカバー位置決め孔59dが正面背面方向に貫通して形成されている。
【0030】
また、取付部47は、連結芯金部46の正面側(第1の連結部51側)に離間された位置に、この連結芯金部46と平行に左右方向に沿って設けられている。この取付部47には、エアバッグ装置12を固定するための円孔状の位置決め孔47aが正面背面方向に貫通して形成されている。
【0031】
また、被覆部22は、リム芯金25の外周部と、スポーク芯金27のリム部15側の部分の外周部を覆うようにして、ウレタン例えば軟質の発泡ポリウレタンなどにより軟質に形成されている。
【0032】
さらに、カバー体24は、ボディカバー、ロアカバー、あるいは裏カバーなどとも呼ばれるもので、ステアリングホイール本体11のボス部16およびスポーク部17のボス部16側の部分の背面側すなわち裏面側を覆い、絶縁性を有する熱可塑性樹脂を金型内に射出などして一体に形成されている。そして、このカバー体24は、両側部及び下部が、それぞれカバー位置決め孔43d,43d及びカバー位置決め孔59dに取り付け固定される。
【0033】
一方、エアバッグ装置12は、本体ケースとしてのベースプレート61、このベースプレート61に取り付けられたインフレータ62、図示しないエアバッグ、カバー体としてのエアバッグカバー64、及び、図示しないリテーナなどを備えている。
【0034】
ベースプレート61は、バックプレート、あるいはバックホルダなどとも呼ばれるもので、ホーン機構のホーンプレートを兼ねており、例えば合成樹脂にて一体に射出成形されている。そして、このベースプレート61は、ケース本体としての基板部66と、この基板部66の表面側の周縁部の全体に亘って正面側に立ち上げられた周壁部67とを備えている。
【0035】
基板部66には、略中央部にインフレータ取付部69が設けられ、このインフレータ取付部69には、図示しないが、円孔状のインフレータ取付孔と、このインフレータ取付孔を囲んで設けられた4カ所の取付孔とが形成されている。また、基板部66には、エアバッグ装置12をステアリングホイール本体11に進退可能に取り付ける取付機構としての固定部70が一体に設けられている。
【0036】
これら固定部70は、ベースプレート61の両側部にそれぞれ設けられた(第1及び第2の取付機構としての)側部固定部73と、ベースプレート61の下側部に設けられた(第3の取付機構としての)下部固定部74とを備えている。そして、これら固定部73,74は、係合手段としてのワイヤー76と、このワイヤー76が取り付けられる基板部66と一体の取付基部77と、付勢手段としてのコイルスプリング78とをそれぞれ備えている。
【0037】
ワイヤー76は、ワンタッチワイヤーとも呼び得るもので、弾性変形可能な線材にて形成され、直線状をなす一対の係合受部81と、これら係合受部81の一端部同士を連結し、かつこれら係合受部81が互いに離間する方向に付勢する係合付勢手段としての弾性連結部82と、これら係合受部81の他端部をそれぞれ折曲した操作部83とを備えている。
【0038】
また、各取付基部77には、ワイヤー76を装着する開口部である係合手段装着部85と、コイルスプリング78を装着するばね受け部である付勢手段装着部86と、可動接点部87とがそれぞれ設けられている。さらに、各側部固定部73の取付基部77には、エアバッグ装置12をステアリングホイール本体11に対して案内するための案内突部88,88が突設されている。
【0039】
係合手段装着部85は、ベースプレート61の基板部66の背面側に沿って配置されている。また、この係合手段装着部85は、ワイヤー76の対をなす係合受部81を付勢力に抗して接近した状態とするとともに、さらに一方の係合受部81を付勢力に抗して接近する方向に移動可能にかつ一部を開口部85aから露出した状態で支持している。また、これら係合手段装着部85には、係合受部81に連続する操作部83を露出すなわち押動操作可能な状態で案内支持するスリット状の案内支持部85bが形成されている。そして、側部固定部73の係合手段装着部85は、係合受部81をベースプレート61の基板部66の面方向に沿った上下方向を長手方向として支持し、下部固定部74の係合手段装着部85は、係合受部81を、両側方向を長手方向として支持している。
【0040】
また、各可動接点部87は、ステアリングホイール本体11側に配置されたホーン機構の固定接点部35c,52bと対向し、これら固定接点部35c,52bとともにホーンスイッチを構成している。
【0041】
また、コイルスプリング78は、エアバッグ装置12をステアリングホイール本体11に対して正面側に付勢するためのものであり、付勢手段装着部86に一端部が保持され、各ばね受け部35b,52aに他端部が保持されている。
【0042】
また、周壁部67は、折り畳まれた状態のエアバッグを囲むもので、エアバッグの突出方向に沿う方向に位置している。そして、この周壁部67の外部には、エアバッグカバー64を係合保持するための複数のフック部91、複数の係止受部92、及び、複数の係止爪部93がそれぞれ設けられている。
【0043】
フック部91は、周壁部67の外面から突出するL字状に形成されて、周壁部67の両側部及び下部などに互いに離間されてそれぞれ配置されている。
【0044】
また、係止受部92は、周壁部67のフック部91よりも基端側すなわち前端側の位置に、基板部66に亘ってフック部91,91間の位置に凹設され、前方に向けて開口している。
【0045】
また、係止爪部93は、周壁部67の係止受部92よりも正面側の位置にて、フック部91,91間に配置されている。
【0046】
また、インフレータ62は、円盤状のインフレータ本体部62aと、このインフレータ本体部62aから外周側に突設されたフランジ部62bとを備えている。また、インフレータ本体部62aには、フランジ部62bの正面側に位置して、図示しないガス噴射口が設けられ、フランジ部62bには、図示しない取付孔が4カ所に設けられている。さらに、インフレータ本体部62aの底部には、制御装置に接続されるコネクタ62cが設けられている。
【0047】
また、エアバッグは、例えば、単数、あるいは複数の基布によって扁平な袋状に形成されているとともに、図示しないが、ベースプレート61のインフレータ取付部69と同様に、円孔状のインフレータ取付孔と、このインフレータ取付孔を囲んで設けられた4カ所の取付孔とが形成されている。
【0048】
また、エアバッグカバー64は、絶縁性を有する合成樹脂にて一体に形成され、ステアリングホイールの一部の正面側を覆うカバー本体としての表板部95と、この表板部95の背面側である前面側から角筒状に下方へと突設された取付壁部としての取付板部96とを備えている。
【0049】
表板部95の背面である前面には、取付板部96に囲まれた位置に、厚さ寸法の小さい溝状の図示しないテアラインが例えば正面から見てで略H字状に形成されており、エアバッグの膨張時にこのテアラインに沿って開裂して展開するように構成されている。
【0050】
また、取付板部96は、ベースプレート61の周壁部67の外方に位置するもので、この周壁部67の外形に沿って形成されている。さらに、取付板部96には、図示しないが、ベースプレート61のフック部91がそれぞれ挿入係合される挿入開口部、各係止受部92にそれぞれ係合される係止突起、及び、各係止爪部93がそれぞれ係合される係合凹部がそれぞれ設けられている。
【0051】
また、リテーナは、リング状をなし、金属板などにて形成されたリテーナ基部(図示せず)と、このリテーナ基部に固定された4本の取付ボルト98とを備えている。そして、リテーナ基部は、中央部に、円孔状のインフレータ取付孔が形成されている。また、取付ボルト98は、インフレータ取付孔を囲んで背面側に突設され、それぞれナット99が螺合されるようになっている。
【0052】
そして、エアバッグの内側にリテーナを挿入し、このリテーナの取付ボルト98を取付孔から引き出した状態で、エアバッグを所定の形状に折り畳む。さらに、折り畳んだエアバッグにエアバッグカバー64を被せるとともに、このエアバッグカバー64の取付板部96の挿入開口部、係止突起及び係合凹部を、ベースプレート61の周壁部67のフック部91、係止受部92及び係止爪部93に位置合わせしつつ、リテーナの取付ボルト98を取付孔に挿入しながらベースプレート61側へと押し込むことで、フック部91及び係止爪部93が挿入開口部及び係合凹部に挿入係止されるとともに、係止突起が係止受部92に挿入係止されて、エアバッグカバー64とベースプレート61とが互いにワンタッチで固定される(スナップイン)。
【0053】
さらに、ベースプレート61の背面側に突出した取付ボルト98に取付孔を挿入しながら、ベースプレート61の背面側からインフレータ62を組み合わせ、取付ボルト98にナット99を螺合して締め付ける。この状態で、インフレータ62のガス噴射口を設けたインフレータ本体部62aの正面側の部分がインフレータ取付孔からエアバッグの内側に挿入され、エアバッグ装置12が構成される。
【0054】
一方、ステアリングホイール本体11には、カバー体24を背面側から組み合わせ、カバー体24をカバー位置決め孔43d,43d,59dなどにより位置決めしつつステアリングホイール本体11に取り付ける。
【0055】
そして、このステアリングホイール本体11のボス26aをステアリングシャフトに嵌着し、図示しないナットで締め付け固定する。
【0056】
エアバッグ装置12は、ステアリングホイール本体11に正面側から押し込むのみで、いわばワンタッチで取り付けられる。すなわち、エアバッグ装置12をステアリングホイール本体11に正面側から押し込むと、固定部70の各ワイヤー76の係合受部81に芯金21に設けた係合爪部43,43,59が係合し、両側及び下側の3カ所でエアバッグ装置12がステアリングホイール本体11に係合して抜け止め支持される。
【0057】
より詳細には、エアバッグ装置12を押し込むと、係合爪部43,43,59は開口部85aに進入し、案内面43b,43b,59bでワイヤー76の係合受部81を押圧し、弾性連結部82の付勢力に抗して移動させる。そしてエアバッグ装置12を充分に押し込み、係合爪部43,43,59がワイヤー76を通過すると、弾性連結部82の付勢力によりワイヤー76は復帰変形し、係合受部81が移動して、係合爪部43,43,59の係止面43a,43a,59aに係止される。そして、この状態で、係合受部81は、弾性連結部82の付勢力により、係合量が増加する方向に付勢されているとともに、各係合受部81は、係合爪部43,43,59の係止面43a,43a,59aから突設された突起部43c,43c,59cによってより確実に抜け止めされ、不意に外れることが防止される。
【0058】
また、この状態で、エアバッグ装置12の案内突部88がステアリングホイール本体11の案内受部35aに進退可能に挿入されて正面背面方向に沿って案内となる。
【0059】
また、エアバッグ装置12の各コイルスプリング78がステアリングホイール本体11のばね受け部35b,35b,52aに当接して支持され、これらコイルスプリング78の付勢力により、エアバッグ装置12の各可動接点部87がステアリングホイール本体11の固定接点部35c,35c,52bから離間した状態で支持される。
【0060】
さらに、例えばインフレータ62のコネクタ62cなどに電気的な配線を行うことにより、エアバッグ装置12を備えたステアリングホイール10がステアリングシャフトに取り付けられた状態で構成される。
【0061】
そして、このように構成されたステアリングホイール10は、運転席の乗員がリム部15を把持して回動することにより、走行時の操作が行われる。また、乗員が押動部を兼ねたエアバッグ装置12のエアバッグカバー64をコイルスプリング78の付勢力に抗して押動することにより、いずれかの可動接点部87が固定接点部35c,35c,52bに接触すると車体側のホーン装置が吹鳴される。
【0062】
一方、車両の正面衝突などの際は、インフレータ62からエアバッグの内部にガスが急速に噴射されて、折り畳まれて収納されたエアバッグが急激に膨張する。すると、このエアバッグの膨張の圧力により、エアバッグカバー64がテアラインに沿って開裂してエアバッグの突出口が形成され、この突出口からエアバッグが突出して乗員の前方で膨張展開し、乗員を拘束して保護するようになっている。
【0063】
さらに乗員が前方に移動するなどして、エアバッグを介してステアリングホイール本体11のリム部15が押圧されると、リム芯金25及びスポーク芯金27が変形して、衝撃を吸収し、乗員を保護する。より詳細には、車両が正面衝突すると、乗員は前側に投げ出されるように前方に移動し、乗員に最も近いリム部15の下側部に当接し、図2に矢印Fで示す前方に向かいリム部15の下側部を押圧して荷重を加える。すると、図2に2点鎖線で示すように、リム部15のリム芯金25が変形許容部25aの位置でボス芯金26側に変形するとともに、このリム芯金25に連結された下側のスポーク芯金27すなわち下部スポーク芯金32が前方に向かい移動しながら変形する。
【0064】
このとき、下部スポーク芯金32の内部に生じた応力は、この下部スポーク芯金32がクランク状に屈曲しているため、主として屈曲部55,56のみに集中する。したがって、下部スポーク芯金32は、矢印Fに示す方向に荷重が加わったときに、第1の連結部51が第1の屈曲部55を中心として縦壁部53側である上側(反乗員側)へと移動するとともに第2の連結部52が第2の屈曲部56を中心として縦壁部53側である下側(乗員側)へと移動することで、屈曲部55,56を含む縦壁部53が側面から見て逆Z字状(S字状)に折り畳まれるように屈曲変形し、縦壁部53の下部係合爪部59が背面側に向かうようになる。特に、屈曲部55,56が、リム芯金25の外縁部25bと第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの中央位置Cと、第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの間、本実施の形態では、中央位置Cよりもボス芯金26(連結位置26b)側に位置していることで、屈曲部55,56を含む縦壁部53が側面から見て逆Z字状(S字状)に確実に折り畳まれるように屈曲変形して縦壁部53の下部係合爪部59が背面側に向かうようになる。すなわち、下部係合爪部59は、係合したワイヤー76の係合受部81の係合量を増加させる爪掛かり方向に傾斜して移動し、係合受部81をいわば奥側に更にくわえ込むように変形し、係合受部81すなわちエアバッグ装置12を外れることなくより確実に保持する。また、このとき第1の連結部51及び第2の連結部52は、互いに平行に離間された棒状部45,45の断面形状が長方形であるため、主としてこれら棒状部45,45の厚みが相対的に少ない正面背面方向のみへと変形するなど、変形方向が安定して制御される。さらに、下部スポーク芯金32は、乗員側から見て直線構造の互いに平行な棒状部45,45により、矢印Fで示す荷重のうち下部スポーク芯金32の伝わったものはすべて上記の変形に変換され、この変形以外の下部スポーク芯金32のねじれや撓みなどの変形を抑制できる。そして、第1の連結部51及び第2の連結部52に対して屈曲部55,56を介して連結される縦壁部53と略同一直線L上に配置されたリム芯金25の変形許容部25aがボス部16側へと屈曲変形する。
【0065】
このように、ステアリングホイール本体11が容易かつ確実に変形し、かつ、その変形方向が荷重の大きさや方向に拘らず略一定でばらつきが少ないので、変形荷重のばらつきを抑制でき、このステアリングホイール本体11の変形により荷重を安定的に効率よく吸収できる。
【0066】
すなわち、乗員がステアリングホイール10に対して衝突する際のステアリングホイール本体11の曲げ反力を低下させることができ、傷害値を低減できる。
【0067】
また、衝突の衝撃などを受けた際に、乗員がステアリングホイール10側に移動してステアリングホイール本体11に当接すると、この乗員側からの力により、スポーク芯金27は、第1の屈曲部55がボス芯金26側及び第2の屈曲部56側へと接近するように変形することで、下部係合爪部59がボス芯金26側へと進出し、係合受部81に対する下部係合爪部59の係合量が増加する。特に、本実施の形態のように、縦壁部53の一端部の屈曲状の第1の屈曲部55と、縦壁部53の他端部の屈曲状の第2の屈曲部56とを、スポーク芯金27のリム芯金25の外縁部25bと第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの中央位置Cと、第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの間、例えば中央位置Cよりもボス芯金26(連結位置26b)寄りに位置させた場合には、衝突の衝撃などを受けた際に、乗員がステアリングホイール10側に移動してステアリングホイール本体11に当接すると、この乗員側からの力により、スポーク芯金27は、第1の屈曲部55がボス芯金26側及び第2の屈曲部56側へと接近するように確実に変形させることができる。そこで、エアバッグ装置12はステアリングホイール本体11に確実に係合して保持される。この結果、ステアリングホイール本体11の変形に対してエアバッグ装置12をより確実に係合保持できる。
【0068】
また、第1及び第2の屈曲部55,56を、縦壁部53の他の部分よりも変形が容易な弱部とし、変形許容部25aをリム芯金25の他の部分よりも変形が容易な弱部とすることにより、衝突の衝撃などを受けた際に、乗員がステアリングホイール10側に移動してステアリングホイール本体11に当接すると、この乗員側からの力により、スポーク芯金27の第1及び第2の屈曲部55,56と、リム芯金25の変形許容部25aとがより確実に変形して、より効率よく荷重を吸収できる。
【0069】
さらに、リム芯金25に、このリム芯金25の他の部分よりも細くした変形許容部25aを設けることで、リム芯金25(リム部15)を軽量化でき、ステアリングホイール10の操作性を向上できる。
【0070】
なお、上記の一実施の形態において、例えばステアリングホイール本体11は、4本のスポーク部17を有する構成などとしてもよい。この場合でも、スポーク部17を構成するスポーク芯金27のうち、ボス芯金26の下側部から下方に向けて傾斜状に伸びる下部スポーク芯金32のそれぞれに、縦壁部53を形成するとともに、これら縦壁部53とリム芯金25の変形許容部25a,25aとを略同一直線L上に配置することで、上記の一実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0071】
また、下部スポーク芯金32の第1及び第2の連結部51,52は、2本の互いに平行な棒状部45により形成したが、1本で形成してもよい。
【0072】
さらに、ハンドルは、円環状のリム部15を有するステアリングホイール10としたが、この構成に限られず、例えば上端部などが連続していない円弧状のリム部を備えたハンドルに適用することもできる。
【0073】
そして、第1屈曲部55と第2屈曲部56とは、スポーク芯金27のリム芯金25の外縁部25bと第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの中央位置Cと、第2の連結部52とボス芯金26との連結位置26bとの間に位置させる構成に限らず、例えば中央位置C近傍などにそれぞれ位置していれば、矢印Fに示す方向に荷重が加わったときに第1の連結部51が上側(反乗員側)へと移動するとともに第2の連結部52が縦壁部53側である下側(乗員側)へと移動して屈曲部55,56を含む縦壁部53が側面から見て逆Z字状(S字状)に折り畳まれるように変形することができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、例えば、エアバッグ装置を備えた自動車のステアリングホイールに適用できる。
【符号の説明】
【0075】
10 ハンドルとしてのステアリングホイール
11 ハンドル本体としてのステアリングホイール本体
12 モジュールとしてのエアバッグ装置
15 リム部
16 ボス部
17 スポーク部
25 リム芯金
25a 変形許容部
26 ボス芯金
27 スポーク芯金
45 芯金本体部である棒状部
46 連結芯金部
47 取付部
51 第1の連結部
52 第2の連結部
53 連続部としての縦壁部
55 第1の屈曲部
56 第2の屈曲部
59 係合爪部としての下部係合爪部
図1
図2
図3
図4
図5