(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6096038
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/44 20060101AFI20170306BHJP
B60N 2/68 20060101ALI20170306BHJP
【FI】
B60N2/44
B60N2/68
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-80741(P2013-80741)
(22)【出願日】2013年4月8日
(65)【公開番号】特開2014-201266(P2014-201266A)
(43)【公開日】2014年10月27日
【審査請求日】2016年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】上原 慎二
(72)【発明者】
【氏名】依田 真澄
(72)【発明者】
【氏名】菅野 常一
【審査官】
望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/023520(WO,A1)
【文献】
実開平07−020891(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/44
B60N 2/68
B60N 2/50
A47C 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に連結されたクッションパンと、
前記クッションパンに載置されたパッドと、
前記パッドに弾性的に支持された保持部材と、
前記保持部材に保持され、乗員が着座するクッションシェルと、
を備え、前記クッションパンの上面に形成された載置面と前記パッドの下面とが密着し、前記パッドの上面と前記保持部材の底部に形成された保持面とが密着し、前記載置面と前記保持面との間隔が全面にわたり一定とされている、車両用シート。
【請求項2】
前記保持面と前記載置面がそれぞれフラットとされている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記保持面と前記載置面が水平面に対してそれぞれ略平行とされている、請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記保持面と前記載置面が側面視でそれぞれサイン波形状、ジグザグ状、クランク状、又は円弧状とされている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記クッションシェルは、リンク機構を介して前記クッションパンに上下方向に移動可能に連結されている、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記保持部材は、前記保持面から立ち上がり、前記クッションシェルのシート前後方向の部位の荷重を受ける支持板部を備える、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記保持部材は、板金で製作され、板厚方向を上下方向にして配置されると共に、側面視で上方に開放された略U字形状となっており、底部下面が前記保持面となっている、請求項6に記載の車両用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車両用シートでは、クッションフレームの上方にクッションシェルが設けられている。このクッションシェルは、車体に対して上下方向に移動自在に構成されると共に、クッションサポートパッドによって弾性的に支持されている。そして、乗員がクッションシェルに着座した際には、クッションサポートパッドが弾性変形することで、クッションサポートパッドからクッションシェルに弾性力が作用して、車体からクッションシェルへ入力される振動等がクッションサポートパッドによって吸収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2008−526425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、クッションサポートパッドの形状、及び、クッションシェルとクッションフレームのそれぞれクッションサポートパッドに接触する部分の形状によっては、乗員が着座した際のクッションサポートパッドの圧縮率が各部位ごとに異なる(全体として均一でない)場合がある。この場合には、クッションサポートパッドのバネ定数が各部位ごとに異なり、圧縮率が高い部位はばね定数が高くなってしまうため、乗り心地性能に改良の余地が残る。
前述の特許文献1には、クッションサポートパッドの形状、及び、クッションシェルとクッションフレームのそれぞれクッションサポートパッドに接触する部分の形状について何ら開示がない。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、乗り心地性能を向上させた車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の車両用シートは、
車体に連結されたクッションパンと、前記クッションパンに載置されたパッドと、前記パッドに弾性的に支持された保持部材と、前記保持部材に保持され、乗員が着座するクッションシェルと、を備え、前記クッションパンの上面に形成された載置面と前記パッドの下面とが密着し、前記パッドの上面と前記保持部材の底部に形成された保持面とが密着し、前記載置面と前記保持面との間隔が全面にわたり一定とされている。
【0007】
請求項1に記載の車両用シートでは、クッションパンに載置されたパッドでクッションシェルを弾性的に支持していることから、乗員がクッションシェルに着座すると、パッドが弾性変形して、パッドの弾性力によってクッションシェルと共に乗員が支持される。
ここで、上記車両用シートでは、保持部材の保持面とクッションパンの載置面の間隔を全面にわたり一定としていることから、クッションシェルに乗員が着座した際のパッドの圧縮率を全体として均一に近づけることができる。このため、パッドのバネ定数を全体として低くできる。これにより、車体からクッションシェルへ入力される振動がパッドで早い段階で吸収されるため、車両用シートの振動特性が向上し、乗り心地性能が向上する。
【0008】
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記保持面と前記載置面がそれぞれフラットとされている。
【0009】
請求項2に記載の車両用シートでは、保持面と載置面をそれぞれフラットとしていることから、保持面とパッドの上面、及び載置面とパッドの下面がそれぞれ密着している。このため、振動によってパッド厚さが変化する場合、パッドの側面(4面)のみから空気が放出されるため、減衰性能が向上する。例えば、パッドの上面や下面から空気が放出されるものよりもパッドの上面及び下面が密閉されている分減衰性能が高くなる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記保持面と前記載置面が水平面に対してそれぞれ略平行とされている。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記保持面と前記載置面が側面視でそれぞれサイン波形状、ジグザグ状、クランク状、又は円弧状とされている。
【0010】
請求項5に記載の車両用シートは、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記クッションシェルは、リンク機構を介して前記クッションパンに上下方向に移動可能に連結されている。
【0011】
請求項5に記載の車両用シートでは、クッションシェルに乗員が着座すると、リンク機構を介してクッションシェルが下方に移動する。このとき、クッションシェルは、保持面と載置面の間隔を全面にわたり一定とした状態で下方にあるクッションパンへ向かって移動するため、パッドの圧縮率を全体としてより均一に近づけることができる。
【0012】
請求項6に記載の車両用シートは、請求項1〜
請求項5のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記保持部材は、前記保持面から立ち上がり、前記クッションシェルのシート前後方向の部位の荷重を受ける支持板部を備える。
【0013】
請求項6に記載の車両用シートでは、保持部材に保持面から立ち上がり、クッションシェルのシート前後方向の部位の荷重を受ける支持板部を備えさせることで、乗員がクッションシェルに着座した際の荷重を支持板部から保持面を介してパッドに均一に伝える(作用させる)ことができる。
請求項7に記載の車両用シートは、請求項6に記載の車両用シートにおいて、前記保持部材は、板金で製作され、板厚方向を上下方向にして配置されると共に、側面視で上方に開放された略U字形状となっており、底部下面が前記保持面となっている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、乗り心地性能を向上させた車両用シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態の車両用シートをシート左斜め後方から見た斜視図である。
【
図2】第1実施形態の車両用シートの骨格をシート左斜め後方から見た斜視図である。
【
図3】第1実施形態の車両用シートの下部を分解した分解斜視図である。
【
図4】第1実施形態の車両用シートの下部を示す断面図(
図2の5−5線断面図)である。
【
図5】
図4の車両用シートに乗員が着座した状態を示す断面図(
図2の5−5線断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の第1実施形態の車両用シートについて説明する。
図1には、第1実施形態の車両用シート10の概略した斜視図が示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印RHはシート右方(シート幅方向一側)を示し、矢印UPは上方を示している。
【0017】
図1に示すように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション50と、乗員の背部を支えるシートバック70と、を含んで構成されている。
【0018】
図2に示すように、シートクッション50は、クッションシェル52を有しており、クッションシェル52は、後述する連結機構12によって車体フロアFに対して上下方向に移動可能に連結されている。
【0019】
また、連結機構12のシート後端部には、シートバック70の骨格を構成するシートバックフレーム72が傾倒可能に支持されており、シートバックフレーム72にバックシェル74が上下方向に相対移動可能に連結されている。
【0020】
そして、クッションシェル52とバックシェル74とは、ヒンジブラケット76を介して連結されており、クッションシェル52の下方に配置されたパッド60によって、クッションシェル52に着座した乗員が弾性的に支持されるようになっている。
【0021】
図2に示すように、連結機構12は、車両用シート10の下部を構成している。この連結機構12は、長尺状の一対のガイドレール14を有しており、ガイドレール14は、長手方向をシート前後方向にして平行に配置されている。また、ガイドレール14の長手方向両端部は、一対のレッグブラケット15を介して、車両の車体フロアFに固定されている。
【0022】
一対のガイドレール14には、長尺状のアッパーレール16がそれぞれ設けられており、アッパーレール16はガイドレール14に対してシート前後方向にスライド移動可能に構成されている。
【0023】
アッパーレール16の上方には、一対のシートクッションフレーム18が設けられている。シートクッションフレーム18は、板金で製作されており、シートクッションフレーム18の下部が、図示しないボルト及びナット等の締結部材によってアッパーレール16に固定されている。これにより、シートクッションフレーム18は、アッパーレール16と一体にシート前後方向に移動可能に構成されている。
【0024】
シートクッションフレーム18には、後述するクッションシェル52を連結するための一対のリンク20がそれぞれ設けられており、リンク20の下端部が、軸方向をシート幅方向にしてシートクッションフレーム18に回転可能に支持されている。なお、リンク20は、リンク機構の一例である。
【0025】
また、シート左側のシートクッションフレーム18には、シート後側部において、後述するシートバックフレーム72を連結するための連結ブラケット22が設けられており、連結ブラケット22は、板金で製作されて、板厚方向をシート幅方向にして配置されている。
【0026】
さらに、連結機構12は、
図3、
図4に示すように、後述する保持部材54の下方に配置されるクッションパン24を有している。このクッションパン24は、一対のシートクッションフレーム18間に架け渡されている。これにより、前述のクッションシェル52は、リンク20を介してシートクッションフレーム18及びクッションパン24に連結されている。また、クッションパン24には、パッド60が載置されている。このパッド60が載置される載置面24Aはフラット(平坦)とされている。なお、ここで言う「フラット」は、孔がない(孔が形成されていない)平坦な面を指す。
【0027】
具体的には、クッションパン24は、板金で製作されて、板厚方向を上下方向にして配置されると共に、側面視で上方に開放された略U字形状とされ、底部上面が載置面24Aとなっている。また、クッションパン24の前端部及び後端部には、パイプ材で製作されたフロントパイプ28及びリヤパイプ30がそれぞれ一体に設けられている。このフロントパイプ28及びリヤパイプ30は、軸方向をシート幅方向にして配置されており、フロントパイプ28及びリヤパイプ30のシート幅方向両端部がクッションパン24からシート幅方向外側へ突出されている。
【0028】
そして、フロントパイプ28及びリヤパイプ30のシート幅方向両端部は、それぞれ一対のシートクッションフレーム18に溶接等によって結合されており、クッションパン24が一対のシートクッションフレーム18に固定されている。
【0029】
また、
図2、
図3に示すように、クッションパン24のシート幅方向両端部には、シート後側の位置において、一対の固定部32が形成されており、固定部32は、シート後方から見て略クランク状に屈曲されて、クッションパン24からシート幅方向外側へ突出されている。そして、クッションパン24は、この固定部32の部位においても、一対のシートクッションフレーム18に固定されている。このため、クッションパン24は、シートクッションフレーム18、アッパーレール16、及びガイドレール14などを介して車体フロアFに連結されている。
【0030】
図2に示すように、クッションシェル52は、連結機構12の上方に設けられている。このクッションシェル52は、略板状に形成されて、板厚方向を上下方向にして配置されると共に、そのシート後側部が下側へ窪むように湾曲されている(
図4参照)。
【0031】
クッションシェル52の下部には、シート幅方向両側部において、前述したリンク20の上端部が、軸方向をシート幅方向にして回転可能に連結されている。これにより、クッションシェル52がリンク20を介してクッションパン24に車体フロアFに対して上下方向及びシート前後方向に移動可能に連結されている。
【0032】
図4に示すように、クッションシェル52の下側には、クッションシェル52を保持する保持部材54が設けられている。この保持部材54は、パッド60が接触するフラットな保持面54Aと、この保持面54Aのシート前後方向の端部からシート上側に立ち上がり、クッションシェル52のシート前後方向の部位の荷重を受ける前後一対の支持板部54Bと、を備えている。なお、本実施形態の保持部材54は、板金で製作されて、板厚方向を上下方向にして配置されると共に、側面視で上方に開放された略U字形状となっており、底部下面が保持面54Aとなっている。
【0033】
クッションパン24とクッションシェル52の間には、クッションパン24に載置されて保持部材54を弾性的に支持するパッド60が配置されている。このパッド60は、軟質発泡合成樹脂(例えば、ウレタン等)を略直方体状に形成したものであり、上面60Aが保持部材54の保持面54Aに接触し、下面60Bがクッションパン24の載置面24Aに接触している。なお、パッド60は、非圧縮状態において、厚み(上面60A及び下面60B間の距離)が一定とされている。
【0034】
図4に示すように、保持部材54の保持面54Aとクッションパン24の載置面24Aとの間隔Tが、乗員の非着座状態(乗員がシートに着座していない状態)において、全面にわたり一定とされている。なお、前記「一定」には、シートの製作誤差として間隔Tの±10%程度を含む。
また、本実施形態では、保持面54A及び載置面24Aが水平面に対してそれぞれ略平行とされている。
【0035】
図2に示すように、シートバックフレーム72は、パイプ材で製作されて、シート前方から見て下方へ開放された略逆U字形状に屈曲されている。シートバックフレーム72のシート左側の端部は、軸方向をシート幅方向にして連結ブラケット22に回転可能に支持されている。一方、シートバックフレーム72のシート右側の端部は、従来周知のリクライニング機構(図示省略)を介してシートクッションフレーム18に回転可能に連結されている。
【0036】
バックシェル74は、略板状に形成されている。このバックシェル74は、板厚方向をシート前後方向にして、シート前方から見てシートバックフレーム72の内側に配置されている。バックシェル74のシート下側の端部には、一対のヒンジブラケット76が固定されており、このヒンジブラケット76のシート幅方向外側端部が、軸方向をシート幅方向にしてクッションシェル52に回転可能に支持されている。
【0037】
また、バックシェル74の背面部には、ガイド機構78が設けられており、ガイド機構78によって、バックシェル74がシートバックフレーム72に対して上下方向に移動可能に連結されている。
【0038】
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。
車両用シート10では、
図5に示すように、クッションパン24に載置されたパッド60でクッションシェル52を弾性的に支持していることから、乗員がクッションシェル52に着座すると、パッド60が弾性変形して、パッド60の弾性力によってクッションシェル52と共に乗員が支持される。
【0039】
ここで、上記車両用シート10では、保持部材54の保持面54Aとクッションパン24の載置面24Aの間隔Tを、乗員の非着座状態において、全面にわたり一定とする構成していることから、クッションシェル52に乗員が着座した際のパッド60の圧縮率を全体として均一に近づけることができる。特に、クッションシェル52に乗員が着座した際には、リンク20によりクッションシェル52が保持面54Aと載置面24Aの間隔Tを全面にわたり一定とした状態で下方のクッションパン24へ向かって移動するため、パッドの圧縮率を全体としてより均一に近づけることができる。このため、パッド60のバネ定数を全体として低くできる。これにより、車体からクッションシェル52へ入力される振動がパッド60で早い段階で吸収されるため、車両用シート10の振動特性が向上し、乗り心地性能が向上する。
【0040】
また、車両用シート10では、保持面54Aと載置面24Aをそれぞれフラット(孔がない平坦な面)としていることから、保持面54Aとパッド60の上面60A、及び載置面24Aとパッド60の下面60Bがそれぞれ密着している。このため、振動によってパッド厚さが変化する場合、パッド60の側面(4面)のみから空気が放出されるため、減衰性能が向上する。例えば、パッド60の上面60Aや下面60Bから空気が放出されるものよりもパッド60の上面60A及び下面60Bが密閉されている分減衰性能が高くなる。
【0041】
さらに、車両用シート10では、保持部材54に保持面54Aから立ち上がり、クッションシェル52のシート前後方向の部位の荷重を受ける支持板部54Bを備えさせることで、乗員がクッションシェル52に着座した際の荷重を支持板部54Bから保持面54Aを介してパッド60に均一に伝える(作用させる)ことができる。
【0042】
第1実施形態では、
図4に示すように、保持面54A及び載置面24Aをそれぞれフラットに形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、保持面54Aと載置面24Aの間隔Tが一定であれば、例えば、保持面54A及び載置面24Aを側面視で(シート幅方向から見て)それぞれサイン波形状、ジグザグ状、クランク状、円弧状等に形成してもよい。また、保持面54A及び載置面24Aは、側面視で水平面に対してそれぞれ若干の角度で傾いていてもよい。
【0043】
また、第1実施形態では、保持面54A及び載置面24Aをそれぞれフラット(孔がない平坦な面)としているが、本発明はこの構成に限定されず、保持面54A及び載置面24Aをそれぞれ孔がある(孔が形成された)平坦な面としてもよい。
【0044】
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0045】
10 車両用シート
24 クッションパン
24A 載置面
52 クッションシェル
54 保持部材
54A 保持面
54B 支持板部
60 パッド
60A 上面
60B 下面
T 間隔