(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
[0002]穴鋸は、使用者が木、スチール、ファイバーガラス、プラスチック等のような材料に円形の切り取りをすることができる道具である。典型的には、穴鋸は、その本体の一端部に設けられる円形の刃先を備えた円筒形状の本体を有する。円筒形本体の他端部は、パワードリルのような駆動工具のアーバー(arbor)又は心棒に穴鋸を取り外し可能に固定するように構成された穴を画定する取り付け部分を含む。
【0003】
[0003]展示梱包は、開発され続けており、壁や展示ケースから延びるロッド又はフックに梱包された製品を吊り下げることによってほとんどの種類の工具及び工具の付属品を店舗に展示することができる。これらの展示梱包は、容易に見えるように製品を保持し、識別ラベルのための表面を提供し、ロッド又はフックに吊り下げタグを配置するための吊り下げスロットを提供し、盗難を防止するためにSensormaticタグのようなセキュリティー機器を保持するようにデザインされた、吊り下げタグ又はクリップタグとして一般に知られている。
【0004】
[0004]工具及び工具の付属品のための吊り下げタグ梱包は、典型的には、出来る限り工具又は工具の付属品が客に容易に見えるように露出され又は目に見えるようにしておく一方で、工具及び工具の付属品を安全な方法で保持するように設計される。例えば、刃先を有する工具及び工具の付属品を展示するときは、刃先が客や従業員に危険をもたらさないようにいくつかの方法で刃先を覆うことが、展示梱包の一般的な方法である。しかしながら、穴鋸の円筒形本体及び円形刃先は、刃先を守るように覆っておく一方で、穴鋸の視認性を最大限にする方法で穴鋸を吊り下げタグに固定することを困難にする。結果として、穴鋸は典型的には穴鋸を完全に覆う箱に梱包される。効果的である一方で、この種の梱包はたいてい吊り下げタグ型の展示梱包よりも費用がかかり、より多くのスペースをとる。
【0005】
[0005]穴鋸の円形刃先を守るように覆いながら穴鋸を最大限に露出させる方法で穴鋸を吊り下げタグに固定することができ、且つ安価に製造し、容易に設置する、穴鋸のための吊り下げタグアセンブリが必要とされる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0018]発明の原理の理解を促進する目的で、図面に示され、以下に書かれる明細書に記載される実施形態が参照される。それにより発明の範囲が制限される意図がないことが理解される。さらに、本発明は、本発明に関連して当業者が通常想起するような、記載される実施形態のどのような変更及び修正も含み、発明の原理のさらなる適用をも含むことが理解される。
【0011】
[0019]
図1を参照すると、本開示による吊り下げタグアセンブリ10が穴鋸14を保持して示される。以下で説明されるように、吊り下げタグアセンブリ10により、穴鋸14を、円形の刃先を守るように覆いながら、簡単に取り外されず且つ穴鋸14を最大限に露出させる方法で吊り下げタグに固定することができる。吊り下げタグアセンブリ10は、穴鋸14への取り付けのための別個の工具の使用を必要としない。穴鋸14に一度取り付けられると、吊り下げタグアセンブリ10は、別個の工具の使用なしで、又は吊り下げタグアセンブリ10の部品を破壊させることなしでは取り外すことはできない。
【0012】
[0020]
図1及び
図2に示されるように、穴鋸14は、軸Aを画定する概して円筒形の本体16を有する。本体16は、第1端部分18及び第2端部分20を含む。第1端部分18は、穴鋸14の取り付け部分を有し、穴鋸の本体16をパワードリルのような駆動工具(図示せず)のアーバー(図示せず)に固定するように構成される。取り付け部分18は、円筒形の本体16をアーバーの回転軸に整列した軸Aを備えた駆動工具のアーバーに固定するように構成される。
【0013】
[0021]円筒形本体16の第2端部分20は、穴鋸14の刃部分を有し、軸Aを中心とする円形の刃先部分22を含む。円形刃先部分22は、軸Aと直角の単一平面S内に実質的に存在する。円筒形本体16及び円形刃先22の直径は、穴鋸14のサイズを画定する。穴鋸14のような穴鋸は、より小さい又はより大きい穴鋸の直径も可能であるが、直径のサイズで概して5/8インチ(1.5875cm)から6インチ(15.24cm)に及ぶ。
【0014】
[0022]一実施形態では、刃先部分22は、複数の切歯(図示せず)を含む。歯の数、サイズ、形状は、異なる材料を切るために変えられ得る。実施形態では、スロット、又は刃溝(図示せず)が、切りくずの出口又は除去のための開口を提供するために切歯の間に形成され得る。他の実施形態では、刃先22は、レンガ、コンクリート、ガラス、及び石のような材料に穴を掘る使用のためにダイアモンド又はカーバイド(図示せず)のような硬く、ザラザラした材料で覆われていてもよい。
【0015】
[0023]
図2を参照すると、取り付け部分18は、駆動工具のアーバー(図示せず)を受けるように構成されたアーバー穴とも呼ばれる穴26を画定する内部壁24を含む。取り付け部分18は、穴26に開口30を画定する外表面28を含む。穴26は、穴軸Bを画定する。穴26は、円筒形本体16の回転軸Aに整列した穴軸Bを備える取り付け部分18に配置される。穴鋸14の円筒形本体16は、中空内部スペース32を画定する。穴26は取り付け部分を通って延び、中空内部スペース32に開口する。
【0016】
[0024]穴26は、駆動工具のアーバーを受けるように構成される。一実施形態では、穴26の内部壁24は、穴軸Bに平行に配置される一以上の溝又は凹部34を画定する。溝34は、アーバーに配置される、相補的に構成されるスプラインを受けるように構成される。溝とスプラインは、アーバーに対する穴鋸の回転運動を防止するために協働する。代替的な実施形態では、内部壁24は、アーバー(図示せず)に設けられた補完するねじ山とかみ合うためのねじ山が設けられ得る。穴鋸のためのアーバーは、穴鋸14のための中心穴を突き通すためのドリルビット又はパイロットビット(図示せず)を支えるように構成される。アーバーが穴鋸に固定されるとき、パイロットビットは、穴鋸14の刃先部分22上にパイロットビットの頂部を位置させるために穴鋸の中空内部を通る軸Aに整列してアーバーから延在する。
【0017】
[0025]いくつかの場合、穴鋸アダプタ23が、穴鋸14を駆動工具のアーバーに固定するために用いられ得る。
図3を参照すると、アダプタ23は、穴鋸14の取り付け部分28に開放可能に固定されるように構成された第1端部を有する概して円筒状の部材を有する。アダプタの第2端部は、駆動機構のアーバーに開放可能に固定されるように構成される。
図3に示されるように、アダプタ23は、アダプタを通って延在する穴27を画定する内部壁25を含む。アダプタは、穴27内への開口31を画定する外表面29を含む。
【0018】
[0026]
図4及び
図5を参照すると、穴鋸14のための吊下げタグアセンブリ10は、キャップ部材36及びベース部材38を含むツーピース構造を有する。キャップ部材36及びベース部材38は、射出成形プロセスにおいて硬質プラスチックから形成される。キャップ部材36は、穴鋸の取り付け部分に隣接して配置され、ベース部材38は、穴鋸の刃先部分に隣接して配置される。キャップ部材36及びベース部材38は、連結構造40により互いに固定され、連結構造40は、取り付け部分18の穴26(及び取り付けられている場合はアダプタの穴27)及び穴鋸14の中空内部32を通過してベース部材38に延在する。
【0019】
[0027]吊下げタグアセンブリ10のベース部材38は、内側対向表面42と外側対向表面44とを含む。ベース部材38がキャップ部材36に固定されたとき、内側対向表面42はキャップ部材36に向かって対向して配置される。内側対向表面42は、穴鋸14の円形刃先22に対して同一平面上に位置し得るように概して平面状であり、且つ内側対向表面42が円形刃先22の全体に重なることができる大きさである。
図4及び
図5の実施形態では、ベース部材38は、吊下げタグアセンブリに固定される穴鋸の円形刃先の直径よりもわずかに大きい直径を備えた概して円形形状を有する。代替的な実施形態では、ベース部材38は、内側対向表面42が穴鋸の刃先22を実質的に覆うことができる任意の形又は大きさを有し得る。
【0020】
[0028]吊下げタグアセンブリ10のキャップ部材36は、ベース部材38に対向する内側対向表面46と、ベース部材38から離れた方向に対向する外側対向表面48とを含む。キャップ部材36の内側対向表面42は、穴鋸14の取り付け部分18の外表面28に隣接して位置するように構成される。キャップ部材36は、内側対向表面42が取り付け部分18の外表面28に画定される穴への開口30の実質的に全体に重なることができるような大きさ及び形を有する。
【0021】
[0029]キャップ部材36は展示カード部分50を含む。展示カード部分50は、吊下げスロット52を画定する概して平面構成を有する。吊下げスロット52により、吊下げタグアセンブリ10(及びそこに取り付けられる穴鋸14)を展示ラックのフック(図示せず)で支持することができる。一実施形態では、展示カード部分50は、キャップ部材36と一体的に形成される。他の実施形態では、展示カード部分50は、キャップ部材36に取り付けられる別個の部品として構成され得る。吊下げタグアセンブリ10は、展示カード部分50に概して平行に配置される穴鋸の軸Aで穴鋸14を支持するように構成されるが、他の実施形態では展示カード部分50は穴鋸に対して他の方向を有し得る。他の代替的な実施形態では、展示カード部分50は、キャップ部材36ではなく、吊下げタグアセンブリ10のベース部材38に組み込まれ得る。
【0022】
[0030]
図2を参照すると、吊下げタグアセンブリ10により、Sensormaticタグのようなセキュリティー機器54が、小売店における盗難を防止するために梱包に組み込まれることができる。一実施形態では、セキュリティー機器54は、展示カード部分50の表面57に画定される凹部56に受けられる。ラベル59が、凹部56を覆って表面57に付着し、セキュリティー機器54が容易に取り除かれることを防止し且つセキュリティー機器54を見えないように隠す。
【0023】
[0031]
図2及び
図3に示すように、連結構造40は、ベース部材38の内側対向表面42とキャップ部材36の内側対向表面46との間に延在し、これらを接続する。連結構造40はベース連結構造58とキャップ連結構造60とを含む。ベース連結構造58はベース部材38の一体部品として設けられ、キャップ連結構造60はキャップ部材36の一体部品として設けられる。
【0024】
[0032]キャップ連結構造60は、キャップ部材36の内側対向表面46から概して直交して延在する脚を有する。脚60は、穴鋸14(
図2)の取り付け部分18に画定される穴26と、アダプタ23が穴鋸14(
図3)に取り付けられている場合はアダプタ23に画定される穴27とを通過して延在する大きさである。キャップ部材36が穴鋸(
図2)の穴26又はアダプタ23(
図3)の穴27を覆って位置するとき、脚60は穴を通過して穴鋸14の円筒形本体16により画定される中空内部32に延在する。
【0025】
[0033]ベース部材38のベース連結構造58は、内側対向表面42から概して直交して延在するポスト又は円柱を有する。ベース部材38の内側対向表面42が穴鋸14の円形刃先22に隣接して配置されるとき、ポスト58は、穴鋸14の中空内部32内に配置される。
図4に最もよく示されるように、ベース部材38は、ポスト58から放射状に延在し、ポスト58の外表面64をベース部材38の内側対向表面42に接続するリブ62を含む。リブ62は、ポスト58に対して概して平行であり且つベース部材38の内側対向表面42に対して直角に方向づけられ、ベース部材38に対する屈曲に対してポスト58を強化する働きをする。
【0026】
[0034]
図5を参照すると、脚60は、キャップ部材36の内側対向表面46から所定長即ち距離Fの長さで延在するように構成され、ポスト58は、ベース部材38の内側対向表面42から所定長即ち距離Gの長さで延在するように構成される。距離F、Gは、ポスト58及び脚60が穴鋸14の中空内部32内で接触できるように選択される。連結構造40のポスト58及び脚60には、穴鋸14の中空内部32内でポストと脚とを互いに固定するために協働する、相補的に構成されるロッキング機構が設けられる。一実施形態では、ポスト58及び脚60のロッキング機構は、ベース部材38とキャップ部材36とを共に固定するために互いにスナップ式に係合されるように構成される。
【0027】
[0035]
図5に示されるように、ポスト58は、チャネル68を画定する内部壁66を含む。チャネル68は、穴鋸の軸A(
図2)に概して平行に配置されるチャネル軸Cを画定する。ポスト58の遠位端部分70は、チャネル68への開口72を画定する。ポスト58の遠位端部分70は、チャネル68の内部壁66からチャネル軸Cに向かって延在するフランジ構造74を含む。フランジ構造74により、開口72の幅がチャネル68の幅即ち直径よりも小さくなる。
図6及び
図7を参照すると、フランジ構造74は、ベース部材38の方向を向くロッキング面76を含む。ロッキング面76は、チャネルの軸Cに対して実質的に直交して配置される。フランジ構造74は、ベース部材38から離れた方向を向く面取り又は傾斜面78を同様に含む。面取り又は傾斜面78は、チャネル68への開口72を少なくとも部分的に包囲し、開口72を画定する。
【0028】
[0036]脚60は頂上部分80を有し、頂上部分80は、頂上部分80に隣接する脚60の部分の幅又は直径よりも大きい幅又は直径を有する。
図6及び
図7に示すように、頂上部分80は、キャップ部材36から概して離れる方に対向する面取り又は傾斜面82を含む。頂上部分80は、同様にキャップ部材36に向かって対向し、脚60の軸Dに実質的に直交して配向されるロッキング面84を含む。
【0029】
[0037]脚の頂上部分80は、フランジ構造74により画定されるチャネル68への開口72の幅又は直径よりかすかに大きい外径を有する。頂上部分80の外径は、チャネル68の残部の内径よりも小さい。ポスト58と脚60を共に固定するために、脚60の頂上部分80は、
図6に示すように、チャネル68への開口72に整列され、開口72を囲むフランジ構造74に対して押し付けられる。頂上部分80により、フランジ構造74は、チャネルの軸Cから外側に離れてそらされ、脚60の頂上部分80がチャネル68内に入り込むことができる。挿入の間、頂上部分80の面取り面82は、チャネルへの開口72を囲む面取り面78に係合してフランジ構造74の外側へのそりを促進させる。フランジ構造74のそりをさらに促進させるために、スロット86(
図4)が、ポストの遠位端部分70を通過して延在するポスト58に画定され、開口72に結合される。スロット86は、フランジ構造74を互いに分離し、フランジ構造74の支点をポストの遠位端部分70からベース部材38に向かって移動させる。
【0030】
[0038]脚60の頂上部分80がフランジ構造74を通過してチャネル68内へ前進されると、脚60の縮小部分によりフランジ構造74が緩んで、
図7に示すように、通常位置に戻る。フランジ構造74が通常位置に戻ると、フランジ構造74のロッキング面76は、頂上構造80のロッキング面84の前に位置して対向し、それにより脚の頂上部分80がチャネル68から引き抜かれることを防止する。チャネル68の軸Cに直交してロッキング面76,84が方向づけられることにより、結果として生じる接合部が、分離工具の使用なしに、又はパーツの一つを破壊することなしには実質的に分離できないようにされる。
【0031】
[0039]脚60の頂上部分80がチャネル68内にロックされると、ベース部材38の内側対向表面42及びキャップ部材36の内側対向表面46は、所定の距離Eだけ互いに離れて保持される。距離Eは、実質的に穴鋸の高さに対応する。穴鋸の高さは、取り付け部分18の外表面28と円形刃先22との間の距離に対応する(
図2)。アダプタ23が穴鋸に取り付けられると、穴鋸14の高さはアダプタの外表面29と穴鋸の刃先部分22との間の距離に対応する(
図3)。刃先22がベース部材38に隣接して位置するとき、キャップ部材36は、ベース38から離れる刃先22の動きが防止されるように取り付け部分18の外表面28に隣接して保持される。
【0032】
[0040]吊下げタグアセンブリ10は、キャップ部材36及びベース部材38に対して穴鋸14の回転運動を防止又は制限するように同様に構成される。再び
図2,4及び5を参照すると、キャップ部材36の脚60は、脚の軸Dに概して平行な脚60に沿って延在するリブ又はスプライン88を含む。スプライン88は、穴26に画定される溝34を補完するように構成される。脚60が取り付け部分18内の穴26を通過して前進すると、スプライン88は溝34に受けられる。代替的に、スプライン88は、穴鋸の取り付け部分内のねじ穴内の摩擦適合を提供するように構成され得る。
【0033】
[0041]ベース部材38、キャップ部材36、ポスト58、及び脚60の寸法及び形状は、異なる高さ、直径、アーバー穴径、及びアーバー穴形状を有する穴鋸を収容するために修正され得る。
図8−10は、様々な大きさ及び型の穴鋸14を支持し保持するように構成された吊下げタグアセンブリ10の実施形態を示す。
【0034】
[0042]
図1−10の実施形態においては、単一の頂上部分80は、吊下げタグアセンブリ10が特定の高さの穴鋸を固定するために使用され得るようにする脚に設けられる。代替的な実施形態では、特定の吊下げタグアセンブリ10が様々な高さの穴鋸を収容できるようにするために、複数の頂上部分(図示せず)が、脚の軸Dに対して所定の位置で脚に設けられ得る。また、ベース部材38はメス部分(ポスト)を有するものとして説明され、キャップ部材36はスナップ式結合のオス部分(脚)を有するとしたが、スナップ式結合のオス及びメス部分は、ベース部材38がオス部分(脚)を含みキャップ部材36がスナップ式結合のメス部分(ポスト)を含むように取り替えられ得る。
【0035】
[0043]穴鋸を梱包する方法を示すフローチャートが
図11に示される。この方法によれば、穴鋸の円形刃先が吊下げタグアセンブリのベース部材の平面即ち内側対向表面に対して配置される(ブロック100)。ベース部材は、平面から穴鋸により画定される中空内部に延在するポストを含む。穴鋸は、穴鋸の取り付け部分に画定される穴に整列されるポストを有する平面に配置される(ブロック104)。吊下げタグアセンブリのキャップ部材は、続いて、穴鋸の取り付け部分に隣接して配置される(ブロック108)。キャップ部材は脚を含む。キャップ部材の脚は、穴を通過し、穴鋸の中空内部に前進される(ブロック110)。
【0036】
[0044]ベース部材から延在するポストは、キャップ部材から延在する脚部分を受けるように構成されたチャネルを画定する内部壁を含む。脚及びポストの内部壁は、キャップ部材をベース部材に固定するために互いにスナップ式係合を有するように構成される。脚をポストに固定するために、キャップ部材は、脚がポストのチャネル内の所定位置にはめ込まれるまで、ベース部材に向かって押される(ブロック114)。共に固定されたとき、ポストと脚は、穴鋸の高さに対応するベース部材からの所定距離にキャップ部材を位置させる働きをする。
【0037】
[0045]吊下げタグアセンブリの構成は、穴鋸のための以前から知られている梱包アセンブリに対して有利な点をもたらす。例えば、スナップ式のロッキング機構の使用により、キャップ部材を分離工具の使用なしでベース部材にロックすることができ、分離工具の使用又はパーツの一つを破壊することなしに分離することを困難にする。上述したように穴鋸がキャップ部材とベース部材との間に固定されたとき、連結構造のロッキング機構は、より安全性を高める穴鋸の中空内部内に実質的に囲まれる。さらに、吊下げタグアセンブリのデザインは、刃先を安全に覆いながら、店の棚及び展示ラックに穴鋸をほとんど全て露出させることができる。
【0038】
[0046]本発明が図面及び上記の記載に詳細に説明され示されているが、本発明は例示的なものであり、その性質に制限されるものではないと考えるべきである。好ましい実施形態のみが提示されており、本発明の思想の範囲内の全ての変更、修正及びさらなる追加が保護されるべきである。
以下に本明細書が開示する形態のいくつかを記載しておく。
[形態1] 穴鋸を梱包する方法であって、
前記穴鋸の円形刃先部分を吊下げタグアセンブリのベース部材の表面に対して配置する工程であって、前記ベース部材は前記表面から前記穴鋸により画定される中空内部に延在するポストを含む、工程と、
前記吊下げタグアセンブリのキャップ部材を前記穴鋸の取り付け部分に隣接して配置する工程であって、前記キャップ部材は脚と展示カード部分を含む、工程と、
前記キャップ部材の前記脚を前記穴鋸の前記取り付け部分に画定される穴を通過させて前記穴鋸の前記中空内部に前進させる工程と、
前記穴鋸の前記中空内部内で前記ポストを前記脚に固定する工程と、を含む、方法。
[形態2] 形態1に記載された方法において、
前記ポスト及び前記脚が共に固定されたとき、前記キャップ部分は前記ベース部材から所定の距離に位置され、前記所定の距離は前記穴鋸の高さに対応する、方法。
[形態3] 形態1に記載された方法において、
前記ポストは、チャネルと前記チャネル内への開口を画定する遠位端部分とを画定する内部壁を含み、
前記脚は、前記開口を通過して、前記ポストに画定される前記チャネル内に前進される、方法。
[形態4] 形態3に記載された方法において、
前記脚は、前記チャネル内での前記ポストとのスナップ式の係合用に構成される、方法。
[形態5] 形態4に記載された方法において、
前記ポストは、前記内部壁から前記チャネル内に突出するフランジ構造を含み、
前記脚は、頂上部分を含み、
前記脚が前記チャネル内に前進されたとき、前記脚の前記頂上部分は、前記フランジ構造を外側にそらして前記頂上部分に前記チャネル内の前記フランジ構造を通過させて前進させ、
前記頂上部分が前記チャネル内の前記フランジ構造を通過して前進された後、前記フランジ構造は通常位置に戻り、前記頂上部分が前記チャネルから取り外されることを防止する、方法。
[形態6] 穴鋸展示梱包であって、
刃先部分と取り付け部分とを有する円筒形本体を含む穴鋸であって、前記円筒形本体は中空内部を画定し、前記取り付け部分は駆動工具のアーバーを受けるための穴を画定する外表面を含む、穴鋸と、
吊下げタグアセンブリであって、
表面と前記表面から延在する第1連結構造とを有するベース部材と、
内表面と前記内表面から延在する第2連結構造とを有するキャップ部材と、
前記キャップ部材に取り付けられる展示カード部分と、を有する吊り下げタグアセンブリと、を有し、
前記穴鋸の前記刃先部分は、前記ベース部材の前記表面に対して配置され、
前記キャップ部材の前記内表面は、前記取り付け部分の前記外表面に隣接して配置され、
前記第2連結構造は、前記外表面に画定される前記穴を通過して前記穴鋸の前記中空内部内へ延在し、
前記第1連結構造は、前記キャップ部材を前記ベース部材に取り付けるために前記中空内部内で前記第2連結構造に固定される、穴鋸展示梱包。
[形態7] 形態6に記載されたアセンブリにおいて、
前記第1連結構造及び前記第2連結構造は、前記ベース部材の前記表面と前記キャップ部材の前記内部表面とを互いに所定距離離して保持し、前記所定距離は前記刃先部分と前記穴鋸の前記取り付け部分の前記外表面との間の距離に対応する、アセンブリ。
[形態8] 形態6に記載されたアセンブリにおいて、
前記第1連結構造及び第2連結構造は、前記第1連結構造を前記第2連結構造に固定するために相互のスナップ式の係合用に構成される、アセンブリ。
[形態9] 形態8に記載されたアセンブリにおいて、
前記第1連結構造は、チャネルを画定するポストを有し、
前記第2連結構造は、前記チャネル内に受けられる脚を有する、アセンブリ。
[形態10] 形態6に記載されたアセンブリにおいて、
前記吊下げタグアセンブリは、セキュリティー機器を含む、アセンブリ。
[形態11] 形態6に記載されたアセンブリにおいて、
前記ベース部材の前記表面は、前記穴鋸の前記刃先部分に重なる、アセンブリ。
[形態12] 穴鋸のための吊下げタグアセンブリであって、
表面と前記表面から延在する第1連結構造とを含むベース部材と、
内表面と前記内表面から延在する第2連結構造とを含むキャップ部材と、
前記キャップ部材に取り付けられる展示カード部分であって、前記展示カード部分は吊下げスロットを画定する、展示カード部分と、を有し、
前記第1連結構造及び前記第2連結構造は、前記キャップ部材を前記ベース部材に取り付けるために互いに固定されるように構成され、
前記ベース部材の前記平面は、穴鋸の円形刃先部分に対して配置されるように構成され、
前記キャップ部材の前記内表面は、前記穴鋸の取り付け部分に隣接して配置されるように構成され、
前記第2連結構造は、前記内表面が前記穴鋸の前記取り付け部分に隣接して配置されたときに、前記取り付け部分により画定される穴を通じて延在するように構成され、
前記ベース部材の前記表面が前記穴鋸の前記刃先部分に隣接して配置され且つ前記キャップ部材の前記内表面が前記穴を通じて延在する前記第2連結構造で前記穴鋸の前記取り付け部分に隣接して配置されたとき、前記第1連結構造及び前記第2連結構造は、前記穴鋸内に画定される中空内部内で接触するように構成される、吊下げタグアセンブリ。
[形態13] 形態12に記載された吊下げタグアセンブリにおいて、
前記第1連結構造及び前記第2連結構造は、前記穴鋸の前記中空内部内で互いに固定されるように構成される、吊下げタグアセンブリ。
[形態14] 形態12に記載された吊下げタグアセンブリにおいて、
前記展示カード部分に取り付けられるセキュリティー機器を有する、吊下げタグアセンブリ。
[形態15] 形態12に記載された吊下げタグアセンブリにおいて、
前記ベース部材の前記表面は、前記穴鋸の前記円形刃先部分に重なるように構成された円形形状を有する、吊下げタグアセンブリ。
[形態16] 形態12に記載された吊下げタグアセンブリにおいて、
記第1連結構造及び前記第2連結構造が互いに固定されたとき、前記キャップ部材の前記内表面は前記ベース部材の前記表面から所定距離で保持され、前記所定距離は前記穴鋸の高さに対応する、吊下げタグアセンブリ。