特許第6096615号(P6096615)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6096615
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】面状照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20170306BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170306BHJP
【FI】
   F21S2/00 443
   F21Y115:10
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-145483(P2013-145483)
(22)【出願日】2013年7月11日
(65)【公開番号】特開2015-18700(P2015-18700A)
(43)【公開日】2015年1月29日
【審査請求日】2016年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫
(74)【代理人】
【識別番号】100109690
【弁理士】
【氏名又は名称】小野塚 薫
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】高田 祥平
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/049040(WO,A1)
【文献】 特開2007−280770(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導光板と、該導光板の外側に配置されるハウジングフレームとを含む面状照明装置であって、
前記ハウジングフレームは、前記導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、
前記金属フレーム、前記樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部とからなり、若しくは、前記側壁部と前記床部とに加え、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部に沿って、該側辺部の外側面を覆う側壁部とからなり、
前記樹脂フレーム及び前記金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、
該係止部には、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動を規制する第1係止部と、前記樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれることを特徴とする面状照明装置。
【請求項2】
前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、前記係止部が、前記第1係止部を挟むようにして前記第2係止部が位置する態様で、配置されていることを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。
【請求項3】
導光板と、該導光板の外側に配置されるハウジングフレームとを含む面状照明装置であって、
前記ハウジングフレームは、前記導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、
前記金属フレームには、前記樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部とが含まれ、
前記樹脂フレーム及び前記金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、
該係止部には、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動を規制する第1係止部と、前記樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれ、
前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、前記係止部が、前記第1係止部を挟むようにして前記第2係止部が位置する態様で、配置されていることを特徴とする面状照明装置
【請求項4】
前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向両端近傍領域に、前記係止部が、前記第1係止部に対し前記第2係止部が前記一つの側辺部の長手方向の内側となる位置関係で、配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の面状照明装置。
【請求項5】
前記第1係止部には、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記床部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記床部の厚み方向に突出する凸部とが含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
【請求項6】
前記第2係止部には、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記側壁部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記側壁部の厚み方向に突出する凸部とが含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
【請求項7】
前記金属フレームの床部は、前記側壁部の、前記樹脂フレームの厚み方向の端部から、前記樹脂フレームの前記内側領域に張り出すように形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置等の照明手段として用いられる面状照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、パーソナルコンピュータや携帯電話等の電子装置の表示デバイスとして、液晶表示装置が一般的に使用されている。液晶は自発光型の表示素子ではないため、例えば透過型の液晶表示装置では、その液晶パネルに対して光を照射する照明手段が必須であり、外光を利用する半透過型の液晶表示装置でも、暗所での使用を可能にするために補助的な照明手段を備えている。このような液晶表示装置の照明手段として、面状照明装置が液晶表示装置と組合せて広く使用されている。面状照明装置は、導光板と導光板の側方に配置された光源とを主要な構成要素とするものであり、薄型化が容易であるという利点を有している。又、近年の白色発光ダイオード(LED)の高性能化に伴い、面状照明装置の更なる小型・薄型化及び低消費電力化を図るため、白色LEDを光源として使用した面状照明装置が一般的となっている。
【0003】
ところで、面状照明装置には、導光板と光源とを一体に保持すると共に、面状照明装置自体の剛性を向上させるために、ハウジングフレームを備える構造が広く用いられている。ハウジングフレームは枠状をなしており、導光板や光源を、枠状の内側領域に収納するものである。又、ハウジングフレームを、枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームを格納する箱状の金属フレームとで構成し、金属フレームにより必要な剛性を確保した構造のものも開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−235136号公報
【特許文献2】特開2011−18587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、面状照明装置に対する薄型化や軽量化の追及は、携帯型電子装置の表示デバイスへの適用において避けられないものであり、これらの課題を、ハウジングを用いて必要な剛性を確保しつつ解決することが常に求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、更なる薄型化や軽量化を促進しつつ、必要な強度を確保した面状照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0007】
(1)導光板と、該導光板の外側に配置されるハウジングフレームとを含む面状照明装置であって、前記ハウジングフレームは、前記導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、前記金属フレーム、前記樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部とからなり、若しくは、前記側壁部と前記床部とに加え、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部に沿って、該側辺部の外側面を覆う側壁部とからなり、前記樹脂フレーム及び前記金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、該係止部には、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動を規制する第1係止部と、前記樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれる面状照明装置(請求項1)。
【0008】
本項に記載の面状照明装置は、ハウジングフレームによって、導光板と光源とを一体に保持すると共に、面状照明装置自体の剛性を向上させるものである。ハウジングフレームは、導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、樹脂フレームによって導光板、光源及びその他の面状照明装置の構成要素を位置決めすると共に、面状照明装置の剛性を確保する。又、金属フレームには、樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部からなり、若しくは、前記側壁部と前記床部とに加え、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部に沿って、該側辺部の外側面を覆う側壁部とからなり、これら側壁部及び床部によって、面状照明装置の更なる剛性の向上を図るものである。
【0009】
この金属フレームは、側壁部と床部とによって、樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面と、該外側面に続く、導光板の主面と平行な面との、少なくとも二面を覆うものであれば良いことから、金属フレームに起因する厚みや重量の増加を、可能な限り抑えるものとなる。そして、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向、及び、樹脂フレームの厚み方向といった、交差する2方向について、樹脂フレーム及び金属フレームの相対移動を規制するものである。しかも、樹脂フレーム及び金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、係止部には、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動、即ち、導光板の面方向の相対移動を規制する第1係止部と、樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれることで、樹脂フレームと金属フレームとの固定がなされるものである。
なお、樹脂フレームの一つの側辺部としては、導光板の側方に光源としてのLEDが配置される面に係る側辺部であることが、LEDの位置決めをより確実にするといった観点から望ましい。又、必要に応じて、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部に沿って、該側辺部の外側面を覆う側壁部、具体的にはLEDが配置される面に係る側辺部と交差する側辺部を含む、二つ以上の側辺部において、係止部が構成されることとしても良い。
【0010】
(2)上記(1)項において、前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、前記係止部が配置されている面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、係止部が配置されることで、係止部による、樹脂フレームと金属フレームとの位置決め効果を得るものである。特に、樹脂フレームの一つの側辺部の長さが長くなるほど、長手方向中央領域における、係止部による、樹脂フレームと金属フレームとの位置決め機能が、有効に発揮されるものである。従って、必要に応じて、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向の丁度中央部に、係止部を設けることとしても良く、必要に応じて、長手方向中央領域の複数箇所に、係止部を設けることとしても良い
(3)上記(2)項において、前記係止部が、前記第1係止部を挟むようにして前記第2係止部が位置する態様で、配置されている面状照明装置(請求項2)。
本項に記載の面状照明装置は、第1係止部を挟むようにして第2係止部が位置する態様で、配置されていることで、第1係止部の両側に配置された第2規制部により、第1係止部が設置された位置における厚み方向の相対移動が規制される。その結果、面方向の移動を規制する第1規制部を構成する突起が嵌合穴から外れ難くなる。そして、面方向の移動を規制する第1規制部が有効に働き、樹脂フレームから金属フレームが外れることが抑制されることとなる。
【0011】
(4)導光板と、該導光板の外側に配置されるハウジングフレームとを含む面状照明装置であって、前記ハウジングフレームは、前記導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、前記金属フレームには、前記樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部とが含まれ、前記樹脂フレーム及び前記金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、該係止部には、前記樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動を規制する第1係止部と、前記樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれ、前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、前記係止部が配置されている面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、ハウジングフレームによって、導光板と光源とを一体に保持すると共に、面状照明装置自体の剛性を向上させるものである。ハウジングフレームは、導光板を囲む枠状の樹脂フレームと、該樹脂フレームの外側に配置される金属フレームとを有し、樹脂フレームによって導光板、光源及びその他の面状照明装置の構成要素を位置決めすると共に、面状照明装置の剛性を確保する。又、金属フレームには、樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面を覆う側壁部と、一つの側辺部の底側端部から前記導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部とが含まれ、これら側壁部及び床部によって、面状照明装置の更なる剛性の向上を図るものである。
この金属フレームは、側壁部と床部とによって、樹脂フレームの、一つの側辺部の外側面と、該外側面に続く、導光板の主面と平行な面との、少なくとも二面を覆うものであれば良いことから、金属フレームに起因する厚みや重量の増加を、可能な限り抑えるものとなる。そして、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向、及び、樹脂フレームの厚み方向といった、交差する2方向について、樹脂フレーム及び金属フレームの相対移動を規制するものである。しかも、樹脂フレーム及び金属フレームの各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部が構成されており、係止部には、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部の延長方向の相対移動、即ち、導光板の面方向の相対移動を規制する第1係止部と、樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2係止部とが含まれることで、樹脂フレームと金属フレームとの固定がなされるものである。
なお、樹脂フレームの一つの側辺部としては、導光板の側方に光源としてのLEDが配置される面に係る側辺部であることが、LEDの位置決めをより確実にするといった観点から望ましい。又、必要に応じて、樹脂フレームの一つの側辺部と交差する側辺部に沿って、該側辺部の外側面を覆う側壁部、具体的にはLEDが配置される面に係る側辺部と交差する側辺部を含む、二つ以上の側辺部において、係止部が構成されることとしても良い。
そして、本項に記載の面状照明装置は、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向中央領域に、係止部が配置されることで、係止部による、樹脂フレームと金属フレームとの位置決め効果を得るものである。特に、樹脂フレームの一つの側辺部の長さが長くなるほど、長手方向中央領域における、係止部による、樹脂フレームと金属フレームとの位置決め機能が、有効に発揮されるものである。従って、必要に応じて、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向の丁度中央部に、係止部を設けることとしても良く、必要に応じて、長手方向中央領域の複数箇所に、係止部を設けることとしても良い。
【0012】
(5)上記(4)項において、前記係止部が、前記第1係止部を挟むようにして前記第2係止部が位置する態様で、配置されている面状照明装置(請求項3)。
本項に記載の面状照明装置は、第1係止部を挟むようにして第2係止部が位置する態様で、配置されていることで、第1係止部の両側に配置された第2規制部により、第1係止部が設置された位置における厚み方向の相対移動が規制される。その結果、面方向の移動を規制する第1規制部を構成する突起が嵌合穴から外れ難くなる。そして、面方向の移動を規制する第1規制部が有効に働き、樹脂フレームから金属フレームが外れることが抑制されることとなる。
【0013】
(6)上記(1)から(5)項において、前記樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向両端近傍領域に、前記係止部が配置されている面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向両端近傍領域に、係止部が配置されることで、係止部による、樹脂フレームと金属フレームとの位置決めを効果的にするものである。
(7)上記(6)項において、前記第1係止部に対し前記第2係止部が前記一つの側辺部の長手方向の内側となる位置関係で、配置されている面状照明装置(請求項4)。
本項に記載の面状照明装置は、樹脂フレームと金属フレームとの、樹脂フレームの厚み方向の相対移動を規制する第2規制部を、導光板の面方向の相対移動を規制する第1規制部よりも、樹脂フレームの一つの側辺部の長手方向の内側に配置したことにより、樹脂フレームからの板金フレームの脱落防止効果を、より確実にするものとなる。特に、面状照明装置を液晶パネルに組み付ける作業中における外れを、効果的に防止するものとなる。
【0014】
)上記(1)から()項において、前記第1係止部には、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記床部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記床部の厚み方向に突出する凸部とが含まれる面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、第1係止部を構成する凹凸形状に、金属フレームの側壁部と床部との境界に沿って、少なくとも床部に開口する長穴と、樹脂フレームから金属フレームの床部の厚み方向に突出する凸部とが含まれるものである。そして、金属フレームの床部の長穴に対して、樹脂フレームの凸部が床部の厚み方向に突出して嵌合することで、樹脂フレームと金属フレームとの、面方向(脱落方向)の相対移動を規制するものである。
【0015】
)上記(1)から()項において、前記第2係止部には、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記側壁部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記側壁部の厚み方向に突出する凸部とが含まれる面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、第2係止部を構成する凹凸形状に、金属フレームの側壁部と床部との境界に沿って、少なくとも側壁部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記側壁部の厚み方向に突出する凸部とが含まれるものである。そして、金属フレームの側壁部の長穴に対して、樹脂フレームの凸部が側壁部の厚み方向に突出して嵌合することで、樹脂フレームと金属フレームとの、厚み方向(脱落方向)の相対移動を規制するものである。
【0016】
10)上記()()項において、前記第1係止部および前記第2係止部の一方又は双方には、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記床部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記床部の厚み方向に突出する凸部と、前記金属フレームの前記側壁部と前記床部との境界に沿って、少なくとも前記側壁部に開口する長穴と、前記樹脂フレームから前記金属フレームの前記側壁部の厚み方向に突出する凸部とが含まれる面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、第1係止部および第2係止部の一方又は双方に、上記()()項に挙げられた凹凸形状が含まれることで、第1係止部および第2係止部の一方又は双方により、樹脂フレームに対する金属フレームの、面方向及び厚み方向の双方への相対移動を規制するものとなる。
【0017】
11)上記()から(10)項において、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部を構成する、前記金属フレームの前記側壁部及び前記樹脂フレームの前記凸部と共に、又はこれらに換えて、前記金属フレームの前記側壁部から内側へ突出する突出部と、該突出部に対応する位置において、前記樹脂フレームの厚み方向の一部範囲のみ凹ませる態様で形成された凹部とを備える面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、金属フレームの側壁部から内側へ突出する突出部と、該突出部に対応する位置において、前記樹脂フレームの厚み方向の一部範囲のみ凹ませる態様で形成された凹部とが嵌合することによっても、樹脂フレームに対する金属フレームの、厚み方向(脱落方向)への相対移動を規制するものである。
【0018】
12)上記(1)から(11)項において、前記金属フレームの床部は、前記側壁部の、前記樹脂フレームの厚み方向の端部から、前記樹脂フレームの前記内側領域に張り出すように形成されている面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、金属フレームの床部は、側壁部の、樹脂フレームの厚み方向の端部から、樹脂フレームの内側領域に張り出すように形成されていることで、金属フレームの側壁部と前記床部とが連続し、かつ、両者の境界が稜線となる。そして、この稜線に沿って、金属フレームの、少なくとも床部に開口する長穴と、少なくとも側壁部に開口する長穴とが形成されるものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明はこのように構成したので、更なる薄型化や軽量化を促進しつつ、必要な強度を確保した面状照明装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の形態に係る面状照明装置を示すものであり、(a)は縦断面図、(b)は面状照明装置を発光面とは反対側の面(裏面)から見た斜視図である。
図2】(a)は、図1(b)のB部を示す拡大図であり、(b)は(a)のC部拡大図である。
図3】(a)は、図2(b)のD−D断面図、(b)は図2(b)のE−E断面図、(c)は(b)と同一部分の応用例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、適宜同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
なお、本説明では、面状照明装置の発光面(主面)を平面視した状態における、面状照明装置の中心方向を「内側」と、当該中心から見た面状照明装置の外形方向を「外側」という。
【0022】
図1に示される、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、図1(a)に示されるように、対向する一対の主面12a、12bのうちの、一方の主面12a(表面)を光の出射面とする導光板12と、導光板の入光面12cに対向して配置される点状光源としてのLED14と、これらの構成要素を収納するためのハウジングフレーム16とを含むものである。ここで、導光板12はポリカーボネート樹脂等の透明樹脂材料を成形してなるものである。LED14は、例えば、青色発光LEDチップを、硬質シリコーン系樹脂中に黄色発光の蛍光体であるセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)微粒子を混入した透光性樹脂で封止した構造の白色LEDが用いられる。ハウジングフレーム16は、追って詳述するように、合成樹脂からなり導光板12を囲む枠状の樹脂フレーム18と、樹脂フレーム18の外側に配置される金属フレーム20とを有している。金属フレーム16には、例えば、剛性と光の反射率が大きい、例えばステンレス製の板金フレームが用いられるが、同等の特性が得られるものである限り、板金フレームに限定されるものではない。
【0023】
更に、導光板12の出射面12a側には、光学シート22が配置されている。図示の例では、光学シート22は、各々適切な光学特性を備える三枚のシートが積層されている。又、導光板12は、入光面12cに対して、対向する主面12a、12b間の厚みが、少なくとも光学シート22の厚みの分だけ薄く形成されている。更に、導光板12の裏面12b側には反射シート24が配置され、導光板12の出射面12aには光学シート22の外周を保持するように枠状の遮光シート28が配置されている。
そして、枠状の樹脂フレーム18の、LED14が配置される一つの側辺部18aと、この側辺部18aに対向する側辺部18dとには、反射シート20の位置決めを行うための段部18a1、18d1、及び、遮光シート28の位置決めを行うための段部18a2、18d2が形成されている。更に、一つの側辺部18aには、LED14が実装されたFPC26を位置決めするための段部18a3が形成されている。
【0024】
一方、金属フレーム20は、樹脂フレーム18の、一つの側辺部18aの外側面を覆う側壁部20aと、一つの側辺部18aの底側端部から導光板が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部20bとが含まれるものである。図1に示される例では、金属フレーム20の側壁部20aの、樹脂フレーム18の厚み方向下側の端部から、樹脂フレーム18の内側領域に直角に張り出すようにして、床部20bが延設されている。換言すれば、金属フレーム20の床部20bが、側壁部20aの、樹脂フレーム18の厚み方向の端部から、樹脂フレーム18の内側領域に張り出すように形成されていることで、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとが連続している。そして、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界が、図3に示されるように、稜線20eとして構成されている。この稜線20eに沿って、後述する第1係止部32と、第2係止部34との構成要素である、金属フレーム20の、少なくとも床部20bに開口する長穴20fと、少なくとも側壁部20aに開口する長穴20gとが形成されるものである。
更に、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cに沿って、側辺部18b、18cの外側面を覆う側壁部20c、20dが、側壁部20a及び床部20bと連続するように、金属フレーム20は絞り成形されている。
【0025】
樹脂フレーム18及び金属フレーム20の各々には、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部30が、図1(b)に示される位置に構成されている。この係止部30には、図2に示される、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向(図1(a)の左右方向)の相対移動を規制する第1係止部32と、樹脂フレームの厚み方向(図1(a)の上下方向)の相対移動を規制する第2係止部34とが含まれるものである。
【0026】
図3(a)に示されるように、第1係止部32は、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界をなす稜線20eに沿って、かつ、図示の例では側壁部20a及び床部20bに跨って開口し、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向に延びる、嵌合穴としての長穴20fと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の床部20bの厚み方向に突出する凸部18eとで構成されている。
又、第2係止部34は、図3(b)に示されるように、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界をなす稜線20eに沿って、かつ、図示の例では側壁部20a及び床部20bに跨って開口し、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向に延びる、嵌合穴としての長穴20gと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の側壁部20aの厚み方向に突出する凸部18fとで構成されている。
【0027】
そして、第1係止部32及び第2係止部34を含む係止部30は、図2(a)に示されるように、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向(図2(a)の左右方向)の両端近傍領域(符号Cで示される)に、図2(b)に拡大図示されたように、第1係止部32に対し第2係止部34が、一つの側辺部18aの長手方向の内側(図2(b)の右方向)となる位置関係で、配置されている。
更に、本実施の形態では、図2(a)に示されるように、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向中央領域にも、係止部30が、第1係止部32を挟むようにして第2係止部34が位置する態様で、配置されている。
【0028】
なお、図3(b)に示される例では、金属フレーム20の側壁部20aから内側へ突出する突出部20hと、突出部20hに対応する位置において、樹脂フレーム18の厚み方向の一部範囲のみ凹ませる態様で形成された凹部18gとが、設けられている。そして、樹脂フレーム18の凹部18gに突出部20hが嵌合するものである。なお、金属フレーム20の突出部20hについても、側壁部20aを絞り加工することによって成形されるものである。
【0029】
更には、図3(c)に示されるように、第1係止部32および第2係止部34の一方又は双方に、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界をなす稜線20eに沿って開口する長穴20f、20gと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の床部20bの厚み方向に突出する凸部18eと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の側壁部20aの厚み方向に突出する凸部18fとが設けられていることとしても良い。
【0030】
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、ハウジングフレーム16によって、導光板12とLED14とを一体に保持すると共に、面状照明装置10自体の剛性を向上させるものである。しかも、ハウジングフレーム16は、導光板12を囲む枠状の樹脂フレーム18と、樹脂フレーム18の外側に配置される金属フレーム20とを有し、樹脂フレーム18によって、導光板12、点状光源14、光学シート22、反射シート24、FPC26その他の、面状照明装置10の構成要素を位置決めすると共に、面状照明装置10の剛性を確保するものである。又、金属フレーム20には、樹脂フレーム18の、一つの側辺部18aの外側面を覆う側壁部20aと、一つの側辺部18aの底側端部から導光板12が配置される内側領域に至る範囲を覆う床部20bとが含まれ、これら側壁部20a及び床部20bによって、面状照明装置10の更なる剛性の向上を図ることが可能となる。
【0031】
この金属フレーム20は、側壁部20aと床部20bとによって、樹脂フレーム18の、一つの側辺部18aの外側面と、外側面に続く導光板12の主面12a、12bと平行な面との、少なくとも二面を覆うものであれば良いことから、金属フレーム20を用いることに起因する、面状照明装置10全体の厚みや重量の増加を、可能な限り抑えることが可能となる。そして、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向、及び、樹脂フレーム18の厚み方向といった、交差する2方向について、樹脂フレーム18及び金属フレーム20の相対移動を規制するものである。なお、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aとして、導光板12の側方にLED14が配置される面に係る側辺部を選択することにより、LED14の位置決めを、より確実にする上でも効果的である。
【0032】
しかも、樹脂フレーム18及び金属フレーム20の各々に、互いに嵌合して相対移動を規制する凹凸形状からなる係止部30が構成されており、係止部30には、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向の相対移動を規制する第1係止部32と、樹脂フレーム18の厚み方向の相対移動を規制する第2係止部34とが含まれることで、樹脂フレーム18と金属フレーム20との固定が、確実になされるものである。
ここで、第1係止部32は、第1規制部32を構成する凹凸形状、即ち、図3(a)に示されるように、樹脂フレーム18に形成された凸部18eと、この突起形状が嵌合する嵌合穴20fとが、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向に嵌合する態様で構成されることで、導光板12の面方向の相対移動を規制することができる。他方、第2規制部34は、第2規制部34を構成する凹凸形状、即ち、図3(b)に示されるように、樹脂フレームに形成された凸部18fと、この突起形状が嵌合する嵌合穴20gとが、樹脂フレーム18の厚み方向に嵌合する態様で構成されることで、樹脂フレーム18の厚み方向の相対移動を規制することができる。
【0033】
又、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、図2に示されるように、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向両端近傍領域に、係止部30が配置されることで、係止部30による、樹脂フレーム18と金属フレーム20との位置決めを効果的にするものである。
特に、樹脂フレーム18と金属フレーム20との、樹脂フレーム18の厚み方向の相対移動を規制する第2規制部34を、導光板12の面方向の相対移動、即ち、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向の相対移動を規制する第1規制部32よりも、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向の内側に配置したことにより、以下の理由により、樹脂フレームからの板金フレームの脱落防止効果を、より確実にすることができる。特に、面状照明装置10を液晶パネルに組み付ける作業中における外れを、効果的に防止して、面状照明装置10を用いた表示装置の組立作業性や、液晶パネルに対する組付作業性が向上するものとなる。
【0034】
さて、仮に、図2に示される本発明の実施の形態とは逆に、第1規制部32を、第2規制部34に対して、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向の内側に配置した場合には、第1規制部32を構成する凹凸形状の係合が外れ易く、面方向の移動規制ができなくなる。これは、金属フレーム20に対して樹脂フレーム18の剛性が小さいがために、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aが中央部を中心として撓み易いこと(または反り易いこと)によるものである。特に、撓み易い方向が、面方向ではなく厚み方向であること、および、第1規制部32を構成する凸部18eと長穴20fとが、上述の如く、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aと交差する側辺部18b、18cの延長方向に嵌合していることから生じるものである。
樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの撓み易い方向が厚み方向である理由は、樹脂フレーム18の側辺部18aは、面方向には、剛性の大きい金属フレーム20の側壁部20a、好ましくはそれに加えてLED14といった剛性の大きい部材にも挟まれることで撓み難くなっている。これに対して、厚み方向には剛性の大きい部材が配置されないことから、それらの部材の剛性を利用した撓み抑制効果が発揮されず、樹脂フレーム18が撓み易くなるためである。
【0035】
上記の撓み要因を考慮し、本発明の実施の形態では、樹脂フレーム18の厚み方向の相対移動を規制する第2規制部34を、樹脂フレーム18に保持される導光板12の面方向の相対移動を規制する第1規制部32よりも長手方向の内側に配置し、換言すれば、面方向の相対移動を規制する第1規制部32を、厚み方向の相対移動を規制する第2規制部34の外側に配置している。このため、樹脂フレーム18と金属フレーム20とは、内側に配置された第2規制部34により、厚み方向の相対移動が規制されて、面方向の移動を規制する第1規制部32を構成する凸部18eが長穴20fから外れ難くなる。そして、面方向の移動を規制する第1規制部32が有効に働き、樹脂フレーム18から金属フレーム20が外れることが抑制されることとなる。
【0036】
又、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、図2(a)に示されるように、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向中央領域にも、係止部30が配置されることで、係止部30による、樹脂フレーム18と金属フレーム20との位置決め効果を得ることができる。特に、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長さが長くなるほど、長手方向中央領域における、係止部30による、樹脂フレーム18と金属フレーム20との位置決め機能が、有効に発揮されるものである。従って、必要に応じて、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向の中央に、係止部30を設けることとしても良く、必要に応じて、長手方向中央領域の複数箇所に、係止部30を設けることとしても良く、この場合には夫々の係止部30において、上記作用効果が得られるものとなる。
【0037】
又、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向中央領域に設けられた係止部30は、第1係止部32を挟むようにして第2係止部34が位置する態様で配置されていることで、第1係止部32の両側に配置された第2規制部34により、第1係止部32が設置された位置における厚み方向の相対移動が規制される。その結果、面方向の移動を規制する第1規制部32を構成する凸部18eが長穴20fから外れ難くなる。そして、面方向の移動を規制する第1規制部32が有効に働き、樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向中央領域(樹脂フレーム18の一つの側辺部18aの長手方向両端近傍以外の領域)においても、樹脂フレーム18から金属フレーム20が外れることが、抑制されることとなる。
【0038】
又、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、図3(a)に示されるように、第1係止部32を構成する凹凸形状に、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界に沿って、少なくとも床部に開口する長穴20fと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の床部20bの厚み方向に突出する凸部18eとが含まれ、金属フレーム20の床部20bの長穴20fに対して、樹脂フレーム18の凸部18eが床部20bの厚み方向に突出して嵌合することで、樹脂フレーム18と金属フレーム20との、面方向の相対移動を規制するものである。
【0039】
より具体的には、金属フレーム20には、側壁部20aと床部20bとの境界をなす稜線20eに沿って、少なくとも床部20bに開口する長穴20fが形成されることで、床部20bの一部に、側壁部20aの外側(図3(a)の左側)を向く端面が形成される。この、側壁部20aの外側を向く端面が、床部20bの厚み方向に突出する樹脂フレーム18の凸部18eに接触するようにして嵌合することで、樹脂フレーム18に対する金属フレーム20の面方向(脱落方向)への移動を規制するものとなる。
なお、金属フレーム20や、これを成形する金型等の設計上の要請等により、図3(a)に示されるように、金属フレーム20の、床部20bに開口する長穴20fは、側壁部20aと床部20bとの境界20eに跨って、すなわち、側壁部20aにも広がる態様で形成されていても、上記作用効果を奏するものである。
【0040】
又、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、図3(b)に示されるように第2係止部34を構成する凹凸形状に、金属フレーム20の側壁部20aと床部20bとの境界20eに沿って、少なくとも側壁部20aに開口する長穴20gが形成されることで、側壁部20aの一部に、床部20bの外側(図3(b)の上側)を向く端面が形成される。この床部20bの外側を向く端面が、側壁部20aの厚み方向に突出する樹脂フレーム18の凸部18fに接触するようにして嵌合する、すなわち、金属フレーム20の側壁部20aの長穴20gに対して、樹脂フレーム18の凸部18fが側壁部20aの厚み方向に突出して嵌合することで、樹脂フレーム18に対する金属フレーム20の、厚み方向(脱落方向)への相対移動を規制するものとなる。
なお、金属フレーム20や、これを成形する金型等の設計上の要請等により、図3(b)に示されるように、金属フレーム20の、側壁部20aに開口する長穴20gは、側壁部20aと床部20bとの境界20eに跨って、すなわち、床部20bにも広がる態様で形成されていても、上記作用効果を奏するものである。
【0041】
又、図3(c)に示されるように、第1係止部32および第2係止部34の一方又は双方に、樹脂フレーム18から金属フレーム20の床部20bの厚み方向に突出する凸部18eと、樹脂フレーム18から金属フレーム20の側壁部20aの厚み方向に突出する凸部18fとが含まれることとしても良い。この場合、第1係止部32および第2係止部34の一方又は双方により、樹脂フレーム18に対する金属フレーム20の、面方向及び厚み方向の双方への相対移動を規制することが可能となる。
【0042】
又、図3(b)(c)に示されるように、金属フレーム20の側壁部20aから内側へ突出する突出部20hと、突出部20hに対応する位置において、樹脂フレーム18の厚み方向の一部範囲のみ凹ませる態様で形成された凹部18gとが嵌合することによっても、樹脂フレーム18に対する金属フレーム20の、厚み方向(脱落方向)への相対移動を規制することが可能となる。
なお、この場合には、金属フレーム20の側壁部20aの長穴20gと嵌合する樹脂18フレームの凸部18fの突き出し量を、適宜無くす(凸部18fを無くす)ことも可能となる。
【符号の説明】
【0043】
10 面状照明装置、12 導光板、12a:出射面、12b:出射面と対向する主面、12c:入光面、14:LED、16:ハウジングフレーム、18:樹脂フレーム、18a:一つの側辺部、 18b、18c:一つの側辺部と交差する側辺部、 18e、18f:凸部、20:金属フレーム、20a:側壁部、20b:床部、 20c、20d:側壁部、20e:稜線、 20f、20g:長穴、30:係止部、32:第1係止部、34:第2係止部
図1
図2
図3