(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
持ち運び自在な発信機から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域との対応関係を定義する条件と、当該地理領域に対応付けられた所定の処理とを規定する規定部と、
前記発信機からの前記信号を前記受信側端末が受信したときの受信信号強度と前記条件とに基づいて、前記地理領域に前記受信側端末が存在するか否かを判定する判定部と、
前記地理領域に対する前記受信側端末の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域に対応付けられている前記所定の処理を実行する管理部とを備え、
前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含む
ことを特徴とする仮想的な地理領域管理装置。
前記所定の処理は、前記受信側端末が前記信号を受信したときの信号強度に加えて、前記信号の受信場所の位置情報に基づいて前記地理領域に前記受信側端末が存在することを前記判定部により判定された場合に前記受信側端末条件を満たすとして実行される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の仮想的な地理領域管理装置。
発信機能を有する持ち運び自在なモバイル機器から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域との対応関係を定義する条件を予め記憶した端末記憶部と、
前記モバイル機器からの前記信号を受信したときの受信信号強度と前記条件とに基づいて、前記地理領域に受信側端末自身が存在するか否かを判定し、前記地理領域に対する前記受信側端末の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域に予め対応付けられている所定の処理を実行する制御部とを備え、
前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含む
ことを特徴とする受信側端末。
持ち運び自在な発信機から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域との対応関係を定義する条件と、当該地理領域に対応付けられた所定の処理とを規定する規定ステップと、
前記発信機からの前記信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と前記条件とに基づいて、前記地理領域に前記受信側端末が存在するか否かを判定する判定ステップと、
前記地理領域に対する前記受信側端末の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域に対応付けられている前記所定の処理を実行する管理ステップとを有し、
前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含む
ことを特徴とする仮想的な地理領域管理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的にジオフェンスは固定された基地局あるいは無線LANルーター等の通信範囲に対して構築されるため、当該ジオフェンスが基地局や無線LANルーター等の場所や位置に拘束されてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、任意の場所に仮想的な地理領域を自由に規定し管理し得る仮想的な地理領域管理装置、受信側端末、仮想的な地理領域管理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明に係る仮想的な地理領域管理装置においては、持ち運び自在な発信機(a〜d)から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域(JF)との対応関係を定義する条件(T1)と、当該地理領域(JF)に対応付けられた所定の処理とを規定する規定部(31)と、前記発信機(a〜d)からの前記信号を受信側端末(9)が受信したときの受信信号強度(P1)と前記条件(T1)とに基づいて、前記地理領域(JF)に前記受信側端末(9)が存在するか否かを判定する判定部(32)と、前記地理領域(JF)に対する前記受信側端末(9)の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域(JF)に対応付けられている前記所定の処理を実行する管理部(33)とを備えるようにする。
また、前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含んでいる。
【0011】
本発明において、前記所定の処理は、前記受信側端末に関連した所定の受信側端末条件を満たす場合に前記管理部により実行されるようにしてもよい。
【0012】
本発明において、前記管理部は、前記受信側端末に関連した所定の受信側端末条件を満たす場合に前記所定の処理を実行することにより前記受信側端末に対する動作を制御するようにしてもよい。
【0013】
本発明において、前記所定の処理は、日時情報により制限された期間内であれば前記受信側端末条件を満たすとして実行されるようにしてもよい。
【0014】
本発明において、前記発信機(a〜d)は、前記信号を間欠的に発信し、前記所定の処理は、前記受信側端末(9)が前記信号を受信したときの信号強度(P1)に加えて、前記信号の受信回数が所定の閾値を超えていた場合に前記受信側端末条件を満たすとして実行されるようにしてもよい。
【0015】
本発明において、前記所定の処理は、前記受信側端末(9)が前記信号を受信したときの信号強度(P1)に加えて、前記信号の受信場所の位置情報に基づいて前記地理領域(JF)に前記携帯端末(9)が存在することを前記判定部(32)により判定された場合に前記受信側端末条件を満たすとして実行されるようにしてもよい。
【0016】
本発明において、前記発信機(a〜d)から発信される前記信号の出力強度を制御する制御部(36)をさらに備えるようにしてもよい。
【0017】
本発明において、前記所定の処理は、前記地理領域(JF)に対応付けられた提供情報(Di)を前記受信側端末(9)に提供し、当該提供情報(Di)を前記受信側端末(9)から他の機器(ma〜md)へ送信させるようにしてもよい。
【0018】
本発明に係る受信側端末においては、発信機能を有する持ち運び自在なモバイル機器(ma〜md)から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域(JF)との対応関係を定義する条件(T1)を予め記憶した端末記憶部(22)と、前記モバイル機器(ma〜md)からの前記信号を受信したときの受信信号強度(P1)と前記条件(T1)とに基づいて前記地理領域(JF)に受信側端末(9)自身が存在するか否かを判定し、前記受信側端末(9)自身の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域(JF)に予め対応付けられている所定の処理を実行する制御部(21)とを備えるようにする。
また、前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含んでいる。
【0019】
本発明において、前記受信側端末(9)は、前記処理の結果を前記モバイル機器(ma〜md)へ送信する送信部(24、25)を備え、前記モバイル機器(ma〜md)は、前記処理の結果を受信する受信部(24、25)と、前記受信部(24、25)により受信した前記処理の結果を記憶する記憶部(22)とを備えるようにしてもよい。
【0020】
本発明に係る仮想的な地理領域管理方法においては、持ち運び自在な発信機(a〜d)から発信された信号を受信側端末が受信したときの受信信号強度と仮想的な地理領域(JF)との対応関係を定義する条件(T1)と、当該地理領域(JF)に対応付けられた所定の処理とを規定する規定ステップと、前記発信機(a〜d)からの前記信号を受信側端末(9)が受信したときの受信信号強度(P1)と前記条件(T1)とに基づいて、前記地理領域(JF)に前記受信側端末(9)が存在するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで前記地理領域(JF)に対する前記受信側端末(9)の存在有無判定結果に応じて、前記地理領域(JF)に対応付けられている前記所定の処理を実行する管理ステップとを有するようにする。
また、前記条件は、前記地理領域のうち第1の地理領域に対応付けられた、前記発信機のいずれか1つを示す機器識別情報と、前記機器識別情報と対応する発信機からの信号に関する受信信号強度の範囲とからなる第1の条件と、前記地理領域のうち第2の地理領域を示す第2の地理領域識別情報に対応付けられた、前記第1の地理領域を示す地理領域識別情報の組み合わせからなる第2の条件とを含んでいる。
【0021】
本発明にかかるプログラムは、コンピュータが、前述したいずれかの地理領域管理装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、持ち運び自在な発信機(a〜d)から発信される信号の信号強度に応じた仮想的な地理領域(JF)と、当該地理領域(JF)に対応付けられた所定の処理とを規定することができるので、その仮想地理的領域(JF)に存在または非存在の受信側端末(9)に対して所定の処理を実行させるよう管理することができる。
【0023】
本発明によれば、発信機(a〜d)からの信号の信号強度の範囲によって地理領域(JF)が定義されているので、当該信号強度の範囲によって地理領域(JF)を制限することが可能となる。
【0024】
本発明によれば、複数の発信機(a〜d)からの信号のそれぞれの信号強度の範囲の組み合わせによって地理領域(JF)を制限することが可能となる。
【0025】
本発明によれば、発信機(a〜d)の機器識別情報(a〜d)と発信機(a〜d)からの信号の信号強度とにより地理領域(JF)を定義したことにより、信号の信号強度だけでなく、発信機(a〜d)の機器識別情報(ビーコンID)に対応付けて地理領域(JF)を規定することができる。
【0026】
本発明によれば、所定の処理は、受信側端末(9)に関連した所定の受信側端末条件を満たす場合に管理部(33)により実行されるので、地理領域(JF)に対する受信側端末(9)の存在または非存在の判定結果に加えて受信側端末条件を満たした場合に限り所定の処理が実行される。
【0027】
本発明によれば、管理部は、前記受信側端末(9)に関連した所定の受信側端末条件を満たす場合に所定の処理を実行することにより受信側端末(9)に対する動作を制御するので、地理領域に対する受信側端末の存在または非存在の判定結果に加えて受信側端末条件を満たした場合に限り受信側端末による動作が実行される。
【0028】
本発明によれば、所定の処理が日時情報により制限された期間内であれば受信側端末条件を満たすとして実行されるようにしたことにより、当該処理に対する時間的な制限を設定することができる。
【0029】
本発明によれば、発信機(a〜d)から間欠的に発信される信号を受信側端末(9)が受信したときの信号強度(P1)に加えて、信号の受信回数が所定の閾値を超えていた場合に当該受信側端末(9)が地理領域(JF)に留まっていると判断することができるので、信号の受信回数が閾値以下であり地理領域(JF)を受信側端末(9)が単に通り過ぎたような場合にまで処理が実行されることを防止することが可能となる。
【0030】
本発明によれば、受信側端末(9)が信号を受信したときの信号強度(P1)に加えて、信号の受信場所の位置情報に基づいて地理領域(JF)に受信側端末(9)が存在することを判定部(32)により判定された場合に受信側端末条件を満たすとして処理が実行されるので、信号強度(P1)および位置情報の双方に基づいて地理領域(JF)に受信側端末(9)が存在することが確実に判定されたときのみ処理を実行することが可能となる。
【0031】
本発明によれば、制御部(36)により発信機(a〜d)から発信される信号の出力強度を制御することによって、地理領域(JF)を定義したときの条件(T1)を変更することなく容易に地理領域(JF)の大きさを調整することが可能となる。
【0032】
本発明によれば、地理領域(JF)に対応付けられた提供情報(Di)を管理サーバ(33)により受信側端末(9)に提供し、当該提供情報(Di)を他の機器(ma〜md)へ送信させることが可能となる。
【0033】
本発明によれば、発信機能を有する持ち運び自在なモバイル機器(ma〜md)から発信される信号の信号強度に応じた仮想的な地理領域(JF)を規定する条件(T1)を予め端末記憶部(22)に記憶しておき、モバイル機器(ma〜md)からの信号を受信したときの信号強度(P1)と条件(T1)とに基づいて地理領域(JF)に受信側端末(9)自身が存在するか否かを判定し、地理領域(JF)に対する受信側端末(9)自身の存在または非存在を判定した場合、受信側端末(9)自身で実行すべき所定の処理を制御部(21)により地理領域(JF)に対応付けて管理することができるので、管理サーバ(10)とアクセスできないオフラインの通信環境であっても、地理領域(JF)に対して受信側端末(9)自身が存在または非存在の場合には受信側端末(9)自身の判断により所定の処理を実行することができる。
【0034】
本発明によれば、受信側端末(9)は処理の結果を送信部(24、25)によりモバイル機器(ma〜md)へ送信し、モバイル機器(ma〜md)は受信側端末(9)から送信された処理の結果を受信部(24、25)により受信して記憶部(22)に記憶することができるので、モバイル機器(ma〜md)は信号の発信により仮想的な地理領域(JF)を規定することに加えて、受信側端末(9)からの受信した処理の結果を受け取って記憶することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0037】
<概要>
本実施の形態による仮想的な地理領域管理装置(以下、これを「地理領域管理装置」と呼ぶ。)は、持ち運び自在なモバイルのビーコンを任意の場所に複数設置し、その複数のビーコンから発信される信号の信号強度に応じて定まる任意の大きさおよび形状の仮想的な地理領域であるジオフェンスを規定し管理するものである。
【0038】
また、地理領域管理装置は、そのジオフェンスに対応付けられたアプリケーションプログラムを予めダウンロードした携帯端末が当該ジオフェンスの内側領域に対する存在を当該携帯端末からの信号強度に基づいて判定したとき、当該ジオフェンスに対応付けられた提供情報を携帯端末へ送信(プッシュ配信)するように管理するものである。なお、以下の説明では、携帯端末がジオフェンスの内側領域に存在するときに地理領域管理装置が当該携帯端末へ提供情報を送信したり、当該携帯端末に所定の処理を実行させることをジオフェンスによる「ビーコンサービス」と呼ぶことがある。
【0039】
<第1の実施の形態>
<第1の実施の形態における地理領域管理システムの全体構成>
図1には、第1の実施の形態における仮想的な地理領域を管理する地理領域管理システム1の全体構成を示す。
【0040】
この地理領域管理システム1は、持ち運び自在なモバイル型の発信機であるビーコンa〜dと、当該ビーコンa〜dから発信される信号(電波)を受信する携帯端末9と、ビーコンa〜dの信号強度に応じた仮想的な地理領域であるジオフェンスを定義するとともに、当該ジオフェンスの内側領域に存在する携帯端末9に実行させる所定の処理としてジオフェンスに対応付けられた提供情報Diを当該携帯端末9へ送信して表示させる地理領域管理装置としての管理サーバ10とを備えている。
【0041】
<ビーコンの構成>
ビーコンa〜dは全て同じ構成であるため、ここでは便宜上ビーコンaについてのみ説明する。ビーコンaは、Bluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線インタフェースを有する持ち運び自在なモバイル型の発信機である。
【0042】
このビーコンaは、電源、搬送波を出力する発信器、送信すべき識別情報S1aに基づいて搬送波を変調する変調器、変調器により変調された信号(電波)の出力を増幅する送信アンプ、当該信号をBluetooth(登録商標)に準拠した2.4[GHz]帯の電波として出力するアンテナを有している。
【0043】
このビーコンaには、予め識別情報S1aが設定されており、当該ビーコンaは当該識別情報S1aを2.4[GHz]帯の小出力の電波により例えば100[ms]間隔で間欠的に発信している。同様に、ビーコンb〜dに対しても予め識別情報S1b〜S1dが設定されており、当該ビーコンb〜dは当該識別情報S1b〜S1dを2.4[GHz]帯の小出力の電波により100[ms]間隔で間欠的に発信している。
【0044】
ここでビーコンa〜dに設定される識別情報S1a〜S1dは、RFC(Request For Comment)4122で規定された128ビットの組織毎に固有の識別番号であるUUID(Universally Unique Identifier)、任意の値を割り当て可能な各16ビットのメジャーコードおよびマイナーコード等によって構成されている。
【0045】
この地理領域管理システム1で用いられる識別情報S1a〜S1dは、ビーコンa〜dの信号強度の範囲にしたがって定義されるジオフェンスに対して固有の識別子からなるジオフェンスIDが割り当てられ、かつ、ビーコンa〜d毎にUUIDおよび異なる値のメジャーコードがビーコンIDとして割り当てられる。なお、この場合、UUIDはビーコンサービスを提供する組織を特定するために用いられ、マイナーコードについては任意に設定可能であるが、ここでは特に用いない。
【0046】
<携帯端末の構成>
携帯端末9は例えばスマートフォンである。
図2に示すように、携帯端末9は、CPU(Central Processing Unit)からなり各部を統括制御する制御部21、ジオフェンスによるビーコンサービスの提供を当該携帯端末9が受けるため予め管理サーバ10からダウンロードしたアプリケーションプログラム(以下、これを「アプリ」と呼ぶ。)を記憶したり各種データを記憶する半導体メモリ等からなる記憶部22、当該アプリにしたがって管理サーバ10からインターネット等を介して受信したビーコンサービスの提供情報Di等を表示するLCD等からなる表示部23、インターネット等のネットワークを介して管理サーバ10と無線接続する無線インタフェース24、および、ビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)を受信するBluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線インタフェース25を備えている。
【0047】
ここで携帯端末9の制御部21は、近距離無線インタフェース25を介してビーコンa〜dからの識別情報S1a〜S1dを受信したときに当該ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dを復号するとともに、当該識別情報S1a〜S1dを受信したときの信号強度P1a〜P1dを測定する。そして携帯端末9の制御部21は、識別情報S1a〜S1dおよび信号強度P1a〜P1dを無線インタフェース24により管理サーバ10へ無線送信する。
【0048】
携帯端末9の制御部21は、管理サーバ10から送信されてくる例えば画像データからなる提供情報Diを無線インタフェース24により受信し、当該提供情報Diの画像データに対応した画像を表示部23に表示する。なお携帯端末9の制御部21は、管理サーバ10から提供情報Diとして例えばURLを受信した場合、当該URLに対応したサーバ(図示せず)に無線インタフェース24を介してアクセスし、当該サーバからURLに対応した画像データ等を受け取って表示部23に表示する。なお携帯端末9はスマートフォンに限るものではなく、同様の構成を有するモバイル型のパーソナルコンピュータやゲーム機器、カメラ等であってもよい。
【0049】
<管理サーバの構成>
管理サーバ10は、
図3に示すように、データ記憶部34、通信インタフェース35等を含むコンピュータ(ハードウェア)にコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールし、コンピュータの各種ハードウェア資源とコンピュータプログラムとが協働することによって実現される。また、コンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体や記憶装置に格納された状態で管理サーバ10に提供されても良く、或いは電気通信回線を介して当該管理サーバ10に提供されても良い。
【0050】
管理サーバ10の主な機能部として、コンピュータの各種ハードウェア資源とコンピュータプログラムとの協働によって、ジオフェンスを定義したジオフェンス定義テーブルT1(
図4)を規定するジオフェンス規定部31、そのジオフェンスの内側領域に携帯端末9が存在するか否かを判定するジオフェンス判定部32、携帯端末9に対してジオフェンスに対応付けられた処理を実行させたり、自身で所定の処理を実行するように管理する管理部33、およびビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)のオンオフおよび出力強度の制御等を行う制御部36等が構成される。
【0051】
ジオフェンス規定部31は、ビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)の信号強度に応じたジオフェンスを規定し、そのジオフェンスによるビーコンサービスを携帯端末9へ提供するために必要な条件である
図4に示すようなジオフェンス定義テーブルT1を定義するものである。
【0052】
このジオフェンス定義テーブルT1は、それぞれのジオフェンスに対応付けられた固有の識別子からなる「ジオフェンスID」、単独でジオフェンスを構築するか、或いは複数のジオフェンスの組み合わせによりジオフェンスを構築するかを示す「組み合わせ」、ビーコンa〜dに割り当てられたUUIDおよびメジャーコードからなる「ビーコンID」、ビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)の信号強度に応じた仮想的な地理領域を定義する条件となる「信号強度範囲」、ジオフェンスのビーコンサービスを管理部33が管理する有効な期間を示す「有効期間」、および携帯端末9へ送信するために「ジオフェンスID」により特定される地理領域に対応付けられた提供情報Diを特定する「提供情報ID」の各項目により規定されている。
【0053】
なお、ジオフェンス定義テーブルT1としては、少なくとも、ビーコンa〜dから発信される信号の信号強度に応じた仮想的な地理領域を定義する条件となる「信号強度範囲」と、「ジオフェンスID」により特定される地理領域に対応付けられた提供情報Diを特定する「提供情報ID」とが規定されていればよい。
【0054】
図4において、ジオフェンス定義テーブルT1の「ジオフェンスID」は、ジオフェンス毎に設定される固有の識別子の情報である。「組み合わせ」は、複数のジオフェンス間の組み合わせとして、例えば「なし」の場合には1つのジオフェンスだけが対象となる。
【0055】
また、「組み合わせ」として、例えばジオフェンスID「5」のように「1and2and3and4」と定義されている場合には、ジオフェンスID「1」〜「4」で規定される各ジオフェンスを全てアンド条件で組み合わせた範囲が当該ジオフェンスID「5」のジオフェンスとなる。ちなみに、「組み合わせ」として例えば「1or2or3or4」と定義されているような場合には、ジオフェンスID「1」〜「4」で規定される各ジオフェンスを組み合わせた全範囲がジオフェンスとなる。
【0056】
ジオフェンス定義テーブルT1の「ビーコンID」はビーコンa〜dを特定するための機器識別情報であり、組織として共通のUUIDに加えて、ビーコンa〜dに対して16ビットの異なる値のメジャーコード「a」〜「d」がそれぞれ割り当てられている。
【0057】
したがって、ジオフェンスID「1」に対しては16ビットのメジャーコードからなるビーコンID「a」が割り当てられ、ジオフェンスID「2」に対しては16ビットのメジャーコードからなるビーコンID「b」が割り当てられる。また、ジオフェンスID「5」に対しては、ジオフェンスの「組み合わせ」が「1and2and3and4」と定義されているため、ビーコンa〜dに対して16ビットのメジャーコードからなるビーコンID「a」〜「d」がそれぞれ割り当てられることになる。
【0058】
図4において、ジオフェンス定義テーブルT1の「信号強度範囲」は、ビーコンa〜dからそれぞれ発信される識別情報S1a〜S1dの信号強度のうち、どのような信号強度の範囲をジオフェンスとするかを規定するものである。例えばジオフェンスID「1」の「信号強度範囲」では、ビーコンaから発信される信号の「−100dB〜−80dB」の信号強度範囲がジオフェンスとして規定され、ジオフェンスID「4」の「信号強度範囲」では、ビーコンdから発信される信号の「−50dB〜0dB」の信号強度範囲がジオフェンスとして規定される。
【0059】
例えばジオフェンスID「6」については、ビーコンaから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンbから発信される信号の信号強度範囲、およびビーコンcから発信される信号の信号強度範囲を全て満たす領域だけがジオフェンスとして定義されることを意味している。
【0060】
具体的には、例えば
図5に示すように、ビーコンaの「信号強度範囲」が「−100dB〜−80dB」、ビーコンbの「信号強度範囲」が「−80dB〜−60dB」、ビーコンcの「信号強度範囲」が「−40dB〜−20dB」と規定されていた場合、携帯端末9によりビーコンa〜cの信号を受信したときの信号強度がビーコンa〜cの各信号強度範囲を全て満たすような領域をジオフェンスJF1として定義している。
【0061】
ジオフェンスID「6」では、ジオフェンスID「1」乃至「3」で規定された各ジオフェンスの組み合わせによりジオフェンスJF1を規定するものであり、当該ジオフェンスID「1」乃至「3」のビーコンIDおよび信号強度範囲を用いるため、信号強度範囲には特定の数値は記載されていない。
【0062】
また、ジオフェンスID「5」については、ビーコンaから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンbから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンcから発信される信号の信号強度範囲、およびビーコンdから発信される信号の信号強度範囲を全て満たす領域だけがジオフェンスとして定義されることを意味している。
【0063】
具体的には、例えば
図6に示すように、ビーコンaの「信号強度範囲」が「−100dB〜−80dB」、ビーコンbの「信号強度範囲」が「−80dB〜−60dB」、ビーコンcの「信号強度範囲」が「−40dB〜−20dB」、ビーコンdの「信号強度範囲」が「−50dB〜0dB」と規定されているので、携帯端末9によりビーコンa〜dの信号を受信したときの信号強度がビーコンa〜dの各信号強度範囲を全て満たすような領域をジオフェンスJF2として定義している。
【0064】
特に、ジオフェンスID「5」においても、ジオフェンスID「1」乃至「4」で規定された各ジオフェンスの組み合わせによりジオフェンスJF2を規定するものであり、当該ジオフェンスID「1」乃至「4」のビーコンIDおよび信号強度範囲を用いるため、信号強度範囲には特定の数値は記載されていない。
【0065】
ところで、ジオフェンスJF2を定義する対象となるビーコンa〜dの全てがモバイル型のビーコンである必要はない。例えば、
図7に示すように、ビーコンa〜dに加えて固定ビーコンeが設置されていた場合、ビーコンa〜dだけではなく「信号強度範囲」が例えば「−100dB〜」と設定された固定ビーコンeも含めてジオフェンスJF3を定義してもよい。
【0066】
図4において、ジオフェンス定義テーブルT1の「有効期間」は、ジオフェンスの「信号強度範囲」という仮想的な地理領域の規定に加えて、管理サーバ10が管理するシステムクロックの時刻情報に基づく時間範囲や日時範囲等の日時情報により制限された期間内でのみジオフェンスのビーコンサービスを提供するための時間的な期間を規定するものである。なお、この日時情報は携帯端末9がビーコンサービスの提供を受けるための受信側端末条件として用いることができる。
【0067】
したがって、ジオフェンスID「7」については、ジオフェンスID「5」の場合と同様に、ビーコンaから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンbから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンcから発信される信号の信号強度範囲、およびビーコンdから発信される信号の信号強度範囲を全て満たす領域だけがジオフェンスJF2として規定されるが、14:00〜21:00の時間範囲についてのみジオフェンスJF2によるビーコンサービスが提供されることを意味する。
【0068】
この場合、管理サーバ10は、ジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が存在し、かつ、そのときの時刻が「有効期間」の14:00〜21:00の時間範囲内であればジオフェンスJF2によるビーコンサービスを有効にして当該携帯端末9へ提供情報Diを配信するが、時間範囲外であればジオフェンスJF2によるビーコンサービスを無効にして当該携帯端末9へ提供情報Diを配信することのないように管理する。
【0069】
なお、管理サーバ10は、ジオフェンス定義テーブルT1に基づいて「有効期間」の14:00〜21:00の時間範囲内でのみビーコンa〜dから信号を発信させ、それ以外の時間範囲ではビーコンa〜dから信号を発信させないよう制御部36により当該ビーコンa〜dからの信号のオンオフを制御することによって、ジオフェンスJF2によるビーコンサービスの有効または無効を制御することも可能である。この場合、管理サーバ10の制御部36はビーコンa〜dに対して通信インタフェース35により制御信号を無線送信し、当該ビーコンa〜dにおける電源からの電力供給を停止させればよい。
【0070】
また、ジオフェンスID「8」については、ジオフェンスID「6」の場合と同様に、ビーコンaから発信される信号の信号強度範囲、ビーコンbから発信される信号の信号強度範囲、および、ビーコンcから発信される信号の信号強度範囲を全て満たす領域だけがジオフェンスJF1として規定されるが、5月30日についてのみ当該ジオフェンスJF1によるビーコンサービスが有効とされることを意味する。
【0071】
この場合、管理サーバ10は、ジオフェンスJF1の内側領域に携帯端末9が存在し、かつ、その日が5月30日であればジオフェンスJF1によるビーコンサービスを有効にして、当該携帯端末9へ提供情報Diを配信するが、その日が5月30日でなければジオフェンスJF1によるビーコンサービスを無効にして、当該携帯端末9へ提供情報Diを配信することのないように管理する。
【0072】
なお、この場合も管理サーバ10の制御部36は、ジオフェンス定義テーブルT1に基づいて「有効期間」の5月30日についてのみビーコンa〜dから信号を発信させ、それ以外の日時ではビーコンa〜dから信号を発信させないように当該ビーコンa〜dからの信号のオンオフを制御することによりジオフェンスJF2によるビーコンサービスの有効または無効を制御することも可能である。
【0073】
ところで、管理サーバ10は、ジオフェンス定義テーブルT1の「有効期間」で定義される日時情報に応じて、ジオフェンスJF1、JF2によるビーコンサービスの有効または無効を管理するが、これに限るものではない。例えば、携帯端末9が管理サーバ10から提供情報Diの配信とともに「有効期間」の日時情報についても受信し、その「有効期間」の日時情報に基づいて現在時刻が時間範囲外や日時外であるときには管理サーバ10から提供情報Diを受け取った場合でも、当該提供情報Diを表示することのないように携帯端末9の受信側で制御するようにしてもよい。
【0074】
因みに、ジオフェンスID「1」乃至「6」については、「有効期間」については規定されておらず、ビーコンサービスの提供が日時情報により制限されるものではないため、当該「有効期間」の欄には何ら規定されていないのである。
【0075】
ジオフェンス定義テーブルT1の「提供情報ID」は、ジオフェンスJF1、JF2の内側領域に存在する携帯端末9に対して管理サーバ10から配信する提供情報Diを特定するIDである。したがって、ジオフェンス規定部31は、提供情報ID「sv1」〜「sv4」により、携帯端末9に対して直接表示させるテキストデータ、画像データ、動画データを特定したり、URLを特定したりすることが可能である。
【0076】
ジオフェンス規定部31は、上述したようなジオフェンス定義テーブルT1を定義し、これをデータ記憶部34に予め記憶しておく。因みにジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1の「組み合わせ」の対象となるジオフェンスIDの値を編集することにより、定義するジオフェンスの大きさや形状を変更することも可能である。
【0077】
なお、ジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1の管理者によってビーコンサービスを開始しようとするジオフェンスIDが選択された場合には、ジオフェンス定義テーブルT1において当該ジオフェンスIDに対応付けられた各ビーコンに対してビーコンIDを発振するように設定することが可能である。
【0078】
但し、ビーコンに対して予めビーコンIDを発振するように設定されている場合、ジオフェンス規定部31はジオフェンス定義テーブルT1の「ビーコンID」の欄に、当該ビーコンに予め設定されているビーコンIDを規定すればよい。
【0079】
図3において、管理サーバ10のジオフェンス判定部32は、予めジオフェンス規定部31により定義したジオフェンス定義テーブルT1により規定されたジオフェンスJFの内側領域に携帯端末9が存在するか否かを判定するものである。
【0080】
具体的には、ジオフェンス判定部32は、ジオフェンス定義テーブルT1のジオフェンスID「5」によって規定されたジオフェンスJF2の場合、携帯端末9が受信したビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1d(ジオフェンスIDおよびビーコンIDを含む)と、携帯端末9が識別情報S1a〜S1dを受信したときの信号強度P1a〜P1dとを当該携帯端末9から通信インタフェース35を介して受信する。
【0081】
そして、ジオフェンス判定部32は、当該ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dおよび当該ビーコンa〜dの信号強度P1a〜P1dとジオフェンス定義テーブルT1のジオフェンスID「5」で定義された条件とに基づいて、ジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が存在するか否かを判定する。
【0082】
図3において、管理サーバ10の管理部33は、ジオフェンス判定部32によりジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が存在するという判定結果を受けると、そのジオフェンスJF2のジオフェンスID「5」に対応付けられた提供情報ID「sv1」を認識し、その提供情報ID「sv1」により特定される提供情報Diをデータ記憶部34から読み出し携帯端末9へ通信インタフェース35経由で配信するように管理するものである。なお、管理部33はデータ記憶部34から提供情報Diを読み出すだけではなく、所定の処理を実行することにより当該提供情報Diを生成し、これを携帯端末9へ通信インタフェース35経由で配信するようにしても良い。
【0083】
管理サーバ10の制御部36は、ビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)のオンオフや当該信号の出力強度を制御するものである。制御部36は、ビーコンa〜dに対して電源からの電力供給を停止させたり、ビーコンa〜dにおける送信アンプのゲインを調整させるための制御信号を無線インタフェース35により無線送信することにより、ビーコンa〜dから発信される信号を停止させたり、当該信号の出力強度を制御することができる。
【0084】
制御部36は、例えばビーコンa〜dから発信される信号の出力強度(電波強度)をそれぞれ任意に強くまたは弱くすれば、ジオフェンス定義テーブルT1におけるビーコンa〜dの「信号強度範囲」の条件を変更することなく、ジオフェンスJF2の大きさおよび形状を変更することができる。
【0085】
つまり制御部36は、ビーコンa〜dから発信される信号の出力強度(電波強度)を強くすれば、電波の届く範囲が拡がるので、ジオフェンス定義テーブルT1の定義を変更することなくジオフェンスの大きさを拡大することができる。また、ビーコンa〜dから発信される信号の出力強度(電波強度)を弱くすれば、電波の届く範囲が狭くなるので、ジオフェンス定義テーブルT1の定義を変更することなく、ジオフェンスの大きさを縮小したり、或いは無効にすることができる。
【0086】
<管理サーバによるジオフェンス規定処理手順>
このような構成の地理領域管理システム1の管理サーバ10において、ジオフェンス定義テーブルT1(
図4)において例えばジオフェンスID「5」に対応したジオフェンスJF2を規定するジオフェンス規定処理手順について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
管理サーバ10のジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1において規定すべきジオフェンスJFの対象となるビーコンa〜dに対して機器識別情報となるビーコンIDをそれぞれ規定する(ステップSP1)。
【0088】
ここで、ジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1において、ビーコンaに対してはビーコンID「a」を規定し、ビーコンbに対してはビーコンID「b」を規定し、ビーコンcに対してはビーコンID「c」を規定し、ビーコンdに対してはビーコンID「d」を規定する。
【0089】
ジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1において規定すべきジオフェンスJFの対象となるビーコンa〜dに対して信号強度範囲をそれぞれ規定する(ステップSP2)。この信号強度範囲は管理サーバ10の管理者により任意の信号強度範囲が規定されれば良い。
【0090】
ジオフェンス規定部31は、ジオフェンス定義テーブルT1において規定すべきジオフェンスJFの対象となるジオフェンスが単数であるか、複数のジオフェンスによる組み合わせであるかを判定する(ステップSP3)。ここでジオフェンス規定部31は、管理者により複数のジオフェンスが組み合わせ対象として指定されていない場合には(ステップSP3:NO)、単独のビーコンにジオフェンスIDを対応付ける(ステップSP5)。
【0091】
一方、ジオフェンス規定部31は、管理者により複数のジオフェンスが組み合わせ対象として指定されている場合には(ステップSP3:YES)、複数のジオフェンスによる組み合わせのジオフェンスに対してジオフェンスIDの値を用いて規定する(ステップSP4)。
【0092】
ジオフェンス規定部31は、例えばジオフェンスID「1」の場合であれば、ビーコンaに対してジオフェンスIDの値「1」を対応付け、ジオフェンスID「5」の場合であれば、複数のビーコンa〜dに対してジオフェンスIDの値「5」を対応付ける(ステップSP5)。
【0093】
ジオフェンス規定部31は、ステップSP5でビーコンに対応付けたジオフェンスIDに有効期間を設定する(ステップSP6)。ここでジオフェンス規定部31は、管理者により有効期間が指定された場合にのみ有効期間を規定すればよい。
【0094】
ジオフェンス規定部31は、ジオフェンスIDに対応した所定の提供情報Diを携帯端末9へ送信するための提供情報IDを当該ジオフェンスID毎に規定する(ステップSP7)。このようにしてジオフェンス規定部31は、上述したようなジオフェンス定義テーブルT1を定義し、これをデータ記憶部34に予め記憶することにより(ステップSP8)、ジオフェンス規定処理手順を終了する。
【0095】
なおジオフェンス規定部31では、ビーコンIDの規定(ステップSP1)、信号強度範囲の規定(ステップSP2)、ジオフェンスの組み合わせの規定(ステップSP3)、ビーコンに対するジオフェンスIDの対応付け(ステップSP5)、有効期間の規定(ステップSP6)、提供情報IDの規定(ステップSP7)の順番によりジオフェンス定義テーブルT1を規定するようにしたが、これに限るものではなく、これらの順番は任意でも構わない。
【0096】
<携帯端末による識別情報送信処理手順>
次に、管理サーバ10によりジオフェンス定義テーブルT1で定義された例えばジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2に対応するアプリを予めダウンロードしてある携帯端末9が、当該ジオフェンスID「5」の対象となるビーコンa〜dから発信されている識別情報S1a〜S1dを受信し、これを管理サーバ10へ送信するまでの識別情報送信処理手順について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
例えば、
図6に示したように、携帯端末9の制御部21は、当該携帯端末9がジオフェンスJF2に近づくと、ビーコンa〜dから発信されている識別情報S1a〜S1dを受信する(ステップSP11)。
【0098】
このとき携帯端末9の制御部21は、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dを受信するとともに、そのときのジオフェンスJF2に対する携帯端末9の位置に応じた信号強度P1a〜P1dを測定し、当該識別情報S1a〜S1dおよび信号強度P1a〜P1dを無線インタフェース24により管理サーバ10へ送信する(ステップSP12)。
【0099】
<管理サーバによる提供情報送信管理処理手順>
続いて、管理サーバ10のジオフェンス判定部32は、通信インタフェース35を介して携帯端末9からビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dと、その信号強度P1a〜P1dとを受信する(ステップSP21)。
【0100】
ジオフェンス判定部32は、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dに基づいて携帯端末9がビーコンID「a」〜「d」を全て受信したこと、およびその受信した識別情報S1a〜S1dがジオフェンスID「5」を有していることを認識する。
【0101】
そのうえでジオフェンス判定部32は、ジオフェンス定義テーブルT1を参照し、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dを携帯端末9が受信したときのそれぞれの信号強度P1a〜P1dがビーコンa〜dに予め設定された信号強度範囲に全て含まれるか否かを判定する。これによりジオフェンス判定部32は、携帯端末9がジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に存在するか否かを判断することができる(ステップSP22)。
【0102】
ジオフェンス判定部32は、信号強度P1a〜P1dがビーコンa〜dに予め設定された信号強度範囲に全て含まれていない場合には、携帯端末9がジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域には存在していないと判断し(ステップSP22:NO)、信号強度P1a〜P1dがビーコンa〜dの信号強度範囲に全て含まれるまで待ち受ける。但し、この場合、ジオフェンス判定部32は所定時間が経過するまでに携帯端末9がジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に存在すると判断できないときは処理を終了する。
【0103】
ジオフェンス判定部32は、信号強度P1a〜P1dがビーコンa〜dに予め設定された信号強度範囲に全て含まれている場合には、携帯端末9がジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に存在すると判断する(ステップSP22:YES)。
【0104】
このとき管理部33は、ジオフェンス定義テーブルT1を参照することによりジオフェンスID「5」に対応付けられた提供情報ID「sv1」を認識し、その提供情報ID「sv1」に対応する提供情報Diをデータ記憶部34から読み出し通信インタフェース35およびインターネット経由で携帯端末9へ送信する(ステップSP23)。
【0105】
<第1の実施の形態における地理領域管理システムの実現例>
地理領域管理システム1の管理サーバ10は、予め規定したジオフェンス定義テーブルT1をデータ記憶部34に記憶した状態で、管理者により例えばジオフェンスID「5」が選択されたことを認識すると、そのジオフェンスID「5」およびビーコンID「a」を識別情報S1aとして発信するようビーコンaに設定し、ジオフェンスID「5」およびビーコンID「b」を識別情報S1bとして発信するようビーコンbに設定し、ジオフェンスID「5」およびビーコンID「c」を識別情報S1cとして発信するようビーコンcに設定し、ジオフェンスID「5」およびビーコンID「d」を識別情報S1dとして発信するようビーコンdに設定する。
【0106】
その状態において、
図6に示したように、ビーコンa〜dをそれぞれ所持するユーザA〜DによりテーブルTBの4隅に当該ビーコンa〜dが設置される。この場合、テーブルTBの四隅にビーコンa〜dを設置するのではなく、ビーコンa〜dを所持したユーザA〜DがテーブルTBの四隅に着席するだけでもよい。
【0107】
このときビーコンa〜dからは、ジオフェンス定義テーブルT1のジオフェンスID「5」に予め対応付けられた識別情報S1a〜S1dが100[ms]間隔で発信される。これにより、ビーコンa〜dに対してそれぞれ規定された信号強度範囲に対応するジオフェンスJF2が当該テーブルTB上に仮想的に構築されることになる。
【0108】
このジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が置かれると、当該携帯端末9はビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dを近距離無線インタフェース25により全て受信する。携帯端末9は、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dと、そのときの信号強度P1a〜P1dとを無線インタフェース25により管理サーバ10へ送信する。
【0109】
管理サーバ10のジオフェンス判定部32は、携帯端末9をビーコンサービスの対象であると認証すると、当該携帯端末9から受信したビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dおよび信号強度P1a〜P1dとジオフェンス定義テーブルT1とに基づいてジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が存在していると判断する。
【0110】
このとき管理サーバ10の管理部33は、ジオフェンスID「5」の提供情報ID「sv1」に対応した提供情報Diをデータ記憶部34から読み出し、通信インタフェース35により当該提供情報Diを携帯端末9へ送信することにより、当該携帯端末9の表示部23に対して提供情報Diを表示させる。
【0111】
これによりテーブルTBの四隅に位置するユーザA〜Dは、テーブル上に置かれた携帯端末9に表示された提供情報Diを目視確認することができる。すなわち、ユーザA〜Dのビーコンa〜dによりジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2が仮想的に構築された場合でかつ、そのジオフェンスJF2の内側領域に携帯端末9が存在するときのみ、管理サーバ10により携帯端末9に表示された例えば機密文書等の提供情報DiをユーザA〜Dは目視することができるという使い方を実現することができる。
【0112】
なお地理領域管理システム1では、テーブルTBに対するモバイル型のビーコンa〜dの設置場所を変更したり、管理サーバ10の制御部36により当該ビーコンa〜dから発信される信号(識別情報S1a〜S1d)の出力強度(電波強度)を変更すれば、ジオフェンス定義テーブルT1を変更することなく、任意の大きさや形状の自由度の高いフレキシブルなジオフェンスJF2を構築することができるとともに、当該ジオフェンスJF2の位置を移動させることができる。
【0113】
<第2の実施の形態>
<第2の実施の形態にける地理領域管理システムの全体構成>
図11には、第2の実施の形態における地理領域管理システム100の全体構成を示す。なお、第2の実施の形態においては、
図1に示された地理領域管理システム1と同一の構成要素には同一の符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0114】
この地理領域管理システム100は、第1の実施の形態における地理領域管理システム1と基本的な構成要素は同じである。但し、地理領域管理システム100では、管理サーバ10がオフラインにおいて予め定義しておいたジオフェンス定義テーブルT1をデータ記憶部34だけではなく携帯端末9の記憶部22に対しても予め格納しておくとともに、当該管理サーバ10から提供情報Diについても携帯端末9が予めダウンロードし記憶部22に格納している点が相違する。
【0115】
この場合、携帯端末9の制御部21は、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dと、そのときの信号強度P1a〜P1dを管理サーバ10へ送信する必要がない。携帯端末9は、ビーコンa〜dの識別情報S1a〜S1dおよび信号強度P1a〜P1dと、記憶部22に格納してあるジオフェンス定義テーブルT1とに基づいてジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2の内側領域に当該携帯端末9自身が存在していることを自ら判断し得、提供情報Diを記憶部22から読み出して表示部23に表示することができる。
【0116】
したがって地理領域管理システム100では、携帯端末9が管理サーバ10に通信接続不可能な地下等の無線通信環境下であっても、当該携帯端末9自身でビーコンa〜dによって規定されるジオフェンスJF2の内側領域に存在するか否かを自ら判定し、当該ジオフェンスJF2の内側領域に存在すると判断したときには、記憶部22から提供情報Diを読み出して表示部23にオフライン状態で表示することができる。
【0117】
ところで、
図12に示すように、ビーコンa〜dは単なる発信機であるが、当該ビーコンa〜dの代わりに、ビーコンa〜dのような発信機能を有する持ち運び自在なスマートフォン等のモバイル機器ma〜mdを用いることができる。この場合、モバイル機器ma〜mdは携帯端末9(
図2)と同様の構成を有しているものとする。
【0118】
テーブルTBの四隅にビーコンa〜dとして機能するモバイル機器ma〜mdを設置し、これらをビーコンa〜dの代わりの発信機として用いることにより、上述したジオフェンスID「5」のジオフェンスJF2を構築することができる。
【0119】
管理サーバ10は、テーブルTB上に構築されたジオフェンスJF2の内側領域に存在する送受信機能を有する携帯端末9に提供情報Diを送信して表示させた後、通信インタフェース35を介して携帯端末9へ制御命令を出力する。これにより管理サーバ10は、携帯端末9の無線インタフェース24により提供情報DiをテーブルTBの四隅のモバイル機器ma〜mdへ送信するように当該携帯端末9を制御することができるので、当該携帯端末9に表示させた提供情報DiをテーブルTBの四隅に配置されたモバイル機器ma〜mdに対して転送させることも可能となる。
【0120】
モバイル機器ma〜mdは、携帯端末9から無線インタフェース24により提供情報Diを受信し、これを表示部23に表示するとともに記憶部22に記憶する。これによりモバイル機器ma〜mdを所持するユーザA〜Dは、ジオフェンスJF2に対応付けられた提供情報Diを携帯端末9により目視確認するだけではなく、当該提供情報Diをモバイル機器ma〜mdへ転送して持ち帰ることができる。
【0121】
<他の実施の形態>
なお、上述した第1および第2の実施の形態においては、ジオフェンス定義テーブルT1において「ジオフェンスID」、「ビーコンID」、「信号強度範囲」および「提供情報ID」の他に「有効期間」で定義される日時情報によりジオフェンスJFに対応付けられた提供情報Diを管理サーバ10から携帯端末9へ送信して表示したり、携帯端末9の記憶部22に記憶しておいた提供情報Diを表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、携帯端末9の種類や機種、携帯端末9の所有者や所有組織、携帯端末9の位置情報(緯度経度等)、携帯端末9が持つ加速度センサ、照度センサ、温度センサまたは湿度センサ等により得られる加速度情報、照度情報、温度情報または湿度情報等のその他種々の受信側端末条件を満たす場合に、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9に表示するか否かを管理するようにしても良い。
【0122】
例えば、管理サーバ10は携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在すると判定した場合でかつ、当該携帯端末9の種類がスマートフォンであることを認識した場合や、当該携帯端末9が特定の機種であったことを認識した場合に限り、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9へ送信して表示するように管理することができる。
【0123】
また、管理サーバ10は携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在すると判定した場合でかつ、当該携帯端末9の所有者や所有組織が予め設定された所有者や所有組織と一致した場合に限り、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9へ送信して表示するように管理することができる。
【0124】
また、管理サーバ10は携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在すると判定した場合でかつ、当該携帯端末9がGPS等により得られた緯度経度の位置情報により当該ジオフェンスJFの内側領域に存在することを判定した場合に限り、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9へ送信するように管理することができる。
【0125】
また、管理サーバ10は携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在すると判定した場合でかつ、加速度センサにより得られる加速度情報が所定の閾値以下であった場合に限り、携帯端末9が移動しておらずジオフェンスJFの内側領域に留まっている可能性が高いと判断し、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9へ送信するように管理することができる。
【0126】
さらに、管理サーバ10は携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在すると判定した場合でかつ、当該携帯端末9が照度センサ、温度センサまたは湿度センサ等により得られるセンサデータの値が所定の閾値を超える場合に、ジオフェンスJFの内側領域における照度、温度または湿度に近いため当該ジオフェンスJFの内側領域に存在している可能性が高いと判断し、管理部33は所定の処理を実行したり、提供情報Diを携帯端末9へ送信するように管理することができる。
【0127】
また上述した第1および第2の実施の形態においては、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在することを管理サーバ10が認識すると、管理サーバ10から提供情報Diを携帯端末9へ送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、提供情報Diを送信する対象はモバイルの携帯端末9である必要は必ずしもなく、提供情報Diを受信することのできる、管理サーバ10にとって認証可能な受信側端末であれば、例えばテーブルTB上に固定されたデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0128】
また上述した第1の実施の形態においては、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在することを管理サーバ10が認識すると、管理サーバ10から提供情報Diを携帯端末9へ送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、提供情報Diを送信するのではなく、携帯端末9のアプリ上で所定の処理を実行させるための命令だけを管理サーバ10から送信するようにしてもよい。
【0129】
さらに上述した第2の実施の形態においては、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在することを当該携帯端末9自身が認識すると、携帯端末9が管理サーバ10から予めダウンロードして記憶部22に記憶しておいた提供情報Diを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、提供情報Diを表示するのではなくアプリ上で予め設定された所定の処理を携帯端末9が実行するようにしてもよい。
【0130】
さらに上述した第1および第2の実施の形態において、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在する場合に提供情報Diを表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在する場合でかつ、当該携帯端末9がビーコンa〜dから受信した識別情報S1a〜S1dの受信回数が所定の閾値を超えていた場合に提供情報Diを表示するようにしてもよい。
【0131】
この場合、携帯端末9によるビーコンa〜dからの識別情報S1a〜S1dの受信回数が所定の閾値以下であれば、ジオフェンスJFの内側領域に携帯端末9が存在するのではなく、当該ジオフェンスJFの内側領域を携帯端末9が単に通り過ぎただけであると判断し提供情報Diを表示しない。しかし、携帯端末9によるビーコンa〜dからの識別情報S1a〜S1dの受信回数が所定の閾値を超えていれば、ジオフェンスJFの内側領域に当該携帯端末9が確実に存在していると判断し得るので提供情報Diを表示する。これにより携帯端末9へ提供情報Diを無駄なく効果的に提供することができる。
【0132】
さらに上述した第1および第2の実施の形態においては、ビーコンa〜dの設置場所を変更したり、管理サーバ10の制御部36によりビーコンa〜dから発信される信号の出力強度(電波強度)を変更することによりジオフェンスJFの大きさおよび形状を変化させることができるようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、管理サーバ10のジオフェンス規定部31によりジオフェンス定義テーブルT1の信号強度範囲を変更することにより、ジオフェンスJFの大きさを拡大したり、ジオフェンスJFの大きさを縮小したり、或いは無効にするようにしても良い。
【0133】
さらに上述した第1および第2の実施の形態においては、ユーザが所持するビーコンa〜dを任意の場所に設置し、そのビーコンa〜dから発信される信号の信号強度に応じた範囲をジオフェンスJFとして規定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、車両やロボット等の移動媒体にビーコンa〜dを設置し、車両やロボットの移動に応じてリアルタイムにジオフェンスJFの範囲や大きさを変更するようにしてもよい。
【0134】
さらに上述した第1および第2の実施の形態において、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在する場合に提供情報Diを表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ジオフェンスJFの内側領域に存在したことを認識した後に当該ジオフェンスJFの内側領域から携帯端末9が出たこと、すなわちジオフェンスJFの内側領域に携帯端末9が非存在であることを判定したとき、管理部33は所定の処理を実行したり、携帯端末9の特定の機能に対する有効無効を制御するようにしてもよい。
【0135】
例えば、管理部33は、ジオフェンスJFの内側領域に携帯端末9が存在することを認識したとき当該携帯端末9のカメラ機能を無効にするが、その後、ジオフェンスJFの内側領域に携帯端末9が非存在になったことを認識したとき当該携帯端末9のカメラ機能を有効にするように携帯端末9の処理を制御することができる。
【0136】
例えば、携帯端末33が掃除ロボットである場合、管理部33は、ジオフェンスJFの内側領域に掃除ロボットが存在することを認識したとき当該掃除ロボットの水拭き機能を無効にするが、その後、ジオフェンスJFの内側領域に掃除ロボットが非存在になったことを認識したとき当該掃除ロボットの水拭き機能を有効にするように掃除ロボットの処理を制御することができる。
【0137】
さらに上述した第1および第2の実施の形態において、携帯端末9がジオフェンスJFの内側領域に存在する場合に管理部33は携帯端末9に提供情報Diを表示させるようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ジオフェンスJFの外側領域に存在したことを認識すると、それをトリガとして、管理部33は所定の処理を実行したり、携帯端末9に提供時Diを表示させるように制御するようにしてもよい。