特許第6096773号(P6096773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6096773電池などの電力貯蔵装置の認証、セキュリティ、及び制御用の装置、方法、及び物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6096773
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】電池などの電力貯蔵装置の認証、セキュリティ、及び制御用の装置、方法、及び物品
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20170306BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20170306BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20170306BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20170306BHJP
【FI】
   G06Q50/06
   H02J13/00 301A
   H02J7/00 301A
   B60L11/18 C
【請求項の数】21
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2014-523010(P2014-523010)
(86)(22)【出願日】2012年7月26日
(65)【公表番号】特表2014-529117(P2014-529117A)
(43)【公表日】2014年10月30日
(86)【国際出願番号】US2012048358
(87)【国際公開番号】WO2013016548
(87)【国際公開日】20130131
【審査請求日】2014年10月31日
(31)【優先権主張番号】61/511,900
(32)【優先日】2011年7月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/511,887
(32)【優先日】2011年7月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/511,880
(32)【優先日】2011年7月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/534,772
(32)【優先日】2011年9月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/534,753
(32)【優先日】2011年9月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/534,761
(32)【優先日】2011年9月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/557,170
(32)【優先日】2011年11月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/581,566
(32)【優先日】2011年12月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/601,404
(32)【優先日】2012年2月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/601,949
(32)【優先日】2012年2月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/601,953
(32)【優先日】2012年2月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/647,936
(32)【優先日】2012年5月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/647,941
(32)【優先日】2012年5月16日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514022545
【氏名又は名称】ゴゴロ インク
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルーク ホクサム ホレース
(72)【発明者】
【氏名】テイラー マシュー ホワイティング
【審査官】 青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−035479(JP,A)
【文献】 特開2004−336336(JP,A)
【文献】 特開2007−273315(JP,A)
【文献】 特開2010−081722(JP,A)
【文献】 特開2010−213555(JP,A)
【文献】 特表2009−526344(JP,A)
【文献】 特開2012−152036(JP,A)
【文献】 特表2009−512035(JP,A)
【文献】 特開2010−213497(JP,A)
【文献】 特開2010−191636(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
B60L 11/18
H02J 7/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置のためのセキュリティシステムであって、
少なくとも1つのコントローラと、
前記少なくとも1つのコントローラに結合された少なくとも1つの通信モジュールと、を有し、
前記少なくとも1つのコントローラは、
前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の接続対象の車両に、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から電力を供給するために、前記車両の認証に関する情報を受け取り、
前記認証に関する情報に基づいて、前記車両への力供給の許容に関する判定を下すように構成されており
前記車両の認証に関する情報は、前記車両に関連づけられたユーザーのプロファイルに関する情報であるセキュリティシステム。
【請求項2】
前記セキュリティシステムは、前記車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の一部として統合されている請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのコントローラは、前記車両から送信された無線信号を介して認証に関する前記情報を受け取るように構成されており、前記車両から送信される前記無線信号は、前記通信モジュールから規定の最大距離の外においては検出不能である請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項4】
前記セキュリティシステムがその内部に収容される不正操作防止ハウジングを更に有し、前記不正操作防止ハウジングは、前記不正操作防止ハウジングが認可されていない方式によって開放された場合に、前記車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の動作状態を無効にするように構成されている請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項5】
前記不正操作防止ハウジングは、前記不正操作防止ハウジングの不正操作又は不正操作の試みに応答し、開路して前記動作状態を無効にするように構成された壊れやすい部分を含む請求項4に記載のセキュリティシステム。
【請求項6】
前記壊れやすい部分は、不正操作に応答して破断するように構成された前記壊れやすい部分の壊れやすい基材内に形成された導電性経路によって前記開路を実現するように構成されている請求項5に記載のセキュリティシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置による前記車両への電力供給のために前記車両の認証に関する情報を要求し、
前記車両の認証に関する情報の前記要求がある場合に、受け取った応答に基づいて、前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定する、
ように更に構成されている請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項8】
前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、前記車両の車両性能プロファイルに基づいて判定される請求項に記載のセキュリティシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、前記車両よりも低い性能のその他の車両よりも多くのエネルギーを前記車両に対して前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から放出させるように構成されている請求項に記載のセキュリティシステム。
【請求項10】
前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、前記車両に関連づけられた前記ユーザーのプロファイルに基づいて判定される請求項に記載のセキュリティシステム。
【請求項11】
前記コントローラは、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の使用に関して前記ユーザーよりも小さな支払金額に関連づけられた1人又は複数のその他のユーザーに関連する他の車両よりも多くのエネルギーを、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から前記車両へ放出させるように構成されている請求項に記載のセキュリティシステム。
【請求項12】
車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置のためのセキュリティシステムを動作させる方法であって、
車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の前記セキュリティシステムにより、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置による車両の電力供給のために、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の接続対象である前記車両の認証に関する情報を受け取るステップと、
前記認証に関する情報に基づいて、前記キュリティシステムにより、前記車両の前記電力供給の許容に関する判定を下すステップと、
を有し、
前記車両の認証に関する情報は、前記車両に関連づけられたユーザーのプロファイルに関する情報である方法。
【請求項13】
前記セキュリティシステムは、前記車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の一部として統合されている請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記車両から送信された無線信号を介して前記認証に関する情報を受け取るステップを更に有し、前記車両から送信される前記無線信号は、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から規定の最大距離の外においては検出不能である請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記セキュリティシステムの不正操作防止ハウジングが認可されていない方式によって開放された場合に、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の動作状態を無効にするステップを更に有する請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置による前記車両の電力供給のために前記車両の認証に関する情報を要求するステップと、
前記車両の前記認証に関する情報の要求がある場合に、受け取った応答に基づいて、前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップと、
を更に有する請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、前記車両の車両性能プロファイルに基づいて判定される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記車両よりも低い車両性能を有するその他の車両よりも多くのエネルギーを前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から放出させるステップを更に有する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記車両による使用のために前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、前記車両と関連するユーザーのプロファイルに基づいて判定される請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の使用に関して前記ユーザーよりも小さな支払金額に関連づけられた1人又は複数のその他のユーザーに関連する他の車両よりも多くのエネルギーを、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置から前記車両へ放出させるステップを更に有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
車両駆動用の持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置のためのセキュリティシステムのプロセッサに実行させるための命令を記録したコンピュータ可読記録媒体であって、前記命令は、実行された際に、前記セキュリティシステムのプロセッサに、
前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置による車両への電力供給のために、前記持ち運び可能な電気エネルギー貯蔵装置の接続対象である前記車両の認証に関する情報を受け取らせ、
前記認証に関する情報に基づいて、前記車両への前記電力供給の許容に関する判定を下させ、
前記車両の認証に関する情報は、前記車両に関連づけられたユーザーのプロファイルに関する情報であるコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、35U.S.C.119(e)の下で、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題し2011年7月26日に出願された米国仮特許出願第61/511,900号(代理人整理番号170178.401P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題し2012年5月16日に出願された米国仮特許出願第61/647,936号(代理人整理番号170178.401P2)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR REDISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BETWEEN COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題し2011年9月14日に出願された米国仮特許出願第61/534,75335号(代理人整理番号170178.402)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION,SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES SUCH,AS BATTERIES」と題し2011年9月14日に出願された米国仮特許出願第61/534,761号(代理人整理番号170178.403P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION,SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BASED ON USER PROFILES」と題し2011年9月14日に出願された米国仮特許出願第61/534,772号(代理人整理番号170178.404P1)、「THERMAL MANAGEMENT OF COMPONENTS IN ELECTRIC MOTOR DRIVE VEHICLES」と題し2011年7月26日に出願された米国仮特許出願第61/511,887号(代理人整理番号170178.406P1)、「THERMAL MANAGEMENT OF COMPONENTS IN ELECTRIC MOTOR DRIVE VEHICLES」と題し2012年5月16日に出願された米国仮特許出願第61/647,941号(代理人整理番号170178.406P2)、「DYNAMICALLY LIMITING VEHICLE OPERATION FOR BEST EFFORT ECONOMY」と題し2011年7月26日に出願された米国仮特許出願第61/511,880号(代理人整理番号170178.407P1)、「APPARATUS,METHOD,AND ARTICLE FOR PHYSICAL SECURITY OF POWER STORAGE,DEVICES IN VEHICLES」と題し2011年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/557,170号(代理人整理番号170178.408P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR A POWER STORAGE DEVICE,COMPARTMENT」と題し2011年12月29日に出願された米国仮特許出願第61/581,566号(代理人整理番号170178.412P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING VEHICLE DIAGNOSTIC DATA」と題し2012年2月21日に出願された米国仮特許出願第61/601,404号(代理人整理番号170178.417P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING LOCATIONS OF POWER,STORAGE DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題し2012年2月22日に出願された米国仮特許出願第61/601,949号(代理人整理番号170178.418P1)、及び「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING INFORMATION REGARDING AVAILABILITY,OF POWER STORAGE DEVICES AT A POWER STORAGE,DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINE」と題し2012年2月22日に出願された米国仮特許出願第61/601,953号(代理人整理番号170178.419P1)の出願日の利益を請求する。
【0002】
本開示は、一般に、様々な分野又は用途(例えば、乗物用途と非乗物用途)での使用に適することがある充電式電力貯蔵装置(例えば、二次電池、スーパーキャパシタ、ウルトラキャパシタ)の分配に関連する。
【背景技術】
【0003】
携帯型電力貯蔵装置には様々な使用法又は用途がある。
【0004】
1つのそのような用途は、輸送の分野である。ハイブリッド自動車と電気自動車が、一般的になってきている。そのような自動車は、従来の内燃機関車両より優れた幾つかの利点を達成することがある。例えば、ハイブリッド又は電気自動車は、より高い燃料経済性を達成することがあり、排気管汚染がほとんどゼロのことがある。特に、電気自動車は、排気管汚染がないだけでなく、より低い全体汚染と関連付けられることがある。例えば、電力は、再生可能資源(例えば、太陽光発電、水力発電)から生成される。また、例えば、電力は、空気汚染を生じない発電設備(例えば、原子力発電所)で生成されることがある。また、例えば、電力は、比較的「クリーン燃焼」の燃料(例えば、天然ガス)を燃やす発電プラントで生成されることがあるが、この発電プラントは、内燃機関より高い効率を有し、かつ/又は個人車両で使用するには大きすぎ、コストが高すぎ又は高価すぎる汚染防止又は除去システム(例えば、産業用空気スクラバ)を使用することがある。
【0005】
内燃機関によって出力が供給されるスクータ及び/又はモーターバイクなどの個人用輸送車両は、例えば、アジアの多くの大都市の多くの場所に広く普及している。そのようなスクータ及び/又はモーターバイクは、特に自動車、乗用車又はトラックと比較したときに安価な傾向がある。また、多数のエンジンスクータ及び/又はモーターバイクを有する都市は、人口密度がきわめて高くかつ高度な空気汚染に晒されている傾向がある。最近、多くのエンジンスクータ及び/又はモーターバイクは、比較的低汚染の個人輸送手段を装備している。例えば、そのようなスクータ及び/又はモーターバイクは、もっと大きい車両より燃費率が高いことがある。幾つかのスクータ及び/又はモーターバイクは、基本的な汚染防止装置(例えば、触媒コンバータ)を装備していることもある。残念ながら、工場で指定された排気ガスレベルは、スクータ及び/又はモーターバイクが使用されたときにすぐに超えてしまい、かつ/又は、例えば触媒コンバータの意図的又は非意図的の取り外しによりスクータ及び/又はモーターバイクが改良されたときには維持されない。スクータ及び/又はモーターバイクの所有者又はオペレータは、自分の車両を維持する財源又は意欲に欠けることが多い。
【0006】
空気汚染が、人間の健康に悪影響を及ぼし、様々な疾病の発生又は悪化と関連することが知られている(例えば、様々な報告が、空気汚染を、肺気腫、喘息、肺炎、嚢胞性線維症並びに様々な循環器病に結びつけている)。そのような疾病は、多くの生命を奪い、無数の人の生活の質を深刻に低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
内燃機関に替わるゼロ排気管は、空気品質と、したがって多くの人々の健康に極めて有益である。
【0008】
電気自動車のゼロ排気管排気の長所は理解されているが、多くの人々による電気自動車の採用は遅れている。理由の1つは、コスト、特に二次電池のコストであると考えられる。理由のもう1つは、バッテリの1回の充電で利用できる限られた運転範囲と、放電した二次電池を充電するのに必要な比較的長い時間(例えば、数時間)であると考えられる。
【0009】
本明細書で述べる手法は、特に密集した都市と、財源が限られた人々において、ゼロ排気管排気技術の採用を制限してきた問題の幾つかに対処することができる。
【0010】
例えば、本明細書で述べる手法の幾つかは、電力貯蔵装置(例えば、バッテリ、スーパー又はウルトラキャパシタ)を収集、充電、分配するための収集充電分配装置を使用し、この装置は、キオスク又は自動販売機と呼ばれることもある。そのような装置は、コンビニエンスストアや既存のガス又はガソリンスタンドなど、都市や他の地域のあちこちの様々な場所に分散されることがある。
【0011】
収集充電分配装置は、エンドユーザによる使用のために満充電又はほぼ満充電の電気貯蔵装置の在庫を維持することがある。収集充電分配装置は、例えば、放電した電気貯蔵装置を、例えばエンドユーザから返却されたとき、収集、収容又は他の方法で受け入れ、その後のエンドユーザによる再使用のためにその電気貯蔵装置を充電することがある。
【0012】
したがって、バッテリや他の電力貯蔵装置の蓄積電荷が終わりに近づいたとき、エンドユーザは、バッテリや他の電力貯蔵装置を単純に置き換えるか、交換するか、他の方法で交換することがある。これは、コスト並びに有限の範囲と比較的長い充電時間と関連した問題に応えることができる。
【0013】
前述したように、二次電池や他の電力貯蔵装置は、比較的高価である。したがって、できるだけ少ない数の電力貯蔵装置を在庫し、同時にそれらの電力貯蔵装置の需要が満たされるようにすると好都合である。
【0014】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置用の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムは、要約すると、少なくとも1つのコントローラと、少なくとも1つのコントローラに結合された少なくとも1つの通信モジュールと、を含み、少なくとも1つのコントローラは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置の接続対象である外部装置の、又は携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のための外部装置の、認証に関する情報を受け取ると共に、認証に関する情報に基づいて、装置からの充電の許容に関する判定を下すか又は装置の電力供給の許容に関する判定を下すように、構成されている。
【0015】
構成された携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の一部として統合してもよい。外部装置は、充電装置であってよく、少なくとも1つのコントローラは、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に充電装置から携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るように更に構成してもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にする信号を送信するステップを含んでもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の少なくとも1つの端子と携帯型電気エネルギー貯蔵装置のセルに結合されたスイッチを更に含んでもよく、スイッチは、構成された携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムのコントローラによって生成される制御信号によって起動されるように構成されており、この場合に、コントローラは、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、制御信号によってスイッチが閉路して回路を完成させて電流が充電装置から流れることを許容することにより、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電されるように、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にするように信号を送信すると共に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電装置から切断されたら、制御信号によってスイッチが開路すると共に電流が充電装置から流れることを防止するように、携帯型電気エネルギー貯蔵による電荷の受け取りを防止するように信号を送信するように、構成されている。少なくとも1つのコントローラは、外部装置から送信された無線信号を介して認証に関する情報を受け取るように構成してもよく、外部装置から送信される無線信号は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステム通信モジュールから規定の最大距離の外においては検出不能であってもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムがその内部に収容される不正操作防止ハウジングを更に含んでもよく、不正操作防止ハウジングは、不正操作防止ハウジングが認可されていない方式によって開放された場合に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の動作状態を無効にするように構成されている。不正操作防止ハウジングは、不正操作防止ハウジングの不正操作又は不正操作の試みに応答し、開路して動作状態を無効にするように構成された壊れやすい部分を含んでもよい。壊れやすい部分は、不正操作に応答して破断するように構成された壊れやすい部分の壊れやすい基材内に形成された導電性経路により、開路するように構成してもよい。コントローラは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために外部装置の認証に関する情報を要求すると共に、外部装置の認証に関する情報の要求がある場合に、受け取った応答に基づいて、外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定するように、更に構成してもよい。外部装置は、車両であってもよく、外部装置の認証に関する情報は、車両又は車両と関連するユーザーに関する情報であってもよい。車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、車両の車両性能プロファイルに基づいて判定してもよい。コントローラは、その車両よりも小さな車両性能プロファイルを有するその他の車両よりも多くのエネルギーがその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出されるように構成してもよい。車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、車両と関連するユーザーのプロファイルに基づいて判定してもよい。コントローラは、そのユーザープロファイルよりも小さな携帯型電気エネルギー貯蔵装置の使用に対する支払金額と関連する1つ又は複数のその他のユーザープロファイルよりも多くのエネルギーがその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出されるように更に構成してもよい。
【0016】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムを動作させる方法は、要約すると、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムにより、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電のために又は携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置の接続対象である外部装置の認証に関する情報を受け取るステップと、認証に関する情報に基づいて、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムにより、装置からの充電の許容に関する判定を下すか、又は構成された携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムにより、装置の電力供給の許容に関する判定を下すステップと、を含む。
【0017】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の一部として統合されてもよい。外部装置は、充電装置であってもよく、且つ、方法は、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、充電装置から携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップを更に有してもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にする信号を送信するステップを含んでもよい。方法は、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、制御信号によってスイッチが閉路して回路を完成させると共に電流が充電装置から流れることにより、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電されるように、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にするように信号を送信するステップと、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電装置から切断されたら、制御信号によってスイッチが開路すると共に電流が充電装置から流れることを防止するように、携帯型電気エネルギー貯蔵による電荷の受け取りを防止するように信号を送信するステップと、を更に含んでもよい。方法は、外部装置から送信された無線信号を介して認証に関する情報を受け取るステップを更に含んでもよく、この場合に、外部装置から送信される無線信号は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置から規定の最大距離の外においては検出不能である。方法は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムの不正操作防止ハウジングが認可されていない方式によって開放された場合に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の動作状態を無効にするステップを更に含んでもよい。方法は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために外部装置の認証に関する情報を要求するステップと、外部装置の認証に関する情報の要求がある場合に、受け取った応答に基づいて、外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップと、を更に含んでもよい。外部装置は、車両であってもよく、外部装置の認証に関する情報は、車両又は車両と関連するユーザーに関する情報であってもよい。車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、車両の車両性能プロファイルに基づいて判定してもよい。方法は、その車両よりも小さな車両性能プロファイルを有するその他の車両よりも多くのエネルギーをその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出させるステップを更に含んでもよい。車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置からどれだけのエネルギーを放出するのかは、車両と関連するユーザーのプロファイルに基づいて判定してもよい。方法は、そのユーザープロファイルよりも小さな携帯型電気エネルギー貯蔵装置の使用に対する支払金額と関連する1つ又は複数のその他のユーザープロファイルよりも多くのエネルギーがその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出されるようにするステップを更に含んでもよい。
【0018】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置は、要約すると、電池セルと、セルに動作可能に結合されたセキュリティシステムと、を含み、セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が電荷を受け取ることを許容又は防止すると共にセルからのエネルギーの放出を許容又は防止するように、構成されている。
【0019】
電池セル及びセキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の不正操作防止ハウジング内に収容してもよく、不正操作防止ハウジングは、不正操作防止ハウジングの不正操作又は不正操作の試みに応答し、開路して携帯型電気エネルギー貯蔵装置の動作状態を無効にするように構成された壊れやすい部分を含む。セキュリティシステムは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つの通信モジュールと、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する少なくとも1つのプロセッサ可読メモリと、を含んでもよく、命令は、少なくとも1つのプロセッサに、携帯型電気エネルギー貯蔵装置について、携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムの認証に関する受け取った情報に基づいて、携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムから携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るかどうかを判定させ、且つ、外部装置の認証に関する情報に対するセキュリティシステムからの要求に対して受け取った応答又は受け取った応答の欠如に基づいて、応答がある場合に、外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定させる。少なくとも1つのプロセッサによって実行可能である命令は、少なくとも1つのプロセッサに、携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムが携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムの認証に関する受け取った情報に基づいて認証された場合に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムから携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取らせてもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムから携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップは、少なくとも1つのプロセッサが携帯型電気エネルギー貯蔵装置充電システムによる携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にする信号を送信するステップを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサによって実行可能である命令は、認証に関する情報に対する要求に対して、外部装置による携帯型電気エネルギー貯蔵装置の使用が明らかに認可されていないことを通知する応答を受け取った場合に、少なくとも1つのプロセッサに、外部装置に対するセルからのエネルギーの更なる放出を防止させてもよい。セキュリティシステムは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置を使用するべく意図された外部装置のセキュリティシステムによる対応する認証のレベルに従って特定のレベルにおけるセルからのエネルギーの放出を許容又は防止するように構成してもよい。
【0020】
コンピュータ実行可能命令を有する携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムの一時的ではないコンピュータ可読貯蔵媒体は、要約すると、実行された際に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムのプロセッサに、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電のために又は携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の接続対象である外部装置の認証に関する情報を受け取らせるステップと、認証に関する情報に基づいて装置からの充電の許容に関する判定を下させるか又は装置の電力供給の許容に関する判定を下させるステップと、を含む。
【0021】
外部装置は、充電装置であってもよく、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、充電装置から携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取らせるステップを更に含んでもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にする信号を送信するステップを含んでもよい。
【0022】
図面では、同一の参照番号は、類似の要素又は行為を示す。図面内の要素のサイズと相対位置は、必ずしも一律の倍率で描かれない。例えば、様々な要素の形状と角度は、一律の倍率で描かれておらず、これらの要素の幾つかは、図面の可読性を改善するために任意に拡大され位置決めされる。更に、描かれた要素の特定の形状は、特定の要素の実際形状に関する情報を伝えるものではなく、単に図面で理解し易いように選択されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】1つの非限定的に示された実施形態による幾つかの電力貯蔵装置と収集充電分配装置を、電気スクータ又はモーターバイク、及び送電網によって提供される電気設備と共に示す概略図である。
図2】1つの非限定的に示された実施形態による図1の収集充電分配装置のブロック図である。
図3】非限定的な例示用の一実施形態による図1の携帯型電気エネルギー貯蔵装置のブロックダイアグラムである。
図4】非限定的な例示用の一実施形態による図3の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムの概略図である。
図5】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるハイレベルな方法を示すフロー図である。
図6】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図5の方法において有用である携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップを含む。
図7】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図5の方法において有用である携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にするか又は防止するための制御信号を送信するステップを含む。
図8】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図5の方法において有用である外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップを含む。
図9】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図8の方法において有用である車両の車両性能プロファイルに基づいてどれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップを含む。
図10】非限定的な例示用の一実施形態による図3又は図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図9の方法において有用である特定の車両性能プロファイルの場合に相対的に多くのエネルギーを放出させるステップを含む。
図11】非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法を示すフロー図であり、図8の方法において有用であるユーザープロファイルに基づいてどれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップを含む。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明では、種々の開示した実施形態の完全な理解を提供するために、幾つかの特定の詳細が示される。しかしながら、当業者は、実施形態を、そのような特定の詳細の1つ以上なしに又は他の方法、構成要素、材料などと共に実施してもよいことを理解するであろう。他の例では、実施形態の説明を無駄に分かりにくくしないように、変圧器、整流器、DC/DC電力変換装置、スイッチモード電力変換装置、コントローラ、並びに通信システム、構造及びネットワークを含むがこれらに限定されない自動販売機、バッテリ、スーパー又はウルトラキャパシタ、電力変換装置と関連した周知の構造物は、詳細に示されずまた記述されない。
【0025】
文脈で特に必要とされない限り、以下の明細と特許請求の範囲全体にわたって、用語「comprise:有する、備える、含む」と、「comprises」や「comprising」などの変形は、「〜を含むがそれらに限定されない」という制限でない包括的な意味に解釈されるべきである。
【0026】
本明細書全体にわたって、「one embodiment」又は「an embodiment」(実施例)は、実施例と関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたって様々な場所に現れる句「in one embodiment」又は「in an embodiment」は、全て同じ実施形態を参照するとは限らない。
【0027】
第1、第2、第3などの序数の使用は、必ずしも格付けされた順序を意味するものではなく、行為又は構造の複数の実例を区別するだけのことがある。
【0028】
携帯型電力貯蔵装置の言及は、バッテリ、スーパー又はウルトラキャパシタを含むがこれらに限定されない電力を貯蔵し貯蔵された電力を放出することができる任意の装置を意味する。バッテリの言及は、化学的蓄電池、例えば、ニッケルカドミウム電池やリチウムイオン電池を含むがこれらに限定されない充電式電池又は二次電池を意味する。
【0029】
本明細書で示される見出しと開示内容の要約は、単に便宜上のものであり、実施形態の趣旨又は意味を解釈するものではない。
【0030】
図1は、1つの示された実施形態による収集充電分配装置102を含む環境100を示す。
【0031】
収集充電分配装置102は、自動販売機又はキオスクの形態を取ることがある。収集充電分配装置102は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ、スーパー又はウルトラキャパシタ)106a〜106n(集合的に106)を収集充電分配のために着脱自在に収容する複数の収容器、区画又はレセプタクル104a、104b〜104n(図1には3つだけ示した。集合的に104)を有する。図1に示されたように、収容器104の幾つかは空であり、他の収容器104は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を保持する。図1は、1つの収容器104につき単一の携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を示すが、幾つかの実施形態では、各収容器104は、2台以上の携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を保持してもよい。例えば、それぞれ又は複数の収容器104が、3台の携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を収容するのに十分な深さでよい。したがって、例えば、図1に示した収集充電分配装置102は、40、80又は120台の携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を同時に保持することができる能力を有してもよい。
【0032】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置106は、例えば、バッテリ(例えば、電池のアレイ)又はスーパー若しくはウルトラキャパシタ(例えば、ウルトラキャパシタセルのアレイ)などの様々な形態を取ってもよい。例えば、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zは、充電式バッテリ(即ち、二次電池又はバッテリ)の形態をとってもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zは、例えば、全電気スクータやモーターバイク108などの個人輸送車両に物理的に適合し給電するように容量が決められてもよい。前述したように、エンジンスクータとモーターバイクは、例えば、アジア、ヨーロッパ及び中東の多くの大都市で一般的である。都市又は地域の至る所で充電済みバッテリを便利に入手できるので、エンジンスクータやモーターバイクの代わりに全電気スクータ及びモーターバイク108を使用することができ、それにより大気汚染が減少し、騒音が減少することがある。
【0033】
携帯型電気エネルギー貯蔵装置106(携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zだけを示す)は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zの外部からアクセス可能であるいくつかの電気端子110a、110b(2つが示されており、集合的には、110である)を含んでもよい。電気端子110は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zからの電荷の供給を許容すると共に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zの充電又は再充電のための携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zに対する電荷の供給をも許容する。図1には柱状部として示されているが、電気端子110は、電池ハウジング内のスロットに位置決めされた電気端子を含む携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zの外部からアクセス可能である任意のその他の形態を有してもよい。携帯型電気エネルギー貯蔵装置106は、一般の人々に対して貸し出されるか、リースされると共に/又は、賃貸される場合があることから、収集充電分配装置102の外部に存在するか又はその他の方式でユーザーの所有下にある場合にも、どのように且つどのような状況において携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を充電してもよく、且つ/又は、エネルギーを放出してもよいのかを制御することが望ましい。この携帯型電気エネルギー貯蔵装置106の制御は、盗難及び/又は誤用を防止するのに有用であり、これによれば、様々な携帯型電気エネルギー貯蔵装置106の様々な性能レベルの制御も可能になる。このような充電及びエネルギー放出を制御するセキュリティシステムを含む携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を充電するシステム及び方法については、図2図7を参照して更に詳細に後述するが、これらのシステム及び方法は、本明細書に記述されている携帯型電気エネルギー貯蔵装置106の収集、充電、及び分配用のシステム全体において有用である。
【0034】
収集充電分配装置102は、収集充電分配装置102が様々なエンドユーザによって都合よくかつ容易にアクセスできる幾つかの場所112に位置決めされる。場所は、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ガス又はガソリンスタンド、サービスショップなどの小売り環境のような、様々な形態のいずれを取ることもできる。あるいは、収集充電分配装置102は、既存の小売りや他の事業と関連しない場所112、例えば都市公園や他の公共場所に単独であってもよい。したがって、例えば、収集充電分配装置102は、都市又は地域の至る所のコンビニエンスストアのチェーンの各店舗に配置さてもよい。そのようなものは、有利には、コンビニエンスストアが、ターゲットとなる人々に対する利便性又は人口統計に基づいて立地又は分散されることが多いという事実に依存することがある。そのようなものは、有利には、収集充電分配装置102の広範囲のネットワークを都市又は地域内に迅速に展開できるようにするために、店頭や他の小売り場所で既存の賃貸契約に依存することがある。ターゲットとなる人々に役立つように地理的に適切に分散された大規模ネットワークを迅速に達成することにより、そのようなシステムに依存する能力と、そのような努力の有望な商業的成功が強化される。
【0035】
場所112は、例えば送電網116を介して発電所(不図示)から電力を受け取る電気設備114を含む。電気設備114は、例えば、電気設備メータ114a、回路パネル(例えば、回路遮断器パネル又はヒューズボックス)114b、配線114c、及び電気コンセント114dのうちの1つ以上を含むことがある。場所112が、既存の小売り店又はコンビニエンスストアの場合、電気設備114は、既存の電気設備のことがあり、したがって、ある程度定格が限定されることがある(例えば、120ボルト、240ボルト、220ボルト、230ボルト、15アンペア)。
【0036】
小売場所112の事業者も、収集充電分配装置102の所有者、流通業者、又は事業者も、電気サービス114をアップグレードする費用の負担を所望しないことがある。それでも、エンドユーザーによる使用のために利用可能である携帯型電気エネルギー貯蔵装置106の十分な供給を維持するために、相対的に迅速な充電が望ましい。既存の又は制限を有する定格電気サービスを維持しつつ相対的に迅速に充電する能力については、2011年7月26日付けで出願された「APPARATUS, METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION, CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES, SUCH AS BATTERIES」という名称の米国仮特許出願第61/511,900号明細書に記述されている。
【0037】
任意選択により、収集充電分配装置102は、更新可能な電力の供給源を含んでもよく、或いは、これに結合されてもよい。例えば、外部の場所に設置される場合には、収集充電分配装置102は、日照から電力を生成するための光起電(PV)セルのアレイ118を含んでもよい。或いは、この代わりに、収集充電分配装置102は、例えば、屋根の上やポール(図示されてはいない)の最上部に取り付けられたポールの上などのどこかほかの場所112に位置決めされたマイクロタービン(例えば、風力タービン)又はPVアレイに対して電気的に結合されてもよい。
【0038】
収集充電分配装置102は、バックエンド又はバックオフィスシステム(1つだけ示した)120などの1つ以上の遠隔配置されたコンピュータシステムに通信によって結合されてもよい。バックエンド又はバックオフィスシステム120は、都市などの地域に分散された複数の収集充電分配装置102からデータを収集しかつ/又はそれらの装置を制御してもよい。通信は、1つ以上のネットワーク122を含む1つ以上の通信チャネル、又はネットワーク接続されていない通信チャネルを介して行われてもよい。通信は、1つ以上の有線通信チャネル(例えば、撚線対配線、光ファイバ)、無線通信チャネル(例えば、無線、マイクロ波、衛星、801.11準拠)を介したものでもよい。ネットワーク接続された通信チャネルは、1つ以上のローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、エクストラネット、イントラネット、又はインターネットのワールドワイドウェブ部分を含むインターネットを含んでもよい。
【0039】
収集充電分配装置102は、ユーザインタフェース124を含んでもよい。ユーザインタフェースは、エンドユーザが収集充電分配装置102と対話することを可能にする様々な入出力(I/O)装置を含んでもよい。様々な入出力装置は、図2に関連して以下のように表記され記述される。
【0040】
図2は、1つの示された実施形態による図1の収集充電分配装置102を示す。
【0041】
収集充電分配装置102は、制御サブシステム202、充電サブシステム204、通信サブシステム206、及びユーザインタフェースサブシステム208を含む。
【0042】
制御サブシステム202は、様々なセンサから信号を受け取り、論理演算を実行し、様々な構成要素に信号を送ることができるコントローラ210(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は別のコントローラ)を含む。典型的には、コントローラ210は、マイクロプロセッサ(例えば、INTEL、AMD、ATOM)の形態を取ることがある。制御サブシステム202は、また、1つ以上の非一時的プロセッサ又はコンピュータ可読記憶媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)212、ランダムアクセスメモリ(RAM)214)、及びデータ記憶装置216(例えば、フラッシュメモリやEEPROMなどの固体記憶媒体、ハードディスクなどの回転型記憶媒体)を含んでもよい。非一時的プロセッサ又はコンピュータ可読記憶媒体212,214,216は、コントローラ210の一部の任意の非一時的記憶媒体(例えば、レジスタ)に追加されてもよい。制御サブシステム202は、様々な構成要素を結合する1つ以上のバス218(例えば、1つ以上の電力バス、命令バス、データバス)を含んでもよい。
【0043】
図示のように、ROM212、又は一時的ではないプロセッサ又はコンピュータ可読ストレージ媒体212、214、216のうちのなんらかのその他のものは、命令及び/又はデータ、或いは、変数又はパラメータの値を記憶する。データの組は、例えば、ルックアップテーブルやデータベース内のレコードの組などのような様々な形態を有してもよい。命令及びデータ又は値の組は、コントローラ110によって実行可能である。命令及びデータ又は値の組を実行することにより、コントローラ110は、特定の動作を実行し、収集充電分配装置102に、携帯型エネルギー貯蔵装置を収集、充電、及び分配させる。収集充電分配装置102の具体的な動作については、以下の本明細書において、様々なフロー図(図5図11)を参照し、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を充電するための外部装置である環境において、説明する。
【0044】
コントローラ210は、命令やデータなどの一時的記憶のために、RAM214を従来の方式で使用してもよい。コントローラ210は、データ記憶装置216を使用して、情報(例えば、携帯型電力貯蔵装置106の収集、充電及び/若しくは分配、並びに/又は収集充電分配装置102自体の動作と関連した遠隔測定情報)を記録又は保持してもよい。命令は、エンドユーザ又はオペレータ入力に応じて、変数又はパラメータのデータ又は値を使用して、収集充電分配装置102の動作を制御するために、コントローラ210によって実行可能である。
【0045】
制御サブシステム202は、収集充電分配装置102の様々なセンサ及び/又は構成要素から、そのような他の構成要素の動作、状況又は状態を示す情報を特徴付けるか示す情報を含む信号を受け取る。センサは、図2では、丸の中に適切な添付文字と共に文字Sで示されている。
【0046】
例えば、1つ以上の位置センサSP1〜SPNは、各収容器104内の携帯型電力貯蔵装置106の有無を検出してもよい。位置センサSP1〜SPNは、様々な形態をとってもよい。例えば、位置センサSP1〜SPNは、携帯型電力貯蔵装置106が収容器104に挿入されたときに、それぞれの携帯型電力貯蔵装置106の一部分との接触に応じて開閉される機械式スイッチの形態を取ってもよい。また例えば、位置センサSP1〜SPNは、携帯型電力貯蔵装置106が収容器104に挿入されたときにそれぞれの携帯型電力貯蔵装置106の一部分と接触することに応じて開閉される光スイッチ(即ち、光源と収容器)の形態をとってもよい。また例えば、位置センサSP1〜SPNは、収容器104に携帯型電力貯蔵装置106が挿入されたときにそれぞれの携帯型電力貯蔵装置106の端子110との接触によって生じる閉路状態の検出、又は収容器104内にそれぞれの携帯型電力貯蔵装置106がないことによって生じる開路状態の検出に応じて開閉される電気センサ又はスイッチの形態をとってもよい。これらの例は、非限定的なものであり、収容器内の携帯型電力貯蔵装置106の有無又は挿入を検出するための他の構造及び装置が使用されてもよいことに注意されたい。
【0047】
例えば、1つ以上の充電センサSC1〜SCNが、各収容器104にある携帯型電力貯蔵装置106の充電を検出してもよい。充電センサSC1〜SCNは、携帯型電力貯蔵装置106によって貯蔵された電荷の量を検出してもよい。充電センサSC1〜SCNは、更に、各収容器104にある携帯型電力貯蔵装置106に供給されている電荷の量及び/又は充電率を検出してもよい。そのようなものは、各携帯型電力貯蔵装置106の現在の(即ち、一時的)充電状態又は状況の評価を可能にし、また充電率の制御を含むその充電に関するフィードバック制御を可能にしてもよい。充電センサSC1〜SCNには、任意の様々な電流及び/又は電圧センサが挙げられる。
【0048】
例えば、1つ以上の充電センサST1(1つだけを示す)が、収容器104又は周囲環境の温度を検出又は感知してもよい。
【0049】
制御サブシステム202は、制御信号に応じて様々なアクチュエータ及び/又は他の構成要素に信号を提供し、その信号は、構成要素が実行するべき操作を特徴付けるか示す情報、又は構成要素が移行すべき状態又は条件を含む。制御信号、アクチュエータ、又は制御信号に応答する他の構成要素は、図2で、丸の中に示された適切な添付文字と共に文字Cによって表わされる。
【0050】
例えば、1つ以上のエンジン制御信号CA1〜CANは、1つ以上のアクチュエータ220(1つだけ示す)の動作に影響を及ぼすことがある。例えば、制御信号CA1は、アクチュエータ220を第1の位置と第2の位置との間で動かすか、アクチュエータ220によって生成された磁界を変化させる。アクチュエータ220は、ソレノイド、ステッパモータなどの電気モータ、又は電磁石を含むがこれに限定されない様々な形態のいずれでもよい。アクチュエータ220は、ラッチ、ロック又は他の保持器機構222を操作するために結合されてもよい。ラッチ、ロック又は他の保持器機構222は、収容器104内に1つ以上の携帯型電力貯蔵装置106(図1)を選択的に固定又は保持してもよい(図1)。例えば、ラッチ、ロック又は他の保持器機構222は、携帯型電力貯蔵装置106(図1)のハウジングの一部である無料構造物に物理的に結合してもよい。あるいは、ラッチ、ロック又は他の保持器機構222は、携帯型電力貯蔵装置106(図1)のハウジングの一部である無料構造物に磁気的に結合してもよい。また例えば、ラッチ、ロック又は他の機構は、収容器104(図1)を開いてもよく、収容器104を開き、ある程度又は完全に放電された携帯型電力貯蔵装置106を充電のために収容してもよい。例えば、アクチュエータは、収容器104(図1)への扉を開閉して、収容された携帯型電力貯蔵装置106(図1)に選択的にアクセスしてもよい。また例えば、アクチュエータは、ラッチ又はロックを開閉して、エンドユーザが、収容器104(図1)への扉を開閉して、収容された携帯型電力貯蔵装置106(図1)に選択的にアクセスできるようにしてもよい。
【0051】
制御サブシステム202は、充電サブシステム206の1つ以上のポート224bに制御信号を提供する1つ以上のポート224aを有してもよい。ポート224a,224bは、双方向通信を提供してもよい。制御サブシステム202は、ユーザインタフェースサブシステム208の1つ以上のポート226bに制御信号を提供する1つ以上のポート226aを含んでもよい。ポート226a,226bは、双方向通信を提供してもよい。
【0052】
充電サブシステム204は、収容器104内に位置決め又は収容されたときに携帯型電力貯蔵装置106を充電する様々な電気部品又は電子部品を含む。例えば、充電サブシステム102は、1つ以上の電力バス又は電源バスバー、継電器、接触器又は他のスイッチ(例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ又はIGBT、金属酸化物トランジスタ又はMOSFET)、整流器ブリッジ、電流センサ、地絡回路などを含んでもよい。電力は、例えば端子、リード線、柱などの様々な形態のどれをとってもよい接点を介して供給される。接点は、様々な構成要素の電気的結合を可能にする。幾つかの可能な実施態様は、図2の示されかつ/又は後述される。そのようなものは、排他的ではなく、追加の構成要素を使用することができ、他の構成要素が省略されることがある。
【0053】
図示された充電サブシステム204は、電線又はコード232を介して電気設備114(図1)から電力を受け取る第1の電力変換装置230を含む。電力は、典型的には、単相、二相又は三相の交流電力の形態になる。したがって、第1の電力変換装置230は、電気設備114(図1)を介して受け取った電力を変換し他の方法で調整する(例えば、交流波形を直流に整流し、電圧、電流、位相を変換し、また過渡現象と雑音を減少させる)ために必要なことがある。したがって、第1の電力変換装置230は、変圧器234、整流器236、DC/DC電力変換装置238、及びフィルタ240を有してもよい。
【0054】
変圧器234は、電気設備114(図1)を介して受け取った電力を処理するのに適した定格を有する任意の市販の変圧器の形態をとってもよい。幾つかの実施形態は、複数の変圧器を使用してもよい。変圧器234は、有利には、収集充電分配装置102の構成要素と送電網116(図1)との間のガルバニック分離を提供してもよい。整流器236は、様々な形態(例えば、フルブリッジダイオード整流器、スイッチモード整流器)のうちのどの形態をとってもよい。整流器236は、交流電力を直流電力に変換するように動作されてもよい。DC/DC電力変換装置238は、種々の形態のうちのどの形態でもよい。例えば、DC/DC電力変換装置238は、スイッチモードDC/DC電力変換装置(例えば、ハーフ又はフルブリッジ構成でIGBT、MOSFETを使用する)の形態をとってもよく、1つ以上のインダクタを含んでもよい。DC/DC電力変換装置238は、ブーストコンバータ、バックコンバータ、同期バックコンバータ、バックブーストコンバータ、又はフライバックコンバータを含む任意数のトポロジを有してもよい。フィルタは、電圧スパイクを抑制し、過渡現象及び/又は雑音を除去又は低減する1つ以上のキャパシタ、抵抗器、ツェナーダイオード、又は他の要素を有してもよい。
【0055】
図示された充電サブシステム204は、再生可能電源(例えば、PVアレイ118(図1))から電力を受け取ってもよい。そのような電力は、第1の電力変換装置230によって変換又は調整され、例えば、DC/DC電力変換装置238に直接供給され、変圧器236及び/又は整流器236を迂回してもよい。あるいは、図示された充電サブシステム204は、そのような電力を変換又は他の方法で調整する専用の電力変換装置を含んでもよい。
【0056】
図示の充電サブシステム204は、任意選択により、携帯型電力貯蔵装置106のうちのその他のものを充電するために、1つ又は複数のライン244を介して1つ又は複数の携帯型電力貯蔵装置106(図1)から電力を受け取る第2パワーコンバータ242を含んでもよい。従って、第2パワーコンバータ242は、例えば、任意選択による電圧や電流の変換及び過渡応答及びノイズの低減などように、携帯型電力貯蔵装置106から受け取った電力を変換すると共に/又はその他の方法によって調整する必要がある。従って、第2パワーコンバータ242は、任意選択により、DC/DCパワーコンバータ246及び/又は1つ又は複数のフィルタ248を含んでもよい。様々なタイプのDC/DCパワーコンバータ及びフィルタについては、上述したとおりである。
【0057】
図示された充電サブシステム204は、制御サブシステム202からポート124a,124bを介して提供された制御信号に応答する複数のスイッチ250を有する。スイッチは、第1の電力変換装置230を介して両方の電気設備によって供給された電力と、第2の数又は組の携帯型電力貯蔵装置106によって供給される電力とから充電される第1の数又は組の携帯型電力貯蔵装置106を選択的に結合する働きをする。第1の数又は組の携帯型電力貯蔵装置106は、単一の携帯型電力貯蔵装置106を含んでもよく、2つ以上の携帯型電力貯蔵装置106を含んでもよい。第2の数又は組の携帯型電力貯蔵装置106は、単一の携帯型電力貯蔵装置106を含んでもよく、2つ以上の携帯型電力貯蔵装置106を含んでもよい。携帯型電力貯蔵装置106は、図2に、負荷L1、L2〜LNとして表わされる。
【0058】
通信サブシステム206は、更には、バックエンド又はバックオフィスシステム120の様々なコンポーネント(図1)及び/又は携帯型電力貯蔵装置106の様々なコンポーネントとの通信を促進する1つ又は複数の通信モジュール又はコンポーネントを含んでもよい。通信サブシステム206は、例えば、1つ又は複数のモデム252又は1つ又は複数のEthernet又はその他のタイプの通信カード又はコンポーネント254を含んでもよい。制御サブシステム202のポート256aは、制御サブシステム202を通信サブシステム206のポート256bと通信自在に結合してもよい。通信サブシステム206は、有線及び/又は無線通信を提供してもよい。例えば、通信サブシステム206は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106を含む収集充電分配装置102の外部の様々なその他の装置との間における短距離(例えば、Bluetooth、近距離通信(Near Field Communication:NFC)、高周波識別(Radio Frequency Identification:RFID)コンポーネント及びプロトコルによるもの)又は長距離無線通信(例えば、無線LAN、衛星、又はセルラーネットワークによるもの)を可能にするコンポーネントを提供してもよい。通信サブシステム206は、様々なリモートコンポーネント又はシステムに対する無線信号経路を提供するための1つ又は複数のポート、無線受信機、無線送信機、又は無線トランシーバを含んでもよい。リモート通信サブシステム206は、交換型パケットタイプの通信プロトコル(TCT/IP)、Ethernet、又はその他のネットワークプロトコルを含むネットワークトラフィックを処理するのに適した1つ又は複数のブリッジ又はルータを含んでもよい。
【0059】
ユーザインタフェースシステム208は、1つ以上のユーザ入力/出力(I/O)構成要素を含む。例えば、ユーザインタフェースシステム208は、情報及びグラフィックユーザインタフェース(GUI)をエンドユーザに提示し、ユーザ選択の指示を受ける働きをするタッチスクリーンディスプレイ208aを有してもよい。ユーザインタフェースシステム208は、エンドユーザがGUIで情報を入力しかつ/又はユーザ選択可能アイコンを選択することを可能にするために、キーボード又はキーパッド208b、及び/又はカーソルコントローラ(例えば、マウス、トラックボール、トラックパッド)(図示せず)を備えてもよい。ユーザインタフェースシステム208は、エンドユーザに聴覚メッセージを提供するスピーカ208c及び/又は音声指示など音声ユーザ入力を受け取るマイクロフォン208dとを備えてもよい。
【0060】
ユーザーインターフェイスシステム208は、カードタイプの媒体209から情報を読み取るためにカードリーダー208eを含んでもよい。カードリーダー208eは、様々な形態を有してもよい。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持された磁気ストライプ内に符号化された情報を読み取るための磁気ストライプリーダーの形態を有してもよく、又はこれを含んでもよい。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持される装置可読シンボル内に符号化された情報を読み取るための装置可読シンボル(例えば、バーコードやマトリックスコード)カードリーダーの形態を有してもよく、又はこれを含んでもよい。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持される一時的ではない媒体内に符号化された情報を読み取るためのスマートカードリーダーの形態を有してもよく、又はこれを含んでもよい。これらのものは、例えば、高周波識別(RFID)トランスポンダ又は電子支払チップ(例えば、近距離通信(NFC)チップ)を利用する媒体を含んでもよい。従って、カードリーダー208eは、例えば、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、プリペイドカード、並びに、運転免許証などの識別媒体などの様々なカード媒体209から情報を読み取ることができてもよい。又、カードリーダー208eは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106によって担持される一時的ではない媒体内に符号化された情報を読み取ることができてもよく、且つ、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106に対して情報を伝達するための(例えば、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106の認証用の且つ/又は携帯型電気エネルギー貯蔵装置106に対する収集充電分配装置102の認証用の)RFIDトランスポンダ、トランシーバ、NFCチップ、及び/又はその他の通信装置を含んでもよい。
【0061】
ユーザーインターフェイスシステム208は、現金による支払を受け取ると共に検証するべく、紙幣受取装置208f及び検証器並びに/或いは硬貨受取装置208gを含んでもよい。これらのものは、クレジットを利用できない人々に対してサービスする際に非常に有用であろう。紙幣受取装置及び検証器208f並びに/或いは硬貨受取装置208gは、例えば、現在市販されていると共に様々な販売機及びキオスクにおいて使用されているものなどの任意の様々な形態を有してもよい。
【0062】
図3は、非限定的な例示用の一実施形態による図1の携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zのブロックダイアグラムである。
【0063】
図示されているのは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置ハウジング320と、電気端子110a、110bと、電池セル304と、セキュリティシステムコントローラ306と、保護アクセスパネル314である。電池セル304は、貯蔵されている化学エネルギーを電気エネルギーに変換する任意の再充電可能なタイプの電気化学セルである。上述のように、電気端子110a、110bは、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zの外部からアクセス可能である。電気端子110は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zからの電荷の供給を許容すると共に、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zを充電又は再充電するための導電性端子接続312a及び312bを通じた携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zに対する且つ電池セル304に対する電荷の供給をも許容する。図3には柱状部として示されているが、電気端子110a及び110bは、電池ハウジング302内のスロットに位置決めされた電気端子を含む携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zの外部からアクセス可能である任意のその他の形態を有してもよい。
【0064】
端子ライン312a及び312b並びにセキュリティシステムコントローラ308に動作可能に接続されているのは、セキュリティシステムコントローラ306によって電気的に制御される2つのスイッチ310a及び310bである。閉路位置において、スイッチ310a及び310bは、回路を完成させることにより、電流が携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zから流れる又はこれに対して供給されることを許容するように動作する。開路位置においては、スイッチ310a及び310bは、開路することにより、電流が携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zから流れることを防止すると共に電流が携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zに対して供給されることを防止するように動作する。いくつかの実施形態においては、スイッチ310a及び310bは、セキュリティシステムコントローラ308から受け取った信号に応答する任意のタイプの電子的又は電気機械的スイッチであってもよい。スイッチ310a及び310bは、様々なタイプのアクチュエータ、接点、リレー、整流器、パワートランジスタ、IGBT、及び/又はMOSFETなどを含む様々な電気的且つ/又は電子的コンポーネントを含んでもよい。
【0065】
いくつかの実施形態においては、携帯型電気貯蔵装置106zは、デフォルトでは、充電装置又はその他の外部装置から(例えば、無線信号を介して)認証を受け取らない限り、電荷を受け取ることができない状態にある。例えば、このような認証は、携帯型電気貯蔵装置106zの外部の様々なその他の装置との間における近距離(例えば、Bluetooth、近距離通信(NFC)、高周波識別(RFID)コンポーネント及びプロトコルによるもの)又は長距離無線通信(例えば、無線LAN、衛星、又はセルラーネットワークによるもの)を可能にするコンポーネントを介して受け取った情報に基づいて実行してもよい。認証の根拠となる受け取る対象の情報は、限定を伴うことなしに、コード、パスワード、電子信任状、電子セキュリティ証明書、暗号化されたデータ、暗号化キー、電子キーなどのうちの1つ又は複数のものを含んでもよい。
【0066】
セキュリティシステムコントローラ306は、携帯型電気貯蔵装置106zが電荷を受け取るために又はエネルギーを供給するために接続される対象である外部装置からの認証に基づいて、スイッチ310a及び310bを開閉するための信号を送信するように構成されている。又、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、端子110a及び110b並びに携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306に結合されたライン314a及び314b上において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306及び電池セル304に結合されたライン308上において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を通じて流れる電流の調節を介して、両方のスイッチ310a及び310bが開路位置にある場合に、携帯型電気貯蔵装置106zから放出するエネルギーの量を調節するように構成されている。携帯型電気貯蔵装置106zからのエネルギー放出の調節は、携帯型電気貯蔵装置106zの外部の装置からの様々な情報又はその他の無線信号に応答したものであってもよい。例えば、いくつかの例においては、ユーザーは、収集充電分配装置102における購入、賃貸、又は交換の時点において携帯型電気貯蔵装置106zの望ましい電力又は性能レベルを選択してもよく、そのためのプレミアムを支払ってもよい。又、放出されるエネルギーの量は、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306が受け取った情報に示されているユーザープロファイル、ユーザーの車両プロファイル、ユーザーの加入レベル、識別されたユーザー又は一般的なユーザーと関係した提供されている特定の販促、収入レベル、性別、年齢、純資産、婚姻状態などのユーザーの人口統計的な情報のうちの1つ又は複数のものに依存してもよい。
【0067】
ハウジング302は、電池セル304及び携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を外部の要素及び不正操作から保護するために、ポリマー又はその他の十分な厚さの耐久性を有する材料から構築される。例えば、ハウジングの壁は、少なくとも約0.25インチの厚さを有してもよく、且つ、ロックされたアクセスパネル314を開放するためのキー又はその他の専門的なツールを伴うことなしには電池セル304及び携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306にアクセスすることができないように、電池セル304及び携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を(いくつかの実施形態においては、ハウジング内の小さな通気孔を除いて)完全に取り囲んでもよい。
【0068】
セキュリティシステムコントローラ306の1つ又は複数の部分は、不正操作耐性を有するように、不正操作を防止するように、又は不正操作を通知するように、構築してもよい。例えば、1つ又は複数の部分は、壊れやすくてもよく、且つ、不正操作又は不正操作の試みに応答して開路するように設計してもよい。例えば、1つ又は複数のスイッチ310又は電気リード線、トレース、又は導電性経路は、不正操作に応答して破断する壊れやすい基材内に形成してもよい。壊れやすい基材は、関連する又は不正操作された場合に印加が予想される力が適用された場合に断裂する、裂ける、又は破断するように適切な薄さを有するガラス、セラミック、又は、場合によっては、従来の回路基板材料を含む様々な形態のうちのいずれかを有してもよい。いくつかの例においては、基材(例えば、回路基板やハウジング202)が壊れやすくない場合にも、電気リード線、トレース、又は導電性経路が壊れやすければ十分であろう。例えば、このような例は、基材が破壊を伴うことなしに曲がるほどに十分な柔軟性を有している一方で、曲がりによって電気経路内に断裂が生じる場合に、実現されることになろう。或いは、この代わりに、電気経路を切断することにより、携帯型電気エネルギー貯蔵装置106zが動作不能状態となる開路状態が結果的に得られるように、不正操作の試みにより、ブレード又はナイフなどの構造をトリガしてもよい。
【0069】
ハウジング302は、不正操作を防止又は抑止するための保護を提供してもよく、適度に強固であると共に弾性を有する材料(例えば、ABSプラスチック)から形成してもよい。このようなものは、不正操作を防止又は抑止することになるのみならず、不正操作の試みの可視的通知を残すことになろう。例えば、ハウジング302は、その下方の第2色(例えば、蛍光オレンジ色)の内側層内に第1色(黒色)の強力な外側層を含んでもよい。このようなものによれば、ハウジング302を切断するための試みが、可視的に明白なものとなる。
【0070】
又、ハウジング302は、上述の基材として機能してもよく、或いは、壊れやすい基材は、例えば、適切な接着剤によってハウジングの内側部分に対して固定してもよいことに留意されたい。この結果、ハウジングに伴う不正操作は、回路接続を破壊又は損傷することになり、これにより、この場合にも、装置が動作不能状態となる。
【0071】
いくつかの実施形態においては、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306のコンポーネントのいくつか又はすべては、スイッチ310a及び310bを(例えば、無線制御信号を介して)作動させる別個の装置として携帯型電気貯蔵装置106zの外部に配置してもよい。又、電池セル304との間における電流の流れを防止又は許容するのに十分な更に多くの数の又は更に少ない数のスイッチを使用してもよい。
【0072】
図4は、非限定的な例示用の一実施形態による図1及び図3の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306の概略図である。
【0073】
携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、コントローラ410と、通信サブシステム406と、電力インターフェイス/マネージャと、を含む。
【0074】
コントローラ410は、例えば、様々なセンサから信号を受け取り、論理演算を実行し、且つ、信号を様々なコンポーネントに対して送信する能力を有するマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能なロジックコントローラ(Programmable Logic Controller:PLC)、プログラム可能なゲートアレイ(Programmable Gate Array:PGA)、アプリケーション固有の集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、又は別のコントローラである。通常、コントローラ410は、マイクロプロセッサ(例えば、INTEL、AMD、ATOM)の形態を有してもよい。又、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、例えば、読出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)412、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)414、及びその他のストレージ416(例えば、フラッシュメモリ又はEEPROMなどの半導体ストレージ媒体やハードディスクなどの回転ストレージ媒体)などの1つ又は複数の一時的ではないプロセッサ又はコンピュータ可読ストレージ媒体を含んでもよい。一時的ではないプロセッサ又はコンピュータ可読ストーレジ媒体412、414、416は、コントローラ410の一部である任意の一時的ではないストレージ媒体(例えば、レジスタ)以外のものであってもよい。携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、例えば、1つ又は複数の電力バス、命令バス、データバスなどのように、様々なコンポーネントを1つに結合する1つ又は複数のバス418(1つのみが図示されている)を含んでもよい。
【0075】
図示されているように、ROM412、又は一時的ではないプロセッサ又はコンピュータ可読ストレージ媒体412、414、416のうちのなんらかのその他のものは、命令及び/又はデータ或いは変数又はパラメータの値を記憶する。データの組は、例えば、ルックアップテーブルやデータベース内のレコードの組などのような様々な形態を有してもよい。命令及びデータ又は値の組は、コントローラ410によって実行可能である。命令及びデータ又は値の組を実行することにより、コントローラ410は、特定の動作を実行し、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306に、携帯型電気貯蔵装置106zによる電荷の受け取り又はエネルギーの放出を許容又は防止するか又はその他の方法で携帯型電気貯蔵装置106zからのエネルギーの放出を調節するための制御信号を生成させる。携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306の具体的な動作については、本明細書において、且つ、以下において、様々なフロー図(図5図11)を参照して説明する。
【0076】
コントローラ410は、命令やデータなどの一時的記憶のために、従来の方式によってRAM414を使用してもよい。コントローラ410は、データストア416を使用し、例えば、ユーザープロファイル情報に関する情報、車両プロファイル情報、セキュリティコード、信任状、セキュリティ証明書、パスワード、ユーザーの加入レベル、識別されたユーザー又は一般的なユーザーに関係した提供されている特定の販促、収入レベル、性別、年齢、純資産、婚姻状態などのようなユーザーの人口統計的な情報、ユーザー車両の場所に関する情報、及びテレマティック及び/又はテレメトリックユーザー車両情報、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷容量に関する情報、ユーザーのルート情報に関する情報などの情報を記録又は保持してもよい。命令は、限定を伴うことなしに、充電装置、車両、ユーザー識別装置(カードや電子キーなど)車両、収集充電分配装置、収集充電分配装置サービスシステム、ユーザーモバイル装置、ユーザー車両を含む外部装置のものなどのリモートシステムからの入力、並びに、エンドユーザー又は操作者の入力、及び使用データ又は変数又はパラメータの値に応答して、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306の動作を制御するように、コントローラ410によって実行可能である。
【0077】
又、制御サブシステム402は、収集充電分配装置102の通信サブシステム206を介して外部装置の様々なセンサ及び/又はコンポーネントから信号を受け取ってもよい。この情報は、それらのコンポーネントの信憑性、認証レベル、動作、状態、又は状況を特徴付けする又は表す情報を含んでもよい。
【0078】
通信サブシステム406は、データを認証目的のために装置の間において交換できるように、外部装置の様々なコンポーネントとの間の通信を促進する1つ又は複数の通信モジュール又はコンポーネントと、更には、(ソフトウェア更新又はユーザープロファイル、車両プロファイル、及び/又は販促キャンペーン情報のデータ更新を受け取るための)図1の収集充電分配装置102の様々なコンポーネントと、1つ又は複数のユーザーモバイル通信装置と、を含んでもよい。通信サブシステム406は、有線及び/又は無線通信を提供してもよい。通信サブシステム406は、様々なリモートコンポーネント又はシステムに対する無線信号経路を提供するべく、1つ又は複数のポート、無線受信機、無線送信機、又は無線トランシーバを含んでもよい。通信サブシステム406は、例えば、近距離(例えば、Bluetooth、近距離通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)コンポーネント及びプロトコルによるもの)又は長距離無線通信(例えば、無線LAN、衛星、又はセルラーネットワークによるもの)を可能にするコンポーネントを含んでもよく、且つ、これを実行するための1つ又は複数のモデム452又は1つ又は複数のEthernet又はその他のタイプの通信カード又はコンポーネント454を含んでもよい。リモート通信サブシステム406は、交換型パケットタイプの通信プロトコル(TCP/IP)、Ethernet、又はその他のネットワークプロトコルを含むネットワークトラフィックを処理するのに適した1つ又は複数のブリッジ又はルータを含んでもよい。
【0079】
いくつかの実施形態においては、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306のコンポーネントのうちのいくつか又はすべては、通信サブシステム406を介して送信された(例えば、無線制御信号を介して)携帯型電気貯蔵装置106zのスイッチ310a及び310bを作動させる別個の装置として携帯型電気貯蔵装置106zの外部に配置してもよい。
【0080】
電力インターフェイス/マネージャ420は、コントローラ410によって制御可能であり、且つ、電池セル304又は外部装置から電力を携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306に供給するように構成されている。又、電力インターフェイス/マネージャ420は、コントローラ410から受け取った制御信号に従って携帯型電気貯蔵装置160zからの電力の放出を調節するように構成されており、且つ、電気変圧器、コンバータ、整流器などのこれを実行するために動作可能な様々なコンポーネントを含む。
【0081】
図5は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるハイレベルな方法500を示している。
【0082】
502において、携帯型電気貯蔵装置106zは、携帯型電気貯蔵装置106zの充電のために又は携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために携帯型電気貯蔵装置106zの接続対象である外部装置の認証に関する情報を受け取っている。
【0083】
504において、携帯型電気貯蔵装置106zは、認証に関する情報に基づいて、装置からの充電の許容に関する判定を下すか又は装置の電力供給の許容に関する判定を下している。
【0084】
図6は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるローレベルな方法600を示しており、図5の方法において有用である携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取るステップを含んでいる。
【0085】
602において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、充電装置から携帯型電気エネルギー貯蔵装置の電荷を受け取っている。
【0086】
図7は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるローレベルな方法700を示しており、図5の方法において有用である携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にすると共に防止するための制御信号を送信するステップを含んでいる。
【0087】
702において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、充電装置が認証に関する情報に基づいて認証された場合に、制御信号によってスイッチが閉路して回路を完成させると共に電流が充電装置から流れることを許容することにより、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電されるように、携帯型電気エネルギー貯蔵装置の充電を可能にする方式によって信号を送信している。
【0088】
704において、携帯型電気エネルギー貯蔵装置が充電装置から切断されたら、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、制御信号によってスイッチが開路すると共に電流が充電装置から流れることを防止するように、携帯型電気エネルギー貯蔵による電荷の受け取りを防止する方式によって信号を送信している。
【0089】
図8は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるローレベルな方法800を示しており、図5の方法において有用である外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップを含んでいる。
【0090】
802において、携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、携帯型電気エネルギー貯蔵装置による外部装置の電力供給のために外部装置の認証に関する情報を要求している。
【0091】
803において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、外部装置の認証に関する情報の要求がある場合に、受け取った応答に基づいて、外部装置による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から、エネルギーを放出する場合に、どれだけのエネルギーを放出するのかを判定している。
【0092】
図9は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるローレベルな方法900を示しており、図8の方法において有用である車両の車両性能プロファイルに基づいてどれだけのエネルギーを放出するのかを判定するステップを含んでいる。
【0093】
902において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、車両の車両性能プロファイルに基づいて携帯型電気からどれだけのエネルギーを放出するのかを判定している。
【0094】
図10は、非限定的な例示用の一実施形態による図3及び図4の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306を動作させるローレベルな方法1000を示しており、図9の方法において有用である特定の車両性能プロファイルにおいて相対的に多くのエネルギーを放出させるステップを含んでいる。
【0095】
1002において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、その車両よりも小さな車両性能プロファイルを有するその他の車両よりも多くのエネルギーをその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出させている。
【0096】
図11は、非限定的な例示用の一実施形態による図3の携帯型電気エネルギー貯蔵装置セキュリティシステムコントローラを動作させるローレベルな方法1100を示しており、図8の方法において有用であるユーザープロファイルに基づいてどれだけのエネルギーを放出するかを判定するステップを含んでいる。
【0097】
1102において、携帯型電気貯蔵装置セキュリティシステムコントローラ306は、そのユーザープロファイルよりも小さな携帯型電気エネルギー貯蔵装置の使用に対する支払金額と関連する1つ又は複数のその他のユーザープロファイルよりも多くのエネルギーをその車両による使用のために携帯型電気エネルギー貯蔵装置から放出させている。
【0098】
例えば、そのユーザーが相対的に多くのプレミアム又は加入料金を支払っている場合には、相対的に大きな電力出力などの相対的に高い性能特性を有する携帯型電気貯蔵装置106zに対する権利をそのユーザーに付与してもよい。
【0099】
本明細書で述べた様々な方法は、追加の行為を含んでもよく、幾つかの行為を省略してもよく、かつ/又は様々な流れ図に示されたものと異なる順序で行為を実行してもよい。
【0100】
以上の詳細な説明は、ブロック図、概略図及び実施例を使用して装置及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、概略図及び実施例が、1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート又は実施例内の各機能及び/又は動作は、個別かつ/又は集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの事実上任意の組み合わせによって実施できることは、当業者によって理解されるであろう。一実施形態では、この内容は、1つ以上のマイクロコントローラによって実現されてもよい。しかしながら、当業者は、本明細書で開示される実施形態が、全体的又は部分的に、標準集積回路(例えば、特定用途向け集積回路、即ちASIC)内で1つ以上のコンピュータによって実行される1つ以上のプログラム(例えば、1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサによって実行される1つ以上のプログラムとして1つ以上のコントローラ(例えば、マイクロプロセッサ)によって実行された1つ以上のコンピュータプログラムとして、ファームウェアとして、又はこれらの事実上任意の組み合わせとして等しく実施することができ、回路の設計及び/又はソフトウェア及び/又はファームウェアのコードの記述が、この開示の教示に照らして当該技術の十分に範囲内にあることを理解するであろう。
【0101】
ロジックが、ソフトウェアとして実施され、メモリに記憶されたとき、ロジック又は情報は、任意のプロセッサ関連システム又は方法によって使用するかそれらと関連した任意の非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶することできる。この開示の文脈では、メモリは、コンピュータ及び/又はプロセッサプログラムを非一時的に含むか又は記憶する電子的、磁気的、光学的、又は他の物理装置若しくは手段である非一時的コンピュータ及び/又はプロセッサ可読記憶媒体である。ロジック及び/又は情報は、命令実行システム、機器又は装置から命令をフェッチし、ロジック及び/又は情報と関連した命令を実行することができるコンピュータシステム、プロセッサ内蔵システム、他のシステムなどの、命令実行システム、機器又は装置によって又はそれらと関連して使用される任意のコンピュータ可読媒体で実施することができる。
【0102】
本明細書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、機器及び/又は装置によって又はそれらと関連して使用するためのロジック及び/又は情報と関連付けられたプログラムを記憶することができる任意の物理要素でよい。コンピュータ可読媒体には、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体システム、機器又は装置を挙げることができるがこれらに限定されない。コンピュータ可読媒体のより特定の例(非限定的リスト)には、ポータブルコンピュータディスケット(磁気、コンパクトフラッシュカード、セキュアデジタルなど)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM、EEPROM又はFlashメモリ)、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)、及びデジタルテープが挙げられる。
【0103】
以上述べた様々な実施形態を組み合わせて、更に他の実施形態を提供することができる。本明細書における特定の教示及び定義と矛盾しない限り、本明細書で参照されかつ/又はアプリケーションデータシートに列挙された全ての米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願及び非特許文献は、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題する米国仮特許出願第61/511,900号(代理人整理番号170178.401P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題し2012年5月16日に出願された米国仮特許出願第61/647,936(代理人整理番号170178.401P2)、「APPARATUS、METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題し2012年5月16日に出願された米国仮特許出願第61/647,936(代理人整理番号170178.401P2)、「APPARATUS」、METHOD AND ARTICLE FOR REDISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES、SUCH AS BATTERIES、BETWEEN COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題し2011年9月14日に出願された米国仮特許出願第61/534,75335号(代理人整理番号170178.403P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION、SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES、BASED ON USER PROFILES」と題し2011年9月14日に出願された米国仮特許出願第61/534,772号(代理人整理番号170178.404P1)、「THERMAL MANAGEMENT OF COMPONENTS IN ELECTRIC MOTOR DRIVE VEHICLES」と題し2011年7月26日に出願された米国仮特許出願第61/511,887号(代理人整理番号170178.406P1)、「THERMAL MANAGEMENT OF COMPONENTS IN ELECTRIC MOTOR DRIVE VEHICLES」と題し2012年5月16日に出願された米国仮特許出願第61/647,941号(代理人整理番号170178.406P2)、「DYNAMICALLY LIMITING VEHICLE OPERATION FOR BEST EFFORT ECONOMY」と題し2011年7月26日に出願された米国仮特許出願第61/511,880号(代理人整理番号170178.407P1)、「APPARATUS、METHOD,AND ARTICLE FOR PHYSICAL SECURITY OF POWER STORAGE,DEVICES IN VEHICLES」と題し2011年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/557,170号(代理人整理番号170178.408P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR A POWER STORAGE DEVICE,COMPARTMENT」と題し2011年12月29日に出願された米国仮特許出願第61/581,566号(代理人整理番号170178.412P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING VEHICLE DIAGNOSTIC DATA」と題し2012年2月21日に出願された米国仮特許出願第61/601,404号(代理人整理番号170178.417P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING LOCATIONS OF POWER,STORAGE DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題し2012年2月22日に出願された米国仮特許出願第61/601,949号(代理人整理番号170178.418P1)、及び「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING INFORMATION REGARDING AVAILABILITY、OF POWER STORAGE DEVICES AT A POWER STORAGE、DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINE」と題し2012年2月22日に出願された米国仮特許出願第61/601,953号(代理人整理番号170178.419P1)、2012年7月26日付けで出願されたHok−Sum Horace Luke、Matthew Whiting Taylor、及びHuang−Cheng Hungを発明者とする「APPARATUS, METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION, CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES, SUCH AS BATTERIES」という名称の米国特許出願第 号明細書(Atty. Docket No. 170178.401)、2012年7月26日に出願され、発明者としてHok−Sum Horace Luke及びMatthew Whiting Taylorを指定し、「APPARATUS、METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION、SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES SUCH AS BATTERIES」と題する米国出願第_________号(代理人整理番号170178.403)、2012年7月26日に出願され、発明者としてHok−Sum Horace LukeとMatthew Whiting Taylorを指定し、「DYNAMICALLY LIMITING VEHICLE OPERATION FOR BEST EFFORT ECONOMY」と題する米国出願番号_______号(代理人整理番号170178.407)、2012年7月26日に出願され、発明者としてMatthew Whiting Taylor,Yi−Tsung Wu,Hok−Sum Horace Luke及びHuang−Cheng Hungを指定し、「APPARATUS、METHOD、AND ARTICLE FOR PHYSICAL SECURITY OF POWER STORAGE、DEVICES IN VEHICLES」と題する米国出願第_________号(代理人整理番号170178.408)、2012年7月26日に出願され、発明者としてChing Chen,Hok−Sum Horace Luke,Matthew Whiting Taylor,Yi−Tsung Wuを指定し、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING VEHICLE DIAGNOSTIC DATA」と題する米国出願第______号(代理人整理番号170178.417)、2012年7月26日に出願され、発明者としてYi−Tsung Wu,Matthew Whiting Taylor,Hok−Sum Horace Luke及びJung−Hsiu Chenを指定し、「APPARATUS、METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING INFORMATION REGARDING AVAILABILITY、OF POWER STORAGE DEVICES AT A POWER STORAGE、DEVICE COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINE」と題する米国出願第________号(代理人整理番号170178.419)、及び2012年7月26日に出願され、発明者としてHok−Sum Horace Luke,Yi−Tsung Wu,Jung−Hsiu Chen,Yulin Wu,Chien Ming Huang,TsungTing Chan,Shen−Chi Chen及びFeng Kai Yangを指定し、「APPARATUS、METHOD AND ARTICLE FOR RESERVING POWER STORAGE DEVICES、AT RESERVING POWER STORAGE DEVICE COLLECTION、CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題する米国出願第_______号(代理人整理番号170178.423)を限定なしに含み、参照により全体が本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、必要に応じて、更に他の実施形態を提供するために様々な特許、出願及び出版物のシステム、回路及び概念を使用するように改良されてもよい。
【0104】
全電気スクータ及び/又はモーターバイクなどの個人用運搬車両と共に使用するための携帯型電気エネルギー貯蔵装置を収集、充電、分配する環境と文脈で概略的に述べてきたが、本明細書の教示が、他の車両並びに非車両環境を含む種々様々な他の環境にも適用される。
【0105】
要約に示したものを含む図示された実施形態の以上の説明は、網羅的でもなく、実施形態を開示した厳密な形態に制限するものでもない。特定の実施形態及び例は、説明のために本明細書に記載され、当業者によって理解されるように、開示の趣旨及び範囲から逸脱せず様々な等価な改良を行うことができる。
【0106】
以上その他の変更は、以上詳述した説明を考慮して実施形態に行なうことができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を明細書に開示された特定の実施形態と特許請求の範囲に限定するように解釈されるべきでないだけなく、そのような特許請求の範囲が与える等価物の全範囲と共に全ての可能な実施形態を含むように解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は、この開示によって限定されない。
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